JPH11146971A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11146971A
JPH11146971A JP31527897A JP31527897A JPH11146971A JP H11146971 A JPH11146971 A JP H11146971A JP 31527897 A JP31527897 A JP 31527897A JP 31527897 A JP31527897 A JP 31527897A JP H11146971 A JPH11146971 A JP H11146971A
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JP
Japan
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control circuit
sound
discharge
accessory
display
Prior art date
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Application number
JP31527897A
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English (en)
Inventor
Sadao Ioki
定男 井置
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 役物制御回路に対して表示制御回路、音制御
回路、排出制御回路を分割して構成するとともに、着脱
自在の接続手段を介して、役物制御回路から表示制御回
路、音制御回路、排出制御回路への一方向通信を行うよ
うにした弾球遊技機において、接続手段の誤接続を有効
に防止し得るものを提供する。 【解決手段】 役物制御回路51から表示制御回路5
2、音制御回路53、排出制御回路54のそれぞれへの
データ線の本数を、役物制御回路51から表示制御回路
52、音制御回路53、排出制御回路54のそれぞれへ
パラレル通信されるデータ数に対応させて、いずれも異
なる本数となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御回路により遊
技の進行が制御される弾球遊技機(パチンコ機)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】弾球遊技機には、さまざまな電気的作動
装置、例えば、遊技状況に応じた可変的表示を行う表示
手段、遊技の進行にともない効果音を発生する音発生手
段、賞球を排出する排出手段、遊技球を遊技盤の遊技領
域に向けて発射する発射手段等が設けられ、これらの電
気的作動装置は、制御回路により電気的に制御されるよ
うになっている。そして、これらの電気的作動装置およ
び制御回路は、遊技態様の複雑化や、不正行為の防止の
必要性の増大にともなって、ますます複雑化、高度化し
て来ている。
【0003】一方、このような制御回路は、その制御態
様が遊技者の射幸心を煽るようなものに変更されたりし
ないように、検査機関により定期的な検査が行われる必
要がある。このため、制御回路は、なるべく検査が容易
であるような構成であることが望ましい。
【0004】また、弾球遊技機の遊技態様を変更すると
きには、弾球遊技機本体から遊技盤を取り外して交換す
るとともに、この遊技盤に特有の制御を行う制御回路を
も交換する必要がある。この場合、遊技態様が変更され
るたびに関連する制御回路を総て廃棄してしまうのでは
資源の無駄となってしまうので、リサイクルし得るもの
は積極的にリサイクル可能な形にすべきである。
【0005】そこで、制御回路を、例えば、表示手段を
制御する表示制御回路と、音発生手段を制御する音制御
回路と、排出手段を制御する排出制御回路と、発射手段
を制御する発射制御回路と、これらの各種制御回路を統
括的に制御すべく他の制御回路に制御信号を出力し、か
つ遊技盤上の各種電気的作動装置(装飾ランプなど)を
も制御する役物制御回路とに分割し、この役物制御回路
と他の制御回路との通信は、役物制御回路から他の制御
回路への一方向通信のみが許容されるようにすることが
考えられる。
【0006】これにより、検査機関による検査は、各種
制御回路ごとに分担して行うことができ、検査の効率が
向上する。特に、役物制御回路は、遊技盤の種類によっ
て決まって来る遊技態様と密接に結び付いているため
に、例えばゲーム内容の異なる遊技盤が開発された場合
など、モデルチェンジの必要性が大きく、そのため検査
の機会も多くなるが、上述のように、他の制御回路と分
離することにより構成が簡単となるとともに、他の制御
回路から通信がなされた場合に対応した検査も不要とな
ることから、検査の効率が大幅に向上する。
【0007】一方、一つの遊技態様と密接に結び付いて
いる訳ではなく、異なる遊技態様に対しても転用できる
表示制御回路、音制御回路、排出制御回路、発射制御回
路は、必要ならば最小限の変更(例えばROMの交換)
を加えるだけで、リサイクルすることができる。
【0008】また、上述の役物制御回路から表示制御回
路、音制御回路、排出制御回路への一方向通信を、パラ
レル通信とすることが考えられる。
【0009】これにより、役物制御回路のCPUのメモ
リの容量を、さらに小さくすることができ、検査機関に
よる検査をさらに容易とできる。
【0010】また、弾球遊技機では、多数の金属製遊技
球からの電気的ノイズが原因のCPUの暴走を防止でき
るように、役物制御回路のCPUにおける処理は短時間
(例えば2ms)で実行されるものを単位とし、1単位
の処理ごとにリセットするようにしているが、このよう
に役物制御回路からの通信をパラレル通信とすること
は、役物制御回路のCPUにおける処理を短時間化する
のにも役立つ。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
役物制御回路、表示制御回路、音制御回路、排出制御回
路を分割して構成するとともに、役物制御回路から、表
示制御回路、音制御回路、排出制御回路への一方向通信
手段を設けた構成では、検査時や制御回路の交換時に、
役物制御回路と他の制御回路を分離し、再び接続する作
業が必要となる。この場合、通信のための接続手段(例
えばケーブル)で、役物制御回路と他の制御回路を接続
することになるが、役物制御回路において特定の制御回
路が接続されるべき接続部に、他の制御回路を接続して
しまうような誤接続があると、接続された双方の制御回
路を破壊してしまう恐れがある。
【0012】このため、役物制御回路と各制御回路との
間の接続手段のコネクタの色や形状を異ならせて、誤接
続を防止することが考えられる。ところが、コネクタの
色を異ならせるだけでは、誤接続が確実に防止できると
は言えず、また、コネクタの形状を異ならせるのでは、
コネクタの製造作業が面倒となり、製造コストをアップ
させてしまう。
【0013】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、役物制御回路に対して表示制御回路、音
制御回路、排出制御回路を分割して構成するとともに、
着脱自在の接続手段を介して、役物制御回路から表示制
御回路、音制御回路、排出制御回路への一方向通信を行
うようにした弾球遊技機において、接続手段の誤接続を
有効に防止し得るものを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、遊技領
域に複数の入賞装置を備えた遊技盤と、この遊技領域に
向けて遊技球を発射する発射手段と、前記入賞装置への
入賞に基づいて賞球を排出する排出手段と、この排出手
段を制御する排出制御回路と、遊技に関連した表示を行
う表示手段と、この表示手段を制御する表示制御回路
と、遊技に関連した効果音を発生する音発生手段と、こ
の音発生手段を制御する音制御回路と、前記遊技盤に設
けられた各種部品を管理制御するとともに前記排出制御
回路、表示制御回路および音制御回路を統括的に制御す
べくそれぞれに所定の制御信号を出力する役物制御回路
とを備え、前記排出制御回路、前記表示制御回路、前記
音制御回路、前記役物制御回路をそれぞれ独立させると
ともに、前記役物制御回路と前記排出制御回路、前記音
制御回路、前記役物制御回路との間の通信は前記役物制
御回路からそれぞれ前記排出制御回路、前記音制御回
路、前記役物制御回路に向かう一方向通信のみが可能で
あるようにした弾球遊技機において、前記排出制御回
路、前記表示制御回路、前記音制御回路、前記役物制御
回路はそれぞれ異なる枠体内に収容する一方、前記役物
制御回路と前記排出制御回路、前記音制御回路、前記役
物制御回路のそれぞれとを着脱自在に接続する接続手段
をそれぞれ備え、これらの接続手段を介して前記役物制
御回路と前記表示制御回路、前記音制御回路、前記役物
制御回路との通信を行うとともに、前記役物制御回路と
前記排出制御回路との間の通信のためのデータ線の本数
と、前記役物制御回路と前記表示制御回路との間の通信
のためのデータ線の本数と、前記役物制御回路と前記音
制御回路との間の通信のためのデータ線の本数とをいず
れも異ならせた。
【0015】第2の発明では、前記各接続手段はそれぞ
れ着脱自在の接続端子を備えるとともに、これらの接続
端子の端子数がいずれも異なるようにした。
【0016】第3の発明では、前記各接続手段の接続端
子の端子数は、各接続手段を介してなされる通信のため
のデータ線の本数の差と同じ差をもって異なるようにし
た。
【0017】第4の発明では、前記各データ線の本数
を、対応する通信において送られるデータ数とそれぞれ
一致させ、前記役物制御回路と前記排出制御回路、前記
表示制御回路、前記音制御回路との通信は、それぞれ前
記各データ線を介してのパラレル通信で行われるように
した。
【0018】第5の発明では、前記役物制御回路は弾球
遊技機本体から着脱自在である一方、前記役物制御回路
と前記排出制御回路との間の接続手段は前記役物制御回
路と前記排出制御回路とを電気的に絶縁するものであ
る。
【0019】第6の発明では、前記遊技盤は弾球遊技機
本体から着脱自在である一方、前記排出制御回路を収容
した枠体は弾球遊技機本体側に取り付けられ、前記役物
制御回路を収容した枠体は遊技盤側に取り付けられ、前
記前記役物制御回路と前記排出制御回路との間の接続手
段は前記前記役物制御回路と前記排出制御回路とを電気
的に絶縁するものである。
【0020】第7の発明では、前記役物制御回路と前記
排出制御回路とを電気的に絶縁する接続手段は、フォト
カプラを備える。
【0021】第8の発明では、前記役物制御回路と前記
表示制御回路との間の接続手段と、前記役物制御回路と
前記音制御回路との間の接続手段は、それぞれ前記役物
制御回路と前記表示制御回路、前記音制御回路とを電気
的に絶縁しないものである。
【0022】
【発明の作用および効果】第1の発明では、役物制御回
路と排出制御回路、表示制御回路、音制御回路のそれぞ
れとの間の接続手段のデータ線の本数は、いずれも異な
っているので、例えば第2、第3の発明のように各接続
手段のデータ線の本数の差に対応させて接続端子の個数
を異ならせる等、各接続手段の構成を接続作業者が接続
を間違わないで済むような構成としやすい。
【0023】したがって、制御回路の検査時や交換時
に、役物制御回路に対して排出制御回路、表示制御回
路、音制御回路を接続するとき、接続作業者は、例えば
第2、第3の発明では接続手段の接続端子の個数を合わ
せるだけで、容易に、役物制御回路の正しい接続部に排
出制御回路、表示制御回路、音制御回路を接続すること
ができる。したがって、役物制御回路に対して排出制御
回路、表示制御回路、音制御回路を取り違えて接続して
しまうことにより、双方の制御回路が破壊されてしまう
ようなことはなくなる。
【0024】また、役物制御回路と排出制御回路、表示
制御回路、音制御回路のそれぞれの間のデータ線の本数
が異なっていることから、役物制御回路に対して表示制
御回路、音制御回路、排出制御回路をあべこべに接続し
たとしても、表示制御回路、音制御回路、排出制御回路
は動作しない。したがって、故意にあべこべな接続をす
ることにより役物制御回路による制御態様を変えてしま
おうとする不正行為は、行い得る余地がなくなり、この
ような不正行為に対応すべく行われる検査は行う必要は
なくなる。
【0025】また、第4の発明では、各接続手段のデー
タ線の本数は、直接にパラレル通信のデータ数と一致し
ているので、容易にデータ線の本数を異ならせる構成を
とることができる。
【0026】また、第5〜第7の発明では、役物制御回
路と排出制御回路との間の接続手段は、役物制御回路と
排出制御回路とを電気的に絶縁するものであるので、役
物制御回路と排出制御回路の接続方法を間違えてしまっ
たり、また、例えば第2、第3の発明のように接続端子
の数が異ならせてあるにもかかわらず役物制御回路の間
違った接続部に排出制御回路を接続してしまったとして
も、役物制御回路と排出制御回路との間に、接続手段を
介して電流が流れることはない。したがって、制御回路
の検査時や交換時においてミスがあったとしても、役物
制御回路、排出制御回路の双方が破損から守られる。ま
た、電気的に絶縁された形態の接続手段を介して通信を
行うことにより、ノイズに対する耐性が向上するので、
ノイズによる排出制御回路の誤動作を防止でき、間違っ
た数の賞球を排出してしまう不具合を少なくすることが
できる。
【0027】また、第8の発明では、役物制御回路と音
制御回路との間の接続手段、役物制御回路と表示制御回
路との間の接続手段は、それぞれ電気的に非絶縁なもの
であるので、役物制御回路から表示制御回路および音制
御回路への通信には十分速い通信速度が確保され、制御
信号(制御データ)の送信タイミングが遅れることはな
いので、表示手段による表示や、音制御手段による効果
音は、遊技の進行に遅れることなく変化し、遊技者の興
趣を損なうことはない。また、表示制御回路、音制御回
路には短時間で多数のデータを送り込むことができるの
で、表示制御回路、音制御回路における制御を複雑化す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0029】図1は、弾球遊技機(パチンコ機)の正面
図である。
【0030】図示されるように、弾球遊技機の機枠(外
枠)1の正面には、上部蝶番2Aと下部蝶番2Bにより
内枠3が取り付けられ、この内枠3に遊技盤4が取り付
けられる。また、内枠3の正面には、透明ガラスが装着
されたガラス枠5が取り付けられ、遊技盤4正面をガラ
スで覆うとともに、遊技盤4がガラスを通して透けて見
えるようになっている。
【0031】なお、遊技盤4は内枠3から取り外せば、
遊技盤4を弾球遊技機本体(弾球遊技機の遊技盤4以外
の構成)から分離できるので、遊技盤4を交換すること
により、遊技盤4の種類で決まって来る遊技態様を変更
することができる。
【0032】遊技盤5の下部には、遊技球(パチンコ
球)の供給皿(上皿)6と、受け皿(下皿)7と、打球
発射装置31(図2参照)の操作部8が配設される。こ
の供給皿6には、賞球としての遊技球が賞球口6Aから
導入される。また、受け皿7は、供給皿6が遊技球で満
杯になったときに、余剰の遊技球を受け入れるものであ
り、この受け皿7内の遊技球は、操作レバー7Aの操作
により下方に排出できるようになっている。
【0033】打球発射装置31は遊技球の発射手段であ
り、遊技球は供給皿6からこの打球発射装置31へと供
給され、操作部8の回転操作にしたがって打球発射装置
31から発射される。発射された遊技球は、遊技盤4に
設けられたガイドレ−ル9に沿って案内され、遊技盤4
の正面にガイドレ−ル9で囲われた領域、すなわち遊技
領域10内に入る。
【0034】なお、操作部8には、ストップスイッチ8
Aが備えられ、操作者はストップスイッチを操作するこ
とにより、操作部8の回転操作中でも打球発射をストッ
プすることができるようになっている。また、操作部8
には図示されないタッチスイッチ8B(図4参照)が設
けられ、操作者が操作部8を操作していること(操作者
の手が操作部8に触れていること)をこのタッチスイッ
チ8Bが感知しないときには、打球発射装置31からの
打球発射をストップするようになっている。
【0035】遊技領域10のほぼ中央には、表示手段に
相当する可変表示装置(画像表示装置)11が配設され
ている。この可変表示装置11の下方には、開閉自在の
大入賞口を備えた変動入賞装置12が配設される。この
変動入賞装置12の大入賞口の開閉は、図示されないソ
レノイドを介して、後述の役物制御回路51(図4参
照)により駆動制御される。
【0036】これら可変表示装置11および変動入賞装
置12の周辺には、複数の一般入賞口13が、また、可
変表示装置11と変動入賞装置12の中間の領域には、
始動口14が、それぞれ配設される。また、遊技領域1
0の最下端には、排出口15が設けられる。遊技領域1
0内に打ち込まれた遊技球は、遊技領域10内の各所に
配置された風車等の転動誘導部材16により転動方向を
変えられながら、遊技領域10表面を流下し、変動入賞
装置12、一般入賞口13、始動口14、排出口15の
いずれかに入る。
【0037】なお、変動入賞装置12の大入賞口には、
図示されないカウントスイッチが設けられ、このカウン
トスイッチにより大入賞口への入賞が検知される。ま
た、変動入賞口12に大入賞口とともに設けられるV入
賞口(このV入賞口への入賞状況により大入賞口の開閉
制御パターンが変更される)には、図示されないV入賞
検出スイッチが設けられ、このV入賞検出スイッチによ
りV入賞口への入賞が検知される。さらに、始動口14
には、図示されない始動スイッチが設けられ、この始動
スイッチにより始動口14への入賞が検知されるように
なっている。
【0038】可変表示装置11は、例えば、遊技状態を
表す3つの図柄(左図柄、中図柄、右図柄)を液晶画面
に表示するもので、始動口14に遊技球が入賞すると、
この可変表示装置11の図柄が変動する。この変動の結
果、可変表示装置11の表示が大当たりとなると(例え
ば、3つの図柄が同一の図柄となると)、常態では閉じ
られていた変動入賞装置12の入賞口が開放され、遊技
球がこの変動入賞装置12に入賞し得る状態になる。
【0039】遊技領域10の左右両端には、装飾用のサ
イドランプ17が、また、内枠3上部には、可変表示装
置11が大当たり状態となったときに点滅する大当たり
ランプ18が、それぞれ設けられる。また、遊技盤4下
方の内枠3前面には、音放出口19が設けられ、この音
放出口19からは、スピーカ33(図2参照)からの音
が放出されるようになっている。
【0040】図2は、弾球遊技機本体(弾球遊技機の遊
技盤4以外の構成)を示す背面図である。
【0041】図示されるように、弾球遊技機本体のほぼ
中央には、遊技盤収容部21が設けられる。この遊技盤
収容部21には、図示されない遊技盤4の背部(図3参
照)が、弾球遊技機の正面側(紙面の裏側)から嵌め込
まれる。
【0042】遊技盤収容部21の上方には、賞球タンク
22が備えられ、この賞球タンク22と遊技盤収容部2
1との間の領域には、タンクレール23が設けられる。
賞球タンク22に蓄えられていた賞球(入賞に対する賞
品となる遊技球)は、このタンクレール23を通って流
下し、遊技盤収容部21側方の排出ユニット24に導か
れる。
【0043】排出手段に相当する排出ユニット24は、
賞球をさらに下方の賞球排出通路25へ流下させるか否
かを制御する装置であり、この流下制御は、前述の各入
賞装置(変動入賞装置12、一般入賞口13、始動口1
4)への入賞状況に応じてなされる。
【0044】さらに詳しく説明すると、この排出ユニッ
ト24は、賞球の流下または流下停止を行う排出制御カ
ムと、この排出制御カムを駆動する排出ソレノイド24
A(図4参照)と、流下した賞球を計数する排出センサ
24B(図4参照)とを、ケーシング内部に備えてい
る。排出ソレノイド24Aは、排出制御装置26により
駆動される。
【0045】この排出制御装置26は、CPU等の電子
部品を基板上に配設した排出制御回路54(図4参照)
を、ケーシング内部に備えている。この排出制御回路5
4により、排出センサ24Bにより計数された賞球数
が、後述する役物制御回路51(図4参照)からの賞球
数データ(各入賞装置への入賞状況を示すデータ)に基
づいて決定された排出すべき数に達するまで、排出ソレ
ノイド24Aが駆動される。賞球排出通路25に流下し
て来た賞球は、供給皿6(賞球口6A)または受け皿7
に排出される。
【0046】一方、各入賞装置に入賞した遊技球は、後
述するカバー部材40(図3参照)を通り、さらに入賞
球流下通路27に案内されて流下し、セーフユニット2
8に導かれる。このセーフユニット28は、入賞球を1
個ずつ流下させるセーフカムと、このセーフカムを駆動
するセーフソレノイド28A(図4参照)と、入賞球の
有無を検出するセーフセンサ28B(図4参照)とを、
ケーシング内部に備えている。なお、このセーフソレノ
イド28Aも、上述の排出制御回路54により駆動され
る。セーフカムにより流下させられた入賞球は、遊技機
の外部に排出される。
【0047】排出ユニット24、セーフユニット28の
下方には、打球発射装置31、発射制御装置32、スピ
ーカ33が配設される。
【0048】発射制御装置32のケーシング内には、発
射制御回路55(図4参照)が収容されており、この発
射制御回路55は、操作部8の操作に基づいて、打球発
射装置31を駆動する。なお、この発射制御回路55
は、通常、ロジック回路を構成する電子部品を基板上に
配設して構成されている。打球発射装置31は、前述し
たように、供給皿6から供給された遊技球を、遊技盤4
の遊技領域10に向かって打ち出す。
【0049】また、音発生手段であるスピーカ33は、
後述する音制御回路53(図4参照)からの電気信号に
基づいて選ばれた効果音を、音放出口19から出力す
る。
【0050】図3には、遊技盤4の背面の構成を示す。
【0051】図示されるように、遊技盤4背面には、例
えば樹脂製のカバー部材40が取り付けられ、各入賞装
置(変動入賞装置12、一般入賞口13、始動口14)
に入賞した入賞球は、このカバー部材40内部を通っ
て、入賞球流下通路27に導かれる。このカバー部材4
0には、基礎部材41がビス止めされ、この基礎部材4
1上に役物制御装置42が配設されるとともに、基礎部
材41に隣接して音制御装置43、表示ユニット44が
取り付けられる。さらに、この表示ユニット44には中
継基板45が取り付けられている。
【0052】さらに詳しく説明すると、役物制御装置4
2は、蓋部材42Aと底部材42Bからなるケーシング
内に、CPU等の電子部品を基板上に配設してなる役物
制御回路51(図4参照)を備えている。この役物制御
回路51が、遊技盤4上の各種装置、すなわち、可変表
示装置11、変動入賞装置12、サイドランプ17、大
当たりランプ18、その他の遊技盤4に備えられた装飾
部材(例えばLED等)の駆動制御を行うようになって
いる。
【0053】なお、ケーシングを構成する蓋部材42A
と底部材42Bは、結合手段42Cにより分離不能とな
っており、結合手段42Cを破壊しない限りケースを開
けて内部の役物制御回路51に操作を加えることができ
ないようになっている。なお、役物制御装置42には複
数の結合手段42Cが備えられ、検査のたびに結合手段
42Cがひとつづつ使用される。すなわち、役物制御装
置42内部を検査するときには、結合状態の結合手段4
2Cを破壊して蓋部材42Aと底部材42Bを開放して
ケーシング内部を検査するとともに、検査後には、まだ
使用されていなかった結合手段42Cにより、蓋部材4
2Aと底部材42Bを再び分離不能に封止することがで
きるようになっている。
【0054】また、役物制御装置42の上端にはワンタ
ッチ式止め具42Dが、下端には図示されない係合部材
がそれぞれ設けられている。この係合部材を基礎部材4
1下端の係合穴41Aに差し込むとともに、ワンタッチ
式止め具42Dを基礎部材41上端の保持穴41Bに挿
入固定することにより、役物制御装置42が基礎部材4
1上に固定されるようになっている。
【0055】音制御装置43は、蓋部材43Aと底部材
43Bからなるケーシング内に、CPU等の電子部品を
基板上に配設してなる音制御回路53(図4参照)を備
えている。この音制御回路53は、役物制御回路51と
ケーブル46を介して接続され、役物制御回路51から
の制御信号にしたがって選択された音データを、ケーブ
ル47を介してスピーカ33に送信する。このケーブル
46は、その接続部とともに役物制御回路51と音制御
回路53との間の接続手段を構成する。なお、この音制
御装置43のケースは、フランジ43Cにおいてビス止
めによりカバー部材40に固定される。
【0056】音制御装置43の下方に配設された表示ユ
ニット44は、ケーシング内に、図示されない表示制御
回路52(図4参照)と可変表示装置11とを備えたも
ので、ビス止めによりカバー部材40に固定されてい
る。表示制御回路52は、図示されない接続手段(例え
ばケーブルとその接続部)により役物制御回路51に接
続され、役物制御回路51からの制御信号(表示制御デ
ータ)に基づいて可変制御装置11における表示を制御
する。
【0057】中継基板45は、役物制御回路51からの
電気信号を、サイドランプ17、大当たりランプ18、
その他の遊技盤4に備えられた装飾部材へと中継するた
めの基板であり、表示ユニット44の上に固定されてい
る。
【0058】なお、役物制御回路51は、前述の排出制
御回路54とも、図示されない接続手段(例えばケーブ
ルとその接続部)を介して接続されている。
【0059】また、役物制御回路51と表示制御回路5
2、音制御回路53、排出制御回路54との間の接続手
段は、パラレル通信に対応できるように、表示制御回路
52、音制御回路53、排出制御回路54のそれぞれに
送られるデータ数に対応した本数のデータ線(例えばリ
ード線)を備えている。
【0060】さらに、これらの接続手段はいずれも着脱
自在のものであり、例えば着脱自在の接続端子(例えば
コネクタ)を介して、役物制御回路51(役物制御装置
42)から表示制御回路52(表示ユニット44)、音
制御回路53(音制御装置43)、排出制御回路54
(排出制御装置26)が、それぞれ分離可能となってい
る。そして、各接続手段の接続端子数(例えばコネクタ
の端子数)は、例えば、それぞれの接続手段のデータ線
の本数に、コモン線(例えば接地線)の本数(例えば1
本)を加えた本数となっている。
【0061】なお、これらの接続手段はケーブルに限ら
れるものではなく、例えば、ケーブルを介さずに、役物
制御装置42と他の制御装置を直接接続するような形態
を採ってもよい。
【0062】図4は、弾球遊技機の電気回路の構成を示
す構成図である。また、図5は、役物制御回路51から
表示制御回路52、音制御回路53、排出制御回路54
への信号の送信タイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【0063】図4に示すように、役物制御回路51は、
制御部51Aと、入出力部51Bと、フォトカプラ回路
51Cとを備えている。制御部51Aは、CPU、RO
M、RAM、クロック生成回路等の、マイコン制御の基
本となる電子部品で構成され、入出力部51Bとバス接
続されている。入出力部51Bは、出力のためのラッチ
用IC、入力のためのバッファIC、各種センサから信
号を変換する論理変換回路、入力信号に対するノイズフ
ィルタ、各種装置を制御するドライバ回路、その他の通
信にかかわるインターフェイスを備えたものである。
【0064】この入出力部51Bは、遊技盤4上の各種
部品(変動入賞装置12の大入賞口、サイドランプ1
7、大当たりランプ18)60に制御信号を出力し、ま
た、各種スイッチ(始動スイッチ、カウントスイッチ、
V入賞検出スイッチ)61からの検出信号が入力される
とともに、表示制御回路52および音制御回路53と、
接続手段の一部を構成する電気的に絶縁ではない接続形
態(例えばオープンコレクタ接続)を介して接続されて
いる。この場合、役物制御回路51と表示制御回路52
および音制御回路53との通信は、一方向通信とされ、
役物制御回路51から表示制御回路52または音制御回
路53に向かう方向にのみ可能となっている。
【0065】一方、入出力部51Bは、排出制御回路5
4とは、接続手段の一部を構成するフォトカプラ回路5
1C、フォトカプラ回路54Cを介して接続され、排出
制御回路54とは電気的には絶縁された状態となってい
る。また、この役物制御回路51と排出制御回路54と
の通信は、役物制御回路51から排出制御回路54に向
かう一方向通信のみが許容されるようになっている。な
お、フォトカプラ回路51C、51Dの代わりに、他の
電気的に絶縁な通信手段(例えばリレー等から構成され
るもの)を用いてもよい。
【0066】このように、表示制御回路52、音制御回
路53、排出制御回路54から役物制御回路51に向か
う信号を送る手段は一切設けられない。したがって、役
物制御回路51から送信された制御信号が正常に送信で
きたか否かを通知する信号(いわゆるACK信号)や、
タイミングをとる同期信号等も、表示制御回路52、音
制御回路53、排出制御回路54から役物制御回路51
へは送られることはない。ただし、電源の供給のような
通信(制御信号)とは関係ない要素の伝達に関しては、
表示制御回路52、音制御回路53、排出制御回路54
から役物制御回路51への伝達も妨げられず、例えば、
表示制御回路52または音制御回路53または排出制御
回路54から役物制御回路51に電源を供給する電気配
線としてもよい。
【0067】役物制御回路51の制御部51Aは、表示
制御回路52に送り込む表示制御データを演算する。例
えば、乱数を用いて大当たりを決定し、この大当たりの
場合には、可変表示装置11に3つの図柄を同一の図柄
で停止させるような、特定の大当たり表示に対応する表
示制御データを送り出す。
【0068】表示制御回路52は、入出力部52A、制
御部52B、フォントROM52C、およびドライバ5
2Dから構成される。この入出力部52Aに、役物制御
回路51の入出力部51Bからのリセット(割り込み)
信号、ストローブ信号、表示制御データが入力され、こ
れらの制御信号は、制御部52Bに伝達される。
【0069】さらに詳しく説明すると、表示制御データ
は、例えば、パラレルの6ビットデータから構成される
もので、図5の上段のタイミングチャートに示すよう
に、役物制御回路51からのリセット信号で表示制御回
路52に割り込みが掛けられると、ストローブ信号と同
期して、表示制御データの第1セルデータ〜第7セルデ
ータが、表示制御回路52に順次読み込まれて行く。こ
れら第1セルデータ〜第7セルデータの送信が終了し、
これらのデータが表示制御回路52のバッファ(制御部
52A内のRAM)に蓄えられると、表示制御回路52
は割り込み処理から抜け出す。
【0070】これらの第1セルデータ〜第7セルデータ
は、それぞれ可変表示装置11への表示を完全に決定す
るための各要素に対応しており、例えば、第1セルデー
タは、図柄の背景の更新などの図柄の装飾に関するデー
タに、また第2セルデータは、左図柄の図柄番号(図柄
の種類に対応して定められている番号)に関するデータ
に、また第3セルデータは、左図柄の図柄位置(ある図
柄番号の図柄の表示態様をさらに細かく指定するもの)
に関するデータに、また第4、第5セルデータは、それ
ぞれ中図柄の図柄番号、図柄位置に関するデータに、ま
た第6、第7セルデータは、右図柄の図柄番号、図柄位
置に関するデータに、それぞれ相当している。
【0071】表示制御回路52は、これら第1セルデー
タ〜第7セルデータに基づいて、可変表示装置11にお
ける表示を制御する。すなわち、表示制御回路52の制
御部52Bは、表示制御データにしたがって、可変表示
装置(液晶表示部)11へ表示するフォントやパターン
のデータをフォントROM52Cから読み込み、これら
のデータを、ドライバ52Dを介して可変表示装置11
に送信する。
【0072】このように、役物制御回路51から表示制
御回路52へと通信されるデータは、表示制御データ6
種と、ストローブ信号、リセット信号の合計8種類であ
る。これに対応して、役物制御回路51から表示制御回
路52へとパラレル通信でデータを送る接続手段のデー
タ線の本数は8本となる。したがって、接続手段の接続
端子の個数は、この8本のデータ線に対応する8個に、
1本のコモン線(接地線)に対応する1個を加えた9個
となっている。
【0073】図4に示すように、音制御回路53は、入
力バッファ53A、サウンドジェネレータ53B、およ
び増幅回路53Cから構成される。入力バッファ53A
には、役物制御回路51の入出力部51Bからのストロ
ーブ信号と音制御データが入力され、これらの制御信号
がサウンドジェネレータ53Bに伝達される。
【0074】さらに詳しく説明すると、音制御データ
は、例えば、パラレルの8ビットデータにより構成さ
れ、遊技状況が変化した場合(例えば可変表示装置11
において変動していた図柄が停止した場合等)に、現在
出力されている効果音の内容を更新すべく、役物制御回
路52から音制御回路53へと入力される。
【0075】この音制御データは、例えば、現在出力さ
れている演奏を停止するコマンドである演奏停止データ
と、演奏する曲の速度に関するパラメータを備え、演奏
速度を決定するコマンドである速度設定データと、演奏
する曲に割り当てられた番号をパラメータとして備え、
新たな演奏を開始するコマンドである演奏開始データと
からなる。そして、図5の中段のタイミングチャートに
示すように、演奏停止データ、速度設定データ、演奏開
始データの順序で、ストローブ信号と同期して、音制御
回路53のサウンドジェネレータ53Bに読み込まれ
る。
【0076】サウンドジェネレータ53Bには、スピー
カ33から出力される音データがあらかじめ記憶されて
いる。サウンドジェネレータ53Bは、これらの音デー
タから、役物制御回路51からの音制御データに対応す
るものを選択して、音源信号とする。この音源信号は、
増幅回路53Cにより増幅されて、スピーカ33に入力
される。
【0077】なお、音制御回路53は、本実施の形態の
ようにサウンドジェネレータ53Bを用いずに、CPU
を用いた回路構成にすることも、もちろん可能である。
【0078】このように、役物制御回路51から音制御
回路53へと通信されるデータは、音制御データ8種
と、ストローブ信号の合計9種類である。これに対応し
て、役物制御回路51から音制御回路53へとパラレル
通信でデータを送る接続手段(ケーブル46)のデータ
線の本数は9本となる。したがって、接続手段の接続端
子の個数は、9本のデータ線に対応する9個に、コモン
線(接地線)に対応する1個を加えた10個となってい
る。
【0079】図4に示すように、排出制御回路54は、
制御部54A、入出力部54B、フォトカプラ回路54
Cから構成される。フォトカプラ回路54Cには、役物
制御回路51のフォトカプラ回路51Cから、セーフ信
号、ストローブ信号、および5ビットの排出制御データ
が入力される。これらの制御信号は、フォトカプラ回路
54Cから入出力部54Bに伝達され、さらに入出力部
54Bとバス接続した制御部54Aに伝達される。
【0080】ここで、セーフ信号とは、入賞球の存在を
知らせる信号であり、セーフセンサ28Bが入賞球を検
出するとONになり、セーフカムの作動により入賞球が
1個排出されるとOFFになる。
【0081】また、排出制御データとは、排出すべき賞
球数を示すデータである。この排出すべき賞球数は、各
入賞装置(変動入賞装置12、一般入賞口13、始動口
14)ごとに割り当てられ、例えば、変動入賞装置12
に入賞した場合には15個、一般入賞口13に入賞した
場合には10個、始動口14に入賞した場合には7個と
いうように定められている。役物制御回路51は、セー
フ信号を検出すると、遊技球が入賞した入賞口を特定
し、その入賞口の種類に応じた排出制御データを、排出
制御回路54へと出力する。
【0082】図5の下段のタイミングチャートに示すよ
うに、役物制御回路51から排出制御回路54に送られ
るセーフ信号がONの間、排出制御回路54は、ストロ
ーブ信号の立ち上がりに同期して、役物制御回路51か
らの排出制御データを読み込んで行く。
【0083】排出制御回路54は、このように読み込ま
れた排出制御データにしたがって、排出ソレノイド24
Aを作動させて賞球を排出する。この場合、2回連続し
て読み込まれた排出制御データが一致した場合に、初め
て排出ソレノイド24Aを作動させるようにし、排出す
べき賞球数に間違いが生じないようにしている。
【0084】排出ユニット24から排出された賞球数
は、排出センサ24Bにより計数され、排出制御回路5
4に入力される。排出制御回路54は、所定数の賞球排
出が終了すると、セーフソレノイド28Aを作動させる
ことにより入賞球を1個排出する。このとき、セーフ信
号はOFFになる。
【0085】このようにして、一つの入賞球に対応する
賞球の排出が終了すると、再びセーフソレノイド28A
をOFFして、セーフカムを入賞球の流下を阻止する常
態に戻す。そして、新たに入賞球が検出されるたびに、
上記の処理を繰り返す。
【0086】このように、役物制御回路51から排出制
御回路54へと通信されるデータは、排出制御データ5
種と、ストローブ信号、セーフ信号の合計7種類であ
る。これに対応して、役物制御回路51から排出制御回
路54へとパラレル通信でデータを送る接続手段のデー
タ線の本数は7本となる。したがって、接続手段の接続
端子の個数は、7本のデータ線に対応する7個に、コモ
ン線(接地線)に対応する1個を加えた8個となってい
る。
【0087】したがって、役物制御回路51と、表示制
御回路52、音制御回路53、排出制御回路54との間
の各接続手段のデータ線の本数(したがって接続端子
数)は、それぞれ9本、10本、8本となり、いずれも
異なる数となっている。
【0088】図4に示すように、発射制御回路55は、
発射パルス生成回路55Aと、ゲート回路55Bと、ド
ライブ回路55Cとから構成される。
【0089】発射パルス生成回路55Aは、操作部8が
操作されたときに発射パルスを生成する回路で、この発
射パルスはゲート回路55Bを介してドライブ回路55
Cに入力される。このドライブ回路55は、この発射パ
ルスを、打球発射装置31の発射モータ31Aへの入力
となる電圧に変換する回路である。また、ゲート回路5
5Bは、入力信号(例えば排出回路54からの発射停止
信号)により、発射パルス生成回路55Aからのドライ
ブ回路55Cへのパルスの伝達を停止するものである。
【0090】打球発射装置(発射ユニット)31には発
射モータ31Aが備えられる。この発射モータ31A
は、ドライブ回路55Cからの入力電圧に応じて作動
し、遊技球を発射する。また、打球発射装置31のスト
ップスイッチ8A、タッチスイッチ8Bからの信号は、
発射制御回路55のゲート回路55Bに入力されるよう
になっており、これらのスイッチ8A、8Bによる打球
発射を停止すべき状態の検知があった場合には、ゲート
回路55Bが閉じられ、ドライブ回路55Cから発射モ
ータ31Aへの入力電圧が途絶える結果、発射モータ3
1Aが停止する。
【0091】つぎに、全体的な作用を説明する。
【0092】遊技者が弾球遊技機の操作部8を操作する
ことにより、打球発射装置31から遊技盤4の遊技領域
10に向けて遊技球が発射され、遊技領域10を流下す
る遊技球が各種入賞装置(変動入賞装置12、一般入賞
口13、始動口14)に入賞するか、排出口15にその
まま排出されるかをめぐって、遊技が進行する。
【0093】このような遊技において、役物制御回路5
1は、表示制御回路51、音制御回路52、排出制御回
路53、および遊技盤4上の各種部品(サイドランプ1
7等)に制御信号を出力し、遊技全体を統括制御する。
【0094】具体的には、役物制御回路51は、表示制
御回路51に表示制御データを出力し、表示制御回路5
1は、この表示制御データに基づいて可変表示装置11
における図柄の表示を制御する。また、役物制御回路5
1は、音制御回路52に音制御データを出力し、音制御
回路51は、この音制御データに基づいてスピーカ33
から出力される音を制御する。また、役物制御回路51
は、排出制御回路54に排出制御データを出力し、排出
制御回路54は、この排出制御データに基づいて賞球の
排出を行う。
【0095】ところで、このような弾球遊技機において
は、各制御回路(役物制御回路51、表示制御回路5
2、音制御回路53、排出制御回路54、発射制御回路
55)について定期的な検査が行われる。このような検
査においては、役物制御回路51に着脱自在の接続手段
(例えばケーブルとその接続部)を介して接続されてい
た表示制御回路52、音制御回路53、排出制御回路5
4は、それぞれ分離される。また、検査終了後には、再
び、役物制御回路51に着脱自在の接続手段を介して表
示制御回路52、音制御回路53、排出制御回路54が
接続されることになる。
【0096】また、弾球遊技機の遊技態様を変更すると
きには、遊技盤4とともに役物制御回路51が交換され
る。この場合にも、遊技盤4とともに新たに取り付けら
れた役物制御回路51には、表示制御回路52、音制御
回路53、排出制御回路54が、それぞれの接続手段を
介して接続される必要がある。
【0097】この場合、本発明では、役物制御回路51
と表示制御回路52、音制御回路53、排出制御回路5
4との間の各接続手段のデータ線の本数は、それぞれの
間で通信されるデータ数に対応して、9本、10本、8
本であり、総て異なっている。したがって、接続手段の
接続端子数(例えばコネクタの端子数)も総て異なって
いるので、接続作業者は接続端子の接続を誤ってしまう
ことはない。すなわち、接続作業者は、接続端子の個数
を合わせるだけで、役物制御回路51に対して、表示制
御回路52、音制御回路53、排出制御回路54からの
接続手段を、それぞれ正しい接続部に簡単に接続するこ
とができる。したがって、接続作業において、役物制御
回路51に対して各種制御回路52、53、54が接続
されるべき接続部を間違えることにより、誤接続された
役物制御回路51と制御回路52、53、54とを破壊
してしまうことはなくなる。
【0098】また、このように各接続手段のデータ線の
本数を異ならせておくことにより、役物制御回路51の
正しくない接続部に、表示制御回路52、音制御回路5
3、排出制御回路54を故意にあべこべに接続したとし
ても、制御回路52、53、54は動作しない。このた
め、このようなあべこべな接続を利用して役物制御回路
51による制御態様を変えてしまおうとする不正行為
は、行い得る余地がなくなる。したがって、このような
不正行為に対応すべく行われる検査は行う必要はなく、
検査作業を容易化することができる。
【0099】また、本発明では、役物制御回路51と排
出制御回路52とは、接続手段の一部を構成するフォト
カプラ回路51C、54Cを介して接続され、電気的に
は絶縁状態となっている。このため、検査時や、遊技盤
4の交換時に、役物制御回路51と排出制御回路52と
を間違った接続方法で接続してしまったとしても、フォ
トカプラ回路51C、54Cを介して電流が流れること
はなく、役物制御回路51、排出制御回路52の双方が
破損から守られる。また、フォトカプラ回路51C、5
4Cのような非電気的通信手段を採ることにより、ノイ
ズに対する耐性が向上するので、ノイズによる排出制御
回路52の誤動作を防止でき、間違った数の賞球を排出
してしまう不具合を少なくすることができる。
【0100】また、本発明では、役物制御回路51と表
示制御回路52、音制御回路53とは、電気的に非絶縁
な接続形態(例えばオープンコレクタ接続)である接続
手段を介して接続されているので、役物制御回路51か
ら表示制御回路52、音制御回路53への通信には十分
速い通信速度が確保される。したがって、表示制御回路
52や音制御回路53への制御データの送信はタイミン
グが遅れることなく実行され、表示制御回路52により
制御される可変表示装置11の表示や、音制御回路53
により制御される効果音は、遊技の進行に遅れることな
く変化し、遊技者の興趣を損なうことはない。また、表
示制御回路52、音制御回路53には短時間で多数のデ
ータを送り込むことができ、表示制御回路52、音制御
回路53で複雑な制御を行うことが可能となる。なお、
このような電気的通信手段を採用したことにより、ノイ
ズに対する耐性は低下するが、表示制御回路52や音制
御回路53は、画面表示や効果音を制御するだけのもの
であるので、画面表示や効果音の多少の乱れはそれほど
深刻な問題とはならない。
【0101】なお、本実施の形態では、役物制御回路5
1と発射制御回路55との間には、直接には通信手段
(接続手段)が設けられていないが、本発明は、このよ
うな実施形態に限られるものではない。すなわち、本発
明は、役物制御回路51と発射制御回路55の間に、一
方向かつパラレル通信を可能とする接続手段を備えるこ
とにより、例えば役物制御回路51が遊技盤4に関する
異常を検出した場合には、役物制御回路51から発射制
御回路55へ発射停止を意味する信号を送信して、打球
発射装置31を停止させて遊技球が発射できなくなるよ
うにした弾球遊技機にも適用できる。
【0102】このように役物制御回路51と発射制御回
路55との間に接続手段を備えた場合にも、この役物制
御回路51と発射制御回路55との間のデータ線の本数
を、他の制御回路(表示制御回路52、音制御回路5
3、排出制御回路54)との間のデータ線の本数と異な
らせることにより、誤接続防止を図ることができる。す
なわち、役物制御回路51と発射制御回路55との間の
接続手段(例えばケーブルとその接続部)のデータ線
(リード線)の本数(したがって接続端子の個数)を、
役物制御回路51と表示制御回路52、音制御回路5
3、排出制御回路54との間の各接続手段のデータ線の
本数(したがって接続端子の個数)のいずれとも異なら
せることにより、役物制御回路51において発射制御回
路55が接続されるべき接続部に、誤って他の制御回路
52、53、54が接続されてしまうことはなくなる
し、また発射制御回路55を、誤って他の制御回路5
2、53、54が接続されるべき接続部に接続してしま
うこともなくなり、誤接続による役物制御回路51およ
び発射制御回路55双方の破損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の弾球遊技機を示す正面図
である。
【図2】同じく弾球遊技機本体を示す背面図である。
【図3】同じく遊技盤を示す斜視図である。
【図4】同じく電気回路構成を示す構成図である。
【図5】同じく役物制御回路から表示制御回路、音制御
回路、排出制御回路への制御信号の送信タイミングを示
すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 機枠 2A 上蝶番 2B 下蝶番 3 内枠 4 遊技盤 5 ガラス枠 6 供給皿 7 受け皿 8 操作部 8A ストップスイッチ 8B タッチスイッチ 9 ガイドレール 10 遊技領域 11 可変表示装置 12 変動入賞装置 13 一般入賞口 14 始動口 15 排出口 16 転動誘導部材 17 サイドランプ 18 大当たりランプ 19 音放出口 21 遊技盤収容部 22 賞球タンク 23 タンクレール 24 排出ユニット 24A 排出ソレノイド 24B 排出センサ 25 賞球排出通路 26 排出制御装置 27 入賞球流下通路 28 セーフユニット 28A セーフソレノイド 28B セーフセンサ 31 打球発射装置 31A 発射モータ 32 発射制御回路 33 スピーカ 40 カバー部材 41 基礎部材 42 役物制御装置 42A 蓋部材 42B 底部材 42C 結合手段 43 音制御装置 43A 蓋部材 43B 底部材 44 表示ユニット 45 中継基板 46 ケーブル 47 ケーブル 51 役物制御回路 51A 制御部 51B 入出力部 51C フォトカプラ回路 52 表示制御回路 52A 制御部 52B 入出力部 52C フォントROM 52D ドライバ 53 音制御回路 53A 入力バッファ 53B サウンドジェネレータ 53C 増幅回路 54 排出制御回路 54A 制御部 54B 入出力部 54C フォトカプラ回路 55 発射制御回路 55A 発射パルス生成回路 55B ゲート回路 55C ドライブ回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域に複数の入賞装置を備えた遊技盤
    と、 この遊技領域に向けて遊技球を発射する発射手段と、 前記入賞装置への入賞に基づいて賞球を排出する排出手
    段と、 この排出手段を制御する排出制御回路と、 遊技に関連した表示を行う表示手段と、 この表示手段を制御する表示制御回路と、 遊技に関連した効果音を発生する音発生手段と、 この音発生手段を制御する音制御回路と、 前記遊技盤に設けられた各種部品を管理制御するととも
    に前記排出制御回路、表示制御回路および音制御回路を
    統括的に制御すべくそれぞれに所定の制御信号を出力す
    る役物制御回路とを備え、 前記排出制御回路、前記表示制御回路、前記音制御回
    路、前記役物制御回路をそれぞれ独立させるとともに、
    前記役物制御回路と前記排出制御回路、前記音制御回
    路、前記役物制御回路との間の通信は前記役物制御回路
    からそれぞれ前記排出制御回路、前記音制御回路、前記
    役物制御回路に向かう一方向通信のみが可能であるよう
    にした弾球遊技機において、 前記排出制御回路、前記表示制御回路、前記音制御回
    路、前記役物制御回路はそれぞれ異なる枠体内に収容す
    る一方、前記役物制御回路と前記排出制御回路、前記音
    制御回路、前記役物制御回路のそれぞれとを着脱自在に
    接続する接続手段をそれぞれ備え、これらの接続手段を
    介して前記役物制御回路と前記表示制御回路、前記音制
    御回路、前記役物制御回路との通信を行うとともに、前
    記役物制御回路と前記排出制御回路との間の通信のため
    のデータ線の本数と、前記役物制御回路と前記表示制御
    回路との間の通信のためのデータ線の本数と、前記役物
    制御回路と前記音制御回路との間の通信のためのデータ
    線の本数とをいずれも異ならせたことを特徴とする弾球
    遊技機。
  2. 【請求項2】前記各接続手段はそれぞれ着脱自在の接続
    端子を備えるとともに、これらの接続端子の端子数がい
    ずれも異なるようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】前記各接続手段の接続端子の端子数は、各
    接続手段を介してなされる通信のためのデータ線の本数
    の差と同じ差をもって異なるようにしたことを特徴とす
    る請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】前記各データ線の本数を、対応する通信に
    おいて送られるデータ数とそれぞれ一致させ、前記役物
    制御回路と前記排出制御回路、前記表示制御回路、前記
    音制御回路との通信は、それぞれ前記各データ線を介し
    てのパラレル通信で行われるようにしたことを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれかひとつに記載の弾球
    遊技機。
  5. 【請求項5】前記役物制御回路は弾球遊技機本体から着
    脱自在である一方、前記役物制御回路と前記排出制御回
    路との間の接続手段は前記役物制御回路と前記排出制御
    回路とを電気的に絶縁するものであることを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれかひとつに記載の弾球遊
    技機。
  6. 【請求項6】前記遊技盤は弾球遊技機本体から着脱自在
    である一方、前記排出制御回路を収容した枠体は弾球遊
    技機本体側に取り付けられ、前記役物制御回路を収容し
    た枠体は遊技盤側に取り付けられ、前記前記役物制御回
    路と前記排出制御回路との間の接続手段は前記前記役物
    制御回路と前記排出制御回路とを電気的に絶縁するもの
    であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれ
    かひとつに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】前記役物制御回路と前記排出制御回路とを
    電気的に絶縁する接続手段は、フォトカプラを備えるこ
    とを特徴とする請求項5または請求項6に記載の弾球遊
    技機。
  8. 【請求項8】前記役物制御回路と前記表示制御回路との
    間の接続手段と、前記役物制御回路と前記音制御回路と
    の間の接続手段は、それぞれ前記役物制御回路と前記表
    示制御回路、前記音制御回路とを電気的に絶縁しないも
    のであることを特徴とする請求項1から請求項7のいず
    れか一つに記載の弾球遊技機。
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