JP2023126150A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源オン時、搬送経路上のシート状媒体に対して無駄な動作が実行されにくい。【解決手段】制御部9は、ロール紙Rpの搬送状況及び切断状況を取得した結果に基づいて、切断済みのロール紙Rpが搬送経路上にある場合に、最初の画像形成動作が実行される前に搬送機構2にロール紙Rpを排出部へと排出させる第1排出処理と、切断済みでなく且つ排出可能な位置にあるロール紙Rpが搬送経路上にある場合に、最初の画像形成動作が実行される前にロール紙Rpをカッター3に切断させると共に搬送機構2に排紙トレイ7へと排出させる第2排出処理と、切断済みでなく且つ排出可能な位置にないロール紙Rpが搬送経路上にある場合に、ロール紙Rpを排出可能な位置まで搬送機構2に搬送させ、カッター3に切断させると共に搬送機構2に排紙トレイ7へと排出させる第3排出処理とを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート状媒体に対して画像形成を行う画像形成装置に関する。
シート状媒体に対して画像形成を行う画像形成装置において、画像形成処理等の動作中に電源がオフにされた場合には、シート状媒体が搬送経路上に残ったままとなることがある。これに関し、電源オフ時のシート状媒体の状況に応じ、その後の電源オン時において搬送経路上に残ったシート状媒体を処理する従来技術がある。特許文献1の技術はその一つであり、電源オフ時、シート状媒体を搬送するローラが媒体をニップしていた場合に、その後の電源オン時に、搬送経路上に残ったシート状媒体を搬送し、カッターで切断するものである。一方、特許文献1の画像形成装置において、カッターは搬送経路の最下流に配置されている。このため、カッターによるシート状媒体の切断後、カッターより上流側のシート状媒体から切り離されたカッターより下流のシート状媒体はそのまま外部に排出される。
特開2010-89939号公報
特許文献1とは異なり、シート状媒体を切断する切断部の下流に搬送ローラが配置される画像形成装置においては、外部に向けて排出する方向にシート状媒体を搬送している途中に電源がオフにされた場合、例えば、シート状媒体が切断済みであっても、切り離されたシート状媒体が残留していることがある。
本発明の目的は、切断部の下流に搬送ローラが配置される構成において、電源の復帰後にシート状媒体が搬送経路上に残留したままになりにくい画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能である媒体収容部と、前記シート状媒体に対して画像を形成する画像形成動作を実行する画像形成部と、前記媒体収容部から前記画像形成部まで前記シート状媒体を搬送経路に沿って搬送する媒体搬送部であって、前記画像形成部より前記搬送経路の上流に配置された第1搬送ローラと、前記画像形成部より前記搬送経路の下流に配置された第2搬送ローラとを含む複数の搬送ローラを有する媒体搬送部と、前記シート状媒体を切断する切断部であって、前記第2搬送ローラより前記上流に配置された切断部と、制御部とを備えており、前記制御部は、電源がオンになってから最初の前記画像形成動作が実行されるまでに、前記切断部により切断された前記シート状媒体を搬送して外部に向けて排出する媒体排出処理を実行するように前記媒体搬送部を制御する。
本発明の画像形成装置によると、電源オフ時に搬送経路上にシート状媒体が存在したとしても、その後の電源オン時に、最初の画像形成動作が実行されるまでに、搬送経路上のシート状媒体を外部に向けて排出する媒体排出処理が実行される。このため、電源の復帰後にシート状媒体が搬送経路上に残留したままになりにくい。
本発明の一実施形態に係るプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示すプリンタの概略平面図である。 図1に示すプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 図3に示す制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 電源オフ時のFLG1及びFLG2の各値とロール紙の状況との対応関係を示す表である。 図6は、状況取得部による取得結果を照らし合わせる条件と電源復帰時の処理との関係を示す表である。
[第1の実施形態]
本発明の好適な一実施形態であるプリンタ100(本発明の「画像形成装置」に相当する)について、図1~図6を参照しつつ、以下に説明する。なお、図1に示す上下方向、前後方向及び左右方向を、プリンタ100の上下方向、前後方向及び左右方向とする。
プリンタ100は、図1及び図2に示すように、筐体100a、給送トレイ1、搬送機構2、カッター3、キャリッジ4、ヘッド5、移動機構6、排紙トレイ7、カートリッジ装着部8及び制御部9を主に備えている。
給送トレイ1(本発明の「媒体収容部」に相当する)は、筐体100a内においてヘッド5の下方に配置されている。給送トレイ1は、筐体100aの前壁に形成された開口10pを介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。
給送トレイ1は、ロール体R及びカット紙Kpを収容可能である。給送トレイ1は、ロール体R及びカット紙Kpを同時に収容可能であってもよいし、ロール体R及びカット紙Kpのいずれかを選択的に収容可能であってもよい。給送トレイ1は、ロール体Rを支持するロール体支持部11と、カット紙Kpが載置される載置面12と、を有している。
ロール体Rは、円筒状の芯部材Rcの外周面に、長尺の用紙がロール状に巻回されたものである。カット紙Kpは、ロール体Rを構成する長尺の用紙よりも短尺の用紙であり、例えばA4サイズやB5サイズの定形サイズの用紙である。本実施形態のプリンタ100で使用可能なカット紙Kpのうち最大サイズのものは、A4サイズの用紙である。カット紙Kpは、複数積層された状態で載置面12上に載置される。
搬送機構2は、給送トレイ1からヘッド5を経由して排紙トレイ7までの搬送経路(図1において用紙Pを表す太い黒線に沿った経路)に沿って用紙Pを搬送する。以下、「上流」及び「下流」の用語は、搬送機構2による搬送経路に沿った用紙Pの搬送方向に関して上流及び下流をそれぞれ表すものとする。搬送機構2(本発明の「媒体搬送部」に相当する)は、給送ローラ21、中間ローラ対22、搬送ローラ対23、排紙ローラ対24及びガイド部材25を有している。これらのローラ及びローラ対は、搬送経路に沿って上流から下流に向かって、給送ローラ21、中間ローラ対22、搬送ローラ対23及び排紙ローラ対24の順に配置されている。
給送ローラ21は、ロール体支持部11に支持されたロール体Rから巻き解かれたロール紙Rp又は載置面12に載置されたカット紙Kpを給送トレイ1から給送する。以降の説明において、ロール紙Rpとカット紙Kpとを区別しない場合には、「用紙P」と称する。
給送ローラ21は、給送モータ21a(図3参照)の駆動により回転する。制御部9の制御により給送モータ21aが駆動されると、給送ローラ21が回転して、給送ローラ21と接触する用紙Pに対して前方から後方に向かう方向の搬送力が付与される。これにより、用紙Pが給送トレイ1から送り出される。なお、給送トレイ1の後方側の端部に設けられた後壁15は、上端部が下端部よりも後方に位置するように傾斜している。したがって、給送トレイ1から送り出された用紙Pは、斜め上方に向かう。
中間ローラ対22は、中間モータ22a(図3参照)の駆動により回転する駆動ローラと駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。制御部9の制御により中間モータ22aが駆動されると、中間ローラ対22が用紙Pを挟持しつつ回転して用紙Pを搬送する。中間ローラ対22は、給送トレイ1の後方側の端部の上方に位置している。中間ローラ対22は、給送ローラ21によって給送トレイ1から送り出されて斜め上方に向かう用紙Pを挟持しつつ上方に搬送する。ガイド部材25は、中間ローラ対22の上方に位置している。ガイド部材25は、中間ローラ対22によって上方に搬送される用紙Pを前方に案内する。
中間ローラ対22の上流側の近傍には中間用紙センサ71が設置されている。中間用紙センサ71は、用紙Pの先端が到達したことを検出したり、その設置位置に用紙Pが存在するか否かを検出したりする。その検出結果は制御部9に出力される。中間用紙センサ71が用紙Pの先端を検出するタイミングは、用紙Pの先端が中間ローラ対22に到達するタイミングと一致、又はほぼ一致するように調整されている。なお、中間ローラ対22は本発明の「第1搬送ローラ」に相当する。
搬送ローラ対23(本発明の「最近接ローラ」に相当する)は、搬送モータ23a(図3参照)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。排紙ローラ対24は、排紙モータ24a(図3参照)の駆動により回転する駆動ローラと、駆動ローラに連れ回る従動ローラとで構成されている。なお、搬送ローラ対23は本発明の「第1搬送ローラ」に相当する。また、排紙ローラ対24は本発明の「第2搬送ローラ」に相当する。
搬送ローラ対23の上流側の近傍には搬送用紙センサ72が設けられている。搬送用紙センサ72は、用紙Pの先端が到達したことを検出したり、その設置位置に用紙Pが存在するか否かを検出したりする。その検出結果は制御部9に出力される。搬送用紙センサ72が用紙Pの先端を検出するタイミングは、用紙Pの先端が搬送ローラ対23に到達するタイミングと一致、又はほぼ一致するように調整されている。
制御部9の制御により搬送モータ23a及び排紙モータ24aが駆動されると、搬送ローラ対23及び排紙ローラ対24が用紙Pを挟持しつつ回転して、搬送方向である前方に向かって用紙Pを搬送する。搬送ローラ対23はヘッド5の後方に位置しており、排紙ローラ対24はヘッド5の前方に位置している。搬送ローラ対23は、ガイド部材25によって前方に案内された用紙Pを排紙ローラ対24に向かってさらに前方に搬送する。排紙ローラ対24は、搬送ローラ対23によって前方に搬送される用紙Pを挟持しつつさらに前方に搬送し、排紙トレイ7に排紙する。
カッター3は、搬送経路において中間ローラ対22より上流側であって、給送トレイ1の後方側の端部と中間ローラ対22との間の位置に配置されている。カッター3は、例えば円板状の回転刃及び従動刃からなる。カッター3は、切断モータ3a(図3参照)の駆動により回転刃が回転し、且つ、左右方向に沿って往復移動する。ロール体Rから巻き解かれて搬送されたロール紙Rpは、制御部9の制御により切断モータ3aが駆動されることで、カッター3によりロール紙Rpの幅方向に切断される。これにより、ロール紙Rpに後端が形成され、1枚ごとの用紙となって排紙トレイ7に排紙される。
ヘッド5(本発明の「画像形成部」に相当する)は、下面に形成された複数のノズル51(図2参照)と、ドライバIC52(図3参照)とを含む。制御部9の制御によりドライバIC52が駆動されると、ノズル51からインクが吐出され、そのインクが用紙Pに付着してドットを形成する。ヘッド5は、キャリッジ4に搭載されている。
移動機構6は、2つのガイドレール61、62と、キャリッジモータ63(図3参照)と、を有している。2つのガイドレール61、62は、前後方向に互いに離隔して配置され、各々が左右方向に延設されている。キャリッジ4は、2つのガイドレール61、62を跨ぐように配置されている。キャリッジ4は、ベルト(不図示)などを介してキャリッジモータ63に接続されている。制御部9の制御によりキャリッジモータ63が駆動されると、キャリッジ4がガイドレール61、62に沿って走査方向(左右方向)に移動する。
ヘッド5がキャリッジ4の移動に伴って走査方向に移動しつつ吐出したインクによって、走査方向に沿ってドットが順に形成される。このような走査方向に沿ったドットの列が、搬送機構2によって用紙Pが搬送されつつ順に形成される。用紙P上の画像記録領域には、走査方向及び搬送方向の両方向にドットが並び、このようなドットの配列からなる画像が表れる。画像記録領域は、画像のサイズに応じた長方形の領域である。ヘッド5により用紙P上に画像が形成されるこのような動作が本発明の「画像形成動作」に相当する。
ヘッド5の上流側の端部にはヘッド用紙センサ73(本発明の「媒体検出部」に相当する)が設置されている。この設置位置は、搬送ローラ対23の下流側の近傍に対応する。ヘッド用紙センサ73は、用紙Pの先端が到達したことを検出したり、その設置位置に用紙Pが存在するか否かを検出したりする。その検出結果は制御部9に出力される。ヘッド用紙センサ73に用紙Pの先端が到達していない場合、用紙Pが搬送ローラ対23に到達していない可能性がある。
排紙トレイ7は、筐体100a内においてヘッド5の前方であって、給送トレイ1の上方に配置されている。排紙トレイ7は、筐体100aの前壁に形成された開口100qを介して筐体100aに対して前後方向に沿って挿抜可能である。ヘッド5により画像が記録された用紙Pは、排紙トレイ7に受容される。
カートリッジ装着部8は、図2に示すように、左右方向に関して排紙トレイ7の一方側(右方側)であって、前後方向に関して移動機構6よりも前方側に設けられている。カートリッジ装着部8は、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のインクをそれぞれ貯留する4つのインクカートリッジ10を着脱自在に装着可能である。チューブ(不図示)などを介して、カートリッジ装着部8に装着されたインクカートリッジ10からヘッド5にインクが供給される。
制御部9は、プリンタ100全体の制御を行うものである。制御部9には、図3に示すように、給送モータ21a、中間モータ22a、搬送モータ23a、排紙モータ24a、切断モータ3a、ドライバIC52、キャリッジモータ63、中間用紙センサ71、搬送用紙センサ72及びヘッド用紙センサ73が電気的に接続されている。
制御部9は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)94等を備えている。ROM92(本発明の「不揮発性メモリ」に相当する)には、CPU91及びASIC94が実行するプログラムや、用紙Pの状況を示す変数であるFLG1及びFLG2等が格納されている。このうちのFLG1及びFLG2は、FLG1及びFLG2のいずれも、初期値として0を取り、後述の画像形成処理において用紙Pの状況を示す内容に適時更新される。FLG1及びFLG2は、プリンタ1の電源がオフになったとしてもその値がROM92内で保持され、電源復帰後に参照可能である。RAM93は、プログラム実行時に必要なデータを一時的に記憶するものである。
なお、制御部9は、CPU91のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC94のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU91とASIC94とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部9は、1つのCPU91が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU91が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部9は、1つのASIC94が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC94が処理を分担して行うものであってもよい。
制御部9は、画像形成処理及び標準排出処理を主に実行する。制御部9は、これらの処理を実行する機能部として、状況記録部101、状況取得部102、画像形成制御部103(本発明の「媒体排出制御部」に相当する)及び用紙排出制御部104(本発明の「画像形成制御部」に相当する)を有している。
画像形成処理においては、まず、画像形成制御部103が、搬送機構2に用紙Pをヘッド5の近傍まで搬送させる準備処理を実行する。この準備処理では、用紙Pが中間ローラ対22、搬送ローラ対23及びヘッド5にそれぞれ到達するのを、中間用紙センサ71、搬送用紙センサ72及びヘッド用紙センサ73が順次検出する。用紙Pがロール紙Rpである場合には、ヘッド用紙センサ73が用紙Pの先端を検出した時点で、状況記録部101がROM92のFLG1の値を1に変更する。
次に、画像形成制御部103が、搬送機構2により用紙Pを搬送経路に沿って所定距離ずつ搬送する処理と、移動機構6によりキャリッジ4を走査方向に移動させつつ、ヘッド5の複数のノズル51から用紙Pに対してインクを吐出させる処理とを交互に繰り返し実行する。用紙Pがロール紙Rpである場合には、ロール紙Rpは、搬送機構2によって搬送されつつヘッド5から吐出されたインクを受ける。ロール紙Rpは、画像形成制御部103による制御に従ったカッター3の動作によって所望の長さに切断される。カッター3がロール紙Rpを切断した時点(ロール紙Rpがその幅方向に完全に切断された時点)で、状況記録部101がROM92のFLG2の値を1に変更する。カッター3によって切断されたロール紙Rpは、所望の長さを有する1枚ごとの画像記録済みの用紙となって排紙トレイ7へと排出される。ロール紙Rpが排紙トレイ7へと排出された時点で、状況記録部101がROM92のFLG1及びFLG2の値をいずれも0に変更する。
用紙Pがカット紙Kpである場合には、カット紙Kpは、搬送機構2によって搬送されつつヘッド5から吐出されたインクを受ける。これにより、カット紙Kpは、画像記録済みの用紙となって排紙トレイ7へと排出される。
ところで、電源プラグがコンセントから抜けてしまったり停電が生じたりすることで画像形成処理の実行中にプリンタ1の電源が不意にオフになった場合、次に電源をオンにして復帰させた際に搬送経路上に用紙Pが残留したままになっていることがある。このような搬送経路上に残留した用紙Pがカット紙Kpである場合には、そのカット紙Kpを排紙トレイ7まで搬送機構2に搬送させて排紙すればよい。しかし、搬送経路上に残留した用紙Pがロール紙Rpである場合には、電源オフのタイミングによってその搬送や切断の状況が様々に異なる。
電源オフ時の搬送経路上のロール紙Rp(本発明の「経路上シート状媒体」に相当する)の状況は、電源復帰時、ROM91に格納されたFLG1及びFLG2を参照することで把握可能である。図5は、電源オフ時のFLG1及びFLG2の各値とロール紙Rpの状況との対応関係を示している。電源オフ時のFLG2の値が0であることはロール紙Rpが未切断か排紙が完了していることを示す。電源オフ時のFLG2の値が1であることは、ロール紙Rpが切断済みであって排紙が未完了であることを示す。なお、画像形成処理の開始後にFLG2の値が1になるのは、上記の通り、カッター3によりロール紙Rpがその幅方向に完全に切断された時点である。つまり、カッター3によるロール紙Rpの切断の途中で電源がオフになった場合、FLG2の値は0のままとなる。このため、ロール紙Rpの切断の途中で電源がオフになってカッター3の回転刃がロール紙Rpの幅方向の途中で止まった場合には、ロール紙Rpが未切断であることをFLG2が示すことになる。電源オフ時のFLG1の値が1であることは、ロール紙Rpの先端がヘッド用紙センサ73に到達していることを示す。この場合、ロール紙Rpが搬送ローラ対23に到達しているので、ロール紙Rpが切断済み(FLG2=1)の場合にはそのまま、ロール紙Rpが未切断(FLG2=0)の場合にはロール紙Rpの切断後、搬送機構2によってロール紙Rpを搬送させ、排紙トレイ7へと排出させることが可能である。つまり、ロール紙Rpは電源オフ時、排紙に十分な搬送状況であったことになる。一方、電源オフ時のFLG1の値が0であることは、上記と反対にロール紙Rpが排紙には不十分な搬送状況であったか、切断されたロール紙Rpの排紙が完了していたかのいずれかである。
このような電源オフ時の様々な状況に関わらず、電源復帰後にロール紙Rpの搬送及び切断の処理を一律に行うと、無駄な処理を行ったり、ロール紙Rpを適切に排紙できなかったりするおそれがある。
そこで、電源復帰後、最初の画像形成処理が実行される前の処理として、状況取得部102及び用紙排出制御部104が以下の処理を実行する。まず、状況取得部102が、電源オフ時のロール紙Rpの状況としてROM92のFLG1及びFLG2の値を取得すると共に、電源復帰後におけるロール紙Rpの状況として中間用紙センサ71及びヘッド用紙センサ73の両方の検出結果を取得する。そして、用紙排出制御部104が、状況取得部102によるロール紙Rpの状況の取得結果を図6に示す条件と照らし合わせ、図6に示す各処理を実行する。図6は、状況取得部102による取得結果を照らし合わせる条件と電源復帰時の処理との関係を示している。
図6の「ON」及び「OFF」は、中間用紙センサ71又はヘッド用紙センサ73によるロール紙Rpの存在の検出及び不検出にそれぞれ対応する。電源復帰時の処理にはNo.1~No.16の16パターンが存在する。これらのうち、No.1、11、12及び16の条件及び処理は、電源オフ時に搬送経路上にロール紙Rpが残留し、そのままの状態で電源復帰がなされた場合の処理である標準排出処理(本発明の「媒体排出処理」に相当する)に対応する。
標準排出処理は処理A~Cの3種類を含んでいる。処理Aは、搬送経路上のロール紙Rpをそのまま搬送機構2に搬送させ、排紙トレイ7へと排紙させる処理(本発明の「第1排出処理」に相当する)である。処理Bは、搬送経路上のロール紙Rpをカッター3に切断させ、その後、搬送機構2に搬送させて排紙トレイ7へと排紙させる処理(本発明の「第2排出処理」に相当する)である。処理Cは、搬送経路上のロール紙Rpを、先端がヘッド用紙センサ73によって検出されるまで搬送機構2に搬送させてからカッター3に切断させ、その後、搬送機構2に搬送させて排紙トレイ7へと排紙させる処理(本発明の「第3排出処理」に相当する)である。
標準排出処理のうち、No.1の条件は、中間用紙センサ71のみONであり、その他はOFFか0の値となっている。この場合、搬送経路上のロール紙Rpは、搬送が不十分であり未切断の状態である。このため、処理C(搬送して切断して排紙)が実行される。No.11の条件は、FLG2の値のみ0であり、その他の要素はONか1の値となっている。この場合、搬送経路上のロール紙Rpは、搬送が十分であるが未切断の状態である。このため、処理B(切断して排紙)が実行される。No.12の条件は、全ての要素がONか1の値となっている。この場合、搬送経路上のロール紙Rpは、搬送が十分であり切断済みの状態である。このため、処理A(排紙)が実行される。No.16の条件は、中間用紙センサ71のみOFFであり、その他の要素はONか1の値となっている。この場合、搬送経路上のロール紙Rpは、切断済みであるが、画像形成処理において排紙される途中に電源オフとなったと想定される。このため、処理A(排紙)が実行される。
このような標準排出処理に含まれるNo.1、11、12及び16における各条件は、図6に示すように、いずれも以下を満たしている。第1に、中間用紙センサ71及びヘッド用紙センサ73の少なくともいずれかがONである。これは、電源復帰時、搬送経路上にロール紙Rpがあることに対応する。第2に、電源復帰時のヘッド用紙センサ73の検出結果とFLG1の値とが一致している。つまり、電源復帰時のヘッド用紙センサ73の検出結果がONであればFLG1の値は1であり、電源復帰時のヘッド用紙センサ73の検出結果がOFFであればFLG1の値は0である。これは、電源オフ時に搬送ローラ対23の近傍にロール紙Rpが存在し、その状態が電源復帰時まで維持されている蓋然性が高いことを示す。第3に、FLG1及びFLG2の条件が、FLG1の値が0でありFLG2の値が1である組み合わせ以外となっている。FLG1=0且つFLG2=1となることは、ソフトウェアにバグがある蓋然性が高いことを示す。このような組み合わせが除外されることで、標準排出処理の条件からソフトウェアにバグがある場合が除かれている。
表6の処理のうち、標準排出処理以外の処理については以下の通りである。No.2~4、6~10、13及び14の処理においては、いずれも、ソフトウェアにバグがある、ユーザがロール紙Rpを手作業で巻き戻したり除去したりした、排紙後にロール紙Rpの一部のみが残留している、電源オフ時にカット紙Kpの画像形成処理中であった等の状況が、各処理における条件から想定される。いずれの処理においても、条件や想定される状況に応じた内容、つまり、A~Cのいずれか対応する処理を実行するか、A~Cのいずれの処理も実行しないかのいずれかが選択されている。
また、No.5の条件は、いずれの要素もOFFか0の値である。したがって、画像形成処理において排紙まで完了していると想定される。このため、A~Cのいずれも実行されない。No.15の条件は、搬送用紙センサ72がON、FLG1の値が1であり、その他の要素がOFFか0である。つまり、搬送経路上のロール紙Rpは、未切断であるが、中間用紙センサ71より下流にある。これは、給送トレイ1のロール体Rのロール紙Rpが全て巻き解かれ、カッター3によって切断されることなく中間用紙センサ71より下流まで搬送されたところで電源オフになったと想定される。このため、処理C(排紙)が実行される。
以上説明した本実施形態によると、カッター3より下流に中間ローラ対22、搬送ローラ対23及び排紙ローラ対24が存在する。したがって、電源オフ時にカッター3によりロール紙Rpが切断済みであったとしても、カッター3より下流においてこれらのローラ対がロール紙Rpを搬送中に電源オフになる可能性がある。このため、搬送経路上にロール紙Rpが残留しやすい。これに対し、電源オフ時に搬送経路上にロール紙Rpが存在したとしても、その後の電源オン時に、最初の画像形成動作が実行されるまでに、搬送経路上のロール紙Rpを排紙トレイ7へと排出する標準排出処理が実行される。このため、電源の復帰後にロール紙Rpが搬送経路上に残留したままになりにくい。なお、排紙トレイ7に排出されたロール紙Rpは、ユーザによってプリンタ1の外部へと取り出される。この意味で、搬送経路上のロール紙Rpを排紙トレイ7へと排出することは、プリンタ1の外部に向けてロール紙Rpを排出することに相当する。
また、本実施形態においては、電源オフ時、搬送経路上のロール紙Rpが排紙可能な位置にあり且つ切断済みである場合(図6のNo.12及びNo.16の場合)には、そのままロール紙Rpが排紙される(処理A)。また、電源オフ時、搬送経路上のロール紙Rpが排紙可能な位置にあるが切断済みでない場合(図6のNo.11の場合)には、ロール紙Rpが切断された後に排紙される(処理B)。さらに、電源オフ時、搬送経路上のロール紙Rpが排紙可能な位置になく切断済みでもない場合(図6のNo.1の場合)には、ロール紙Rpが排紙可能な位置まで搬送され、切断された後に排紙される(処理C)。このように、電源オフ時に搬送経路上にロール紙Rpが存在したとしても、その後の電源オン時に、そのロール紙Rpが排紙可能な位置であるか否かと切断済みであるか否かに応じた処理が適切に選択される。したがって、搬送経路上のロール紙Rpに対して無駄な動作が実行されにくい。例えば、ロール紙Rpが無駄に給紙されたり、切断済みであるにも関わらず切断動作が無駄に実行されたりしにくい。また、ロール紙Rpが搬送経路に留まってその後の搬送を阻害してしまうことが抑制される。
また、本実施形態では、搬送ローラ対23の近傍に設置されたヘッド用紙センサ73の検出結果に基づいてFLG1の値が1に変更される。ロール紙Rpが排出可能な位置にあるか否かは、搬送ローラ対23の近傍までロール紙Rpが到達しているかどうかによる。したがって、搬送ローラ対23までロール紙Rpが到達しているか否かをヘッド用紙センサ73に検出させ、これに基づいてFLG1を更新することで、電源オフ時にロール紙Rpが排出可能な位置にあったか否かがFLG1の値に適切に反映される。
また、本実施形態では、標準排出処理に含まれる図6のNo.1、11、12及び16は、いずれも、ヘッド用紙センサ73の検出結果とFLG1の値とが一致している。つまり、電源オフ時のヘッド用紙センサ73の検出結果と電源復帰時のヘッド用紙センサ73の検出結果とが一致している場合にのみ、標準排出処理において搬送十分か否かの条件に応じた処理が実行される。したがって、標準排出処理において搬送十分か否かの条件に応じた処理の確実性が向上する。このことは、本発明において、「前記状況取得部が、電源がオフになった時とその後に電源がオンになった時との間で前記媒体検出部による前記最近接ローラの近傍の検出結果が一致している場合に、その検出結果に基づいて前記経路上シート状媒体が前記排出可能な位置にあるか否かを取得する」ことに相当する。
また、本実施形態では、図6に示すように、電源オフ時のロール紙Rpの状況を示すFLG1及びFLG2のみならず、電源復帰後の中間用紙センサ71及びヘッド用紙センサ73の検出結果にも基づいて標準排出処理及びその他の処理の切り分けがなされている。例えば、電源復帰後のヘッド用紙センサ73の検出結果とFLG1の値とが一致しなかったりFLG1及びFLG2の値の組み合わせが不適当であったりした場合、上記の通り、ユーザが手作業でロール紙Rpを除去したりソフトウェアにバグがあったり等の例外的な事態が発生したと想定される。このような場合には、図6の通り、標準排出処理(No.1、11、12及び16)を行わず、条件や想定される状況に応じたその他の処理(No.2~10及び13~15)を実行することで、無駄な動作を省くことが可能となっている。
また、本実施形態では、カッター3がヘッド5より上流に配置されている。このような構成は、カッター3がヘッド5より下流に配置されている構成と比べると、以下の点において都合がよい。つまり、後者の構成では、カッター3によりロール紙Rpが切断された後に次の画像形成処理を実行するためには、カッター3より上流側のロール紙Rpをロール体R側に一旦巻き戻す必要が生じる。これに対し、前者の構成によると、カッター3によりロール紙Rpが切断された後に、カッター3より上流側のロール紙Rpをロール体R側に巻き戻さなくても次の画像形成処理を実行できる。この点は、画像形成処理の途中で電源がオフになった場合でも同様であり、後者の構成と異なり、前者の構成ではカッター3より上流側のロール紙Rpをロール体R側に巻き戻す必要がない。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、ヘッド用紙センサ73の検出結果に基づいてFLG1の値が更新されている。しかし、搬送用紙センサ72の検出結果に基づいてFLG1の値が更新されてもよい。この場合、搬送ローラ対23の上流側に配置された搬送用紙センサ72においてロール紙Rpが検出されたとしても、ロール紙Rpが搬送ローラ対23に到達していない可能性がある。しかしながら、その状態でカッター3がロール紙Rpを切断しても、カッター3による切断位置から中間ローラ対22までの距離が、搬送用紙センサ72から搬送ローラ対23までの距離より長ければ、中間ローラ対22がロール紙Rpを搬送ローラ対23に向けて送り出し、搬送ローラ対23まで到達させることが可能である。したがって、その後、ロール紙Rpを搬送ローラ対23及び排紙ローラ対24に搬送させ、排紙トレイ7へと排出させることが可能である。また、この場合、電源復帰後の搬送用紙センサ72の検出結果とFLG1の値とが一致しているか否かに応じて標準排出処理における各種の処理が実行されてもよい。
また、上述の実施形態では、ヘッド用紙センサ73の検出結果に基づいてFLG1の値が状況記録部101によって更新されているが、その他の方法によってFLG1の値が更新されてもよい。例えば、中間ローラ対22や搬送ローラ対23にロータリーエンコーダが設置され、このロータリーエンコーダによってローラ対によるロール紙Rpの送り出し量が検出された結果に基づいてFLG1が更新されてもよい。例えば、画像形成処理において、ロータリーエンコーダの検出結果に基づいて、ロール紙Rpの先端が搬送ローラ対23に到達したことが判明した時点で、FLG1の値が1に変更されてもよい。ロール紙Rpの先端が搬送ローラ対23に到達したことが判明した時点とは、例えば、ロール紙Rpの先端が中間ローラ対22に到達したことが中間用紙センサ71によって検出されてからの中間ローラ対22がロール紙Rpを送り出した量が所定の大きさになった時点に対応する。
また、上述の実施形態では、搬送機構2が中間ローラ対22を有しているが、中間ローラ対22がなくてもよい。中間ローラ対22は、給送ローラ21と搬送ローラ対23の間で用紙Pの搬送を中継する役割を有する。給送ローラ21と搬送ローラ対23の間の距離が比較的小さい場合にはその必要性が低い。これに対し、例えば、ヘッド5の下方であって給送トレイ1の上方に、カット紙Kp等のその他の画像形成用の媒体を収容する別のトレイがある場合等、給送ローラ21と搬送ローラ対23の間の距離が比較的大きくなるような要因がある場合、中間ローラ対22の必要性が高くなる。
また、上述の実施形態では、電源オフ時に搬送経路上のロール紙Rpが搬送不十分な状態であった場合(図6のNo.1の場合)、電源復帰後、最初の画像形成処理が実行される前に処理C(搬送し、切断し、排紙する処理)が実行される。これに代えて、電源復帰後、搬送経路上のロール紙Rpが最初の画像形成処理において画像形成に使用されてもよい。この場合、電源オフ時に搬送経路上に残留したロール紙Rpが、画像形成処理において搬送され、切断され、排紙されることになる。この変形例に係る処理は、本発明の「第3排出処理」に相当する。
また、上述の実施形態では、図6に示すように、ROM92に格納されたFLG1やFLG2に基づいて標準排出処理の各処理が実行されている。これに代えて、又は加えて、搬送経路上のロール紙Rpの搬送状況や切断状況を検出するセンサの検出結果に基づいて標準排出処理の各処理が実行されてもよい。例えば、ロール紙Rpに後端が形成されているか否かを検出することで切断の有無を検出可能な光学センサが搬送経路近傍に設置されており、電源復帰時、搬送経路上のロール紙Rpについてその検出結果が示す切断の有無に基づいて標準排出処理の各処理が実行されてもよい。なお、イメージセンサによるロール紙Rpの撮像結果を画像処理することでロール紙Rpの後端が検出されてもよい。
また、上述の実施形態では、最初の画像形成処理が実行される前の処理として、ROM92のFLG1及びFLG2の値並びに中間用紙センサ71及びヘッド用紙センサ73の検出結果に基づいて、搬送経路上のロール紙Rpの状況に応じた処理A~C等のいずれかの処理が実行される。これに対し、電源復帰後、最初の画像形成処理が実行される前の処理として、搬送経路上のロール紙Rpが搬送機構2によって排紙トレイ7へと排紙されるのであれば、上述の実施形態と異なる処理が行われてもよい。
一例として、搬送経路上のロール紙Rpの状況に関わらず、次の処理が常に実行されてもよい。すなわち、電源復帰後、搬送経路上のロール紙Rpを、先端がヘッド用紙センサ73によって検出されるまで搬送機構2に搬送させてからカッター3に切断させ、その後、搬送機構2に搬送させて排紙トレイ7へと排紙させる処理が常に実行されてもよい。
別の一例として、搬送経路上のロール紙Rpの位置に関わらず、電源復帰後、FLG2が示す切断済みか否かの状況のみに応じた処理が実行されてもよい。例えば、搬送経路上のロール紙Rpの位置に関わらず搬送機構2によるロール紙Rpの一定量の搬送が行われた後に、ロール紙Rpが未切断の場合にはカッター3による切断が行われると共に、切断されたロール紙Rpが搬送機構2によって排紙トレイ7に排出される。一方、上記一定量の搬送が行われた後に、ロール紙Rpが切断済みの場合にはカッター3による切断が行われることなく、搬送機構2によってロール紙Rpが排紙トレイ7に排出される。
さらに別の一例として、FLG2の値に関わらず、搬送経路上のロール紙Rpの位置のみに応じた処理が実行されてもよい。例えば、ヘッド用紙センサ73の検出結果に基づき、電源オフ時において搬送経路上のロール紙Rpがヘッド5より上流にある場合に、搬送経路上のロール紙Rpをその先端がヘッド用紙センサ73によって検出されるまで搬送機構2に搬送させてからカッター3に切断させ、その後、搬送機構2に搬送させて排紙トレイ7へと排紙させる。一方、ヘッド用紙センサ73の検出結果に基づき、電源オフ時において搬送経路上のロール紙Rpがヘッド5より下流にある場合に搬送機構2によるロール紙Rpの搬送を行わずにカッター3に切断させ、その後、搬送機構2に搬送させて排紙トレイ7へと排紙させる。以上の処理がFLG2の値に関わらずに常に実行されてもよい。なお、以上の処理において、ロール紙Rpの先端がヘッド用紙センサ73に未到達である場合に搬送経路上のロール紙Rpがヘッド5より上流にあると判定され、ロール紙Rpの先端がヘッド用紙センサ73に到達済みである場合に搬送経路上のロール紙Rpがヘッド5より下流にあると判定される。
また、上述の実施形態では、カッター3がヘッド5の上流に配置されている。これに対し、カッター3がヘッド5より下流に配置されていてもよい。この場合も、上述の実施形態と同様、ロール紙Rpを搬送するローラがカッター3より下流に設置されているときには、このローラがカッター3によって切断されたロール紙Rpを排紙トレイ7へと搬送することになる。よって、電源オフ時にカッター3によりロール紙Rpが切断済みであったとしても、ロール紙Rpが排紙トレイ7へと排出される前に電源オフになり、搬送経路上にロール紙Rpが残留することがある。したがって、電源復帰時、搬送経路上のロール紙Rpがローラによって排紙トレイ7へと排紙されることで、ロール紙Rpが搬送経路上に残留しにくくなる。
また、上述の実施形態に係る状況取得部102は、ロール紙Rpの状況として、ROM92のFLG1及びFLG2の各値並びに中間用紙センサ71及びヘッド用紙センサ73の検出結果を取得する。これに対し、画像形成処理において、ヘッド5から用紙Pにインクを吐出させることで行われる画像形成が、電源オフ時に、画像形成の対象となる画像データの処理上、どの程度まで進んでいたかに基づいてロール紙Rpの状況が取得されてもよい。例えば、画像形成制御部103が、画像形成を行うための画像データの処理の進行度を示す進行度データをROM92に記録する。進行度データは、画像形成処理が進むのに応じて適宜更新される。そして、電源復帰後、ROM92に記録されている進行度データに基づき、電源オフ時にロール紙Rpがどの位置まで搬送されていたかや、カッター3による切断がなされたか否かが推定されてもよい。
加えて、上述の各実施形態においては、プリンタ100に対して本発明を適用する場合について説明したが、これには限定されない。本発明は、ヘッドからインクを吐出するインクジェット式のその他の画像形成装置、例えば、複合機やコピー機などに適用されてもよい。また、インクジェット方式でインクを用紙Pに付着させる代わりに、トナーを用紙Pに付着させることで画像記録処理を実行するレーザー式の画像形成装置に適用されてもよい。
2 搬送機構
4 キャリッジ
5 ヘッド
6 移動機構
8 カートリッジ装着部
9 制御部
10 インクカートリッジ
51 ノズル
71 中間用紙センサ
72 搬送用紙センサ
73 ヘッド用紙センサ
100 プリンタ
101 状況記録部
102 状況取得部
103 画像形成制御部
104 用紙排出制御部
P 用紙
Rp ロール紙

Claims (13)

  1. シート状媒体がロール状に巻回されたロール体を収容可能である媒体収容部と、
    前記シート状媒体に対して画像を形成する画像形成動作を実行する画像形成部と、
    前記媒体収容部から前記画像形成部まで前記シート状媒体を搬送経路に沿って搬送する媒体搬送部であって、前記画像形成部より前記搬送経路の上流に配置された第1搬送ローラと、前記画像形成部より前記搬送経路の下流に配置された第2搬送ローラとを含む複数の搬送ローラを有する媒体搬送部と、
    前記シート状媒体を切断する切断部であって、前記第2搬送ローラより前記上流に配置された切断部と、
    制御部とを備えており、
    前記制御部は、
    電源がオンになってから最初の前記画像形成動作が実行されるまでに、前記切断部により切断された前記シート状媒体を搬送して外部に向けて排出する媒体排出処理を実行するように前記媒体搬送部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記切断部は、前記画像形成部より前記上流に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記搬送経路上にある前記シート状媒体である経路上シート状媒体の状況を、電源がオンになってから最初の前記画像形成動作が実行されるまでに取得する状況取得部をさらに備えており、
    前記制御部は、前記状況取得部が取得した前記経路上シート状媒体の状況に応じて異なる内容の前記媒体排出処理を前記媒体搬送部に実行させること特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記状況取得部は、前記経路上シート状媒体が前記切断部によって切断済みであるか否かを前記経路上シート状媒体の状況として取得可能であり、
    前記制御部は、前記媒体排出処理において、
    前記経路上シート状媒体が前記切断部によって切断済みである場合には前記切断部による切断を行わせず、
    前記経路上シート状媒体が前記切断部によって切断済みでないことを示す場合には前記切断部による切断を行わせることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記状況取得部は、前記経路上シート状媒体の位置を前記経路上シート状媒体の状況として取得可能であり、
    前記制御部は、前記経路上シート状媒体の位置に応じて異なる内容の前記媒体排出処理を前記媒体搬送部に実行させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記媒体排出処理は、
    前記経路上シート状媒体が切断済みである場合に、前記最初の画像形成動作が実行される前に前記経路上シート状媒体を前記媒体搬送部に外部に向けて排出させる第1排出処理と、
    前記経路上シート状媒体が切断済みでなく且つ前記複数の搬送ローラによって排出可能な位置にある場合に、前記最初の画像形成動作が実行される前に前記経路上シート状媒体を前記切断部に切断させると共に前記媒体搬送部に外部に向けて排出させる第2排出処理と、
    前記経路上シート状媒体が切断済みでなく且つ前記排出可能な位置にない場合に、前記経路上シート状媒体を前記排出可能な位置まで前記媒体搬送部に搬送させ、前記切断部に切断させると共に前記媒体搬送部に外部に向けて排出させる第3排出処理とを含んでいることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記状況取得部は、前記経路上シート状媒体の位置を前記経路上シート状媒体の状況として取得可能であり、
    前記制御部は、前記経路上シート状媒体の位置に応じて異なる内容の前記媒体排出処理を前記媒体搬送部に実行させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  8. 前記状況取得部は、前記経路上シート状媒体の先端の位置を前記経路上シート状媒体の状況として取得可能であり、
    前記経路上媒体の先端の位置が前記画像形成部より前記上流である場合には、前記経路上シート状媒体を前記複数の搬送ローラによって排出可能な位置まで前記媒体搬送部に搬送させ、前記切断部に切断させると共に前記媒体搬送部に外部に向けて排出させ、
    前記経路上媒体の先端の位置が前記画像形成部より前記下流である場合には、前記経路上シート状媒体を前記媒体搬送部に搬送させる前に前記切断部に切断させた後に、前記媒体搬送部に外部に向けて排出させることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記複数の搬送ローラのうちいずれか1つ以上のそれぞれの近傍に前記経路上シート状媒体があるか否かを検出可能な媒体検出部をさらに備えており、
    前記状況取得部が、前記媒体検出部による検出結果に基づいて、前記経路上シート状媒体について前記複数の搬送ローラによって排出可能な位置にあるか否かを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記媒体検出部が、前記複数の搬送ローラのうち前記画像形成部より前記搬送経路の上流において前記画像形成部に最も近い前記搬送ローラである最近接ローラの近傍に前記シート状媒体があるか否かを検出可能であり、
    前記状況取得部が、前記最近接ローラの近傍に前記経路上シート状媒体があるか否かに基づいて、前記経路上シート状媒体が前記排出可能な位置にあるか否かを取得することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記状況取得部が、電源がオフになった時とその後に電源がオンになった時との間で前記媒体検出部による前記最近接ローラの近傍の検出結果が一致している場合に、その検出結果に基づいて前記経路上シート状媒体が前記排出可能な位置にあるか否かを取得することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 不揮発性メモリと、
    前記経路上シート状媒体の状況を示すデータを前記不揮発性メモリに格納する状況記録部とをさらに備えており、
    前記状況取得部が、前記最初の画像形成動作が実行される前に前記経路上シート状媒体の状況を示すデータを前記不揮発性メモリから取得することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  13. 前記複数の搬送ローラのうちいずれか1つ以上のそれぞれの近傍に前記経路上シート状媒体があるか否かを検出可能な媒体検出部をさらに備えており、
    前記状況記録部が前記不揮発性メモリに格納したデータと、電源がオンになってから最初の前記画像形成動作が実行されるまでにおける前記媒体検出部による検出結果とに基づき、前記制御部に前記媒体排出処理を実行させるか否かを選択することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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