JP3897006B2 - 多層配線の形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多層配線の形成方法及び多層配線基板の製造方法に関し、特に、配線層間を接続するためのコンタクトホールの形成技術に関する。
近年、半導体装置や電気光学装置等の電子デバイスでは、集積度を高めるために配線の多層化が行なわれている。このような多層配線構造を有するデバイスでは、層間絶縁膜を介して積層された配線層間の導通をとるために、層間絶縁膜にコンタクトホール(開口部)が形成されている。
例えば電気光学装置の分野では、画素スイッチング用のTFTと信号線,画素電極を多層に形成したものが開発されている(特許文献1参照)。この構造のものでは、例えば基板の最下層部にTFTが配置され、この上に第1層間絶縁膜を介して信号線が配置される。また、基板上には更に、この信号線及び第1層間絶縁膜を覆う第2層間絶縁膜が設けられ、この上に画素電極が配置される。そして、これらの層間の導通をとるために、TFTのソース領域はゲート絶縁膜,第1層間絶縁膜を貫通する第1のコンタクトホールを介して信号線に接続され、ドレイン領域はゲート絶縁膜,第1層間絶縁膜,第2層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを介して画素電極に接続される。
従来、このような開口部の形成工程には、ドライエッチングが用いられていた。
特許第2625268号公報
しかしながら、コンタクトホールをエッチングによって形成する場合、このコンタクトホールの形成される層間絶縁膜の膜厚不均一性によって、得られるデバイスの電気的特性にバラツキが生じる場合がある。例えば、膜厚が薄いところではオーバーエッチングが起きるため、コンタクトホールの形状が拡大したり下層側の配線層が薄膜化されたりする。特にドライエッチングの場合、絶縁材と導電材とのエッチング選択比を十分に確保できないため、薄膜化の程度は大きくなる。このような下層側の配線層の薄膜化は、コンタクト抵抗の増大や非オーミックな導通特性を招いたり、時には導通不良の原因となる。また、オーバエッチによるコンタクトホールの形状拡大は隣接する導電層間でリーク電流の増大や短絡不良原因となる。そして、リーク電流や短絡の問題は、配線層の密度が高くなり、隣接する配線層間の間隔が狭くなった場合により深刻となる。
また、膜厚が厚いところでは、エッチング不足によりコンタクトホールの底部に層間絶縁膜が残存し導通不良の原因となる。また、上述のエッチング工程ではプラズマエッチングを行なう場合が多いが、この場合、基板にプラズマダメージが生じ、デバイスの電気的特性が劣化する虞がある。しかも、プラズマエッチングでは反応生成物が発生するため、この生成物がコンタクトホールの底部や側壁部に付着することで、導通不良の原因ともなる。
また、上述のような多層構造のデバイスでは、接続を行なう上下方向の配線層間の間隔が広くなる(即ち、層間に配置される層間絶縁膜の層数が多くなったり、膜厚が厚くなる)に従って、これらの間に配置されるコンタクトホールのアスペクト比は大きくなり、開口部を一回の工程で形成することは難しくなる。このため、従来は、これらの配線層間に中継電極を設け、下層側の配線層と中継電極との間、及び、中継電極と上層側の配線層との間を別々のコンタクトホールで接続する方法がとられていた(上記特許文献1参照)。しかし、この方法では、中継電極を形成する分、集積度が下がるため、デバイスの高性能化の妨げになる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、デバイスの性能を損なうことなく、層間の導通を確実に行なえるようにした多層配線の形成方法、及びこれを用いた多層配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明に係る多層配線の形成方法は、基板上に形成された第1配線層上に第1マスク材を形成する第1マスク材形成工程と、前記基板上に、前記第1マスク材の膜厚と同等または前記第1マスク材の膜厚以下の膜厚である第1層間絶縁膜を形成する第1層間絶縁膜形成工程と、前記第1マスク材を除去し、前記基板上に前記第1配線層と前記第1層間絶縁膜とが重ならない第1開口部を形成する第1開口部形成工程と、前記基板上に、前記第1層間絶縁膜と前記第1開口部とを覆う有機材料層を形成する工程と、前記第1開口部上に形成された前記有機材料層を残して前記有機材料層を除去し、前記第1開口部上に前記第1層間絶縁膜から突出する第2マスク材を形成する第2マスク材形成工程と、前記第1層間絶縁膜上に、前記第1層間絶縁膜の膜厚との合計が前記第2マスク材の膜厚と同等または前記第2マスク材の膜厚以下となる膜厚である第2層間絶縁膜を形成する第2層間絶縁膜形成工程と、前記第2マスクを除去し、前記基板上に前記第1配線層と前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とが重ならない第2開口部を形成する第2開口部形成工程と、を含むことを特徴とする。
すなわち、本方法では、層間絶縁膜形成前に、予め第1配線層の上に例えば柱状のマスク材を形成し、層間絶縁膜形成後に剥離液等を用いてこれを除去する。これによって生じた穴をコンタクトホールとして用いることができる。このため、ドライエッチングを用いた従来の方法と違って、基板にダメージが生じることはない。特に本方法では、接続を行なう層間の間隔が広くなっても、単にマスク材の高さ(膜厚)を変えるだけで対処できるため、従来のようにエッチング時間が長くなることで、基板へのダメージが大きくなる等の不都合は生じない。また、マスク材の除去方法では、第1配線層を全くエッチングしない方法を選択することができるので、マスク材の除去に十分な時間をかけることができる。このため、確実にマスク材を除去できると同時に、コンタクトホールの形状を損なうことや第1配線層が薄膜化することがないといった効果を奏することも可能である。
上記多層配線の形成方法が、前記第2開口部形成工程のあと、前記第2開口部にコンタクト形成材料を供給し、前記第2開口部に前記第1配線層と接続するプラグを形成するプラグ形成工程と、前記第2層間絶縁膜上に前記プラグと接続する第2配線層を形成する第2配線形成工程と、を含むことが好ましい。
また、本発明に係る多層配線の形成方法が、互いに導通された第1配線層および第2配線層を含む複数の配線層が絶縁膜を介して積層されてなる多層配線の形成方法であって、基板上に第1配線層を形成する工程と、前記第1配線層の上に、所定位置に開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に前記開口部を介して導通する第2配線層を形成する工程とを備え、前記絶縁膜の形成工程は、前記第1配線層の上に、前記所定位置に第1開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程と、前記基板上の前記所定位置に、前記第1開口部の内部を覆って前記第1絶縁膜上に突出するマスク材を形成する工程と、前記マスク材を除いた前記基板の全面に第2絶縁膜を形成する工程と、前記マスク材を除去することにより、前記第2絶縁膜を厚み方向に貫通し且つ前記第1開口部と連通する第2開口部を形成する工程とを有することを特徴とするものであってもよい。
すなわち、第1、第2の配線層間に複数層の層間絶縁膜が配置された場合には、第1の配線層に近い1層又は複数層の層間絶縁膜(第1絶縁膜)をエッチング等の方法で開口し、それ以外の層間絶縁膜(第2絶縁膜)を上述のマスク材の形成/除去によって開口しても、本発明の目的を十分に達成することができる。このように層間に配置される絶縁膜を第1絶縁膜と第2絶縁膜とに分け、これらの絶縁膜の開口方法を独立に選択することで、工程の自由度を高めることができる。
また、本発明に係る多層配線の形成方法が、前記第1絶縁膜と前記第2配線層との間には複数層の絶縁膜が配置され、前記絶縁膜の形成工程では、前記第1絶縁膜の形成工程後に、前記マスク材の形成工程と、前記第2絶縁膜の形成工程と、前記マスク材の除去工程とを繰り返すことにより、前記第1配線層および第2配線層間に配置される複数層の絶縁膜を連通する開口部を形成するものであることが好ましい。これにより、配線層間の間隔が広がった場合であっても、基板へのダメージを十分に抑えつつ、これらを確実に接続することができる。
また、本発明に係る多層配線の形成方法が、前記第1絶縁膜の形成工程は、前記第1配線層上に絶縁膜を形成する工程と、フォトリソグラフィ技術を用いて、前記第1開口部の形成領域に位置する絶縁膜を除去する工程とを有することが好ましい。また、前記マスク材の形成工程では、前記開口部の形成予定位置に液体有機材料を選択的に吐出し、これを固化させることで前記マスク材を前記開口部の形成予定位置に形成することが好ましい。
また、本発明に係る多層配線の形成方法が、前記マスク材の形成工程では、前記基板全面に感光性樹脂を形成し、これを露光および現像することで前記マスク材をパターン形成するものであることが好ましい。なお、上述のマスク材の形成方法は、基板上に柱状の構造物を形成できる方法であればどのようなものでもよい。また、使用するマスク材も、無機材料,有機材料のいずれでもよく、又、これらの混合材料としてもよい。しかし、マスク材を有機材料とすれば、これを塗布法を用いて簡便に形成できるので、より好ましい。具体的には、上記マスク材の形成工程において、基板全面に感光性樹脂を形成し、これを露光,現像して上記マスク材を上記開口部の形成予定位置にパターン形成することで、上述の柱状構造を最も簡便に得ることができる。また、このようにマスク材を感光性樹脂とした場合には、剥離液等を用いることで、基板にダメージを与えることなくこれを簡単に除去できるため、本発明の効果がより発揮されやすい。
また、本発明に係る多層配線の形成方法が、基板上に形成された第1配線層の上に、第1液体材料を塗布し第1マスク材を形成する第1マスク材形成工程と、前記基板上に、前記第1マスク材の膜厚と同等または前記第1マスク材の膜厚以下の膜厚である第1層間絶縁膜を形成する第1層間絶縁膜形成工程と、前記第1マスク材を除去し、前記基板上に前記第1配線層と前記第1層間絶縁膜とが重ならない第1開口部を形成する第1開口部形成工程と、を含むものであることが好ましい。また、マスク材を有機物とした場合には、マスク材を、例えばインクジェットプリンタのプリンタヘッドのような定量吐出装置を用いて、液滴吐出法により形成することも可能である。例えば液滴吐出法を用いると、材料を必要な部分にのみ供給できるため、他の塗布方法に比べて材料の使用効率が高く、コスト的に有利となる。マスク材を塗布で形成する方法としては、この他にも、スピンコート法、ディップコート法、ロールコート法、カーテンコート法、スプレー法等の公知の方法を用いることができる。これらの方法にはそれぞれに一長一短があるため、形成するコンタクトホール(開口部)の形態に応じて、これらを使い分けることが望ましい。例えば、スピンコート法では、膜厚の均一性が高く、膜厚の制御も比較的容易であるが、材料の利用効率という点で難がある。一方、液滴吐出法では、材料の利用効率は高いものの、アスペクト比の高い柱状構造物を作るのは難しい。このため、上記マスク材の形成工程では、コンタクトホールの深さ、例えば、コンタクトホールの貫通する層間絶縁膜の層数に応じて、マスク材の形成方法を選択することが好ましい。例えばこの層数が1層であれば、液滴吐出法を用いればよく、複数層ある場合には、スピンコート法等の方法を用いて基板全面に厚膜の感光性樹脂を形成し、露光、現像によってこれをパターニングすればよい。
また、本発明に係る多層配線の形成方法が、前記第1マスク材形成工程が、前記第1配線層上の所定領域の周囲に、前記第1液体材料に対する撥液性を高める撥液処理を行う工程を含み、前記第1マスク材が前記所定領域上に形成されることが好ましい。また、前記第1層間絶縁膜形成工程が、前記基板上に、第2液体材料を塗布する工程を含むことが好ましい。また、前記第1層間絶縁膜形成工程が、前記第2液体絶縁材料を塗布する前に、前記第1マスク材に、前記液体絶縁材料に対する發液性を高める撥液処理を行う工程を含むことが好ましい。また、前記第1開口部形成工程のあと、前記第1開口部にコンタクト形成材料を供給し、前記第1開口部に前記第1配線層と接続するプラグを形成するプラグ形成工程と、前記第1層間絶縁膜上に前記プラグと接続する第2配線層を形成する第2配線形成工程と、を含むことが好ましい。
(第1実施形態)
まず、図1,図2を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る多層配線基板の製造方法について説明する。図1,図2は3層の配線層を基板上に積層形成する工程に対して本発明を適用した例を示している。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
本実施形態では、まず、図1(a)に示すように、絶縁膜が形成された半導体基板や、ガラスやプラスチック等からなる絶縁基板などの基板10の表面に、公知の方法を用いて配線層11を形成する。
次に、図1(b)に示すように、この配線層11上の所定の位置に開口部H1,H2を有する層間絶縁膜12を形成する。この層間絶縁膜12は、例えばTEOS(テトラエトキシシラン)や酸素ガスなどを原料としてプラズマCVD法により形成することができる。或いは、SOG等の液体絶縁材料を基板全面に塗布し、これを焼成することによっても形成できる。この液体絶縁材料の塗布方法としては、スピンコート法,ディップコート法,ロールコート法,カーテンコート法,スプレー法,液滴吐出法(インクジェット法)等の公知の方法を用いることができる。特にスピンコート法では、遠心力によって液体材料が引き伸ばされるため、膜厚均一性が高く表面が平坦な層間絶縁膜が形成される。また、液体絶縁材料としては、上述のSOGの他、ポリシラザンやポリイミド,Low−K材等を使用することができる。
そして、このように形成された層間絶縁膜12の上にレジストを塗布し、パターニングにより開口部の形成される領域(開口部の形成予定位置)に開口部を形成する。そして、このレジストをマスクとしてエッチングを行ない、このレジストの開口部に位置する層間絶縁膜を除去することで、図1(b)の構造が得られる。
次に、図1(c)に示すように、層間絶縁膜12の上に、開口部H1を介して配線層11と導通する配線層13を形成する。この工程では、まず、インクジェットプリンタのプリンタヘッドのようなの定量吐出装置を用いて、開口部H1内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料や金属微粒子が分散された液体コンタクト材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H1内に接続プラグ13aを形成する。この際、液体材料を開口部H1内に確実に充填するために、液体材料を塗布する前に、予め開口部内に親液処理を施しておくことが望ましい。この親液処理は、例えば開口部内に紫外線を照射することによって行なうことができる。
次に、層間絶縁膜12を覆って撥液膜を形成する。そして、マスクを介して基板に紫外線を照射し、配線層13の形成予定位置に配置された撥液膜を分解,除去する。これにより、基板上に撥液膜のある領域とない領域が形成される。撥液膜のある領域は撥液性を有し、撥液膜のない領域は親液性を有する。即ち、基板上に撥液性領域と親液性領域が形成され、親液性領域が配線形成領域となる。そして、この配線形成領域に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料や金属微粒子が分散された液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層13を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。
なお、接続プラグは配線層13と同時に形成してもよい。この場合、図1(b)の段階で撥液膜を形成し、マスク露光により、開口部H1及び配線層13の形成予定位置に配置された撥液膜を分解除去する。そして、このようにして形成された撥液膜のない領域及び開口部H1の内部に液体配線材料を供給することで、配線層13と同時に接続プラグ13aを形成することができる。
次に、図1(d)に示すように、スピンコート法等の方法を用いて、配線層13及び層間絶縁膜12を覆うように、基板全体に感光性樹脂であるレジスト14を形成する。この際、層間絶縁膜12上に配置されるレジスト14の膜厚は、後述の層間絶縁膜15の膜厚と同じかそれ以上とする。これにより、後述のマスクピラー14aが層間絶縁膜15内に埋没することを防止できる。
次に、図2(a)に示すように、このレジスト14を露光,現像して、開口部H2の形成位置にのみレジストを残す。これにより、基板上には、開口部H2の内部を覆って層間絶縁膜12の上に突出した柱状のマスクピラー(マスク材)14aが形成される。
次に、図2(b)に示すように、マスクピラー14aの周囲、即ち、マスクピラー14aを除いた基板の全面に酸化シリコン等からなる層間絶縁膜15を形成する。この層間絶縁膜15は、層間絶縁膜12と同様に、液体絶縁材料をスピンコート法等の方法を用いて塗布し、これを熱処理することによって形成できる。この際、マスクピラー14aの上部に液体絶縁材料が付着するのを防ぐために、液体絶縁材料を塗布する前に、予めマスクピラー14aに撥液処理を施しておくことが望ましい。このマスクピラー14aの撥液処理は、四フッ化炭素などのフッ素原子を含むガスを大気圧プラズマによって分解して活性なフッ素単原子やイオンを生成し、この活性なフッ素にマスクピラー14aを晒すことによって行なうことができる。なお、マスクピラー14aをフッ素原子を含む撥液性のフォトレジストによって形成した場合には、このような撥液処理は不要である。
次に、図2(c)に示すように、マスクピラー14aを剥離液等を用いて除去する。これにより、層間絶縁膜12,15には、開口部H2の形成位置に、配線層11に通じる開口部H3が形成される。
次に、図2(d)に示すように、層間絶縁膜15の上に、開口部H3を介して配線層11と導通する配線層16を形成する。この工程では、上述した配線層13の形成工程と同様に、まず、定量吐出装置を用いて、開口部H3内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H3内に接続プラグ16aを形成する。この際、開口部H3内に液体材料を確実に充填するために、紫外線照射等の方法を用いて開口部内を予め親液化しておくことが望ましい。
次に、層間絶縁膜15を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜をパターニングし配線形成領域を形成する。そして、この配線形成領域に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層16を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。なお、接続プラグ16aは配線層16と同時に形成してもよい。
このように本実施形態では、層間絶縁膜形成前に形成したマスクピラーを層間絶縁膜形成後に剥離し、これによって生じた穴をコンタクトホールとして利用している。このため、層間絶縁膜を形成した後に、ドライエッチングによりこれを開口する従来の方法と違って、基板にダメージが生じることはない。特に本方法では、接続を行なう層間の間隔が広くなっても、単にマスク材の高さ(膜厚)を変えるだけで対処できるため、従来のようにエッチング時間が長くなることで、基板へのダメージが大きくなる等の不都合は生じない。
なお、本実施形態では、配線層11と配線層13とを接続する開口部H1をエッチングで形成した例を示したが、開口部H3と同様に、これをマスクピラーの形成/除去により形成することも可能である。しかし、層間の間隔が小さい(即ち、層間に配置される層間絶縁膜の層数が少ない)場合には、この間のコンタクトホールをドライエッチングで形成しても、これにかかるエッチング時間やオーバーエッチング量は少なくなるので、上述した基板へのダメージは小さい。このため、本実施形態のように、配線層11に近い層間絶縁膜をエッチングで開口し、それ以外の層間絶縁膜をマスクピラーの形成/除去によって開口したとしても、本発明の主眼である、配線の接続信頼性の向上という目的は十分に達成される。また、層間絶縁膜の形成時にマスク材の存在が、層間絶縁膜の膜質や該層間絶縁膜と下層膜との界面状態の制御において問題になることがあるが、このような場合には層間絶縁膜形成後に開口部を形成するのが望ましい。
(第2実施形態)
次に、図3〜図5を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る多層配線の形成方法について説明する。図3〜図5は、上記第1実施形態と同様に、3層の配線層を基板上に積層形成する工程に対して本発明を適用した例を示している。本実施形態では、1層目と3層目、1層目と2層目、及び2層目と3層目が導通された多層配線の形成方法について説明する。
本実施形態では、図3(a)に示すように、まず、ガラスやプラスチック等からなる基板10の表面に、公知の方法を用いて配線層21を形成し、この配線層21上において、後述の開口部H4,H5の形成される位置にマスクピラー(マスク材)22,22を形成する。このマスクピラー22は、定量吐出装置を用いてレジスト等の液体有機材料を選択的に塗布し、これを固化することにより形成される。この際、マスクピラー22の膜厚(高さ)は、後述の層間絶縁膜23の膜厚と同じかそれ以上とする。これにより、マスクピラー22が層間絶縁膜23内に埋没することを防止できる。また、この工程では、滴下された液体材料が開口部の形成予定位置を超えて周囲に大きく広がるのを防ぐために、滴下前に、予め配線層21において開口部H4,H5の形成される位置の周囲に撥液処理を施しておくことが望ましい。この撥液処理は、例えばフッ素樹脂等の撥液膜を配線層上に形成することによって行なうことができる。
次に、図3(b)に示すように、このマスクピラー22の周囲、即ち、マスクピラー22を除いた基板の全面に酸化シリコン等からなる層間絶縁膜23を形成する。この層間絶縁膜23は、SOG,ポリシラザン,ポリイミド,Low−K材等の液体絶縁材料をスピンコート法等の方法を用いて基板全面に塗布し、これを熱処理することによって形成することができる。この際、マスクピラー22の上部に液体絶縁材料が付着するのを防止するために、液体絶縁材料を塗布する前に、予めマスクピラー22に撥液処理を施しておくことが望ましい。なお、マスクピラー22をフッ素原子を含む撥液性のフォトレジストによって形成した場合には、このような撥液処理は不要である。
次に、図3(c)に示すように、マスクピラー22を剥離液等を用いて除去する。これにより、層間絶縁膜23には、配線層21に通じる開口部H4,H5が形成される。
次に、図4(a)に示すように、層間絶縁膜23の上に、開口部H4を介して配線層21と導通する配線層24を形成する。この工程では、まず、定量吐出装置を用いて、開口部H4内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H4内に接続プラグ24aを形成する。この際、液体材料を開口部H4内に確実に充填するために、液体材料を塗布する前に、予め開口部内に親液処理を施しておくことが望ましい。
次に、層間絶縁膜23を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜に配線用の溝を形成する。そして、この溝内に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層24を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。なお、接続プラグは配線層13と同時に形成してもよい。
次に、図4(b)に示すように、スピンコート法等の方法を用いて、配線層24及び層間絶縁膜23を覆うように、基板全体に感光性樹脂であるレジスト25を形成する。この際、層間絶縁膜23上に配置されるレジスト25の膜厚は、後述の層間絶縁膜26の膜厚と同じがそれ以上とする。これにより、後述のマスクピラー25が層間絶縁膜26内に埋没することを防止できる。
次に、図4(c)に示すように、このレジスト25を露光,現像して、開口部H4,H5の形成位置にのみレジストを残す。これにより、基板上には、配線層24の形成位置に柱状のマスクピラー25aが形成され、開口部H5の形成位置には、この開口部H5の内部を覆って層間絶縁膜23上に突出した柱状のマスクピラー25bが形成される。
次に、図4(d)に示すように、マスクピラー25a,25bの周囲、即ち、マスクピラー25a,25bを除いた基板の全面に酸化シリコン等からなる層間絶縁膜26を形成する。この層間絶縁膜26は、層間絶縁膜23と同様に、液体絶縁材料をスピンコート法等の方法を用いて基板全面に塗布し、これを熱処理することによって形成できる。この際、マスクピラー25a,25bの上部に液体絶縁材料が付着するのを防ぐために、液体絶縁材料を塗布する前に、予めマスクピラー25a,25bに撥液処理を施しておくことが望ましい。なお、マスクピラー25a,25bをフッ素原子を含む撥液性のフォトレジストによって形成した場合には、このような撥液処理は不要である。
次に、図5(a)に示すように、マスクピラー25a,25bを剥離液等を用いて除去する。これにより、層間絶縁膜26における開口部H4の形成位置には、配線層24に通じる開口部H6が形成される。一方、層間絶縁膜23,26には、開口部H5の形成位置に、配線層21に通じる開口部H7が形成される。
次に、図5(b)に示すように、層間絶縁膜26の上に、開口部H6を介して配線層24と導通する配線層27と、開口部H7を介して配線層21と導通する配線層28とを形成する。この工程では、上述した配線層24の形成工程と同様に、まず、定量吐出装置を用いて、開口部H6内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H3内に接続プラグ27aを形成する。続いて、層間絶縁膜26を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜に配線用の溝を形成する。そして、この溝内に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層27を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。
次に、開口部H7内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H7内に接続プラグ28aを形成する。続いて、層間絶縁膜26を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜に配線用の溝を形成する。そして、この溝内に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層28を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。なお、接続プラグ27a,28aは、それぞれ配線層27,28と同時に形成してもよい。また、配線層27,28はどちらを先に形成してもよい。
このように本実施形態でも、ドライエッチングを用いずに配線層間のコンタクトホールを形成できるため、配線の接続信頼性を高めることができる。
(第3実施形態)
次に、図6〜図8を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る多層配線基板の製造方法について説明する。図6〜図7は、上記第1実施形態と同様に、3層の配線層を基板上に積層形成する工程に対して本発明を適用した例を示している。本実施形態では、1層目と3層目、及び2層目と3層目が導通された多層配線の形成方法について説明する。
本実施形態では、図6(a)に示すように、まず、ガラスやプラスチック等からなる基板30の表面に、公知の方法を用いて配線層31を形成し、この配線層31上において、後述の開口部H8の形成される位置にマスクピラー(マスク材)32を形成する。このマスクピラー32は、定量吐出装置によりレジスト等の液体有機材料を塗布し、これを固化することにより形成される。この際、マスクピラー32の膜厚(高さ)は、後述の層間絶縁膜33の膜厚と同じかそれ以上とする。これにより、マスクピラー32が層間絶縁膜33内に埋没することを防止できる。また、この工程では、滴下された液体材料が開口部の形成予定位置を超えて周囲に大きく広がるのを防ぐために、滴下前に、予め配線層31において開口部H8の形成される位置の周囲に撥液処理を施しておくことが望ましい。この撥液処理は、例えばフッ素樹脂等の撥液膜を配線層上に形成することによって行なうことができる。
次に、図6(b)に示すように、このマスクピラー32の周囲、即ち、マスクピラー32を除いた基板の全面に酸化シリコン等からなる層間絶縁膜33を形成する。この層間絶縁膜33は、SOG,ポリシラザン,ポリイミド,Low−K材等の液体絶縁材料をスピンコート法等の方法を用いて基板全面に塗布し、これを熱処理することによって形成することができる。この際、マスクピラー32の上部に液体絶縁材料が付着するのを防止するために、液体絶縁材料を塗布する前に、予めマスクピラー32に撥液処理を施しておくことが望ましい。なお、マスクピラー32をフッ素原子を含む撥液性のフォトレジストによって形成した場合には、このような撥液処理は不要である。
次に、図6(c)に示すように、層間絶縁膜33の上に配線層34を形成する。この工程では、まず、層間絶縁膜33を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜に配線用の溝を形成する。そして、この溝内に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層34を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。
次に、マスクピラー32を剥離液等を用いて除去する。これにより、層間絶縁膜33には、配線層31に通じる開口部H8が形成される。なお、この配線層34の形成工程とマスクピラー32の除去工程とは、どちらを先に行なってもよい。
次に、図7(a)に示すように、スピンコート法等の方法を用いて、配線層34及び層間絶縁膜33を覆うように、基板全体に感光性樹脂であるレジスト35を形成する。この際、層間絶縁膜33上に配置されるレジスト35の膜厚は、後述の層間絶縁膜36の膜厚と同じがそれ以上とする。これにより、後述のマスクピラー35aが層間絶縁膜36内に埋没することを防止できる。
次に、図7(b)に示すように、このレジスト35を露光,現像して、配線層34の形成位置及び開口部H8の形成位置にのみレジストを残す。これにより、基板上には、配線層34の形成位置に柱状のマスクピラー35aが形成され、開口部H8の形成位置には、この開口部H8の内部を覆って層間絶縁膜33の上に突出した柱状のマスクピラー35bが形成される。
次に、図7(c)に示すように、マスクピラー35a,35bの周囲、即ち、マスクピラー35a,35bを除いた基板の全面に酸化シリコン等からなる層間絶縁膜36を形成する。この層間絶縁膜36は、層間絶縁膜33と同様に、液体絶縁材料をスピンコート法等の方法を用いて基板全面に塗布し、これを熱処理することによって形成できる。この際、マスクピラー35a,35bの上部に液体絶縁材料が付着するのを防ぐために、液体絶縁材料を塗布する前に、予めマスクピラー35a,35bに撥液処理を施しておくことが望ましい。なお、マスクピラー35a,35bをフッ素原子を含む撥液性のフォトレジストによって形成した場合には、このような撥液処理は不要である。
次に、図8(a)に示すように、マスクピラー35a,35bを剥離液等を用いて除去する。これにより、層間絶縁膜36における配線層34の形成位置には、配線層34に通じる開口部H9が形成される。一方、層間絶縁膜33,36には、開口部H8の形成位置に、配線層31に通じる開口部H10が形成される。
次に、図8(b)に示すように、層間絶縁膜36の上に、開口部H9を介して配線層34と導通する配線層37と、開口部H10を介して配線層31と導通する配線層38とを形成する。この工程では、まず、定量吐出装置を用いて、開口部H9内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H9内に接続プラグ37aを形成する。続いて、層間絶縁膜36を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜に配線用の溝を形成する。そして、この溝内に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層37を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。
次に、開口部H10内に有機金属化合物を主成分とした液体コンタクト形成材料を供給し、この液体コンタクト形成材料を焼成,固化することにより、開口部H10内に接続プラグ38aを形成する。続いて、層間絶縁膜36を覆って撥液膜を形成し、マスク露光により、この撥液膜に配線用の溝を形成する。そして、この溝内に有機金属化合物を主成分とする液体配線材料を供給し、これを熱処理して配線層38を形成する。この後、基板全体に紫外線を照射して、残りの撥液膜を分解,除去する。なお、接続プラグ37a,38aは、それぞれ配線層37,38と同時に形成してもよい。また、配線層37,38はどちらを先に形成してもよい。
このように本実施形態でも、ドライエッチングを用いずに配線層間の開口部を形成できるため、配線の接続信頼性を高めることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の実施形態では、配線層が層間絶縁膜を介して3層積層された多層配線の形成方法を例に挙げて説明したが、4層以上の多層配線を形成する場合でも、同様の方法を用いることができる。このような多層配線構造では、接続を行なう配線層の間隔が広くなる程、例えば、接続される配線層間に配置される配線層の数が多くなる程、本発明の効果は大きくなる。
また、上記実施形態では、マスクピラーを液滴吐出法やスピンコート法によって形成したが、いずれの方法をとるかは自由に選択することができる。例えば、マスクピラー14aやマスクピラー25a,25bを液滴吐出法により形成することも可能である。しかし、液滴吐出法では、アスペクト比の高い柱状構造物を形成することは難しいため、どのような塗布方法を用いるかは、形成しようとするコンタクトホールの深さによって選択することが好ましい。具体的には、形成するコンタクトホールが浅い場合(例えば、開口部の貫通する層間絶縁膜の層数が1層の場合)には、液滴吐出法を用い、コンタクトホールが深い場合(例えば、開口部の貫通する層間絶縁膜の層数が複数層ある場合)には、スピンコート法等の方法を用いて基板全面に感光性樹脂を形成し、露光,現像によりこれをパターニングすることによって、マスクピラーを形成すればよい。なお、液滴吐出法を用いる場合には、吐出する液体有機材料は、必ずしも感光性の樹脂に限定されず、例えばポリイミド溶液等であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る多層配線の形成方法を説明するための工程図。 図1に続く工程図。 本発明の第2実施形態に係る多層配線の形成方法を説明するための工程図。 図3に続く工程図。 図4に続く工程図。 本発明の第3実施形態に係る多層配線の形成方法を説明するための工程図。 図6に続く工程図。 図7に続く工程図。
符号の説明
10,20,30・・・基板、11,13,16,21,24,27,28,31,34,37,38・・・配線層,12,15,23,26,33,36・・・絶縁膜、14a,22,25a,25b,32,35a,35b・・・マスクピラー(マスク材)、H1〜H10・・・開口部(開口部)

Claims (12)

  1. 基板上に形成された第1配線層上に第1マスク材を形成する第1マスク材形成工程と、
    前記基板上に、前記第1マスク材の膜厚と同等または前記第1マスク材の膜厚以下の膜厚である第1層間絶縁膜を形成する第1層間絶縁膜形成工程と、
    前記第1マスク材を除去し、前記基板上に前記第1配線層と前記第1層間絶縁膜とが重ならない第1開口部を形成する第1開口部形成工程と、
    前記基板上に、前記第1層間絶縁膜と前記第1開口部とを覆う有機材料層を形成する工程と、
    前記第1開口部上に形成された前記有機材料層を残して前記有機材料層を除去し、前記第1開口部上に前記第1層間絶縁膜から突出する第2マスク材を形成する第2マスク材形成工程と、
    前記第1層間絶縁膜上に、前記第1層間絶縁膜の膜厚との合計が前記第2マスク材の膜厚と同等または前記第2マスク材の膜厚以下となる膜厚である第2層間絶縁膜を形成する第2層間絶縁膜形成工程と、
    前記第2マスクを除去し、前記基板上に前記第1配線層と前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜とが重ならない第2開口部を形成する第2開口部形成工程と、を含むことを特徴とする多層配線の形成方法。
  2. 請求項1に記載の多層配線の形成方法において、
    前記第2開口部形成工程のあと、前記第2開口部にコンタクト形成材料を供給し、前記第2開口部に前記第1配線層と接続するプラグを形成するプラグ形成工程と、
    前記第2層間絶縁膜上に前記プラグと接続する第2の配線層を形成する第2配線形成工程と、を含むことを特徴とする多層配線の形成方法。
  3. 互いに導通された第1および第2配線層を含む複数の配線層が絶縁膜を介して積層されてなる多層配線の形成方法であって、
    基板上に第1配線層を形成する工程と、
    前記第1配線層の上に、所定位置に開口部を有する絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に前記開口部を介して導通する第2配線層を形成する工程とを備え、
    前記絶縁膜の形成工程は、
    前記第1配線層の上に、前記所定位置に第1開口部を有する第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記基板上の前記所定位置に、前記第1開口部の内部を覆って前記第1絶縁膜上に突出するマスク材を形成する工程と、
    前記マスク材を除いた前記基板の全面に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記マスク材を除去することにより、前記第2絶縁膜を厚み方向に貫通し且つ前記第1開口部と連通する第2開口部を形成する工程とを有することを特徴とする、多層配線の形成方法。
  4. 請求項3に記載の多層配線の形成方法において、
    前記第1絶縁膜と前記第2配線層との間には複数層の絶縁膜が配置され、
    前記絶縁膜の形成工程では、前記第1絶縁膜の形成工程後に、前記マスク材の形成工程と、前記第2絶縁膜の形成工程と、前記マスク材の除去工程とを繰り返すことにより、前記第1および第2配線層間に配置される複数層の絶縁膜を連通する開口部を形成することを特徴とする多層配線の形成方法。
  5. 請求項3または4に記載の多層配線の形成方法において、
    前記第1絶縁膜の形成工程は、前記第1配線層上に絶縁膜を形成する工程と、フォトリソグラフィ技術を用いて、前記第1開口部の形成領域に位置する絶縁膜を除去する工程とを有することを特徴とする多層配線の形成方法。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の多層配線の形成方法において、
    前記マスク材の形成工程では、前記基板全面に感光性樹脂を形成し、これを露光および現像することで前記マスク材をパターン形成することを特徴とする多層配線の形成方法。
  7. 請求項3ないし6のいずれかに記載の多層配線の形成方法において、
    前記マスク材の形成工程では、前記開口部の形成予定位置に液体有機材料を選択的に吐出し、これを固化させることで前記マスク材を前記開口部の形成予定位置に形成することを特徴とする多層配線の形成方法。
  8. 基板上に形成された第1配線層の上に、第1液体材料を塗布し第1マスク材を形成する第1マスク材形成工程と、
    前記基板上に、前記第1マスク材の膜厚と同等または前記第1マスク材の膜厚以下の膜厚である第1層間絶縁膜を形成する第1層間絶縁膜形成工程と、
    前記第1マスク材を除去し、前記基板上に前記第1配線層と前記第1層間絶縁膜とが重ならない第1開口部を形成する第1開口部形成工程と、を含むことを特徴とする多層配線の形成方法。
  9. 請求項8に記載の多層配線の形成方法において、
    前記第1マスク材形成工程が、前記第1配線層上の所定領域の周囲に、前記第1液体材料に対する撥液性を高める撥液処理を行う工程を含み、前記第1マスク材が前記所定領域上に形成されることを特徴とする多層配線の形成方法。
  10. 請求項8または9に記載の多層配線の形成方法において、
    前記第1層間絶縁膜形成工程が、前記基板上に、第2液体材料を塗布する工程を含むことを特徴とする多層配線の形成方法。
  11. 請求項8ないし10のいずれかに記載の多層配線の形成方法において、
    前記第1層間絶縁膜形成工程が、前記第2液体絶縁材料を塗布する前に、前記第1マスク材に、前記液体絶縁材料に対する發液性を高める撥液処理を行う工程を含むことを特徴とする多層配線の形成方法。
  12. 請求項8ないし11のいずれかに記載の多層配線の形成方法において、
    前記第1開口部形成工程のあと、前記第1開口部にコンタクト形成材料を供給し、前記第1開口部に前記第1配線層と接続するプラグを形成するプラグ形成工程と、
    前記第1層間絶縁膜上に前記プラグと接続する第1の配線層を形成する第1配線形成工程と、を含むことを特徴とする多層配線の形成方法。
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