JP2008245808A - 遊技機用回路基板の回路構成 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる遊技機に搭載されて用いられる同一機能の第1,第2回路基板について、共通の生産工程で製造でき、不適正な組み合わせの回路基板が接続されたときに直ちにその事実を把握することができる遊技機用回路基板の回路構成を提供する。
【解決手段】第1回路基板は複数の電子部品が所定の配置パターンで第1基板に実装され、第2回路基板は第1の回路基板と同一の複数の電子部品が同一の所定の配置パターンで第2基板に実装される。第1回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子と、第2回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子とが、一部の端子において接続される信号ラインが異なるように構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、電気的に同一の機能を備え、各々異なる遊技機に搭載されて用いられる複数の回路基板の回路構成に関する。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機のなかには、遊技機としての基本的な構成が同一であり、同じ生産工場で生産されるが、前面の意匠及びブランド名称が異なり、異なる遊技機として市場に供給される遊技機がある。このような遊技機では、遊技機を構成する電気部品が同一であるため、これらの電気部品を制御する回路基板についても電気的な機能が同一となり、基本的には同一仕様の回路基板が用いられる。
一方、保安規制上は全く別異の遊技機であり、不正な改造行為を防止する見地から、異なる遊技機の回路基板(認定を受けた回路基板以外の回路基板)を使用することが禁止されている。このため、機能上同一の回路基板であるが各々のブランド名を銅箔パターンに形成した別基板が用いられ、適正な回路基板が用いられているか否かを基板ケースの外側から目視検査できるように構成されている。また、回路基板にコネクタを誤接続したような場合に、回路基板の損傷を防止する技術が種々考案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−222904号公報
しかしながら、ブランド名の表示のみが異なる回路基板では、回路基板と遊技機の組み合わせを入れ替えても正常に作動し同一の機能を発揮させることができた。このため、当初適正な組み合わせであった遊技機の回路基板が、不正な利益を得る目的や加害目的でに故意に交換されたような場合に、その交換事実を直ちには把握することができず、損害の発生を未然に防止することができなかった。また、回路基板を含む一部のユニットを部分組立する工程や、部分組立されたユニットを用いて遊技機を組み立てる工程、あるいは遊技施設において損傷した回路基板を交換する保守交換する際に、誤って不適正な組み合わせとなる回路基板を組み付けて使用してしまうおそれがあり、このような場合に、動作上に差異が現れないため、意図的な使用でないにも拘わらず保安規則上の罰則の適用を受ける可能性があった。
これに対し、回路基板に実装される電子部品の配置をブランドごとに相違させて外観上一目で識別可能な構成にすれば、上記のような誤使用を低減することができ、回路基板に実装される入出力のコネクタをブランドごとに異なるコネクタとして不適正な組み合わせでは嵌合しない構成にすれば、誤使用を抑止することができる。しかしながら、このような構成では、機能上同一の回路基板であるにも拘わらず、生産工程(プリント配線板に対する部品の実装工程や検査工程等)を共通化することができず、相互嵌合不能なコネクタを用いるとすればコネクタケーブルについても別部品を製作する必要が生じるなど、生産管理や生産コスト上の課題があった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、異なる遊技機に搭載されて用いられる同一機能の回路基板について、共通の生産工程で製造することができ、かつ不適正な組み合わせの回路基板が接続されたときに、直ちにその事実を把握することができるような遊技機用回路基板の回路構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機用回路基板の回路構成は、電気的に同一の機能を備え各々異なる遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PMと姉妹機)に搭載されて用いられる第1回路基板と第2回路基板の回路構成である。第1回路基板は複数の電子部品が所定の配置パターンで第1基板に実装され、第2回路基板は第1の回路基板と同一の複数の電子部品が同一の所定の配置パターンで第2基板に実装される。その上で、第1回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子と、第2回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子とが、一部の端子において接続される信号ラインが異なるように構成される。
なお、上記一部の端子において異なる第1回路基板の信号ラインと第2回路基板の信号ラインは、第1回路基板または第2回路基板を、これらの第1,第2回路基板が本来搭載されるべき遊技機と異なる遊技機に取り付けたときに、当該第1または第2回路基板及び当該遊技機をいずれも損傷させず、かつ当該遊技機が正常に作動しない状態になるような信号の信号ラインであるように構成することが好ましい。
本発明に係る遊技機用回路基板の回路構成では、第1回路基板と第2回路基板は、同一の電子部品が同一の所定の配置パターンで実装される。従って第1回路基板のコネクタと第2回路基板のコネクタは実装部品として同一である。但し第1回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子と、第2回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子とが、一部の端子において接続される信号ラインが異なるように構成される。このような構成によれば、第1回路基板及び第2回路基板に実装される電子部品が同一でありかつ配置パターンが同一であるため、これらの回路基板を共通の生産工程で製造することができる。一方、コネクタの各端子に接続される信号ラインが第1回路基板と第2回路基板とで異なるため、接続された回路基板が不適正な組み合わせであるときには、適正な回路基板が接続された状態と異なる状況が発生する。この結果、遊技機の組立を行った作業者や遊技施設の管理者は、遊技機の動作状態が異なることから不適正な組み合わせの回路基板が接続されたことを直ちに把握することができる。
なお、一部の端子において異なる第1,第2回路基板の信号ラインが、不適正な回路基板を接続した場合でも、第1,第2回路基板及び遊技機のいずれをも損傷させず、かつ当該遊技機が正常に作動しない状態になるような信号の信号ラインとすることにより、故意・過失に拘わらず、部品の損傷によって遊技機を稼働できないような状態を発生させることなく、不正常な回路基板が接続された状況を、直ちに把握することができる。
従って、本発明によれば、異なる遊技機に搭載される同一機能の回路基板について、共通の生産工程で製造することができ、かつ不適正な組み合わせの回路基板が接続されたときに、直ちにその事実を把握することができる遊技機用回路基板の回路構成を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明が適用される遊技機の一例として、パチンコ機PMの正面図及び背面図を図1及び図2に示しており、まずこれらの図面を参照してパチンコ機PMの全体構成について概要説明する。
パチンコ機PMは、外郭方形の所定枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設された枠ヒンジ機構3a,3bにより前方に横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉止状態に保持される。
前枠2の前面側では、前側面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿ユニット6が横開き開閉および着脱が可能に組付けられ、球皿ユニット6に右下部に発射ハンドル8が設けられている。球皿ユニット6の前面には球貸操作装置7が設けられ、この球貸操作装置を構成する球貸操作基板に、7セグメントLEDからなる球貸表示器7bが設けられている。ガラス扉5の背後に位置する前枠上部には、遊技盤10を着脱可能に収容保持する収容枠が設けられており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持されて前面の遊技領域をガラス扉5の正面に臨ませている。
遊技盤10は、積層合板の表面にセルが貼り付けられた化粧板11を基板とし、前面側に設けられた案内レールに囲まれて遊技球が転動可能な略円形の遊技領域PAが形成される。遊技領域には、多数本の遊技釘や風車とともに、固定入賞具13aや可動入賞具13b、普通図柄作動ゲート13c等の各種の入賞具13が設けられ、遊技領域の下端には入賞具13に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤10の裏面に排出させるアウト口14が設けられている。
遊技盤10の中央部には、枠状の中央飾りが設けられてその奥部に遊技の展開状況に応じたアニメーション画像や特別図柄等を表示する特別図柄表示装置15が設けられるとともに、中央飾りの上方枠部に特別図柄表示基板が設けられ、この回路基板に実装された4個のLEDにより保留された特別図柄の当選回数を表示する特別図柄保留表示装置16が形成される。また、下部の可動入賞具に普通図柄表示基板が設けられ、この回路基板に実装された7セグメントLEDにより普通図柄表示装置17が形成されるとともに、その周囲に実装された4個のLEDによって、普通図柄作動ゲート13cを通過した普通図柄作動球の保留球数を表示する普通図柄保留表示装置18が形成される。ガラス扉5、球皿ユニット6、遊技盤10の各部には、ランプやLED等により遊技展開に応じた光の演出を行う電気装飾装置19a、遊技展開に応じ音楽や音声で演出を行うスピーカ19bが設けられている。
遊技盤10の後方に位置する前枠2の後方には、裏セット盤と称される機構セット盤20が取り付けられており、ここに、球貯留タンク21や球払出装置22などの賞球の払出機構、遊技盤10から排出されたセーフ球やアウト球等の遊技済み球を遊技施設の回収装置に導く遊技済み球排出通路などの球処理機構が設けられる。裏セット盤20の後面側には、電源基板31、発射制御基板32、払出制御基板33、主制御基板35、演出制御基板36、遊技盤中継端子基板37、外部端子板38などの種々の回路基板が基板ケースに収容された状態でネジ固定され、各回路基板と制御対象とがコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。
図3に上記各回路基板の接続関係をブロック図として示す。電源基板31は、遊技施設側から電力供給を受け、図示のように各コネクタケーブル42,43,45,46を介して発射制御基板32、払出制御基板33、主制御基板35、演出制御基板36等の各回路基板に所要電圧・容量の電力を供給する。
ここで、主制御基板35は、パチンコ機PMの各部の作動を統括的に制御する回路基板であり、メインプログラムが格納されたROMや、メインプログラムの処理フローに基づく遊技展開に応じて種々の条件判断を行うCPU、遊技展開に基づいて変更された抽選確率や保留された当選回数等を一時記憶するRAM等が実装されている。主制御基板35から出力される指令信号は、コネクタケーブル53,56,57,58を介して払出制御基板33,演出制御基板36,遊技盤中継基板37,外部端子板38に伝達され、払出制御基板33及びコネクタケーブル52を介して発射制御基板32に伝達される。
発射制御基板32には、発射ハンドル8に設けられたハンドル接続基板からコネクタケーブル68を介してハンドルの回動操作角度に応じた信号が入力されており、これを遊技球発射装置9の駆動信号に変換し、コネクタケーブル69を介して遊技球発射装置9に出力し遊技球を発射させる。払出制御基板33は、遊技盤10における入賞状態に応じて主制御基板35からコネクタケーブル53を介して入力される払出指令信号や、球貸操作装置7からコネクタケーブル67を介して入力される球貸指令信号に基づいて、これらの指令信号に応じた駆動信号をコネクタケーブル62を介して球払出装置22に出力し、指令信号に基づいた所定数量の遊技球を球皿ユニット6に払い出させる。払出制御基板33には、いわゆる大当たりの発生等により多数の払出指令が重なって入力されたような場合に備え、指令信号を一時記憶するRAMが設けられている。
演出制御基板36には、コネクタケーブル75を介して、液晶表示パネルを利用した特別図柄表示装置15が接続され、コネクタケーブル79a,79bを介して電気装飾装置19a、スピーカ19bが接続されている。演出制御基板36は、遊技の展開状況に応じて主制御基板35から入力される指令信号に基づいて、当該指令信号に応じたアニメーション画像や特別図柄を特別図柄表示装置15に表示させ、指令信号に応じた点滅信号や音声信号を出力して電気装飾装置19a及びスピーカ19bにより遊技演出を行わせる。
遊技盤中継基板37は、遊技盤10と主制御基板35との間に設けられて各入賞具からの入出力信号を中継する基板であり、コネクタケーブル73a,73b,73cを介して複数の固定入賞具13aや可動入賞具13b、普通図柄作動ゲート13cと接続され、これらの入賞具に設けられた入賞検出器の検出信号を上記コネクタケーブル73a,73b,73c及びコネクタケーブル57を介して主制御基板35に入力し、主制御基板35から出力される指令信号に基づいて可動入賞具13bを作動させる駆動信号を可動入賞具に出力して可動入賞具(例えば大入賞口)を開閉作動させる。またコネクタケーブル76を介して特別図柄保留表示装置16と接続されコネクタケーブル77を介して普通図柄表示装置17及び普通図柄保留表示装置18と接続されており、主制御基板35から出力される指令信号に基づいて、各表示装置を作動させる。
外部端子板38は、パチンコ機の稼働状態を表す信号をホールコンピュータ等に出力するための端子板であり、主制御基板35から出力された大当たりの発生状況や確率変動、図柄確定回数などの情報がコネクタケーブル58を介して伝達され、この外部端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ等に出力される。
さて、このように概要構成されるパチンコ機PMは、遊技機としての基本構成が同一で、同じ生産工場で生産されるが、ガラス扉5や球皿ユニット6及び遊技盤の意匠が異なり、ブランドの異なる別異のパチンコ機(便宜的に、姉妹機と称する)が存在する遊技機である。このような遊技機では、パチンコ機を構成する特別図柄表示装置15や球払出装置22、遊技球発射装置、スピーカや各種電気装飾装置などの汎用の電気部品が基本的に全て同一であり、上記した電源基板31、発射制御基板32、払出制御基板33等の回路基板についても電気的な機能が同一である。
しかしながら、既述したように、保安上の規制があり、これらの回路基板を共用することができない。またプリント配線板のブランド名称のみが異なる別基板では、不正改造や過誤による誤使用を抑止することが難しい。一方、回路基板に実装される電子部品の配置をブランドごとに相違させ、あるいは回路基板に実装される入出力のコネクタをブランドごとに異なるコネクタとすれば、過誤による誤使用を低減または抑止し得るが、機能上同一の回路基板であるにも拘わらず、生産工程を共通化することができず、生産管理や生産コスト上好ましくない。
そこで、本発明では、パチンコ機PMと姉妹機のパチンコ機に用いられる同一機能の回路基板について、回路基板に実装される電子部品及びその配置パターンを同一として、同一の生産ラインで自動機による電子部品の基板実装を可能とした上で、基板上の同一の座標位置に実装されるコネクタの各端子について、一部の端子に接続される信号ラインがパチンコ機PMの回路基板(第1回路基板という)と姉妹機の回路基板(第2回路基板という)で異なるように構成される。
具体的な実施形態として、図4〜図6の各図に(a)本パチンコ機PMの電源基板(第1回路基板)31と、(b)姉妹機の電源基板(第2回路基板)31′とを対比して示す。ここで、図4(a)(b)は各回路基板の部品実装図、図5(a)(b)は各回路基板を構成するプリント配線板の部品面のパターン図、図6(a)(b)はプリント配線板の半田面のパターン図である。なお、上記のように第1回路基板と第2回路基板とは、回路基板としての機能が同一であるため、回路基板の番号を共通とし、第2回路基板は第1回路基板の番号に符号「′」を付して表記する。
まず、図4(a)(b)を対比して明らかなように、第1回路基板31及び第2回路基板31′に実装されているトランスTR、コンデンサC、抵抗R、フューズF、スイッチSW(SW1,SW2)、IC、コネクタCN(CN1,CN2)等々各種電子部品は、部品個々の仕様から部品数、実装される位置座標に至るまで、全て同一である。また図5(a)(b)及び図6(a)(b)を対比すると、銅箔パターンに形成された第1回路基板のブランド名B1と、第2回路基板に形成された第2回路基板のブランド名B2との相違を除いて回路パターンが殆ど同一である。このため、これらの第1回路基板と第2回路基板とは、部品装着からリフロー半田、基板検査に至るまで同一工程で自動機により行うことができ、生産工程を共通化、省力化することができる。
但し、これらの回路基板を自動機にセットする段階でのプリント配線板の誤選択や、完成された第1回路基板31及び第2回路基板31′を出荷する際の誤認、あるいは第1回路基板31及び第2回路基板31′を遊技機に組み付ける段階での誤認混同等を生じないように、第1回路基板31のプリント配線板31Bと第2回路基板31′のプリント配線板31B′の色彩を異なる色彩に設定している。例えば、第1回路基板のプリント配線板31Bのレジスト色を緑色、第2回路基板のプリント配線板31B′のレジスト色を青色とし、プリント配線板に形成されたブランド名B1,B2を読み取るまでもなく、離れた位置からいずれのブランドのプリント配線板であるか、いずれのブランドの回路基板であるか(第1回路基板31であるか第2回路基板31′であるか)を一目で識別できるようになっている。これは、電源基板31のみならず、発射制御基板32、払出制御基板33、主制御基板35等の他の回路基板についても同様である。このため、遊技機の生産工程や遊技施設での保守交換において、誤って不適正な基板を使用してしまうような事態を未然に防止することができる。
一方、プリント配線板の部品面及び半田面のプリントパターンを詳細に対比すると、図5及び図6中に矢印を付して示す部分の配線パターンが、第1回路基板31のプリント配線板31Bと第2回路基板31′のプリント配線板31B′とで一部相違する。この領域は、電源基板31のコネクタCN1が実装されるパターン領域であり、コネクタCN1の各端子に接続される電源基板の信号ラインが、第1回路基板31と第2回路基板31′とで、一部異なっている。
具体的に説明すると、図示するコネクタCN1は20ピンの多極コネクタであり、ピン番号P1〜P20にグランド電位GND、直流電圧DC5[V]、DC12[V]、DC32[V]等の電圧出力信号、バックアップ、スイッチSW1,SW2などの信号ラインが接続されている。このコネクタCN1に嵌合接続されるコネクタケーブルは出力側が分岐しており、既述したコネクタケーブル42,43,45,46に分岐配線されるようになっている。上記のように一部相違する信号ラインが接続される端子は、コネクタCN1のピン番号P18とP20であり、コネクタケーブル43を介して払出制御基板33に接続されるグランド電位GNDと、スイッチSW2の信号ラインが、第1回路基板31と第2回路基板31′とで逆に入れ替わるように構成している。
ここで、スイッチSW2は、払出制御基板33に実装されたRAMの記憶を消去して初期化するRAMクリアスイッチであり、本来的には、スイッチSW2が押圧された状態(このスイッチSW2の接点信号がグランド電位である状態)で、スイッチSW1がオンされて払出制御基板33に電力が供給されたときに、RAMの記憶が消去されるようになっている。
このような第1回路基板31と第2回路基板31′の回路構成において、適正な組み合わせ、すなわち、パチンコ機PMにおける本来的な組み合わせである電源基板31と払出制御基板33の第1回路基板どうしの組み合わせ、または姉妹機の本来の組み合わせである電源基板31′と払出制御基板33′の第2回路基板どうしの組み合わせである場合にはパチンコ機PM及び姉妹機がともに正常に作動する。一方、第1回路基板31及び第2回路基板31′が本来取り付けられるべき適正な組み合わせではなく、不適正な組み合わせで取り付けられた場合、すなわち、電源基板31と払出制御基板33′、電源基板31′と払出制御基板33のように、正常な組み合わせの回路基板の一方を互いに入れ替えた第1回路基板と第2回路基板との組み合わせ(31′−33,31−33′)になるような場合には、パチンコ機PM及び姉妹機のいずれにおいても、本来スイッチSW2に繋がるべき信号ラインがグランド電位GNDの信号ラインに接続される。このため、回路基板や遊技機を損傷させることがないが、不適正な組み合わせのパチンコ機PM及び姉妹機では、電源投入時にRAMクリアスイッチが押された状態と同様になり、電源をON/OFFするごとにRAMの記憶が消去される。
すなわち、適正な組み合わせ(31−33,31′−33′)であればRAMに一時記憶され、電源をON/OFFしてもバックアップされるはずの払出関係の記憶内容が、不適正な組み合わせ(31′−33,31−33′)の場合には消去される状態になる。この結果、球詰まり等の処理のために一旦電源をOFFしたとても、電源を再投入すれば、払い出されずに留保されていた遊技球がRAMの記憶内容に基づいて払出処理されるが、不適正な組み合わせの場合には記憶内容が消去されるため払出処理が行われず、パチンコ機が正常に作動しない状態になる。このため、遊技機の生産工場や遊技施設において、不適正な回路基板が取り付けられたことを容易に把握することができ、不正改造や過誤による誤使用を抑止することができる。
従って、このような第1回路基板31と第2回路基板31′の回路構成によれば、異なる遊技機に搭載される同一機能の回路基板について、共通の生産工程で製造することができ、かつ不適正な組み合わせの回路基板が接続されたときに、遊技機が正常に作動しないため直ちにその事実を把握することができる。
次に、本発明を他の回路基板に適用した構成例について、各回路基板における第1回路基板と第2回路基板の異なる信号ラインの内容、及びこれにより不適正な組み合わせで使用したときに発生する現象について、以降、簡潔に説明する。
球貸操作装置7を構成する球貸操作基板には、7セグメントのLEDを利用した球貸表示器7bが実装されており、カードユニットに挿入されたプリペードカードの残り度数が、払出制御基板33からコネクタケーブル67を介して出力される。パチンコ機PMの球貸操作基板(第1回路基板)と姉妹機の球貸し操作基板(第2回路基板)とは、上記電源基板31と同様に、コネクタケーブル67が接続されるコネクタの各端子に接続される信号ラインの一部が異なっており、球貸操作基板においては、7セグメントLEDにおけるセグメントGの信号が接続されるピン番号P6と、セグメントFの信号が接続されるピン番号P7の信号ラインとが、第1回路基板と第2回路基板とで互いに入れ替わるように構成される。上記信号が入力される払出制御基板33側のコネクタにおいても、第1回路基板と第2回路基板について上記同様に信号ラインの入れ替えを行う。
上記のような回路構成では、第1回路基板及び第2回路基板が本来取り付けられるべき適正な組み合わせではなく、不適正な組み合わせで取り付けられた場合に、パチンコ機PM及び姉妹機のいずれにおいても、球貸表示器7bにおいて残り度数「0」(及び2,3等)を正常に表示できない状態になる。従って、遊技機が正常に作動しない状態を直ちに把握することができる。
発射ハンドル8に設けられたハンドル基板には、発射ハンドル8の回動操作角度を検出する角度位置検出器(ポテンショメータ)から、発射ハンドル8の回動操作角度に応じた操作信号が入力されており、ハンドル基板に設けられた多極のコネクタからコネクタケーブル68を介して発射制御基板32に伝達される。ハンドル基板においては、グランド電位が接続されるピン番号P2の信号ラインと、発射ハンドル8の回動操作角の操作信号が接続されるピン番号P3の信号ラインとが、本パチンコ機PMの第1回路基板と、姉妹機の第2回路基板とで相違するように構成される。なお、上記信号が入力される発射制御基板32側のコネクタにおいて、第1回路基板と第2回路基板について上記同様に信号ラインの入れ替えを行う。
このような回路構成では、第1回路基板及び第2回路基板が本来取り付けられるべき適正な組み合わせではなく、不適正な組み合わせで取り付けられた場合に、パチンコ機PM及び姉妹機のいずれにおいても、発射ハンドルの回動操作にかかわらず発射ハンドル8の操作信号がグランド電位のまま変化しないため、遊技球を発射できない状態になる。従って、遊技機が正常に作動しない状態を直ちに把握することができる。
球払出装置22に設けられた払出モータセンサ基板には、球払出装置内で球送りモータにより回転駆動されるインペラの回転を検出して、払い出された遊技球の球数をカウントするためのフォトインタラプタ形態の払出モータセンサが設けられており、払出モータセンサの投光側LED(センサLED)の駆動信号が払出制御基板33から出力され、受光側の検出信号が球払出装置22から払出制御基板にコネクタケーブル62を介して入出力されている。そこで、払出制御基板33及び球払出装置内の払出モータセンサ基板において、センサLEDの駆動信号が接続されるピン番号P28の信号ラインと、検出信号が接続されるピン番号P32の信号ラインとを入れ替えて回路を構成する。
このような回路構成によれば、第1回路基板及び第2回路基板が不適正な組み合わせで取り付けられた場合に、パチンコ機PM及び姉妹機のいずれにおいても、球払出時に遊技球を1個払い出した状態で払出モータ異常のアラームが発生し、遊技機が停止状態になる。従って、遊技機が正常に作動しない状態を直ちに把握することができる。
4個のLEDからなる特別図柄保留表示装置16は特別図柄保留表示基板に実装されており、主制御基板35内のRAMに記憶された特別図柄当選回数の保留数の信号が、コネクタケーブル57、遊技盤中継基板37及びコネクタケーブル76を介して特別図柄保留基板に伝達される。また、7セグメントLEDを用いた普通図柄表示装置17、及び4個のLEDからなる普通図柄保留表示装置18は普通図柄表示基板に実装されており、主制御基板35における普通図柄の抽選結果および主制御基板内のRAMに記憶された普通図柄作動球の保留球数の信号が、コネクタケーブル57、遊技盤中継基板37及びコネクタケーブル77を介して普通図柄表示基板に伝達される。
そこで、主制御基板35及び遊技盤中継基板37において、普通図柄表示装置16のセグメントA(アノード側のひとつ)の信号が接続される多極コネクタのピン番号P28と、特別図柄保留表示装置のデジット1(カソード側)の信号が接続されるピン番号P32とを、第1回路基板と第2回路基板とで入れ替えて構成する。このような構成によれば、不適正な組み合わせで取り付けられた場合に、パチンコ機PM及び姉妹機のいずれにおいても、特別図柄保留表示装置16及び普通図柄表示装置17が両方とも正常に点灯しない状態になる。従って、遊技機が正常に作動しない状態を直ちに把握することができる。
また、遊技盤中継端子基板37及び普通図柄表示基板において、普通図柄表示装置17のセグメントA(アノード側のひとつ)の信号が接続されるピン番号P1の信号ラインと、普通図柄保留表示装置18のデジット1(カソード側)の信号が接続されるピン番号P3の信号ラインとを入れ替えて構成する。このような構成によれば、不適正な組み合わせで取り付けられた場合に、パチンコ機PM及び姉妹機のいずれにおいても、普通図柄保留表示装置17及び普通図柄保留表示装置18が両方とも正常に点灯しない状態になる。従って、遊技機が正常に作動しない状態を直ちに把握することができる。
このため、以上概略説明したような実施形態においても、遊技機の生産工場や遊技施設において誤って不適正な組み合わせで接続しても回路基板や遊技機を損傷させることがない一方で、不適正な組み合わせでは遊技機が正常な作動をしないため、不適正な回路基板が取り付けられたことを組立作業者や遊技施設の管理者が容易に把握することができ、不正改造や過誤による誤使用を抑止することができる。
そして、以上説明した第1回路基板と第2回路基板の回路構成によれば、異なる遊技機に搭載される同一機能の回路基板について、共通の生産工程で製造することができ、かつ不適正な組み合わせの回路基板が接続されたときに、直ちにその事実を把握可能な遊技機用回路基板の回路構成を提供することができる。
なお、実施形態では、本発明をパチンコ機PMの幾つかの回路基板に適用した実施形態について説明したが、本発明は、演出制御基板や電飾装置基板など他の回路基板にも同様に適用することができ、また他種の遊技機、例えばアレンジボール機や雀球遊技機、スロットマシン等の回路基板についても同様に適用して同様の効果を得ることができる。
本発明を適用した遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機の背面図である。 上記パチンコ機に搭載される代表的な回路基板の接続関係を示すブロック図である。 (a)本パチンコ機PMに搭載される電源基板の部品実装図(第1回路基板)と、(b)姉妹機の電源基板の部品実装図(第2回路基板)とを対比して示す図面である。 上記第1,第2回路基板を構成するプリント配線板を(a)(b)に対比して示す部品面のパターン図である。 上記第1,第2回路基板を構成するプリント配線板を(a)(b)に対比して示すハンダ面のパターン図である。
符号の説明
PM パチンコ機(遊技機)
20 裏セット盤
31 電源基板(31 第1回路基板、31′ 第2回路基板)
32 発射制御基板(回路基板)
33 払出制御基板(回路基板)
35 主制御基板(回路基板)
36 演出制御基板(回路基板)
37 遊技盤中継端子基板(回路基板)
38 外部端子板(回路基板)
TR トランス(電子部品)
C コンデンサ(電子部品)
F フューズ(電子部品)
SW(SW1,SW2) スイッチ(電子部品)
IC IC(電子部品)
CN(CN1,CN2) コネクタ(電子部品)
B1,B2 ブランド名

Claims (2)

  1. 電気的に同一の機能を備え、各々異なる遊技機に搭載されて用いられる第1回路基板と第2回路基板の回路構成であって、
    前記第1回路基板は、複数の電子部品が所定の配置パターンで第1基板に実装され、前記第2回路基板は、前記第1の回路基板と同一の前記複数の電子部品が同一の前記所定の配置パターンで第2基板に実装され、
    前記第1回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子と、前記第2回路基板の信号ラインが接続されたコネクタの各端子とが、一部の端子において接続される信号ラインが異なるように構成したことを特徴とする遊技機用回路基板の回路構成。
  2. 前記一部の端子において異なる前記第1回路基板の信号ラインと前記第2回路基板の信号ラインは、
    前記第1回路基板または前記第2回路基板を、これらの第1,第2回路基板が本来搭載されるべき遊技機と異なる遊技機に取り付けたときに、当該第1または第2回路基板及び当該遊技機をいずれも損傷させず、当該遊技機が正常に作動しない状態になるような信号の信号ラインであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用回路基板の回路構成。
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