JP3729493B2 - パネルの受金具構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池パネル、看板、温水器のパネル等の屋外設置用パネルを瓦屋根に搭載するための受金具構造に関するもので、特に、平瓦のような平板状の屋根材を使用した屋根面においても屋外設置用パネルを簡単に取り付けることの出来る、パネルの受金具構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、太陽電池パネル、看板、温水器のパネル等の屋外設置用パネルを屋根面に取り付けることは、凹凸の少ない屋根面に対しては比較的簡単に行われてきたが、平瓦のような平板状の屋根材を使用した屋根面に取り付けることは、屋根材と野地板の間のスペースが狭く極めて難しい工法を必要としていた。又、パネルを屋根の躯体に取り付けるには、瓦に大きな荷重をかけることが出来ず、屋根面を貫通して取り付け部材を設置する必要があり、このとき屋根の凹凸が邪魔して、取り付け部材の設置や固定がしにくく、瓦を一部除去したり、破損したりして雨漏りの問題が発生したり、取り付け部材を取り付ける屋根の部分の強度に問題が出たりしやすかった。更に、瓦の凹凸にあわせ取り付け部材を製作しても、瓦の形は家により異なる場合が多く、このことも取り付け部材を屋根に設置するうえでの障害となっている。又、それを避けて例えば屋根の端から導いた針金でパネルの四方を張る構造にした場合などは、そのような構造に強度上あるいは美観上の問題が発生しやすかった。このため、多様な屋根構造に対応してパネルを瓦屋根の躯体に確実に取り付ける技術が望まれている。
【0003】
この工法に関して、既に本発明の発明者は、実登第3018395号にパネルの荷重を受けるボルトを野地板に固定するソーラー器の受金具構造を提案している。
【0004】
この考案に係る受金具構造は、屋根瓦の山部に貫通孔をあけ、パネルの荷重に対してはその位置でボルトを野地板に固定することにより、又浮力に対してはボルトを垂木間に架けた長尺材に固定することにより、それぞれに抗力をもたせ、かつ屋根上に突出しているボルトの上部であって瓦と離れた位置に受けナットを取り付け、この受けナットによってパネルをサポートする構造となっており、波状凹凸のある瓦製の屋根面にも屋外設置用パネルを安定かつ簡単に取り付けることができ、しかも屋根の強度や雨漏りにも問題を発生しないものであるが、この構造は、平瓦のような平板状の屋根材を使用した屋根面に取り付けると、瓦の貫通孔から雨漏りが多く問題である。
【0005】
又、野地板の裏側に固定用の長尺材を配置したり、野地板の裏側でナット締め等の作業をする余地がない場合には使用出来ない。又、隣接の瓦を一時剥がさないと取り付け作業ができず、この瓦の取り外しと、復元に手間と熟練を要した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これら問題点を解決し、平瓦のような平板状の屋根材を使用した屋根面に、太陽電池パネル、看板、温水器のパネル等の屋外設置用パネルを安定に且つ極めて簡単に取り付けることができ、しかも雨漏りに問題を生ぜず、且つ多様な屋根構造に対応して取り付けが容易なパネルの受金具構造を提供しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、屋根にパネルを取り付けるための受金具構造であって、
前記屋根に葺かれた瓦と野地板とを貫いて形成された貫通孔と、
該貫通孔に挿通され上端にネジが形成された支持ボルトと、
該支持ボルトに外嵌して前記瓦の上面に突出する筒と、該筒を前記瓦に固定する固定手段と、を備える筒具と
前記野地板の下方へ突出した前記支持ボルトの下端に設けられた抜け止め手段と、
前記ネジに螺合して前記抜け止め手段との間で前記野地板を挟持する締結部材と
を備えるパネルの受金具構造であることにある。
【0008】
前記パネルの受金具構造は、野地板の上に敷設された支持板を含み得る。
【0009】
前記パネルの受金具構造においては、前記貫通孔が前記支持板を貫通させて形成され得、前記抜け止め手段と前記締結部材との間で前記野地板及び前記支持板を挟持し得る。
【0010】
前記抜け止め手段は、屋根裏の垂木の間に架橋して前記支持ボルトの下端部に螺着している長尺材であり得る。
【0011】
前記長尺材は、少なくとも一端部に回り止め突起を有し得る。
【0012】
前記回り止め突起は、前記長尺材の角部が折り曲げられて成り得る。
【0013】
前記長尺材は、前記支持ボルトの下端部と螺合するためのネジ孔を備え得る。
【0014】
前記パネルの受金具構造においては、前記ネジ孔が複数個備えられ得る。
【0015】
前記ネジ孔は、上部に、上にゆくほど広がる開口部を備え得る。
【0016】
又、本発明の要旨とするところは、屋根にパネルを取り付けるための受金具構造であって、
前記屋根に葺かれた瓦を貫いて形成された貫通孔と、
該貫通孔に挿通された支持ボルトと、
該支持ボルトに外嵌して前記瓦の上面に突出する筒と、該筒を前記瓦に固定する固定手段と、を備える筒具と、
前記瓦と野地板の間に敷設され且つ該野地板に取り付けられて前記瓦の下方へ突出した該支持ボルトの下端を該野地板に固定する固定具と
を備えるパネルの受金具構造であることにある。
【0017】
前記固定具は、
前記支持ボルトの下端部に螺着させられた受け部材、を備えるベース板と、
該受け部材を跨いで前記ベース板に固定され、前記支持ボルトを挿通させる開口を該受け部材の上方に有する台座と、
前記支持ボルトのネジに螺合させられ、前記ベース板との間で少なくとも前記台座を挟持する締結子と
を含み得る。
【0018】
前記パネルの受金具構造においては、前記筒の外周にねじ山が設けられ、 前記固定手段が、前記筒の下端に取り付けられた抜け止め部材と、前記ねじ山に螺合し前記抜け止め部材との間で前記瓦を挟持する締結片とを含み得る。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るパネルの受金具構造の態様を図面に基づいて詳しく説明する。図1はパネルの受金具構造8の横断面略図である。図2は図1の部分拡大図である。図1、図2において受金具構造8は、ルーフィング2で表面を覆われた野地板3を貫通する支持ボルト4と、筒具22と、支持ボルト4の抜け止め手段11を構成する長尺材7と、を主体に構成されている。瓦(軽量平瓦)1は野地板3の上に配されている。瓦1は貫通孔6があけられている。又、その貫通孔6の直下の位置で、野地板3にも貫通孔15があけられている。支持ボルト4は、貫通孔6と貫通孔15を挿通し、野地板3を支える垂木9、9a間に架橋した長尺材7のネジ孔16に螺入されて固定されている。長尺材7にはネジ孔16が複数個設けられていて、支持ボルト4と垂木9、9aとの相対位置により、いずれかのネジ孔を選択して長尺材7が垂木9、9a間に架橋するような配置にすることが出来る。
【0020】
又一方、支持ボルト4は筒具22に挿通させられている。筒具22は、瓦1の表面と垂直方向を軸として突出する筒23を備え、筒23の下端には、抜け止め板29が溶接固定されて抜け止め部材33となっている。抜け止め板29の面と筒23の軸とは垂直となっている。筒具22は、この軸の方向に筒23と抜け止め板29とを貫抜く孔であり、筒23の中空部を含む貫き孔25を有する。筒23の外周にはねじ山53(図2)が設けられている。筒23が瓦1の貫通孔6に挿入されて、ナット状の締結片31が、ねじ山53に螺合させられ、抜け止め板29との間で瓦1をパッキン37及び座金44を介して挟持して締結し、瓦1に筒具22を固定している。
【0021】
図1においては、抜け止め板29とねじ山53とナット状の締結片31とで、筒具22を瓦1に固定する固定手段100が構成されている。
【0022】
本発明の他の態様においては、抜け止め板29に螺子孔が設けられ、その螺子孔に筒23の下端をねじ込んで、ナット状の締結片31とその板部材とで瓦1を挟持して締結し筒具22を瓦1に固定する構成であってもよい。これらの態様においては、筒23が瓦1に着脱自在に固定されている。本発明の更に他の態様においては、筒23が接着により瓦1に固定されてもよい。
【0023】
図2に、筒具22が、抜け止め板29との間で瓦1を挟持して締結する図1の部分Aの構成を拡大して示す。
【0024】
貫き孔25と貫通孔6と貫通孔15を挿通した支持ボルト4は、上述のように長尺材7のネジ孔16にねじ込まれて固定され、野地板3は、支持ボルト4のネジに螺合させられた締結部材26により、座金52を介して締め付けられる。符号38は締結部材26をカバーするゴム製のキャップである。
【0025】
このような構成により、支持ボルト4にかかる下向きの荷重は、野地板3を介して垂木9、9aが受け止め、支持ボルト4にかかる上向きの荷重は、長尺材7を介して垂木9、9aが受け止める。支持ボルト4と瓦1は貫き孔25により隔てられているので、瓦1には力がかからない。なお、貫き孔25と支持ボルト4の間の隙間は弾性コーキング剤等により埋めて水の侵入を防止することが望ましい。
【0026】
支持ボルト4の上部にはパネル固定用の梁部材14が取り付けられる。梁部材14は支持ボルト4に配された締めナット27と受けナット5により締結される。
【0027】
本発明のこのような受金具構造8においては、支持ボルト4を屋根に固定するための締結部材26の締め付け作業の大半を屋根の外側で行うことができ、この締め付け作業の際、野地板3の裏側に手を入れたままである必要がなく、支持ボルト4の固定作業が容易である。
【0028】
又、本発明の受金具構造8においては、図3(a)に示すように、断面L字型の長尺材7の両端部の角部が折り曲げられ、回り止め突起19が形成されている。支持ボルト4をネジ孔16にねじ込むとき、あるいは締結部材26を締めるとき、回り止め突起19が垂木9、9aに当たったり喰い込んだりして、長尺材7の回転を防止する。図3(b)は図3(a)のA−A´方向の断面図であり、長尺材7のネジ孔16の上部開口部は先開きの勾配39が付いている。このため、支持ボルト4をネジ孔16に螺入するとき、支持ボルト4が偏芯して上から挿入されてもこの勾配39によりガイドされて所定の挿入位置に収まりやすい。このような勾配39は、長尺材7を構成する鉄板59を打ち抜いて穿孔し、その打ち抜き孔にネジ69を切ることにより形成される。
【0029】
回り止め突起19の形状は回り止め効果があれば特に問わないが、図3(a)に示すように長尺材の角部が上側に折り曲げられて成ることが好ましい。この構成は回り止め突起19の形成加工を容易かつ確実に行うことが出来る。又、先端が尖っているので垂木9、9aに突き刺さったり喰いこんだりして、垂木9、9aと当接又は係合したときの回り止め効果が確実である。
【0030】
図3(b)は図3(a)のA−A´方向の断面図であり、長尺材7のネジ孔16は上部に、上にゆくほど広がる開口部を備え、先開きの勾配39が付いている。このため、支持ボルト4をネジ孔16に螺入するとき、支持ボルト4が偏芯して上から挿入されてもこの勾配39によりガイドされて所定の挿入位置に収まりやすく、作業の能率が上がる。
【0031】
更に、図3(a)、(b)に示すように支持ボルト4には2個のネジ孔16が設けられている。垂木9、9aと、瓦1に設けるべき貫通孔6との相対位置が
一定ではないので、長尺材7にネジ孔16が1個しかないと、場合によっては垂木9、9aに長尺材7を架け渡す配置をとれないことがある。2個のネジ孔16のうちのひとつを選択することにより、垂木9、9aと、瓦1に設けるべき貫通孔6との相対位置が異なっても垂木9、9aに長尺材7を架け渡す配置をとることが可能となる。長尺材7に設けるネジ孔16の数は3個以上であってもよい。
【0032】
本発明のパネルの受金具構造の他の態様を図4に示す。図4の横断面略図において、受金具構造8aは、図1に示す受金具構造8とほぼ同じ構成となっているが、支持板50が野地板3の上に敷設されている。支持板50には、野地板3とともに貫通孔15が貫いている。支持ボルト4のネジに螺合させられた締結部材26により、野地板3とともに座金52を介して締め付けられる。支持板50は好ましくは面積が10cm×10cm以上であり、支持板50により野地板3への力を分散させることが出来る。支持板50が2本の垂木9、9aに渡る幅を有することが更に好ましい。
【0033】
なお、本発明の他の態様においては、支持板50が単に野地板3の上に敷設されて野地板3を補強しているのみで、締結部材26と抜け止め手段11との間に挟持されてはいない構成をとることも出来る。
【0034】
本発明のこのような受金具構造8、8aを屋根上に組み立てる手順を受金具構造8aの場合を例に説明するならば、まず、組み立てる位置の瓦1の隣の下方の瓦を剥がす。そして瓦1と野地板3とを貫通する貫通孔6、15を瓦1の上からドリル等を用いてあける。次いで、瓦1に筒具22を装着固定する。次いで、瓦1の下方の端部の、瓦1と野地板3との隙間から支持板50を挿入し、支持板50の貫通孔54が貫通孔15の上方にくるように支持板50の位置を決める。次に支持ボルト4を上から貫き孔25を貫いて挿入し、野地板3の上に載置された支持板50と瓦1との間の空間に下端部を突出させ、その空間に手を入れて、支持ボルト4の下端部から締結部材26を支持ボルト4に螺合し、座金52を支持ボルト4にはめる。次いで支持ボルト4の下端部を貫通孔54、15を貫いて挿入し、野地板3の裏側に下端部を突出させる。
【0035】
次に、野地板3の裏側にいる人が長尺材7を垂木9、9aの間に架け渡し、突出した支持ボルト4の下端部を長尺材7のネジ孔16に螺入する。あるいは可能であれば野地板3の裏側に手を入れて突出した支持ボルト4の下端部を長尺材7のネジ孔16に螺入する。支持ボルト4の下端部は一部ネジ孔16に螺入されれば、あとは屋根の上から支持ボルト4を回して充分に下端部をネジ孔16に螺入することが出来る。次いで、支持ボルト4に螺合しているナット等の締結部材26を座金52を介して支持板50の上から締めて支持板50を締結部材26と野地板3の間に挟持させ固定させる。即ち、抜け止め手段11を構成する長尺材7と締結部材26の間で野地板3と支持板50が挟持される。
【0036】
本発明のこのような受金具構造8、8aにおいては、支持ボルト4を屋根に固定するための締結部材26の締め付け作業を屋根の外側にいて瓦1と支持板50の間の空間に手をいれて行う。締め付け作業の際、野地板3の裏側に手を入れたままである必要がなく、支持ボルト4の固定作業が容易である。
【0037】
図1、図4に示すような本発明の態様においては、図5に示す態様の抜け止め手段を用いることが出来る。図5において、抜け止め手段11cは、回動自在な長板192から成る。支持ボルト4cの下端部に縦にスリット194が設けられ、長板192の少なくとも上半分がスリット194に縦に挿入された状態で、長板192の略中央部あるいは中央部から若干偏った位置でロッド196を介して支持ボルト4cの下端部に軸着されている。この状態で支持ボルト4cを下方に押し下げ、抜け止め手段11cを野地板の孔に挿通し、挿通後に長板192はその位置が横(図5のPの位置からHの位置に)なることにより支持ボルト4cの抜け止めとなる。
【0038】
本発明の他の態様の受金具構造を図6に示す。図6の受金具構造8bは、支持ボルト4を固定する固定具49を含んで構成される。瓦1には、図1、図4におけると同様の筒具22が装着固定される。固定具49はベース板40を基板として構成される。ベース板40は上向きのネジ孔35を有する受け部材30を備え、又、受け部材30を跨いで掛け橋型の台座32がベース板40に杢ネジで固定されている。図7(a)に受け部材30の形状を示す。受け部材30は杢ネジ用の孔47を有し、中央に固定ナット34が固着されている。図7(b)に掛け橋型台座32の形状を示す。掛け橋型台座32は掛け橋形状をしており、杢ネジ用の孔46を有し、中央に支持ボルト4を挿通する開口36を有する。
【0039】
図6において、受け部材30は杢ネジ43によってベース板40に固定され、掛け橋型台座32は受け部材30を跨いで杢ネジ41、42によってベース板40に固定されている。又、ベース板40も杢ネジ41、42によって、ルーフィング2を備えた野地板3に固定されている。別の杢ネジ等により、ベース板40を野地板3に固定してもよい。ベース板40の面積は10cm×10cm以上であることが野地板3への力を分散させるうえで好ましい。15cm×30cm以上であることが垂木9、9aへの力も分散できて更に好ましい。
【0040】
図6のこの態様においては、瓦1に貫通孔6をあけ、筒具22を装着固定する。ベース板40を野地板3に固定した後、支持ボルト4を貫き孔25及び開口36を貫いて挿入しその下端部を固定ナット34に螺入する。次いで支持ボルト4のネジに螺合させられた締結子126を締めると、支持ボルト4が固定される。
【0041】
本発明の他の態様においては、野地板3が、野地板3を補強する不図示の支持板を備え、固定具49が、その支持板介して野地板3に固定されていてもよい。
【0042】
この受金具構造8bの態様は、野地板3の裏側での操作が全くないので、屋根の壁際や軒際等の端の位置で、図1や図4に示す態様の受金具構造の使用できない部位においての使用が可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係るパネルの受金具構造は、平瓦製の屋根面に、太陽電池パネル、看板、温水器のパネル等の屋外設置用パネルを安定に且つ極めて簡単に取り付けることができる。
【0044】
本発明に係るパネルの受金具構造は、屋根の強度や雨漏りに問題を生ぜず、且つ多様な屋根構造に対応して取り付けが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る受金具構造の横断面略図である。
【図2】図1の受金具構造の部分拡大横断面略図である。
【図3】本発明に係る受金具構造に用いる長尺材の形状を示し、図2(a)は斜視説明図であり、図2(b)は断面略図である。
【図4】本発明に係る他の態様の受金具構造の横断面略図である。
【図5】本発明に係る受金具構造に用いられる抜け止め手段の他の態様を示す斜視説明図である。
【図6】本発明に係る又更に他の態様の受金具構造の横断面略図である。
【図7】図6の受金具構造に用いられる部材の形状を示す斜視説明図であり、図7(a)は受け部材の形状を示す。図7(b)は掛け橋型台座の形状を示す。
【符号の説明】
1:瓦
2:ルーフィング
3:野地板
4:支持ボルト
5:受けナット
6,15:貫通孔
7:長尺材
8,8a,8b:受金具構造
9,9a:垂木
11,11c:抜け止め手段
16:ネジ孔
19:回り止め突起
22:筒具
23:筒
26:締結部材
27:ねじ山
29:抜け止め板
30:受け部材
31:締結片
32:台座
33:抜け止め部材
36:開口
40:ベース板
49:固定具
100:固定手段

Claims (4)

  1. 屋根にパネルを取り付けるための受金具構造であって、
    前記屋根に葺かれた瓦と野地板とを貫いて形成された貫通孔と、
    該貫通孔に挿通され上端にネジが形成された支持ボルトと、
    該支持ボルトに外嵌して前記瓦の上面に突出する筒と、該筒を前記瓦に固定する固定手段と、を備える筒具と
    前記野地板の下方へ突出した前記支持ボルトの下端に設けられた抜け止め手段と、
    前記ネジに螺合して前記抜け止め手段との間で前記野地板を挟持する締結部材と
    を備え
    前記筒の外周にねじ山が設けられ、前記固定手段が、前記筒の下端に取り付けられた抜け止め部材と、前記ねじ山に螺合し前記抜け止め部材との間で前記瓦を挟持する締結片とを含むパネルの受金具構造。
  2. 前記抜け止め手段が、屋根裏の垂木の間に架橋して前記支持ボルトの下端部に螺着している長尺材である請求項1に記載のパネルの受金具構造。
  3. 屋根にパネルを取り付けるための受金具構造であって、
    前記屋根に葺かれた瓦を貫いて形成された貫通孔と、
    該貫通孔に挿通された支持ボルトと、
    該支持ボルトに外嵌して前記瓦の上面に突出する筒と、該筒を前記瓦に固定する固定手段と、を備える筒具と、
    前記瓦と野地板の間に敷設され且つ該野地板に取り付けられて前記瓦の下方へ突出した該支持ボルトの下端を該野地板に固定する固定具と
    を備え
    前記筒の外周にねじ山が設けられ、前記固定手段が、前記筒の下端に取り付けられた抜け止め部材と、前記ねじ山に螺合し前記抜け止め部材との間で前記瓦を挟持する締結片とを含むパネルの受金具構造。
  4. 前記抜け止め部材と前記締結片との間に前記瓦に当接してパッキンが備えられ前記瓦が該パッキンとともに挟持される請求項1ないし3のいずれかに記載のパネルの受金具構造。
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