JP3897007B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印刷媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリンタに関する。
従来、印刷媒体にインクジェットヘッドの吐出口から微小なインク滴を吐出して所望の画像を形成するインクジェット方式のインクジェットプリンタにおいては、微細な吐出口からインクの吐出を良好に保つことで良好な画像を得ることになり、吐出口に増粘したインク滴や異物が付着しないようにする必要がある。そこで従来では、画像形成の動作とは別にインクを吐出口より吐出し、増粘したインク滴や異物を除去する、いわゆるフラッシングという動作を行っている。
上記フラッシング動作は、シリアル型インクジェットプリンタにおいてはインクジェットヘッドが印刷媒体の幅方向に可動であるため、印刷媒体搬送部以外の領域で行うことが可能である。しかしながら、印刷媒体の搬送のために搬送ベルトを用いる固定式ラインヘッド型のインクジェットプリンタにおいては,記録ヘッドが印刷媒体搬送部に対して固定されているため、フラッシング時には、インクは搬送ベルト上に吐出されることになる。したがって、従来の固定ラインヘッド型のインクジェットプリンタは、搬送ベルトに溝や開口部などのインク受け領域を設けて、フラッシング時のインクをこのインク受け領域にだけ吐出することにより、印刷媒体を担持する搬送面にはインクが付着しないようにしている(例えば、特許文献1参照)
ところで、インクジェットプリンタは、一般的にカット紙を印刷媒体として用いているが、近年インクジェットプリンタは様々な用途に拡大して使用されており、カット紙のみならず、長尺の印刷媒体が巻き回されたロール紙等へ記録するような要望が高まっている。
ロール紙を用いた一般的なインクジェットプリンタでは、印刷媒体の供給方向の上流側にロール紙をセットすると共にロール紙の先端を搬送経路の入り口にセットし、ピンチローラでそのロール紙を搬送ベルトに担持させて搬送して画像の記録を行う(例えば、特許文献2)。
特開2001−287377号公報(第4〜5頁、図3)
特開平10−139239号公報(第4〜5頁、図1)
しかしながら、前述のように搬送ベルトにインク受け領域を設けたインクジェットプリンタにおいてロール紙に画像を形成する構成では、画像形成後に用紙を切断機構により所定位置で切断して残ったロール紙を巻戻すときに、巻き戻す側のロール紙の先端が搬送ベルトのインク受け領域に位置してしまう場合がある。この場合、インク受け領域に付着しているインクがロール紙に付着する恐れがある。さらに、この場合、ロール紙の先端がフリーであるため、ロール紙が巻き癖により大きく湾曲して搬送ベルトから浮き上がり易くなっているため、浮き上がったロール紙がインクジェットヘッドの吐出面に接触してインクで汚れたり、あるいは、インクを吐出するためのノズルのメニスカスを破壊して印字不良が発生する恐れがある。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決し、記録媒体を巻き戻す場合に、印刷媒体の先端が搬送ベルトのインク受け領域に落ち込むことにより印刷媒体がインクで汚れることを防ぎ、さらに印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりによって印刷媒体がインクジェットヘッドに接触して汚れ、吐出面が傷ついたり、印字不良の発生を好適に防止することが可能なインクジェットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、印刷媒体上にインクを吐出して画像を形成するためのインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタにおいて、印刷媒体をロール状に収容する収容部と、粘着力により印刷媒体が密着可能な無端ループ状の外周面を有し、収容部から当該インクジェットヘッドへ向かう媒体供給方向を横切る方向に延びるように当該外周面に設けられ、インク予備吐出時のインクを受けるインク受け溝を1または複数有する搬送ベルトと、印刷媒体を搬送ベルトにより媒体供給方向及び当該媒体供給方向とは反対方向へ搬送するために当該搬送ベルトを移動させる搬送機構と、媒体供給方向においてインクジェットヘッドの上流側に設けられ、印刷媒体が媒体供給方向に搬送される際に印刷媒体を搬送ベルトに密着させる第1密着機構と、インク受け溝に対して所定位置に決められた搬送ベルト上の原点を検出するために、搬送ベルトの外周面と対向する位置に設けられた原点検出センサと、搬送ベルトの配置位置から離間して配設され、印刷媒体を切断する切断機構と、印刷媒体において画像が形成された領域よりも媒体供給方向上流側の第1切断位置が切断機構による切断が実行される位置に位置した状態において当該印刷媒体を切断するように搬送機構及び切断機構を制御する第1切断制御手段と、切断された印刷媒体のうち、第1切断位置に対して収容部側にあたる収容部側媒体を媒体供給方向とは反対方向に搬送する巻き戻し動作を行うように搬送機構を制御する巻き戻し制御手段と、巻き戻し動作を行う前に、収容部側媒体の前記第1切断位置が巻き戻し動作が進行していく際に搬送ベルトのインク受け溝を含む所定領域に位置するか否かを原点検出センサの検出結果に基づいて判断する判断手段と、判断手段により収容部側媒体の第1切断位置が所定領域に位置すると判断された場合には、当該収容部側媒体を第1切断位置において切断された位置からさらに媒体供給方向下流方向に搬送した後、切断機構により当該収容部側媒体を切断する第2切断動作を行うように搬送機構及び切断機構を制御する第2切断制御手段とを備え、巻き戻し制御手段は、判断手段により収容部側媒体の第1切断位置が所定領域に位置しないと判断された場合、または第2切断動作が行われた後に、巻き戻し動作を行うように搬送機構を制御することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、収容部側媒体の第1切断位置が、巻き戻し動作が進行していく際に所定領域の媒体供給方向における上流側端縁に対向する場合において、原点検出センサにより原点が検出されたときから当該第1切断位置が切断機構により切断が実行される位置に達するまでの搬送ベルトの移動距離である第1移動距離と、収容部側媒体の第1切断位置が、巻き戻し動作が進行していく際に所定領域の媒体供給方向における下流側端縁に対向する場合において、原点検出センサにより原点が検出されたときから当該第1切断位置が切断機構により切断が実行される位置に達するまでの搬送ベルトの移動距離である第2移動距離とを記憶する記憶手段とを備え、前記判断手段は、原点検出センサにより原点が検出されたときから印刷媒体が第1切断位置において切断機構により切断が実行される位置に達するまでの搬送ベルトの移動距離を算出する移動距離算出手段を備え、判断手段は、移動距離算出手段により算出された搬送ベルトの移動距離が記憶手段に記憶された第1移動距離と第2移動距離との間にあたる場合には、収容部側媒体の第1切断位置が所定領域に位置すると判断することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェットプリンタにおいて、第2切断制御手段は、第1移動距離から移動距離算出手段により算出された搬送ベルトの移動距離を減算する切断幅算出手段を備え、第2切断制御手段は、印刷媒体が第1切断位置において切断された位置から少なくとも切断幅算出手段により算出された距離だけ搬送ベルトを媒体供給方向下流方向に移動させた後に再度収容部側媒体を切断するように搬送機構及び切断機構を制御すること特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、印刷媒体上にインクを吐出して画像を形成するためのインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタにおいて、印刷媒体をロール状に収容する収容部と、収容部から引き出された印刷媒体を収容部から当該インクジェットヘッドへ向かう媒体供給方向に送り出す媒体供給機構と、媒体供給機構から送り出された印刷媒体が粘着力により密着可能な無端ループ状の外周面を有し、当該媒体供給方向を横切る方向に延びるように当該外周面に設けられ、インク予備吐出時のインクを受けるインク受け溝を1または複数有する搬送ベルトと、印刷媒体を搬送ベルトにより媒体供給方向及び当該媒体供給方向とは反対方向へ搬送するために搬送ベルトを移動させる搬送機構と、媒体供給方向においてインクジェットヘッドの上流側に設けられ、印刷媒体が媒体供給方向に搬送される際に印刷媒体を搬送ベルトに密着させる第1密着機構と、インク受け溝に対して所定位置に決められた搬送ベルト上の原点を検出するために、搬送ベルトの外周面と対向する位置に設けられた原点検出センサと、搬送ベルトの配置位置から離間して配設され、印刷媒体を切断する切断機構と、印刷媒体において画像が形成された領域よりも媒体供給方向上流側において切断機構により切断される第1切断位置を決定する切断位置決定手段と、媒体供給機構により印刷媒体を媒体供給方向に送り出した場合に、第1切断位置が搬送ベルトのインク受け溝を含む所定領域以外に位置するように、原点検出センサが原点を検出してから媒体供給機構により当該印刷媒体を送り出すタイミングを算出するタイミング算出手段と、原点検出センサが原点を検出してからタイミング算出手段が算出したタイミングで印刷媒体を媒体供給方向に送り出すように媒体供給機構を制御する供給制御手段と、第1切断位置において印刷媒体を切断するように搬送機構及び切断機構を制御する第1切断制御手段と、切断された印刷媒体のうち、第1切断位置に対して収容部側にあたる収容部側媒体を媒体供給方向とは反対方向に搬送する巻き戻し動作を行うために、搬送ベルトを媒体供給方向とは反対方向に移動させるように搬送機構を制御する巻き戻し制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のインクジェットプリンタにおいて、媒体供給機構と第1密着機構との間に設定された初期位置に印刷媒体の下流側先端が位置したことを検出する先端検出手段と、原点検出センサが原点を検出してから媒体供給機構により印刷媒体を送り出し始めるまでに搬送ベルトを移動させる所定距離である空送距離を記憶する空送距離記憶手段とを備え、切断位置決定手段は、印刷媒体に形成される画像の媒体供給方向における長さに基づいて第1切断位置を決定し、タイミング算出手段は、初期位置に印刷媒体の媒体供給方向における下流側先端が位置している場合において、当該印刷媒体を当該媒体供給機構により媒体供給方向に送り出す動作を開始してから印刷媒体の第1切断位置が搬送ベルトに到達するまでに搬送ベルトが移動する距離を算出する第1距離算出手段と、原点検出センサが原点を検出してから空送距離に加え第1距離算出手段により算出された距離だけ搬送ベルトを移動させた場合における所定領域の位置に基づいて、印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置するか否かを判別する判別手段と、判別手段により印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置すると判断された場合には、当該第1切断位置が当該所定領域以外の位置へ位置するように、原点検出センサが原点を検出してから当該印刷媒体を媒体供給機構により媒体供給方向に送り出すまでに搬送ベルトを移動させる修正空送距離を算出する第2距離算出手段と、判別手段により印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置すると判断された場合には、第2距離算出手段により算出された修正空送距離を給紙開始距離として設定し、判別手段により印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置しないと判断された場合には、空送距離を給紙開始距離として設定する給紙開始距離設定手段とを備え、供給制御手段は、印刷媒体の下流側先端が初期位置に位置した状態において、原点検出センサが原点を検出したときから搬送ベルトが給紙開始距離だけ移動したときに媒体供給機構により印刷媒体を送り出すように媒体供給機構を制御する送り出し制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェットプリンタにおいて、媒体供給機構は、印刷媒体を媒体供給方向の上流方向及び下流方向のいずれにも移動させることが可能であることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおて、搬送ベルトの原点が設定された位置には被検出部材が設けられており、原点検出センサは、被検出部材を検出することにより原点を検出することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、所定領域は、インク受け溝が形成された領域と、インク受け溝に隣接し、媒体供給方向において所定幅を有する隣接領域とを含むことを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のインクジェットプリンタにおいて、隣接領域は、インク受け溝の少なくとも媒体供給方向下流側に隣接する領域であることを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェットプリンタにおいて、媒体供給方向においてインクジェットヘッドよりも下流側に配置され、巻き戻し動作を行う場合に収容部側媒体を搬送ベルトに密着させるための第2密着機構を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ロール状に収容された印刷媒体にインクを吐出することにより画像を形成し、搬送ベルトにインク受け溝を設けてフラッシング時にそのインク受け溝にインクを吐出する構成のインクジェットプリンタにおいて、画像が形成された印刷媒体を切断して、その収容部側の印刷媒体を巻き戻す場合に、印刷媒体の先端が搬送ベルトのインク受け溝に落ち込むことにより印刷媒体がインクで汚れることを防ぐとともに、印刷媒体の搬送ベルトからの浮き上がりによって印刷媒体がインクジェットヘッドに接触して汚れたり、印字不良が発生することを好適に防止することができるという効果を奏する。
本発明の好適な実施の形態は、以下の通りである。
第1実施形態に係るインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、ロール状に印刷媒体を収容する収容部と、インク受け溝を外周面に有する搬送ベルトと、搬送ベルトを移動させる搬送機構と、第1密着機構と、印刷媒体を切断するための切断機構と、原点検出センサと、第1切断制御手段と、判断手段と、第2切断制御手段と、巻き戻し制御手段とを有している。
係る構成における第1実施形態のインクジェットプリンタは、収容部から引き出された印刷媒体を第1密着機構により搬送ベルトに密着させて媒体供給方向へ向かって搬送し、インクジェットヘッドによりインクを吐出して画像を形成する。そして、第1切断制御手段は、印刷媒体の画像が形成された部分をインクジェットプリンタから取り出すために印刷媒体を画像の長さに基づいて決定される第1切断位置において切断機構によって切断させる。そして、判断手段は、切断された印刷媒体のうち、収容部側にあたる印刷媒体である収容部側媒体を巻き戻す際に、収容部側媒体の先端が搬送ベルトのインク受け溝を含む予め設定された所定領域に位置するか否かを判断する。第2切断制御手段は、判断手段の判断結果に基づいて、当該印刷媒体の先端が所定領域に位置する場合には、さらに収容部側媒体を媒体供給方向へ搬送した後に再度切断する。巻き戻し制御手段は、第2切断制御手段による切断動作が行われた後、または収容部側媒体の先端が搬送ベルトの所定領域に位置しないと判断手段により判断された場合は、収容部側媒体を巻き戻すように搬送機構を制御する。
以上のような構成により、第1実施形成に係るインクジェットプリンタにおいては、収容部側媒体を巻き戻す際に印刷媒体の先端がインク受け溝に位置して、インク受け溝に付着しているインクにより印刷媒体が汚れることがない。
第2実施形態は、上記第1実施形態において、インクジェットプリンタは、記憶手段を備え、また、判断手段は、移動距離算出手段を備えることを特徴とする。
記憶手段には、原点検出センサが搬送ベルトの原点を検出したときから印刷媒体が第1切断位置において切断機構により切断されるまでに搬送ベルトが移動した距離であって、印刷媒体を巻き戻したときに、収容部側媒体の先端(第1切断位置)が所定領域の媒体供給方向における上流側端縁に丁度位置する場合における搬送ベルトの移動距離である第1移動距離と、収容部側媒体の先端(第1切断位置)が所定領域の媒体供給方向における下流側端縁に丁度位置する場合における搬送ベルトの移動距離である第2移動距離とが予め計算されて記憶されている。
そして、判断手段における移動距離算出手段は、実際の印刷動作において原点検出センサがインク受け溝が所定位置を通過したときから、印刷媒体が画像形成後に第1位切断位置いおいて切断機構により切断される位置に到達するまでに搬送ベルトが移動した距離を算出する。
そして、判断手段は、移動距離算出手段の算出した距離が、第1移動距離と第2移動距離の間に含まれるか否かを判別する。移動距離算出手段の算出した距離が、第1移動距離と第2移動距離の間に含まれる場合は、収容部側媒体の先端が所定領域に位置する場合である。したがって、この場合、判断手段は、収容部側媒体の先端(第1切断位置)が所定領域に位置すると判断する。
第3実施形態は、上記第2実施形態において、第2切断制御手段は、切断幅算出手段を備えることを特徴とする。
切断幅算出手段は、第1移動距離から移動距離算出手段により算出された距離を減算することにより、収容部側媒体の先端が所定領域に位置したときの当該所定領域の媒体供給方向における上流側端縁と当該印刷媒体の先端までの距離を算出する。
そして、第2切断制御手段は、第1切断位置において切断された印刷媒体のうち、巻き戻される側の印刷媒体を少なくとも切断幅算出手段により算出された距離だけ媒体供給方向に送り出した後、再度切断機構により切断させる。したがって、再度切断された収容部側媒体を巻き戻した場合は、収容部側媒体の先端は所定領域の媒体供給方向における上流側端縁よりも上流側に位置することになり、インク受け溝に収容部側媒体の先端が位置することがない。また、切断幅算出手段により算出された距離だけ丁度印刷媒体を送り出して再度切断するようにしてもよく、この場合は丁度収容部側媒体の先端は所定領域の媒体供給方向における上流側端縁よりも上流側に位置することになる。
第4実施形態に係るインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドと、ロール状に印刷媒体を収容する収容部と、収容部から引き出された印刷媒体を搬送ベルトへ送り出す媒体供給機構と、インク受け溝を外周面に有する搬送ベルトと、搬送ベルトを移動させる搬送機構と、第1密着機構と、原点検出センサと、印刷媒体を切断するための切断機構と、切断位置決定手段と、タイミング算出手段と、供給制御手段と、第1切断制御手段と、巻き戻し制御手段とを有している。
係る構成における第4実施形態のインクジェットプリンタは、収容部から引き出された印刷媒体を媒体供給機構により搬送ベルトに対して送り出す前に、まず形成される画像の媒体供給方向上流側において切断すべき位置である第1切断位置を決定する。次に、第1切断位置において切断されて巻き戻される収容部側媒体の先端が、インク受け溝を含む所定領域に位置しないように、原点検出センサにより搬送ベルトの原点が検出されてから媒体供給機構により印刷媒体を送り出すタイミングを算出する。そして、供給制御手段は、タイミング算出手段により算出されたタイミングで媒体供給機構を制御して印刷媒体を搬送ベルトに対して送り出す。そして、第4実施形態のインクジェットプリンタは、媒体供給機構によって送り出された印刷媒体を第1密着機構により搬送ベルトに密着させて搬送し、インクジェットヘッドによりインクを吐出して画像を形成する。第1切断制御手段は、切断機構によって印刷媒体を第1切断位置において切断させ、巻き戻し制御手段は、搬送機構を制御して収容部側媒体を収容部側へ巻き戻す。
以上のような構成により、第4実施形態に係るインクジェットプリンタにおいては、収容部側媒体を巻き戻す際に収容部側媒体の先端がインク受け溝に位置して、インク受け溝に付着しているインクにより印刷媒体が汚れることがない。
第5実施形態は、上記第4実施形態において、インクジェットプリンタは、先端検出手段と、空送距離記憶手段とを備え、また、タイミング算出手段は、第1距離算出手段と、判別手段と、第2距離算出手段と、給紙開始距離決定手段と、送り出し制御手段とを備えることを特徴とする。
先端検出手段は、媒体供給機構と第1密着機構の間において印刷媒体の先端を検出して、当該印刷媒体の先端が媒体供給機構と第1密着機構の間に設定されている初期位置に位置したか否かを検出する。空送距離記憶手段は、原点検出センサが搬送ベルトの原点を検出してから、媒体供給機構により印刷媒体を送り出すまでに搬送ベルトを移動させるデフォルトで設定されている空送距離を記憶している。なお、原点検出センサが搬送ベルトの原点を検出した時に印刷媒体を送りだすように設計してもよく、この場合空送距離は“0”となる。切断位置決定手段は、印刷媒体に形成される画像の媒体供給方向の長さに基づいて印刷媒体の先端からの距離である第1切断位置を決定する。
タイミング算出手段は、第1距離算出手段と、判別手段と、第2距離算出手段と、給紙開始距離決定手段によって、印刷媒体を搬送ベルトに送り出したときに、第1切断位置が所定領域内に位置するか否かを判別して、位置する場合には、第1切断位置が所定領域に位置しないように原点検出から搬送ベルトを移動させる距離を算出して、この距離を給紙開始距離に決定し、位置しない場合には、空送距離を給紙開始距離に設定する。
媒体供給機構は、印刷媒体を媒体供給方向の上流方向及び下流方向のいずれにも移動させることが可能であり、印刷媒体の先端が初期位置に位置するように、先端検出手段の検出情報に基づいて媒体供給機構を制御して印刷媒体を移動させて、停止させる。
送り出し制御手段は、原点検出センサが搬送ベルトの原点を検出してから給紙開始距離だけ搬送ベルトが移動したときに、媒体供給機構を制御して初期位置に先端が位置している印刷媒体を搬送ベルトに対して送り出す。
第6実施形態は、上記第1乃至第5のいずれかの実施形態において、搬送ベルトは原点検出センサにより検出可能な被検出部材を備えたことを特徴とする。
被検出部材は、搬送ベルト上の原点の位置に設けられており、原点検出センサは被検出部材を検出したときを原点を検出したときであると判断することが可能となる。
第7実施形態は、上記第1乃至6のいずれかの実施形態において、インクジェットプリンタは、第2密着機構を備えたことを特徴とする。
第2密着機構は、媒体供給方向においてインクジェットヘッドよりも下流側において、切断されて巻き戻される印刷媒体を搬送ベルトに再度密着させる。したがって、巻き戻される印刷媒体が搬送ベルトから浮き上がることにより、印刷媒体がインクジェットヘッドの吐出面に接触して印刷媒体がインクで汚れることがなく、また、吐出面が傷つくのを防止することができる。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明する。図1は、本実施例に係るインクジェットプリンタ10の全体的な構成を示す側面図である。
図1に示すインクジェットプリンタ10は、4つの長尺状のインクジェットヘッド12を有するラインプリント方式のカラーインクジェットプリンタである。このインクジェットプリンタ10の筐体をなすプリンタ本体11には、図中左方に給紙ローラ15を備える給紙部14(媒体供給機構)が、図中右方に排紙部19が、図中中央部に搬送ベルト33を備えた搬送ユニット30(搬送機構)がそれぞれ設けられており、ロール紙カセット20(収容部)内にロール状に収容されている長尺状の印刷媒体であるロール紙Pをインクジェットヘッド12の下方を通過するように搬送して画像形成を行うように構成されている。なお、ロール紙カセット20からインクジェットヘッド12へ向かう方向を媒体供給方向(図1中矢印A方向)と称することとする。
(画像形成機構) インクジェットヘッド12は、その下端にヘッド本体13を有している。ヘッド本体13は、圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を与えるアクチュエータユニットとが貼り合わされたものである。また、ヘッド本体13は、それぞれが矩形断面を有しており、その長手方向が用紙の媒体供給方向に垂直な方向(図1の紙面垂直方向)となるように互いに近接配置されている。そして、ヘッド本体13の各底面(吐出面13a)は、用紙搬送経路に対向している。これら吐出面13aにはノズルに相当する微小径を有する多数の吐出口が設けられており、4つのヘッド本体13からそれぞれマゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、ブラック(K)のインクが吐出される。
ヘッド本体13は、その底面と搬送ベルト33との間に僅かな隙間が形成されるように配置されており、この隙間部分に用紙搬送経路が形成されている。この構成により搬送ベルト33上を搬送されるロール紙Pが4つのヘッド本体13のすぐ下方側を順に通過する際、このロール紙Pの上面(印刷面)に向けてインク吐出口から各色のインクが吐出されることで、用紙上に所望のカラー画像が形成されるようになっている。
(ロール紙カセットの構成) 次に、インクジェットプリンタ10に用いられる印刷媒体であるロール紙Pが収容されているロール紙カセット20の構成について説明する。
図1に示すように、ロール紙カセット20は、プリンタ本体11の媒体供給方向上流側において、給紙部14と対向する位置に着脱可能に配設される。ロール紙カセット20は、上下に分離可能な下部箱体21と上部箱体22とによって構成されている。上部箱体22には、ロール紙Pを給紙部14に送り出す出口となる供給口23が設けられており、この供給口23のロール紙カセット20の外側に突出している部分が給紙部14に対向するようにロール紙カセット20をプリンタ本体11に取り付け、図示しない固定部材により固定する。
下部箱体21には、ロール紙Pをロール状に巻き回した状態である用紙ロールQを、そのロール状の内側から回動可能に支持するために、媒体供給方向と直交する方向であり、図1の紙面と垂直な方向(以下、プリンタ幅方向と称する。)と平行に延びる2本の支持ローラ24が設けられている。支持ローラ24は、用紙ロールQの中空部分に挿入されつつ下部箱体21のプリンタ幅方向両端において回動可能且つ取り外し可能に支持されている。
上部箱体22には、前述の供給口23と、付勢ローラ25と、当該付勢ローラ25を回動可能且つ弾性的に支持するバネ26と、ロール紙Pを供給口23に案内しつつ回動する案内ローラ27とが設けられている。案内ローラ27は、供給口23の媒体供給方向上流側において、その両端が上部箱体22に回動可能に軸支されている。
バネ26に支持された付勢ローラ25は、ロール紙Pを搬送し始めたときに用紙ロールQが回動を始める際のロール紙Pに働く衝撃を吸収する作用を持つ。印刷動作を開始して給紙ローラ15を駆動(ロール紙Pを媒体供給方向へ搬送する方向へ回転)させると、用紙ロールQが回動を始めるが、このとき用紙ロールQの回動に対する慣性力によりロール紙Pに瞬間的に大きな衝撃が加わる。このとき、用紙ロールQが不安定にガタついたり、このロール紙Pに働くテンションの急激な変化によって、給紙ローラ15に駆動力を与えている後述する給紙モータ89(図4参照)がロックされる恐れがある。また、この衝撃によりロール紙Pの搬送が瞬間的に停止するため印刷ずれが生じてしまったり、搬送ベルト33に密着されていたロール紙Pが搬送ベルト33から剥離してしまう恐れがある。しかしながら、付勢ローラ25が回動しながら、バネ26により適度なテンションをロール紙Pに与えつつ移動するため、ロール紙に生じる衝撃を吸収することができる。
(媒体供給機構) 次に、インクジェットプリンタ10の搬送系の構成について図1及び図2を用いて説明する。図2は、搬送系の概略構成を示す斜視図である。
図1に示すように、ロール紙カセット20内から引き出されたロール紙Pを後述の搬送ユニット30へ給紙する給紙部14は、給紙ローラ15と、給紙ローラ15との間でロール紙Pを狭圧保持するための給紙台16と、媒体供給方向と平行に設けられたロール紙Pの側端を当接させてロール紙Pの斜行を防止するためのガイド壁(図示せず)とから構成される。給紙ローラ15は、その両端において回動可能に軸支されており、その一端側において給紙モータ79(図3参照)に接続されている。給紙ローラ15は、給紙台16の上面にロール紙Pを狭圧して保持し、上記給紙モータ89の駆動によりロール紙Pを媒体供給方向へ送り出す。また、給紙ローラ15は、その回動軸が媒体供給方向に対して3度傾くように配設されている。そのため、給紙ローラ15を駆動してロール紙Pを搬送する際には、ロール紙Pは、搬送ユニット30側へ向けて送り出されると共に、ロール紙Pの媒体供給方向における下流側先端である用紙先端D(図6参照)が搬送ユニット30に達する前に図示しないガイド壁側に強制的に寄せられてロール紙Pの幅方向の一端部が当該ガイド壁と接触して媒体供給方向に平行にされる。なお、給紙ローラ15は、給紙モータ79が正転した場合に、ロール紙Pを媒体供給方向において下流方向へ送り出す方向に回転し、給紙モータ79が逆転した場合に、ロール紙Pを媒体供給方向において上流方向へ巻き戻す方向に回転する。なお、給紙モータ79は、ステッピングモータであり、正電圧の信号が1パルス分印加されると1ステップ分正転し、負電圧の信号が1パルス分印加されると1ステップ分逆転する。
(用紙センサ) また、図1に示すように、インクジェットプリンタ10には、ロール紙Pの媒体供給方向下流側の用紙先端Dを検出するためのフォトセンサである第1紙面センサ17と第2紙面センサ18が設けられている。第1紙面センサ17は、給紙ローラ15と搬送ベルト33の配置位置との間に設けられており、第2紙面センサ18は、インクジェットヘッド12よりも媒体供給方向上流側に設けられており、それぞれ搬送ベルト33に対向する位置に配置されている。
第1紙面センサ17は、ロール紙Pを搬送ベルト33へ送り出す際に、ロール紙Pの用紙先端Dを搬送ユニット30と第1密着機構40との間に設定された初期位置E(本実施例においては第1紙面センサ17に用紙先端Dが対向する位置、図1参照)で停止させるために用いられる。本実施形態のインクジェットプリンタ10は、搬送ベルト33にフラッシング時のインクを受けるインク受け溝35を設けた構成であるので、ロール紙Pを給紙ローラ15により送り出す際に、用紙先端Dがインク受け溝35に位置してしまうおそれがある。したがって、第1紙面センサ17により用紙先端Dを初期位置Eに停止させ、後述するようにインク受け溝35に用紙先端Dが位置しないようなタイミングで給紙ローラ15を回転させることにより用紙先端Dがインク受け溝35に位置して、ロール紙Pにインク受け溝35内に付着しているインクが転写されることを防ぐことが可能となる。
第2紙面センサ18は、インクジェットヘッド12による画像形成の開始タイミングを決定するために用いられる。なお、第1紙面センサ17及び第2紙面センサ18は、発光素子と受光素子とから構成される光学センサであり、ロール紙Pと搬送ベルト33との間の反射率の違いにより生じる反射光の強さを検出して用紙先端Dを検出する。
(搬送ユニット) 次に、搬送ユニット30の構成について図1及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、搬送ユニット30は、二つのベルトローラ31、32と、両ローラ31、32間に架け渡されるように無端状の搬送ベルト33とを含み、インクジェットヘッド12のインク吐出面13aの下方に所定距離離隔するように配置されている。
図2に示すように、2つのベルトローラ31、32は、搬送ベルト33の内周面と接する円筒形状の筒体と、それら筒体の両端部に設けられ、搬送ベルト33の厚みと各筒体の半径との合計値である半径と略同等の半径を有するフランジ部31b、32bとからなる。ベルトローラ31、32は、そのフランジ部31b、32bに設けられた図示しない回動軸により回動可能に軸支されている。また、搬送ユニット30の2つのベルトローラ31、32のうち、用紙搬送経路の下流側に位置するベルトローラ31は搬送モータ77(図3参照)と接続されており、後述する制御部70によりその回転駆動を制御される。また、上流側に位置するベルトローラ32は、ベルトローラ31の回転により搬送ベルト33に対して回転力が付与され、その搬送ベルト33の回転力によって回転する従動ローラである。
搬送ベルト33は、搬送モータ77が正転するとロール紙Pを媒体供給方向において下流方向へ搬送する方向へ移動(正転)し、搬送モータ77が逆転するとロール紙Pを媒体供給方向において上流方向へ搬送する方向へ移動(逆転)する。なお、搬送モータ77は、ステッピングモータであり、正電圧の信号が1パルス分印加されると1ステップ分正転し、負電圧の信号が1パルス分印加されると1ステップ分逆転する。
搬送ベルト33は、弾性を有する無端ループ状のベルトである。搬送ベルト33は、特に材質を限定するものではなく、例えば、シリコンゴム、EPDM、ウレタンゴム、ブチルゴムなどを適用することができる。搬送ベルト33のロール紙Pと接触する表面(以下、「搬送面」と称する)34には粘着性のシリコーンゴムによる処理が施されている。したがって、搬送ユニット30は、搬送されてくるロール紙Pを、搬送ベルト33の搬送面34にその粘着力により保持させながら一方のベルトローラ31の回転駆動によって媒体供給方向とその反対側に向けて搬送できるようになっている。ロール紙Pは、ロール紙カセット20内においてロール状に巻き回されて収容されているため巻き癖がついているが、ロール紙Pを搬送面34に粘着力により担持して搬送するため、ロール紙Pが巻き癖により浮き上がらず、従って搬送時にインクジェットヘッド12の吐出面13aに接触して、インクがロール紙Pに付着することがない。
インクジェットプリンタ10は、画像形成の動作とは別にインクを吐出口より搬送ベルト33に対して吐出し、ヘッド本体13内の増粘したインク滴や異物を除去するフラッシング(インク予備吐出)という動作を行う。そのために、搬送ベルト33の外周面の2箇所には、媒体供給方向を横切る方向(プリンタ幅方向)に平行にフラッシング時のインクを受けるインク受け溝35が搬送ベルト33の全幅にわたって設けられている。なお、これら2つのインク受け溝35は搬送ベルト33に等間隔に設けられている。
搬送ベルト33の搬送面34には、インク受け溝35と所定距離離れた位置に当該搬送面とは光の反射率の異なるマーカー36(被検出部材)が設けられている。なお、本実施形態においては、マーカー36が配設されている位置をインク受け溝35に対して所定位置に決められた搬送ベルト33上の原点とする。また、搬送ベルト33の下方でベルトローラ32側の位置には、マーカー36を検出するために、搬送ベルトの前記外周面と対向する位置に設けられた原点検出センサ37(図1参照)が設けられている。フォトセンサである原点検出センサ37は、このマーカー36による反射光の強さの違いからマーカー36(原点)を検出する。
また、搬送ベルト33によって囲まれた領域内には、搬送ベルト33の内周面と上部において接触することによって搬送ベルト33を支持するためのほぼ直方体形状のガイド部材38が配置されている。ガイド部材38は、搬送ベルト33とほぼ同じ幅を有するように形成されている。
(剥離機構) 図1に示すように、搬送ベルト33の媒体供給方向下流側には、剥離板39が設けられている。剥離板39は、搬送ベルト33の搬送面34に粘着されているロール紙Pを搬送面33から剥離するように構成されている。
(第1密着機構) 次に、給紙部14から送り出されたロール紙Pを搬送ベルト33の搬送面34に密着させるための第1密着機構40(第1の密着機構)について説明する。第1密着機構40は、第1押圧ローラ41と、第1アーム42と、カム43と、バネ44とから構成される。
第1密着機構40は、カム43が第1駆動モータ83(図3参照)により駆動されることにより、カム43が第1アーム42の下面に接して、当該第1アーム42を持ち上げる。また、この状態から更にカム43が回動を続けると、カム43が第1アーム42から離隔して、第1アーム42はバネ44により下方に付勢されて第1押圧ローラ41がロール紙Pを搬送ベルト33に押圧する。このようにして、第1密着機構40は、ロール紙Pを搬送ベルト33に密着させることが可能である。
(第2密着機構) 次に、ロール紙Pを媒体供給方向とは反対方向に搬送する巻き戻し動作時において、剥離板39によって剥離されたロール紙Pを搬送ベルト33の搬送面34に再度密着させるための第2密着機構50(第2密着機構)について説明する。第2密着機構50は、第2押圧ローラ51と、第2アーム52と、カム53と、バネ54とから構成される。
第2密着機構40は、カム43が第1駆動モータ85(図3参照)により駆動されることにより、カム53が第2アーム52の下面に接して、当該第2アーム52を持ち上げる。また、この状態から更にカム53が回動を続けると、カム53が第2アーム52から離隔して、第2アーム52はバネ54により下方に付勢されて第2押圧ローラ51がロール紙Pを搬送ベルト33に押圧する。このようにして、第2密着機構50は、巻き戻し動作時においてロール紙Pを搬送ベルト33に再度密着させることが可能である。
(切断機構) 次に、インクジェットヘッド12により画像形成が行われ、画像が形成されたロール紙Pが排紙部18へと送り出された際に、画像が形成された領域の媒体供給方向上流側においてロール紙Pを切断するための切断機構60について説明する。
図1に示すように、切断機構60は、移動刃61と、固定刃62と、移動刃61を支持しつつ上下に移動するアクチュエータ63とから構成される。移動刃61は、下端部がロール紙Pの幅よりも広く、水平方向に対して傾斜した刃面をもつ刃状部材であり、アクチュエータ63にその刃面が下向きになるように固定されている。また、移動刃61と同じ幅をもち、水平方向に刃面が形成された固定刃62が、その刃面が搬送経路上に突出しないように、移動刃61の下方の搬送経路に形成された開口部分に固定されている。このような構成において、移動刃61が固定されているアクチュエータ63がカッタ駆動モータ81(図3参照)の駆動により上下動することによって、移動刃61と固定刃62とが重なる位置でロール紙Pが切断される。アクチュエータ63による切断動作のタイミングは、後述する制御部70により制御される。以上のような構成を有する切断機構60によりロール紙Pは切断され、画像が形成された側のロール紙Pは排紙部18から取り出すことが可能となる。なお、切断機構60は、上記構成に限られず、例えば回動しつつロール紙Pを切断する所謂ロータリーカッターであってもよい。
(制御系の構成) 次に、インクジェットプリンタ10の制御部70の構成について図3を用いて説明する。図3は、インクジェットプリンタ10の制御系の構成を示す概略ブロック図である。
インクジェットプリンタ10の制御部70は、中央演算装置であるCPU71と、CPU71が制御を行うためのプログラムやデータが記憶されているROM72と、一時記憶メモリであるRAM73とを有する。
CPU71と、ROM72と、RAM73とは、データバスにより入出力インターフェース74に接続されている。また、インクジェットヘッド12を駆動させるためのヘッド駆動ドライバ75、搬送モータ77を駆動させるためのモータドライバ76、給紙モータ79を駆動させるためのモータドライバ78、カッタ駆動モータ81を駆動させるためのモータドライバ80、第1駆動モータ83を駆動させるためのモータドライバ82、第2駆動モータ85を駆動させるためのモータドライバ84、及び第1紙面センサ17、第2紙面センサ18、原点検出センサ37、外部からの画像データ等の各種データを通信するための外部インターフェース86が、入出力インターフェース74にそれぞれ接続されている。これら各種ドライバやセンサ等は、入出力インターフェース74を介して制御部70と信号を入出力することが可能となっている。
(印刷動作)
以上のような構成を有するインクジェットプリンタ10により実行される印刷動作について図4〜図7を用いて説明する。図4及び図5は、インクジェットプリンタ10における印刷動作の概略を示す動作フローチャートであり、図6は、画像が形成されたロール紙Pの状態を示す図である。また、図7は、後述するように、ロール紙Pを第1切断位置Cにおいて切断した後に、そのまま搬送ベルト33を逆転させて収容部側ロール紙を巻き戻した場合において、搬送ベルト33の幅方向から見た第1切断位置周辺の様子を示す説明図である。第1切断位置Cは、画像形成後にロール紙Pにおいて画像が形成された領域よりも媒体供給方向上流側においてロール紙Pを切断する位置として設定され、画像が複数分ある場合は、最後の画像が形成された領域よりも媒体供給方向上流側において最終的に切断を行う位置のことをいう。なお、以下に説明する印刷動作を実行する前に、CPU71は、外部インターフェース86を介して受信される印刷指令信号に基づいて、各インクジェットヘッド12においてインクを吐出するタイミングや、第1切断位置Cにおいてロール紙Pを切断するタイミングのデータなどで構成される印刷データをすでに作成しているものとする。また、ロール紙Pは予め給紙ローラ15と接触する位置へセットされているものとする。
印刷動作が開始されると、まずロール紙Pの用紙先端Dを初期位置Eに位置させるために、CPU71は、ロール紙Pを給紙ローラ15によって移動させる。図4に示すステップS10(以下、S10とのみ表示する。他のステップについても同様。)において、CPU71は、第1紙面センサ17によりロール紙Pが検出されているか否かを判別する。ロール紙Pが検出されている場合(S10:YES)、ロール紙Pの用紙先端Dは初期位置Eよりも搬送ベルト33側に位置しているため、CPU71は、ロール紙Pの給紙ローラ15を1ステップ分(給紙モータ79を1ステップ分、以下同様)逆転させ(S11)、再度S10においてロール紙Pが検出されているか否かを判別する。CPU71は、ロール紙Pが検出されなくなるまでS10〜S11の処理を繰り返す。
S10においてロール紙Pが検出されなかった場合(S10:NO)、ロール紙Pの用紙先端Dは初期位置Eよりも給紙ローラ15側に位置しているため、CPU71は、給紙ローラ15を1ステップ分正転させる(S12)。しかる後、CPU71は、第1紙面センサ17によりロール紙Pが検出されたか否かを判別し、ロール紙Pが検出されていない場合(S13:NO)、用紙先端Dは依然初期位置Eよりも給紙ローラ15側に位置しているものとして、S12の処理に戻る。一方、第1紙面センサ17がロール紙Pを検出している場合(S13:YES)、ロール紙Pの用紙先端はD初期位置Eに位置したことになるため、CPU71はS14の処理へ進む。
S14において、CPU71は、第1密着機構40の押圧ローラ41が搬送ベルト33を押圧する位置(第1密着位置F、図1参照)へ位置するように第1アーム42を下降させる。給紙ローラ15によりロール紙Pを送り出す前に、予め第1アーム42を下降させておくことにより、ロール紙Pの用紙先端Dからロール紙Pを搬送ベルト33へ密着させることが可能となる。
第1アーム42が下降した後、CPU71は、搬送ベルト33が正転を開始するよう搬送モータ77に指示を出す(S15)。しかる後、CPU71は、原点検出センサ37の検出信号に基づいて、搬送ベルト33に設けられたマーカー36が原点検出センサ37と対向する位置(検出位置G)を通過したか否かを監視する(S16)。本実施例においては、マーカー36が原点検出センサ37と対向したときがインク受け溝35が所定位置に位置したときとなる。このとき、CPU71は、RAM73に記憶される搬送モータ77の回転ステップ数nを“0”にリセットする。CPU71は、この搬送モータ77の回転ステップ数nに基づいて、インク受け溝35が所定位置に位置してからの搬送ベルト33の移動距離を算出し、インク受け溝35がいずれの位置に位置しているかを判断する。
S16において、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されると(S16:YES)、CPU71は、給紙モータ89を正転させる(S17)。給紙モータ89が正転を開始(給紙を開始)すると、給紙ローラ15によりロール紙Pがロール紙カセット20から送り出されて、ロール紙Pの用紙先端Dが搬送ベルト33上に送り出される。なお、本実施例の場合、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されたときに、給紙モータ79を正転させることにより、ロール紙Pの用紙先端Dがインク受け溝35に位置しないように設計されている。しかしながら、設計の都合により適宜給紙モータ79を正転させるタイミングは変更してもよい。CPU71は、給紙を開始すると第2紙面センサ18によりロール紙Pが検出されたか否かを監視する動作を開始する。
給紙ローラ15により送り出されたロール紙Pは、搬送ベルト33と対向しつつ第1密着位置Fへ達する。ロール紙Pは第1密着位置Fに達すると、第1押圧ローラ41により搬送ベルト33に押圧されて搬送ベルト33に密着する。
ロール紙Pが搬送ベルト33に担持されて媒体供給方向へ搬送されると、第2紙面センサ18によってロール紙Pが検出され(S18:YES)、CPU71は、給紙ローラ15を停止させる(S19)。そして、CPU71は、第2紙面センサ18によりロール紙Pの用紙先端Dが検出されてからロール紙Pが搬送ベルト33が所定距離移動したときに、上述の印刷データに基づいてインクジェットヘッド12を駆動させ、ロール紙Pを搬送させつつ画像を形成させる(S20)。
インクジェットヘッド12による画像形成処理が終了した後、ロール紙Pにおいて画像が形成された領域を排紙部19に排出するために、CPU71は、第1切断位置Cが切断機構50により切断される位置(カット位置H、図1参照)まで到達したか否かを監視する(S21)。図6に示すように、ロール紙Pはその用紙先端Dから所定幅の余白を設けられて画像が形成されており、第1切断位置Cは、画像が形成された領域からさらに所定幅の余白を設けた位置となる。ロール紙Pの第1切断位置Cが画像形成終了時からカット位置Hに到達するまでの距離については、用紙先端Dから第1切断位置Cまでの距離uに基づいてCPU71が算出する。
ロール紙Pの用紙先端Dが剥離板39の配設位置に到達すると、ロール紙Pは剥離板39により搬送ベルト33から剥離されて、そのままカット位置Hへと送り出される。そして、第1切断位置Cがカット位置Hまで搬送されると(S21:YES)、搬送ベルト33が停止し(S22)、ロール紙Pは第1切断位置Cにおいて切断される(S23)。
ロール紙Pが第1切断位置Cにおいて切断された後、第1切断位置Cに対して収容カセット20側にあたるロール紙(収容部側媒体。以下、収容部側ロール紙と称する。)は、搬送モータ77が逆転することにより媒体供給方向とは反対方向へ巻き戻しされる。しかしながら、巻き戻し動作の際に、第1切断位置Cが搬送ベルト33のインク受け溝35に位置してしまう場合がある。そこで、CPU71は、巻き戻し動作を行う前に、巻き戻し動作が進行していく際に収容部側ロール紙の第1切断位置Cが搬送ベルト33のインク受け溝35を含む所定領域RS(図7(a)参照)に位置するか否かを判断する(S24)。そして、所定領域RSに第1切断位置Cが位置する場合には、収容部側ロール紙を所定距離媒体供給方向下流方向送り出して、再度収容部側ロール紙を切断する動作(以下、第2切断動作と称する)を行った後、上記巻き戻し動作を行う。
図7(a)に示すように、巻き戻し動作時に第1切断位置Cがインク受け溝35に位置してしまう場合、巻き癖によってインク受け溝35内に落ち込み、インク受け溝35内に付着しているインクが転写されてしまう。したがって、本実施例におけるインクジェットプリンタ10は、S23においてロール紙Pを第1切断位置Cで切断した後に、巻き戻し動作行う場合にロール紙Pが所定領域RS(図7(a)に示す境界Rから境界Sまでの領域)に位置するか否かを巻き戻し動作を開始する前に判断する。所定領域RSは、インク受け溝35が形成されている領域と、媒体供給方向においてインク受け溝35に隣接する所定幅を有する領域とで構成される。インク受け溝35に直近の隣接領域に第1切断位置が位置した場合、搬送ベルト33の搬送誤差等によりロール紙Pの先端がインク受け溝35に落ち込んでしまう可能性がある。また、巻き戻し時に第1切断位置Cがインク受け溝の媒体供給方向下流側における近傍に位置する場合には、巻き戻された収容部側ロール紙が搬送ベルト33の搬送面34に密着する前に、巻き癖によりインク受け溝35内に落ち込んでしまう可能性がある。したがって、インク受け溝35が形成された領域から境界Rまでの領域と境界Sまでの領域を含む所定領域RSに第1切断位置Cが位置する場合には、第2切断動作を行うように設定されている。
CPU71は、上述したように原点検出センサ37によりマーカー36が検出されてから(インク受け溝35の位置が検出されてから)の搬送モータ77の回転ステップ数nに基づいて、巻き戻し時に第1切断位置Cが上記所定領域RSに位置するか否かを判断する。ROM72には、巻き戻しを行った場合に、図7(b)に示すように第1切断位置Cが境界Rに位置する場合に、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されてから第1切断位置Cがカット位置H(図1参照)に達するまでの搬送モータ77の回転ステップ数N1(第1移動距離)が記憶されている。また、ROM72には、巻き戻しを行った場合に、図7(c)に示すように第1切断位置Cが境界Sに位置する場合に、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されてから第1切断位置Cがカット位置Hに達するまでの搬送モータ77の回転ステップ数N2(第2移動距離)が記憶されている。すなわち、第1距離記憶手段と第2距離記憶手段はROM72により実現される。
CPU71は、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されてから(インク受け溝35の位置が検出されてから)の搬送モータ77の回転ステップ数nと回転ステップ数N1及びN2とを比較して、回転ステップ数N1とN2との間の値であるか否かを判断する。回転ステップ数nがN1とN2の間である場合には(S24:YES)、第1切断位置は所定領域RSに位置する場合である。このときCPU71は、第2切断動作を行うように、搬送ユニット30により収容部側ロール紙をさらに媒体供給方向下流側に搬送させ(S25)、再度切断機構60により収容部側ロール紙を切断させる(S26)。
S25における収容部側ロール紙の搬送距離は、回転ステップN1からnを減算した値(N1−n)だけ搬送モータ77を正転させた距離である。図7(a)に示すように、第1切断位置Cの搬送ベルト33の境界Rからの距離をhとした場合、距離hは、搬送モータ77を回転ステップN1からnを減算した値だけ駆動させた場合の搬送ベルト33の移動距離に相当する。したがって、搬送モータ77を回転ステップ数N1−nだけ正転させた後、収容部側ロール紙を再度切断して巻き戻し動作を行った場合、図7(b)に示すような状態で収容部側ロール紙の媒体供給方向における下流側先端は、搬送ベルト33の境界Rに対向する位置に位置する。
なお、巻き戻し時に第1切断位置Cが所定領域RSに位置しない場合は(S24:NO)、第2切断動作を行う必要はないため、CPU71は、S24の処理からS27の処理へ移行する。
CPU71は、ロール紙Pの切断動作が終了した後、収容部側ロール紙を巻き戻す際に、収容部側ロール紙の搬送ベルト33から剥離している媒体供給方向下流側部分を再度搬送ベルト33に密着させるために、第2押圧ローラ51がロール紙Pを搬送ベルト33に押圧するように第2アーム52を下降させる(S27)。
次に、CPU71は、第1押圧ローラ41が搬送ベルト33から離隔するように第1アーム42を上昇させる(S28)。なお、第1押圧ローラ41を収容部側ロール紙に押圧させたまま収容部側ロール紙を巻き戻すと、第1押圧ローラ41の媒体供給方向下流側において、収容部側ロール紙と第1押圧ローラ41との間の摩擦により撓みが生じる恐れがある。この場合、その撓み部分がインクジェットヘッド12に接触して収容部側ロール紙がインクにより汚れる可能性がある。
第1押圧ローラ41が搬送ベルト33から離隔すると、CPU71は、搬送ベルト33を逆転させるように搬送モータ77を逆転させ始める(S29)。このとき、前述したように、搬送ベルト33から剥離している収容部側ロール紙は、第2押圧ローラ51によって再度搬送ベルト33に密着する。
搬送ベルト33が逆転し始めると、CPU71は、第2紙面センサ18により収容部側ロール紙の先端が検出されたか否かを監視する(S30)。第2紙面センサ18により収容部側ロール紙の下流側先端が検出されると(S31:YES)、収容部側ロール紙の下流側先端が搬送ベルト33から剥離する位置(第1紙面センサ17と搬送ベルト33の間の位置)まで収容部側ロール紙を巻き戻して搬送ベルト33を停止させる(S31)。搬送ベルト33を停止した後、CPU71は、第2アーム52を上昇させて(S32)、印刷動作を終了する。
以上のような手順により、本実施例におけるインクジェットプリンタ10は、ロール紙Pの巻き戻し動作を行っても、収容部側ロール紙の下流側先端はインク受け溝35に落ち込むことがなく、ロール紙Pはインク受け溝35に付着しているインクで汚れることがない。また、収容部側ロール紙の下流側先端が搬送ベルト33に確実に密着されるため、収容部側ロール紙が搬送ベルト33から浮き上がることによって、吐出面13aに接触して、インクが収容部側ロール紙に付着すること及び吐出面13aが傷つくことを防止できる。
次に、本発明の第2の実施例について図面を用いて説明する。
本実施例におけるインクジェットプリンタ100は、以下の点を除いて前述の実施例1におけるインクジェットプリンタ10と同様の構成であり、相当する部分には同一の符号を付与し、その説明を省略する。
本実施例のインクジェットプリンタ100が、前述の実施例1におけるインクジェットプリンタ10と異なる点は、第2紙面センサ18を備えておらず、また、ROM72に記憶されているCPU71を動作させるためのプログラム及びデータが異なり印刷動作における制御方法が異なる点である。したがって、以下の説明においては、実施例1において第2紙面センサ18を除いた場合のインクジェットプリンタ10を本実施例のインクジェット100と置き換えることとし、ROM72に記憶されているCPU71を動作させるためのプログラム及びデータは実施例1とは異なるものとして説明する。
前述したように実施例1においては、ロール紙Pに画像形成した後第1切断位置Cにおいてロール紙Pを切断し、その第1切断位置Cが巻き戻し時にインク受け溝35を含む所定領域RSに位置する場合は、上記第2切断動作を行う。本実施例においては、給紙ローラ15によりロール紙Pを搬送ベルト33へ送り出す(給紙する)前に、ロール紙Pに印刷される画像の長さに基づいて第1切断位置Cを決定して、当該第1切断位置Cが搬送ベルト33の所定領域RSに位置しないように、給紙ローラ15の駆動タイミングを制御する。なお、本実施例において画像形成後にロール紙Pにおいて画像が形成された領域よりも媒体供給方向上流側においてロール紙Pを切断する位置として、第1切断位置Cは設定される。また、第1切断位置Cは、画像が複数分ある場合、最後の画像が形成された領域よりも媒体供給方向上流側において設定される。
以上のような構成を有するインクジェットプリンタ100により実行される印刷動作について図8〜図11を用いて説明する。図8〜図10は、インクジェットプリンタ100における印刷動作の概略を示す動作フローチャートである。また、図11は、印刷動作時の給紙部14付近の状態を示す説明図であり、搬送ベルト33の幅方向から見た図である。なお、以下に説明する印刷動作を実行する前に、CPU71は、外部インターフェース86を介して受信される印刷指令信号に基づいて、各インクジェットヘッド12においてインクを吐出するタイミングなどで構成される印刷データをすでに作成しているものとする。また、ロール紙Pは予め給紙ローラ15と接触する位置へセットされているものとする。また、本実施例のインクジェットプリンタ100においては、ロール紙Pの用紙先端Dが初期位置E(本実施例においては、第1紙面センサ17に用紙先端Dが対向する位置)にあるときに、原点検出センサ37によりマーカー36が検出された時点で給紙を開始した場合、用紙先端Dは所定領域RSに位置せず、さらに所定領域RSの媒体供給方向における幅だけ搬送ベルト33が移動した後に給紙を開始しても用紙先端Dは所定領域RSに位置しないように、原点検出センサ37の位置が決定されている。
後述する給紙動作を開始する前に、まずCPU71は、マーカー36を検出してから給紙ローラ15によりロール紙Pの給紙を開始するまでに搬送ベルトが移動する距離に相当する給紙タイミングT1を決定する。給紙タイミングT1は、マーカー36を検出してから給紙ローラ15によりロール紙Pの給紙を開始するまでの時間(もしくは、搬送モータ77の搬送ベルト33の移動距離(給紙開始距離)に相当する回転ステップ数nであってもよい)である。給紙タイミングT1の決定は、ROM72のプログラムやデータにより実現されるCPU71の供給制御機能(供給制御手段)により実行される。
まず、図8のS101において、CPU71は、上記印刷データに基づいてロール紙Pに形成される画像の媒体供給方向の長さである画像長さw(図6参照)を算出する。そして、その画像長さwに基づいて、ロール紙Pの用紙先端Dから第1切断位置Cまでの長さuを算出する(S102)。なお、長さuは画像長さwに予め設定されている余白を媒体供給方向の上流側及び下流側に設けた長さである。また、上記S101〜S102の処理は、ROM72のプログラムによりCPU71が備える画像長さ算出機能(画像長さ算出手段)及び切断位置決定機能(切断位置決定手段)により実行される。
次に、CPU71は、ロール紙Pの用紙先端Dが初期位置Eに位置して(図11(a)の状態)、給紙が開始されてから第1切断位置が、第1押圧ローラ41により搬送ベルト33に押圧される位置(第1密着位置F)に到達する(図11(c)の状態)までの時間Tx(密着位置到達時間)を算出する(S103)。
以下、密着位置到達時間Txの算出方法について説明する。なお、図11(a)に示すように、ロール紙Pの用紙先端Dが初期位置Eにあるときから、ロール紙Pが給紙ローラ15により送り出されて図11(b)に示すように用紙先端Dが第1密着位置Fに到達するまでの時間T0はROM72に予め記憶されている。密着位置到達時間Txは、図11(b)に示す状態から、図11(c)に示すように第1切断位置Cが第1密着位置Fに到達するまでの時間を長さuに搬送ベルト33の単位時間あたりの移動量v(搬送ベルト移動速度)を乗ずることにより求め、この時間u*vに上記T0を加算して求めることができる。
次に、CPU71は、上記密着位置到達時間Txを算出した後、第1切断位置Cが第1密着位置Fに到達したとき、すなわち原点検出センサ37がマーカー36を検出してから時間Txが経過したときの所定領域RSの位置を特定する。時間Txにおける所定領域RSの位置の特定方法については、まず時間Txにおける密着位置到達時間Txと搬送ベルト移動速度vを乗じた値、すなわち時間Txの間に搬送ベルト33が移動する距離を求めることにより特定できる。なお、本実施例の場合、所定領域RSはそれぞれのインク受け溝35に対応して2箇所に設定されているが、インク受け溝35は搬送ベルト33上に等間隔で設けられているため、一方の所定領域RSの位置ができれば他方の所定領域RSについてその位置を特定することができる。
次に、CPU71は、上記密着位置到達時間Txの所定領域RSの位置に基づいて、原点検出センサ37がマーカー36を検出した時点でロール紙Pを給紙し始めた場合に、第1切断位置Cが上記2つの所定領域RSのいずれかに位置するか否かを判別する(S104)。
第1切断位置Cが所定領域RSに位置しないと判別された場合(S104:NO)、給紙タイミングT1を“0”に設定する(S105)。すなわち、本実施例においては空送距離を“0”に設定している。一方、S104において、第1切断位置Cが所定領域RSに位置すると判別された場合(S104:NO)、時間Txにおける境界Rの位置に基づいて、第1密着位置と境界Rまでの距離kを計算する(S108)。しかる後、CPU71は、距離kを搬送ベルト移動速度vで除した値(k/v)を給紙タイミングT1として設定する(S109)。原点検出センサ37がマーカー36を検出してから給紙タイミングT1(=k/v)だけ時間が経過してから給紙を開始すると、第1切断位置Cは丁度境界Rに対向することになる。
給紙タイミングT1が決定されると、CPU71は、まずロール紙Pの用紙先端Dを給紙ローラ15と搬送ベルト33の配置位置との間の初期位置Eに位置させるために、給紙ローラ15を正転または逆転させることによってロール紙Pを移動させる。図9に示すステップS108において、CPU71は、第1紙面センサ17(先端検出手段)によりロール紙Pが検出されているか否かを判別する。ロール紙Pが検出されている場合(S108:YES)、ロール紙Pの用紙先端Dは初期位置Eよりも搬送ベルト33側に位置しているため、CPU71は、ロール紙Pの給紙ローラ15を1ステップ分(給紙モータ79を1ステップ分、以下同様)逆転させ(S109)、再度S108においてロール紙Pが検出されているか否かを判別する。CPU71は、ロール紙Pが検出されなくなるまでS108〜S109の処理を繰り返す。
S108においてロール紙Pが検出されなかった場合(S108:NO)、ロール紙Pの用紙先端Dは初期位置Eよりも給紙ローラ15側に位置しているため、CPU71は、給紙ローラ15を1ステップ分正転させる(S110)。しかる後、CPU71は、第1紙面センサ17によりロール紙Pが検出されたか否かを判別し、ロール紙Pが検出されていない場合(S111:NO)、ロール紙Pは依然初期位置Eよりも給紙ローラ15側に位置しているものとして、S110の処理に戻る。一方、第1紙面センサ17がロール紙Pを検出している場合(S111:YES)、ロール紙Pの用紙先端Dは初期位置Eに位置したことになるため、CPU71はS112の処理へ進む。なお、本実施例においては、初期位置Eは、第1紙面センサ17が用紙先端Dを検出する位置であるが、第1紙面センサ17と第1密着機構40との間で自由に設けることが可能である。
S112において、CPU71は、第1密着機構40の押圧ローラ41が搬送ベルト33を押圧する位置へ位置するように第1アーム42を下降させる。
第1アーム42が下降した後、CPU71は、ロール紙Pを媒体供給方向へ搬送するために搬送ベルト33正転するよう搬送モータ77を正転させる(S113)。しかる後、CPU71は、原点検出センサ37の検出信号に基づいて、搬送ベルト33に設けられたマーカー36が検出位置Gを通過したか否かを監視する(S114)。このときCPU71は、RAM73に記憶される搬送モータ77の回転ステップ数nを“0”にリセットする。CPU71は、この搬送モータ77の回転ステップ数nに基づいてマーカ−36が原点検出センサ37に検出されてからの搬送ベルト33の移動距離を算出し、インク受け溝35がいずれの位置にあるかを判断する。
S114において、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されると(S114:YES)、CPU71は、タイミングカウンタtを“0”にセットしてカウントを開始し(S115)、tが上記給紙タイミングT1に達したか否かを監視する(S116)。
タイミングカウンタtがT1と等しくなったとき(S116:YES)、CPU71は、給紙モータ89を正転させる(S117)。給紙モータ89が正転を開始すると、給紙ローラ15によりロール紙Pがロール紙カセット20から送り出されて、ロール紙Pの用紙先端が搬送ベルト33上に送り出される。このように、給紙タイミングT1に基づいて、原点検出センサ37によりマーカー36が検出されてから給紙を開始するタイミングを制御することによって、ロール紙Pを第1切断位置Cで切断して、巻き戻し動作を行った場合、確実に第1切断位置Cが所定領域RSに位置することを防ぐことが可能となる。
給紙ローラ15により給紙されたロール紙Pは、搬送ベルト33と対向しつつ第1密着位置Fへ達する。ロール紙Pは第1密着位置Fへ達すると、第1押圧ローラ41により搬送ベルト33に押圧されて搬送ベルト33に密着する。なお、給紙ローラ15は、第1切断位置Cが第1密着位置Fに到達した時点(時刻Tx)において停止するように制御される。
CPU71は、搬送ベルト33によって搬送されてくるロール紙Pが画像形成開始位置に達したときに、上述の印刷データに基づいてインクジェットヘッド12を駆動させ、ロール紙Pを搬送させつつ画像を形成させる(S118)。
インクジェットヘッド12による画像形成処理が終了した後、ロール紙Pを第1切断位置Cで切断して排紙部19に排出するために、CPU71は、第1切断位置Cがカット位置Hまで到達したか否かを監視する(S119)。
ロール紙Pの先端が剥離板39の配設位置に到達すると、ロール紙Pは剥離板39により搬送ベルト33から剥離されて、そのままカット位置Hへと送りだされる。そして、ロール紙Pの第1切断位置Cがカット位置Hまで搬送されると(S119:YES)、CPU71は、搬送ベルト33を停止させ(S120)、ロール紙Pは第1切断位置Cにおいて切断される(S121)。
ロール紙Pが第1切断位置Cにおいて切断された後、第1切断位置Cに対して収容カセット20側にあたるロール紙(収容部側媒体。以下、収容部側ロール紙と称する。)は、CPU71の指示に基づいて搬送ベルト33が逆転することにより媒体供給方向とは反対方向へ巻き戻しされる。
CPU71は、ロール紙Pの切断動作が終了した後、収容部側ロール紙を巻き戻す際に、収容部側ロール紙の搬送ベルト33から剥離している部分を再度搬送ベルト33に密着させるために、第2押圧ローラ51がロール紙Pを搬送ベルト33に押圧するようにする第2アーム52を下降させ(S122)、第1押圧ローラ41が搬送ベルト33から離隔するように第1アーム42を上昇させる(S123)。
次に、CPU71は、搬送ベルト33を逆転させるように搬送モータ77を逆転させる(S124)。このとき、前述したように、搬送ベルト33から剥離している収容部側ロール紙は、第2押圧ローラ51によって再度搬送ベルト33に密着する。
搬送ベルト33が逆転し始めると、CPU71は、収容部側ロール紙の第1切断位置C(下流側先端)が第1密着位置Fより媒体供給方向上流側に位置するまでの所定距離巻き戻しされたか否かを監視する(S125)。所定距離だけ巻き戻された場合(S125:YES)、CPU71は、搬送ベルト33を停止させ(S126)、第2アーム52を上昇させて(S127)、印刷動作を終了する。
以上のような手順により、本実施例におけるインクジェットプリンタ100は、ロール紙Pの巻き戻し動作を行っても、収容部側ロール紙の下流側先端はインク受け溝35に落ち込むことがなく、ロール紙Pはインク受け溝35に付着しているインクで汚れることがない。また、収容部側ロール紙の下流側先端が搬送ベルト33に確実に密着されるため、収容部側ロール紙が搬送ベルト33から浮き上がることによって、吐出面13aに接触して、インクが収容部側ロール紙に付着すること及び吐出面13aが傷つくことを防止できる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限られず、請求項に記載の技術的範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、CPU71が行う印刷動作の制御方法は、種々の方法が適用でき、上記の説明に用いたフローチャートに示す手順や計算式を必ずしも用いる必要はない。
また、上記実施例においては、所定領域RSの位置をマーカー36(原点)を検出することにより特定しているが、この方法に限られず、例えば搬送ベルト33の厚みを検出するセンサによりインク受け溝35の位置を検出することにより特定する構成であってもよい。
また、巻き戻し動作において収容部側ロール紙の下流側先端が位置しないように設定されている所定領域RSは、少なくともインク受け溝35を含む範囲で設定されていればよく、設計の都合によって所定領域RSの範囲は変更可能である。しかしながら、少なくとも媒体供給方向においてインク受け溝35の下流側にある程度の幅を有するように所定領域RSを設定することが望ましい。
また、上記実施例においては、インク受け溝35は、底面を有する溝形状であるが、搬送ベルト33を貫く開口部を当該底面の有していてもよい。
また、搬送ベルト33の外周面と直交する方向に見た場合のインク受け溝35の形状は、フラッシング時にインクを確実に受けることができる形状であれば、上記実施例のように矩形でなくともよい。なお、この場合は、上記所定領域RSの範囲は、媒体供給方向においてインク受け溝35の最上流端縁から最下流端縁を少なくとも含むように設定する必要がある。
また、第1密着機構40及び第2密着機構50は、ともにローラを搬送ベルト33に押圧することによりロール紙Pを搬送ベルト33に密着させているが、エアー圧力で密着させるなど、ロール紙Pを密着させることができる機構であれば特にその構成は限定されるものではない。
また、ロール紙Pを搬送する搬送ベルトの代わりとして、例えば、表面が粘着性を有するドラム体の外周面にロール紙Pを担持して搬送する構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置の一実施形態として、上記実施の形態においてはインクジェットプリンタを例として説明したが、特に限定されるものではなく、長尺状の連続媒体を粘着性を有する搬送ベルトにより搬送し、印刷後に巻き戻す構成を有する画像形成装置において適用することができる。
本発明は、ロール紙などの長尺の印刷媒体にインクを吐出して画像を形成し、搬送ベルトなどの搬送ベルトにインクを吐出することによってフラッシング動作を行うインクジェット方式のプリンタ、ファクシミリなどの画像形成機能を有する装置に適用でき、産業上の利用可能性がある。
本実施の形態に係るインクジェットプリンタの全体的な構成を示す側面図である。 搬送系の概略構成を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの制御系の構成を示す概略ブロック図である。 実施例1における印刷動作の概略を示す動作フローチャートである。 実施例1における印刷動作の概略を示す動作フローチャートである。 画像が形成されたロール紙Pの状態を示す図である。 搬送ベルト33の幅方向から見た第1切断位置周辺の様子を示す説明図である 実施例2における印刷動作の概略を示す動作フローチャートである。 実施例2における印刷動作の概略を示す動作フローチャートである。 実施例2における印刷動作の概略を示す動作フローチャートである。 搬送ベルト33の幅方向から見た給紙部14付近の状態を示す図である。
符号の説明
10 インクジェットプリンタ
11 プリンタ本体
12 インクジェットヘッド
13 ヘッド本体
13a 吐出面
14 給紙部
17 第1紙面センサ
18 第2紙面センサ
19 排紙部
20 ロール紙カセット
30 搬送ユニット
31、32 ベルトローラ
33 搬送ベルト
34 搬送面
35 インク受け溝
36 マーカー
37 原点検出センサ
38 ガイド部材
39 剥離板
40 第1密着機構
50 第2密着機構
60 切断機構
70 制御部
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 入出力インターフェース
75 ヘッド駆動ユニット
76、78、80、82、84 モータドライバ
77 搬送モータ
79 給紙モータ
81 カッタ駆動モータ
83 第1駆動モータ
85 第2駆動モータ
86 外部インターフェース

Claims (10)

  1. 印刷媒体上にインクを吐出して画像を形成するためのインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタにおいて、
    前記印刷媒体をロール状に収容する収容部と、
    粘着力により前記印刷媒体が密着可能な無端ループ状の外周面を有し、前記収容部から当該インクジェットヘッドへ向かう媒体供給方向を横切る方向に延びるように当該外周面に設けられ、インク予備吐出時のインクを受けるインク受け溝を1または複数有する搬送ベルトと、
    前記印刷媒体を前記搬送ベルトにより前記媒体供給方向及び当該媒体供給方向とは反対方向へ搬送するために当該搬送ベルトを移動させる搬送機構と、
    前記媒体供給方向において前記インクジェットヘッドの上流側に設けられ、前記印刷媒体が前記媒体供給方向に搬送される際に前記印刷媒体を前記搬送ベルトに密着させる第1密着機構と、
    前記インク受け溝に対して所定位置に決められた前記搬送ベルト上の原点を検出するために、前記搬送ベルトの前記外周面と対向する位置に設けられた原点検出センサと、
    前記搬送ベルトの配置位置から離間して配設され、前記印刷媒体を切断する切断機構と、
    前記印刷媒体において前記画像が形成された領域よりも前記媒体供給方向上流側の第1切断位置が前記切断機構による切断が実行される位置に位置した状態において当該印刷媒体を切断するように前記搬送機構及び前記切断機構を制御する第1切断制御手段と、
    前記切断された印刷媒体のうち、前記第1切断位置に対して前記収容部側にあたる収容部側媒体を前記媒体供給方向とは反対方向に搬送する巻き戻し動作を行うように前記搬送機構を制御する巻き戻し制御手段と、
    前記巻き戻し動作を行う前に、当該収容部側媒体の前記第1切断位置が当該巻き戻し動作が進行していく際に前記搬送ベルトの前記インク受け溝を含む所定領域に位置するか否かを前記原点検出センサの検出結果に基づいて判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記収容部側媒体の前記第1切断位置が前記所定領域に位置すると判断された場合には、当該収容部側媒体を前記第1切断位置において切断された位置からさらに前記媒体供給方向下流方向に搬送した後、前記切断機構により当該収容部側媒体を切断する第2切断動作を行うように前記搬送機構及び前記切断機構を制御する第2切断制御手段とを備え、
    前記巻き戻し制御手段は、前記判断手段により前記収容部側媒体の前記第1切断位置が前記所定領域に位置しないと判断された場合、または前記第2切断動作が行われた後に、前記巻き戻し動作を行うように前記搬送機構を制御することを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記インクジェットプリンタは、
    前記収容部側媒体の前記第1切断位置が、前記巻き戻し動作が進行していく際に前記所定領域の前記媒体供給方向における上流側端縁に対向する場合において、前記原点検出センサにより前記原点が検出されたときから当該第1切断位置が前記切断機構により切断が実行される位置に達するまでの前記搬送ベルトの移動距離である第1移動距離と、
    前記収容部側媒体の前記第1切断位置が、前記巻き戻し動作が進行していく際に前記所定領域の前記媒体供給方向における下流側端縁に対向する場合において、前記原点検出センサにより前記原点が検出されたときから当該第1切断位置が前記切断機構により切断が実行される位置に達するまでの前記搬送ベルトの移動距離である第2移動距離とを記憶する記憶手段とを備え、
    前記判断手段は、
    前記原点検出センサにより前記原点が検出されたときから前記印刷媒体が前記第1切断位置において前記切断機構により切断が実行される位置に達するまでの前記搬送ベルトの移動距離を算出する移動距離算出手段を備え、
    前記判断手段は、前記移動距離算出手段により算出された前記搬送ベルトの移動距離が前記記憶手段に記憶された前記第1移動距離と前記第2移動距離との間にあたる場合には、前記収容部側媒体の前記第1切断位置が前記所定領域に位置すると判断することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2切断制御手段は、
    前記第1移動距離から前記移動距離算出手段により算出された前記搬送ベルトの移動距離を減算する切断幅算出手段を備え、
    前記第2切断制御手段は、前記印刷媒体が前記第1切断位置において切断された位置から少なくとも前記切断幅算出手段により算出された距離だけ前記搬送ベルトを前記媒体供給方向下流方向に移動させた後に再度前記収容部側媒体を切断するように前記搬送機構及び前記切断機構を制御すること特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 印刷媒体上にインクを吐出して画像を形成するためのインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタにおいて、
    前記印刷媒体をロール状に収容する収容部と、
    前記収容部から引き出された前記印刷媒体を前記収容部から当該インクジェットヘッドへ向かう媒体供給方向に送り出す媒体供給機構と、
    前記媒体供給機構から送り出された印刷媒体が粘着力により密着可能な無端ループ状の外周面を有し、当該媒体供給方向を横切る方向に延びるように当該外周面に設けられ、インク予備吐出時のインクを受けるインク受け溝を1または複数有する搬送ベルトと、
    前記印刷媒体を前記搬送ベルトにより前記媒体供給方向及び当該媒体供給方向とは反対方向へ搬送するために当該搬送ベルトを移動させる搬送機構と、
    前記媒体供給方向において前記インクジェットヘッドの上流側に設けられ、前記印刷媒体が前記媒体供給方向に搬送される際に前記印刷媒体を前記搬送ベルトに密着させる第1密着機構と、
    前記インク受け溝に対して所定位置に決められた前記搬送ベルト上の原点を検出するために、前記搬送ベルトの前記外周面と対向する位置に設けられた原点検出センサと、
    前記搬送ベルトの配置位置から離間して配設され、前記印刷媒体を切断する切断機構と、
    前記印刷媒体において前記画像が形成された領域よりも前記媒体供給方向上流側において前記切断機構により切断される第1切断位置を決定する切断位置決定手段と、
    前記媒体供給機構により前記印刷媒体を媒体供給方向に送り出した場合に、前記第1切断位置が前記搬送ベルトの前記インク受け溝を含む所定領域以外に位置するように、前記原点検出センサが前記原点を検出してから前記媒体供給機構により当該印刷媒体を送り出すタイミングを算出するタイミング算出手段と、
    前記原点検出センサが前記原点を検出してから前記タイミング算出手段が算出したタイミングで前記印刷媒体を前記媒体供給方向に送り出すように前記媒体供給機構を制御する供給制御手段と、
    前記第1切断位置において前記印刷媒体を切断するように前記搬送機構及び前記切断機構を制御する第1切断制御手段と、
    前記切断された印刷媒体のうち、前記第1切断位置に対して前記収容部側にあたる収容部側媒体を前記媒体供給方向とは反対方向に搬送する巻き戻し動作を行うために、前記搬送ベルトを前記媒体供給方向とは反対方向に移動させるように前記搬送機構を制御する巻き戻し制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 前記インクジェットプリンタは、前記媒体供給機構と前記第1密着機構との間に設定された初期位置に前記印刷媒体の下流側先端が位置したことを検出する先端検出手段と、
    前記原点検出センサが前記原点を検出してから前記媒体供給機構により前記印刷媒体を送り出し始めるまでに前記搬送ベルトを移動させる所定距離である空送距離を記憶する空送距離記憶手段とを備え、
    前記切断位置決定手段は、前記印刷媒体に形成される画像の前記媒体供給方向における長さに基づいて前記第1切断位置を決定し、
    前記タイミング算出手段は、
    前記初期位置に前記印刷媒体の前記媒体供給方向における下流側先端が位置している場合において、当該印刷媒体を当該媒体供給機構により前記媒体供給方向に送り出す動作を開始してから前記印刷媒体の前記第1切断位置が前記搬送ベルトに到達するまでに前記搬送ベルトが移動する距離を算出する第1距離算出手段と、
    前記原点検出センサが前記原点を検出してから前記空送距離に加え前記第1距離算出手段により算出された距離だけ前記搬送ベルトを移動させた場合における前記所定領域の位置に基づいて、前記印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置するか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置すると判断された場合には、当該第1切断位置が当該所定領域以外の位置へ位置するように、前記原点検出センサが前記原点を検出してから当該印刷媒体を前記媒体供給機構により前記媒体供給方向に送り出すまでに前記搬送ベルトを移動させる修正空送距離を算出する第2距離算出手段と、
    前記判別手段により前記印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置すると判断された場合には、前記第2距離算出手段により算出された修正空送距離を給紙開始距離として設定し、前記判別手段により前記印刷媒体の第1切断位置が当該所定領域に位置しないと判断された場合には、前記空送距離を前記給紙開始距離として設定する給紙開始距離設定手段とを備え、
    前記供給制御手段は、
    前記印刷媒体の下流側先端が前記初期位置に位置した状態において、前記原点検出センサが前記原点を検出したときから前記搬送ベルトが前記給紙開始距離だけ移動したときに前記媒体供給機構により前記印刷媒体を送り出すように当該媒体供給機構を制御する送り出し制御手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記媒体供給機構は、前記印刷媒体を前記媒体供給方向の上流方向及び下流方向のいずれにも移動させることが可能であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記搬送ベルトの前記原点が設定された位置には被検出部材が設けられており、
    前記原点検出センサは、前記被検出部材を検出することにより前記原点を検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記所定領域は、
    前記インク受け溝が形成された領域と、
    前記インク受け溝に隣接し、前記媒体供給方向において所定幅を有する隣接領域とを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記隣接領域は、
    前記インク受け溝の少なくとも前記媒体供給方向下流側に隣接する領域であることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記インクジェットプリンタは、
    前記媒体供給方向において前記インクジェットヘッドよりも下流側に配置され、前記巻き戻し動作を行う場合に当該収容部側媒体を前記搬送ベルトに密着させるための第2密着機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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