JP2005156603A - 光ファイバーアダプタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内部にアダプタ取付部が形成された光ファイバーコネクタ接続用の光コンセントに内蔵される光ファイバーアダプタであって、四角形状のアダプタ本体によって外形状が形成されている。アダプタ本体21は、内部に光コネクタを接続するためのコネクタ接続部24を備えており、幅方向両側面21bが突き出し部分のない外形状となっている。さらに、アダプタ本体21の厚さ方向の側面には、凸部27(被係止部)が形成されている。この凸部27は、光コンセントのアダプタ取付部に形成された凹部(係止部)と係合する。
【選択図】 図3
Description
この種のインターネット接続サービスの一般住宅への普及推進には、宅内の各部屋で容易に光ファイバーを接続できる屋内配線器具(光コンセント)の開発が欠かせない。
アダプタ本体は、内部に光ファイバーコネクタを接続するためのコネクタ接続部を備えるとともに、幅方向両側面を突き出し部分のない外形状としたことを特徴とする。
例えば、アダプタ取付部の係止部が凹又は凸形状に形成されていれば、アダプタ本体の被係止部は、上記係止部と係合する凸又は凹形状に形成すればよい。
なお、二芯の光ファイバーコネクタは、幅方向に2本の光ファイバーを並べて固定している。
かかる光コンセントに対し、本発明の光ファイバーアダプタは、アダプタ本体の厚さ方向の側面に、上記係止部と係合する被係止部を形成しておく。この被係止部は、光コンセントのアダプタ取付部にアダプタ本体を2個並べて取り付けたとき、これらアダプタ本体をアダプタ取付部の適正位置に位置決めする位置決め手段となるように構成することが好ましい。このように構成すれば、光コンセントへの組み込み作業が容易となる。
〔光コンセントの全体構造〕
図1はこの発明の実施形態に係る光ファイバーアダプタが組み込まれる光コンセントの全体構成を示す側面断面図、図2は図1に示した光コンセントの配線器具取付枠への装着状態を示す側面断面図である。
まず、これらの図を参照して、光コンセントの構造について説明する。
ここで、「機器側」とは、居室に設置されている通信機器端末等と接続される側をいい、「幹線側」とは、屋外から室内壁の内部を経由して引き回されてきた光ファイバーが接続される側をいう。
中継光ファイバー30としては、細くしなやかでシンプルな光ファイバー心線または光ファイバー素線を用いることが好ましい。中継光ファイバー30には、外力による引張・捻り・曲げ・圧縮等の応力が作用しないから、戸外や屋内配線に使われる光ファイバーや光ファイバーコードの如き抗張力材・シース等の構造が不要である。そのため、細くしなやかでシンプルな光ファイバー心線または光ファイバー素線を利用することができる。これによって、本体ケース10内の限られた中空部10a内で無理なく各光アダプタ20,20の接続が可能となる。
なお、中継光ファイバー30の両端には、フェルール31,32が取り付けてあり、これらフェルール31,32が、各光アダプタ20,20に差し込み接続されている。
図3は、二芯の光ファイバーコネクタ(以下、単に「二芯光コネクタ」という)に対応した構成の光アダプタ(二芯用光アダプタ)を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図、(c)は横断面図である。
図6(a)に示す二芯光コネクタ40Aは、コネクタ連結部41に2個のSCコネクタ42,42が幅方向に並べて設けられており、これら各SCコネクタ42,42に内蔵したフェルール43,43に、それぞれ光ファイバー44,44の先端が接続固定されている。すなわち、2本の光ファイバー44,44は、幅方向に並べた状態で二芯光コネクタ40Aに固定されている。
なお、各SCコネクタ42,42の表面には、ガイド突起45と、図示しないストッパ溝とが形成されている。
アダプタ本体21は、本実施の形態では、外観が四角形状をしており、内部は前後両端が開口した中空部となっている。図3(c)に示すように、アダプタ本体21の内部は、幅方向中央部を前後方向に延びる隔壁21aによって仕切られており、これにより幅方向に二つのコネクタ接続部24,24が並べて形成されている。各コネクタ接続部24,24は、図6(a)に示した二芯光コネクタ40Aが差し込み接続できる内部形状に形成されている。
なお、各コネクタ接続部24,24の前後方向中央部には、内側面に係止凸部25が形成してある。
基部22aは、コネクタ接続部24の内部形状に対応した外形寸法に形成されており、コネクタ接続部24に一方の開口から嵌め込まれ、係止凸部25に係合することで、コネクタ接続部24の前後方向中央部に配設される。
図4は、単芯の光コネクタに対応した構成の光アダプタ(単芯用光アダプタ)を示す図で、(a)は斜視図、(b)は縦断面図、(c)は横断面図である。なお、図4において、先に示した図3と同一部分又は相当する部分には同一符号を付し、その部分の詳細な説明は省略する。
コネクタ接続部24は、図6(b)に示した単芯光コネクタ40Bが差し込み接続できる内部形状に形成されている。
なお、コネクタ接続部24に内部接続ラッチ部材22とシャッタ板23が配設されている点、アダプタ本体21の厚さ方向一側面に差し込み案内用の切欠部26が形成されている点等は、二芯用光アダプタ20Aと同様である。
図3に戻り、二芯用光アダプタ20Aの外部形状をみると、アダプタ本体21の幅方向両側面21b,21bは、突き出し部分のない平坦面で構成してある。
従来の光アダプタは、この幅方向両側面から取付け用のフランジが突き出しており(特許文献1参照)、そのフランジが障害となって、光コンセント全体の幅寸法を短縮することができず、このことが既存の規格化された配線器具取付枠への対応が困難であったことは既述したとおりである。
これに対し、本実施形態の光コンセントは、アダプタ本体21を幅方向両側面21b,21bに突き出し部分のない外形状としたことにより、このアダプタ本体21が装着される本体ケース10内部の各アダプタ取付部11,12について、その幅寸法を縮小することができ、その結果、光コンセント全体の幅寸法を縮小して小形化を実現することができる。このようにして小形化を実現した本発明の光コンセントは、規格化された配線器具取付枠1にも容易に適合させることができる。
図1に示すように、各アダプタ取付部11,12の対向する内面の中央部には、幅方向へ延在する凹部13が形成してある。この凹部13は上記アダプタ本体21の凸部27が係止される係止部を構成しており、これら凹部13と凸部27の係合をもって二芯用光アダプタ20Aが、本体ケース10の各アダプタ取付部11,12に装着される。
上述した単芯用光アダプタ20Bは、図5に示すように、幅方向に接触して2個並べた状態において、各単芯用光アダプタ20Bのコネクタ接続部24に差し込まれる光ファイバー44間のピッチが、二芯光コネクタ40Aに固定された2本の光ファイバー44,44間のピッチLとなるように、アダプタ本体21の寸法形状を構成してある。
各単芯用光アダプタ20Bは、凸部27(被係止部)をこの凹部13に係合させることで装着されると同時に、図5(a)に示すように幅方向に並んだ状態に位置決めされる。したがって、2個の単芯用光アダプタ20Bを容易に位置決めして本体ケース10に組み込むことが可能となり、作業性が向上する。
図7は光コンセントの構成部品を分解して示す側面断面図である。
本体ケース10は、機器側外部ケース14と、幹線側外部ケース15と、機器側内部固定部材16と、幹線側内部固定部材17とで構成されている。
機器側外部ケース14と幹線側外部ケース15は、対向する開口部を合わせた状態で組み合わされて、その内部に中空部10aを形成する。
まず、機器側外部ケース14の内側に形成した凹部13(係止部)と、機器側内部固定部材16に形成した凹部13(係止部)とに、それぞれ幹線側の光アダプタ20の凸部27(被係止部)を嵌め合わせた状態で、機器側内部固定部材16を機器側外部ケース14の内側に組み付ける。これにより、機器側の光アダプタ20が、本体ケース10に装着される。
例えば、上記実施形態では、本体ケース10に機器側アダプタ取付部11と幹線側アダプタ取付部12とを形成し、これら各アダプタ取付部11,12に光アダプタ20,20を装着するとともに、それら各光アダプタ20,20を中継光ファイバー30によって光学的に接続していたが、このうち幹線側の光アダプタを省略し、直接、機器側光アダプタへ屋外から引き込まれた幹線側の光ファイバーを接続する構成としてもよい。
2:化粧プレート
10:本体ケース
10a:中空部
11:機器側アダプタ取付部
12:幹線側アダプタ取付部
13:凹部(係止部)
14:機器側外部ケース
15:幹線側外部ケース
16:機器側内部固定部材
17:幹線側内部固定部材
20:光アダプタ
20A:二芯用光アダプタ
20B:単芯用光アダプタ
21:アダプタ本体
21a:隔壁
21b:幅方向側面
22:内部接続ラッチ部材
22a:基部
22b:円筒部
22c:円筒状スリーブ
22d:ラッチ片
23:シャッタ板
24:コネクタ接続部
25:係止凸部
26:切欠部
27:凸部(被係止部)
30:中継光ファイバー
31,32:フェルール
40A:二芯光コネクタ
40B:単芯光コネクタ
41:コネクタ連結部
42:SCコネクタ
43:フェルール
44:光ファイバー
45:ガイド突起
Claims (8)
- 内部にアダプタ取付部が形成された光ファイバーコネクタ接続用の光コンセントに内蔵される光ファイバーアダプタであって、
アダプタ本体は、内部に光ファイバーコネクタを接続するためのコネクタ接続部を備えるとともに、幅方向両側面を突き出し部分のない外形状とした光ファイバーアダプタ。 - 前記コネクタ接続部を、幅方向に2本の光ファイバーを固定した二芯の光ファイバーコネクタを差し込み接続可能な寸法形状に形成した請求項1の光ファイバーアダプタ。
- 前記アダプタ取付部に、光ファイバーアダプタを係止するための係止部が形成された光コンセントに対し、
前記アダプタ本体の厚さ方向の側面に、前記係止部と係合する被係止部が形成された請求項1又は2の光ファイバーアダプタ。 - 前記アダプタ取付部に形成された係止部が凹又は凸形状をした光コンセントに対し、
前記アダプタ本体の被係止部が、前記係止部と係合する凸又は凹形状に形成された請求項3の光ファイバーアダプタ。 - 前記コネクタ接続部を、単芯の光ファイバーコネクタを差し込み接続可能な寸法形状に形成した請求項1の光ファイバーアダプタ。
- 前記アダプタ本体を幅方向に接触して2個並べた状態において、各アダプタ本体の内部に形成されたコネクタ接続部に差し込まれる光ファイバー間のピッチが、二芯の光ファイバーコネクタに固定された2本の光ファイバー間のピッチとなるように、前記アダプタ本体を構成した請求項5の光ファイバーアダプタ。
- 前記アダプタ取付部が、前記アダプタ本体を幅方向に接触して2個並べて装着可能であり、当該アダプタ取付部に、光ファイバーアダプタを係止するための係止部が形成された光コンセントに対し、
前記アダプタ本体の厚さ方向の側面に、前記係止部と係合する被係止部が形成され、
前記被係止部は、前記光コンセントのアダプタ取付部にアダプタ本体を2個並べて取り付けたとき、これらアダプタ本体を前記アダプタ取付部の適正位置に位置決めする位置決め手段を構成する請求項6の光ファイバーアダプタ。 - 前記アダプタ取付部に形成された係止部が凹又は凸形状をした光コンセントに対し、
前記アダプタ本体の被係止部が、前記係止部と係合する凸又は凹形状に形成された請求項7の光ファイバーアダプタ。
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