JP4140817B2 - 配線用器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、事務所、工場、一般住宅の家屋、その他の建物などの屋内外に配線される電気配線の端末に電気機器並びに、情報通信などの通信回線での光通信用の端末機器を着脱自在に接続することができる配線用器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建造物に施行される電気工事で必要な配線用器具では、電気配線接続用具としてスイッチなどの配線用遮断器や配線端末の接続用のコンセントなどが用いられている。 また、通信回線の光通信用の端末機器を接続するための接続用具も光信号損失などが検討され配線系統に種々のタイプのものが用いられている。(特開平9−127369号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、電気配線工事と通信回線工事との配線工事が別個に行われることが多く、各端末機器類の電源接続と通信線の接続とがまちまちに行われることになっていて、配線工事がやっかいであるほか、工事工数も多くなり、取付け配線工事にもバラツキが生じやすいし、端末機器の取扱い、使用にも不便があり、屋内の体裁上にも問題があった。
本発明では、これら従来の諸欠点を排除しようとするもので、端末機器の通信回路の接続を同一の配線用器具で行うことにより、通信配線での端末利用が可能であり、また通信回路を利用する各種端末機器を信号伝送特性を十分維持できる状態で、簡単な操作によって着脱自在に接続使用することができ、端末の取扱い並びに配線工事の安全簡便化をはかり、通信回路工事における配線工事での作業内容も容易で、多用途への取付け変換も均一にできて信頼性を高めることができる配線用器具を構成簡単で製造コストも安価な形態で提供しようとすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記的を達成するため建物に固定されるボックス内に取付ネジにより着脱自在に固着した取付枠を介して通信用端末機器に光ファイバケーブルで接続される通信線接続部を備えた配線用器具において、前記通信線接続部通信線の光ファイバケーブルの末端に接続されるプラグまたはレセプタクルを備えたSC型またはMT型のコネクタの接続部材を挿脱自在に連結しうる複数のアダプタが前記取付枠に取付ネジで着脱自在に設けた仕切板によって分離配列して備えられ、かつ前記取付枠の側面にケーブル把持具を設け、また背面側に通信線の配線余長を巻回状態で収容保持しうる余長収納ケースを嵌着溝で 前記取付枠に突設した係止片に差し込み嵌入して着脱自在に備え通信線用コンセントに構成すると共に、前記取付枠にプレート装着枠を取付ネジにより着脱自在に設け、該プレート装着枠に前記通信線接続部と露出しうる窓孔のある化粧プレートを係脱自在に嵌装して備えた取扱い容易に各種端末機器の通信回路との接続ができ、汎用性に富んだ体裁良好な形態に容易にすることができる。
【0005】
また、本発明では、前記通信線接続部が通信線の接続部材を嵌挿しうる複数のアダプタを前記取付枠に係止部によって係止保持し、アダプタを着脱自在の仕切板を介して前記取付枠に固定して併設することを特徴とするので通信線用コンセントを複数併設して備えられたり、通信線の配線余長を卷回状態で収容保持しうる余長収納ケースを備えた通信線用コンセントとして端末機器への多用性に容易に対応することができ配線工事作業も著しく簡単に行うことができるし、前記通信線接続部でのアダプタの挿脱が安定して行なえ配線把持も確実で、配線接続作業の操作を安全でスムーズに行えその配線取扱いを容易にし、各種端末機器の通信回線の施工性を向上し、さらに汎用性に富んだ形態にすることもできる
【0006】
さらに本発明は、前記通信線接続部が取付枠に設けた係止片に通信線の配線余長を巻回状態で収納保持しうる余長収納ケースに備えた嵌着溝を嵌装し、該余長収納ケースを取付枠に沿ってスライドしてロックしうる構成としたことを特徴としてあるので、通信線の配線余長の取り扱い容易に、通信回路の保守点検、組み込み作業が簡便に行えるし、信号伝送特性を損なわないで心線余長の収納維持ができて配線工事での信頼性も大幅に高めることができる
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明に係る配線用器具の実施例を図1乃至図6の例を用いて説明すると、建物に固定されるボックス1内に取付枠2を介して通信用端末機器光ファイバケーブルCよって接続される通信線接続部が備えられる配線接続用具20において、通信線接続部Bを係脱自在に嵌着した取付枠2を取付ネジ3によりボックス1に着脱自在に固着すると共に、前記通信線接続部Bは前記取付枠2に取付ネジ17 で着脱自在に設けた仕切板17によって分離配列して備えられた複数のアダプタ5と、該アダプタ5に至る通信線の配線余長を巻回状態で収容保持しうる余長収納ケース6とを備えた通信用コンセント7とからなるものである。
【0008】
この場合、前記通信線接続部Bとしては、図1に示すように金属製の取付枠2にプレート挿着枠11を取付ネジ12により着脱自在に固着し、、該プレート装着枠11複数形成した凹凸部片の係止部9によって前記通信線接続部を露出しうる窓孔13のある化粧プレート14を係脱自在に嵌装して備えたものであり、前記ボックス1を覆う形態で外観の体裁を良好にしたり、必要に応じ選ばれた位置に、さらに電源用コンセントを連設したり、スイッチ部或いはその他の配線器具を組み込み併用することができる。
【0009】
なお、前記係合部9は合成樹脂製のプレート装着枠11の両側壁に貫通孔を間隔をあけて設け、この貫通孔に通信用コンセント本体側面或化粧プレート14に突出した爪片を嵌入することで、係合組立がワンタッチで出来ようにする。
【0010】
また、前記通信線接続部Bとしては、図2に示すように金属製の取付枠2に光ファイバケーブルCの末端に接続されるプラグ或いはレセプタクルからなるSC型またはMT型のコネクタ10を嵌装したアダプタ5が前記取付枠に取付ネジ17 で着脱自在に設けた仕切板17によって分離配列して備えられ、かつ前記取付枠2の側面にケーブル把持具21を設け、また背面側に3及び図4に示す余長収納ケース6が嵌着固定され、光ケーブルの余長部分が所定の曲率を持った状態で収容されて前記通信端末機器Bと通信回線とを簡単で信号伝送特性を損なわないように接続することができるようにしてある。
【0011】
そして、前記ボックス1としては、壁面に埋込みタイプに構成され、ケーブル挿通孔を適宜形成されていてボックス前面には、前記通信線接続部Bが取付枠2に絶縁状態で設けられるが、この前記取付枠2に、合成樹脂製のプレート装着枠11を取付ネジ12により着脱自在に設け、該プレート装着枠11に前記通信線接続部Bを露出しうる窓孔13のある化粧プレート14を係脱自在に嵌装して備え、外観上の体裁を良好にして保安点検等を含む配線作業が容易にできるようにしてある。(図3乃至図5)
【0012】
この場合、前記余長収納ケース6としては、図4に示すように光ケーブルが収納されたときに、ケース内面に接して曲率を大きくするようにし、円筒形ガイド6と係止片6とを設けてあり、前記取付枠2に挿入できる嵌着溝6を備えた樹脂ケースを用いてあり、該余長収納ケース6の嵌着溝6 或いは係止孔取付枠に突設した係止片22差し込み嵌入して余長収納ケース6を水平にスライドすればロックされるし、着脱自在に取付けられるようにしてある。
すなわち、前記通信線接続部Bが取付枠に突設した係止片22に、前記余長収納ケース6に備えた嵌着溝6を嵌装し、該余長収納ケース6を取付枠に沿って水平にスライドしてロックしうる着脱自在の構成とする。
また、前記化粧プレート14は、その裏面に突設した突起爪15を前記プレート装着枠11の係合孔16に係脱自在に嵌装して建物の壁面の美観を損なわないようにするのがよい。(図1及び図3)
【0013】
図6での本発明の他の実施例では、プレート装着枠11を介して化粧プレート14で被覆されるボックス1内に納められる配線用器具20において、通信線接続部Bを係脱自在に嵌着した取付枠2を取付ネジ3によりボックス1に着脱自在に固着すると共に、前記通信線接続部Bは着脱自在の仕切板17で分離配列した複数のアダプタ5と、該アダプタ5に至る通信線接の配線余長を巻回状態で収容保持しうる余長収納ケース6とを着脱自在に備えた通信用コンセント7とからなる構成とするが、各アダプタ5を取付枠2の係止片に挿入し、二つの仕切板17,17によって取付枠2に取付ネジ17で固定したものである。
【0014】
また、図7乃至図9の本発明の他の実施例では、化粧プレート14で被覆されるボックス1内に納められる配線用器具40が、その通信線接続部Bとしては化粧カバー41に着脱自在に設けたアダプタ保護カバー42と該アダプタ保護カバー42を係止できる取付カバー43とが備えられ、この取付カバー43を固定する取付枠44にアダプタ取付金具49を介して、アダプタ45を装着すると共に、ーブル把持具50をネジ60で取付枠44に設け、さらに余長収納ケース46の係止47に取付枠44の鉤状の引掛け係止片48が挿入され、スライドすることで係止片48との隙間48に余長収納ケース46の板厚部分を差し込んでロックできて余長収納ケース46が固定されたものからなっている。
【0015】
この場合、各部材の結合には係止孔或いは隙間と係止片とが相対して設けられて、着脱自在に装着できるようにするのがよい。
即ち、絶縁取付枠43の角穴53に取付枠44の係止片54を挿入して、両者を固定し、またアダプタ取付金具49の係止孔56を取付枠44の係止片55に挿入して両者を固定し、アダプタ取付金具49にアダプタ45をネジ止めすればMT−RJ型とSC型のコネクタレセクタプルの装着が可能となる。なお、アダプタ保護カバー42は、化粧カバー41に嵌め込んで固定するが、このアダプタ保護カバー42のケーブル導入部はバンチアウト方式にしてある。
【0016】
なお、前記余長収納ケース46は図9に示すように、円筒形ガイド61を複数備え、ケーブル押えの係止片62を適宜突設してある。
図7乃至図9中、51,52,54.55は係止片、53,56,57係止孔で各部材に適宜設けられる。
【0017】
図10での本発明の他の実施例では、配線用器具30として前記通信線接続部Bを2連タイプとしたもので、差込口に通信線接続用コンセント、例えばインターネットなどの情報通信用、ケーブルテレビ用、電話回線用のコンセントを付枠2に複数併設して備えられているものを、取付枠2に複数のアダプタ5,5で備え、かつ通信線の配線余長を巻回状態で収納保持しうる余長収納ケース6を着脱自在に備えた通信線用コンセント7として設けてある。
このように前記アダプタ5を有する通信コンセント2を2連型またはそれ以上の複数連のコンセントした形態とすることも選んでできる。
また、これら組込みには前記取付枠2の係合部9に配線用の各種コンセントなどの配線した規格部品を嵌め込んで、該取付枠2を介して取付ネジ3によりボックス1に適宜配設するのがよく、使用しない部位にはブランクパネル(図示せず)を嵌め込んで空所を隠閉し必要に応じて増設する際のコンセント部の部分として活用するのがよい。
【0018】
なお、前記通信線接続部Bの接続には、通信末端機器Aの光ファイバーケーブル標準形式に適合する光ファイバコネクタ若しくはMT形光ファイバコネクタのアダプタまたはレセプタクルを用いるが、建物に固定されるボックス1の側壁を貫通して導入されるケーブルが配線用器具40の通信線接続部Bに接続され、さらに通信線接続部Bにより、端末機器Aに着脱自在に接続され、これにより光ファイバケーブルCを用いて利用される各種端末と通信回線とを簡単に接続して用いることができ、電気工事と同様に光通信配線工事をも行える。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、建物に固定されるボックス内に間隔をあけて取付ネジにより着脱自在に固着した取付枠を介して信用端末機器に光ファイバケーブルで接続される通信線接続部を備えた配線用器具において、前記通信線接続部通信線の光ファイバケーブルの末端に接続されるプラグまたはレセプタクルを備えたSC型またはMT型のコネクタの接続部材を挿脱自在に連結しうる複数のアダプタが前記取付枠に取付ネジで着脱自在に設けた仕切板によって分離配列して備えられ、かつ、かつ前記取付枠の側面にケーブル把持具を設け、また背面側に通信線の配線余長を巻回状態で収容保持しうる余長収納ケースを嵌着溝で前記取付枠に突設した係止片に差し込み嵌入して着脱自在に備え通信線用コンセントに構成したことにより、通信線接続部でのアダプタの挿脱操作も安定して行え、配線把持も確実で配線接続作業の操作を安全でスムーズにできてその配線取扱いを容易にし、各種端末機器の通信回線の施工性を向上し、さらに汎用性に富んだ形態にすることもできるほか、余長収納ケースを前記取付枠に簡単に着脱できロックすることもできるため、信号伝送特性を損なわないで心線余長の収納維持ができて配線工事での信頼性も大幅に高めることができる
しかも本発明では、通信配線での端末利用の併設が可能で、光ファイバケーブルを用いて利用される各種端末と通信回線とを接続して用いられる光通信配線工事をも簡単に行え、簡単な操作で通信回路を利用する各種端末機器を着脱自在に接続でき、その信号伝送特性を十分維持できる状態使用することができ、通信線接続部通信線の光ファイバケーブルの末端に接続されるプラグまたはレセプタクルを備えたSC型またはMT型のコネクタの接続部材を挿脱自在に連結しうる複数のアダプタを前記取付枠に取付ネジで着脱自在に設けた仕切板によって分離配列して備えたことで、端末の取扱並びに配線工事の安全簡易化をはかり、通信配線工事での対応や作業内容も容易であり、取付枠にプレート装着枠を取付ネジにより着脱自在に設け、該プレート装着枠に前記通信線接続部と露出しうる 窓孔のある化粧プレートを係脱自在に嵌装して備えたことで、体裁も良好で各種接続部との互換性並びに保守点検、組立作業が簡便に行えるし、多用途への取付け変換も均一にできて信頼性を高めることができる配線用器具を構成簡単で製造コストも安価な形態で提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す配線用器具の化粧プレートを取り除いて内部を表したもので、(a)はその正面図、(b)は縦断面図である。
【図2】 図1の通信線接続部を示し、(a)はその縦断面図、(b)はその正面図、(c)は化粧プレートを装着した状態の正面図である。
【図3】 図1の例において化粧プレートを除いて内部を示し、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図4】 図1の例に用いられるケーブル余長収納ケースを示し、(a)はその正面図、(b)はa−a線における縦断面図である。
【図5】 図1の例での配線用器具の分離状態を表す斜視図である。
【図6】 本発明の配線用器具の他の実施例を示し、(a)はその正面図、(b)はその縦断面図である。
【図7】 本発明の他の実施例の通信線接続部の分離状態を表す斜視図である。
【図8】 図7の例で用いられる通信線接続部を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)はその正面図である。
【図9】 図7の例に用いられるケーブル余長収納ケースを示し、(a)はその正面図、(b)は背面図、(c)はその側面図(d)はb−b線における縦断面図である。
である。
【図10】 本発明での配線用器具のさらに他の例で、化粧プレートを取り除いて内部を表し、(a)はその正面図、(b)はその縦断面図である。
【符号の説明】
A 通信端末機器
B 通信線接続部
C 光ファイバケーブル
1 ボックス
2 取付枠
3 取付ネジ
5 アダプタ
6 余長収納ケース
円筒形ガイド
係止片
嵌着溝
7 通信用コンセント
9 係合部
10 コネクタ
11 プレート装着枠
12 取付ネジ
13 窓孔
14 化粧プレート
15 突起爪
16 係合孔
17 仕切板
17 取付ネジ
20 配線用器具
21 ケーブル把持部
22 係止片
30 配線用器具
40 配線用器具
41 化粧カバー
42 アダプタ保護カバー
43 取付カバー
44 取付枠
45 アダプタ
46 余長収納ケース
47 係止孔
48 係止片
48 隙間
49 アダプタ取付金具
50 ケーブル把持具
51,52,54,55 係止片
53,56,57 係止孔
61 円筒形ガイド
62 係止片

Claims (1)

  1. 建物に固定されるボックス内に取付ネジ3により着脱自在に固着した取付枠を介して通信用端末機器光ファイバケーブルCで接続される通信線接続部Bを備えた配線用器具20において、前記通信線接続部Bは通信線の光ファイバケーブルの末端に接続されるプラグまたはレセプタクルを備えたSC型またはMT型コネクタ10の接続部材を挿脱自在に連結しうる複数のアダプタ5,5前記取付枠2に取付ネジ17 で着脱自在に設けた仕切板17によって分離配列して備えられ、かつ前記取付枠2の側面にケーブル把持具21を設け、また背面側に通信線の配線余長を巻回状態で収容保持しうる余長収納ケース嵌着溝6で前記取付枠2に突設した係止片22に差し込み嵌入して着脱自在に備え通信線用コンセント7に構成すると共に、前記取付枠2にプレート装着枠11を取付ネジ12により着脱自在に設け、該プレート装着枠11に前記通信線接続部Bと露出しうる窓孔13のある化粧プレート14を係脱自在に嵌装して備えたことを特徴とする配線用器具。
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