JP3929592B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等の遊技機に関し、特に、始動入賞等にもとづいて特別の遊技が実行可能になり、遊技の結果、特定の条件が成立すると所定の遊技価値が付与可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。
【0003】
可変表示部には複数の表示領域があり、通常、複数の可変表示の表示結果を時期を異ならせて表示するように構成されている。可変表示部には、例えば、図柄等の複数の識別情報が可変表示される。可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」という。なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態となるための権利を発生させたりすることである。「大当り」が発生すると、例えば、遊技者に大量の賞球などの価値が払い出される。
【0004】
また、「大当り」の組合せ以外の「はずれ」の表示態様の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの一部が未だに導出表示されていない段階において、既に表示結果が導出表示されている可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとなる表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
【0005】
そのような遊技機には、可変表示部を実現する表示装置、遊技効果を増すためのランプやLED、電動部品を駆動するためのソレノイド、賞球および玉貸しのための機構、入賞や打球通過を検出するためのスイッチ等、多数の電気部品が設けられている。それらの電気部品は遊技の進行に伴って動作する必要があるので、遊技の進行を制御する遊技制御手段から指令を受けたり、遊技制御手段にセンサ情報を出力する必要がある。遊技機の機種が異なると、各電気部品の構成の仕方(数や配置など)が異なってくるので、基板も各機種対応に設計および製造を行う必要がある。なお、遊技制御手段は、一般には、マイクロコンピュータで実現される。また、電気部品とは、電気的に駆動される全ての部品を指す概念である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、遊技機の機種が異なると、遊技制御マイクロコンピュータおよび各電気部品の駆動回路を搭載した遊技制御基板を変更しなければならない。すなわち、新たな機種を開発する際に従来の機種の遊技制御基板を流用できなくなり開発コストおよび製造コストがかさむ。また、従来機種の遊技制御基板を他機種に流用できないので、不要になったときには廃棄せざるを得ず、環境問題も生じてくる。
【0007】
そこで、本発明は、各機種間で遊技制御マイクロコンピュータを搭載した主基板の共用化を図ることができ、開発コストや製造コストを低減できるとともにリサイクル性に優れた遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による遊技機は、入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の遊技媒体を遊技者に払い出し、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、遊技の進行を制御する主制御部と情報通信制御部とが搭載された主制御基板と、遊技機に設けられた電気部品の作動に関わる回路部と主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部とが設けられた複数の回路基板とを備え、複数の回路基板には、主制御基板から遊技媒体の払出個数を示す情報としての個数信号を受信して電気部品としての遊技媒体の払出装置の制御を行う制御回路が設けられた払出制御基板と、電気部品としての表示状態が変化可能な可変表示装置の表示制御を行う表示制御回路が設けられた制御基板とが含まれ、主制御基板と複数の回路基板とはシリアルラインで通信可能に接続され、情報通信制御部と各々の回路基板における情報通信部とは、シリアルラインで情報転送を行い、主制御部は、いずれの回路基板に信号を送信するのかを決定する決定手段を含み、各々の回路基板への信号を、信号出力の期間が重複しないように時間をずらせて決定手段が決定した回路基板を特定可能にシリアルラインに出力することによって、各々の回路基板に情報を送信して回路部に各電気部品を制御させるように構成されたものである。
本発明による他の態様の遊技機は、入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の遊技媒体を遊技者に払い出し、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、遊技の進行を制御する主制御部と情報通信制御部とが搭載された主制御基板と、遊技機に設けられた電気部品の作動に関わる回路部と、主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部とが設けられた複数の回路基板とを備え、複数の回路基板には、主制御基板から遊技媒体の払出個数を示す情報としての個数信号を受信して電気部品としての遊技媒体の払出装置の制御を行う制御回路が設けられた払出制御基板と、電気部品としての遊技機に設けられている発光体の点灯制御を行う発光体制御回路が設けられた制御基板とが含まれ、主制御基板と複数の回路基板とはシリアルラインで通信可能に接続され、情報通信制御部と各々の回路基板における情報通信部とは、シリアルラインで情報転送を行い、主制御部は、いずれの回路基板に信号を送信するのかを決定する決定手段を含み、各々の回路基板への信号を、信号出力の期間が重複しないように時間をずらせて決定手段が決定した回路基板を特定可能にシリアルラインに出力することによって、各々の回路基板に情報を送信して回路部に各電気部品を制御させることを特徴とする。
【0009】
複数の回路基板は、どの遊技機種にも共通して使用される共通回路基板と、遊技機種に応じて使用される独自の個別基板とから構成されていてもよい。
また、複数の回路基板には、少なくとも所定の遊技機種のグループ毎に共用され、グループにおける最大想定数のポートを有する共通回路基板が含まれていてもよい。
遊技機は、主制御部に供給される情報を取り込む情報入力回路部を備え、情報入力回路部は、主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部を有する情報入力回路基板に搭載された構成であってもよい。
情報通信部は、遊技制御部からの呼出に応じて、取り込んだ情報を主制御基板に送出する構成であってもよい。
各々の回路基板における情報通信部に対して、対応する値が割り当てられ、主制御部は、所定のタイミングでカウンタの値を更新するカウンタ更新手段と、カウンタの値に対応する情報通信部をシリアルラインで情報転送を行う情報通信部として選択し、選択した情報通信部との間で情報転送を行う情報転送制御手段とを含むように構成されていてもよい。
また、主制御部は、各回路部に情報を送信する際に回路指定情報を出力するように構成されていてもよい。
回路指定情報は、アドレスデータであり、主制御部は、回路部に情報を送信する際に、シリアルラインに回路部を指定するアドレスデータを出力してから、シリアルラインに情報を出力するように構成されていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤を背面からみた背面図である。なお、ここでは、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機やスロットマシン等であってもよく、また、始動入賞等にもとづいて特別の遊技が実行可能になり、遊技の結果、特定の条件が成立すると所定の遊技価値が付与可能となる全ての遊技機に適用可能である。
【0011】
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3からあふれた景品玉を貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0012】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための画像表示部9と7セグメントLEDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。画像表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがあり、これらの図柄表示エリアは可変表示部を構成する。可変表示装置8の側部には、打球を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打球は、玉出口13を経て始動入賞口14の方に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲートセンサ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口センサ17によって検出される。
【0013】
また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントセンサ22で検出され、他方に入った入賞球はカウントセンサ23で検出される。
【0014】
遊技盤6には、複数の入賞口19,24が設けられている。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周の枠部には、遊技効果ランプ・LED(枠ランプ)28が設けられている。そして、この例では、一方のスピーカ27の近傍に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。さらに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって玉貸しを可能にするカードユニット50も示されている。
【0015】
打球発射装置から発射された打球は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートセンサ12で検出されると、可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞口14に入り始動口センサ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、画像表示部9内の図柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を1増やす。画像表示部9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間の経過と、所定個数(例えば10個)の打球の入賞とのうちのいずれかの条件が成立するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球が特定入賞領域に入賞しVカウントセンサ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。この継続権の発生は、所定回数(例えば16ラウンド)許容される。
【0016】
停止時の画像表示部9内の画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせであって、可変表示器10の示す図柄が所定の図柄である場合には、その後、可変入賞球装置15が高い頻度で開状態となるとともに、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、遊技者にとってさらに有利な状態となる。
【0017】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図2を参照して説明する。
可変表示装置8の背面には、図2に示すように、機構板36の上部に景品玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から景品玉が景品玉タンク38に供給される。景品玉タンク38内の景品玉は、誘導樋39を通って玉払出装置に至る。
【0018】
機構板36には、中継基板30を介して画像表示装置9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された主制御基板31、可変表示制御ユニット29と主制御基板31との間の信号を中継するための中継基板33、および景品玉の払出制御と玉貸し制御とを行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された賞球基板37が設置されている。さらに、機構板36には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7に発射する打球発射装置34が設置されている。
【0019】
また、遊技盤6の裏面には、図3に示すように、各入賞口および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に沿って導く入賞玉集合カバー40が設けられている。入賞玉集合カバー40に導かれる入賞玉のうち、開閉板20を経て入賞したものは、玉払出装置97が相対的に多い景品玉数(例えば15個)を払い出すように制御される。始動入賞口14を経て入賞したものは、玉払出装置(図3において図示せず)が相対的に少ない景品玉数(例えば6個)を払い出すように制御される。そして、その他の入賞口24および入賞球装置を経て入賞したものは、玉払出装置が相対的に中程度の景品玉数(例えば10個)を払い出すように制御される。
【0020】
このような制御を行うために、始動口センサ17およびカウントセンサ23からの信号が、主制御基板31に送られる。遊技制御基板31に各センサからの信号が送られると、遊技制御基板31から賞球基板37に、各入賞に対する玉払出個数を示す賞球個数信号が送られる。
【0021】
図4は、遊技制御用のマイクロコンピュータを搭載した主制御基板(メイン基板)31とメイン基板31に電気的に接続される各基板との構成の一例を示すブロック図である。図4に示す構成では、メイン基板31共通回路基板35、賞球基板37、スイッチ基板42および表示制御基板80が設けられている。メイン基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53が設けられている。基本回路53は、各基板との間の情報通信を行う通信回路47、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用されるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部57を含む。なお、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されている場合もある。
【0022】
CPU56には、スイッチ基板42および通信回路47を介して、ゲートセンサ12、始動口センサ17、Vカウントセンサ22およびカウントセンサ23からの信号が入力される。また、CPU56は、通信回路47および共通回路基板35を介して、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノイド21を駆動する信号を与え、7セグメントLEDによる可変表示器10を駆動する信号を与える。また、I/Oポート57を介して、大当りの発生を示す大当り情報、画像表示部9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する。
【0023】
表示制御基板80には、可変表示部を構成する画像表示部(例えばCRT)9の表示制御を行う回路が搭載される。CPU56は、通信回路47を介して表示制御基板80に対して、遊技の進行に応じて、表示内容を指示する表示制御コマンドデータを送信する。
また、CPU56は、遊技の進行に応じて、通信回路47を介して、装飾ランプ25を点灯または滅灯させるための信号を共通回路基板35に送信する。さらに、通信回路47を介して、賞球基板37に賞球個数信号を送信する。また、通信回路47を介して、共通回路基板35にソレノイドをON/OFFするための信号を送信する。
【0024】
さらに、メイン基板31には、電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、定期的(例えば、2ms毎)に基本回路53にリセットパルスを与えてゲーム制御用のプログラムを先頭から再度実行させるための定期リセット回路66と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。
【0025】
実施の形態1.
図5は、本発明の第1の実施の形態の各基板上の回路構成を示すブロック図である。図に示すように、この実施の形態では、メイン基板31と、共通回路基板35、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42が通信線41で接続されている。共通回路基板35は、遊技機の全ての機種で共用が可能な基板である。すなわち、各機種において備えられるであろうと考えられる個数の電気部品を駆動できるだけの駆動回路とメイン基板31からの情報を受信する受信回路とが設けられている。各機種において備えられるであろうと考えられる個数は最大値であるから、搭載された駆動回路のうちには、機種によっては、使用されない駆動回路もありうる。なお、この実施の形態では、共通回路基板35はソレノイド16,21および装飾ランプ25を駆動するために用いられるので、ランプ回路350およびソレノイド(SOL)回路360という名称の駆動回路(受信回路を含む)が図示されているが、ランプやソレノイド以外の電気部品も駆動対象とすることができる。
なお、スイッチ基板42に搭載される回路も、共通回路基板35に搭載するようにしてもよい。
【0026】
各機種において独自の電気部品、または、数機種では共用されるものの全機種で使用されるものではない電気部品を駆動するために、個別回路基板が設けられる。この実施の形態では、賞球制御回路370を備えた賞球基板37、表示制御回路800を備えた表示制御基板80、およびスイッチ回路を備えたスイッチ基板42が設けられている。賞球制御回路370は、メイン基板31から賞球個数信号を受信し、玉払出装置97から玉が払い出されるように制御する。表示制御回路800は、メイン基板31から表示制御コマンドデータを受信し、表示制御コマンドデータに従った表示が画像表示部9において行われるように制御する。
【0027】
図6は、各基板における要部を示すブロック図である。なお、この例では、通信線41から分岐したラインに、共通回路基板35、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42が接続される形態が示されている。メイン基板31において、CPU56は、I/Oポート57を介して各基板上の各回路を指定する信号を送出するとともに、通信回路47を介して各基板上の各回路に情報送信し、各回路から情報受信する。通信回路47として、例えば、汎用LSIである汎用同期/非同期レシーバトランスミッタ(USART)を用いることができる。
【0028】
通信回路47は、CPU56から1バイトのデータを入力すると、クロック信号に同期してそのデータを通信線41にシリアル出力する。また、クロック信号に同期して通信線41からシリアル信号を入力し、1バイトのパラレルデータとしてCPU56に転送する。クロック信号は通信線41にも供給されるが、ここでは、I/Oポート57からの各基板上の各回路を指定する信号(回路指定信号)がアクティブになっているときにのみ通信線41にクロック信号が出力されるとする。そのような制御回路は図6には示されていないが、ゲート回路を用いることによって容易に実現できる。
【0029】
共通回路基板35には、通信線41のシリアルデータを入力しクロック信号で入力データをシフトするシフトレジスタ(シリアル−パラレル変換器)352、シフトレジスタ352の出力を通信線41からの回路指定信号でラッチするラッチ回路353、およびラッチ回路353の出力を例えば12Vに変換するドライバ回路354が搭載される。シフトレジスタ352、ラッチ回路353およびドライバ回路354は、ランプ回路350の実現例である。また、通信線41のシリアルデータを入力しクロック信号で入力データをシフトするシフトレジスタ(シリアル−パラレル変換器)362、シフトレジスタ362の出力を通信線41からの回路指定信号でラッチするラッチ回路363、およびラッチ回路363の出力を例えば12Vに変換するドライバ回路364が搭載される。シフトレジスタ362、ラッチ回路363およびドライバ回路364は、ソレノイド回路360の実現例である。
【0030】
なお、12V電源は、通信線41を介してメイン基板31から供給されている。
また、この例ではランプ回路350とソレノイド回路360とを分けたが、共通回路基板35に1つの共通回路を設け、1つのシフトレジスタおよび1つのラッチ回路を備えた構成としてもよい。
【0031】
賞球基板37には、メイン基板31の通信回路と47と同様の通信回路371、玉払出制御を行うCPU372、および玉払出装置97を構成する各機構部品を駆動するドライバ回路373が搭載されている。
表示制御基板80には、メイン基板31の通信回路と47と同様の通信回路801、表示制御コマンドデータを解釈して画像データを作成するCPU802、およびCPU802が作成した画像データをCRTで表示できる映像データに変換するCRT制御部803が搭載されている。
【0032】
スイッチ基板42には、各センサの出力を入力するレシーバ回路421、およびレシーバ回路421の各出力を通信線41からのクロック信号でシフトして通信線41に送出するパラレル−シリアル変換器(P−S変換器)422が搭載されている。なお、レシーバ回路421は、例えば各センサ出力を受けるトランジスタである。
【0033】
図7は、通信線41の他の実現例を示すブロック図である。図7に示された例では、通信線41は、共通回路基板35、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42で中継される。
【0034】
図8は、図7に示された各基板における要部を示すブロック図である。共通回路基板35には、通信線41における下り通信線(メイン基板31から各基板に至る情報を伝えるライン:丸囲み1のライン)からデータを受信してそのデータをシフトレジスタ352に出力するとともに、受信したデータをドライバ356に出力するレシーバ355が設けられている。ドライバ356は、レシーバ355からのデータを下り通信線に送出する。また、通信線41における上り通信線(各基板からメイン基板31に至る情報を伝えるライン:丸囲み2のライン)からのデータ(この場合にはソレノイド回路360のドライバ366からの下りデータ)は、レシーバ355で受信され、ドライバ356を介して上り通信線に送出される。
【0035】
また、下り通信線からデータ(この場合にはランプ回路350のドライバ356からの下りデータ)を受信してそのデータをシフトレジスタ362に出力するとともに、受信したデータをドライバ366に出力するレシーバ365が設けられている。ドライバ366は、レシーバ365からのデータを下り通信線に送出する。また、通信線41における上り通信線からのデータ(この場合には賞球制御回路370のドライバ376からの上りデータ)は、レシーバ365で受信され、ドライバ366を介して上り通信線に送出される。
【0036】
賞球基板370には、下り通信線からデータ(この場合にはソレノイド回路360のドライバ366からの下りデータ)を受信してそのデータを通信回路372に出力するとともに、受信したデータをドライバ376に出力するレシーバ375が設けられている。ドライバ376は、レシーバ375からのデータを下り通信線に送出する。また、通信線41における上り通信線からのデータ(この場合には表示制御回路800のドライバ806からのデータ)は、レシーバ375で受信され、ドライバ376を介して上り通信線に送出される。
【0037】
表示制御基板80には、下り通信線からデータ(この場合には賞球制御回路370のドライバ376からの下りデータ)を受信してそのデータを通信回路802に出力するとともに、受信したデータをドライバ806に出力するレシーバ805が設けられている。ドライバ806は、レシーバ805からのデータを下り通信線に送出する。また、通信線41における上り通信線からのデータ(この場合にはスイッチ回路420のドライバ426からのデータ)は、レシーバ805で受信され、ドライバ806を介して上り通信線に送出される。
【0038】
スイッチ基板42には、下り通信線からデータ(この場合には表示制御回路800のドライバ806からの下りデータ)を終端する終端器(終端抵抗)426と、P−S変換器422からのデータを上り通信線に送出するドライバ426が設けられている。
なお、各基板におけるその他の構成は、図6に示された構成と同じである。また、図6に示された構成と図8に示された構成とは、通信線41に対する入出力構成が異なるだけで、情報送受信制御は同じである。
【0039】
次に動作について説明する。
図9は、メイン基板31における基本回路53のメイン動作の一例を示すフローチャートである。上述したように、この処理は、定期リセット回路66が発するリセットパルスによって、例えば2ms毎に起動される。この例では、基本回路53が起動されると、CPU56は、まず、スタックポインタの指定アドレスをセットするためのスタックセット処理を行う(ステップS1)。次いで、初期化処理を行う(ステップS2)。初期化処理では、CPU56は、RAM55にエラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている場合には、RAM55を初期化するなどの処理を行う。そして、表示制御基板80に送出される表示制御コマンドデータをRAM55の所定の領域に設定する処理を行った後に(ステップS3)、入賞球信号処理を行う(ステップS4)。入賞球信号処理では、入賞があったか否かの判定と、入賞があった場合の賞球個数を決定する処理が行われる。
【0040】
次いで、CPU56は、各基板に情報を送出する処理および各基板から情報を受信する処理(データ入出力処理)を行う(ステップS5)。
図10は、データ入出力処理を示すフローチャートである。また、図11は通信線41で伝送される信号を示し、図12は情報送受信タイミングの一例を示すタイミング図である。図11に示すように、この例では、メイン基板31から各基板に対して、送信データ、同期クロック(クロック信号)、回路指定信号となるイネーブル#0〜#4が通信線41の下り通信線に送出され、スイッチ基板42からの受信データが通信線41の上り通信線に送出される。
【0041】
この実施の形態では、データ入出力処理において、ランプ回路350への情報送信、ソレノイド回路360への情報送信、賞球制御回路370への情報送信、表示制御回路800への情報送信、およびスイッチ回路420からの情報受信のいずれかが実行される。すなわち、2msの1回の基本回路53の動作において、いずれかの送受信動作が実行される。いずれが実行されるのかは、通信カウンタの値で決まる。
【0042】
データ入出力処理において、CPU56は、まず、通信カウンタの値を1増やす(ステップS51)。通信カウンタの値が5であったなら0に戻す。そして、通信カウンタの値=0ならば共通回路基板35におけるランプ回路350への情報送信を行い、
通信カウンタの値=1ならば共通回路基板35におけるソレノイド回路360への情報送信を行い、
通信カウンタの値=2ならば賞球基板37への情報送信を行い、
通信カウンタの値=3ならば表示制御基板80への情報送信を行い、
通信カウンタの値=4ならばスイッチ基板42からの情報受信を行う。
【0043】
CPU56は、通信カウンタの値が4であるならば(ステップS52)、I/Oポート57を介してスイッチ回路イネーブル信号(イネーブル#4)をアクテイブであるローレベルにする(ステップS53)。よって、スイッチ基板42のみに通信線41を介してイネーブル信号が与えられる。また、通信線41にクロック信号が出力される。イネーブル信号が与えられると、スイッチ基板42のP−S変換器422は動作可能状態になる。すると、図12(B)に示すように、P−S変換器422はクロック信号立ち上がりに同期してシフト動作を行い、情報を1ビットずつ通信線41の受信データのラインに送出する。
【0044】
メイン基板31の通信回路47は、CPU56によって受信イネーブル状態に設定される(ステップS54)。通信回路47はもクロック信号が入力されるので、通信回路47は、図12(B)に示すように、クロック信号の立ち下がりに同期して、通信線41の受信データのラインを取り込み、8ビットのデータの取り込みが完了すると受信終了通知をCPU56に出力する。
【0045】
受信終了通知を受けると、CPU56は、通信回路47から受信データを入力し、それを保存する(ステップS54,S55)。保存されたデータは各センサの状態を示す情報であり、例えば、入賞球信号処理(ステップS4)で使用される。
【0046】
通信カウンタが0であるならば(ステップS61)、CPU56は、I/Oポート57を介してランプ回路イネーブル信号(イネーブル#0)をアクテイブであるローレベルにする(ステップS62)。また、通信回路47に、装飾ランプ25の点灯/滅灯および可変表示器10に表示される普通図柄を示す1バイトのデータを設定する(ステップS63)。通信回路47にはクロック信号が入力されるので、通信回路47は、図12(A)に示すように、CPU56によって設定されたデータをクロック信号の立ち上がりに同期して1ビットずつ通信線41の送信データのラインに出力する。
【0047】
この場合、共通回路基板35のランプ回路350のみに通信線41を介してイネーブル信号が与えられる。また、通信線41にクロック信号が出力される。イネーブル信号が与えられると、図12(A)に示すように、共通回路基板35のシフトレジスタ352はクロック信号に同期して通信線41の送信データのラインからデータを取り込みそれをシフトする。
【0048】
通信回路47は、8ビットのデータ送出が完了すると送信完了通知をCPU56に出力する(ステップS64)。すると、CPU56は、I/Oポート57を介してイネーブル信号を非アクティブにする(ステップS65)。共通回路基板35のラッチ回路354は、イネーブル#0の立ち上がりでシフトレジスタのパラレル出力をラッチし、そのデータをドライバ回路354に出力する。よって、ドライバ回路354は、メイン基板31のCPU56が設定した装飾ランプ25の点灯/滅灯を示すデータに応じて装飾ランプ25を点灯または滅灯させることができ、CPU56が設定した普通図柄を可変表示器10に表示することができる。
【0049】
通信カウンタが1であるならば(ステップS66)、CPU56は、I/Oポート57を介してソレノイド回路イネーブル信号(イネーブル#1)をアクテイブであるローレベルにする(ステップS67)。また、通信回路47に、ソレノイド16,21の駆動状態を示すデータを設定する(ステップS68)。そして、CPU56は、通信回路47から送信完了通知を受けると、I/Oポート57を介してイネーブル信号を非アクティブにする(ステップS64,S65)。
すると、ランプ回路350の場合と同様に、シフトレジスタ362およびラッチ回路363が動作し、メイン基板31のCPU56が設定したソレノイド16,21の駆動状態を示すデータに応じてソレノイド16,21が駆動される。
【0050】
通信カウンタが2であるならば(ステップS69)、CPU56は、I/Oポート57を介して賞球制御回路イネーブル信号(イネーブル#2)をアクテイブであるローレベルにする(ステップS70)。また、通信回路47に、賞球個数信号を示す1バイトのデータを設定する(ステップS72)。通信回路47は、図12(A)に示すように、CPU56によって設定されたデータをクロック信号の立ち上がりに同期して1ビットずつ通信線41の送信データのラインに出力する。
【0051】
この場合には、賞球基板37のみに通信線41を介してイネーブル信号が与えられている。イネーブル信号が与えられると、図12(A)に示すように、賞球基板37の通信回路371はクロック信号に同期して通信線41の送信データのラインからデータを取り込みそれをシフトする。
【0052】
メイン基板31の通信回路47は、8ビットのデータ送出が完了すると送信完了通知をCPU56に出力する(ステップS64)。すると、CPU56は、I/Oポート57を介してイネーブル信号を非アクティブにする(ステップS65)。一方、賞球基板37の通信回路371は、8ビットのデータ入力が完了すると、賞球基板37のCPU372に対して受信完了通知を出力する。CPU372は、その通知に応じて通信回路371が受信したデータを入力する。よって、賞球基板37のCPU372は、メイン基板31のCPU56が送信した賞球個数信号を受信し、その信号に応じて玉払出制御を行うことができる。
【0053】
通信カウンタが0,1,2,4でないならば、CPU56は、I/Oポート57を介して表示制御回路イネーブル信号(イネーブル#3)をアクテイブであるローレベルにする(ステップS72)。また、通信回路47に、表示制御コマンドデータを示す1バイトのデータを設定する(ステップS73)。通信回路47は、図12(A)に示すように、CPU56によって設定されたデータをクロック信号の立ち上がりに同期して1ビットずつ通信線41の送信データのラインに出力する。
【0054】
この場合には、表示制御基板80のみに通信線41を介してイネーブル信号が与えられている。イネーブル信号が与えられると、図12(A)に示すように、表示制御基板80の通信回路801はクロック信号に同期して通信線41の送信データのラインからデータを取り込みそれをシフトする。
【0055】
メイン基板31の通信回路47は、8ビットのデータ送出が完了すると送信完了通知をCPU56に出力する(ステップS64)。すると、CPU56は、I/Oポート57を介してイネーブル信号を非アクティブにする(ステップS65)。一方、表示制御基板80の通信回路801は、8ビットのデータ入力が完了すると、表示制御基板80のCPU802に対して受信完了通知を出力する。CPU802は、その通知に応じて通信回路801が受信したデータを入力する。よって、表示制御基板80のCPU802は、メイン基板31のCPU56が送信した表示制御コマンドデータを受信し、表示制御コマンドデータに応じてCRTに表示する画像データを作成することができる。
【0056】
なお、クロック信号の周波数は例えば20kHz(周期50μs)であり、400μs(=0.4ms)で1バイトのデータ転送が完了する。すなわち、2msのCPU56の動作時間に対して、データ入出力処理に0.4ms費やされる。ただし、クロック周波数20kHzは単なる例であって、実際の遊技機では、CPU56の処理量や通信線41の長さ等を考慮して適宜選定される。
【0057】
その後、メイン基板31のCPU57は、パチンコ遊技機1の内部に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる(エラー処理:ステップS6)。また、各判定用乱数(大当りとするか否か決定するための乱数等)を示す各カウンタを更新する処理を行う(ステップS7)。
【0058】
次に、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う(ステップS8)。特別図柄プロセス制御では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステップS9)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。その後、CPU56は、次に定期リセット回路66からリセットパルスが与えられるまで、ステップS10の表示用乱数(大当り図柄を決定するための乱数等)の更新処理を繰り返す。すなわち、各表示用乱数を発生させるための各カウンタの値の1加算を行う。
【0059】
実施の形態2.
第1の実施の形態では、メイン基板31のCPU56は、各基板上の回路を指定する信号である各イネーブル信号を各基板に転送した。しかし、送信データ中にアドレス信号を含めることによって各基板上の回路を指定することもできる。図13は、そのような実施の形態を示すブロック図である。
【0060】
この実施の形態では、共通制御基板35にも、通信回路358およびCPU359が搭載される。そして、CPU359には、メイン基板31から通信線41を介して、送信データがアドレスであるかデータであるのかを示す信号(A/D信号)が入力される。また、スイッチ回路42にも通信回路428およびCPU429が搭載される。そして、CPU429には、メイン基板31から通信線41を介してA/D信号が入力される。そして、賞球基板37および表示制御基板80のCPU372,802にもA/D信号が入力される。
【0061】
図14は、この実施の形態での通信線41で伝送される信号を示し、図15は情報送受信タイミングの一例を示すタイミング図である。図14に示すように、メイン基板31から各基板に対して、送信データ、同期クロック(クロック信号)、回路指定信号となるA/D信号が通信線41の下り通信線に送出され、スイッチ基板42からの受信データが通信線41の上り通信線に送出される。なお、A/D信号は、ローレベルで送信データがアドレスであることを示し、ハイレベルで送信データがデータであることを示すとする。
【0062】
メイン基板31のCPU56は、いずれかの基板に情報を送信するときおよびいずれかの基板から情報を入力するときには、まず、図15(A)に示すように、ローレベルのA/D信号をI/Oポート57から通信線412に出力する。そして、送信対象の基板または受信対象の基板に割り当てられたアドレスデータを通信回路47に出力する。通信回路47は、クロック信号の立ち上がりに同期してアドレスデータを通信線41に送出する。
【0063】
各基板において、A/D信号は各CPU359,372,802,429に入力されている。従って、各CPU359,372,802,429は、各通信回路358,371,801,428を介して受信したデータがアドレスであるのかデータであるのか認識できる。各通信回路358,371,801,428は、通信線41からのクロック信号の立ち下がりに同期して通信線41からのデータを取り込み、8ビットのデータを受信したらCPU359,372,802,429に受信完了通知を出力する。各CPU359,372,802,429は、受信完了通知を受けたら各通信回路358,371,801,428からデータを入力する。このデータはアドレスデータであるから、各CPU359,372,802,429は、受信したアドレスデータが自身のアドレスを指しているのかどうか判定する。
【0064】
次いで、メイン基板31のCPU56は、A/D信号をハイレベルにして、直前に送出したアドレスデータに対応する基板に送出するデータを通信回路47に設定する。または、直前に送出したアドレスデータに対応する基板からデータを受信するために通信回路47を受信可能状態に設定する。
【0065】
通信回路47は、データが設定されると、クロック信号の立ち上がりに同期してデータを通信線41に送出する。このデータは、図15(B)に示すタイミングで全ての基板の通信回路358,371,801,428において受信され、各CPU359,372,802,429に転送される。各CPU359,372,802,429は、直前に自身のアドレスと一致するアドレスデータを受信していた場合にのみ、そのデータを使用する。そうでなければ、そのデータを廃棄する。なお、各CPU359,372,802,429は、直前に自身のアドレスと一致するアドレスデータを受信していない場合には、通信回路358,371,801,428を受信可能状態にしないようにしてもよい。
【0066】
アドレスデータがスイッチ基板42を指定していた場合には、メイン基板31のCPU56は、通信回路47を受信可能状態にする。また、スイッチ基板42のCPU429は、レシーバ回路421を介して入力したした各センサのON/OFF状態を通信回路428に設定する。通信回路428は、CPU429からデータを受信すると、図15(C)に示すように、通信線41からのクロック信号の立ち上がりに同期して1ビットずつデータを通信線41に送出する。メイン基板31の通信回路47は、クロック信号の立ち下がりに同期して通信線41からデータを取り込み、8ビットのデータの取り込みが完了したら、CPU56に受信完了通知を出力する。CPU56は、受信完了通知に応じて、通信回路47からデータを入力し、そのデータをスイッチ情報として保存する。
【0067】
以上のようにして、メイン基板31から各基板に対する情報転送と、各基板からメイン基板31への情報転送とが実現される。この場合には、本来のデータの他にアドレスデータも送信する必要があるので、クロック周波数が例えば20kHzである場合には、1回の情報送受信に0.8msかかる。
【0068】
実施の形態3.
共通回路基板35は、全ての機種で共用が可能な基板であるから、変更が施されない基板である。すると、全ての機種間で共通化されるメイン基板31に共通回路基板35に搭載される回路を設けてもよいことになる。図16は、そのような考え方にもとづく第3の実施の形態を示すブロック図である。第1および第2の実施の形態では共通回路基板35に搭載されていた各回路は、メイン基板31における共通回路部35aとして実現される。ただし、この実施の形態では、共通回路部35aは、CPU56とI/Oポート57で接続される。よって、共通回路部35aには、ランプやソレノイドを駆動するドライバ回路のみが設けられている。ドライバ回路の個数は、各機種において備えられるであろうと考えられる個数の電気部品を駆動できるだけの個数、すなわち想定しうる最大値である。
【0069】
図17は、この実施の形態の各基板上の回路構成を示すブロック図である。図に示すように、この実施の形態では、メイン基板31と、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42が通信線41で接続されている。また、図18は、各基板における要部を示すブロック図である。賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42の構成は、図6に示された構成と同じである。従って、メイン基板31との間の情報送受信の仕方は、第1の実施の形態の場合と同じである。なお、図18には通信線41から分岐したラインに、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42が接続される形態が示されているが、図8に示されたような、通信線41が、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42で中継される形態としてもよい。また、図13に示されたようなA/D信号によって各基板を指定する構成にしてもよい。
【0070】
実施の形態4.
スイッチ基板42はメイン基板31の遊技制御手段に情報を送り込むものである。よって、不正信号が遊技制御手段に送り込まれる可能性を低減するために、スイッチ基板42に搭載される回路をメイン基板31に設けてもよい。図19は、そのような考え方にもとづく第4の実施の形態を示すブロック図である。第1〜第3の実施の形態ではスイッチ基板42に搭載されていた各回路は、メイン基板31におけるスイッチ回路部42aとして実現される。ただし、この実施の形態では、スイッチ回路部42aは、CPU56とI/Oポート57で接続される。よって、スイッチ回路部42aには、各センサの情報を入力するレシーバ回路のみが設けられている。
なお、メイン基板31と賞球制御基板37および表示制御基板80との間は、上記の各実施の形態の場合と同様に、通信線41で接続される。
【0071】
以上のように、CPU56を含み遊技制御手段を構成する基本回路53が搭載されたメイン基板31と、電気部品の駆動回路が搭載された各基板との間をシリアルデータ転送を行う通信線41で接続したので、新たな機種を開発する場合には、メイン基板31以外の基板を設計・製造するとともに、基本回路53のソフトウェアを変更すればよい。従って、メイン基板31のハードウェアを変更する必要はなく、各機種間でメイン基板31を共通に使用することができる。
【0072】
また、各機種において備えられるであろうと考えられる個数の電気部品を駆動できるだけの駆動回路を搭載した共通回路基板35を備えた場合には、各機種間でその共通回路基板35共通に使用できるので、設計・製造のコストをさらに低減することができる。
【0073】
実施の形態5.
上記の各実施の形態の遊技機は、始動入賞にもとづいて画像表示部9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であったが、第1種パチンコ遊技機、第2種パチンコ遊技機および第3種パチンコ遊技機のそれぞれの遊技機において必要とされる駆動回路数は、機種が異なっても似かよっている。そこで、第1種パチンコ遊技機用の共通回路基板、第2種パチンコ遊技機用の共通回路基板および第3種パチンコ遊技機用の共通回路基板35をそれぞれ用意し、メイン基板31に搭載される回路以外の全ての電気回路を、それぞれの共通回路基板35に搭載しておいてもよい。
【0074】
図20はそのような実施の形態を示すブロック図である。図20に示すように、共通回路基板35には、通信回路358とCPU359が搭載される。そして、CPU359には、各線からの情報を入力するレシーバ回路356と、各電気部品を駆動するドライバ回路357が接続される。そして、このような共通回路基板35が、第1種パチンコ遊技機、第2種パチンコ遊技機および第3種パチンコ遊技機のそれぞれに応じて用意される。各共通回路基板35のドライバ回路357におけるドライバの数は、第1種パチンコ遊技機、第2種パチンコ遊技機および第3種パチンコ遊技機のそれぞれについて想定される最大数とする。
【0075】
図21は、この実施の形態での通信線41で伝送される信号を示す。図に示すように、メイン基板31から共通回路基板35に対して、送信データおよび同期クロック(クロック信号)が通信線41の下り通信線に送出され、共通回路基板35からの受信データが通信線41の上り通信線に送出される。メイン基板31と共通回路基板35との間の情報送受信の仕方は上記の各実施の形態の場合と同様であるが、この場合には、例えば、nバイト(n:整数)のコマンドがメイン基板31から共通回路基板35に送信される。そして、nバイトのうちの第1バイトがヘッダとされる。CPU359は、通信回路358を介してヘッダを受信すると、その後に送られてくる(n−1)バイトを取り込む。(n−1)バイトのデータ中には、ランプやソレノイドの駆動を示す信号、賞球個数信号、表示制御コマンドデータ等が含まれる。CPU359は、それらのデータに従って、各電気部品および機構部品を駆動する。
【0076】
また、nバイトのコマンドに加えて1バイトの情報受信を示すコマンドが定義される。メイン基板31から共通回路基板35にそのコマンドが送信されると、CPU357はそのコマンドを解釈し、レシーバ回路356を介して入力したセンサ情報を、通信回路358を介して通信線41に送出する。
なお、この実施の形態でも、レシーバ回路356をメイン基板31に搭載するようにしてもよい。
【0077】
このように、第1種パチンコ遊技機、第2種パチンコ遊技機および第3種パチンコ遊技機のそれぞれに応じた共通の共通回路基板35を用意しておけば、遊技機全体でさらに基板の共通化を図ることができる。なお、第2種パチンコ遊技機および第3種パチンコ遊技機用の共通回路基板35には、それぞれ、ランプ回路、ソレノイド回路以外にも例えばモータ回路が搭載される。
また、第1種パチンコ遊技機、第2種パチンコ遊技機および第3種パチンコ遊技機に応じて分けられる3種類の共通回路基板35を用意しておくことは好ましい一例であるが、他の観点によって分けられる複数種類の共通回路基板35を用意してもよい。
さらに、全ての機種に適用可能な共通回路基板35を用意してもよい。そのような共通回路基板35では、入出力ポート(例えばレシーバとドライバ)を最大の機種に合わせて設けておく必要があるが、遊技機全体でより基板の共通化を図ることができる。
【0078】
実施の形態6.
第5の実施の形態における共通回路基板35は、あるグループ(例えば、第1種パチンコ遊技機、第2種パチンコ遊技機または第3種パチンコ遊技機)で共用が可能な基板、または、全ての機種で共用が可能な基板であるから、機種間で共通化されるメイン基板31に、共通回路基板35に搭載される回路を設けてもよいことになる。図22は、そのような考え方にもとづく第6の実施の形態を示すブロック図である。第5の実施の形態では共通回路基板35に搭載されていた各回路は、メイン基板31における共通回路部35bとして実現される。この実施の形態では、共通回路部35bは、CPU56とI/Oポート57で接続される。よって、共通回路部35bには、レシーバ回路およびドライバ回路のみが設けられている。ドライバ回路の個数は、各機種において備えられるであろうと考えられる個数の電気部品を駆動できるだけの個数、すなわち想定しうる最大値である。
【0079】
実施の形態7.
上述したように、共通回路基板35は、全ての遊技機種に適用できるように、または、遊技機種をグループ分けした場合の各グループに共通に適用できるように、想定しうる必要最大限の入出力ポートを備えていた。そのような共通回路基板35を用いてもポート数が不足してしまう場合には、図23に示すように、共通基板35とともに機種専用基板44を設けてもよい。図23に示すように、機種専用基板44には、通信回路441が搭載されるとともに、スイッチ回路442、ランプ回路443およびソレノイド回路444が搭載される。スイッチ回路442、ランプ回路443およびソレノイド回路444は、各機種で共用される共通回路基板35では足りないポートを追加するために用いられる。従って、スイッチ回路442、ランプ回路443およびソレノイド回路444のうちには搭載されないものもある。なお、通信回路441、スイッチ回路442、ランプ回路443およびソレノイド回路444が搭載される。スイッチ回路442、ランプ回路443およびソレノイド回路444は、共通回路基板35やスイッチ基板42に搭載されていたものと同じ機能を果たす。
【0080】
このように、各機種専用の機種専用基板44を用いる場合には、共通回路基板35によると不足するポートを容易に設けることができる。よって、ある機種において共通回路基板35によるポートでは足りない場合に、共通回路基板35の変更等を行う必要がなく、その結果、共通回路基板35をより広範囲の機種で共用できる。
【0081】
なお、上記の各実施の形態では、共通回路基板35以外の基板として賞球基板37および表示制御基板80を例示したが、共通回路基板35以外の基板構成として、機種に応じて種々の構成を採用することができる。
【0082】
メイン基板31から各基板に対してシリアルデータで情報を転送するようにした場合には、装置の検査を容易に行うことができる。図24は、検査時の各基板の接続を示すブロック図である。図24に示すように、検査時には、コネクタ(CN1〜CN4)121〜124を有する中継基板110が設置される。コネクタ121〜124には、例えば、検査装置200に至るケーブルが接続される。なお、ここでは、共通回路基板35、賞球基板37、表示制御基板80およびスイッチ基板42を有する形態を例にする。
【0083】
また、中継基板110には、メイン基板31のコネクタ(CNA)69からの情報を入力するためのコネクタ(CNM)120、表示制御基板80のコネクタ(CNC)100に対して情報を出力するためのコネクタ(CNF)113、スイッチ基板42のコネクタ(CN31)301からの情報を入力するためのコネクタ(CNG)114、賞球基板37のコネクタ(CN41)401に対して情報を出力するためのコネクタ(CNH)115、および共通回路基板35のコネクタ(CN51)501に対して情報をで力するためのコネクタ(CNL)116が設けられている。
【0084】
中継基板110に搭載されている変換回路111は、シリアルデータ送受信機能の他に、コネクタ121〜124を介して検査装置200と入出力される検査データの変換機能を有する。
【0085】
図25および図26は、中継基板110に検査装置200から入出力される信号のフォーマットの一例を示す説明図である。
図25に示された例では、フォーマット1には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット1による信号は、中継基板110から検査装置200に出力される信号である。
【0086】
発射球信号:発射球センサ33のオン/オフ情報。
図柄番号: 後述するフォーマット2で指定される桁の表示図柄の図柄番号。変換回路110は、メイン基板31からの表示制御コマンドデータにもとづいて図柄番号を設定する。
カラーデータ: 図柄の色を示す。同一図柄であっても色違いのものがある場合に設定される。変換回路110は、メイン基板31からの表示制御コマンドデータにもとづいてカラーデータを生成する。
【0087】
保留ランプ1信号〜保留ランプ4信号: メイン基板31の基本回路53が制御する始動入賞記憶に対応したもの。
大入賞口ソレノイド信号: 大入賞口を開閉するためのソレノイドの状態を示す。この実施の形態では、開閉板20を開閉するためのソレノイド21の状態であり、メイン基板31から出力される信号である。
始動口ソレノイド信号: 始動口を開閉するためのソレノイドの状態を示す。この実施の形態では、可変入賞球装置15を開閉するためのソレノイド16の状態であり、メイン基板31から出力される信号である。
【0088】
大当たり信号: 大当たりとなる図柄の組合せの停止時から大当たり処理終了までオンにする。変換回路110は、例えば、表示制御コマンドデータによる情報から、この大当たり信号を生成する。
普通図柄当たり信号: この実施の形態では、7セグメントLEDによる可変表示器10の表示態様による当たり時にオンにする。変換回路110は、メイン基板31から出力される可変表示器10の表示図柄からこの信号を生成する。
【0089】
確率変動中信号: 高確率時にオン、低確率時にオフにする。
図柄変動中信号: 図柄の変動中にオンにする。変換回路110は、メイン基板31から入力した表示制御コマンドデータから、この信号を生成する。
図柄確定信号: 図柄の変動が停止してから所定期間(例えば1秒間)オンにする。変換回路110は、メイン基板31から入力した表示制御コマンドデータから、この信号を生成する。
エラー信号: 遊技機がエラー状態になるとオンにする。
入賞口信号1〜6:通常の入賞口へ入賞したときにオンにする。
【0090】
ここでは、フォーマット1において、図柄番号として8ビットが用意されているので、256種類の図柄を扱うことができる。また、カラーデータとして4ビットが用意されているので、16種類の色を扱うことができる。このように多くの図柄および色を取り扱えるように決められているのは、多数の図柄表示領域をもつ遊技機を考慮したためである。すなわち、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。
【0091】
図26に示された例では、フォーマット2には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット2による信号は、検査装置200から中継基板110に入力される信号である。なお、検査装置200から中継基板110に入力される信号は、変換回路111でフォーマット逆変換された後、表示制御基板80にシリアルデータとして与えられる。
【0092】
図柄桁指定コード: フォーマット1に設定されるべき図柄番号の表示桁を指定する信号。変換回路110は、図柄桁指定コードで指定された桁の表示図柄を図柄番号に変換してフォーマット1に設定する。ここでは図柄表示領域は3つであるので、図柄桁指定コードでは、1〜3のいずれかが指定される。
【0093】
始動口スイッチ: 図柄変動を開始させるためのパルス信号。この実施の形態では、スイッチ基板42からの始動口センサ17のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200からメイン基板31に与えられることによって、検査のために図柄変動を開始させることができる。
変動時間短縮ボタン: 図柄の変動時間を短縮させるためのパルス信号。この信号が表示制御基板80側に与えられることによって、検査装置200から検査のために図柄変動時間を短縮させることができる。
10カウントスイッチ: 大入賞口に入賞する打玉の代わりとなるパルス信号。この実施の形態では、カウントセンサ23のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200から遊技機に与えられることによって、検査のために大入賞口に打玉が入賞した状態を生成することができる。
Vスイッチ: 大入賞口の特定領域(Vゾーン)に入賞する打玉の代わりとなるパルス信号。この実施の形態では、Vカウントセンサ22のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200からメイン基板31に与えられることによって、検査のために大入賞口内のVゾーンに打玉が入賞した状態を生成することができる。
【0094】
ここでは、フォーマット2において、図柄桁指定コードとして4ビットが用意されているので、図柄表示領域として16桁を扱うことができる。このように多くの桁を取り扱えるように決められているのは、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。
【0095】
図26に示された例では、フォーマット3には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット3による信号は、中継基板110から検査装置200への信号である。
【0096】
普通図柄番号: 後述するフォーマット4で指定される桁の普通図柄の図柄番号。この実施の形態では、可変表示器10に表示される図柄の番号に相当する。変換回路110は、メイン基板31から入力した普通図柄に関する情報を図柄番号に変換する。
普通図柄カラーデータ: 普通図柄の色を示す。同一図柄であっても色違いのものがある場合に設定される。この実施の形態では可変表示器10は7セグメントLEDで構成されているので、普通図柄カラーデータはない。その場合には0が設定される。
【0097】
保留ランプ1信号〜保留ランプ4信号: 普通図柄表示器に対する保留ランプが設けられている場合には、変換回路111は、メイン基板31から出力される保留ランプの点灯信号を用いて生成する。
【0098】
ここでは、フォーマット3において、普通図柄番号として4ビットが用意されているので、16種類の図柄を扱うことができる。また、カラーデータとして4ビットが用意されているので、16種類の色を扱うことができる。このように多くの図柄および色を取り扱えるように決められているのは、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。
【0099】
図26に示された例では、フォーマット4には、以下の信号が含まれる。なお、フォーマット2による信号は、検査装置200から中継基板110への信号である。
【0100】
普通図柄桁指定コード: フォーマット3に設定されるべき普通図柄番号の表示桁を指定する信号。変換回路110は、普通図柄桁指定コードで指定された桁の表示図柄を普通図柄番号に変換してフォーマット3に設定する。この実施の形態では普通図柄表示領域は1つであるので、図柄桁指定コードでは、1が指定される。
【0101】
作動口スイッチ: 普通図柄変動を開始させるためのパルス信号。この実施の形態では、ゲートセンサ12のオンに対応した信号である。この信号が検査装置200からメイン基板31に与えられることによって、検査のために可変表示器10の図柄変動を開始させることができる。
変動時間短縮ボタン: 普通図柄の変動時間を短縮させるためのパルス信号。この信号が検査装置200からメイン基板31に与えられることによって、検査のために普通図柄変動時間を短縮させることができる。
入賞スイッチ: 普通電動役物によって作動する入賞口に入賞する打玉の代わりとなるパルス信号。この実施の形態では、可変入賞球装置15への入賞に対応した信号である。この信号が検査装置200からメイン基板31に与えられることによって、検査のために入賞口に打玉が入賞した状態を生成することができる。
【0102】
ここでは、フォーマット4において、普通図柄桁指定コードとして4ビットが用意されているので、普通図柄表示領域として16桁を扱うことができる。このように多くの桁を取り扱えるように決められているのは、多くの機種間でこのフォーマットを共用したいからである。
【0103】
図24に示された中継基板110において、各コネクタ121〜124が、検査装置200との間でフォーマット1〜4の信号を入出力するコネクタとなる。このように、遊技機内部の情報を外部に伝達するための中継基板110を設け、かつ、変換回路111によって、所定のフォーマットで遊技機と検査装置200との間で信号授受を行えるように構成すれば、検査が容易になるとともに、各機種間で共通の検査装置200を使用することができる。従って、機種に応じて検査装置を作成する必要はなく、検査の簡略化を図ることができる。また、遊技機稼働時には、メイン基板31と他の基板との間はシリアルデータ転送を行う通信線41で接続されるので、変換回路111にシリアル通信機能を備えることによって、容易に各基板に試験のための信号を送ったり、各基板からの情報を検査装置200に送出することができる。
なお、図25および図26に示されたフォーマットは簡単な一例であって、遊技機の機能に応じて種々の変形や追加を行うことができる。また、中継基板110は、一般に、装置出荷時には装置から外されている。
【0104】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、遊技機を、遊技の進行を制御する主制御部と情報通信制御部とが搭載された主制御基板と、遊技機に設けられた電気部品の作動に関わる回路部と主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部とが設けられた複数の回路基板とを備えた構成とし、複数の回路基板には、主制御基板から遊技媒体の払出個数を示す情報としての個数信号を受信して電気部品としての遊技媒体の払出装置の制御を行う制御回路が設けられた払出制御基板と、電気部品としての表示状態が変化可能な可変表示装置の表示制御を行う表示制御回路が設けられた制御基板または電気部品としての遊技機に設けられている発光体の点灯制御を行う発光体制御回路が設けられた制御基板とが含まれ、主制御基板と複数の回路基板とをシリアルラインで通信可能に接続し、情報通信制御部と各々の回路基板における情報通信部とはシリアルラインで情報転送を行い、主制御部が、いずれの回路基板に信号を送信するのかを決定する決定手段を含み、各々の回路基板への信号を、信号出力の期間が重複しないように時間をずらせて決定手段が決定した回路基板を特定可能にシリアルラインに出力することによって、各々の回路基板に情報を送信して回路部に各電気部品を制御させるように構成したので、主制御基板の流用可能性が高められて、開発コストや製造コストを低減でき、かつ、リサイクル性に優れた遊技機を提供できる効果がある。
【0105】
回路基板が、どの遊技機種にも共通して使用される共通回路基板と、遊技機種に応じて使用される独自の個別基板とから構成されている場合には、共通回路基板によって基板の共通化が図れるとともに、個別基板によって機種に最適の構成をとることができるので、全体として、製造コストを低減できる。
回路基板を、少なくとも所定の遊技機種のグループ毎に共用されるものとし、グループにおける最大想定数のポートを有する共通回路基板で構成した場合には、回路基板の側においてさらに共通化を図ることができる。
【0106】
主制御部に供給される情報を取り込む情報入力回路部が備えられ、情報入力回路部が、主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部を有する情報入力回路基板に搭載された場合には、主制御部に供給される情報を取り扱う基板を機種特有の基板とすることができ、その結果、入力側の空きをなくすことによって不正入力を防止できる効果がある。
情報入力回路基板の情報通信部が、遊技制御部からの呼出に応じて情報を主制御基板に送出するように構成されている場合には、情報通信部は情報出力タイミングを特定でき、ラッチ回路等を有することなく構成できる。
そして、主制御部が、各回路に情報を送信する際に回路指定情報を送出するように構成されている場合には、各回路基板における情報転送制御が簡略化されるとともに、回路基板を容易に増設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図である。
【図3】 パチンコ遊技機の遊技盤を背面からみた背面図である。
【図4】 主制御基板とそれに電気的に接続される各基板との構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の各基板上の回路構成を示すブロック図である。
【図6】 図5に示された各基板における要部を示すブロック図である。
【図7】 通信線の他の実現例を示すブロック図である。
【図8】 図7に示された各基板における要部を示すブロック図である。
【図9】 基本回路のメイン処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】 データ入出力処理を示すフローチャートである。
【図11】 通信線で伝送される信号を示す説明図である。
【図12】 情報送受信タイミングの一例を示すタイミング図である。
【図13】 第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図14】 第2の実施の形態での通信線で伝送される信号を示す説明図である。
【図15】 第2の実施の形態での情報送受信タイミングの一例を示すタイミング図である。
【図16】 第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図17】 第3の実施の形態の各基板上の回路構成を示すブロック図である。
【図18】 図17に示された各基板における要部を示すブロック図である。
【図19】 第4の実施の形態を示すブロック図である。
【図20】 第5の実施の形態を示すブロック図である。
【図21】 第5の実施の形態での通信線で伝送される信号を示す説明図である。
【図22】 第6の実施の形態を示すブロック図である。
【図23】 第7の実施の形態を示すブロック図である。
【図24】 検査時の各基板の接続を示すブロック図である。
【図25】 中継基板に検査装置から入出力される信号のフォーマットの一例を示す説明図である。
【図26】 中継基板に検査装置から入出力される信号のフォーマットの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
25 装飾ランプ
31 主制御基板(メイン基板)
35 共通回路基板
37 賞球基板
41 通信線
53 基本回路
54 ROM
56 CPU
Claims (8)
- 入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の遊技媒体を遊技者に払い出し、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、
遊技の進行を制御する主制御部と情報通信制御部とが搭載された主制御基板と、
遊技機に設けられた電気部品の作動に関わる回路部と、前記主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部とが設けられた複数の回路基板とを備え、
前記複数の回路基板には、前記主制御基板から遊技媒体の払出個数を示す情報としての個数信号を受信して前記電気部品としての遊技媒体の払出装置の制御を行う制御回路が設けられた払出制御基板と、前記電気部品としての表示状態が変化可能な可変表示装置の表示制御を行う表示制御回路が設けられた制御基板とが含まれ、
前記主制御基板と前記複数の回路基板とはシリアルラインで通信可能に接続され、前記情報通信制御部と各々の前記回路基板における前記情報通信部とは、前記シリアルラインで情報転送を行い、
前記主制御部は、
いずれの前記回路基板に信号を送信するのかを決定する決定手段を含み、
各々の前記回路基板への信号を、信号出力の期間が重複しないように時間をずらせて前記決定手段が決定した前記回路基板を特定可能に前記シリアルラインに出力することによって、前記各々の回路基板に情報を送信して前記回路部に各電気部品を制御させる
ことを特徴とする遊技機。 - 入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の遊技媒体を遊技者に払い出し、特定入賞部への遊技媒体の進入により特別遊技を行い、特別遊技の結果が所定の態様になったことにもとづいて遊技者に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、
遊技の進行を制御する主制御部と情報通信制御部とが搭載された主制御基板と、
遊技機に設けられた電気部品の作動に関わる回路部と、前記主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部とが設けられた複数の回路基板とを備え、
前記複数の回路基板には、前記主制御基板から遊技媒体の払出個数を示す情報としての個数信号を受信して前記電気部品としての遊技媒体の払出装置の制御を行う制御回路が設けられた払出制御基板と、前記電気部品としての遊技機に設けられている発光体の点灯制御を行う発光体制御回路が設けられた制御基板とが含まれ、
前記主制御基板と前記複数の回路基板とはシリアルラインで通信可能に接続され、前記情報通信制御部と各々の前記回路基板における前記情報通信部とは、前記シリアルラインで情報転送を行い、
前記主制御部は、
いずれの前記回路基板に信号を送信するのかを決定する決定手段を含み、
各々の前記回路基板への信号を、信号出力の期間が重複しないように時間をずらせて前記決定手段が決定した前記回路基板を特定可能に前記シリアルラインに出力することによって、前記各々の回路基板に情報を送信して前記回路部に各電気部品を制御させる
ことを特徴とする遊技機。 - 前記複数の回路基板は、どの遊技機種にも共通して使用される共通回路基板と、遊技機種に応じて使用される独自の個別基板とから構成される
請求項1または請求項2記載の遊技機。 - 前記複数の回路基板には、少なくとも所定の遊技機種のグループ毎に共用される共通回路基板が含まれ、
前記共通回路基板は、あらかじめ決められた数のポートであって、当該遊技機において使用されるポートの数と同数または異なる数のポートを有する
請求項1または請求項2記載の遊技機。 - 前記主制御部に供給される情報を取り込む情報入力回路部を備え、 前記情報入力回路部は、前記主制御基板との間の情報通信を行う情報通信部を有する情報入力回路基板に搭載された
請求項1または請求項2記載の遊技機。 - 各々の前記回路基板における情報通信部に対して、対応する値が割り当てられ、
前記主制御部は、
所定のタイミングでカウンタの値を更新するカウンタ更新手段と、
前記カウンタの値に対応する情報通信部を、シリアルラインで情報転送を行う情報通信部として選択し、選択した情報通信部との間で情報転送を行う情報転送制御手段とを含む
請求項1から請求項5のうちのいずれかに記載の遊技機。 - 前記情報通信部は、回路指定情報で指定された回路部を認識可能であり、
前記主制御部は、各回路部に情報を送信する際に回路指定情報を出力する
請求項1から請求項6のうちのいずれかに記載の遊技機。 - 回路指定情報は、アドレスデータであり、
前記主制御部は、回路部に情報を送信する際に、シリアルラインに当該回路部を指定するアドレスデータを出力してから、当該シリアルラインに情報を出力する
請求項7記載の遊技機。
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