JPS6039923Y2 - 工事用照明器具の取付補助装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は工事用照明器具の取付補助装置に関するものであ
る。

一般にこの種工事用照明器具は例えば断面がコ字形でか
つ長尺状の器具本体の両端に、それに直交するようにほ
ぼコ字形のソケット取付金具を取付けると共に、器具本
体の下方に天井面の開口部を閉塞するように配置し、か
つソケット取付金具に化粧ビスを用いて固定することに
よって構成されている。

ところで、この照明器具の天井面への固定は例えば次の
ようにして行われている。

即ち、まず、第１の天井面に植立された２本のインサー
トボルトを器具本体の頂面部に形成された取付孔に挿入
すると共）こ、ナツトを螺合する。

そして、ナツトの回動によって器具本体を上昇させると
共に、ソケット取付金具の両端の突出片を第２の天井面
に当接させる。

然る後、器具本体の下方に反射板を、第２の天井面の開
口部が閉塞されるように配置し、化粧ビスにて取付ける
ことによって天井面への固定を完了する。

しかし乍ら、器具本体が例えば４０Ｗ、 ｌｌ０Ｗ用の
ように長尺に構成されているものでは器具本体の頂面部
に形成されているインサートボルト挿入用の取付孔の間
隔が広い上、第１、第２の天井面間の空間が暗く、イン
サートボルトの位置を確認し難いこともあって、一人の
作業者によって長尺な器具本体を第１１第２の天井面間
に挿入し、頂面部の取付孔にインサートボルトを挿入さ
せた上で、器具本体を支持し乍らそれぞれのインサート
ボルトにナツトを螺合させることは極めて困難であり、
かつ作業能率の悪いものである。

従って、従来においては二人−組の作業者によって器具
本体のそれぞれの端部を支持し乍ら天井面へ９固定が行
われているのであるが、取付工数が著しく増大するとい
う問題があり、この種照明器具の天井面への固定の容易
化が望まれている。

本案はこのような点に鑑み、簡単な構成によって長尺な
器具本体であっても一人の作業者によって天井面への固
定を比較的容易に行うことのできる工業用照明器具の取
付補助装置を提供するもので、以下実施例について説明
する。

第１図において、１は取付補助装置であって、例えば中
央にインサートボルトに螺合するネジ孔２ａを有し、か
つ平面形状がほぼ長方形（楕円形）に形成された取付補
助具２と、取付補助具２の下端に固定された鎖などの紐
状体３と、紐状体３の下端に固定された棒状体４とから
構成されている。

そして、取付補助具２及び棒状体４の長手方向の長さは
後述する器具本体頂面部における長孔の長手方向の長さ
より短く、かつ巾方向の長さより長く設定されている。

又、取付補助具２の長手方向に面する側面には切欠き部
２ｂが形成されている。

次にこの取付補助装置を用いた工事用照明器具の天井面
への固定方法について第２図〜第５図を参照して説明す
る。

まず、第２図に示すように、第１の天井面５に植立され
たインサートボルト６の下端に取付補助装置１を、取付
補助具２のネジ孔２ａを螺合することによって装着する
。

そして、棒状体４の下方には断面がほぼコ字形の器具本
体７が配置される。

この器具本体７の頂面部７ａの両端部には長手方向に向
けて長孔８が、側板部７ｂの両端部には２個１組の角孔
９がそれぞれ形成されている。

尚、長孔８の長手方向の長さは取付補助具２の長手方向
の長さより長く、巾方向の長さは取付補助具２の巾方向
の長さより若干長い目に設定されている。

１０はソケット取付金具であって、例えば側面形状がほ
ぼコ字状の本体１１と、本体１１の頂板部１１ａに立設
された係止突部１２と、頂板部１１ａの下面に形成され
たＬ形の舌片１３と、舌片１３に装着されたソケット１
４とから構成されている。

次に、第３図に示すように、器具本体７の端部にソケッ
ト取付金具１０を、係止突部１２を角孔９に結合するこ
とによって、装着する。

そして、この器具本体７を第２の天井面１５の開口部１
６に向けて上昇させ、長孔８に棒状体４、紐状体３の下
端を挿入する。

そして、棒状体４を図示点線のように９０度回動させる
ことによって器具本体７を仮支持する。

次に、第４図に示すように、器具本体７の一方の端部を
紐状体３をガイドとしてさらに持上げ、取付補助具２を
長孔８に挿通させ、９０度回動する。

そして、器具本体７の他方の端部についても同様に操作
することによって仮固定する。

これによって、器具本体７は第１、第２の天井面５，１
５間に配置されると共に、ソケット取付金具１０の突出
片１１ｃ、ｌｌｃが第２の天井面１５の下面に近接され
る。

次に、第５図に示すように、器具本体７の一方の端部を
支持し乍ら、一方のインサートボルト６の取付補助装置
１を取りはずすと共に、ナツト１７を螺合させる。

他方のインサートボルトに対しても同様に操作する。

そして、それぞれのナツト１７を、ソケット取付金具１
０の突出片１１ｃが第２の天井面１５の下面に密接され
るまで締付ける。

然る後、反射板１８を第２の天井面１５の開口部１６が
閉塞されるように装着することによって工事用照明器具
の天井面への固定を完了する。

このようにインサートボルト６の下端には取付補助装置
１が装着されているので、器具本体７を天井面に取付け
る際に紐状体３をガイドとして器具本体７を持上げるこ
とができる。

このために、インサートボルト６の位置確認が困難であ
っても、器具本体７の長孔８にインサートボルト６を確
実に案内し挿入させることができる。

しかも、器具本体７の長孔８に挿入された取付補助具２
を９０度回動することによって、器具本体７を簡単に仮
固定できるので、ナツト１７による本固定をそれぞれの
インサートボルト６に対して順次に行うことができる。

このために、一人の作業者でも能率的に取付作業を行う
ことができる。

尚、本案において、器具本体のインサートボルトへの本
固定は取付補助具を用いて行うこともできる。

この場合、第６図に示すように取付補助具に突起１９、
器具本体に係止用の小孔２０を設けることが望ましい。

又、紐状体下端の棒状体は省略することもできる。

さらにはソケット取付金具の構造は適宜に変更できるし
、第２の天井面に対する位置決め機構も適宜に変更でき
る。

以上のように本案によれば、簡単な構成によって長尺な
器具本体であっても一人の作業者によって天井面への固
定を比較的容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例を示す斜視図、第２図〜第５図
は器具本体の天井面への固定方法の説明図であって、第
２図は分解斜視図、第３図は仮支持状態を示す側断面図
、第４図は仮固定状態を示す側断面図、第５図は固定状
態を示す側断面図、第６図は本案の他の実施例を示す要
部断面図である。 図中、１は取付補助装置、２は取付補助具、２ａはネジ
孔、３は紐状体、５は第１の天井面、６はインサートボ
ルト、７は器具本体、７ａは頂面部、８は長孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央にインサートボルトに螺合するネジ孔を有し、かつ
   平面形状がほぼ飛方形の取付補助具と、取付補助具より
   延びる紐状体とを具備し、上記紐状体を器具本体頂面部
   の長孔に挿入すると共に、この紐状体をガイドとして器
   具本体を持上げ、取付補助具の９０度回動によって器具
   本体を仮固定することを特徴とする工事用照明器具の取
   付補助装置。