JP3815479B2 - 光ファイバ用配線器具 - Google Patents

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Description

本発明は、造営構造物の壁裏や床下等に導入された光ファイバケーブルを接続する光コンセントを用いた光ファイバ用配線器具に関するものである。
この種の光ファイバ用配線器具としては、造営物の壁面に埋設された埋込ボックス内に造営物の裏面側に配線された光ファイバケーブルを導入し、埋込型の配線器具と同様に規格化された取付枠を用いて埋込ボックスに取り付けられる光コンセントを用いたものが従来より提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2793183号公報
上記のような壁面に埋設した埋込ボックスに光コンセントを取り付ける光ファイバ用配線器具では、埋込ボックス内に導入した光ファイバケーブルの余長分を埋込ボックス内の空きスペースに収めるために、光ファイバケーブルの余長分を折り曲げているが、光ファイバケーブルを許容最小曲率半径よりも小さい曲率半径で曲げると、伝送損失が悪化したり信号伝送の信頼性が低下するため、光ファイバケーブルの曲率半径を許容最小曲率半径以上に管理する必要があり、余長処理に手間がかかって、施工性が悪化するという問題があった。また施工時に光ファイバケーブルの余長分を折り曲げた状態で埋込ボックスに押し込もうとした場合に、光ファイバケーブルが真っ直ぐに延びた状態に戻ろうとする弾性力によって拡径してしまい、光ファイバケーブルを埋込ボックス内の異物に引っ掛かけてしまう虞もあり、光ファイバケーブルを確実に保護できないという問題もあった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、光ファイバケーブルの信号伝送特性を損なうことなく、光ファイバケーブルの接続作業の作業性を向上させた光ファイバ用配線器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、造営構造物の外面に開口した取付穴に取り付けられるコンセント本体及び該コンセント本体に設けられコンセント本体外部に臨ませるプラグ接続口を有する光ファイバ用レセプタクルを備えた光コンセントと、造営構造物の内側に配線されて光ファイバ用レセプタクルに接続される光ファイバケーブルを固定し且つ当該光ファイバケーブルが許容最小曲率半径以上の曲率半径で巻回される巻取体と、コンセント本体に設けられ、巻取体を造営構造物の内側で保持する保持体とを備え、光ファイバ用レセプタクルと巻取体と、光ファイバケーブルの心線が光ファイバ用レセプタクルと巻取体との間で曲げられるように前後方向に並べて配置してあり、且つ、巻取体において、光ファイバ用レセプタクル側の部位に光ファイバケーブルの外被部分を保持する外被保持部を設けるとともに、外被保持部に対して光ファイバ用レセプタクルと反対側の部位に心線を巻回する巻回部を設け、許容最小曲率半径以上の曲率半径を有する曲面に形成され、巻回部に巻回された心線を光ファイバ用レセプタクル側に導出するための導出壁を設けたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1の発明において、保持体は、一面が開口した略箱状であって開口から内部に挿入される巻取体を収納保持する収納部を備え、巻取体に取っ手部を設けるとともに、巻取体の収納時に取っ手部と係合して巻取体をガイドするガイド溝を収納部の内面に設けたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は2の何れかに記載の発明において、保持体は、一面が開口した略箱状であって開口から内部に挿入される巻取体を収納保持する収納部を備え、収納部における開口と反対側の底面と巻取体との間に光ファイバケーブルの心線の収納スペースを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、巻取体には光ファイバケーブルが許容曲率半径以上の曲率半径で巻回されるので、この巻取体に光ファイバケーブルの心線を巻回するだけで、信号伝送特性を損なうことなく、心線の余長処理を簡単に行うことができ、さらに巻取体を保持体に保持させた状態では、拡径防止部が心線の曲がり部と当接することで、この曲がり部が光ファイバ用レセプタクルおよび巻取体から遠ざかる方向に拡径するのを防止しているので、光ファイバケーブルの心線を確実に保持することができる。
ところで光ファイバ用配線器具の収納スペースを小さくするために、光ファイバ用レセプタクルと巻取体とを前後方向に並べて配置し、光ファイバ用レセプタクルと巻取体との間で光ファイバケーブルの心線を曲げているのであるが、光ファイバケーブルの信号伝送特性を損なわないように、心線の曲率半径を許容最小曲率半径以上にしなければならず、そのため光ファイバ用レセプタクルと巻取体との前後方向の間隔を許容最小曲率半径によって決まる距離以上離して配置する必要がある。請求項の発明によれば、巻取体において、光ファイバ用レセプタクル側の部位に光ファイバの外被を保持する外被保持部を設けるとともに、外被保持部に対して光ファイバ用レセプタクルと反対側の部位に心線を巻回する巻回部を設けているので、光ファイバ用レセプタクルと巻取体との間のスペースを利用して外被保持部を設けることにより、コンセント本体の前面から巻取体の背面までの距離を短くでき、深さの浅い取付穴にも収納することが可能になる。
請求項の発明によれば、巻取体に取っ手部を設けているので、この取っ手部を持って巻取体に心線を巻回することができ、巻回作業の作業性が向上する。さらに、この取っ手部と係合して巻取体をガイドするガイド溝を収納部の内面に形成しているので、取っ手部をガイド溝にガイドさせることで、巻取体を保持体の収納部に収納する作業を容易に行うことができ、作業性が向上するという効果もある。
請求項の発明によれば、保持体に設けた収納部の底面と巻取体との間に光ファイバケーブルの心線の収納スペースを設けているので、巻取体に巻回された心線が外向きの弾性力によって拡径して余長部分が発生したとしても、この余長部分を収納スペースに押し込むことで、心線の余長部分が保持体の外側にはみ出るのを防止し、光ファイバケーブルの心線を確実に保護することができる。
以下に本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。なお、以下の説明では特に断りがないかぎり、図3(a)に示す向きにおいて上下左右の方向を規定し、図3(a)中の正面を前面とする。したがって、図3(b)における右端は後端となる。
本実施形態の光ファイバ用配線器具は、図1〜図3に示すように、JISで規格化された大角形の1個モジュールの配線器具を3個取り付けることができる取付枠と同等の寸法の窓孔81を有し、造営構造物の外面に開口した取付穴に固定される金属製の取付枠8と、この取付枠8に対して取り付けることができる3個モジュールの寸法に形成されたコンセント本体1と、コンセント本体1の前面に設けた開口内に開閉自在に枢着されるカバー2と、カバー2の背面側に取着される光ファイバ用レセプタクル(以下、レセプタクルと略称す。)3と、レセプタクル3をカバー2に固定する押さえ板4と、レセプタクル3に接続される光ファイバ用プラグが取り付けられた光ファイバケーブル100を巻回する巻取体5と、コンセント本体1に取り付けられて巻取体5を造営構造物の内側で保持する保持体6と、コンセント本体1の前面側に取着される化粧カバー7とを主要な構成として備える。
コンセント本体1は左右および上下の四方が側壁11a,11a,11b,11cによって囲まれ、上側の略半分を前後方向に開口し、下側の略半分には背部11dを一体形成した合成樹脂成型体からなる。そして、左右の側壁11a,11aの後側外面には、後述する取付枠8の係止枠片88に係止させるための係止突起12aが上下両側に2個ずつ突設され、上下の側壁11b,11cの前側外面には、後述する化粧カバー7の弾性係止片73が係止する係止凹部12cが左右両側に2個ずつ形成されている。また上側の側壁11bの前側部にはカバー2を回動自在に支持する軸受部13を形成してあり、側壁11bの後側部にはレセプタクル3に接続される光ファイバ用プラグを挿入するための切欠14を形成してある。
また下側の側壁11cの前側縁には、背部11dの下側縁から前方に向かって立設された断面L型の突出片15aの横片が連結されている。突出片15aの前側部には段部15bが設けられ、突出片15aにおける段部15bよりも前側の部位は、後側の部位に比べて一段低くなっている。また突出片15aの左右両側には、前端側に開放された2条のスリット15c,15cが前後方向に沿って背部11dまで形成されており、これらのスリット15c,15cで挟まれる部位が、後端部が背部11dに連結されるとともに、前端部が厚み方向(上下方向)に可撓自在となる可撓片15となっている。また可撓片15の前側部には、段部15bに跨る位置に可撓片15を厚み方向に貫通し、カバー2の下端部中央に突設された係止突片25又は押さえ板4の下端部中央に突設された係止突片44と係止離脱自在に係止する係止孔15dを貫設してある。
また左右の側壁11a,11aの内側面には、上側壁11cとの連結部位から上下方向の略中間部にかけて、カバー収納時にカバー2の側部21の後縁と当接するリブ16aが突設されており、各々のリブ16aには下側に行くほど後側に後退するような傾斜面が形成されている。また左右の側壁11a,11aの内側面の下側部には、カバー2が前方へ突出した際にカバー2の両側部21に設けた係合爪21aと係止する複数条のリブ16bが側壁11aの前端縁から後方に向かって突設されている。
また背部11d後面の上端部付近の左右両側には、保持体6を支持するための支持部17,17を一体に形成している。各支持部17には相対向する側面と下端とが開口した支持溝17aをそれぞれ形成しており、この支持溝17aを利用して保持体6を背部11dの後面に着脱自在に取り付けるようになっている。
カバー2は、図1及び図2に示すように長方形状の前面部20と、この前面部20の背面の左右両側から後方へ延長形成した略扇形の側部21,21と、側部21,21の下側部の後縁から後方へ突出する脚片21c,21cと、前面部20の上端部の両側に上方へ突出形成された軸保持部22,22とを一体形成した合成樹脂成型体からなり、前面部20の背面側と両側部21,21間の空間部でレセプタクル3を収納保持する収納部を構成している。軸保持部22,22は円柱状であって、軸方向が左右方向と略平行するように並べて形成してあり、各々の軸保持部22の中心には回転軸10の両端をそれぞれ挿入する軸孔22aが貫通形成されている。而して、コンセント本体1の軸受部13の軸受凹部13a内にばね体9を収めるとともに、軸保持部22,22間にコンセント本体1の軸受部13を介在させた後、コンセント本体1の一方の側壁11aに設けた軸孔11e、一方の軸保持部22の軸孔22a、軸受部13の軸受凹部13a、他方の軸保持部22の軸孔22a、他方の側壁11aの軸孔11eとに回転軸10を挿通させることで、カバー2の上端部をコンセント本体1に対して回動自在に枢支するようになっており、ばね体9によってカバー2の下端側が前方に常時付勢されている。なお、ばね体9は中央部9aをコ字状に折り曲げ形成するとともに、両端部に捻り部9b、9bを形成して構成される。
また前面部20の背面には、側部21,21の間にレセプタクル3のハウジング30の前面に当接する複数条の支持リブ23が側部21と平行に突出形成されており、各支持リブ23は上側ほど後方への突出量が大きくなるような形状に形成され、さらに各支持リブ23の下側部にはハウジング30の表面形状に合わせて段部23aが形成されている。またカバー2の脚片21c,21cの後端部からは外向きに、コンセント本体1のリブ16bと当接する係合爪21a,21aがそれぞれ突設されている。また各脚片21cには押さえ板4を固定するためのねじ24を挿通する挿通孔21bがそれぞれ貫設されている。
レセプタクル3は、合成樹脂成型体からなる直方体状の中空部材をハウジング30として用い、このハウジング30は先部(カバー2に取り付けたときに下部となる)側の外周面を後部(カバー2に取り付けたときには上部となる)側の外周面より突出させ、また内部においては隔壁31により内部空間が左右の収納室32,32に仕切られている。ここに、各収納室32の上側部を、造営構造物の内側に配線された光ファイバケーブルに取り付けられる光ファイバ用プラグ103が接続される第1のプラグ接続部とし、また各収納室32の下側部を、造営構造物の外面側からハウジング30の下側の開口(プラグ接続口)を通して挿入される光ファイバ用プラグ(図示せず)が接続される第2のプラグ接続部として、各収納室32の中間部には第1及び第2のプラグ接続部に接続される光ファイバ用プラグのフェルールを整列、保持するスリーブ(図示せず)が配設してある。
押さえ板4は板金に抜き加工および曲げ加工を施すことによって形成され、レセプタクル3のハウジング30後面と当接する矩形板状の当接片40と、当接片40の下部の左右両側縁から後方に向かって突出する支持片41,41と、当接片40の下側縁の中央から斜め下向きに突出する傾斜片42と、傾斜片42の左右両側縁から前方に向かって突出する当て片42a,42aとを一体に形成してある。なお各支持片41の中間部には上記のねじ24が螺合するねじ孔43が形成されるとともに、先端部はカバー2の脚片21cの後端部裏面(すなわち係合爪21aの裏側部)と対向する位置まで延長形成されている。また傾斜片42の下側縁の中央には、可撓片15の係止孔15dと係止する係止突片44が下側に向かって突設されている。
巻取体5は、図1および図2に示すように軸長が直径よりも小さい円柱状の合成樹脂成型体からなる巻胴部50を有し、この巻胴部50の外周面には、後端部の全周から周方向に突出する鍔部51を一体に形成するとともに、前後方向の中間部の下側部から周方向に突出する鍔部52を一体に形成してあり、さらに鍔部52の外周部の左右両側からは巻胴部50の外周面に平行する突片53,53を前方に向かって一体に形成してある。また巻胴部50の上部の前端縁からは前方に突出する突出片54が一体に形成してある。この突出片54は前方に行くほど周方向に沿う幅寸法が小さくなるような形状に形成されており、突出片54の前側部の片側縁からは、先端部が突出片54と平行するようにL字形に屈曲した押さえ片55が外側に向かって一体に形成されている。また巻胴部50の外周面の上側部には、突出片54との連結部位から前後方向における中間部まで周方向に突出する導出壁56a,56bを一体に形成してあり、各導出壁56a,56bは相互の間隔が後側に行くほど広がるように円弧状に湾曲している。尚、一方の導出壁56aの前端側は押え片55に一体に連結されている。また巻胴部50の前端面の中央部には長方形状に窪んだ凹部50aが形成されており、この凹部50aの上下の縁の間に橋架された取っ手部58が巻胴部50と一体に形成されている。なおこの取っ手部58は巻胴部50の前端面よりも前方に突出している。また巻胴部50の前端面の下側部には、後述する保持体6の内側面に設けた爪(図示せず)が係止する係止凹部59,59が左右両側に形成されている。
ここに、巻胴部50の外周面において、鍔部52よりも前側の部位が外被保持部を構成し、この外被保持部に外被が剥離されていない光ファイバケーブルを挿入し、鍔部52に突設された突片53と巻胴部50の外周面との間で外被を挟持することによって、光ファイバケーブルの外被を固定するようになっている。そして、鍔部52と導出壁56a又は56bとの間の間隙を介して外被を剥離した心線を鍔部52と鍔部51との間の巻胴部50(巻回部)側に導入し、この巻回部に心線を巻回した後、導出壁56a,56bの前側部の間の導出溝57を通して巻取体5外へ光ファイバケーブルの心線を導出するのである。この巻回作業は巻胴部50の前面に形成している取っ手部58を手で持ちながら行えば良い。なお巻胴部50の外周面は、巻回される光ファイバケーブル(例えばガラスファイバからなる光ファイバケーブル)の信号伝送特性が劣化しない許容最小曲率半径以上の曲率半径を持つ円周面に形成してあり、巻回される光ファイバケーブルの信号伝送特性に影響を与えないようになっている。また導出溝57の両側にある導出壁56a,56bのコーナー部の内周面も、巻回される光ファイバケーブルの許容最小曲率半径以上の曲率半径を持つR曲面に形成してあり、導出壁56a,56bに沿って導出される光ファイバケーブルの信号伝送特性に影響を与えないようになっている。なお巻胴部50、鍔部51,52、および導出壁56a,56bの表面はろう付けや光沢加工などによって滑りやすい面とするのが好ましく、これによって巻回した光ファイバケーブルの外被や心線を回転させ、張力を緩和させることができる。
また、巻取体5を収納保持するとともにコンセント本体1に着脱自在に取り付けられる保持体6は、図1および図2に示すように、合成樹脂成型体からなり下側の開口が底壁で閉塞された中空部材をハウジング60として用いている。ハウジング60の前後の側壁61a,61bは、前面視の形状が横長の矩形部の下側辺に半円部が突設されたような形状に形成され、上側辺を除く周縁部から立設された周壁61cによって側壁61a,61b間が連結されており、側壁61a,61bと周壁61cとによって囲まれる空間部が巻取体5を収納する収納部62となる。ハウジング60の前側の側壁61aには、巻取体5の取っ手部58と略同じ幅のガイド溝63が上下方向に沿って形成され、このガイド溝63は上側に開放されており、このガイド溝63に巻胴部50の前面から前方に突出する取っ手部58を挿入することによって、巻取体5がガイドされながら収納部62内に挿入されるようになっている。また側壁61aの前面側には、左右方向の中央部から前方に向かって突出する突台部64が形成されている。この突台部64の下側部前端の左右両側からはそれぞれコンセント本体1の支持溝17aに係止する係止片64aが側方に向かって突設されており、各係止片64aの後面には、支持溝17aの表面に凹設された係止凹部17bと係止する係止突起64bが突設されている。さらに突台部64の上側部の前端には左右両側縁から前方に向かって突出する突出片65a,65bが一体に形成されており、両突出片65a,65bは上記収納部62に巻取体5を収納した際に巻取体5に形成された導出壁56a,56bの高さまで形成されている。また両突出片65a,65bの相互の間隔は、後端部が上記導出溝57の前端部の幅と略同じ間隔に形成されるとともに、前端側に行くほど間隔が広がるように両突出片65a,65bの断面形状は円弧状に形成されており、一方(左側)の突出片65aは他方(右側)の突出片65bよりも前方まで突出している。そして、両突出片65a,65bの対向面には、上記収納部62に巻取体5を収納した際に巻取体5に形成された導出溝57の底面に連続する底壁65cが両突出片65a,65bの対向面間を連結するように形成されており、さらに一方の突出片65aの上端部の前側部からは上記底壁65cと平行する押え片66が延長して形成され、この押え片66の先端部には下方に突出する係止部66aが一体に形成されている。ここに突出片65a,65bと底壁65cとで囲まれる空間が案内溝65となる。
ここで、周壁61cの左右方向の間隔は、巻取体5の鍔部51の外径よりやや大きな寸法となっており、保持体6が大型化することなく、収納する巻取体5に巻回された光ファイバケーブルが外向きの弾性力によってその巻回径が広がったときに許容最小曲率半径を維持しつつ必要以上に拡径するのを規制するようになっている。また後側の側壁61bの内側面には、巻取体5に設けた鍔部51の下側の半円部と係合する段部61dが設けられており(図6参照)、鍔部51の下側の半円部が段部61dに当接するとともに、取っ手部58の下端部がガイド溝63の下端に当接することで、巻取体5を収納部62に収納した際に巻取体5と収納部62の底部との間に光ファイバケーブルの心線の収納スペース67を確保することができる。したがって、巻取体5に巻回された心線が外向きの弾性力によって拡径して余長部分が発生したとしても、この余長部分を収納スペース67に押し込むことで、心線の余長部分が収納部62の外側にはみ出るのを防止でき、光ファイバケーブルの心線を確実に保護することができる。
化粧カバー7は、コンセント本体1の前端部が挿入される縦長の窓孔71を有する矩形枠状の前面部70と、前面部70の外周縁から後方に突出する側部72とを一体に形成した合成樹脂成形体からなり、前面部70の背面には、窓孔71の上下の縁にコンセント本体1の係止凹部12cと係止する弾性係止片73が2個ずつ形成されている。また側部72の後縁には、後述する取付枠8の側片83,83の先端面と当接する複数個の突起74が所定の間隔をおいて突設されている。
取付枠8は、JIS等で規格化された大角形連用配線器具用の取付枠と同等の寸法の窓孔81を中央に有する矩形枠状に形成されており、長手方向に対向する側片82,82には図示しない埋込ボックスに取り付けるためのボックスねじ用の長孔84と、壁を構成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔85と、前面にプレート枠(図示せず)等を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔86とが少なくとも設けてある。また両側片82,82の窓孔81に臨む側縁には、前方に突出してコンセント本体1の上下の側壁11b,11cと当接する当接片87,87が突設されている。一方、取付枠8の短手方向に対向する側片83,83は前方に向かって略直角に折曲されており、両側片83,83の前端側は左右方向の外側に向かって略直角に折曲されている。また、各側片83,83の後縁には、コンセント本体1の係止突起12aとそれぞれ係止する各2個のU字形の係止枠片88が上下両側に一体に形成されている。
次に本実施形態の光ファイバ用配線器具の組み立てについて説明する。
先ずカバー2の前面部20と側部21,21とで囲まれる収納部に、レセプタクル3のハウジング30の向きを合わせて挿入し、前面部20の裏面に突設したリブ23をハウジング30の前面に当接させる。このときリブ23の段部23aがハウジング30の段部に当接し、さらにリブ23の下側部から後方に延出するリブ23bがハウジング30下部の前面側に当接することで、ハウジング30がカバー2に位置決めされ、この状態で押さえ板4の当接片40をハウジング30の上部後面に当接させるとともに、当て片42a,42aをハウジング30の下部後面に当接させた後、各脚片21cの挿通孔21bに通したねじ24を押さえ板4の支持片41に設けたねじ孔43に螺入することで、押さえ板4をカバー2に固定し、押さえ板4とカバー2との間にレセプタクル3を挟みこむことで、レセプタクル3をカバー2に保持させる。この時、押さえ板4の支持片41の先端部が、各脚片21cの係合爪21aが突設された部位の裏側部に配置されるので、側部21,21を内側に押圧する力を、金属材料からなる押え片4の支持片41,41で受けることができる。
次にカバー2をコンセント本体1に組み付けるに当たっては、コンセント本体1の軸受部13の下面側に、ばね体9の中央部9aの中央片を係止させるとともに、軸受凹部13aの両端に形成した凹部(図示せず)にばね体9の両端の捻り部9b,9bを嵌め込み、軸受凹部13aの両端と捻り部9b,9bの透孔とを連通させる。次にカバー2の軸保持部22,22間に軸受部13を介在させるようにコンセント本体1の前面側にカバー2を配置して、一方の側壁11aに設けた軸孔11eから、一方の軸保持部22の軸孔22a、一方の捻り部9bの透孔、軸受部11の軸受凹部13a、他方の捻り部9bの透孔、他方の軸保持部22の軸孔22a、他方の側壁11aの軸孔11eに回転軸10を挿入する。ここで、回転軸10は挿入側の一端部から他端部近くまでの直径を、軸孔11e、22aおよび軸受凹部13aの内径よりもやや細い直径とすることで挿通を可能にしているが、他端部10aの直径を軸孔11eの内径よりも太い径とするとともに外面にローレット加工を施しており、この他端部10aが最終的に軸孔11eに圧入されることで回転軸10はコンセント本体1に固定される。このとき、ばね体9の捻り部9b,9bから延長形成された各延長部9c,9cがカバー2の前面部20の背面に弾接して、カバー2をコンセント本体1の前部から前方へ突出させる方向に回動させる付勢力を与えるようになっている。つまりカバー2は、上端部がコンセント本体1に対し回転軸10を中心に回動自在に枢支されており、ばね体9により回転軸10を中心として下端側がコンセント本体1の前面部より前方へ突出する方向に回動する付勢力が与えられている。
このようにカバー2にレセプタクル3を装着し、このカバー2をコンセント本体1に取り付けることで光ファイバ用配線器具が完成される。図3(a)〜(c)、図4(b)及び図6はばね体9の付勢力に抗してカバー2をコンセント本体1の前部側に回動させ、カバー2の下端の係止突片25先端を可撓片15の弾性力を利用して係止孔15dに係止させた状態を示しており、このときカバー2は前面部20の前面をコンセント本体1の前面とほぼ同一高さとした状態に保持され、前面部20の背方に取り付けたレセプタクル3はコンセント本体1の内部に収納された収納状態となる(この状態が非使用状態となる。)。この時カバー2の側部21,21の後縁の傾斜面が、コンセント本体1の側壁11a,11aの内側面に突設したリブ16a,16aの前端面と当接することで、カバー2の後方への移動が規制されるようになっている。
そして、この非使用状態においてコンセント本体1の前面側に露出する可撓片15の操作部15eを下向き加減に押操作すると、可撓片15の前側部分が下側に撓んで、係止突片25の先端が係止孔15dから離脱し、カバー2がばね体9の付勢力を受けて回転軸10を中心に図6中時計回りに回動する。カバー2の下端部が前方へ回動すると、カバー2の両脚片21cに設けた係合爪21aが、コンセント本体1の左右の側壁11aの内側面に設けたリブ16bの後端と係止することで、カバー2の前方方向への回転が規制されて、上端部から下端部にかけて前面部20が下り傾斜するようにコンセント本体1の前部より前方へ突出することになり、前面部20の下端部とコンセント本体1の前部との間からレセプタクル3のプラグ接続口が下向きに外部に臨むことになる。この突出状態がプラグ接続を行う使用状態となり、この状態ではカバー2に装着された押さえ板4の係止突片44が可撓片15の係止孔15dに係入して、係止突片44が係止孔15dの後縁に係止することで、カバー2の後方への回転が規制されて、カバー2が前方に突出した状態を保持するようになっている(図7(a)〜(c)参照)。
さらに、この使用状態から可撓片15の操作部15eを下向き加減に押操作して、可撓片15の前側部分を下側に撓ませると、押さえ板4に設けた係止突片44の先端が係止孔15dから離脱する。そして係止突片44と係止孔15dとの係止が外れた状態で、カバー2の下側部をばね体9の付勢力に抗して後方(コンセント本体1の前部側)へ押圧し、回転軸10を中心に図7(b)中反時計周りに回転させると、カバー2の側部21,21の後端縁がコンセント本体1のリブ16a,16aの前端面と当接して、カバー2の後方への回動が規制される。また、このときカバー2の下端の係止突片25先端が可撓片15の弾性力を利用して係止孔15dに係止することで、カバー2の前面部20の前面がコンセント本体1の前面とほぼ同一高さとなり、前面部20の背方に取り付けたレセプタクル3がコンセント本体1の内部に収納された収納状態となる。ここに、ばね体9と操作部15eを有する可撓片15とでカバー2およびレセプタクル3をポップアップさせるポップアップ機構が構成される。なお図4(a)(b)はそれぞれ使用状態と非使用状態の光ファイバ用配線器具の外観斜視図を示している。また図5は光ファイバ用配線器具を後側から見た外観斜視図を示している。
次に本実施形態の光ファイバ用配線器具を、図9(a)に示すように壁パネルやコンクリート壁のような壁を構成する造営構造物の外面に開口するように壁92に埋設した埋込ボックス91により構成される取付穴93に配設する施工について説明する。
まず、取付枠8の窓孔81に背方からコンセント本体1の前部を嵌め込み、取付枠8の側片83,83の後縁から2個ずつ突出している係止枠片88をコンセント本体1の側壁11a,11aの外側面に設けた係止突起12aに嵌め込み、係止枠片88の後側の片を弾性変形させて、係止突起12aの後縁に設けた凹部12bに係止させることで、取付枠8にコンセント本体1を固定する。
次に、図9(a)に示すように造営構造物の内側(壁パネルの場合には壁パネルの裏側の壁内、コンクリート壁の場合にはコンクリート壁内)に配線され、壁に埋設された埋込ボックス91内に導入されている光ファイバケーブル100の外被101を剥離してむき出した光ファイバ心線102の先端に取り付けた光ファイバ用プラグ103を、コンセント本体1の上側の側壁11bに設けた切欠14を通してコンセント本体1内に導入し、カバー2に保持されたレセプタクル3の上端に開口する第1の接続部に差し込んで、レセプタクル3に接続する。
光ファイバ用プラグ103をレセプタクル3に接続した後、コンセント本体1の背部11dに保持体6を取り付け、光ファイバ用プラグ103に取り付けられた光ファイバ心線102を保持体6の押え片66の下側を通して案内溝65内に挿入し、案内溝65の後端から後方へ導出する。なお保持体6の取り付けは、背部11d後面の左右両側に一体形成した支持部17の支持溝17aに、下端側から保持体6の前面に形成している係止片64aを係入し、係止片64aの後面に形成した係止突起64bを支持溝17a内の対向面に形成している係止凹部17bに係止させることで、係止片64aの係入状態を保持し、保持体6をコンセント本体1の背部11dに取り付けるのである。
そして、保持体6の案内溝65から後方へ導出された光ファイバケーブル100を巻取体5に巻回する処理を行うのであるが、先ず光ファイバケーブル100の外被101部分の先端部(剥離した側の先部)を巻胴部50の外周面と突片53,53との間(外被保持部)に保持させ、さらに光ファイバ心線102を突片53と導出壁56a又は56bとの間の隙間を介して鍔部51と鍔部52との間の巻回部に導入し、この巻回部に光ファイバ心線102を巻回する。この巻回作業は巻胴部50の片側の端面に設けた取っ手部58を取っ手部として手で持ちながら行えば良く、巻回作業を容易に行うことができる。
そして光ファイバ心線102の余長部分が短くなったところで、光ファイバ心線102を導出溝57を通じて突出片54と押え片55との間の隙間から外部へ導出した後、図8(a)(b)に示すように巻取体5を保持体6の収納部62に挿入して保持体6に保持させる。なお巻取体5を挿入する際には、取っ手部58が保持体6の側壁61aに設けたガイド溝63に係合してガイドされるので、巻取体5を保持体6に挿入する作業を容易に行うことができ、また巻取体5を正しい方向に向けて収納部62内に収納保持することができる。そして巻取体5を正しい方向に向けて収納保持することで、導出溝57の前端と保持体6の案内溝65の後端とが連通することになり、これによって導出溝57と案内溝65とで光ファイバ心線102を誘導する誘導路が構成される。また巻取体5を、収納部62内に巻胴部50の下側縁が側壁61b内面の段部61dに当接するまで挿入すると、巻胴部50の前端面に設けた係止凹部59が側壁61aに設けた係止突起68と係止することで、巻取体5の抜けが防止させる。なお係止突起68が係止凹部59と係止する際には、係止凹部59の下側に設けたテーパ面と側壁61aの弾性とによって、容易に係止できるようになっている。
そして巻取体5をコンセント本体1に取着された保持体6に保持させた後、保持体6、コンセント本体1の後部、および光ファイバケーブル100の外被101の余長部分を埋込ボックス91内に収納した後(図9(a)参照)、取付枠8の上下の側片82に設けた長孔84を利用して埋込ボックス91のねじ孔(図示せず)に取付ねじ(図示せず)でねじ固定し、この後化粧カバー7の弾性係止片73をコンセント本体1の係止凹部12cに係止させることで、化粧カバー7をコンセント本体1の前面側に取り付けた後、さらに化粧プレート90を取付枠8の前面側に係止爪(図示せず)やねじなどにより取り付け、この化粧プレート90により取付穴および取付枠8を被蔽し、また化粧プレート90の開口窓よりコンセント本体1および化粧カバー7の前部を外部に露出させれば施工が完了する。
この施工状態において、光ファイバ用配線器具の収納スペースをできるだけ小さくするために、レセプタクル3および巻取体5は光ファイバ心線102の引き出し方向が共に上側になるように前後方向に並べて配置しており、レセプタクル3と巻取体5との間で光ファイバ心線102が上側に凸となるように撓曲している。ここで、光ファイバ用プラグ103に取り付けられた光ファイバ心線102は、保持体6の案内溝65と巻取体5の導出溝57とを通して巻取体5の上記巻回部に導入されるのであるが、保持体6および巻取体5には、それぞれ光ファイバ心線102の曲がり部を上側から押さえる押え片66,55が設けられているので、これらの押え片66,55によって光ファイバ心線102の曲がり部が拡径して上側(レセプタクル3および巻取体5から遠ざかる方向)に膨らむのを防止でき、光ファイバ心線102の余長分を押え片66,55よりも下側に配置することで、光ファイバ心線102を確実に保持することができる。なお本実施形態では拡径防止部として保持体6および巻取体5にそれぞれ押え片66,55を設けているが、保持体6又は巻取体5の何れか一方に押え片を設けるようにしても良い。
また上述のように、レセプタクル3と巻取体5とを前後方向に並べて配置し、レセプタクル3と巻取体5との間で光ファイバ心線102が逆U字形に曲げられているのであるが、光ファイバケーブルの信号伝送特性を損なわないように、光ファイバ心線102の曲率半径を許容最小曲率半径以上にする必要があるため、光ファイバ用プラグ103と巻回部(鍔部51,52間の部位)との間隔は、許容最小曲率半径をもとに決められる長さよりも短くすることはできなかった。したがって、図9(b)に示すように巻取体5の巻胴部50において外被101を保持する外被保持部を光ファイバ心線102が巻回される巻回部よりも後側に設けた場合、コンセント本体1の前面から巻取体5の後面までの距離が長くなり、埋込ボックス91として深さの深い標準ボックスしか使用することができなかった。それに対して、本実施形態では巻取体5の巻胴部50において外被保持部を巻回部よりも前側(レセプタクル3側)に設けており、レセプタクル3と巻回部との間の空きスペースを利用して外被保持部を設けているので、コンセント本体1の前面から巻取体5の後面までの距離を短くでき、その結果、埋込ボックス91として深さのより浅い浅形ボックスを使用することが可能になる。
また、上記の施工状態においては収納部62内に収納する巻取体5に巻回された光ファイバ心線102が外向きの弾性力によってその巻回径が広がり、巻回された光ファイバ心線102と巻胴部50との間に隙間が発生する場合があるが、図10(b)に示すように巻取体5を保持体6の収納部62に収納保持した状態で、巻取体5の巻胴部50と収納部62の底部との間に空きスペースが無ければ、光ファイバ心線102が拡径した分だけ収納部62から上側にはみ出してしまい、上側にはみ出た光ファイバ心線102の余長分が埋込ボックス91内の異物と接触する虞がある。それに対して本実施形態では、巻取体5に設けた鍔部51の下側の半円部が、保持体6の側壁61bの内側面に設けた段部61dに係合するとともに、取っ手部58の下端部がガイド溝63の下端に当接することで、巻胴部50と収納部62の底部との間に収納スペース67を確保した状態で巻取体5が収納部62内に収納されることになり、したがって光ファイバ心線102の余長分を収納スペース67内に押し込むことで、余長分が収納部62の外側にはみ出るのを防止して、光ファイバ心線102を確実に保護することができる。
本実施形態の光ファイバ用配線器具を前方から見た分解斜視図である。 同上を後方から見た分解斜視図である。 同上の収納状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図である。 (a)(b)は同上を前方から見た外観斜視図である。 同上を後方から見た外観斜視図である。 同上を示し、図3(a)のA−A断面図である。 同上の突出状態を示し、(a)は正面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図である。 同上を示し、(a)は巻取体を収納部に収納する前の状態の断面図、(b)は巻取体を収納部に収納した状態の断面図である。 (a)は同上の使用状態を説明する断面図、(b)は参考例の使用状態を説明する断面図である。 (a)は同上の使用状態を説明する断面図、(b)は参考例の使用状態を説明する断面図である。
符号の説明
1 コンセント本体
3 レセプタクル
5 巻取体
6 保持体
50 巻胴部
55,66 押え片

Claims (3)

  1. 造営構造物の外面に開口した取付穴に取り付けられるコンセント本体及び該コンセント本体に設けられ前記コンセント本体外部に臨ませるプラグ接続口を有する光ファイバ用レセプタクルを備えた光コンセントと、前記造営構造物の内側に配線されて前記光ファイバ用レセプタクルに接続される光ファイバケーブルを固定し且つ当該光ファイバケーブルが許容最小曲率半径以上の曲率半径で巻回される巻取体と、前記コンセント本体に設けられ、前記巻取体を前記造営構造物の内側で保持する保持体とを備え、前記光ファイバ用レセプタクルと前記巻取体と、前記光ファイバケーブルの心線が前記光ファイバ用レセプタクルと前記巻取体との間で曲げられるように前後方向に並べて配置、前記心線の曲がり部と当接してこの曲がり部が前記光ファイバ用レセプタクルおよび前記巻取体から遠ざかる方向に拡径するのを防止する拡径防止部を設けてあり、且つ、前記巻取体において、前記光ファイバ用レセプタクル側の部位に前記光ファイバケーブルの外被部分を保持する外被保持部を設けるとともに、外被保持部に対して前記光ファイバ用レセプタクルと反対側の部位に心線を巻回する巻回部を設け、前記許容最小曲率半径以上の曲率半径を有する曲面に形成され、巻回部に巻回された心線を光ファイバ用レセプタクル側に導出するための導出壁を巻取体に設けたことを特徴とする光ファイバ用配線器具。
  2. 前記保持体は、一面が開口した略箱状であって前記開口から内部に挿入される前記巻取体を収納保持する収納部を備え、前記巻取体に取っ手部を設けるとともに、前記巻取体の収納時に前記取っ手部と係合して前記巻取体をガイドするガイド溝を前記収納部の内面に設けたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ用配線器具。
  3. 前記保持体は、一面が開口した略箱状であって前記開口から内部に挿入される前記巻取体を収納保持する収納部を備え、前記収納部における前記開口と反対側の底面と前記巻取体との間に前記光ファイバケーブルの心線の収納スペースを設けたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の光ファイバ用配線器具
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