JP3926999B2 - 軒樋取付構造及び軒樋支持具 - Google Patents

軒樋取付構造及び軒樋支持具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋を簡単かつ強固に取り付けることができる軒樋の取付け構造及びこれを構成する軒樋支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の軒樋の取付け構造としては、図10に示すように、特許第2986317号(特開平7−127201号)において、次の構成を備えた軒樋吊り具50を用いたものが開示されている。すなわち、軒樋吊り具50は、軒先の鼻隠板等の躯体側に固定する取付片51と、この取付片51から屋外側(前側)に突出してなる支持腕52と、この支持腕52の屋外側端部に設けられた屋外側耳保持部53と、支持腕52の屋内側端部に設けられた屋内側耳保持部54とを備え、支持腕52の屋内側端部から取付片51に向けて係止片55を突出させると共に、取付片51における当該係止片55の斜め上方位置に突起56を設けて前記屋内側耳保持部54を構成するものであった。
【0003】
また、特開平9−151579号では、図11に示すように、上記軒樋取付け構造における係止片55の屋外側端部を屋外側に延設してガイド板57を設け、このガイド板57によって屋内側耳62を係止片55と突起56との間に簡単かつ確実に挿通できるようにした軒樋取付け構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の軒樋取付け構造はいずれも、軒樋60の屋外側耳61を軒樋吊り具50の屋外側耳保持部53に係止させ、この係止点を中心に軒樋60を回転させて屋内側を押し上げると、軒樋の屋内側耳62が弾性変形して軒樋吊り具50の係止片55と突起56との間を通過し、通過後に屋内側耳62が復元して係止片55と突起56とで挟持されるから、ワンタッチ式に簡単に取り付けることができるようになっている。
しかしながら、このような軒樋取付け構造では、屋内側耳62それ自体が弾性変形し得る幅で係止されているから、例えば積雪荷重や風圧などによって軒樋に大きな力が加わると、屋内側耳62が屋内側耳保持部54内から抜け落ちる可能性があった。
【0005】
そこで本発明は、かかる課題に鑑みて、軒樋を簡単に取り付けることができ、しかも積雪荷重や風圧などによって軒樋に大きな力が加わったとしても外れることがないように強固に軒樋を取り付けることができる軒樋取付け構造及びこれを構成するための軒樋支持具を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備えてなる軒樋を、次のような構成を備えた軒樋支持具を用いて支持する軒樋取付構造を提供する。すなわち、本発明の軒樋支持具は、樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備えてなる軒樋を支持するための軒樋支持具であって、躯体側に固定する取付板部と、この取付板部から屋外側に突出してなる支持腕と、この支持腕の屋外側に設けてなる樋屋外側係止部と、支持腕の屋内側下部に設けてなる樋屋内側係止部と、この樋屋内側係止部から前記取付板部に向かって突出した係止片とを備え、軒樋支持具における係止片の突出端部と取付板部の屋外側表面との間に、軒樋の屋内側耳の幅よりも狭い幅の間隙を設けると共に、取付板部内の少なくとも係止片の先端部と対向する部分を含む範囲に、屋外側表面から屋内側に陥ませてなる凹部若しくは切除部を設けるように構成することとした。
【0007】
かかる構成を備えた軒樋支持具であれば、軒樋支持具の樋屋外側係止部に軒樋の屋外側を掛止し、軒樋の屋内側は、屋内側耳を係止片に係止させて軒樋を支持させることができる。しかも、本発明の軒樋支持具の取付板部には凹部若しくは切除部を設けてあるから、屋内側耳を係止片に係止させる際、凹部若しくは切除部内に軒樋の屋内側耳を含む後面部を撓ませることができ、少なくとも屋内側耳の弾性変形し得る幅よりも広い幅で弾性変形させることができるから、その分係止幅を大きくとることができ、たとえ積雪荷重や風圧などによって軒樋に大きな力が加わったとしても外れないように軒樋を強固に取り付けることができる。
【0008】
上記の軒樋の取付け構造において、凹部若しくは切除部は、取付板部の下端縁部から連続して係止片の先端部と対向する部分を含む範囲に形成するのが好ましい。このように凹部若しくは切除部を形成すれば、係止片と取付板部との間に軒樋の屋内側耳を通過させる際、係止片と接触している屋内側耳の部分及びその下方の軒樋後面側全体を凹部若しくは切除部内に撓ませ入れることができるから、より一層スムースに軒樋を取り付けることができる。同時に、屋内側耳及び後面部をより一層大きく幅をもって弾性変形させることができることになるから、その分より一層大きな係止幅を確保することができる。
【0009】
さらに、上記の軒樋の取付け構造において、樋内抑え具を、軒樋支持具の係止片の基端部に回転可能に軸止し、軒樋の取付け状態において、樋内抑え具の上片部が屋内側耳の頭部に支持され、樋内抑え具の下片部が軒樋の後面部に添い、当該下片部の下端部が軒樋の底面付近に位置するように構成すれば、軒樋の屋内外方及び上下方向の移動・変形を規制することができ、より強固に軒樋を取り付けることができる。
【0010】
なお、本発明の軒樋取付構造及び軒樋支持具において、軒樋の屋外側係止構造は、軒樋支持具の樋屋外側係止部に係合可能な構造であれば任意に形成可能である。例えば、下記実施例の如く、樋本体の屋外側上端部に屋外側耳を設け、軒樋支持具にはこれを係止可能な樋屋外側係止部を設けるように形成することも可能であるし、その他の係合構造とすることも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を一実施例に基づいて説明する。
【0012】
本実施形態にかかる軒樋取付け構造は、図1に示すように、軒樋支持具10及び樋内抑え具20を用いて軒樋1を支持するように構成したものである。
【0013】
本実施形態における軒樋1は、底面部2a、底面部2aの屋外側端縁部から起立してなる前面部2b、及び底面部2aの屋内側端縁部から起立してなる後面部2cを備えた断面略U字状の長尺溝状の樋本体2と、樋本体2の屋外側上端部すなわち前面部2bの上端部に沿って設けてなる屋外側耳3と、樋本体2の屋内側上端部すなわち後面部2cの上端部に沿って設けてなる屋内側耳4とを、備えている。
【0014】
この軒樋1は、硬質塩化ビニル樹脂等の合成樹脂を押出成形してなる長尺材であり、少なくとも底面部2a、前面部2b及び後面部2cを薄肉板状に形成してある。
【0015】
屋外側耳3は、後述する軒樋支持具10の樋屋外側係止部13内に挿入することにより、軒樋1の屋外側を掛止できるように形成してある。具体的には、前面部2bの上端部から樋内側に突出すると共に¬状に折れ曲がった逆L型空洞部3aを形成し、この逆L型空洞部3aの下端部を水平方向に湾曲させながら収束し、その先端側に屋内側略水平方向に突出してなる突出片部3bとして延設し、この突出片部3bの先端部を丸く膨らませて丸棒状端部3cとし、逆L型空洞部3aと前面部2bとで囲まれる逆凹溝部3dを掛止部とするように形成してある。
なお、本発明は、屋外側耳3の形状及び構造を特に限定するものではないが、上記の如く、逆L型空洞部と突出片部とを備えるように形成すれば、軽量でかつ強度が高く、可撓性を付与することができる。
【0016】
屋内側耳4は、後面部2cの上端部から樋内側に突出すると共に、断面略三角状、すなわち上端部から樋内側に下る傾斜面4aを備えるように形成してある。
この屋内側耳4は、本実施例の如く、上端部から樋内側に下る傾斜面4aを備えるように形成するのが好ましいが、図9に示す如く、断面略四角状に形成することもできる。
【0017】
次に、軒樋支持具10は、図2及び図3に示すように、取付板部11と、この取付板部11から屋外側に突出してなる支持腕12と、支持腕12の屋外側端部に設けてなる樋屋外側係止部13と、支持腕12の屋内側言い換えれば支持腕12の脇部分に設けてなる樋屋内側係止部14と、樋内抑え具20を回動可能に軸止し得る軸受部15と、を備えるように構成してある。
この軒樋支持部10は、金属製であっても、樹脂製であってもよい。樹脂製とする場合、例えばポリカーボネート樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンなどを用いることができるが、これに限定するものではない。
【0018】
取付板部11は、適宜肉厚を有する長方形板状の取板本体11a内に屋外側表面11bから屋内側に陥んだ凹部16を設け、取板本体11a内の四隅付近にはそれぞれ貫通孔11cを設けて構成してある。
ここで、凹部16は、上下方向に見ると、取板本体11aの下端縁部から連続して半分よりも若干上方に至る範囲に形成し、左右方向に見ると、取板本体11aの左右両端に渡って形成し、凹部周縁にはテーパ面を形成してある。
この凹部16は、図7に示すように、取板本体11aの下端縁部から連続させずに中央部に独立して形成することも可能であるが、本実施例の如く、取板本体11aの下端縁部から連続した範囲に形成すれば軒樋1をより円滑に取り付けることができる。なお、凹部16の上端は、少なくとも係止片17の先端部と対向する部分を含む範囲まで形成し、言い換えれば少なくとも係止片17の先端部よりも上方まで形成する必要があるが、係止片17の先端部よりもどれだけ上方まで形成するかについては屋内側耳4の上下幅及び樋内抑え具20の可動範囲などを考慮して適宜設定すればよい。
凹部16の左右幅は、少なくとも後述する係止片17の樋長さ方向幅よりも広く設定すればよいが、本実施例の如く取板本体11aの左右両端に渡るように広い幅に形成すれば、軒樋1を樋溝幅方向に同じ幅だけ撓ませるにしてもより緩やかに撓ませることができるから、軒樋1に無理な力を加えないでより円滑に取り付けることができる。逆に言えば、軒樋1を樋溝幅方向により大きく撓ませることができる。
また、本実施例の如く、少なくとも左右両側縁部をテーパ状に形成すれば、一定幅の取板本体11a内にできるだけ広い幅に渡って凹部を形成することができる。
【0019】
支持腕12は、少なくとも取付板部11よりも狭い幅をもって形成し、取付板部11の上端中央部から屋外側に突出するように形成してある。この支持腕12は、上下に適宜間隔をおいて並設してなる2本の上側腕部12a及び下側腕部12bから形成してあり、取付板部11から屋外側に向かって一旦下り、後面部2cとの間に脇部を形成し、続いて水平部介して屋外側先端部において上向きになるように形成してある。
【0020】
樋屋外側係止部13は、上面に開口部13aを設けてなる略矩形状の空洞部13bを設けて形成してあり、空洞部13b内の開口部13aの下方には湾曲したスロープ面を形成し、開口部13aから屋外側耳3を挿入するとスムーズに空洞部13bの奥方に案内されるように形成してある。
【0021】
樋屋内側係止部14は、上記取付板部11に向かって突出する係止片17を設けて、この係止片17上に軒樋1の屋内側耳4を係止し得るように構成してある。係止片17は、上記支持腕12の下側腕部12bが取付板部11から突出して下ったその下端部から取付板部11に向かって斜め上方に突出するように形成し、この係止片17の突出端部と取付板部11の屋外側表面11bと間に適宜距離Hを設けるようにしてある。係止片17の形状は、適宜肉厚を備えた板片の先端下面側を湾曲形成し、係止片17の下面に屋内側耳4を当接させて押し上げると当該屋内側耳4をスムースに屋内側に案内し得るように形成してある。ここで、上記の距離H、すなわち樋屋内側係止部14における係止片17の突出端部と取付板部11の屋外側表面11bとの間の距離Hは、屋内側耳4の通常状態における樋溝幅方向幅(短手幅)よりも狭く、かつ後面部2cの肉厚よりも広く形成する。更に言えば、屋内側耳4自体が樋溝幅方向に弾性変形し得る幅よりも狭く設定し、図6に示すように、軒樋2の屋内側耳4を凹部16内に撓んで入らないと取付板部11と係止片17との間を屋内側耳4が通過できないようにするのが好ましい。なお、樋屋内側係止部14は、取付板部11に向かって突出する係止片17を設け、その係止片17の上部に屋内側耳4を収納し得る空間部ができれば、その他の構成は任意である。
【0022】
軸受部15は、係止片17の基端部分、すなわち支持腕12の下側腕部12bが取付板部11から一旦下がった部分の下端部付近に形成してある。この軸受部15は、下面部に樋内抑え具20の軸部25よりも若干狭幅の開口部15aを設け、その奥に丸溝部15bを設けて樋内抑え具20を回動可能に軸止し得るように形成してある。
【0023】
樋内抑え具20は、図4に示すように、くの字状に折れ曲がった板片部21a(22a)に連続して垂直片部21b(22b)を形成してなるが如き形状の2枚の板片部21、22を若干の間隔をおいて並べて抑え片23を形成し、2組の抑え片23、23を支持腕12の幅だけ間隔をおいて配設し、これら抑え片23、23間を連結片24で連結すると共に、板片部21a(22a)の屈曲部分に軸部25を架け渡して構成してある。
この樋内抑え具20は、軸部25を軒樋支持具10の軸受部15内に挿入して装着することにより、軒樋支持具10に軸部25を中心に回転可能に軸止することができる。
なお、樋内抑え具20は、くの字状に折れ曲がった回動支承片部に連続する下片部を備えた抑え片間に軸部で架設し、軒樋の取付けた状態においては、上片部が屋内側耳の頭に支持され、下片部が軒樋の後面部に添って下片部下端部が軒樋の底面付近に位置する構造を備えていれば、適宜変更可能である。
【0024】
以下、上記の軒樋支持具10及び樋内抑え具20を用いて軒樋1を取り付ける方法及びその取付け構造について説明する。
【0025】
先ず、軒樋支持具10の取付板部11を軒先の鼻隠し板100の所定位置に当接し、各貫通孔11cにビス等を打ち込んで軒樋支持具10を軒先に固定する。
次に、図5に示すように、屋外側耳3の突出片部3bを樋屋外側係止部13の開口部13a内に挿入するようにして屋外側耳3を樋屋外側係止部13に係止させ、この係止点を中心に軒樋1を屋内側に回転させて屋内側耳4を係止片17の下面に当接させる。この際、樋内抑え具20は、図5に示す如く、自然にバランスがとれた状態すなわち垂直片部21bが屋外側に適宜角度開いた状態にして軒樋1の動作を邪魔しないようにしておくのが好ましい。
【0026】
続いて、軒樋1の屋内側を上方に押し上げる。すると、図6(A)〜(C)に示すように、係止片17によって屋内側耳4は屋内側に押出され、図6(B)(C)に示すように、係止片17と接触している部分を中心として屋内側耳4及び軒樋1の後面部2cが屋外側に撓んで凹部16内に入り込み、この状態で、屋内側耳4は係止片17と取付板部11との間を通過し、通過した後に屋内側耳4及び後面部2cはその弾性によって撓んだ状態から復元し、屋内側耳4は係止片17上に係止される。
このように、本発明では取付板部11内に凹部16を形成したことにより、従来のように屋内側耳4自体の弾性変形ではなく、軒樋1の屋内側耳4及び後面部2cが屋内方向に撓んで、屋内側耳4を係止片17と取付板部11との間を通過させることができるから、少なくとも屋内側耳4の弾性変形幅よりも大きく幅の弾性変形を伴って屋内側耳4を係止させることができ、より大きな係止幅を確保することができるからより一層強固に軒樋1を取り付けることができる。しかもその凹部16を取板本体11aの下端縁部から連続して形成することにより、係止片17と接触している部分の屋内側耳4と共にその下方の後面部2cをも一緒に撓わませることができ、軒樋1を大きく弾性変形させるにもかかわらず軒樋1に無理な力を加えないで取り付けることができる。
【0027】
さらに、軒樋1の屋内側を上方に押し上げる際、屋内側耳4が樋内抑え具20の板片部21a(22a)を押し上げ、樋内抑え具20は垂直片部21b(22b)が軒樋1の後面部2cに近づくように回転して、軒樋1の取付け状態では、樋内抑え具20の板片部21a(22a)が屋内側耳4に押し上げられ、垂直片部21b(22b)は軒樋1の後面部2cに添い、当該垂直片部21b(22b)の下端部は軒樋1の底面2a付近に位置する状態に固定されるから、樋内抑え具20によって軒樋1の屋外側への移動及び変形並びに上方への移動及び変形を規制することができる。
ただし、樋内抑え具20は、取り付けるのが勿論好ましいが、欠けていても本発明の軒樋取付け構造を構成することは可能である。
【0028】
図7は、上記軒樋支持具10の変形例としての軒樋支持具30を示したものであり、軒樋支持具10の構成における凹部16を、取板本体11aの下端縁部から連続させずに中央部に独立して凹部36として形成し、その他は軒樋支持具10と同様に形成したものである。この場合には、屋内側耳4を係止片17と取付板部11との間に押し込む際、軒樋支持具10の場合のように、屋内側耳4からその下方の後面部2cが全体的に屋内側に撓むのではなく、屋内側耳4とその付近の後面部2cのみが部分的に凹部36内に撓んで入るようになる。よって、軒樋支持具10に比べれば、軒樋1の屋内側耳4及び後面部2cを屋内方向に撓ませにくくなり、係止幅も小さいが、従来の如き屋内側耳4の弾性変形により係止する場合に比べればより大きな係止幅を確保することができる。
【0029】
図8は、上記軒樋支持具10の変形例としての軒樋支持具40を示したものであり、軒樋支持具10の構成における凹部16の部分を切除部46とし、その他は軒樋支持具10と同様に形成したものである。この場合には、軒樋支持具10と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る軒樋取付け構造の一例を示した一部断面側面図である。
【図2】図1の軒樋取付け構造を構成する軒樋支持具の一例を示した側面図である。
【図3】図2に示した軒樋支持具の斜視図である。
【図4】図1の軒樋取付け構造を構成する樋内抑え具の斜視図である。
【図5】図1の軒樋取付け構造の施工状態の一例を示した一部断面側面図である。
【図6】同じく図1の軒樋取付け構造の施工状態中の屋内側耳が係止片、取付板部間を挿通する際の状態したものであり、(A)は側面から見た図、(B)は上方から見た図、(C)は斜め上方から見た断面図である。
【図7】軒樋支持具の変形例と、これを用いた軒樋取付け構造の一例を示した一部断面側面図である。
【図8】図7とも異なる軒樋支持具の変形例を示した斜視図である。
【図9】軒樋の変形例を示した側面図である。
【図10】従来の軒樋取付け構造の一例を示した一部断面側面図である。
【図11】従来の軒樋支持具の一例を示した側面図である。
【符号の説明】
1 軒樋
2 樋本体
3 屋外側耳
4 屋内側耳
10 軒樋支持具
11 取付板部
12 支持腕
13 樋屋外側係止部
14 樋屋内側係止部
15 軸受部
16 凹部
17 係止片
20 樋内抑え具
30 軒樋支持具
36 凹部
40 軒樋支持具
46 切除部

Claims (4)

  1. 樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備えてなる軒樋と、
    躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる樋屋外側係止部、支持腕の屋内側下部に設けてなる樋屋内側係止部、及びこの樋屋内側係止部から前記取付板部に向かって突出した係止片とを備えてなる軒樋支持具と、を有し、
    軒樋支持具における係止片の突出端部と取付板部の屋外側表面との間に、軒樋の屋内側耳の幅よりも狭い幅の間隙を設けると共に、取付板部内の少なくとも係止片の先端部と対向する部分を含む範囲に、屋外側表面から屋内側に陥ませてなる凹部若しくは切除部を設けてなる構成を備えた軒樋取付構造。
  2. 上記の凹部若しくは切除部は、取付板部の下端縁部から連続して係止片の先端部と対向する部分を含む範囲に形成することを特徴とする請求項1に記載の軒樋取付構造。
  3. 樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備えてなる軒樋を支持するための軒樋支持具であって、
    躯体側に固定する取付板部と、この取付板部から屋外側に突出してなる支持腕と、この支持腕の屋外側に設けてなる樋屋外側係止部と、支持腕の屋内側下部に設けてなる樋屋内側係止部と、この樋屋内側係止部から前記取付板部に向かって突出した係止片とを備え、
    軒樋支持具における係止片の突出端部と取付板部の屋外側表面との間に、軒樋の屋内側耳の幅よりも狭い幅の間隙を設けると共に、取付板部内の少なくとも係止片の先端部と対向する部分を含む範囲に、屋外側表面から屋内側に陥ませてなる凹部若しくは切除部を設けてなる構成を備えた軒樋取付構造。
  4. 上記の凹部若しくは切除部は、取付板部の下端縁部から連続して係止片の先端部と対向する部分を含む範囲に形成することを特徴とする請求項3に記載の軒樋支持具。
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