JP3909791B2 - 透明導電膜の転写方法 - Google Patents

透明導電膜の転写方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3909791B2
JP3909791B2 JP11031099A JP11031099A JP3909791B2 JP 3909791 B2 JP3909791 B2 JP 3909791B2 JP 11031099 A JP11031099 A JP 11031099A JP 11031099 A JP11031099 A JP 11031099A JP 3909791 B2 JP3909791 B2 JP 3909791B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
conductive film
substrate
layer
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11031099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000306441A (ja
Inventor
一郎 別宮
忠宏 古川
明良 村上
和己 新井
尚 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP11031099A priority Critical patent/JP3909791B2/ja
Priority to US09/548,952 priority patent/US6413693B1/en
Priority to DE60040361T priority patent/DE60040361D1/de
Priority to EP00303238A priority patent/EP1046945B1/en
Priority to TW089107242A priority patent/TW514607B/zh
Priority to KR10-2000-0020243A priority patent/KR100382824B1/ko
Publication of JP2000306441A publication Critical patent/JP2000306441A/ja
Priority to US10/027,289 priority patent/US6830864B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3909791B2 publication Critical patent/JP3909791B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1343Electrodes
    • G02F1/13439Electrodes characterised by their electrical, optical, physical properties; materials therefor; method of making
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラスチック材料からなるシート基材の一面に、転写によって透明導電膜を形成する技術であり、転写すべき透明導電膜を、プラスチック材料に比べて耐熱性にすぐれた基板側に形成しておく転写技術に関する。
【0002】
【発明の背景】
この種の転写技術は、液晶表示装置などの光学的な表示装置のための電極あるいは配線となる透明導電膜を形成する技術の一つとして知られている。この転写による技術は、基本的に、一時的に透明導電膜を支持する仮の基板上に、剥離層を介して透明導電膜を形成しておき、その透明導電膜を接着剤の層を介して別のシート基材に転写するという方法である。その基本については、たとえば特開平2−174011の公報が示している。なお、接着剤層については、一般に、仮の基板の透明導電膜上に形成するが、場合によっては、別のシート基材の側に形成しておくこともできる。
【0003】
転写すべき透明導電膜としては、ITO(インジウム−チン−オキサイド)やSnO2などの金属酸化物を用いるが、それらの材料は、高温で成膜するほど低抵抗を示す。実用上、たとえば150℃以上の基板温度で比抵抗3.0×10‐4Ωcm以下の特性が望まれる。そこで、その上に透明導電膜を形成する仮の基板としては、最終的に透明導電膜を支持する別のシート基材に比べて耐熱性にすぐれたものを選択すべきである。特に、別のシート基材として、プラスチック材料を用いる場合には、それが肝要である。その点から、特開平11−24081号の公報は、剥離層の材料としてポリイミド樹脂を用い、しかも、仮の基板として、ポリイミド樹脂を有効に塗膜化するため、分子内に弗素原子および珪素原子を含まず、かつ剥離層のポリイミドの焼成温度を超えるガラス転移温度をもつ耐熱性ポリマーを用いる技術を示している。
【0004】
発明者らは、そうした転写によって透明導電膜を形成する技術について、いろいろと実験し検討したところ、仮の基板の側から透明導電膜を別のシート基材の側に転写する際、その透明導電膜にクラックが発生するおそれがあることに着目した。その原因を探ったところ、透明導電膜が薄く比較的にもろい性質をもち、それが転写時に加わる外力に耐えきれないことに起因していることが判明した。外力の主因は、透明導電膜をシート基材の側に接着するための接着剤の硬化収縮に伴う応力であり、それが転写時に仮の基板を引き剥がす際に透明導電膜に作用することになる。また、転写後にそうした応力が残ると、高温、高湿等のストレスがかかった場合にクラックが発生しやすくなる。このような接着剤の側から加わる応力に対し、透明導電膜を保護するという考え方は、前記した公報を含め今までは何も考慮されていなかった。そして特に、そうした応力に起因する問題は、耐熱性の仮の基板として、セラミックス、ガラス、金属(42アロイ、銅合金等の熱膨張の小さい金属材料が好適である)の単体、あるいはそれらの複数を積層し複合したものなど、プラスチック材料であるシート基材に比べて大きな剛性をもつものを用いるときに顕著である。また、これらの仮の基板は、パターン形成を前提にすると、温度や湿度に対する寸法安定性が重要であり、プラスチック材料は望ましい材料ではない。
【0005】
【発明の解決すべき課題】
したがって、この発明は、転写時の外力から透明導電膜を有効に保護する技術を提供することを第1の目的とする。
また、この発明は、外力の主因となる接着剤の層の厚さを有効に制御することができる技術を提供することを他の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明では、耐熱性にすぐれた基板の側に予め形成した透明導電膜を、プラスチック材料からなるシート基材の側に転写するに際し、転写すべき透明導電膜を、耐熱性の基板上、転写時に剥離部分となる剥離層と、前記したクラックの発生から保護するための保護膜とでサンドイッチ状にはさみ込んだ形態にする。透明導電膜は、転写時、剥離層と保護膜とによって保護されているため、特に接着剤層の側の保護膜が前記した外力を吸収あるいは緩衝するように作用し、クラックの発生を有効に防ぐことができる。
【0007】
透明導電膜をサンドイッチ状にはさむ一方の剥離層としては、透明導電膜の材料であるITO等を高温で成膜可能なだけの耐熱性、そうしたITO等とのしっかりした密着性、透明導電膜をパターニングする際のエッチングプロセス等に対する耐性、さらには、仮の基板との適度な密着性(剥離するまでにしっかりと仮の基板に密着し、しかも、他層にダメージを与えずに剥離可能であるような密着性であり、たとえば、90°剥離で数g〜100g/cm程度の引き剥がし力が必要なだけの密着性)をもつことが必要である。この剥離層として好適な材料はポリイミドである。前記した特開平11−24081号の公報の7ページの比較例1では、ポリイミド膜−ガラス基板の場合、剥離しにくいという記載があるが、実験によれば、仮の基板がガラスであっても特別な処理を行うことなくポリイミド膜は剥離可能である。しかし、ポリイミドも種類によってガラスとの密着性を異にする。ピロメリット酸無水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルから合成される第1のものは、表面にSiO2がコートされたガラスとの密着性はそれほど良くなく、剥離層の材料として適している。それに対し、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、あるいはピロメリット酸無水物と3,3’−ジアミノジフェニルスルホンから合成される第2のポリイミドは、第1のものよりもガラスとの密着性が良い。しかも、ポリイミドとガラスとの密着性はベークをすると良くなり、時間の経過とともに次第に低下し、一定のところで変化しなくなる。しかし、そのように密着性が低下したものを再びベークすると、密着性は元に戻る。第1のポリイミドはベーク直後でもガラスから剥離することができるが、数日すると水洗でも剥がれてしまうほど密着性が低下する(90°剥離で1g/cm未満)。それに対し、第2のポリイミドはベーク直後ではガラスから剥がすことができないが、時間が経過すれば剥がすことができるようになる。こうしたポリイミドの密着性の変化は、ポリイミドの吸湿が原因していると考えられる。したがって、ポリイミドのそうした特性を考慮しつつ、ポリイミドを剥離層として用いることができる。また、たとえば密着性の良くない第1のポリイミドにシランカップリング剤を添加することによって、ガラスとの密着性を最適化することができる。
【0008】
一方、透明導電膜をサンドイッチ状にはさむ他方の保護膜は、剥離層と相俟って透明導電膜を保護するための膜であり、アルキッド、アクリル、ウレタン等の有機系の樹脂のほか、無機系、あるいは無機系と有機系とのハイブリッド樹脂などを用いることできる。無機系の材料として、たとえばテトラアルコキシシランのアルコール溶液(コーティング溶液)があり、より厚く塗布する際には、これに有機成分を入れたコーティング溶液もある(たとえば、商品名セラメートC−533、ZRS−5PH/触媒化成)。剥離層が0.1〜2μm、透明導電膜が0.1〜0.4μmの厚さに対し、保護膜は0.5〜2μmの厚さであり、保護特性の点からすると、その硬さを鉛筆硬度(JIS K5401)がH以上、好ましくは2H以上に設定するのが良い。また、この保護膜の上にカラー表示のためのカラーフィルタ層を形成するときには、剥離層の除去に対しカラーフィルタ層および接着剤層を保護する機能をもたせるようにもすべきである。
【0009】
さらに、透明導電膜としては、前記したITOやSnO などの金属酸化物を用いることができ、特には、透明性および比抵抗などの特性面ですぐれたITOが好ましい。このITOなどは、スパッタ、イオンプレーティングあるいは電子ビーム蒸着などの公知の方法によって形成することができる。また、耐熱性の仮の基板としては、セラミックス、ガラス、金属の単体か、それらが複合された基板を広く適用することができるが、特にはガラス基板が好ましい。ガラスは耐熱性にすぐれるだけでなく、その上に透明導電膜やカラーフィルタ層などを正確に位置合わせしつつ形成することができるからである。そして、ガラスは、前記したように、剥離層の材料であるポリイミドとの関係からも好適な材料である。
【0010】
次に、透明導電膜をシート基材の側に接着するための接着剤層としては、熱をかけずに硬化する紫外線硬化型のものが好ましい。その中でもカチオン重合型のもの、たとえば、エポキシ系の紫外線硬化型接着剤が最適である。塗布の厚さは、2〜20μm程度であり、充分な接着強度を得ることができ、透過率を失わない薄さをもつ値に設定する。こうした接着剤層は、ラミネート時の押圧条件により膜厚分布に差が生じたり、脇から接着剤がはみ出したりする。そのため、接着剤層の部分に、その接着剤層の厚さを制御するためのスペーサ手段を設けるようにするのが良い。スペーサ手段としては、接着剤層の中に混入したスペーサ粒子、あるいは保護膜の上に形成したスペーサパターンなどを用いることができる。
【0011】
なお、プラスチック材料からなるシート基材は、シート(枚葉)、ロールのいずれの形態でも用いることができ、好ましい厚さは100〜700μmの範囲である。したがって、ここでいうシート基材は、いわゆるフィルムやシートを含むシート状の部材を包含する概念である。材料であるプラスチックとしては、ポリエーテルスルホン、ポリエステル、ポリカーボネート、塩化ビニール、ナイロン、ポリアリレート、アクリル、ポリイミド等を適用することができる。
【0012】
【実施例】
以下、添付の図面に示す実施例を参照しながら、この発明の内容をさらに具体的に説明する。
まず、図1に示すように、洗浄したガラス基板10を用意し、その一面に剥離層としての透明なポリイミド層20を塗布によって形成する。ガラス基板10の厚さは0.7〜1.1mm程度であり、全体として剛性をもっている。このガラス基板10は、その表面に転写すべき透明導電膜などを支持する基板であるため、良好な表面平滑性、たとえば暗室下5000Luxの明るさの反射光で目視により観察した時にキズや突起等が見えない程度の表面平滑性(基板表面の外観規格)をもっていることが望ましい。また、ポリイミド層20は、前記した第1のポリイミドに固形分比で0.1%のシランカップリング剤を添加したものであり、その厚さが0.1〜2μmである。勿論、このポリイミド層20については、塗布した後、加熱処理により硬化させる。ガラス基板10は、ポリイミド硬化のための加熱処理に充分に耐えうることは勿論である。
【0013】
次に、図2に示すように、そうしたガラス基板10のポリイミド層20上に、ITO膜を成膜した後、それをパターニングすることによって、透明導電膜30を形成する。ITO膜の成膜に当たってはガラス基板10の温度を150℃以上とし、前記したような比抵抗の低い膜を得る。そして、図3に示すように、ガラス基板10上の透明導電膜30を被うように、アクリル系の保護膜40を1〜2μmの厚さに形成する。
【0014】
この後、図4に示すように、保護膜40の上にイエロー、マゼンタ、シアンの色パターン50Y,50M,50Cを含むカラーフィルタ層50をフォトリソグラフィ法によって形成する。色パターン50Y,50M,50Cの材料として、染料あるいは顔料などの着色剤をポリイミド樹脂溶液に溶解あるいは分散させた公知の塗布材料を用いることができる(たとえば、特開平10−170716号)。各色パターンはストライプ形状であり、その幅は50〜200μmであり、隣り合う色パターンの間の距離は5〜20μmである。また、カラーフィルタ層50は、反射型のものであり、その厚さが0.2〜2μmである。この際、カラーフィルタ層50の各色パターン50Y,50M,50CおよびパターニングしたITO膜は、寸法安定性にすぐれたガラス基板10上で位置合わせを行っているので、パターニングや位置合わせの上で何ら問題が起こらない。
【0015】
さらに、図5に示すように、カラーフィルタ層50の上を全体的に被うように、接着剤層60を塗布によって形成する。接着剤層60としては、紫外線硬化型であり、カチオン重合型のエポキシ系の紫外線硬化型接着剤(旭電化工業株式会社製のUV硬化樹脂KR500)を用いる。塗布の厚さは、2〜20μm程度であり、充分な接着強度を得ることができ、透過率を失わない薄さをもつ値に設定する。このとき、接着剤層60の中に、スペーサ手段としてスペーサ粒子、たとえばベンゾグアナミンの4μm球形粒子(図示しない)を混入する。スペーサ粒子は、塗布すべき材料の中に予め添加しておき、基板10への塗布を行う。この際、接着剤は液状であり、スペーサ粒子の大きさよりやや厚めに塗膜の厚さをコントロールすることが望ましい。この状態でガラス基板10とプラスチックシートであるシート基材80をラミネートすると、膜厚が全面均一の接着剤層60を得ることができる。なお、スペーサ粒子の混入量としては、接着剤層60を形成した後で、面内分布量が40個/mm2程度となるよう調整するのが好ましい。ここで、接着剤層60のエポキシ樹脂は、光硬化によってたとえば数%程度の体積収縮を生じるが、スペーサ粒子はそうした変化が生じにくい。そのため、接着剤層60の体積収縮に伴ってスペーサ粒子の部分に不都合な変形や応力が生じ、ITO膜にクラックが生じることがある。これを避けるため、スペーサ粒子の粒子径は所定以下の大きさにすべきであり、たとえば5.5μm以下に設定するのが好ましい。スペーサ手段としては、スペーサ粒子のほか、図6に示すように、カラーフィルタ層50の各色パターン50Y,50M,50Cの間(この部分は、透明導電膜30のパターンがない部分でもある)に、島状あるいはストライプ状にパターニングしたスペーサパターン70を用いることもできる。スペーサパターン70は、不都合な変形や応力によって透明導電膜30に損傷を与えるようなことがない。また、スペーサパターン70は、黒色の色材を混入したポリイミド樹脂を利用して形成することができる。そうすれば、液晶表示をするとき、表示のコントラストを向上させるというメリットをも得る。
【0016】
この後、図7に示すように、接着剤層60の側に、ポリエーテルスルホン基板からなるシート基材80(厚さが100〜700μm)を配置し、透明導電膜30およびカラーフィルタ層50などをガラス基板10側からシート基材80側に転写する。この転写処理に際しては、シート基材80側から紫外線を照射するが、併せて、照射に伴う接着剤層60の側(硬化対象物)の温度上昇を積極的に抑え、できるだけ常温に近い温度にする。この転写時、特にダメージを受けやすい透明導電膜30は、剥離層としてのポリイミド膜20と保護膜40との間にサンドイッチされているため、接着剤層60の硬化および転写に伴う外力から有効に保護される。
【0017】
転写後、剥離層としてのポリイミド層20を除去する。それは、透明導電膜30と液晶表示のためのドライバーICとの電気的な接続を可能とするためでもあり、液晶駆動のための実効電圧の向上を図るためでもある。ポリイミド層20の除去については、ヒドラジン−エチレンジアミンを用いた湿式エッチングを用いる。この際、前記保護膜40は、このエッチャントから接着剤層60、カラーフィルタ層50を保護する。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離層を形成したガラス基板を示す断面図である。
【図2】ガラス基板上に透明導電膜を形成した状態を示す断面図である。
【図3】透明導電膜のパターンの上に保護膜を形成した状態を示す断面図である。
【図4】保護膜の上にカラーフィルタ層を形成した状態を示す断面図である。
【図5】カラーフィルタ層の上に接着剤層を塗布した状態を示す断面図である。
【図6】スペーサパターンを利用した場合の断面図である。
【図7】転写の際の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板
20 ポリイミド層(剥離層)
30 透明導電膜
40 保護膜
50 カラーフィルタ層
60 接着剤層
70 スペーサパターン
80 シート基材

Claims (6)

  1. プラスチック材料からなるシート基材の一面に、転写によって透明導電膜を形成するに際し、転写すべき前記透明導電膜を、前記プラスチック材料に比べて耐熱性にすぐれた基板側に形成しておく転写方法であって、前記透明導電膜は比抵抗3.0×10 −4 Ωcm以下の特性をもつものであり、前記耐熱性にすぐれた基板上に前記透明導電膜が、転写時に剥離部分となる剥離層と、その透明導電膜を保護するための保護膜とではさみ込まれ、それにより、クラックの発生が防止されていることを特徴とする、透明導電膜の転写方法。
  2. 前記耐熱性にすぐれた基板は、セラミックス、ガラス、金属の単体か、それらが複合された基板であり、しかも、前記剥離層は、ポリイミド系の樹脂からなる、請求項1の転写方法。
  3. 前記耐熱性にすぐれた基板上、前記保護膜の上にさらに接着剤層を含む、請求項1の転写方法。
  4. 前記接着剤層の部分に、その接着剤層の厚さを制御するためのスペーサ手段を備える、請求項3の転写方法。
  5. 前記スペーサ手段は、前記接着剤層の中に混入したスペーサ粒子、あるいは前記保護膜の上に形成したスペーサパターンのいずれかである、請求項4の転写方法。
  6. 前記透明導電膜は、液晶カラー表示装置の電極であり、カラー表示のためのカラーフィルタ層が前記保護膜の上に形成され、前記接着剤層がそのカラーフィルタ層を被っている、請求項3の転写方法。
JP11031099A 1999-04-19 1999-04-19 透明導電膜の転写方法 Expired - Fee Related JP3909791B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11031099A JP3909791B2 (ja) 1999-04-19 1999-04-19 透明導電膜の転写方法
US09/548,952 US6413693B1 (en) 1999-04-19 2000-04-13 Method for transferring transparent conductive film
EP00303238A EP1046945B1 (en) 1999-04-19 2000-04-17 Method for transferring transparent conductive film
DE60040361T DE60040361D1 (de) 1999-04-19 2000-04-17 Verfahren zum Übertragen eines durchsichtigen, leitenden Films
TW089107242A TW514607B (en) 1999-04-19 2000-04-18 Method for transferring transparent conductive film
KR10-2000-0020243A KR100382824B1 (ko) 1999-04-19 2000-04-18 투명도전막의 전사방법
US10/027,289 US6830864B2 (en) 1999-04-19 2001-12-20 Method for transferring transparent conductive film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11031099A JP3909791B2 (ja) 1999-04-19 1999-04-19 透明導電膜の転写方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000306441A JP2000306441A (ja) 2000-11-02
JP3909791B2 true JP3909791B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=14532478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11031099A Expired - Fee Related JP3909791B2 (ja) 1999-04-19 1999-04-19 透明導電膜の転写方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6413693B1 (ja)
EP (1) EP1046945B1 (ja)
JP (1) JP3909791B2 (ja)
KR (1) KR100382824B1 (ja)
DE (1) DE60040361D1 (ja)
TW (1) TW514607B (ja)

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3909791B2 (ja) * 1999-04-19 2007-04-25 共同印刷株式会社 透明導電膜の転写方法
ATE459488T1 (de) * 1999-09-28 2010-03-15 Kyodo Printing Co Ltd Übertragungskörper und verwendungsverfahren
JP4812971B2 (ja) * 2000-10-13 2011-11-09 共同印刷株式会社 液晶表示装置の電極基材の製造方法
JP4707243B2 (ja) * 2001-01-25 2011-06-22 共同印刷株式会社 液晶表示素子用電極基板の製造方法
JP4910237B2 (ja) * 2001-03-06 2012-04-04 凸版印刷株式会社 カラー液晶表示装置用電極基板の製造方法
KR100830449B1 (ko) * 2001-12-05 2008-05-20 엘지전자 주식회사 가전제품의 표면에 부착되는 인쇄필름
JP2004012802A (ja) * 2002-06-06 2004-01-15 Nec Lcd Technologies Ltd 液晶表示装置
JP3949535B2 (ja) * 2002-08-06 2007-07-25 日本板硝子株式会社 調光体、合わせガラス、及び調光体の製造方法
US20050087513A1 (en) * 2003-10-09 2005-04-28 Tsung-Neng Liao Method of forming transparent conductive layer on substrate
GB0327093D0 (en) * 2003-11-21 2003-12-24 Koninkl Philips Electronics Nv Active matrix displays and other electronic devices having plastic substrates
JP4970242B2 (ja) * 2004-03-20 2012-07-04 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ディスプレイ基材へのカラー素子及びバスバーの適用法
JP2007048564A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Fujikura Ltd 透明導電膜付き基材の製造方法
SG150514A1 (en) * 2005-08-12 2009-03-30 Cambrios Technologies Corp Nanowires-based transparent conductors
JP4647434B2 (ja) * 2005-08-25 2011-03-09 共同印刷株式会社 液晶表示装置用電極基板とその製造方法及び液晶表示装置
JP2008091685A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Seiko Epson Corp 素子基板およびその製造方法
US8018568B2 (en) 2006-10-12 2011-09-13 Cambrios Technologies Corporation Nanowire-based transparent conductors and applications thereof
EP2082436B1 (en) 2006-10-12 2019-08-28 Cambrios Film Solutions Corporation Nanowire-based transparent conductors and method of making them
GB2444081B (en) * 2006-11-24 2011-05-11 Ocuity Ltd Manufacture of a birefringent liquid crystal component
KR101456838B1 (ko) 2007-04-20 2014-11-04 캄브리오스 테크놀로지즈 코포레이션 복합 투명 도전체 및 그 제조 방법
US8778116B2 (en) 2007-12-07 2014-07-15 Meijyo Nano Carbon Co., Ltd. Method for producing carbon nanotube-containing conductor
US20100003511A1 (en) * 2008-07-03 2010-01-07 University Of Florida Research Foundation, Inc. Transparent conducting electrode
EP2501770A4 (en) * 2009-11-20 2015-12-09 3M Innovative Properties Co SURFACE MODIFIED LUBRICANTS
SG183138A1 (en) 2010-02-05 2012-09-27 Cambrios Technologies Corp Photosensitive ink compositions and transparent conductors and method of using the same
WO2013035298A1 (ja) * 2011-09-08 2013-03-14 シャープ株式会社 表示装置及びその製造方法
KR101949561B1 (ko) * 2012-10-12 2019-02-18 코닝 인코포레이티드 잔류 강도를 갖는 제품
TWI524825B (zh) * 2012-10-29 2016-03-01 財團法人工業技術研究院 碳材導電膜的轉印方法
CN105378856B (zh) * 2013-05-16 2019-07-12 印可得株式会社 透明电极薄膜的制造方法
KR102534510B1 (ko) * 2015-03-31 2023-05-19 닛산 가가쿠 가부시키가이샤 박리층 형성용 조성물 및 박리층
JP2017013247A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 凸版印刷株式会社 電極剥離フィルム、電極付きカラーフィルタ基板、およびこれらの製造方法
KR102389537B1 (ko) 2016-07-29 2022-04-25 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 박리 방법, 표시 장치, 표시 모듈, 및 전자 기기
CN106526941A (zh) * 2016-12-30 2017-03-22 惠科股份有限公司 显示面板加工工艺的改善方法、显示面板加工设备
KR102083660B1 (ko) 2018-07-30 2020-03-02 주식회사 베스트마킹 마킹표시부의 크기를 조절하는 시스템 및 그 제어방법
JP6727459B1 (ja) * 2019-02-28 2020-07-22 三菱電機株式会社 分析方法および試料作製装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59151705A (ja) 1983-02-18 1984-08-30 株式会社日立製作所 透明導電性膜を有する基体及びその製造方法
JPS60231396A (ja) 1984-05-01 1985-11-16 三菱レイヨン株式会社 半導体層を有する積層体
US5155005A (en) * 1990-03-29 1992-10-13 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of producing polychromatic colored image
US5411792A (en) * 1992-02-27 1995-05-02 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Transparent conductive substrate
US5514502A (en) * 1993-08-16 1996-05-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photopolymerizable composition, color filter, and production of color filter
KR0153029B1 (ko) * 1993-10-28 1998-11-16 시노자키 아키히코 투명 전도성 기판 및 그 제조방법
US5747152A (en) * 1993-12-02 1998-05-05 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Transparent functional membrane containing functional ultrafine particles, transparent functional film, and process for producing the same
JPH07244212A (ja) * 1994-01-11 1995-09-19 Fuji Photo Film Co Ltd カラーフイルター用感光材料とそれを用いたカラーフイルターの製造方法
US5521035A (en) 1994-07-11 1996-05-28 Minnesota Mining And Manufacturing Company Methods for preparing color filter elements using laser induced transfer of colorants with associated liquid crystal display device
US5834327A (en) 1995-03-18 1998-11-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method for producing display device
US6144435A (en) * 1995-04-28 2000-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal device, process for producing same and liquid crystal apparatus
US5771110A (en) * 1995-07-03 1998-06-23 Sanyo Electric Co., Ltd. Thin film transistor device, display device and method of fabricating the same
US6023318A (en) * 1996-04-15 2000-02-08 Canon Kabushiki Kaisha Electrode plate, process for producing the plate, liquid crystal device including the plate and process for producing the device
KR100271487B1 (ko) 1997-05-23 2000-11-15 김순택 칼라필터용 도너필름
JPH1124081A (ja) 1997-06-27 1999-01-29 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 光学要素および積層体転写シート
JP4028043B2 (ja) * 1997-10-03 2007-12-26 コニカミノルタホールディングス株式会社 液晶光変調素子および液晶光変調素子の製造方法
US6265051B1 (en) * 1998-11-20 2001-07-24 3Com Corporation Edge connectors for printed circuit boards comprising conductive ink
JP3909791B2 (ja) * 1999-04-19 2007-04-25 共同印刷株式会社 透明導電膜の転写方法
ATE459488T1 (de) * 1999-09-28 2010-03-15 Kyodo Printing Co Ltd Übertragungskörper und verwendungsverfahren

Also Published As

Publication number Publication date
KR20000071717A (ko) 2000-11-25
DE60040361D1 (de) 2008-11-13
EP1046945A2 (en) 2000-10-25
EP1046945A3 (en) 2001-10-10
US6830864B2 (en) 2004-12-14
US20020055057A1 (en) 2002-05-09
JP2000306441A (ja) 2000-11-02
US6413693B1 (en) 2002-07-02
TW514607B (en) 2002-12-21
KR100382824B1 (ko) 2003-05-09
EP1046945B1 (en) 2008-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3909791B2 (ja) 透明導電膜の転写方法
JP4667471B2 (ja) 透明導電性フィルム、その製造方法及びそれを備えたタッチパネル
JP4888608B2 (ja) 導電性基板およびその製造方法ならびにタッチパネル
US5858624A (en) Method for assembling planarization and indium-tin-oxide layer on a liquid crystal display color filter with a transfer process
JP4058256B2 (ja) 反射防止フィルム及び反射防止処理された物体
JPH07168006A (ja) 反射防止膜、反射防止フィルムおよびその製造方法
JP3862202B2 (ja) アクティブマトリックス層および転写方法
CN108351722B (zh) 薄膜触控传感器
CN108139823B (zh) 薄膜触控传感器及其制造方法
JPH1124081A (ja) 光学要素および積層体転写シート
JP2002316378A (ja) 透明導電性積層体及びそれを用いたタッチパネル
JPH09123333A (ja) 積層フィルム
JP3682714B2 (ja) アクティブマトリックス層および転写方法
JP2001166120A (ja) 転写体およびそれを利用した方法
JP4502441B2 (ja) 接着剤による透明導電膜の支持方法および層構成
JP2003280550A (ja) 表示装置の製造方法
JP3040693B2 (ja) 透明導電積層フイルム
JP3425775B2 (ja) 光学用部材の表面保護フィルム
JPH11348189A (ja) 光学用プラスチックス基板
JPH11143641A (ja) 透明電極用基板
JPH10339869A (ja) ディスプレイ表示素子用基材フィルム
JP3248734B2 (ja) カラーフィルターおよびその製造方法
JP3897561B2 (ja) 無機材料薄膜を有するプラスチックシート及びその製造方法
JPH06186550A (ja) 液晶表示装置用プラスチックフィルム基板および液晶表示装置の製造方法
JPH09277426A (ja) 透明導電フィルム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140202

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees