JP3882820B2 - 光ファイバ用配線器具 - Google Patents

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Description

本発明は、造営構造物の壁裏や床下等に導入された光ファイバケーブルを接続する光コンセントを用いた光ファイバ用配線器具に関するものである。
この種の光ファイバ用配線器具としては、造営物の壁面に埋設された埋込ボックス内に造営物の裏面側に配線された光ファイバケーブルを導入し、埋込型の配線器具と同様に規格化された取付枠を用いて埋込ボックスに取り付けられる光コンセントを用いたものが従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2793183号公報
上述の光ファイバ用配線器具では、造営物の外面側から光ファイバ用プラグが光コンセントに接続されていない状態でも、光コンセントが配線器具の前面よりも出っ張った状態にあるため、邪魔になるという問題があった。
そこで、非使用状態では光コンセントをコンセント本体の内部に収納できるように、光コンセントが背面側に取り付けられた回動保持体を、コンセント本体の前面に設けた開口内に配置するとともに、この回動保持体を、コンセント本体の前面から前方に突出してプラグ接続口をコンセント本体の外部に臨ませる突出状態、又は、プラグ接続口をコンセント本体の内部に収納する収納状態の何れかを呈するようにコンセント本体に回動自在に枢支させ、この回動保持体を前方に常時付勢する付勢手段と収納状態を保持する保持手段とを設けて、保持手段の保持が解除されたときに光コンセントを前方へ突出させるポップアップ機構を付加したものも従来より提案されている。
このものに使用される光コンセントは、造営物の内側に配線された光ファイバケーブルに取着される光ファイバ用プラグが差込接続されるプラグ接続部を具備し、造営構造物の外面側からプラグ接続口を通して挿入される光ファイバ用プラグと上記プラグ接続部に接続された光ファイバ用プラグとを光学的に結合するのであるが、この光コンセントは、コンセント本体が取付面に正規方向に取り付けられた時にプラグ接続口の向きが下向きとなるように(すなわちプラグ接続口への差込方向がコンセント本体の前面と略平行になるように)、回動保持体の背部に取り付けられているので、この光コンセントのプラグ接続部に光ファイバ用プラグを差込接続する際に、コンセント本体の横壁が邪魔になって光ファイバ用プラグの接続作業を容易に行うことができず、施工性が悪いという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、施工性を向上させた光ファイバ用配線器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、造営構造物の外面に開口した取付穴に取り付けられるコンセント本体と、当該コンセント本体に取り付けられ、少なくとも使用状態において造営構造物の外面側に臨ませるプラグ接続口および造営構造物の内側に配線された光ファイバケーブルに取着される光ファイバ用プラグが差込接続されるプラグ接続部を具備し、造営構造物の外面側からプラグ接続口を通して挿入される光ファイバ用プラグとプラグ接続部に接続された光ファイバ用プラグとを光学的に結合する光ファイバ用レセプタクルと、光ファイバ用レセプタクルが背面側に取り付けられるとともに、コンセント本体の前部から前方に突出してプラグ接続口を造営構造物の外面側に臨ませる突出状態、又は、プラグ接続口をコンセント本体の内部に収納する収納状態の何れかを呈するようにコンセント本体に回動自在に支持された回動保持体と、回動保持体をコンセント本体の前方に付勢する付勢手段および収納状態を保持する保持手段からなり、該保持手段の保持が解除されると付勢手段の付勢力によって回動保持体をコンセント本体の前方へ突出させるポップアップ機構と、を備え、プラグ接続部に差込接続される光ファイバ用プラグの差込方向に位置するコンセント本体の部位に光ファイバ用プラグを挿入するための切欠を設け、回動保持体の背面との間で光ファイバ用レセプタクルを挟持する押さえ部材を回動保持体に取り付けるとともに、突出状態においてコンセント本体に設けた被係止部と係止する係止部を押さえ部材に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、光ファイバ用レセプタクルは、コンセント本体の前面に対してプラグ接続部の差込口側を斜め後方に傾けた状態でコンセント本体に取り付けられたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、押さえ部材が金属材料で形成されたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜3の何れかの発明において、回動保持体は、光ファイバ用レセプタクルが背面側に取着されるとともにコンセント本体に一端が回動自在に枢支された蓋部と、当該蓋部の背面側に突設されて光ファイバ用レセプタクルの左右両側部をそれぞれ覆う覆い部とを備え、覆い部の外側面に突出状態においてコンセント本体に設けた被係合爪と係合して前方への移動を規制する係合爪を設けるとともに、当該係合爪が形成された覆い部の部位の裏側部と当接して覆い部を支持する補強部材を設けたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、補強部材が金属材料で形成されたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、回動保持体は、光ファイバ用レセプタクルが背面側に取着されるとともにコンセント本体に一端が回動自在に枢支された蓋部と、当該蓋部の背面側に突設されて光ファイバ用レセプタクルの左右両側部をそれぞれ覆う覆い部とを備え、覆い部の外側面に突出状態においてコンセント本体に設けた被係合爪と係合して前方への移動を規制する係合爪を設けるとともに、係合爪および被係合爪の接触面を、回動保持体の前方移動時に互いに噛み込む方向に傾斜する傾斜面に形成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、プラグ接続部に差込接続される光ファイバ用プラグの差込方向に位置するコンセント本体の部位に光ファイバ用プラグを挿入するための切欠を設けているので、光ファイバ用プラグを切欠を通して光ファイバ用レセプタクルに差し込むことができ、光ファイバ用プラグを差し込む作業を容易に行うことができ、作業性が向上する。しかも、コンセント本体に回動自在に支持された回動保持体に光ファイバ用レセプタクルを取り付けているので、非使用状態では光ファイバ用レセプタクルをコンセント本体の内部に収納した状態とすることで、光ファイバ用レセプタクルが邪魔にならず、また使用時には光ファイバ用レセプタクルを突出させることで、光ファイバ用レセプタクルのプラグ接続口に造営構造物の外面側から光ファイバ用プラグを容易に接続することができる。さらにポップアップ機構の保持手段で回動保持体を収納状態に保持できるとともに、保持手段が保持を解除した時には付勢手段で光ファイバ用レセプタクルを前方へ突出させることができるので、光ファイバ用レセプタクルのコンセント本体内部への収納保持やコンセント本体外部への引き出しを容易に行うことができる。さらに、突出状態において回動保持体に取着された押さえ板の係止部がコンセント本体の被係止部と係止することで突出状態が保持されるので、造営構造物の外面側からプラグ接続口に光ファイバ用プラグを接続する際にプラグ接続口の位置が動きにくくなって、プラグの接続作業がやりやすくなり、またプラグ接続口に光ファイバ用プラグを接続している状態で回動保持体を後方に押す力が加わっても、回動保持体が閉じることはなく、プラグ接続口に接続された光ファイバ用プラグが回動保持体とコンセント本体との間に挟まって破損するのを防止できる。
請求項2の発明によれば、光ファイバ用レセプタクルは、コンセント本体の前面に対してプラグ接続部の差込口側を斜め後方に傾けた状態でコンセント本体に取着されているので、造営物の裏面側に配線される光ファイバに取着された光ファイバ用プラグをプラグ接続部に差し込み易くなるという効果がある。
請求項の発明によれば、押さえ部材を金属材料で形成しているので、回動保持体が突出した状態を保持する強度を高めることができる。
請求項の発明によれば、係合爪の形成された覆い部の部位の裏側部に補強部材を当接させることによって、補強部材で覆い部を支持しているので、回動保持体に横方向から外力が加わった場合でも回動保持体が変形し難く、係合爪と被係合爪との係合状態が外れにくくなるため、回動保持体の突出状態を確実に保持することができる。
請求項の発明によれば、補強部材を金属材料で形成しているので、補強部材でより大きな力を受けることができ、突出状態の保持強度をさらに高めることができる。
請求項の発明によれば、覆い部に設けた係合爪およびコンセント本体に設けた被係合爪の接触面を、回動保持体の前方移動時に互いに噛み込む方向に傾斜する傾斜面に形成しているので、突出状態において回動保持体を前方へ移動させるような外力が加わった場合でも、係合爪と被係合爪とが互いに噛み込むことで係合爪と被係合爪との係合状態が外れにくくなり、回動保持体の突出状態を保持する強度が向上するという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。なお、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3(a)に示す向きにおいて上下左右の方向を規定し、図3(a)中の正面を前面とする。したがって、図3(b)における右端は後端となる。
本実施形態の光ファイバ用配線器具は、図1〜図3に示すように、JISで規格化された大角形の1個モジュールの配線器具を3個取り付けることができる取付枠と同等の寸法の窓孔81を有し、造営構造物の外面に開口した取付穴に固定される金属製の取付枠8と、この取付枠8に対して取り付けることができる3個モジュールの寸法に形成されたコンセント本体1と、コンセント本体1の前面に設けた開口内に開閉自在に枢着される回動保持体としてのカバー2と、カバー2の背面側に取着される光ファイバ用レセプタクル(以下、レセプタクルと略称す。)3と、レセプタクル3をカバー2に固定する押さえ部材としての押さえ板4と、レセプタクル3に接続される光ファイバ用プラグが取り付けられた光ファイバケーブルを巻回する巻取体5と、この巻取体5を収納保持する保持体6と、コンセント本体1の前面側に取着される化粧カバー7とを主要な構成として備える。
コンセント本体1は、左右および上下の四方が側壁11a,11a,11b,11cによって囲まれ、上側の略半分を前後方向に開口し、下側の略半分には背部11dを一体形成した合成樹脂成型体からなる。そして、左右の側壁11a,11aの後側外面には、後述する取付枠8の係止枠片88に係止させるための係止突起12aが上下両側に2個ずつ突設され、上下の側壁11b,11cの前側外面には、後述する化粧カバー7の弾性係止片73が係止する係止凹部12cが左右両側に2個ずつ形成されている。また上側の側壁11bの前側部にはカバー2を回動自在に支持する軸受部13を形成してあり、側壁11bの後側部にはレセプタクル3に接続される光ファイバ用プラグを挿入するための切欠14を形成してある(図9参照)。
また下側の側壁11cの前側縁には、背部11dの下側縁から前方に向かって立設された断面L型の突出片15aの横片が連結されている。突出片15aの前側部には段部15bが設けられ、突出片15aにおける段部15bよりも前側の部位は、後側の部位に比べて一段低くなっている。また突出片15aの左右両側には、前端側に開放された2条のスリット15c,15cが前後方向に沿って背部11dまで形成されており、これらのスリット15c,15cで挟まれる部位が、後端部が背部11dに連結されるとともに、前端部が厚み方向(上下方向)に可撓自在となる可撓片15となっている。また可撓片15の前側部には、段部15bに跨る位置に可撓片15を厚み方向に貫通し、カバー2の下端部中央に突設された係止突片25又は押さえ板4の下端部中央に突設された係止突片44と係止離脱自在に係止する係止孔15dを貫設してある。
また左右の側壁11a,11aの内側面には、上側壁11cとの連結部位から上下方向の略中間部にかけて、カバー収納時にカバー2の両側部21,21の後端縁と当接するリブ16a,16aが突設されており、各々のリブ16aには下側に行くほど後側に後退するような傾斜面が形成されている。また左右の側壁11a,11aの内側面の下側部には、カバー2が前方へ突出した際にカバー2の両側部21に設けた係合爪21aと係止する複数条のリブ16bが側壁11aの前端縁から後方に向かって突設されている。
また背部11d後面の上端部付近の左右両側には、保持体6を支持するための支持部17,17を一体に形成している。各支持部17には相対向する側面と下端とが開口した支持溝17aをそれぞれ形成しており、この支持溝17aを利用して保持体6を背部11dの後面に着脱自在に取り付けるようになっている。
カバー2は、図1及び図2に示すように長方形状の前面部20(蓋部)と、この前面部20の回動方向に沿う両側縁から背面側へ延長形成した略扇形の側部21,21(覆い部)と、側部21,21の下側部の後縁から後方へ突出する脚片21c,21cと、前面部20の上端部の両側に上方へ突出形成された軸保持部22,22とを一体形成した合成樹脂成型体からなり、前面部20の背面側と両側部21,21間の空間部でレセプタクル3を収納保持する収納部を構成している。軸保持部22,22は円柱状であって、軸方向が左右方向と略平行するように並べて形成してあり、各々の軸保持部22の中心には回転軸10の両端をそれぞれ挿入する軸孔22aが貫通形成されている。而して、コンセント本体1の軸受部13の軸受凹部13a内にばね体9を収めるとともに、軸保持部22,22間にコンセント本体1の軸受部13を介在させた後、コンセント本体1の一方の側壁11aに設けた軸孔11e、一方の軸保持部22の軸孔22a、軸受部13の軸受凹部13a、他方の軸保持部22の軸孔22a、他方の側壁11aの軸孔11eとに回転軸10を挿通させることで、カバー2の上端部をコンセント本体1に対して回動自在に枢支するようになっており、ばね体9によってカバー2の下端側が前方に常時付勢されている。なお、ばね体9は中央部9aをコ字状に折り曲げ形成するとともに、両端部に捻り部9b、9bを形成して構成される。
また前面部20の背面には、側部21,21の間にレセプタクル3のハウジング30の前面に当接する複数条の支持リブ23が側部21と平行に突出形成されており、各支持リブ23は上側ほど後方への突出量が大きくなるような形状に形成され、さらに各支持リブ23の下側部にはハウジング30の表面形状に合わせて段部23aが形成されている。またカバー2の脚片21c,21cの後端部からは外向きに、コンセント本体1のリブ16bと当接する係合爪21a,21aがそれぞれ突設されている。また各脚片21cには押さえ板4を固定するためのねじ24を挿通する挿通孔21bがそれぞれ貫設されている。
レセプタクル3は、合成樹脂成型体からなる直方体状の中空部材をハウジング30として用い、このハウジング30は先部(カバー2に取り付けたときに下部となる)側の外周面を後部(カバー2に取り付けたときには上部となる)側の外周面より突出させ、また内部においては隔壁31により内部空間が左右の収納室32,32に仕切られている。ここに、各収納室32の上側部を、造営構造物の内側に配線された光ファイバケーブルに取り付けられる第1の光ファイバ用プラグ(図示せず)が接続される第1のプラグ接続部とし、また各収納室32の下側部を、造営構造物の外面側からハウジング30の下側の開口(プラグ接続口)を通して挿入される第2の光ファイバ用プラグ(図示せず)が接続される第2のプラグ接続部として、各収納室32の中間部には第1及び第2のプラグ接続部に接続される光ファイバ用プラグのフェルールを整列、保持することで両プラグを光学的に結合するスリーブ(図示せず)が配設してある。
押さえ板4は板金に抜き加工および曲げ加工を施すことによって形成され、レセプタクル3のハウジング30後面と当接する矩形板状の当接片40と、当接片40の下部の左右両側縁から後方に向かって突出する支持片41,41と、当接片40の下側縁の中央から斜め下向きに突出する傾斜片42と、傾斜片42の左右両側縁から前方に向かって突出する当て片42a,42aとを一体に形成してある。なお各支持片41の中間部には上記のねじ24が螺合するねじ孔43が形成されるとともに、先端部はカバー2の脚片21cの後端部裏面(すなわち係合爪21aの裏側部)と対向する位置まで延長形成されている。また傾斜片42の下側縁の中央には、可撓片15の係止孔15dと係止する係止突片44が下側に向かって突設されている。
巻取体5は、図1および図2に示すように扁平な円柱状の合成樹脂成型体からなる巻胴部50を有し、この巻胴部50の外周面には、後端部の全周から周方向に突出する鍔部51を一体に形成するとともに、前後方向の中間部の下側部から周方向に突出する鍔部52を一体に形成してあり、さらに鍔部52の外周部の左右両側からは巻胴部50の外周面に平行する突片53,53を前方に向かって一体に形成してある。また巻胴部50の上部の前端縁からは前方に突出する突出片54が一体に形成してある。この突出片54は前方に行くほど周方向に沿う幅寸法が小さくなるような形状に形成されており、突出片54の前側部の片側縁からは、先端部が突出片54と平行するようにL字形に屈曲した押さえ片55が外側に向かって一体に形成されている。また巻胴部50の外周面の上側部には、突出片54との連結部位から前後方向における中間部まで周方向に突出する導出壁56a,56bを一体に形成してあり、各導出壁56a,56bは相互の間隔が後側に行くほど広がるように円弧状に湾曲している。なお、一方の導出壁56aの前端側は押え片55に一体に連結されている。また巻胴部50の前端面の中央部には後方に窪んだ凹部50aが形成されており、この凹部50aの上下の縁の間に橋架された取っ手部58が巻胴部50と一体に形成されている。なお、この取っ手部58は巻胴部50の前端面よりも前方に突出している。また巻胴部50の前端面の下側部には、後述する保持体6の内側面に設けた爪(図示せず)が係止する係止凹部59,59が左右両側に形成されている。
ここに、巻胴部50の外周面において、鍔部52よりも前側の部位が外被保持部を構成し、この外被保持部に外被が剥離されていない光ファイバケーブルを挿入し、鍔部52に突設された突片53と巻胴部50の外周面との間で外被を挟持することによって、光ファイバケーブルの外被を固定するようになっている。そして、鍔部52と導出壁56a又は56bとの間の間隙を介して外被を剥離した心線を鍔部52と鍔部51との間の巻胴部50(巻回部)側に導入し、この巻回部に心線を巻回した後、導出壁56a,56bの前側部の間の導出溝57を通して巻取体5外へ光ファイバケーブルの心線を導出するのである。この巻回作業は巻胴部50の前面に形成している取っ手部58を手で持ちながら行えば良い。なお巻胴部50の外周面は、巻回される光ファイバケーブル(例えばガラスファイバからなる光ファイバケーブル)の信号伝送特性が劣化しない許容最小曲率半径以上の曲率半径を持つ円周面に形成してあり、巻回される光ファイバケーブルの信号伝送特性に影響を与えないようになっている。また導出溝57の両側にある導出壁56a,56bのコーナー部の内周面も、巻回される光ファイバケーブルの許容最小曲率半径以上の曲率半径を持つR曲面に形成してあり、導出壁56a,56bに沿って導出される光ファイバケーブルの信号伝送特性に影響を与えないようになっている。なお巻胴部50、鍔部51,52、および導出壁56a,56bの表面はろう付けや光沢加工などによって滑りやすい面とするのが好ましく、これによって巻回した光ファイバケーブルの外被や心線を回転させ、張力を緩和させることができる。
また、巻取体5を収納保持するとともにコンセント本体1に着脱自在に取り付けられる保持体6は、図1および図2に示すように、合成樹脂成型体からなり下側の開口が底壁で閉塞された中空部材をハウジング60として用いている。ハウジング60の前後の側壁61a,61bは、前面視の形状が横長の矩形部の下側辺に半円部が突設されたような形状に形成され、上側辺を除く周縁部から立設された周壁61cによって側壁61a,61b間が連結されており、側壁61a,61bと周壁61cとによって囲まれる空間部が巻取体5を収納する収納部62となる。ハウジング60の前側の側壁61aには、上側に開放されたガイド溝63が上下方向に沿って形成されており、このガイド溝63に巻取体5の巻胴部50前面から前方に突出する取っ手部58を挿入することによって、巻取体5がガイドされながら収納部62内に挿入されるようになっている。また側壁61aの前面側には、左右方向の中央部から前方に向かって突出する突台部64が形成されている。この突台部64の下側部前端の左右両側からはそれぞれコンセント本体1の支持溝17aに係止する係止片64aが側方に向かって突設されており、各係止片64aの後面には、支持溝17aの表面に凹設された係止凹部17bと係止する係止突起64bが突設されている。さらに突台部64の上側部の前端には左右両側縁から前方に向かって突出する突出片65a,65bが一体に形成されており、両突出片65a,65bは上記収納部62に巻取体5を収納した際に巻取体5に形成された導出壁56a,56bの高さまで形成されている。また両突出片65a,65bの相互の間隔は、後端部が上記導出溝57の前端部の幅と略同じ間隔に形成されるとともに、前端側に行くほど間隔が広がるように両突出片65a,65bの断面形状は円弧状に形成されており、一方(左側)の突出片65aは他方(右側)の突出片65bよりも前方まで突出している。そして、両突出片65a,65bの対向面には、上記収納部62に巻取体5を収納した際に巻取体5に形成された導出溝57の底面に連続する底壁65cが両突出片65a,65bの対向面間を連結するように形成されており、さらに一方の突出片65aの上端部の前側部からは上記底壁65cと平行する押え片66が延長して形成され、この押え片66の先端部には下方に突出する係止部66aが一体に形成されている。なお突出片65a,65bと底壁65cとで囲まれる空間が案内溝65となる。
ここに、周壁61cの左右方向の間隔は、巻取体5の鍔部51の外径よりやや大きな寸法となっており、保持体6が大型化することなく、収納する巻取体5に巻回された光ファイバケーブルが外向きの弾性力によってその巻回径が広がったときに許容最小曲率半径を維持しつつ必要以上に拡径するのを規制するようになっている。また側壁61bの内側面には、巻取体5に設けた鍔部51の下側の半円部と係合する段部61dが設けられており、鍔部51の下側の半円部が段部61dに当接するとともに、取っ手部58の下端部がガイド溝63の下端に当接することで、巻取体5を収納部62に収納した際に巻取体5と収納部62の底部との間に光ファイバケーブルの心線の収納スペース67を確保することができる(図6参照)。したがって、心線の余長分をこの収納スペース67に収納することができるから、巻取体5外へ突出する心線の余長分を短くでき、光ファイバケーブルの心線を確実に保護できる。
化粧カバー7は、コンセント本体1の前端部が挿入される縦長の窓孔71を有する矩形枠状の前面部70と、前面部70の外周縁から後方に突出する側部72とを一体に形成した合成樹脂成形体からなり、前面部70の背面には、窓孔71の上下の縁にコンセント本体1の係止凹部12cと係止する弾性係止片73が2個ずつ形成されている。また側部72の後縁には、後述する取付枠8の側片83,83の先端面と当接する複数個の突起74が所定の間隔をおいて突設されている。
取付枠8は、大角形連用配線器具用の取付枠と同等の寸法の窓孔81を中央に有する矩形枠状に形成されており、長手方向に対向する側片82,82には図示しない埋込ボックスに取り付けるためのボックスねじ用の長孔84と、壁を構成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔85と、前面にプレート枠(図示せず)等を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔86とが少なくとも設けてある。また両側片82,82の窓孔81に臨む側縁には、前方に突出してコンセント本体1の上下の側壁11b,11cと当接する当接片87,87が突設されている。一方、取付枠8の短手方向に対向する側片83,83は前方に向かって略直角に折曲されており、両側片83,83の前端側は左右方向の外側に向かって略直角に折曲されている。また、各側片83,83の後縁には、コンセント本体1の係止突起12aとそれぞれ係止する各2個のU字形の係止枠片88が上下両側に一体に形成されている。
次に本実施形態の光ファイバ用配線器具の組み立てについて説明する。
先ずカバー2の前面部20と側部21,21とで囲まれる収納部に、レセプタクル3のハウジング30の向きを合わせて挿入し、前面部20の裏面に突設したリブ23をハウジング30の前面に当接させる。このときリブ23の段部23aがハウジング30の段部に当接し、さらにリブ23の下側部から後方に延出するリブ23bがハウジング30下部の前面側に当接することで、ハウジング30がカバー2に位置決めされ、この状態で押さえ板4の当接片40をハウジング30の上部後面に当接させるとともに、当て片42a,42aをハウジング30の下部後面に当接させた後、各脚片21cの挿通孔21bに通したねじ24を押さえ板4の支持片41に設けたねじ孔43に螺入することで、押さえ板4をカバー2に固定し、押さえ板4とカバー2との間にレセプタクル3を挟みこむことで、レセプタクル3をカバー2に保持させる(図8(b)(d)参照)。この時、押さえ板4の支持片41の先端部が、覆い部(側部21および脚片21cからなる)の係合爪21aが突設された部位の裏側部に配置されるので、覆い部を内側に押圧する力を、金属材料からなる押え片4の支持片41,41で受けることができる。
次にカバー2をコンセント本体1に組み付けるに当たっては、コンセント本体1の軸受部13の下面側にばね体9の中央部9aの中央片を係止させるとともに、軸受凹部13aの両端に形成した凹部(図示せず)にばね体9の両端の捻り部9b,9bを嵌め込み、軸受凹部13aの両端と捻り部9b,9bの透孔とを連通させる。次にカバー2の軸保持部22,22間に軸受部13を介在させるようにコンセント本体1の前面側にカバー2を配置して、一方の側壁11aに設けた軸孔11eから、一方の軸保持部22の軸孔22a、一方の捻り部9bの透孔、軸受部11の軸受凹部13a、他方の捻り部9bの透孔、他方の軸保持部22の軸孔22a、他方の側壁11aに設けた軸孔11eに回転軸10を挿入する。ここで、回転軸10は挿入側の一端部から他端部近くまでの直径を、軸孔11e、22aおよび軸受凹部13aの内径よりもやや細い直径とすることで挿通を可能にしているが、他端部10aの直径を軸孔11eの内径よりも太い径とするとともに外面にローレット加工を施しており、この他端部10aが最終的に軸孔11eに圧入されることで回転軸10はコンセント本体1に固定される。このとき、ばね体9の捻り部9b,9bから延長形成された各延長部9c,9cがカバー2の前面部20の背面に弾接して、カバー2をコンセント本体1の前部から前方へ突出させる方向に回動させる付勢力を与えるようになっている。このときカバー2は、上端部がコンセント本体1に対し回転軸10を中心に回動自在に枢支されており、ばね体9により回転軸10を中心として下端側がコンセント本体1の前面部より前方へ突出する方向に回動する付勢力が与えられている。
このようにカバー2にレセプタクル3を装着し、このカバー2をコンセント本体1に取り付けることで光ファイバ用配線器具が完成される。図3(a)〜(d)、図4(b)及び図6はばね体9の付勢力に抗してカバー2をコンセント本体1の前部側に回動させ、カバー2の下端の係止突片25先端を可撓片15の弾性力を利用して係止孔15dに係止させた状態を示しており、このときカバー2は前面部20の前面をコンセント本体1の前面とほぼ同一高さとした状態に保持され、前面部20の背方に取り付けたレセプタクル3はコンセント本体1の内部に収納された収納状態となる(この状態が非使用状態となる。)。またカバー2の側部21,21の後縁の傾斜面が、コンセント本体1の側壁11a,11aの内面に設けたリブ16a,16aの前端面と当接することで、カバー2の後方への移動が規制されるようになっている(図10(a)(b)参照)。
そして、この非使用状態においてコンセント本体1の前面側に露出する可撓片15の操作部15eを下向き加減に押操作すると、可撓片15が下側に撓んで、係止突片25の先端が係止孔15dから離脱し、カバー2がばね体9の付勢力を受けて回転軸10を中心に図6中時計周りに回動する。カバー2の下端部が前方へ回動すると、カバー2の側部21,21に設けた係合爪21a,21aが、コンセント本体1の側壁11a,11aの内側面に設けたリブ16bの後端と係止することで、カバー2の前方方向への回転が規制されて、上端部から下端部にかけて前面部20が下り傾斜するようにコンセント本体1の前部より前方へ突出することになり、下端部とコンセント本体1の前部との間からレセプタクル3のプラグ接続口が下向きに外部に臨むことになる。この状態がプラグ接続を行う使用状態となり、この状態ではカバー2に装着された押さえ板4の係止突片44が可撓片15の係止孔15dに係入して、係止突片44が係止孔15dの後縁に係止することで、カバー2の後方への回転が規制されて、カバー2が前方に突出した状態を保持するようになっている(図7(a)〜(c)及び図11参照)。
このように、カバー2の背面との間でレセプタクル3を挟持する押さえ板4に、突出状態においてコンセント本体1に設けた係止孔15d(被係止部)と係止する係止突片44(係止部)を設けており、金属製の押さえ板4に設けた係止突片44が係止孔15dと係止することでカバー2の突出状態が保持されるので、レセプタクル3のプラグ接続口に外部から第2の光ファイバ用プラグを接続する際にプラグ接続口(すなわちレセプタクル3)の位置が動きにくくなって、プラグの接続作業がやりやすくなり、またプラグ接続口に第2の光ファイバ用プラグを接続している状態でカバー2を後方に押す力が加わっても、カバー2が閉じることはないから、カバー2が閉じてカバー2とコンセント本体1との間に第2の光ファイバ用プラグが挟まり、第2の光ファイバ用プラグが破損するのを防止できる。また押さえ板4の支持片41先端部が、カバー2の覆い部(側部21および脚片21cからなる)において係合爪21aが突設された部位の裏側部に配置されており、覆い部を内側に押圧する力を補強部材としての支持片41で受けているので、横方向からの外力がカバー2に加わった場合でもカバー2が変形しにくく、係合爪21aとリブ16bとの係合状態が外れることはなく、カバー2の突出状態を強固に保持できる。なお押さえ板4は金属材料で形成されているが、押さえ板4の材料を金属材料に限定する趣旨のものではなくを押さえ板4を樹脂成形体で構成しても良い。なお本実施形態では押さえ板4を金属材料で形成しているので、合成樹脂で形成した場合に比べて押さえ板4の強度が高くなり、係止突片44と係止孔15dとの係止を強固にするとともに、係合爪21aが形成された覆い部の部位を強固に支持することができるから、カバー2の突出状態を強固に保持することができる。
また図10(b)に示すように、カバー2の係合爪21aにおけるリブ16bとの接触面は、外側に行くほど前方に突出するような傾斜面に形成され、コンセント本体1のリブ16b(被係合爪)における係合爪21aとの接触面は、内側に行くほど後方に突出するような傾斜面に形成されており、係合爪21aおよびリブ16bの接触面を、それぞれ、カバー2の前方移動時に互いに噛み込む方向に傾斜する傾斜面に形成しているので、突出状態においてカバー2を前方へ移動させるような外力が加わった場合でも、係合爪21aとリブ16bとが互いに噛み込むことで係合爪21aとリブ16bとの係合状態が外れにくくなり、カバー2の突出状態を強固に保持することができる。
一方、上記の使用状態においてコンセント本体1の前面側に露出する可撓片15の操作部15eを下向き加減に押操作して、可撓片15を下側に撓ませると、押さえ板4に設けた係止突片44の先端が係止孔15dから離脱する。そして係止突片44と係止孔15dとの係止が外れた状態で、カバー2の下側部をばね体9の付勢力に抗して後方(コンセント本体1の前部側)へ押圧し、回転軸10を中心に図7(b)中反時計周りに回転させると、カバー2の側部21の後端がコンセント本体1の側壁11aに設けたリブ16aの前端面と当接して、カバー2の後方への回動が規制される。また、このときカバー2の下端の係止突片25先端が可撓片15の弾性力を利用して係止孔15dに係止することで、カバー2の前面部20の前面がコンセント本体1の前面とほぼ同一高さとなり、前面部20の背方に取り付けたレセプタクル3がコンセント本体1の内部に収納された収納状態となる。
ここに、操作部15eを有する可撓片15とカバー2の係止突片25とで収納状態を保持する保持手段が構成され、この保持手段とカバー2を前方に付勢する付勢手段としてのばね体9とで、カバー2およびレセプタクル3をポップアップさせるポップアップ機構が構成される。本実施形態ではコンセント本体1に回動自在に支持されたカバー2にレセプタクル3を取り付けているので、非使用状態ではレセプタクル3をコンセント本体1の内部に収納した状態とすることで、レセプタクル3が邪魔にならず、また使用状態ではレセプタクル3を前方に突出させることで、レセプタクル3のプラグ接続口に造営構造物の外面側から光ファイバ用プラグを容易に接続することができる。さらにポップアップ機構の保持手段でレセプタクル3の収納状態を保持するとともに、保持手段による保持が解除された時には付勢手段によりレセプタクル3を前方へ突出させることができるので、レセプタクル3のコンセント本体1内部への収納保持やコンセント本体1外部への引き出しを容易に行うことができる。なお図4(a)(b)はそれぞれ使用状態と非使用状態の光ファイバ用配線器具の外観斜視図を示している。また図5は光ファイバ用配線器具を後側から見た外観斜視図を示している。
次に本実施形態の光ファイバ用配線器具を、壁パネルやコンクリート壁のような壁を構成する造営構造物の外面に開口するように壁に埋設した埋込ボックス(図示せず)により構成される取付穴に配設する施工について説明する。
まず、取付枠8の窓孔81に背方からコンセント本体1の前部を嵌め込み、取付枠8の側片83,83の後縁から2個ずつ突出している係止枠片88をコンセント本体1の側壁11a,11aの外側面に設けた係止突起12aに嵌め込み、係止枠片88の後側の片を弾性変形させて、係止突起12aの後縁に設けた凹部12bに係止させることで、取付枠8にコンセント本体1を固定する(図8(a)(c)参照)。
次に、造営構造物の内側(壁パネルの場合には壁パネルの裏側の壁内、コンクリート壁の場合にはコンクリート壁内)に配線され、壁に埋設された埋込ボックス内に導入されている光ファイバケーブルの外被を剥離してむき出した光ファイバ心線102の先端に設けた光ファイバ用プラグ103を、コンセント本体1の上側の側壁11bに設けた切欠14を通してコンセント本体1内に導入し(図8(b)参照)、カバー2に保持されたレセプタクル3の上端に開口する第1のプラグ接続部に差し込んで、レセプタクル3に接続する。ここでレセプタクル3は、光ファイバ用プラグ103を図8(b)中の上側から左下がりに斜め下向きにして挿入するようにカバー2に取着されており、光ファイバ用プラグ103の差込方向に位置するコンセント本体1の上側の側壁11bに光ファイバ用プラグ103を挿入するための切欠14を設けているので、光ファイバ用プラグ103を切欠14を通してレセプタクル3に差し込むことができ、プラグ差込時にコンセント本体1の側壁11bが邪魔にならないので差込作業を容易に行うことができ、作業性が向上する。またレセプタクル3は、コンセント本体1の前面に対してプラグ接続部の差込口側を斜め後方に傾けた状態でカバー2に取り付けられているので、図8(b)に示すようにレセプタクル3に対して上側から斜め下向きに光ファイバ用プラグ103を差し込むことができ、さらに差し込みやすくなっている。
上述のようにして光ファイバ用プラグ103をレセプタクル3に接続した後に、コンセント本体1の背部11dに保持体6を取り付け、光ファイバ用プラグ103に取り付けられた光ファイバ心線102を保持体6の押え片66の下側を通して案内溝65内に挿入し、案内溝65の後端から後方へ導出する。なお保持体6の取り付けは、背部11d後面の左右両側に一体形成した支持部17の支持溝17aに、下端側から保持体6の前面に形成している係止片64aを係入し、係止片64aの後面に形成した係止突起64bを支持溝17a内の対向面に形成している係止凹部17bに係止させることで、係止片64aの係入状態を保持し、保持体6をコンセント本体1の背部11dに取り付けるのである。
そして、保持体6の案内溝65から後方へ導出された光ファイバケーブルを巻取体5に巻回する処理を行うのであるが、先ず光ファイバケーブルの外被部分の先端部(剥離した側の先部)を巻胴部50の外周面と突片53,53との間(外被保持部)に保持させ、さらに光ファイバ心線102を突片53と導出壁56a又は56bとの間の隙間を介して鍔部51と鍔部52との間の巻回部に導入し、この巻回部に光ファイバ心線102を巻回する。この巻回作業は巻胴部50の片側の端面に設けた取っ手部58を手で持ちながら行えば良い。
そして光ファイバ心線102の余長部分が短くなったところで、光ファイバ心線102を導出溝57を通じて突出片54と押え片55との間の隙間から外部へ導出した後、図6及び図7に示すように巻取体5を保持体6の収納部62に挿入して保持体6に保持させる。なお巻取体5を挿入する際には、取っ手部58が保持体6の側壁61aに設けたガイド溝63に係合してガイドされるので、巻取体5を保持体6に挿入する作業を容易に行うことができ、また巻取体5を正しい方向に向けて収納部62内に収納保持することができる。そして巻取体5を正しい方向に向けて収納保持することで、導出溝57の前端と保持体6の案内溝65の後端とが連通することになり、これによって導出溝57と案内溝65とで光ファイバ心線102を誘導する誘導路が構成される。また巻取体5を、収納部62内に巻胴部50の下側縁が側壁61b内面の段部61dに当接するまで挿入すると、巻胴部50の前端面に設けた係止凹部59が側壁61aに設けた係止突起(図示せず)と係止することで、巻取体5の抜けが防止させる。なお側壁61aの係止突起が係止凹部59と係止する際には、係止凹部59の下側に設けたテーパ面と側壁61aの弾性とによって、容易に係止できるようになっている。
そして巻取体5をコンセント本体1に取着された保持体6に保持させた後、保持体6、コンセント本体1の後部、および光ファイバケーブルの外被の余長部分を埋込ボックス内に収納した後、取付枠8の上下枠片に設けた長孔84を利用して埋込ボックスのねじ孔(図示せず)に取付ねじ(図示せず)でねじ固定し、この後化粧カバー7の弾性係止片73をコンセント本体1の係止凹部12cに係止させることで、化粧カバー7をコンセント本体1の前面側に取り付けた後、さらに図示しない化粧プレートを取付枠8の前面側に係止爪やねじなどにより取り付け、この化粧プレートで取付穴および取付枠8を被蔽し、また化粧プレートの開口窓よりコンセント本体1および化粧カバー7の前部を外部に露出させれば施工が完了する。
本実施形態の光ファイバ用配線器具を前方から見た分解斜視図である。 同上を後方から見た分解斜視図である。 同上の収納状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図、(d)はB−B断面図である。 (a)(b)は同上を前方から見た外観斜視図である。 同上を後方から見た外観斜視図である。 同上を示し、図3(a)のA−A断面図である。 同上の突出状態を示し、(a)は正面図、(b)はC−C断面図、(c)はD−D断面図である。 同上の保持体を外した状態を示し、(a)は右側から見た図、(b)は右側から見た断面図、(c)は下側から見た図、(d)は下側から見た断面図である。 同上の保持体を外した状態を後方から見た外観斜視図である。 同上を示し、(a)は図3(a)の一部省略せるA−A断面図、(b)はE部拡大図である。 同上を示し、図7(b)のF部拡大図である。
符号の説明
1 コンセント本体
2 カバー
3 レセプタクル
11b 側壁
14 切欠

Claims (6)

  1. 造営構造物の外面に開口した取付穴に取り付けられるコンセント本体と、当該コンセント本体に取り付けられ、少なくとも使用状態において造営構造物の外面側に臨ませるプラグ接続口および前記造営構造物の内側に配線された光ファイバケーブルに取着される光ファイバ用プラグが差込接続されるプラグ接続部を具備し、造営構造物の外面側から前記プラグ接続口を通して挿入される光ファイバ用プラグと前記プラグ接続部に接続された光ファイバ用プラグとを光学的に結合する光ファイバ用レセプタクルと、前記光ファイバ用レセプタクルが背面側に取り付けられるとともに、前記コンセント本体の前部から前方に突出して前記プラグ接続口を造営構造物の外面側に臨ませる突出状態、又は、前記プラグ接続口を前記コンセント本体の内部に収納する収納状態の何れかを呈するように前記コンセント本体に回動自在に支持された回動保持体と、前記回動保持体を前記コンセント本体の前方に付勢する付勢手段および収納状態を保持する保持手段からなり、該保持手段の保持が解除されると付勢手段の付勢力によって前記回動保持体を前記コンセント本体の前方へ突出させるポップアップ機構と、を備え、前記プラグ接続部に差込接続される光ファイバ用プラグの差込方向に位置する前記コンセント本体の部位に前記光ファイバ用プラグを挿入するための切欠を設け、前記回動保持体の背面との間で前記光ファイバ用レセプタクルを挟持する押さえ部材を前記回動保持体に取り付けるとともに、突出状態においてコンセント本体に設けた被係止部と係止する係止部を前記押さえ部材に設けたことを特徴とする光ファイバ用配線器具。
  2. 前記光ファイバ用レセプタクルは、前記コンセント本体の前面に対して前記プラグ接続部の差込口側を斜め後方に傾けた状態で前記コンセント本体に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ用配線器具。
  3. 前記押さえ部材が金属材料で形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバ用配線器具。
  4. 前記回動保持体は、前記光ファイバ用レセプタクルが背面側に取着されるとともに前記コンセント本体に一端が回動自在に枢支された蓋部と、当該蓋部の背面側に突設されて光ファイバ用レセプタクルの左右両側部をそれぞれ覆う覆い部とを備え、前記覆い部の外側面に前記突出状態において前記コンセント本体に設けた被係合爪と係合して前方への移動を規制する係合爪を設けるとともに、当該係合爪が形成された覆い部の部位の裏側部と当接して覆い部を支持する補強部材を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の光ファイバ用配線器具。
  5. 前記補強部材が金属材料で形成されたことを特徴とする請求項4記載の光ファイバ用配線器具。
  6. 前記回動保持体は、前記光ファイバ用レセプタクルが背面側に取着されるとともに前記コンセント本体に一端が回動自在に枢支された蓋部と、当該蓋部の背面側に突設されて光ファイバ用レセプタクルの左右両側部をそれぞれ覆う覆い部とを備え、前記覆い部の外側面に前記突出状態において前記コンセント本体に設けた被係合爪と係合して前方への移動を規制する係合爪を設けるとともに、前記係合爪および前記被係合爪の接触面を、前記回動保持体の前方移動時に互いに噛み込む方向に傾斜する傾斜面に形成したことを特徴とする請求項〜5の何れか1つに記載の光ファイバ用配線器具
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