JP2019044539A - 外壁高さ調整構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物に設置される外壁パネルの設置高さを調整するとともに外壁パネルを屋外側から容易に脱着できる外壁高さ調整構造を提供する。【解決手段】外壁高さ調整構造1は、建物の屋外側から着脱可能な外壁パネル2の設置高さを調整する構造であって、上方に位置する他の外壁パネル2又は建物の他の構成部材と鉛直方向に第1間隔H1を空けて外壁下地材3に設置される平板状の外壁パネル2と、外壁パネル2の屋内側の下端部に固定されて外壁パネル2の設置高さを調整する調整金具4と、外壁パネル2よりも屋内側の躯体に設置され、調整金具4を載置する底板51の少なくとも屋外側の側端を上方に折曲した板状の折上げ片52を有する受け金具5と、を備え、受け金具5は、底板51の上面から折上げ片52の上端までの第1距離H2を、第1間隔H1以下に形成される。【選択図】図1

Description

この発明は、建物に設置される外壁パネルの設置高さを調整する外壁高さ調整構造に関する。
従来より、外壁パネルの設置高さを状況に応じて調整する発明が提案されている。例えば、特許文献1の外壁パネルの下端に設置される受け金具は、受け金具を支持するリップ溝形鋼で形成された下水平枠の上方及び側方を覆う逆L字形の本体部に、下水平枠の底面に当接するアジャスターボルトをねじ込んでおり、このアジャスターボルトを回転させることによって外壁パネルの設置高さを上下に調整することができる。
特開2001−27003
しかしながら、特許文献1の発明では、アジャスターボルトを下水平枠の底面に当接させているため、外壁パネル設置後に屋外側から外壁パネルを取り外そうとした場合、外壁パネルを上方に大きく持ち上げなければアジャスターボルトを下水平枠から取り出すことができない。したがって、外壁パネルの上部に別の外壁パネルが設置されている場合は、メンテナンス時に屋内側に形成される内壁を一部解体して外壁パネルを取り外さなければならず、非常に手間がかかり建物使用者に大きな負担を強いるという問題点がある。
そこで、本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであって、建物に設置される外壁パネルの設置高さを調整するとともに外壁パネルを屋外側から容易に脱着できる外壁高さ調整構造を提供することを目的とする。
本発明の外壁高さ調整構造は、建物の屋外側から着脱可能な外壁パネルの設置高さを調整する外壁高さ調整構造であって、上方に位置する他の外壁パネル又は前記建物の他の構成部材と鉛直方向に間隔を空けて外壁下地材に設置される平板状の前記外壁パネルと、前記外壁パネルの屋内側の下端部に固定されて前記外壁パネルの設置高さを調整する調整金具と、前記外壁パネルよりも屋内側の躯体に設置され、前記調整金具を載置する底板の少なくとも屋外側の側端を上方に折曲した折上げ片を有する受け金具と、を備え、前記受け金具は、前記底板の上面から前記折曲げ片の上端までの距離を、前記間隔以下に形成されることを特徴としている。
本発明の外壁高さ調整構造は、前記調整金具が、前記外壁パネルに固定されるとともに屋内方向へ延びて雌ねじ孔を形成する板状の固定部と、上方から前記雌ねじ孔に挿通し、先端にナットを回動不能に固定して前記底板に載置されるボルトと、を有することを特徴としている。
本発明の外壁高さ調整構造は、前記躯体が、前記外壁パネルの屋内側の下方に設置され、該外壁パネルの面内方向且つ水平方向へ延びて上方に開く長尺なリップ溝形鋼であり、前記受け金具は、前記底板の前記屋外側の側端及び屋内側の側端を上方に折曲した折上げ片を有し、前記底板は、平面視略矩形に形成され、前記屋外側の側端に直交する一方の側端の長さを前記リップ溝形鋼のフランジ間距離未満とし、且つ、前記屋外側の側端に直交する他方の側端の長さを、前記リップ溝形鋼のリップ間距離以上に形成し、前記折上げ片は、先端を前記底板と反対の方向へ折曲げて前記リップ溝形鋼のリップに引掛ける引掛け片を形成することを特徴としている。
本発明の外壁高さ調整構造は、前記ナットが、前記外壁パネルの下端よりも下方に位置することを特徴としている。
本発明の外壁高さ調整構造は、前記躯体が、鉛直方向へ延びる長尺な前記外壁下地材であり、受け金具は、前記外壁下地材の側面に突出して固定されることを特徴としている。
本発明の外壁高さ調整構造によると、受け金具は調整金具を載置する底板の少なくとも屋外側の側端を上方に折曲した板状の折上げ片を有し、底板の上面から折曲げ片の上端までの寸法を、外壁パネルと上方に位置する他の外壁パネル又は建物の他の構成部材との間に形成される間隔以下に形成される。また、外壁パネルは建物の屋外側から着脱可能であるので、外壁パネルの上方に他の外壁パネル等が設置されていても、外壁パネルを他の外壁パネル等との間に形成される間隔以下の高さだけ屋外側から持ち上げれば取り外すことができ、メンテナンス性を向上させることができる。また、調整金具は、外壁パネルの設置高さを調整できるので、外壁パネルの設置高さ調整の作業を屋外側から行うことができ、施工性を向上させることができる。
本発明の外壁高さ調整構造によると、調整金具は、外壁パネルに固定されるとともに屋内方向へ延びて雌ねじ孔を形成する板状の固定部と、雌ねじ孔に上方から挿通し、先端にナットを回動不能に固定して底板に載置されるボルトとを有するので、ナットもしくはボルトを回転させるだけで固定部を固定した外壁パネルを上下方向へ移動させることができ、容易に外壁パネルの設置高さを調整することができる。
本発明の外壁高さ調整構造によると、躯体は、外壁パネルの屋内側の下方に設置され、外壁パネルの面内方向且つ水平方向へ延びて上方に開く長尺なリップ溝形鋼であり、底板は、平面視略矩形に形成され、屋外側の側端に直交する一方の側端の長さをリップ溝形鋼のフランジ間距離未満とし、且つ、屋外側の側端に直交する他方の側端の長さを、リップ溝形鋼のリップ間距離以上に形成している。また、底板の屋外側の側端及び屋内側の側端を折曲して形成された折上げ片は、先端を底板と反対の方向へ折曲げてリップ溝形鋼のリップに引掛ける引掛け片を形成する。したがって、受け金具は、底板のリップ溝形鋼のリップ間距離以上に形成される側端を、リップ溝形鋼の中に上方から差込み、前記側端をリップ溝形鋼のフランジと直交するように回転させ、引掛け片をリップ溝形鋼のリップに当接させるように倒すだけでリップ溝形鋼に設置できる。また、受け金具は、引掛け片と底板との間にリップを挟み込んだ状態でスライド移動できるので、容易に設置位置を調整することができる。また、受け金具を上方へ持ち上げると底板がリップに係合するので、受け金具のリップ溝形鋼からの脱落を防止することができる。
本発明の外壁高さ調整構造によると、ナットは、外壁パネルの下端よりも下方に位置するので、建物基礎の上部に外壁パネルを設置した場合、建物基礎と外壁パネルとの間に形成される隙間に屋外側からスパナなどの工具を差し込んでナットを回転させることにより、外壁パネルを取り外さずに設置高さを調整することができ、施工性を向上させることができる。
本発明の外壁高さ調整構造によると、躯体は、鉛直方向へ延びる長尺な外壁下地材であり、受け金具は、外壁下地材の側面に突出して固定されるので、外壁下地材の下部にターンバックルなどの斜材を固定している場合であっても、斜材を避けた高さに受け金具を設置することで斜材に干渉することなく外壁パネルを設置することができる。
第一実施形態の外壁高さ調整構造を示す一部省略断面図。 第一実施形態の外壁高さ調整構造を示す一部省略平面図。 図1のA部拡大断面図。 第一実施形態の外壁パネルを示す斜視図。 第一実施形態の外壁高さ調整構造を示す斜視図。 第一実施形態の調整金具及び受け金具を示す分解斜視図。 第一実施形態ボルト先端部のナットを屋外側から操作する様子を示す断面図。 第一実施形態の調整金具を固定した外壁パネルを上方へ持ち上げた場合を示す部分拡大断面図。 第二実施形態の外壁高さ調整構造を示す断面図。 第二実施形態の外壁高さ調整構造を示す一部省略平面図。 第二実施形態の外壁高さ調整構造の調整金具を固定した外壁パネルを上方へ持ち上げた場合を示す斜視図。 第二実施形態の外壁パネルを示す斜視図。 第二実施形態の調整金具及び受け金具を示す分解斜視図。 第一実施形態の受け金具をリップ溝形鋼(躯体)に設置する手順を示す正面図及び側面図。
<第1実施形態>
以下、外壁高さ調整構造の最良実施形態について各図を参照しつつ説明する。外壁高さ調整構造1は、図1から図3に示すように、平板状に形成された外壁パネル2の設置高さを調整する構造であって、上方に位置する他の外壁パネル2Aと鉛直方向に第1間隔H1を空けて外壁下地材3に設置される平板状の外壁パネル2と、外壁パネル2の屋内側の下端部に固定されて外壁パネル2の設置高さを調整する調整金具4と、外壁パネル2よりも屋内側の躯体6に設置され、調整金具4を載置する底板51の屋外側の側端を上方に折曲した板状の折上げ片52を有する受け金具5と、を備えている。なお、図示例では外壁パネル2の上方に他の外壁パネル2Aを設置しているが、外壁パネル2の上方に建物の他の構成部材2B、例えば笠木や水切部材などを設置してもよい。
外壁パネル2は、図4及び図2に示すように、建物の外壁面を形成する矩形平板状の外壁材21と、外壁材21に調整金具4を固定する固定金具22と、を有している。外壁材21は、屋内側の両側端部に沿って屋内方向へ開くリップ溝形鋼で形成された取付材2aを設置しており、取付材2aの外壁材21側方側のリップには、外壁材21の側方向へ延びて外壁下地材3に固定される板片2bが形成されている。さらに、外壁材21の側端縁には、側端縁の一部分を切り欠いて後述する外壁取付具9に係合される切欠き溝21aが形成されている。また、固定金具22は、取付材2aのリップ裏面に当接する平板状の当接板2cと、外壁材21の屋内側の下端部に設置されて当接板2c及び調整金具4と連結する断面視L字形の連結板2dと、から形成されている。
当接板2cの略中央には、取付材2aの長手方向へ沿う2箇所の第1挿入孔2eが形成されている。また、連結板2dは、外壁材21の屋内側の面に当接する一端部に、第1挿通孔2eと整合する2箇所の第2挿通孔2fを形成し、他端部に1箇所の第3挿通孔2gを設けている。当接板2cは、取付材2aの長手方向の縁端から取付材2aの内部空間に挿入され、当接部2c及び連結板2dは、図2に示すように、第1挿入孔2e及び第2挿通孔2fを連通する第1ボルト23及び第1ナット24によって締付固定されたり、または、リベット接合によって固定される。なお、当接板2cと連結板2dとを強固に連結できるのであれば、第1挿入孔2e及び第2挿通孔2fの設置数は2箇所でなくてもよい。
図2に示す外壁下地材3は、外壁パネル2を支持することが可能な鉛直方向へ延びる部材で、躯体の一種である柱や間柱である。なお、図示例では外壁下地材3の形状をリップ溝形鋼としているが、外壁パネル2を支持固定できるものであれば特に限定されることは無く、他の形状の形鋼や木質系の角柱などであってもよい。
調整金具4は、図5及び図6に示すように、外壁パネル2の屋内側の下端部に固定される金具で、外壁パネル2に固定される固定部41と、先端にナット4aを回動不能に固定するボルト42と、から形成される。固定部41は、平板を折曲げて形成される部材で、外壁パネル2の連結板2dに固定される連結部4bと、連結部4bの一端を直角に折り曲げて屋内側へ延びる水平部4cとから形成される略L字形の部材である。連結部4bのほぼ中央には、第1貫通孔4dが設けられており、水平部4cの略中央には、内周面に雌ねじを有する第1雌ねじ孔4eを形成している。第1貫通孔4dは、連結板2dの第3挿通孔2gと低頭ボルト7によって連通される孔で、固定部41を連結板2dに固定した際に、外壁材21の下面と固定部41の水平部4c下面との設置高さが略同一となるように調整して設けられている。またボルト42は、上方から第1雌ねじ孔4eに挿通し、先端にナット4aを回動不能に固定される。このとき、ボルト42は第1雌ねじ孔4eに螺着された状態となっている。また、ボルト42は、外壁パネル2に調整金具4を固定した際、ナット4aが外壁パネル2の下端よりも下方に位置する。
受け金具5は、図5及び図6に示すように、断面視略凹形状の部材で、外壁パネル2よりも屋内側の躯体に設置される。受け金具5を設置する躯体は、具体的には外壁パネル2の屋内側の下方に設置され、外壁パネル2の面内方向且つ水平方向へ延びて上方に開く長尺なリップ溝形鋼6であり、受け金具5は、リップ溝形鋼6の溝上方に設置され、調整金具4のボルト42を載置する平面視略矩形の底板51と、底板51の屋外側の側端及び屋内側の側端を上方に折曲して形成される折上げ片52と、を有する。
底板51の屋外側の側端に直交する一方の側端の長さは、リップ溝形鋼6のフランジ6b間の距離L1未満としている。また、底板51の屋外側の側端に直交する他方の側端の長さL2は、リップ6a間の距離L3以上に形成している。そして、折上げ片52は、先端を底板51と反対の方向へ折曲げてリップ溝形鋼6のリップ6aに引掛ける引掛け片5bを形成している。また、底板51の上面51aから折上げ片52の上端52aまでの第1距離H2は、第1間隔H1以下に形成される。
次に、以上説明した調整金具4及び受け金具5を使用して外壁パネル2の設置高さを調整する外壁高さ調整構造1について説明する。まず、予め固定部41とボルト42をセットした調整金具4を外壁パネル2の連結板2dに固定する。具体的には固定部41の第1貫通孔4dと連結板2dの第3挿通孔2gを整合させ、図3に示すように低頭ボルト7を連通して締付固定をする。このとき、先述したように、第1貫通孔4dは設置位置を調整して形成されているので、外壁材21下面と固定部41の水平部4c下面との高さ位置は略同一となる。
そして、受け金具5を基礎8の上面などに載置されるリップ溝形鋼6に設置する。具体的には、図14(a)〜(d)に示すように、底板51の長さL2を有する側端を、リップ溝形鋼6の中に上方から差込み(a)、前記側端をフランジ6bと直交するように回転させ(b)、引掛け片5bをリップ6aに当接させるように倒すことによって設置する(c、d)。受け金具5は、引掛け片5bと底板51との間にリップ6aを挟み込んだ状態でスライド移動できるので、容易に設置位置を調整することができる。また、受け金具5は、リップ6aを底板51と引掛け片5bとによって挟み込むので、上下方向に大きく動いてリップ溝形鋼6から外れることがなく、安定した状態でリップ6aに設置することができる。
続いて、ボルト42を回転させ、水平部4cからボルト42の先端までの長さを調整する。このとき、ボルト42を受け金具5の底板51に載置した際、外壁パネル2が所望するおおよその設置高さとなるように調整をする。そして、図1及び図2に示すように、外壁パネル2の面内方向とリップ溝形鋼6の長手方向が平行となるようにボルト42の先端を底板51に載置する。先述したように、外壁材21の下面と固定部41の水平部4c下面との設置高さは略同一であるので、ボルト42の先端は外壁材21の下面よりも下方に位置することになる。また、受け金具5の折上げ片52は、ボルト42が外壁パネル2の面外屋外方向へ大きく移動することを防止する。
次に、外壁パネル2を外壁下地材3に専用の金具を用いて固定する。図2に示すように、外壁パネル2の外壁下地材3への固定は、屋外側から操作可能な外壁取付具9を用いて行う。外壁取付具9は、外壁下地材3の屋外側の面に設置されており、外壁パネル2の面内方向へ回動自在な係止片91を有している。外壁パネル2の板片2bを外壁下地材3の屋外側の面に当接した後、外壁パネル2間に形成される縦目地25からレンチなどを差し込んで係止片91を外壁材21の切欠き溝21aに回転挿入させて締付け、外壁下地材3と係止片91とで板片2bを狭着固定する。このような固定方法であれば、屋外側から外壁取付具9を操作することにより、外壁パネル2を取り外すことができる。
外壁パネル2を外壁下地材3に設置した後に外壁パネル2の高さを調整したい場合は、図2に示す外壁パネル2間の縦目地25から外壁取付具9を操作して外壁パネル2の外壁下地材3への固定を緩め、図7に示すように、外壁パネル2の下端から引掛け片5bの上端52aまでの間に形成される隙間からスパナなどの工具10を差し込み、ナット4aを回転させる。先述したように、ナット4aはボルト42に回動不能に固定されているので、ナット4aを回転させるとボルト42も同時に回転することとなり、外壁パネル2に固定される固定部41が上下に移動する。このとき、ナット4aには外壁パネル2の全荷重が掛かっているので、ナット4aと底板51a表面の摩擦抵抗は大きいが、工具10の長さを長くすることによって解消できる。そして、所望する高さに外壁パネル2の設置高さを調整したら、再び縦目地25から外壁取付具9を操作して外壁パネル2を外壁下地材3に強固に固定する。したがって、基礎8の上部に外壁パネル2を設置する場合は、外壁パネル2を取り外すことなく設置高さ調整を行えるので、施工性を大きく向上させることができる。
また、メンテナンス時などに外壁パネル2を取り外す場合は、図2に示す縦目地25から外壁取付具9を操作して外壁パネル2の外壁下地材3への固定を緩め、図8に示すように、屋外側から外壁パネル2を持ち上げて取り外すことができる。このとき、先述したように、底板51の上面51aから折上げ片52の上端52aまでの第1距離H2は、図1に示す第1間隔H1以下に形成されるので、外壁パネル2の上部に他の外壁パネル2Aが設置されていても、外壁パネル2を第1距離H2分だけ上方に持ち上げれば、他の外壁パネル2Aに干渉することなく取り外すことができる。
<第2実施形態>
次に外壁高さ調整構造11の第2実施形態について、図9から図13を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。本願の外壁高さ調整構造11は、図11に示すように、外壁下地材3の下部にターンバックルなどの斜材12や他の部材が固定されている場合などに好適に用いることができる。
外壁高さ調整構造11は、図9及び図10に示すように、上方に位置する他の外壁パネル12Aと第2間隔H3を空けて外壁下地材3に設置される平板状の外壁パネル12と、外壁パネル12の屋内側の下端部に固定されて外壁パネル12の設置高さを調整する調整金具13と、外壁パネル12よりも屋内側の躯体に設置され、調整金具13を載置する底板141の縁端を上方に折曲した板状の折上げ片142を有する受け金具14と、を備えている。なお、図示例では外壁パネル12の上方に他の外壁パネル12Aを設置しているが、第1実施形態と同様に建物の他の構成部材2Bを設置してもよい。
外壁パネル12は、図12に示すように、外壁材21の取付材2aの内部空間に、当接板2cを挿入しており、また、当接板2cは後述する調整金具13の固定部131と連結される。外壁パネル12を支持する外壁下地材3は、図13に示すように、ウェブ3aに孔3bを形成している。この孔3bには、受け金具14を外壁下地材3に固定するためのボルトを挿入することができ、孔3bは、受け金具14を設置したい高さ位置に合わせて形成される。
調整金具13は、図11及び図13に示すように、外壁パネル12の屋内側の下端部に固定されて外壁パネル12の下端を保持する固定部131と、先端にナット4aを回動不能に固定するボルト42と、から形成される。固定部131は、平板を折曲げて形成される部材で、外壁パネル12の下端を保持する保持部13aと、保持部13aの一端を直角に折曲げて形成され、当接板2cと連結される連結部13bと、連結部13bの先端の一部分を保持部13aと反対側へ折曲げて屋内側へ延びる水平部13cとから形成される。
連結部13bの一端部には当接板2cの第1挿入孔2eと整合する位置に2箇所の第2貫通孔13dが設けられており、水平部13cの略中央には、内周面に雌ねじを有する第2雌ねじ孔13eを形成している。ボルト42は、上方から第2雌ねじ孔13eに挿通され、先端にナット4aを回動不能に固定される。このとき、ボルト42は第2雌ねじ孔13eに螺着された状態となっている。
受け金具14は、外壁パネル12を支持する躯体の一種である外壁下地材3の側面、ここではリップ溝形鋼のウェブ3aに設置される。受け金具14は、調整金具13のボルト42を載置する平面視矩形の底板141と、底板141の3つの縁端を上方に折曲して形成される折上げ片142と、外壁下地材3に固定支持される支持部143を有する。折上げ片142は、底板141の外壁パネル12側の縁端及び外壁パネル12の面内方向に直交する両端を上方に折曲している。支持部143は、ウェブ3aに固定される固定支持部14aと、固定支持部14aの一端を直角に折曲げて形成され、底板141と固定支持部14aを繋ぐ腕部14bと、から形成されており、固定支持部14aの略中央には、板厚方向へ貫通する第3貫通孔14cが設けられている。また、受け金具14は、底板141の上面141aから折曲げ片142の上端142aまでの第2距離H4を、第2間隔H3以下に形成される。
次に、以上説明した調整金具13及び受け金具14を使用して外壁パネル12の設置高さを調整する外壁高さ調整構造11について説明する。まず、予め固定部131とボルト42をセットした調整金具13を外壁パネル12に固定する。具体的には連結部13bの第2貫通孔13dと当接板2cの第1挿入孔2eとを整合させ、図9に示すように低頭ボルト7で連通して低頭ナット71で締付固定する。
続いて、図10に示すように、受け金具14の腕部14bが、外壁パネル12の面内方向へ延びるように配置し、固定支持部14aを外壁下地材3のウェブ3aに当接して、第3貫通孔14c及び孔3bを連通する第2ボルト15と第2ナット16で締付固定する。なお、孔3bは、先述したように受け金具14の設置高さ位置に形成されるので、図11に示すように、例えば外壁下地材3の下部に斜材12が設置される場合は、受け金具14が斜材12に干渉しない高さ位置に調整して形成される。そして、図9に示すように、外壁パネル2に設置された調整金具13のボルト42の先端を受け金具14の底板141に載置し、第一実施形態と同様の手順で外壁パネル12を外壁下地材3に固定する。このとき、受け金具14の折上げ片142は、ボルト42が外壁パネル12の屋外側の面外方向へ大きく移動することを防止する。
外壁パネル12を外壁下地材3に設置した後に外壁パネル12の高さを調整したい場合や、メンテナンス時などに外壁パネル12を取り外す場合は、外壁パネル12間の縦目地121から外壁取付具9を操作して外壁パネル12の外壁下地材3への固定を緩め、図11に示すように、屋外側から外壁パネル12を持ち上げて取り外すことができる。このとき、先述したように、底板141の上面141aから折上げ片142の上端142aまでの第2距離H4は、図9の第2間隔H3以下に形成されるので、外壁パネル12の上部に他の外壁パネル12Aが設置されていても、外壁パネル12を第2距離H4だけ上方に持ち上げれば他の外壁パネル12Aに干渉することなく取り外すことができる。
また、図9では、調整金具13の保持部13aの下面と受け金具14の底板141の下面とが略同一の高さ位置となるように設置されているが、調整金具13の連結部13bの上下方向の長さを調整し、保持部13aの下面が底板141の下面よりも下方に位置するようにしてもよい。調整金具13をこのように形成することによって、外壁下地材3の下部の状況に関係なく外壁パネル12を所望する高さに配置することができる。
また、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
この発明は、平板状に形成された外壁パネルの設置高さを調整する際に好適に使用することができる。
1、11 外壁高さ調整構造
2、12 外壁パネル
3 外壁下地材(躯体)
4、13 調整金具
5、14 受け金具
6 リップ溝形鋼(躯体)
6a フランジ
6b リップ
H1 間隔(第1間隔)
H2 距離(第1距離)
H3 間隔(第2間隔)
H4 距離(第2距離)
L1 フランジ間の距離
L2 一方の側端の長さ
L3 リップ間の距離

Claims (5)

  1. 建物の屋外側から着脱可能な外壁パネルの設置高さを調整する外壁高さ調整構造であって、
    上方に位置する他の外壁パネル又は前記建物の他の構成部材と鉛直方向に間隔を空けて外壁下地材に設置される平板状の前記外壁パネルと、
    前記外壁パネルの屋内側の下端部に固定されて前記外壁パネルの設置高さを調整する調整金具と、
    前記外壁パネルよりも屋内側の躯体に設置され、前記調整金具を載置する底板の少なくとも屋外側の側端を上方に折曲した折上げ片を有する受け金具と、を備え、
    前記受け金具は、前記底板の上面から前記折曲げ片の上端までの距離を、前記間隔以下に形成されることを特徴とする外壁高さ調整構造。
  2. 前記調整金具は、前記外壁パネルに固定されるとともに屋内方向へ延びて雌ねじ孔を形成する板状の固定部と、上方から前記雌ねじ孔に挿通し、先端にナットを回動不能に固定して前記底板に載置されるボルトと、を有することを特徴とする請求項1に記載の外壁高さ調整構造。
  3. 前記躯体は、前記外壁パネルの屋内側の下方に設置され、該外壁パネルの面内方向且つ水平方向へ延びて上方に開く長尺なリップ溝形鋼であり、
    前記受け金具は、前記底板の前記屋外側の側端及び屋内側の側端を上方に折曲した折上げ片を有し、
    前記底板は、平面視略矩形に形成され、前記屋外側の側端に直交する一方の側端の長さを前記リップ溝形鋼のフランジ間距離未満とし、且つ、前記屋外側の側端に直交する他方の側端の長さを、前記リップ溝形鋼のリップ間距離以上に形成し、
    前記折上げ片は、先端を前記底板と反対の方向へ折曲げて前記リップ溝形鋼のリップに引掛ける引掛け片を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の外壁高さ調整構造。
  4. 前記ナットは、前記外壁パネルの下端よりも下方に位置することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の外壁高さ調整構造。
  5. 前記躯体は、鉛直方向へ延びる長尺な前記外壁下地材であり、
    受け金具は、前記外壁下地材の側面に突出して固定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外壁高さ調整構造。
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