JP6103367B2 - 太陽電池モジュールの取り付け器具、太陽電池モジュール用架台、及び太陽電池装置 - Google Patents

太陽電池モジュールの取り付け器具、太陽電池モジュール用架台、及び太陽電池装置 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュールの取り付け器具、太陽電池モジュール用架台、及び太陽電池装置に関する。
特許文献1には、屋根瓦に形成した貫通孔を通して金具の下端部を野地板に固定し、当該金具の上端部に太陽電池モジュールを固定する取り付け構造が開示されている。この構造では、屋根瓦に単に金具を通す貫通孔を形成するのではなく、凸部を設けて当該凸部に貫通孔を形成している。
特開2000−213116号公報
ところで、瓦等の屋根材が敷き詰められた屋根に太陽電池モジュールを取り付ける場合、屋根板(野地板)に取り付け器具を固定して安定性を確保し、且つ屋根材の裏側への雨水の浸入を防止することが重要な課題である。なお、特許文献1に開示された構造は、当該課題を考慮して設計されたものであるが、例えば、凸部が設けられた特殊な瓦を必要とするなど簡便性に欠け、防水性についても更なる改良が望まれる。
本発明に係る太陽電池モジュールの取り付け器具は、屋根材に貫通孔をあけて当該屋根材の裏側に位置する屋根板に、太陽電池モジュールを固定するための取り付け器具であって、屋根板に固定される固定部、及び固定部上に設けられ、屋根材の貫通孔から屋根材の表側に突き出る軸部を有するアンカーと、軸部に設置され、屋根材の裏面に当接する弾性部材と、軸部に設置され、弾性部材を軸部の所定の位置で支持する支持部材とを備える。
本発明によれば、屋根材が敷き詰められた屋根に太陽電池モジュールを取り付ける場合において、屋根板に取り付け器具を固定して安定性を確保し、且つ屋根材の裏側への雨水の浸入を防止することができる。
本発明の実施形態の一例である太陽電池装置を屋根に取り付けた状態を示す図である。 図1において、太陽電池モジュールの一部を取り外した状態を示す図である。 図2において、太陽電池モジュール及び架台フレームを取り外した状態を示す図である。 図2のAA線断面図である。 図2のBB線断面図である。 図4のC部拡大図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具等を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具の斜視図である。 本発明の実施形態の一例である支持部材の斜視図である。 図9に示す支持部材の断面図である。 図9に示す支持部材の底面図である。 本発明の実施形態の一例である支持部材をアンカーの軸部に設置した状態を示す図である。 図12の設置形態と異なる他の設置形態を示す図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具を用いて太陽電池モジュールを屋根に取り付ける様子を示す図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具を用いて太陽電池モジュールを屋根に取り付ける様子を示す図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具を用いて太陽電池モジュールを屋根に取り付ける様子を示す図である。 本発明の実施形態の一例である取り付け器具を屋根材の裏側から見た様子を示す図である。 本発明の実施形態の他の一例である支持部材を示す図である。 本発明の実施形態の他の一例である支持部材を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
本明細書において「略**」とは、「略同一」を例に挙げて説明すると、全く同一はもとより、実質的に同一と認められるものを含む意図である。
以下では、本発明の実施形態の一例である取り付け器具30を用いて、瓦102が敷き詰められた屋根100に、太陽電池モジュール10を取り付ける構造を例示する。但し、取り付け器具30の適用は、屋根100に限定されない。取り付け器具30は、他の屋根材(例えば、スレート)が敷き詰められた屋根にも好適である。
図1は、屋根100に取り付けた太陽電池装置(太陽電池モジュール用架台を用いて取り付けた太陽電池モジュール10)を示す。図2は、一部の太陽電池モジュール10を取り外した状態を、図3は、太陽電池モジュール10及び架台フレーム20を取り外した状態をそれぞれ示す。
図1〜図3に示すように、屋根100に取り付けられた太陽電池装置は、太陽電池モジュール10と、架台フレーム20及び取り付け器具30で構成される太陽電池モジュール用架台とを備える。太陽電池装置を構成する太陽電池モジュール10は、太陽電池モジュール用架台(架台フレーム20及び取り付け器具30)を用いて屋根100に取り付けられている。太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池素子がガラス板等の保護部材で挟持された太陽電池パネル11と、パネルの周縁に設置されたモジュールフレーム12(以下、「フレーム12」という)とを有する。フレーム12は、太陽電池パネル11の周縁を保護すると共に、モジュールを架台フレーム20に取り付けるための部材としても機能する。つまり、フレーム12と、太陽電池モジュール用架台とが太陽電池モジュール10を屋根100に固定するための取り付け構造である。
本実施形態では、平面視において略矩形形状を有する太陽電池モジュール10の長手方向が、架台フレーム20の長手方向に対して略直交するように、太陽電池モジュール10が架台フレーム20上に配置されている。複数の太陽電池モジュール10は、隣り合うモジュール間で長辺同士、短辺同士がそれぞれ互いに略平行となるように並べられている。なお、「平面視」とは、太陽電池パネル11の受光面に対し垂直方向から観た際の平面形状を意味する。
フレーム12は、各長辺に沿って鍔部12a(図5参照)を有することが好適である。鍔部12aは、フレーム12の幅方向において、太陽電池パネル11が配置される側とは反対側(以下、「外側」という)に張り出した部分である。鍔部12aは、例えば、フレーム12の幅方向に切断した断面がL字形状を有する。鍔部12aは、例えば、フレーム12の下端から外側に張り出した部分の先端側を曲げ加工して形成される。
架台フレーム20は、取り付け器具30に固定され、瓦102の上に配置される。より詳しくは、後述する軸部35に架台フレーム20が固定される。架台フレーム20上には、太陽電池モジュール10のフレーム12が載せられ、鍔部12a等を利用して固定されることが好適である。複数の架台フレーム20は、適当な間隔をあけて互いに略平行に配置され、例えば、2本の架台フレーム20で2つの太陽電池モジュール10を支持する。
取り付け器具30は、屋根材である瓦102に貫通孔102aをあけて当該瓦102の裏側に位置する屋根板101に、太陽電池モジュール10を固定する。取り付け器具30は、例えば、1本の架台フレーム20に対して2つ設けられ、当該2つは、各架台フレーム20の長手方向両端近傍に位置することが好適である。
取り付け器具30は、瓦102を設置した状態において、軸部35が瓦102の裏側から貫通孔102aを通って瓦102の表側に突き出している。そして、貫通孔102aから突き出した軸部35には、防水性を高めるため、キャップ36及びシーリング材37が取り付けられることが好適である。シーリング材37は、軸部35と貫通孔102aとの隙間に充填され、キャップ36がシーリング材37を覆うように取り付けられる。
図4〜図8に示すように、取り付け器具30は、アンカー31と、弾性部材32と、支持部材33とを備える。ここで、図4は図2のAA線断面図、図5は図2のBB線断面図、図6は図4のC部の拡大図である。図7は、架台フレーム20及び取り付け器具30の取り付け構造を示す分解斜視図であり、図8は、取り付け器具30を示す斜視図である。
アンカー31は、固定部34と、固定部34上に設けられる軸部35とを有する。取り付け器具30は、瓦102を設置した状態において、弾性部材32、支持部材33、及び固定部34が瓦102の裏側に位置し、軸部35の先端側半分程度が瓦102の表側に突き出ている。取り付け器具30には、上記のように、軸部35の貫通孔102aから突き出た部分にキャップ36が取り付けられる。また、軸部35と貫通孔102aとの隙間にはシーリング材37が充填される。そして、軸部35のキャップ36よりも先端側に、架台フレーム20が固定される。
固定部34は、屋根板101に固定される部分であって、例えば、ネジ孔34aが形成された金属板で構成される。固定部34の中央には、軸部35が固定部34の面に対して略垂直に固定されることが好適である。軸部35の当該固定は溶接等によりなされる。ネジ孔34aは、軸部35を囲むように固定部34の周縁に複数形成されることが好適である。固定部34は、例えば、ネジ孔34aに挿入されるドリルネジ38を用いて屋根板101上に固定される。
軸部35は、架台フレーム20等が固定される部分である。軸部35は、固定部34が屋根板101に固定されることで、屋根板101に対して略垂直に配置される。軸部35には、ネジ溝35aを形成しておくことが好適である。本実施形態では、軸部35の全長に亘ってネジ溝35aが形成されている。これにより、架台フレーム20を軸部35に固定することが容易になる。また、後述するように、ネジ溝35aを利用して支持部材33の位置調整も可能となる。
軸部35の貫通孔102aから突き出た部分には、例えば、架台フレーム20のネジ孔21aが嵌め込まれ、ナット24a,24bを用いて架台フレーム20が固定される。具体的には、ナット24a、ワッシャー25aを軸部35に取り付け、ナット24aの上に架台フレーム20を載せた後、ワッシャー25b、スプリングワッシャー26b、ナット24bを軸部35に取り付けて架台フレーム20を固定する。
軸部35に固定された架台フレーム20には、上記のように、太陽電池モジュール10のフレーム12が固定される。フレーム12は、鍔部12aを押さえ付ける断面略U字形状の押え金具22を用いて固定できる。押え金具22には、例えば、ボルト孔が形成されており、架台フレーム20の上面から突き出たボルト23が当該ボルト孔に挿入される。本実施形態では、ネジ孔21bにボルト23が下方から挿入され、ボルト23の軸に、ワッシャー25c、スプリングワッシャー26c、ナット24c、押え金具22、ワッシャー25d、スプリングワッシャー26d、ナット24dが順に取り付けられている。
弾性部材32は、太陽電池モジュール10を取り付けた屋根100の水密性を向上させる機能を有する。弾性部材32は、軸部35に設置されて、瓦102の裏面に当接する。弾性部材32と瓦102の裏面とは、接着剤39(図15参照)により接着されている。接着剤39は、例えば、シーリング材37と同一の材料を用いることができる。弾性部材32は、貫通孔102aを瓦102の裏面側から塞ぎ、貫通孔102aの周縁に隙間なく接することが好適である。これにより、弾性部材32は、シーリング材37を支持して、その抜け落ちを防止することができる。また、万が一、シーリング材37の損傷等により雨水が貫通孔102aから裏側に浸入してきた場合であっても、弾性部材32により止水することができる。
弾性部材32としては、軸部35を挿通可能な貫通孔32aを有する発泡体を用いることが好適である。発泡体は、容易に圧縮されて瓦102の裏面に隙間なく当接し、水密性を高める。弾性部材32に適用される発泡体は、特に限定されないが、好ましくは発泡倍率が40%以上の発泡体である。具体例としては、発泡エチレンプロピレンゴム、発泡ブチルゴム、発泡ウレタン等が挙げられる。また、樹脂製マイクロバルーンを充填して構成された発泡体であってもよい。
弾性部材32は、例えば、径方向中央に貫通孔32aが形成された略円柱形状を有する。貫通孔32aの直径は、水密性向上の観点から、軸部35の直径と略同一又はやや小さいことが好ましい。弾性部材32は、弾性変形可能な部材であるから、貫通孔32aの直径が軸部35の直径よりやや小さくても軸部35に嵌め込むことが可能である。
支持部材33は、弾性部材32よりも軸部35の根元側に設置される。支持部材33は、弾性部材32を軸部35の所定の位置で支持するための部材である。具体的には、支持部材33は、軸部35の根元側又は先端側に向かって所定以上の力を加えられた場合、軸部35に沿って移動するように設計されている。取り付け器具30の屋根板101への取り付けは、瓦102を一旦取り外し、屋根板101へ取り付け器具30を取り付けた後、瓦102を再び元の位置に設置することにより行われる。この場合、瓦102の裏側には弾性部材32及び支持部材33が配置されており、軸部35の根元側に向かって所定以上の力を瓦102に加えることにより、瓦102は元の位置まで移動する。瓦102が元の位置に戻ったとき、図4に示すように、瓦102は隣接する瓦102と接触するため、瓦102には所定以上の力を加えられなくなる。これにより、支持部材33は軸部35に沿って移動しなくなり、瓦102は元の位置で支持される。このとき、弾性部材32は、支持部材33により当該瓦102の裏面に押し付けられて適度に圧縮され隙間なく接する。なお、支持部材33を用いず、弾性部材32を瓦102の裏面に接着剤で貼り付ける構成も考えられるが、この場合は弾性部材32が圧縮されず水密性に劣る。或いは、弾性部材32を多数積み重ねる方法も考えられるが、この場合は材料コストの問題だけでなく、詳しくは後述するように瓦102の高さ調整が面倒であるといった課題がある。
支持部材33は、固定部34に接することなく、軸部35の好適な位置で弾性部材32を支持する。即ち、支持部材33は、瓦102を元の位置に設置したときに、固定部34との間に隙間が形成されるように軸部35に取り付けられる。これにより、瓦102の高さ調整が容易になると共に、弾性部材32の適度な圧縮を可能とする。
図9〜図11(支持部材33の斜視図、断面図、底面図)に示すように、支持部材33は、板状の台座部40と、爪部41とを有することが好適である。支持部材33は、金属製であることが好ましく、例えば高耐食性の鋼板等から構成される。
台座部40は、弾性部材32が載せられる部分であって、その中央に軸部35を挿通可能な貫通孔40aを有する。台座部40の形状、寸法は、弾性部材32の形状、寸法に応じて適宜変更できる。本実施形態では、台座部40が略円板形状を有し、その直径が弾性部材32の直径と略同一である。貫通孔40aの直径は、軸部35の直径よりも大きく、爪部41のみが軸部35に当接することが好ましい。
爪部41は、貫通孔40aの周縁に設けられ、軸部35のネジ溝35aに引っ掛かる部分である。爪部41がネジ溝35aに引っ掛かることで、軸部35の目的とする位置に支持部材33を固定することができる。爪部41は、貫通孔40aの周縁に複数設けられることが好適であり、本実施形態では、6つの爪部41が貫通孔40aの周縁に沿って等間隔で設けられている。
爪部41の長さ(根元から先端までの長さ)は、貫通孔40aの半径よりも短いことが好ましい。爪部41の幅(長さ方向に直交する方向の長さ)は、貫通孔40aの周長の1%〜10%程度が好ましく、3%〜8%程度がより好ましい。
爪部41は、台座部40の板厚方向に延びることが好適である。一部の爪部41が板厚方向一方側に延び、他の爪部41が板厚方向の他方側に延びていてもよいが、後述の干渉防止等の観点から、全ての爪部41が同じ方向に延びることが特に好適である。本実施形態では、後述する第1の部分41aが台座部40の板面(以下、「台座面」という)に対して略垂直に形成されている。なお、第1の部分41aの先端は、取り付け性を考慮して軸部35と反対側に曲げられていることが好ましい。
爪部41は、台座部40の板厚方向一方側に延びて軸部35に接する第1の部分41aと、爪部41の根元部分である第2の部分41bとで構成されることが好適である。第1の部分41aは、ネジ溝35aに引っ掛かり易くするため、軸部35側に突出した凸部Pを有することが好ましい。凸部Pは、例えば、ネジ溝35aに嵌る寸法に形成される。具体的には、凸部Pは、少なくとも一部がネジ溝35aの隣接するネジ山間に嵌る寸法及び形状に形成される。凸部Pの形状は、少なくとも一部がネジ溝35aの隣接するネジ山間に嵌る形状であれば特に限定されず、図9に示すような半球状でもよいし、山形であってもよい。これにより、凸部Pを備えない構成と比較して、支持部材33に加わる力が所定以下の力になったときに支持部材33を確実に止めることができる。第2の部分41bは、貫通孔40aの周縁から台座面に沿って貫通孔40aの中心側、即ち軸部35側へ延びている。
第1の部分41a及び第2の部分41bは、L字状に形成されることにより弾性機能を有し、支持部材33の設置状態の自由度を高める役割を果たす。支持部材33は、例えば、瓦102の裏面側の形状に応じて、台座面が軸部35の軸方向及び軸方向に直交する方向に対して傾いた状態となることが好ましいが、第1の部分41a及び第2の部分41bを設けたことで当該傾斜が容易になる。即ち、第1の部分41aは台座面に沿った方向に撓みやすく、且つ、第2の部分41bは板厚方向に撓み易いため、これにより台座面の水平方向に対する傾斜を大きくすることが可能となる。第2の部分41bが軸部35側に延びる長さは、貫通孔40aの半径の10%〜50%程度が好ましく、15%〜40%程度がより好ましい。
図12及び図13に、支持部材33を軸部35に設置した状態を示す。
図12に示す例では、支持部材33が軸部35に対して、爪部41が固定部34と反対側、即ち軸部35の先端側(以下、「上」という場合がある)を向くように設置されている。一方、図13に示す例では、支持部材33が軸部35に対して、爪部41が固定部34側、即ち軸部35の根元側(以下、「下」という場合がある)を向くように設置されている。なお、図12に示す支持部材33の設置形態は、図4,5に示す設置形態と同じである。
軸部35に対する支持部材33の設置形態は、図12に示す形態(以下、「前者」といい、図13に示す形態を「後者」という)が好適である。爪部41が上を向くように支持部材33を設置することで、ネジ溝35aに対する爪部41の引っ掛かりが適度なものとなり、支持部材33の軸部35の根元側への移動が後者に比べて容易になる。また、後者の場合は、支持部材33の押し下げ量が大きいときに爪部41が固定部34に接触する場合があり、当該接触が発生すると瓦102が浮く可能性がある。前者の場合には、支持部材33を大きく押し下げても爪部41が固定部34に接触することがない。
図14〜図17を参照して、太陽電池モジュール10の取り付け過程の一部を例示しながら、上記構成を備える取り付け器具30の作用効果について詳説する。図面の明瞭化のため、図15〜図17ではドリルネジ38を省略する。
図14に示すように、取り付け器具30を用いて太陽電池モジュール10を屋根100に取り付ける際には、まずアンカー31の固定部34を屋根板101に固定する。これにより、太陽電池モジュール10の安定した取り付けが可能となる。固定部34は、例えば、ドリルネジ38を用いて屋根板101に固定され、アンカー31の軸部35が屋根板101に対して略垂直に立設する。なお、アンカー31の屋根板101への固定は、通常1つの取り付け器具30につき1枚の瓦102を取り外した状態で行われる。
続いて、図15に示すように、軸部35に対して支持部材33及び弾性部材32を順に嵌め込んで設置する。このとき、弾性部材32の上面には、外周縁に沿って接着剤39が塗布される。次に、アンカー31を固定するために一旦取り外した瓦102(以下、「特定瓦102」という)を再び元の位置に取り付ける。なお、特定瓦102には、軸部35を通すための貫通孔102aが形成される。貫通孔102aの寸法は、軸部35の寸法に応じて適宜変更できる。例えば、軸部35の直径が16mmである場合は、貫通孔102aの直径は20mm〜35mmとされる。この場合、直径50mm〜80mm程度の弾性部材32を用いることが好適である。
図16に示すように、貫通孔102aに軸部35を通して特定瓦102を元の位置に設置するときには、弾性部材32及び支持部材33が特定瓦102によって押し下げられる。即ち、弾性部材32及び支持部材33は、特定瓦102によって押し下げられるような位置に設置しておく必要がある。支持部材33は、爪部41がネジ溝35aに引っ掛かることで軸部35に設置されているから、瓦102を使って押し下げることが可能である。また、爪部41を上に向けて支持部材33を設置しておくことで爪部41の引っ掛かり具合が適度なものとなり、特定瓦102を押し下げて支持部材33の位置を調整することが容易になる。
特定瓦102を押し下げると、弾性部材32が圧縮され、弾性部材32が元の形状に戻ろうとする復元力を介して支持部材33が押し下げられる。図16に示す例では、特定瓦102の裏面の曲面形状により弾性部材32の一部が大きく圧縮されている。これにより、台座部40の一方側が押し下げられて台座面が水平方向に対して傾き、台座部40の他方側が上方に持ち上がる。本実施形態では、爪部41に第2部分41bを設けたことで、かかる特定瓦102の裏面形状に対応した台座面の傾斜が容易になっている。
そして、特定瓦102を目的とする元の位置まで押し下げたときには、図17に示すように、弾性部材32が貫通孔102aを塞ぐと共に、貫通孔102aの周縁部分に隙間なく接する。弾性部材32は、支持部材33が傾くことにより、特定瓦102の裏面の曲面形状に追従して接することが可能となり、また全体的に適度に圧縮された状態で裏面に押し付けられる。なお、特定瓦102の位置を再度調整したい場合には、支持部材33に軸部35の先端側又は根元側に向かって所定以上の力を加えることにより、再調整可能である。
特定瓦102が元の位置に設置されると、次に貫通孔102aと軸部35との隙間にシーリング材37が充填され、軸部35にキャップ36が嵌め込まれる。そして、軸部35の先端側に架台フレーム20が固定され、最後に、太陽電池モジュール10のフレーム12が架台フレーム20上に固定される。なお、シーリング材37は、特定瓦102を取り付ける前に、予め弾性部材32の上面に塗布してもよい。これにより、特定瓦102の裏面への弾性部材32の密着性をさらに向上させることができる。
以上のように、取り付け器具30によれば、太陽電池モジュール10を屋根100に対して安定に取り付けることができると共に、特定瓦102の裏面への雨水の浸入を防止することができる。支持部材33の機能により、弾性部材32が軸部35の好適な位置で、且つ特定瓦102の裏面形状に対応した好適な角度で支持され、これにより貫通孔102aが形成された特定瓦102の水密性を高めることができる。また、支持部材33は、特定瓦102を押し下げることで容易に位置調整することが可能であり、良好な施工性を実現する。
上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
例えば、図18に例示するように、台座部40の外縁から弾性部材32側に突出した突起部42を有する支持部材33xであってもよい。突起部42は、台座部40の外縁に沿って複数設けられ、爪部41が延びる方向と同じ方向に突出することが好適である。図18に示す例では、8つの突起部42が等間隔で設けられているが、その個数や配置はこれに限定されない。
突起部42は、弾性部材32の過度の圧縮を抑制する役割を果たす。即ち、支持部材は、弾性部材32が圧縮されて元の形状に戻ろうとする復元力を介して押し下げられるが、例えば、爪部41の引っ掛かりが強い場合には支持部材が下がらず弾性部材32が過度に圧縮される場合がある。支持部材33xでは、このような場合に、突起部42が特定瓦102の裏面に接触することで強い押し下げ力が作用する。これにより、支持部材33xが押し下げられて弾性部材32の適度な圧縮状態が維持される。
図19に例示するように、爪部41を有さない支持部材33yとすることも可能である。支持部材33yとしては、例えば、硬質のゴムリングを用いることができる。図19に示す例では、軸部35yの先端側のみにネジ溝35aが形成されており、例えば、ネジ溝35aが形成されない部分の直径が支持部材33yの貫通孔の直径と略同一に設計されている。この場合も、支持部材33y上に弾性部材32を載せ、その上から瓦102を押し下げることにより、弾性部材32が圧縮されて瓦102の裏面に当接し、水密性が確保される。
10 太陽電池モジュール、11 太陽電池パネル、12 モジュールフレーム、12a 鍔部、20 架台フレーム、21a,21b ネジ孔、22 押え金具、23 ボルト、24a,24b,24c,24d ナット、25a,25b,25c,25d ワッシャー、26a,26b,26c スプリングワッシャー、30 取り付け器具、31 アンカー、32 弾性部材、32a 貫通孔、33 支持部材、34 固定部、34a ネジ孔、35 軸部、35a ネジ溝、36 キャップ、37 シーリング材、38 ドリルネジ、39 接着剤、40 台座部、40a 貫通孔、41 爪部、41a 第1の部分、41b 第2の部分、100 屋根、101 屋根板、102 瓦、102a 貫通孔。

Claims (8)

  1. 屋根材に貫通孔をあけて当該屋根材の裏側に位置する屋根板に、太陽電池モジュールを固定するための取り付け器具であって、
    前記屋根板に固定される固定部、及び前記固定部上に設けられ、前記屋根材の貫通孔から前記屋根材の表側に突き出る軸部を有するアンカーと、
    前記軸部に設置され、前記屋根材の裏面に当接する弾性部材と、
    前記軸部に設置され、前記弾性部材を前記軸部の所定の位置で支持する支持部材と、
    を備え、
    前記軸部には、ネジ溝が形成されており、
    前記支持部材は、
    前記軸部を挿通可能な貫通孔を有し、前記弾性部材が載せられる板状の台座部と、
    前記台座部の貫通孔周縁に設けられ、前記ネジ溝に引っ掛かる爪部と、
    を有する太陽電池モジュールの取り付け器具。
  2. 請求項に記載の取り付け器具であって、
    前記爪部は、前記台座部の貫通孔周縁に複数設けられ、前記台座部の板厚方向に延びている太陽電池モジュールの取り付け器具。
  3. 請求項に記載の取り付け器具であって、
    前記各爪部は、前記板厚方向の一方側に延び、
    前記支持部材は、前記軸部に対して、前記各爪部が前記固定部と反対側に向くように設置される太陽電池モジュールの取り付け器具。
  4. 請求項又はに記載の取り付け器具であって、
    前記各爪部は、前記台座部の貫通孔周縁から前記台座部の板面に沿って当該孔の中心側へ延びた根元部分を有する太陽電池モジュールの取り付け器具。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の取り付け器具であって、
    前記支持部材は、前記台座部の外縁から前記弾性部材側に突出した突起部を有する太陽電池モジュールの取り付け器具。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の取り付け器具であって、
    前記弾性部材は、前記軸部を挿通可能な貫通孔を有する発泡体である太陽電池モジュールの取り付け器具。
  7. 屋根材に貫通孔をあけて当該屋根材の裏側に位置する屋根板に、太陽電池モジュールを固定するための太陽電池モジュール用架台であって、
    前記屋根板に固定された請求項1〜のいずれか1項に記載の取り付け器具と、
    前記屋根材上に配置され、前記取り付け器具の前記軸部に固定されたフレームと、
    を備える太陽電池モジュール用架台。
  8. 屋根材に貫通孔をあけて当該屋根材の裏側に位置する屋根板に取り付けられた太陽電池装置であって、
    前記屋根板に固定された請求項1〜のいずれか1項に記載の取り付け器具と、
    前記屋根材上に配置され、前記取り付け器具の前記軸部に固定されたフレームと、
    前記フレーム上に載置される太陽電池モジュールと、
    を備える太陽電池装置。
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