JP2004244953A - 天井板取付具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天井板取付具10は、軒天井板60に接する底片20と、その底片20の左右側縁から起立している左右一対の起立片30,30とを備える。底片20には左右に長い通し孔21が設けられ、埋め込みナット50にワッシャー51を介在させボルトネジ52をこの通し孔21に通して、天井板取付具10を軒天井板60へ固定させる。起立部30,30の上端部は内側に90度折曲され、下地材係止部31,31を形成する。また、この下地材係止部31,31からは斜め上方外側へ張り出したガイド部34,34を備える。さらに、起立部30,30の下端部も逆L字形に内側へ折曲され、下地材支持部37,37を形成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
天井板、とくに軒天井板を下地材に取り付けるための取付具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の軒天井の構造を示すものである。軒天井板60は、建物外壁90に取り付けられた軒天井支持金具70にその一端を支持され、また、鼻先下地材80、中間下地材81によってそれぞれ他端及び中央部分をビス留め69,69される。これにより、軒裏の天井面が形成される。
【0003】
ここで、軒天井の構造については、特許文献1において軒裏天井の換気構造および軒裏天井板支持金具に関する技術が開示されており、特許文献2において下地材を組立てる連結部材に関する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−204709号公報
【特許文献2】
特開平11−6239号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して、中間下地材81に対するビス留め69については、従来より次のような問題点がある。
(1)ビス留め箇所が頭上位置にあるので、ビス留め作業が面倒である。
(2)ビス留め後、ビス頭のパテ補修・タッチアップが必要である。
そこで、本発明は作業が容易で、ビス留めによるパテ補修等の不要な技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ここで、第一の発明は、天井裏の下地材に天井板を取り付けるための天井板取付具であって、
天井板取付具を天井板へ固定するための締結具を通す通し孔を設けて天井板に接する底片と、
その底片から起立して下地材を挟み込む左右一対の起立片とを備え、
その起立片の内側には、起立片の弾性作用により下地材の挿入を可能にしつつその抜脱を防止する下地材係止部を備えたことを特徴とする。
【0007】
第二の発明は、底片の通し孔を通した締結具に対して挿入された下地材を接触させないための下地材支持部を備えたことを特徴とする。
【0008】
第三の発明は、下地材を左右一対の起立片間へ導くために、起立片の上端部から外側へ張り出したガイド部を備えたことを特徴とする。
【0009】
第四の発明は、底片に設けられた通し孔を、挿入する下地材の長手方向と交わる方向へ長く形成させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
第一の発明によれば、底片に設けられた通し孔に締結具を通して天井板へ取り付けられた天井板取付具は、その底片から起立して下地材を挟み込む左右一対の起立片とを備える。そして、下地材に対して下方に位置する天井板取付具が底片方向から応力を受けると、左右一対の起立片はその弾性作用により断面逆ハの字形状に開き、下地材の挿入を可能にする。いったん挿入された下地材は、下地材係止部に係止されて、その抜脱が防止される。
【0011】
第二の発明によれば、底片の通し孔を通した締結具に対して挿入された下地材を接触させないための下地材支持部を備えることで、締結具と下地材の接触が防止される。
【0012】
第三の発明によれば、下地材を左右一対の起立片間へ導くために、起立片の上端部から外側へ張り出したガイド部を備えることで、下地材がこのガイド部に当接し、そのままガイド部に導かれるようにして起立片間へ位置される。
【0013】
第四の発明によれば、底片に設けられた通し孔を、挿入する下地材の長手方向と交わる方向へ長く形成させたことで、下地材の位置に合わせて左右(下地材の長手方向と交わる方向)にスライド可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の「天井」についてはとくに限定はなく、建築物の「天井」に該当するものには適用できる。本実施形態では、とくに軒天井を例に説明する。
【0015】
図1は、本発明の天井板取付具10を示す斜視図である。天井板取付具10は、軒天井板60に接する矩形状の底片20と、その底片20の左右側縁から起立している左右一対の起立片30,30とを備える。
【0016】
底片20には、その中心に起立片30,30側へ延びる左右に長い通し孔21が設けられている。予め軒天井板60へ埋め込みナット50を埋め込んでおき、ワッシャー51を介在させボルトネジ52をこの通し孔21に通して、天井板取付具10を軒天井板60へ固定させる。このようにして固定することで、軒天井板60の下面には締結具が露出することはなく、従来のビス留めによるパテ補修等は不要となる。
【0017】
起立部30,30の上端部は内側に90度折曲され、中間下地材81の抜脱を防止する下地材係止部31,31を形成する。
また、この下地材係止部31,31からは中間下地材81を下地材係止部31,31間へ導くために、起立部30,30の斜め上方外側へ張り出したガイド部34,34を備える。
さらに、起立部30,30の下端部も逆L字形に内側へ折曲され、通し孔21を通したボルトネジ52に挿入された中間下地材81を接触させないための下地材支持部37,37を形成する。
【0018】
図2は、天井板取付具10の使用状態を示す説明用断面図である。
図2(I)に示すように、天井板取付具10は予め軒天井板60へ固定される。そして、天井板取付具10を固定した軒天井板60はその一端61を建物外壁90に取り付けられた軒天井支持金具70に差し込み、これを軸に他端62を鼻先下地材80、中間下地材81方向へ回動させる。
【0019】
図2(I)から(II)に示すように、天井板取付具10は、ガイド部34,34を備えているので、中間下地材81はこのガイド部34,34に当接し、そのままガイド部34,34に導かれるようにして、起立片30,30間に挟み込まれる。このとき、底片20の通し孔21が中間下地材81と交わる方向へ長く形成されているので、天井板取付具10は中間下地材81の位置に合わせて左右にスライド可能であり、確実に中間下地材81の位置に天井板取付具10を調整できる。
【0020】
図2(II)から(III)に示すように、起立片30,30は下方底片20方向から応力がかかるとその弾性作用により断面逆ハの字形状に開き、中間下地材81の挿入を可能にする。いったん挿入された中間下地材81は、下地材係止部31,31に係止されて、その抜脱を防止できる。すなわち、作業者は天井板取付具10の固定された軒天井板60をその一端61を軸に下から回動させるだけで、中間下地材81にワンタッチで取付作業を行える。
また、中間下地材81の底面82は下地材支持部37,37に当接することで、ボルトネジ52と接触しない。
【0021】
図3および図4は、天井板取付具10のその他の実施形態を示す断面図である。
図3は、起立片30,30の下地材係止部を凸状に隆起させた下地材係止部32,32としたものである。
また、図4は、底片20,20の左右側縁近傍を上方へ突状に折曲させて下地材支持部38,38としたものである。
【0022】
なお、下地材係止部や下地材支持部は、これらの形状に限られるものではなく、中間下地材81の抜脱や中間下地材81とボルトネジ52との接触を防止できる形状であればよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を有する。
▲1▼底片に設けられた通し孔に締結具を通して天井板へ取り付けられた天井板取付具は、その底片から起立して下地材を挟み込む左右一対の起立片とを備える。そして、下地材に対して下方に位置する天井板取付具が底片方向から応力を受けると、左右一対の起立片はその弾性作用により断面逆ハの字形状に開き、下地材の挿入が可能となる。いったん挿入された下地材は下地材係止部に係止されて、その抜脱を防止できる。
【0024】
その結果、作業者は天井板取付具の固定された天井板をその一端を軸に下から回動させるだけで、下地材にワンタッチで取付作業を行える。また、天井板下面には締結具が露出することはなく、従来のビス留めによるパテ補修等は不要となる。従って、本発明によれば、作業が容易で、ビス留めによるパテ補修等の不要な天井板の取付技術を提供することができる。
【0025】
また、その他に次のような効果を有する。
▲2▼底片の通し孔を通した締結具に対して挿入された下地材を接触させないための下地材支持部を備えることで、締結具と下地材の接触を防止し、下地材を確実に保持できる。また、接触による締結具と下地材の損傷を抑えることができる。
▲3▼下地材を左右一対の起立片間へ導くために、起立片の上端部から外側へ張り出したガイド部を備えることで、下地材がこのガイド部に当接し、そのままガイド部に導かれるようにして起立片間へ位置し、下地材の挿入がスムーズにできる。
▲4▼底片に設けられた通し孔を、挿入する下地材の長手方向と交わる方向へ長く形成させたことで、下地材の位置に合わせて左右(下地材の長手方向と交わる方向)にスライド可能となり、確実に下地材の位置に天井板取付具を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井板取付具を示す斜視図。
【図2】天井板取付具の使用状態を示す説明用断面図。
【図3】天井板取付具のその他の実施形態を示す断面図。
【図4】天井板取付具のその他の実施形態を示す断面図。
【図5】従来の軒天井の構造を示す断面図。
【符号の説明】
10 天井板取付具
20 底片 21 通し孔
30 起立片 31 下地材係止部
34 ガイド部 37 下地材支持部
50 埋め込みナット
51 ワッシャー
52 ボルトネジ
60 軒天井板
Claims (4)
- 天井裏の下地材に天井板を取り付けるための天井板取付具であって、
天井板取付具を天井板へ固定するための締結具を通す通し孔を設けて天井板に接する底片と、
その底片から起立して下地材を挟み込む左右一対の起立片とを備え、
その起立片の内側には、起立片の弾性作用により下地材の挿入を可能にしつつその抜脱を防止する下地材係止部を備えた天井板取付具。 - 底片の通し孔を通した締結具に対して挿入された下地材を接触させないための下地材支持部を備えた請求項1記載の天井板取付具。
- 下地材を左右一対の起立片間へ導くために、起立片の上端部から外側へ張り出したガイド部を備えた請求項1又は2記載の天井板取付具。
- 底片に設けられた通し孔を、挿入する下地材の長手方向と交わる方向へ長く形成させた請求項1から3のいずれかに記載の天井板取付具。
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