JP2002356965A - 軒樋取付構造及び軒樋支持具 - Google Patents
軒樋取付構造及び軒樋支持具Info
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- JP2002356965A JP2002356965A JP2001163081A JP2001163081A JP2002356965A JP 2002356965 A JP2002356965 A JP 2002356965A JP 2001163081 A JP2001163081 A JP 2001163081A JP 2001163081 A JP2001163081 A JP 2001163081A JP 2002356965 A JP2002356965 A JP 2002356965A
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- gutter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軒樋を簡単かつ強固に取り付けることがで
きる軒樋取付構造を提供する。 【課題解決手段】 軒樋1を支持する軒樋支持具10
を、取付板部11、この取付板部11から屋外側に突出
した支持腕12、支持腕12の屋外側に設けてなる樋屋
外側係止部13、取付板部11に向かって突出した係止
片17、及び係止片17と取付板部11間の領域内に係
止片17の上方から垂下し、上下方向に弾性変形可能な
弾性垂下片18を設けて構成し、軒樋1の屋内側耳4を
係止させる際、屋内側耳4で弾性垂下片18の下端部を
押し上げて弾性垂下片18を上方に撓ませておいて係止
片17上に屋内側耳4を挿入することにより、弾性垂下
片18と係止片17とで係止するようにした。
きる軒樋取付構造を提供する。 【課題解決手段】 軒樋1を支持する軒樋支持具10
を、取付板部11、この取付板部11から屋外側に突出
した支持腕12、支持腕12の屋外側に設けてなる樋屋
外側係止部13、取付板部11に向かって突出した係止
片17、及び係止片17と取付板部11間の領域内に係
止片17の上方から垂下し、上下方向に弾性変形可能な
弾性垂下片18を設けて構成し、軒樋1の屋内側耳4を
係止させる際、屋内側耳4で弾性垂下片18の下端部を
押し上げて弾性垂下片18を上方に撓ませておいて係止
片17上に屋内側耳4を挿入することにより、弾性垂下
片18と係止片17とで係止するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒樋を簡単かつ強
固に取り付けることができる軒樋の取付構造及びこれを
構成する軒樋支持具に関する。
固に取り付けることができる軒樋の取付構造及びこれを
構成する軒樋支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の軒樋の取付構造としては、特許
第2986217号(特開平7−127201号)にお
いて、次の構成を備えた軒樋吊り具50を用いたものが
開示されている。すなわち、図14に示すように、軒先
の鼻隠板等の躯体側に固定する取付片51と、この取付
片51から屋外側(前側)に突出してなる支持腕52
と、この支持腕52の屋外側端部に設けられた屋外側耳
保持部53と、支持腕52の屋内側端部に設けられた屋
内側耳保持部54とを備え、支持腕52の屋内側端部か
ら取付片51に向けて係止片55を突出させると共に、
取付片51における当該係止片55の斜め上方位置に突
起56を設けて前記屋内側耳保持部54を構成してなる
軒樋吊り具50を用いた軒樋取付構造が開示されてい
る。
第2986217号(特開平7−127201号)にお
いて、次の構成を備えた軒樋吊り具50を用いたものが
開示されている。すなわち、図14に示すように、軒先
の鼻隠板等の躯体側に固定する取付片51と、この取付
片51から屋外側(前側)に突出してなる支持腕52
と、この支持腕52の屋外側端部に設けられた屋外側耳
保持部53と、支持腕52の屋内側端部に設けられた屋
内側耳保持部54とを備え、支持腕52の屋内側端部か
ら取付片51に向けて係止片55を突出させると共に、
取付片51における当該係止片55の斜め上方位置に突
起56を設けて前記屋内側耳保持部54を構成してなる
軒樋吊り具50を用いた軒樋取付構造が開示されてい
る。
【0003】また、特開平9−151579号には、図
15に示すように、上記軒樋取付構造における係止片5
5の屋外側端部を屋外側に延設してガイド板57を設
け、このガイド板57によって屋内側耳62を係止片5
5と突起56との間に簡単かつ確実に挿通できるように
した軒樋取付構造が開示されている。
15に示すように、上記軒樋取付構造における係止片5
5の屋外側端部を屋外側に延設してガイド板57を設
け、このガイド板57によって屋内側耳62を係止片5
5と突起56との間に簡単かつ確実に挿通できるように
した軒樋取付構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の軒樋取付構造は
いずれも、軒樋60の屋外側耳61を軒樋吊り具50の
屋外側耳保持部53に係止させ、この係止点を中心に軒
樋60を回転させて屋内側を押し上げ、軒樋の屋内側耳
62を弾性変形させつつ軒樋吊り具50の係止片55と
突起56との間を通過させると、通過後に屋内側耳62
が復元して係止片55と突起56とを挟持するから、こ
れによってワンタッチ式で簡単に軒樋60を取り付ける
というものであった。しかしながら、かかる軒樋取付構
造においては、屋内側耳62それ自体が弾性変形し得る
幅でのみ係止されるものであるから、例えば積雪荷重や
風圧などによって軒樋に大きな力が加わると屋内側耳6
2が屋内側耳保持部54内から抜け落ちる可能性があっ
た。
いずれも、軒樋60の屋外側耳61を軒樋吊り具50の
屋外側耳保持部53に係止させ、この係止点を中心に軒
樋60を回転させて屋内側を押し上げ、軒樋の屋内側耳
62を弾性変形させつつ軒樋吊り具50の係止片55と
突起56との間を通過させると、通過後に屋内側耳62
が復元して係止片55と突起56とを挟持するから、こ
れによってワンタッチ式で簡単に軒樋60を取り付ける
というものであった。しかしながら、かかる軒樋取付構
造においては、屋内側耳62それ自体が弾性変形し得る
幅でのみ係止されるものであるから、例えば積雪荷重や
風圧などによって軒樋に大きな力が加わると屋内側耳6
2が屋内側耳保持部54内から抜け落ちる可能性があっ
た。
【0005】そこで本発明は、かかる課題に鑑みて、軒
樋を簡単に取り付けることができ、しかも積雪荷重や風
圧などによって軒樋に大きな力が加わったとしても外れ
ることがないように強固に軒樋を取り付けることができ
る軒樋取付構造及びこれを構成するための軒樋支持具を
提供せんとするものである。
樋を簡単に取り付けることができ、しかも積雪荷重や風
圧などによって軒樋に大きな力が加わったとしても外れ
ることがないように強固に軒樋を取り付けることができ
る軒樋取付構造及びこれを構成するための軒樋支持具を
提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備え
てなる軒樋を、次のような構成を備えた軒樋支持具を用
いて支持する軒樋取付構造を提供する。すなわち、本発
明の軒樋支持具は、樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を
備えてなる軒樋を支持するための軒樋支持具であって、
躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に
突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる
樋屋外側係止部、前記取付板部に向かって突出してなる
係止片、及び、当該係止片の突出端部と前記取付板部と
に挟まれた領域内に前記係止片の上方から垂下し、上下
方向に弾性変形可能な弾性垂下片を備え、係止片の突出
端部と取付板部との水平方向の間隔を軒樋の屋内側耳の
水平方向の幅と同じか或いはそれよりも広く設定し、か
つ係止片の突出端部と弾性垂下片の先端部との水平方向
の間隔を屋内側耳の水平方向の幅よりも狭く設定して、
係止片と弾性垂下片とで軒樋の屋内側耳を係止し得るよ
うに構成する。
に、本発明は、樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備え
てなる軒樋を、次のような構成を備えた軒樋支持具を用
いて支持する軒樋取付構造を提供する。すなわち、本発
明の軒樋支持具は、樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を
備えてなる軒樋を支持するための軒樋支持具であって、
躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に
突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる
樋屋外側係止部、前記取付板部に向かって突出してなる
係止片、及び、当該係止片の突出端部と前記取付板部と
に挟まれた領域内に前記係止片の上方から垂下し、上下
方向に弾性変形可能な弾性垂下片を備え、係止片の突出
端部と取付板部との水平方向の間隔を軒樋の屋内側耳の
水平方向の幅と同じか或いはそれよりも広く設定し、か
つ係止片の突出端部と弾性垂下片の先端部との水平方向
の間隔を屋内側耳の水平方向の幅よりも狭く設定して、
係止片と弾性垂下片とで軒樋の屋内側耳を係止し得るよ
うに構成する。
【0007】かかる構成を備えた軒樋取付構造及び軒樋
支持具によれば、取付板部を軒先躯体側に固定して軒樋
支持具を取付け、当該軒樋支持具の樋屋外側係止部に軒
樋の屋外側を係止させる一方、軒樋支持具の係止片と弾
性垂下片とで軒樋の屋内側耳を係止させることによって
軒樋を取付けることができる。そしてこの軒樋の屋内側
耳を係止させる際には、屋内側耳で弾性垂下片の下端部
を押し上げて弾性垂下片を上方に撓ませておいて係止片
上に屋内側耳を挿入すれば、復元した弾性垂下片と係止
片とで屋内側耳を囲むように係止させることができるか
ら、軒樋を簡単に取り付けることができる上、従来に比
べて軒樋の係止幅を大きくとることができるから、積雪
荷重や風圧などによって軒樋に大きな力が加わったとし
ても外れないように強固に軒樋を取り付けることができ
る。
支持具によれば、取付板部を軒先躯体側に固定して軒樋
支持具を取付け、当該軒樋支持具の樋屋外側係止部に軒
樋の屋外側を係止させる一方、軒樋支持具の係止片と弾
性垂下片とで軒樋の屋内側耳を係止させることによって
軒樋を取付けることができる。そしてこの軒樋の屋内側
耳を係止させる際には、屋内側耳で弾性垂下片の下端部
を押し上げて弾性垂下片を上方に撓ませておいて係止片
上に屋内側耳を挿入すれば、復元した弾性垂下片と係止
片とで屋内側耳を囲むように係止させることができるか
ら、軒樋を簡単に取り付けることができる上、従来に比
べて軒樋の係止幅を大きくとることができるから、積雪
荷重や風圧などによって軒樋に大きな力が加わったとし
ても外れないように強固に軒樋を取り付けることができ
る。
【0008】また、本発明は、樋本体の屋内側上端部に
屋内側耳を備えてなる軒樋を、次のような構成を備えた
軒樋支持具を用いて支持する軒樋取付構造をも提供す
る。すなわち、本発明の軒樋支持具は、樋本体の屋内側
上端部に屋内側耳を備えてなる軒樋を支持するための軒
樋支持具であって、躯体側に固定する取付板部、この取
付板部から屋外側に突出してなる支持腕、この支持腕の
屋外側に設けてなる樋屋外側係止部、前記取付板部に向
かって突出してなる係止片、及び、当該係止片の突出端
部と前記取付板部とに挟まれた領域内に前記係止片の上
方から垂下し、水平方向に弾性変形可能な弾性垂下片を
備え、係止片の突出端部と取付板部との水平方向の間隔
を軒樋の屋内側耳の水平方向の幅と同じか或いはそれよ
りも広く設定し、かつ係止片の突出端部と弾性垂下片の
先端部との水平方向の間隔を軒樋の屋内側耳の水平方向
の幅よりも狭く設定して、係止片と弾性垂下片とで軒樋
の屋内側耳を係止し得るように構成することとした。
屋内側耳を備えてなる軒樋を、次のような構成を備えた
軒樋支持具を用いて支持する軒樋取付構造をも提供す
る。すなわち、本発明の軒樋支持具は、樋本体の屋内側
上端部に屋内側耳を備えてなる軒樋を支持するための軒
樋支持具であって、躯体側に固定する取付板部、この取
付板部から屋外側に突出してなる支持腕、この支持腕の
屋外側に設けてなる樋屋外側係止部、前記取付板部に向
かって突出してなる係止片、及び、当該係止片の突出端
部と前記取付板部とに挟まれた領域内に前記係止片の上
方から垂下し、水平方向に弾性変形可能な弾性垂下片を
備え、係止片の突出端部と取付板部との水平方向の間隔
を軒樋の屋内側耳の水平方向の幅と同じか或いはそれよ
りも広く設定し、かつ係止片の突出端部と弾性垂下片の
先端部との水平方向の間隔を軒樋の屋内側耳の水平方向
の幅よりも狭く設定して、係止片と弾性垂下片とで軒樋
の屋内側耳を係止し得るように構成することとした。
【0009】このような構成に形成すれば、軒樋の屋内
側耳を係止する際、屋内側耳で弾性垂下片を屋内側に押
し広げおいて屋内側耳を係止片上に挿入させ、復元した
弾性垂下片と係止片とで屋内側耳を囲むように係止させ
ることができるから、上記の場合と同様、軒樋を簡単に
取り付けることができる上、従来に比べて軒樋の係止幅
を大きくとることができるから、積雪荷重や風圧などに
よって軒樋に大きな力が加わったとしても外れないよう
に強固に軒樋を取り付けることができる。
側耳を係止する際、屋内側耳で弾性垂下片を屋内側に押
し広げおいて屋内側耳を係止片上に挿入させ、復元した
弾性垂下片と係止片とで屋内側耳を囲むように係止させ
ることができるから、上記の場合と同様、軒樋を簡単に
取り付けることができる上、従来に比べて軒樋の係止幅
を大きくとることができるから、積雪荷重や風圧などに
よって軒樋に大きな力が加わったとしても外れないよう
に強固に軒樋を取り付けることができる。
【0010】なお、本発明の軒樋取付構造及び軒樋支持
具において、軒樋の屋外側係止構造は、軒樋支持具の樋
屋外側係止部に係合可能な構造であれば任意に形成可能
である。例えば、下記実施例の如く、樋本体の屋外側上
端部に屋外側耳を設け、軒樋支持具にはこれを係止可能
な樋屋外側係止部を設けるように形成することも可能で
あるし、その他の係合構造に形成することも可能であ
る。また、弾性垂下片を上下方向又は水平方向に弾性変
形可能とするには、後述する実施例のように合成樹脂或
いは金属などからなる板状部のバネ性を利用して当該板
状部を¬状に折曲形成することにより形成することがで
きるが、その形状は¬状以外の形状に形成することもで
きる。
具において、軒樋の屋外側係止構造は、軒樋支持具の樋
屋外側係止部に係合可能な構造であれば任意に形成可能
である。例えば、下記実施例の如く、樋本体の屋外側上
端部に屋外側耳を設け、軒樋支持具にはこれを係止可能
な樋屋外側係止部を設けるように形成することも可能で
あるし、その他の係合構造に形成することも可能であ
る。また、弾性垂下片を上下方向又は水平方向に弾性変
形可能とするには、後述する実施例のように合成樹脂或
いは金属などからなる板状部のバネ性を利用して当該板
状部を¬状に折曲形成することにより形成することがで
きるが、その形状は¬状以外の形状に形成することもで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
説明する。
【0012】本実施形態にかかる軒樋取付構造は、図1
に示すように、軒樋支持具10を用いて軒樋1を支持す
るように構成してある。
に示すように、軒樋支持具10を用いて軒樋1を支持す
るように構成してある。
【0013】本実施形態における軒樋1は、図1に示す
ように、底面部2a、底面部2aの屋外側端縁部から起
立してなる前面部2b、及び底面部2aの屋内側端縁部
から起立してなる後面部2cを備えた断面略U字状の長
尺溝状の樋本体2と、樋本体2の屋外側上端部すなわち
前面部2bの上端部に沿って設けてなる屋外側耳3と、
樋本体2の屋内側上端部すなわち後面部2cの上端部に
沿って設けてなる屋内側耳4とを、備えている。
ように、底面部2a、底面部2aの屋外側端縁部から起
立してなる前面部2b、及び底面部2aの屋内側端縁部
から起立してなる後面部2cを備えた断面略U字状の長
尺溝状の樋本体2と、樋本体2の屋外側上端部すなわち
前面部2bの上端部に沿って設けてなる屋外側耳3と、
樋本体2の屋内側上端部すなわち後面部2cの上端部に
沿って設けてなる屋内側耳4とを、備えている。
【0014】この軒樋1は、硬質塩化ビニル樹脂等の合
成樹脂を押出成形してなる長尺材であり、少なくとも底
面部2a、前面部2b及び後面部2cは薄肉板状に形成
し、可撓性乃至弾性を備えている。
成樹脂を押出成形してなる長尺材であり、少なくとも底
面部2a、前面部2b及び後面部2cは薄肉板状に形成
し、可撓性乃至弾性を備えている。
【0015】屋外側耳3は、後述する軒樋支持具10の
樋屋外側係止部13内に挿入することにより、軒樋1の
屋外側を掛止できるように形成してある。すなわち、前
面部2bの上端部から樋内側に突出すると共に¬状に折
れ曲がった逆L型空洞部3aを形成し、この逆L型空洞
部3aの下端部を水平方向に湾曲させながら収束し、そ
の先端側に屋内側略水平方向に突出してなる突出片部3
bとして延設し、この突出片部3bの先端部を丸く膨ら
ませて丸棒状端部3cとし、逆L型空洞部3aと前面部
2bとで囲まれる逆凹溝部3dを掛止部とするように形
成してある。なお、本発明は、屋外側耳3の形状及び構
造を特に限定するものではないが、上記の如く、逆L型
空洞部と突出片部とを備えるように形成すれば、軽量で
かつ強度が高く、可撓性を付与することができる。
樋屋外側係止部13内に挿入することにより、軒樋1の
屋外側を掛止できるように形成してある。すなわち、前
面部2bの上端部から樋内側に突出すると共に¬状に折
れ曲がった逆L型空洞部3aを形成し、この逆L型空洞
部3aの下端部を水平方向に湾曲させながら収束し、そ
の先端側に屋内側略水平方向に突出してなる突出片部3
bとして延設し、この突出片部3bの先端部を丸く膨ら
ませて丸棒状端部3cとし、逆L型空洞部3aと前面部
2bとで囲まれる逆凹溝部3dを掛止部とするように形
成してある。なお、本発明は、屋外側耳3の形状及び構
造を特に限定するものではないが、上記の如く、逆L型
空洞部と突出片部とを備えるように形成すれば、軽量で
かつ強度が高く、可撓性を付与することができる。
【0016】屋内側耳4は、後面部2cの上端部から樋
内側に突出するように形成してある。具体的には、上面
4aから樋内側に下る傾斜面4bを備えた断面略台形状
に突出するように形成してある。なお、屋内側耳4の形
状は台形状に限定するものではなく、略長方形状、略三
角形状、略丸形状その他の形状に形成することが可能で
ある。但し、後述するように屋内側耳4の上面で弾性垂
下片18の下端部を押し上げることを考慮すると、水平
な上面を備えた形状に形成するのが好ましい。
内側に突出するように形成してある。具体的には、上面
4aから樋内側に下る傾斜面4bを備えた断面略台形状
に突出するように形成してある。なお、屋内側耳4の形
状は台形状に限定するものではなく、略長方形状、略三
角形状、略丸形状その他の形状に形成することが可能で
ある。但し、後述するように屋内側耳4の上面で弾性垂
下片18の下端部を押し上げることを考慮すると、水平
な上面を備えた形状に形成するのが好ましい。
【0017】次に、軒樋支持具10は、図2〜図4に示
すように、取付板部11と、この取付板部11から屋外
側に突出してなる支持腕12と、支持腕12の屋外側端
部に設けてなる樋屋外側係止部13と、支持腕12の屋
内側言い換えれば支持腕12の脇部分に設けてなる樋屋
内側係止部14とを備えるように構成してある。この軒
樋支持部10は、金属製又は合成樹脂などから形成する
ことができる。合成樹脂から形成する場合、例えばポリ
カーボネート樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリロニト
リル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン共重合)などを用いることができるが、こ
れに限定するものではない。
すように、取付板部11と、この取付板部11から屋外
側に突出してなる支持腕12と、支持腕12の屋外側端
部に設けてなる樋屋外側係止部13と、支持腕12の屋
内側言い換えれば支持腕12の脇部分に設けてなる樋屋
内側係止部14とを備えるように構成してある。この軒
樋支持部10は、金属製又は合成樹脂などから形成する
ことができる。合成樹脂から形成する場合、例えばポリ
カーボネート樹脂、硬質塩化ビニル樹脂、アクリロニト
リル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリプロピレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエ
ン・スチレン共重合)などを用いることができるが、こ
れに限定するものではない。
【0018】取付板部11は、鼻隠しなどの軒先躯体側
に固定する板部であって、適宜肉厚を有する長方形板状
の取板本体11aを備え、この取板本体11aの四隅付
近にはそれぞれ貫通孔11bを設けてある。
に固定する板部であって、適宜肉厚を有する長方形板状
の取板本体11aを備え、この取板本体11aの四隅付
近にはそれぞれ貫通孔11bを設けてある。
【0019】支持腕12は、取付板部11よりも少なく
とも狭い幅をもって形成し、取付板部11の上端中央部
から屋外側に突出するように形成してある。この支持腕
12は、上下に適宜間隔をおいて並設する2本の上側腕
部12a及び下側腕部12bから形成してあり、取付板
部11から屋外側に向かって一旦下って取付板部11と
の間に脇部を形成し、続いて水平部介して屋外側先端部
において上向きに形成してある。
とも狭い幅をもって形成し、取付板部11の上端中央部
から屋外側に突出するように形成してある。この支持腕
12は、上下に適宜間隔をおいて並設する2本の上側腕
部12a及び下側腕部12bから形成してあり、取付板
部11から屋外側に向かって一旦下って取付板部11と
の間に脇部を形成し、続いて水平部介して屋外側先端部
において上向きに形成してある。
【0020】樋屋外側係止部13は、上面に開口部13
aを設けてなる略矩形状の空洞部13bを設けて形成し
てある。空洞部13b内の開口部13aの下方には湾曲
したスロープ面を形成し、開口部13aから屋外側耳3
を挿入するとスムーズに空洞部13bの奥方に案内され
るように形成してある。
aを設けてなる略矩形状の空洞部13bを設けて形成し
てある。空洞部13b内の開口部13aの下方には湾曲
したスロープ面を形成し、開口部13aから屋外側耳3
を挿入するとスムーズに空洞部13bの奥方に案内され
るように形成してある。
【0021】樋屋内側係止部14は、支持腕12と取付
板部11とで形成される脇部内に、取付板部11に向か
って突出する係止片17を設けると共に、係止片17の
突出端部17aと取付板部11とに挟まれた領域(図2
の二点鎖線領域)内に係止片17の上方から垂下してな
り、上下方向に弾性変形可能な弾性垂下片18を設け、
係止片17と弾性垂下片18とで軒樋1の屋内側耳4を
係止し得るように構成してある。
板部11とで形成される脇部内に、取付板部11に向か
って突出する係止片17を設けると共に、係止片17の
突出端部17aと取付板部11とに挟まれた領域(図2
の二点鎖線領域)内に係止片17の上方から垂下してな
り、上下方向に弾性変形可能な弾性垂下片18を設け、
係止片17と弾性垂下片18とで軒樋1の屋内側耳4を
係止し得るように構成してある。
【0022】係止片17は、図4に示すように、上記支
持腕12の下側腕部12bが取付板部11から突出して
下ったその下端部から取付板部11に向かって斜め上方
に突出するように形成してあり、この際、係止片17の
突出端部17aと取付板部11の屋外側面11cとの水
平方向の間隔H、すなわち係止片17の突出端部17a
と取付板部11の屋外側面11cとに挟まれた領域の水
平方向の幅Hを、屋内側耳4の水平方向の幅Xと同じか
或いはそれよりも広くなるように設定してある。係止片
17は、下面から押圧されても変形しないように肉厚板
状に形成し、その先端部は下面側から湾曲状に細くなる
ように形成してある。なお、係止片17は、係止片17
の下面に軒樋1の屋内側耳4を当接して押し上げると当
該屋内側耳4を屋内側に案内し得るように形成するのが
好ましい。この場合、本例のように係止片17全体を取
付板部11に向かって斜め上方に形成してもよいが、例
えば係止片17の下面のみを取付板部11に向かって斜
め上方に傾斜させるようにしてもよい。
持腕12の下側腕部12bが取付板部11から突出して
下ったその下端部から取付板部11に向かって斜め上方
に突出するように形成してあり、この際、係止片17の
突出端部17aと取付板部11の屋外側面11cとの水
平方向の間隔H、すなわち係止片17の突出端部17a
と取付板部11の屋外側面11cとに挟まれた領域の水
平方向の幅Hを、屋内側耳4の水平方向の幅Xと同じか
或いはそれよりも広くなるように設定してある。係止片
17は、下面から押圧されても変形しないように肉厚板
状に形成し、その先端部は下面側から湾曲状に細くなる
ように形成してある。なお、係止片17は、係止片17
の下面に軒樋1の屋内側耳4を当接して押し上げると当
該屋内側耳4を屋内側に案内し得るように形成するのが
好ましい。この場合、本例のように係止片17全体を取
付板部11に向かって斜め上方に形成してもよいが、例
えば係止片17の下面のみを取付板部11に向かって斜
め上方に傾斜させるようにしてもよい。
【0023】一方、弾性垂下片18は、図4に示すよう
に、上記支持腕12の下側腕部12bが取付板部11か
ら突出して下ったその傾斜面の中間部から取付板部11
に向かって略水平に板面部18aを突出し、当該板面部
18aの先端縁部を下方に折曲して垂下片部18bを設
け、この垂下片部18bの先端部に肉厚部19を設けて
形成してある。この際、垂下片部18bの下端部に設け
た肉厚部19と係止片17の突出端部17aとの水平方
向の間隔h、すなわち肉厚部19と係止片17の突出端
部17aとに挟まれた領域の水平方向の幅hを、屋内側
耳4の水平方向の幅Xよりも狭くなるように設定してあ
る。なお、弾性垂下片18の端部すなわち肉厚部19の
高さは、屋内側耳4の上下幅を超えて当該係止片17の
突出端部17aよりも上方に位置していなければよく、
たとえ肉厚部19が係止片17の突出端部17aよりも
下方に位置していても構わない。但し、弾性垂下片18
を低く形成すれば、軒樋1の屋内側耳4を係止片17上
に挿入する際に弾性垂下片18をその分だけ大きく撓ま
せる必要があるから、弾性垂下片18が上方に撓み得る
幅及び撓ませ易さを考慮して形成するのが好ましい。
に、上記支持腕12の下側腕部12bが取付板部11か
ら突出して下ったその傾斜面の中間部から取付板部11
に向かって略水平に板面部18aを突出し、当該板面部
18aの先端縁部を下方に折曲して垂下片部18bを設
け、この垂下片部18bの先端部に肉厚部19を設けて
形成してある。この際、垂下片部18bの下端部に設け
た肉厚部19と係止片17の突出端部17aとの水平方
向の間隔h、すなわち肉厚部19と係止片17の突出端
部17aとに挟まれた領域の水平方向の幅hを、屋内側
耳4の水平方向の幅Xよりも狭くなるように設定してあ
る。なお、弾性垂下片18の端部すなわち肉厚部19の
高さは、屋内側耳4の上下幅を超えて当該係止片17の
突出端部17aよりも上方に位置していなければよく、
たとえ肉厚部19が係止片17の突出端部17aよりも
下方に位置していても構わない。但し、弾性垂下片18
を低く形成すれば、軒樋1の屋内側耳4を係止片17上
に挿入する際に弾性垂下片18をその分だけ大きく撓ま
せる必要があるから、弾性垂下片18が上方に撓み得る
幅及び撓ませ易さを考慮して形成するのが好ましい。
【0024】本例の場合、板状部材が備えている可撓性
乃至弾性を利用して板面部18aすなわち弾性垂下片1
8を上下方向に弾性変形可能に形成してあり、図5
(B)に示すように、垂下片部18bの先端部すなわち
肉厚部19を下から押圧すると、板面部18aが上方に
撓み、復元するように形成してある。従って、少なくと
も弾性垂下片18は、ABS樹脂などの弾性に優れた合
成樹脂や金属などの板状に形成した場合に可撓性乃至弾
性を帯びる素材から形成するのが好ましい。また、この
弾性垂下片18はその他の部分と一体成形することは勿
論可能であるが、その他、弾性垂下片18のみをインサ
ート成形してこの部分のみ異なる素材から形成すること
も可能である。
乃至弾性を利用して板面部18aすなわち弾性垂下片1
8を上下方向に弾性変形可能に形成してあり、図5
(B)に示すように、垂下片部18bの先端部すなわち
肉厚部19を下から押圧すると、板面部18aが上方に
撓み、復元するように形成してある。従って、少なくと
も弾性垂下片18は、ABS樹脂などの弾性に優れた合
成樹脂や金属などの板状に形成した場合に可撓性乃至弾
性を帯びる素材から形成するのが好ましい。また、この
弾性垂下片18はその他の部分と一体成形することは勿
論可能であるが、その他、弾性垂下片18のみをインサ
ート成形してこの部分のみ異なる素材から形成すること
も可能である。
【0025】なお、上記板面部18aは必ずしも水平に
形成する必要はなく、傾斜面として形成することもでき
る。また、垂下片部18bについても、必ずしも垂直に
垂下させる必要はなく、いずれかに傾斜していてもよ
い。また、本例の場合、垂下片部18bは水平方向に若
干弾性変形可能となるが、この垂下片部18bの水平方
向の弾性変形は必ずしも必要ではなく、本例の場合には
むしろ垂下片部18bは屋内側方向に容易に開かない方
が好ましい。
形成する必要はなく、傾斜面として形成することもでき
る。また、垂下片部18bについても、必ずしも垂直に
垂下させる必要はなく、いずれかに傾斜していてもよ
い。また、本例の場合、垂下片部18bは水平方向に若
干弾性変形可能となるが、この垂下片部18bの水平方
向の弾性変形は必ずしも必要ではなく、本例の場合には
むしろ垂下片部18bは屋内側方向に容易に開かない方
が好ましい。
【0026】肉厚部19は、垂下片部18bの板面より
水平方向に肉厚に形成すればよく、図6(A)に示すよ
うに、断面丸状すなわち屋内外両側に突出するように形
成しても、(B)に示すように、屋外側のみ突出するよ
うに形成しても、また、(C)に示すように、屋内側の
みに突出するように形成してもよいが、施工性及び成形
性の観点からすると図6(A)に示すように円柱状に形
成するのが好ましい。
水平方向に肉厚に形成すればよく、図6(A)に示すよ
うに、断面丸状すなわち屋内外両側に突出するように形
成しても、(B)に示すように、屋外側のみ突出するよ
うに形成しても、また、(C)に示すように、屋内側の
みに突出するように形成してもよいが、施工性及び成形
性の観点からすると図6(A)に示すように円柱状に形
成するのが好ましい。
【0027】以下、上記の軒樋支持具10を用いて軒樋
1を取り付ける方法及びその取付構造について説明す
る。
1を取り付ける方法及びその取付構造について説明す
る。
【0028】先ず、軒樋支持具10の取付板部11を軒
先の鼻隠し板100の所定位置に当接し、各貫通孔11
bにビス等を打ち込んで軒樋支持具10を軒先に固定す
る。次に、図7に示すように、屋外側耳3の突出片部3
bを樋屋外側係止部13の開口部13a内に挿入するよ
うにして屋外側耳3を樋屋外側係止部13に係止し、こ
の係止点を中心に軒樋1を屋内側に回転させて屋内側耳
4を係止片17の下面に当接させる。
先の鼻隠し板100の所定位置に当接し、各貫通孔11
bにビス等を打ち込んで軒樋支持具10を軒先に固定す
る。次に、図7に示すように、屋外側耳3の突出片部3
bを樋屋外側係止部13の開口部13a内に挿入するよ
うにして屋外側耳3を樋屋外側係止部13に係止し、こ
の係止点を中心に軒樋1を屋内側に回転させて屋内側耳
4を係止片17の下面に当接させる。
【0029】続いて、軒樋1の屋内側を下から押し上げ
る。すると、図5(A)〜(C)に示すように、屋内側
耳4は係止片17によって屋内側に案内されて軒樋1の
後面部2cは弾性的に拡開し、更に押し上げると、屋内
側耳4の上面4aが弾性垂下片18の下端部すなわち肉
厚部19に当接してこれを押し上げる。この際、弾性垂
下片18の板面部18aが上方に撓んで弾性垂下片18
は上方に弾性変形し、肉厚部19が係止片17の突出端
部17aよりも屋内側耳4の上下幅だけ持ち上がったと
ころで、軒樋1の後面部2cの復元力によって屋内側耳
4は係止片17の突出端部17aからその基部側すなわ
ち屋外側に自動的に侵入し、同時に、弾性垂下片18は
その弾性によって元の状態に復元し、図5(C)に示す
ように、屋内側耳4を、係止片17上に載置し、かつ係
止片17と弾性垂下片18とで囲んだ状態に係止するこ
とができる。
る。すると、図5(A)〜(C)に示すように、屋内側
耳4は係止片17によって屋内側に案内されて軒樋1の
後面部2cは弾性的に拡開し、更に押し上げると、屋内
側耳4の上面4aが弾性垂下片18の下端部すなわち肉
厚部19に当接してこれを押し上げる。この際、弾性垂
下片18の板面部18aが上方に撓んで弾性垂下片18
は上方に弾性変形し、肉厚部19が係止片17の突出端
部17aよりも屋内側耳4の上下幅だけ持ち上がったと
ころで、軒樋1の後面部2cの復元力によって屋内側耳
4は係止片17の突出端部17aからその基部側すなわ
ち屋外側に自動的に侵入し、同時に、弾性垂下片18は
その弾性によって元の状態に復元し、図5(C)に示す
ように、屋内側耳4を、係止片17上に載置し、かつ係
止片17と弾性垂下片18とで囲んだ状態に係止するこ
とができる。
【0030】上記構成において、図8(A)、図9及び
図10に示すように、弾性垂下片18の下端部、すなわ
ち肉厚部19を取付板部11の屋外側面11cに当接さ
せた状態における係止片17の突出端部17aと肉厚部
19との水平方向の間隔iを、屋内側耳4の水平方向の
幅Xよりも狭くするように形成することもできる。この
ように形成すれば、図8(B)に示すように、上記同様
にして係止片17と弾性垂下片18とで屋内側耳4を係
止することができるばかりか、この係止状態において、
弾性垂下片18は取付板部1との当接によって屋内側へ
の変動が完全に妨げられるから、屋内側耳4の脱落をよ
り一層確実に防ぐことができる。なお、この場合、図8
に示すように、肉厚部19が取付板部11に当接するよ
うに弾性垂下片18を形成することも、また、図9に示
すように、図1の例と同様、肉厚部19を取付板部11
から離して弾性垂下片18を形成し、その形成間隔を調
整して形成することもできる。更には、図10に示すよ
うに、取付板部11の屋外側面11cに屋外側に突出し
た凸部30を形成し、肉厚部19を取付板部11に当接
させた状態における係止片17の突出端部17aと肉厚
部19との水平方向の間隔iをより狭くなるように形成
することもできる。
図10に示すように、弾性垂下片18の下端部、すなわ
ち肉厚部19を取付板部11の屋外側面11cに当接さ
せた状態における係止片17の突出端部17aと肉厚部
19との水平方向の間隔iを、屋内側耳4の水平方向の
幅Xよりも狭くするように形成することもできる。この
ように形成すれば、図8(B)に示すように、上記同様
にして係止片17と弾性垂下片18とで屋内側耳4を係
止することができるばかりか、この係止状態において、
弾性垂下片18は取付板部1との当接によって屋内側へ
の変動が完全に妨げられるから、屋内側耳4の脱落をよ
り一層確実に防ぐことができる。なお、この場合、図8
に示すように、肉厚部19が取付板部11に当接するよ
うに弾性垂下片18を形成することも、また、図9に示
すように、図1の例と同様、肉厚部19を取付板部11
から離して弾性垂下片18を形成し、その形成間隔を調
整して形成することもできる。更には、図10に示すよ
うに、取付板部11の屋外側面11cに屋外側に突出し
た凸部30を形成し、肉厚部19を取付板部11に当接
させた状態における係止片17の突出端部17aと肉厚
部19との水平方向の間隔iをより狭くなるように形成
することもできる。
【0031】以上、屋内側耳4の上面4aで弾性垂下片
18の下端部を押し上げ、弾性垂下片18の板面部18
aを上方に撓ませることにより屋内側耳4を係止片17
上に係止する取付構造を説明してきたが、これに代え
て、上記の弾性垂下片18における垂下片部18bを水
平方向に弾性変形可能に形成すれば、図11(A)〜
(C)に示すように、屋内側耳4で弾性垂下片18の垂
下片部18bを屋内側に押し広げて、屋内側耳4を係止
片17上に挿入させ、屋内側耳4を係止片17と弾性垂
下片18とで係止させることができる。なお、この場合
には、屋内側耳4の上面4aで弾性垂下片18を押し広
げることを考慮すると、図11に示すように、屋内側耳
4の上面4aは、屋内側或いは屋外側に傾斜形成するの
が好ましい。
18の下端部を押し上げ、弾性垂下片18の板面部18
aを上方に撓ませることにより屋内側耳4を係止片17
上に係止する取付構造を説明してきたが、これに代え
て、上記の弾性垂下片18における垂下片部18bを水
平方向に弾性変形可能に形成すれば、図11(A)〜
(C)に示すように、屋内側耳4で弾性垂下片18の垂
下片部18bを屋内側に押し広げて、屋内側耳4を係止
片17上に挿入させ、屋内側耳4を係止片17と弾性垂
下片18とで係止させることができる。なお、この場合
には、屋内側耳4の上面4aで弾性垂下片18を押し広
げることを考慮すると、図11に示すように、屋内側耳
4の上面4aは、屋内側或いは屋外側に傾斜形成するの
が好ましい。
【0032】次に、他の実施例にかかる軒樋取付構造、
すなわち、図12に示すように、上記軒樋支持具10と
樋内抑え具20とを用いて上記の軒樋1を取付ける構造
について説明する。
すなわち、図12に示すように、上記軒樋支持具10と
樋内抑え具20とを用いて上記の軒樋1を取付ける構造
について説明する。
【0033】ここで、樋内抑え具20は、図13に示す
ように、くの字状に折れ曲がった板片部21a(22
a)に連続して垂直片部21b(22b)を形成してな
るが如き形状の2枚の板片部21、22を若干の水平方
向の間隔をおいて並べて抑え片23を形成し、2組の抑
え片23、23を支持腕12の幅だけ水平方向の間隔を
おいて配設し、これら抑え片23、23間を連結片24
で連結すると共に、板片部21a(22a)の屈曲部分
に軸部25を架け渡して構成してある。但し、この樋内
抑え具20は、くの字状に折れ曲がった回動支承片部に
連続する下片部を備えた抑え片間に軸部で架設し、軒樋
の取付けた状態においては、上片部が屋内側耳の頭に支
持され、下片部が軒樋の後面部に添って下片部下端部が
軒樋の底面付近に位置する構造を備えていれば、適宜変
更可能である。
ように、くの字状に折れ曲がった板片部21a(22
a)に連続して垂直片部21b(22b)を形成してな
るが如き形状の2枚の板片部21、22を若干の水平方
向の間隔をおいて並べて抑え片23を形成し、2組の抑
え片23、23を支持腕12の幅だけ水平方向の間隔を
おいて配設し、これら抑え片23、23間を連結片24
で連結すると共に、板片部21a(22a)の屈曲部分
に軸部25を架け渡して構成してある。但し、この樋内
抑え具20は、くの字状に折れ曲がった回動支承片部に
連続する下片部を備えた抑え片間に軸部で架設し、軒樋
の取付けた状態においては、上片部が屋内側耳の頭に支
持され、下片部が軒樋の後面部に添って下片部下端部が
軒樋の底面付近に位置する構造を備えていれば、適宜変
更可能である。
【0034】本実施形態の場合には、上記軒樋支持具1
0の係止片17の基端部分、すなわち支持腕12の下側
腕部12bが取付板部11から一旦下がった部分の下端
部付近に軸受部15を設けておき、その軸受部15は、
例えば下面部に樋内抑え具20の軸部25よりも若干狭
幅の開口部を設け、その奥に丸溝部を設けて樋内抑え具
20を回動可能に軸止し得るように形成する。そして、
樋内抑え具20の軸部25を軒樋支持具10の軸受部に
挿入して装着することにより、軒樋支持具10に軸部2
5を中心に回転可能に軸止することができる。
0の係止片17の基端部分、すなわち支持腕12の下側
腕部12bが取付板部11から一旦下がった部分の下端
部付近に軸受部15を設けておき、その軸受部15は、
例えば下面部に樋内抑え具20の軸部25よりも若干狭
幅の開口部を設け、その奥に丸溝部を設けて樋内抑え具
20を回動可能に軸止し得るように形成する。そして、
樋内抑え具20の軸部25を軒樋支持具10の軸受部に
挿入して装着することにより、軒樋支持具10に軸部2
5を中心に回転可能に軸止することができる。
【0035】このように樋内抑え具20を用いれば、上
記実施形態の作用効果に加え、軒樋1の屋内側を上方に
押し上げる際、屋内側耳4は樋内抑え具20の板片部2
1a(22a)を押し上げ、樋内抑え具20は垂直片部
21b(22b)が軒樋1の後面部2cに近づくように
回転して、軒樋1の取付け状態では、図12に示すよう
に、樋内抑え具20の板片部21a(22a)が屋内側
耳4に押し上げられ、垂直片部21b(22b)は軒樋
1の後面部2cに添い、当該垂直片部21b(22b)
の下端部は軒樋1の底面2a付近に位置する状態に固定
されるから、樋内抑え具20によって軒樋1の屋外側へ
の移動及び変形並びに上方への移動及び変形を規制する
ことができ、軒樋1のガタツキ及び脱落をより一層確実
に防止することができる。
記実施形態の作用効果に加え、軒樋1の屋内側を上方に
押し上げる際、屋内側耳4は樋内抑え具20の板片部2
1a(22a)を押し上げ、樋内抑え具20は垂直片部
21b(22b)が軒樋1の後面部2cに近づくように
回転して、軒樋1の取付け状態では、図12に示すよう
に、樋内抑え具20の板片部21a(22a)が屋内側
耳4に押し上げられ、垂直片部21b(22b)は軒樋
1の後面部2cに添い、当該垂直片部21b(22b)
の下端部は軒樋1の底面2a付近に位置する状態に固定
されるから、樋内抑え具20によって軒樋1の屋外側へ
の移動及び変形並びに上方への移動及び変形を規制する
ことができ、軒樋1のガタツキ及び脱落をより一層確実
に防止することができる。
【図1】本発明の一実施例に係る軒樋取付構造の一例を
示した一部断面側面図である。
示した一部断面側面図である。
【図2】図1の軒樋取付構造を構成する軒樋支持具の一
例を示した側面図である。
例を示した側面図である。
【図3】図2に示した軒樋支持具の斜視図である。
【図4】図2に示した軒樋支持具の屋内側部分を拡大し
て示した要部側面図である。
て示した要部側面図である。
【図5】図2に示した軒樋支持具に軒樋の屋内側耳を係
止する際の工程を順に示した要部側面図である。
止する際の工程を順に示した要部側面図である。
【図6】軒樋支持具における弾性垂下片の下端部に形成
する肉厚部の形態を例示した要部側面図である。
する肉厚部の形態を例示した要部側面図である。
【図7】図1の軒樋取付構造の施工状態の一例を示した
一部断面側面図である。
一部断面側面図である。
【図8】(A)は、図2に示した例の変形例としての軒
樋支持具の屋内側部分を拡大して示した要部側面図であ
り、(B)(C)はその軒樋支持具に軒樋の屋内側耳を
係止する際の工程を順に示した要部側面図である。
樋支持具の屋内側部分を拡大して示した要部側面図であ
り、(B)(C)はその軒樋支持具に軒樋の屋内側耳を
係止する際の工程を順に示した要部側面図である。
【図9】図8の例とも異なる図2に示した例の変形例と
しての軒樋支持具の屋内側部分を拡大した要部側面図で
ある。
しての軒樋支持具の屋内側部分を拡大した要部側面図で
ある。
【図10】図9の例とも異なる図2に示した例の変形例
としての軒樋支持具の屋内側部分を拡大した要部側面図
である。
としての軒樋支持具の屋内側部分を拡大した要部側面図
である。
【図11】(A)は、上記の例とは異なる構造の軒樋支
持具の屋内側部分を拡大して示した要部側面図であり、
(B)(C)はその軒樋支持具に軒樋の屋内側耳を係止
する際の工程を順に示した要部側面図である。
持具の屋内側部分を拡大して示した要部側面図であり、
(B)(C)はその軒樋支持具に軒樋の屋内側耳を係止
する際の工程を順に示した要部側面図である。
【図12】樋内抑え具を用いた軒樋取付構造の一例を示
した一部断面側面図である。
した一部断面側面図である。
【図13】図12の軒樋取付構造を構成する樋内抑え具
の一例を示した斜視図である。
の一例を示した斜視図である。
【図14】従来の軒樋取付構造の一例を示した一部断面
側面図である。
側面図である。
【図15】従来の軒樋支持具の一例を示した側面図であ
る。
る。
1 軒樋 2 樋本体 3 屋外側耳 4 屋内側耳 10 軒樋支持具 11 取付板部 12 支持腕 13 樋屋外側係止部 14 樋屋内側係止部 15 軸受部 17 係止片 17a 突出端部 18 弾性垂下片 18a 板面部 18b 垂下片部 19 肉厚部 20 樋内抑え具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片平 雅文 滋賀県長浜市三ツ矢町5番8号 三菱樹脂 株式会社長浜工場内
Claims (6)
- 【請求項1】 樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備え
てなる軒樋と、 躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に
突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる
樋屋外側係止部、前記取付板部に向かって突出してなる
係止片、及び、当該係止片の突出端部と前記取付板部と
に挟まれた領域内に前記係止片の上方から垂下し、上下
方向に弾性変形可能な弾性垂下片を備えてなる軒樋支持
具と、を有し、 係止片の突出端部と取付板部との水平方向の間隔を軒樋
の屋内側耳の水平方向の幅と同じか或いはそれよりも広
く設定し、かつ係止片の突出端部と弾性垂下片の先端部
との水平方向の間隔を屋内側耳の水平方向の幅よりも狭
く設定して、係止片と弾性垂下片とで軒樋の屋内側耳を
係止し得る構成を備えた軒樋取付構造。 - 【請求項2】 樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備え
てなる軒樋と、 躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に
突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる
樋屋外側係止部、前記取付板部に向かって突出してなる
係止片、及び、当該係止片の突出端部と前記取付板部と
に挟まれた領域内に前記係止片の上方から垂下し、水平
方向に弾性変形可能な弾性垂下片を備えてなる軒樋支持
具と、を有し、 係止片の突出端部と取付板部との水平方向の間隔を軒樋
の屋内側耳の水平方向の幅と同じか或いはそれよりも広
く設定し、かつ係止片の突出端部と弾性垂下片の先端部
との水平方向の間隔を軒樋の屋内側耳の水平方向の幅よ
りも狭く設定して、係止片と弾性垂下片とで軒樋の屋内
側耳を係止し得る構成を備えた軒樋取付構造。 - 【請求項3】 弾性垂下片の先端に肉厚部を設けてなる
請求項1又は2に記載の軒樋取付構造。 - 【請求項4】 樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備え
てなる軒樋を支持するための軒樋支持具であって、 躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に
突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる
樋屋外側係止部、前記取付板部に向かって突出してなる
係止片、及び、当該係止片の突出端部と前記取付板部と
に挟まれた領域内に前記係止片の上方から垂下し、上下
方向に弾性変形可能な弾性垂下片を備え、 係止片の突出端部と取付板部との水平方向の間隔を軒樋
の屋内側耳の水平方向の幅と同じか或いはそれよりも広
く設定し、かつ係止片の突出端部と弾性垂下片の先端部
との水平方向の間隔を屋内側耳の水平方向の幅よりも狭
く設定して、係止片と弾性垂下片とで軒樋の屋内側耳を
係止し得る構成を備えた軒樋支持具。 - 【請求項5】 樋本体の屋内側上端部に屋内側耳を備
えてなる軒樋を支持するための軒樋支持具であって、 躯体側に固定する取付板部、この取付板部から屋外側に
突出してなる支持腕、この支持腕の屋外側に設けてなる
樋屋外側係止部、前記取付板部に向かって突出してなる
係止片、及び、当該係止片の突出端部と前記取付板部と
に挟まれた領域内に前記係止片の上方から垂下し、水平
方向に弾性変形可能な弾性垂下片を備え、 係止片の突出端部と取付板部との水平方向の間隔を軒樋
の屋内側耳の水平方向の幅と同じかそれよりも広く設定
し、かつ係止片の突出端部と弾性垂下片の先端部との水
平方向の間隔を軒樋の屋内側耳の水平方向の幅よりも狭
く設定して、係止片と弾性垂下片とで軒樋の屋内側耳を
係止し得る構成を備えた軒樋支持具。 - 【請求項6】 弾性垂下片の先端に肉厚部を設けてなる
請求項4又は5に記載の軒樋支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001163081A JP2002356965A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 軒樋取付構造及び軒樋支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001163081A JP2002356965A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 軒樋取付構造及び軒樋支持具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002356965A true JP2002356965A (ja) | 2002-12-13 |
Family
ID=19006115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001163081A Pending JP2002356965A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 軒樋取付構造及び軒樋支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002356965A (ja) |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001163081A patent/JP2002356965A/ja active Pending
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