JP3406875B2 - 雨樋支持具 - Google Patents
雨樋支持具Info
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Description
近に取付けられる雨樋支持具に関し、詳しくは、雨樋を
支持する樋支持具本体と、この樋支持具本体の前方に回
転自在に枢着し、上記雨樋を抱持する前面抱持片とを備
えた雨樋支持具に関する。 【0002】 【従来の技術】図3(a)は、従来の雨樋支持具を示す
全体斜視図、(b)は、その要部を示す部分拡大図であ
る。 【0003】図3(a)で示すように、この雨樋支持具
100は、基端に取付杆101を設けた雨樋Tを支持す
る樋支持具本体102と、この樋支持具本体102の前
方に回転自在に枢着し、上記雨樋Tを抱持する前面抱持
片103とで構成している。 【0004】上記樋支持具本体102は、図3(b)で
示すように、先端を下方に折曲した突片112を形成し
ており、さらに、この突片112は、下端の一側を1/
4円状に形成している。 【0005】また、前面抱持片103は、図3(b)で
示すように、下端を内側に折曲した曲げ片113を形成
している。 【0006】なお、104は、上記前面抱持片103に
設けた軸孔103a及び上記突片112に設けた軸孔1
12cを貫通する軸である。 【0007】この雨樋支持具100の施工に際しては、
取付杆101を軒先等の適所に固定した後、図3(a)
の図中想像線で示すように、前面抱持片103を手で回
転して水平に倒し、樋支持具本体102の前面を開放
し、この開放した前面側から雨樋Tを差し入れてこれを
仮支持する。 【0008】そして、水平に倒されていた上記前面抱持
片103を手で反転する。 【0009】このとき、上記前面抱持片103の曲げ片
113は、樋支持具本体102における突片112の円
弧部112aに沿って回転し、やがてその円弧端112
bに達する。 【0010】そのため、上記前面抱持片103の曲げ片
113は、上記円弧端112bによって回転を規制さ
れ、雨樋Tに対して垂直方向に位置づけた状態でこれを
抱持し、雨樋支持具100の取付けを完了するのであ
る。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】図4は、従来の雨樋支
持具の要部を示す部分拡大図である。 【0012】この前面抱持片103は、取付け後におい
ては雨樋Tに対して垂直に位置付けて規制することを理
想としていたが、図4で示すように、上記円弧部112
aの円弧端112bと上記曲げ片113の上面には、回
転をスムーズに行なうために間隙tを設けている。 【0013】この間隙tを設けていることによって、上
記前面抱持片102を雨樋Tに対して垂直方向に位置づ
けたときには、実際には、上記前面抱持片102は、雨
樋Tに対して垂直方向よりも僅かにオーバーランして図
の破線で示すように略傾斜された状態に位置付けられて
しまい、雨樋Tを取付けた後における雨樋Tに対して上
手く垂直方向に位置付けすることができないという問題
があった。 【0014】そのため、雨樋支持具100の取付け後に
おける上記前面抱持片103が、雨樋Tに対して略傾斜
した状態に取付けられて、雨樋支持具100の見栄え、
取付精度が悪いという問題が生じていた。 【0015】本発明は、かかる課題を解決することを目
的とするもので、前面抱持片を、取付け後の雨樋に対し
て確実に垂直方向に位置決めできる雨樋支持具を提供す
る。 【0016】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に提案される本発明の雨樋支持具は、基端に取付杆を設
けた雨樋を支持する樋支持具本体と、この樋支持具本体
の前端に回転自在に枢着され、上記雨樋支持具本体に対
して回動させて垂直に起立させた際に上記雨樋を抱持す
る前面抱持片とを備えた雨樋支持具において、上記雨樋
に対して垂直に位置決めする規制部を設けて成り、この
規制部は、上記樋支持具本体の前端を下方に折曲して形
成した突片には、上記前面抱持片の回転軸を中心にして
形成された円弧部と、この円弧部に直交して下方に延設
して形成された規制受止片とを形成し、かつ、上記前面
抱持片の下端を内方に折曲して形成した曲げ片には、上
記前面抱持片を上記雨樋に対して垂直方向に位置付けた
ときに上記規制受止片に当接する切欠部を形成してお
り、更に、上記樋支持具本体の突片の適所には、凸部又
は凹部を形成すると共に、上記前面抱持片の下端には、
上記前面抱持片を上記雨樋に対して垂直方向に位置付け
たときに上記樋支持具本体の適所に形成された上記凸部
又は凹部に嵌り合って、上記前面抱持片を上記雨樋に対
して垂直方向に位置付けする凹所又は凸所を対応させて
形成した構造にしている。 【0017】このような構造によれば、規制部を設けて
いるので、前面抱持片を雨樋に対して垂直に回動させた
ときには確実に位置決めでき、施工後における雨樋支持
具の見栄えを綺麗にでき、取付精度を高めることができ
る。また、前面抱持片を回動させ、雨樋に対して垂直に
起立させたときには、凸部と凹所又は凹部と凸所との嵌
り合いによって、前面抱持片を雨樋に対して確実に垂直
な状態に位置決めできる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る雨樋支持具を
図面に基づき説明する。 【0019】図1は、本発明に係る雨樋支持具の一実施
例を示す斜視図である。 【0020】この雨樋支持具Aは、基端に取付杆1を設
け、雨樋Tを支持する樋支持具本体2と、この樋支持具
本体2の前方に回転軸3を枢着し、この回転軸3を回転
中心にして上記雨樋Tを抱持する前面抱持片4と、 上
記前面抱持片4を上記雨樋Tに対して垂直に位置決めす
る規制部5を各々有しており、以下、各部材について詳
説する。 【0021】取付杆1は、建造物の軒先等に固定される
取付部11と、上記樋支持具本体2に結合する連結部1
2とからなり、例示した取付杆1は、金属帯板をL字状
に折り曲げて成形している。 【0022】この取付杆1は、上記樋支持具本体2の後
端から後方に突設したボルトを上記連結部12に貫通
し、蝶ボルト13を螺合して連結している。 【0023】なお、上記取付杆1は、多種のものがあ
り、図1で示した取付杆1と樋支持具本体2とを別体で
成形したものに限られず、取付杆1と樋支持具本体2と
を一体成形したものでも可能であり、その取付場所に適
したものが採用される。 【0024】樋支持具本体2は、金属帯板を図示のよう
に折り曲げて成形し、先端を下方に折曲した突片21を
形成し、後端には雨樋Tの後縁を掛止する後縁係止爪2
2を設けている。 【0025】一方、上記前面抱持片4は、金属帯板を図
1で示すように折り曲げて成形し、上端には、雨樋Tの
前縁を掛止する前縁掛止爪41を設け、下端には、内側
に折曲した曲げ片42を形成している。なお、43は、
上記回転軸3を貫通する軸孔である。 【0026】図2(a)、(b)は、本発明の一実施例
を示す分解斜視図である。 【0027】この図では、規制部5は、規制受止片51
と曲げ片42とに加え、突片21の適所に形成した凸部
51b(又は凹部)と、これに嵌り合う凹所52b(又
は凸所)とを設けている。 【0028】上記突片21は、略中央に上記回転軸3を
貫通する軸孔21aを開設している。 【0029】また、その下端一側には、上記軸孔21a
を中心とした円弧部21bを形成しており、この円弧部
21bと連続する下端他側には、上記円弧部21bに直
交して下方に延設する規制受止片51を形成している。 【0030】この曲げ片42には、上記突片21の規制
受止片51に相当する部分を切り欠いて切欠部52を形
成している。 【0031】この切欠部52は、上記前面抱持片4が雨
樋Tに対して直交する方向に立起したときに、切欠部5
2側の上記曲げ片42の側壁52aと、上記円弧部21
b側の上記規制受止片51の側壁51aとが当止して、
上記前面抱持片4の回転を規制している。 【0032】図2(a)は、規制受止片51と曲げ片4
2を設け、且つ、凸部51bと、これに嵌り合う凹所5
2bを設けて規制部5を形成したものである。 【0033】図2(b)は、図2(a)と同様な規制受
止片51と曲げ片42を設け、且つ、上記突片21の適
所に貫通孔部51b’を開設すると共に、この貫通孔部
51b’に対応する上記前面抱持片4には、内側から叩
出して外方へ突出させた凸所52b’を設けて規制部5
を形成したものである。 【0034】図2(c)は、図2(a)と同様な規制受
止片51と曲げ片42を設け、且つ、上記突片21上端
中央の折り曲げ部分を一部切り欠き、図に示すような凸
片部51b”を形成すると共に、この凸片部51b”に
対応する上記前面抱持片4には、貫通する穴部52b”
を設けて規制部5を形成したものである。 【0035】このような規制部5を設ければ、従来のよ
うに隙間tがあっても、上記前面抱持片4を雨樋Tに対
して垂直方向に位置づけたときには、上記規制受止片5
1と曲げ片42とが確実に当止するのに加え、この当止
と同時に、樋支持具本体2の凸部51b(又は凹部)、
貫通孔部51b’、凸片部51b”と、これに嵌り合う
凹所52b(又は凸所)、凸所52b’、穴部52b”
とが嵌り込むので、雨樋Tに対して前面抱持片4をより
確実に垂直方向に位置付けすることができる。 【0036】したがって、このような規制部5を設けれ
ば、従来のような隙間tがあっても、上記前面抱持片4
を雨樋Tに対して垂直方向に位置づけたときには、上記
規制受止片51と曲げ片42とが確実に当止するので、
雨樋Tに対して前面抱持片4を確実且つ簡易にく垂直方
向に位置付けすることができる。 【0037】なお、上記前面抱持片4及び樋支持具本体
2は、図1で示した角型の雨樋Tに対応させた一例であ
って、雨樋Tの形状に応じた多種のものが考えられ、こ
の形状に限定されるものではない。 【0038】上述のように構成した本発明に係る雨樋支
持具Aの施工要領を図1に基いて説明する。 【0039】この雨樋支持具Aは、取付杆1を軒先等の
適所にネジ、釘などで固定した後、これに樋支持具本体
2を蝶ボルト13で連結し、雨樋支持具Aを取付ける。 【0040】同様にして、雨樋Tの長さに応じた複数の
雨樋支持具Aを順次軒先等に取付け固定する。 【0041】次に、図1の図中想像線で示すように、複
数の雨樋支持具Aの上記前面抱持片4を手で回転して水
平に倒し、樋支持具本体2の前面側を開放する。 【0042】この開放した前面側から雨樋Tを差し入れ
てこれを仮支持する。 【0043】そして、水平に倒されていた上記前面抱持
片4を手で反転すると、前述した規制部5によって、本
体2の規制受止片51が曲げ片42の切欠部に当止し
て、前面抱持片4の回転を規制して、雨樋Tに対して直
交する方向に前面抱持片4を確実に立起させることがで
きる。 【0044】同様にして、複数の雨樋支持具Aの前面抱
持片4を立起し、その取付けを完了するのである。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、次のような効果があ
る。 【0046】本発明の雨樋支持具によれば、規制受止片
と、切欠部を設けた曲げ片とが当止することによって、
前面抱持片を雨樋に対して確実に垂直に位置決めでき
る。更に、凸部(又は凹部)と凸所(又は凹所)との嵌
り合いによって、前面抱持片を雨樋に対して確実に垂直
に位置決めできる。
図である。 【図2】(a)〜(c)は、本発明の要部である規制部
の一実施例を示す分解斜視図である。 【図3】(a)は、従来の雨樋支持具を示す全体斜視
図、(b)は、その要部を示す部分拡大図である。 【図4】従来の雨樋支持具の要部を示す部分拡大図であ
る。 【符号の説明】 A 雨樋支持具 T 雨樋 1 取付杆 2 樋支持具本体 21 突片 3 回転軸 4 前面抱持片 42 曲げ片 5 規制部 51 規制受止片 52 切欠部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】基端に取付杆を設けた雨樋を支持する樋支
持具本体と、この樋支持具本体の前端に回転自在に枢着
され、上記樋支持具本体に対して回動させて垂直に起立
させた際に上記雨樋を抱持する前面抱持片とを備えた雨
樋支持具において、上記雨樋に対して垂直に位置決めする規制部を設けて成
り、 この規制部は、 上記樋支持具本体の前端を下方に折曲して形成した突片
には、上記前面抱持片の回転軸を中心にして形成された
円弧部と、この円弧部に直交して下方に延設して形成さ
れた規制受止片とを形成し、かつ上記前面抱持片の下端
を内方に折曲して形成した曲げ片には、上記前面抱持片
を上記雨樋に対して垂直方向に位置付けたときに上記規
制受止片に当接する切欠部を形成しており、更に、 上記樋支持具本体の突片の適所には、凸部又は凹部を形
成すると共に、上記前面抱持片の下端には、上記前面抱
持片を上記雨樋に対して垂直方向に位置付けたときに上
記樋支持具本体の適所に形成された上記凸部又は凹部に
嵌り合って、上記前面抱持片を上記雨樋に対して垂直方
向に位置付けする凹所又は凸所を対応させて形成した構
造にしている、 雨樋支持具。
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- 1999-12-27 JP JP37089899A patent/JP3406875B2/ja not_active Expired - Fee Related
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