JP2008176108A - アウトレット - Google Patents
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Abstract
【課題】壁内の光ファイバケーブルを直接アウトレットの光接続口に配線することができ、しかも電源用や電話用の電気接続口に影響を与えることなく複合化させた作業性の良いアウトレットを提供する。
【解決手段】壁面に配設されるアウトレットであって、電気配線及び光配線を収納するアウトレットボックス22と、電気接続口及び光接続口を取付ける取付枠と、該取付枠を覆うカバープレート23を備え、光ファイバケーブル端に直に光コネクタが取付けられ、前記の取付枠に光コネクタが装着される接続アダプタを収納保持する光差込筐体27が取付けられ、光差込筐体27は接続アダプタ26の光接続口26aが斜め下方を向くように前記のカバープレート24から突き出る形状とされる。
【選択図】図1
【解決手段】壁面に配設されるアウトレットであって、電気配線及び光配線を収納するアウトレットボックス22と、電気接続口及び光接続口を取付ける取付枠と、該取付枠を覆うカバープレート23を備え、光ファイバケーブル端に直に光コネクタが取付けられ、前記の取付枠に光コネクタが装着される接続アダプタを収納保持する光差込筐体27が取付けられ、光差込筐体27は接続アダプタ26の光接続口26aが斜め下方を向くように前記のカバープレート24から突き出る形状とされる。
【選択図】図1
Description
本発明は、壁面に取付けられて電気的及び光学的な接続口を供給するアウトレットに関する。
近年、インターネット等による情報通信の高速化、情報量の増大に加え、最近では双方向通信と大容量通信の光ネットワークの構築が進展し、一般家庭においても光ファイバを用いたデータ通信サービスFTTH(Fiber To The Home)が行なわれるようになってきた。このため、従来の導電線を用いた電話回線による情報通信に加えて、光ファイバケーブルを用いた情報通信も多くなっている。
従来、電源線、電話線あるいはTV信号線等は、壁面に取付けられたアウトレットを用いて、各種の電子機器を接続する形態がとられている。光ファイバケーブルが新たな通信手段として取入れられた場合においても、このようなアウトレットを用いて、情報機器との接続が簡単に行なえることが要望されている。しかし、光ファイバケーブルの場合は、ガラスファイバを用いているため、曲げ径等に制限があり、また、光ファイバ間の接続部に補強を要するなど、導電線により接続を行なう従来のアウトレットと比べて、その使用形態には大きな差がある。
光ファイバケーブルを接続するためのアウトレットの一例として、例えば、特許文献1が知られている。図6は、該特許文献1で開示されているアウトレットの概略を説明する図である。このアウトレットのコンセントプレート1は、合成樹脂等で成形された光ファイバ収納プレート2とカバープレート3からなる。その前面のプレート面6には、電気的接続のための接続口、例えば、電話用ジャック4をコンセント穴5から露出するように取付けて接続口が形成され、プレート前面方向から電話用プラグ7が接続される。コンセントプレート1の下方側には、光コネクタ接続アダプタ8の光学的接続口が下方に向くように取付けられ、光コネクタプラグ9はプレート面6と平行な下方から接続口に挿入して接続される。
図7は、前記光ファイバ収納プレート2の構成例を示し、固定用ねじ10によりアウトレットボックス面等に取付けられる。この状態で、壁内から引き出された単心又は多心の光ファイバケーブルを固定し、光ファイバケーブル内から露出させた光ファイバ心線11を収納処理できるように構成されている。光ファイバ収納プレート2は、底壁13と側壁12を一体成形して形成され、底壁13の中央部に円形状の環状壁13a、13bを一体に設けて、光ファイバ心線11がループ状に収納されるガイド部を形成している。
側壁12及び円形状の環状壁13a、13bには、複数の光ファイバ押え片14a,14bが適宜の間隔をおいて一体に設けられている。環状壁13a内には電話用ジャック4用のコンセント穴15が形成され、底壁13の中央部には、光ファイバケーブルを壁内から光ファイバ収納プレート2の前面に引き出す切欠穴16a,16bが形成されている。この切欠穴16a,16bに突き出るように、光ファイバ固定片17a,17bがそれぞれ底壁13と一体に設けられている。光ファイバ固定片17a又は17bで引き留め固定された光ファイバケーブルの露出された光ファイバ心線11は、その余長をループ状にして収納し、端部に光コネクタ18を取付けて、光コネクタ接続アダプタ8に装着するように構成されている。
特開2004−157263号公報
上記の特許文献1に開示のアウトレットでは、屋内に引き込まれたドロップ光ケーブルやインドア光ケーブルなどの光ケーブルを光ファイバ固定片で把持した後、ケーブル内の光ファイバ心線を露出させ、所定長さの余長を確保し、その端部に光コネクタを取付け、光コネクタ接続アダプタを介して外部への光学的接続口としている。このため、光ファイバ収納プレートを用いて、光ファイバ心線の余長や光ファイバ心線の接続部の収納スペース等を確保する必要があった。また、光ファイバ心線を露出させるためのケーブル外被の除去作業、光ファイバ接続作業等も必要であった。
一方、近年、屋内配線用の光ケーブルに直接に光コネクタを取付ける技術も開発されている。この光コネクタを上述のアウトレットの光配線に用いることにより、光ファイバ収納プレート内に光ケーブルを引き込んで光コネクタを直に取付けることができるので、光ファイバ心線間の接続の必要がなくなり、また、余長は壁内などの他の個所に収納することが可能となる。このため、アウトレット内における光ファイバの収納スペースは、必要最小限とすることができ、また光配線の作業量も軽減することができる。
しかしながら、上述の屋内に敷設されるドロップ光ケーブルやインドア光ケーブルは、通常、光ファイバ心線の両側にテンションメンバを配し、ケーブル外被が矩形断面となる形状のものが用いられる。このため、光ケーブルは腰が強く(剛性が有る)、しかも曲げ方向に指向性があり、そして、その外部光ファイバケーブルとの光接続口は、下向きに形成する必要がある。このため、電源用或いは電話用等の電気接続口を備える複合的なアウトレットを構成するには、形状が大きくなり壁面から突出する形態となり、外部からの損傷を受け易く外観的に見栄えが悪くなるという問題がある。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、壁内の光ファイバケーブルを直接アウトレットの光接続口に配線することができ、しかも電源用や電話用の電気接続口に影響を与えることなく複合化させた作業性の良いアウトレットの提供を目的とする。
本発明によるアウトレットは、壁面に配設されるアウトレットであって、電気配線及び光配線を収納するアウトレットボックスと、電気接続口及び光接続口を取付ける取付枠と、該取付枠を覆うカバープレートを備え、光ファイバケーブル端に直に光コネクタが取付けられ、前記の取付枠に光コネクタが装着される接続アダプタを収納保持する光差込筐体が取付けられ、光差込筐体は接続アダプタの光接続口が斜め下方を向くように前記のカバープレートから突き出る形状とされる。
前記の光差込筐体は、取付枠に電話用ジャックの下方位置に隣接して取付けられ、光コネクタの後部が、電話用ジャックの裏面部の凹部に嵌めこまれるように接続アダプタに装着される。また、カバープレートは、光差込筐体の突き出た側部を保護するガード部を有する形状とすることができる。
本発明によれば、光ファイバケーブルの余長収納のためのスペースを必要とせず、電気配線と電気接続口に影響を与えることなく、光配線と光接続口を設けることができ、全体的に接続のしやすさを損ねないコンパクトな構成とすることができる。
図により、本発明のアウトレットの概略を説明する。図1は本発明によるアウトレットの外観を示す図で、図1(A)は第1の実施形態を示し、図1(B)は第2の実施形態を示す図である。図中、21a,21bはアウトレット、22はアウトレットボックス、23はカバープレート、23aはプレート面、23bはガード部、24は電話用ジャック、24aは電気接続口、25は電源用コンセント、25aは電気接続口、26は接続アダプタ、26aは光接続口、27は光差込筐体、27aは傾斜面部、28a,28bは開口を示す。
本発明によるアウトレット21a,21bは、図1(A),(B)に示すように、壁内に埋め込まれるアウトレットボックス22と、このアウトレットボックスの前部に取付け固定される取付枠(図2参照)と、この取付枠を覆うカバープレート23を備えている。アウトレット21a,21bには、例えば、電話用ジャック24がカバープレート23の開口28aから露出するように配設され、また、電源用コンセント25が開口28bから露出するように配設される。それぞれの電気接続口24a及び25aは、その差込方向がカバープレート23のプレート面23aに直交する方向に設けられ、電話プラグや電源プラグがプレート面と直交する方向から差込まれる。
他方、光接続口26aとなる接続アダプタ26を収納する光差込筐体27は、電話用ジャック24と共にカバープレート23の開口28aから、例えば、30度程度の角度で形成された傾斜面部27aが露出され、接続アダプタ26の光接続口26aが斜め下方を向くようにカバープレート23のプレート面23aから突き出るようにされる。この構成により、光差込筐体27の光接続口26aには、光コネクタプラグが、カバープレート23の前面側から斜め上方に向けて差込まれるが、光接続口が真下に向けて形成されている場合と比べて、視認性がよく差込みやすい。また、光コネクタプラグが取付けられたファイバコードは、下方に垂れ下がる状態となって、過度の曲がりが生じない形態で接続することができる。
なお、光差込筐体27は、傾斜面部27aがカバープレート23のプレート面23aから突き出る構成となるため、例えば、掃除機等の器具が当たって損傷を受ける恐れがある。したがって、図1(B)に示すように、電源用コンセント25が配設されていない側の光差込筐体2の損傷を受けやすい側面を保護するガード部23bを、カバープレート23に一体に形成しておくのが好ましい。
また、図1(A)(B)では、電話コード用の1つの電気接続口24aと電源コード用の2つの電気接続口25aを有する例を示しているが、さらに多くの電気接続口24a,25aを有する構成としてもよく、反対に少ない構成としてもよい。
また、図1(A)(B)では、電話コード用の1つの電気接続口24aと電源コード用の2つの電気接続口25aを有する例を示しているが、さらに多くの電気接続口24a,25aを有する構成としてもよく、反対に少ない構成としてもよい。
図2は、アウトレットの詳細を説明する分解図である。図中、30は取付枠、31a,31bは取付金具、32はアダプタ押え片を示す。その他の符号は、図1で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
取付枠30は、金属又は樹脂により形成され、例えば、取付金具31aにより電話用ジャック24と光差込筐体27が取付けられ、取付金具31bにより電源用コンセント25が取付けられる。取付金具31a,31bは、汎用のものが用いられ、また、これに取付けられる電源用コンセント25、電話用ジャック24も汎用品を用いることができる。光差込筐体27は樹脂により形成され、光コネクタを相互接続する接続アダプタ26が傾斜面部27aに沿って傾斜状態で収納される。なお、アダプタ押え片32は、光差込筐体27に収納された接続アダプタ26を保持固定するためのもので、樹脂等で形成され、弾性的な着脱手段により嵌め込まれる。
アウトレットボックス22は金属又は樹脂で形成され、壁面内に埋めこまれるようにして設置され、壁内から引き出された電源用ケーブルは電源用コンセント25に電気接続できるように、また、電話用ケーブルは電話用ジャック24に電気接続できるように収納される。光ファイバケーブルも同様に、壁内から引き出されてケーブル端に光コネクタを取付け、この光コネクタは上記の接続アダプタ26に装着されて光接続口を形成する。アウトレットボックス22の前面開口部分には、前記の取付枠30が取付固定される。
なお、取付枠30の背面から突き出る電話用ジャック24、電源用コンセント25の電気接続部分及び接続後の電気ケーブル、及び光差込筐体27内の接続アダプタ26に装着する光コネクタと光ファイバケーブルは、上記のアウトレットボックス22内に収納される。なお、光ファイバケーブルの余長分は、壁内に押し戻して壁内の空間部分を利用して収納される。カバープレート23は、化粧板として配線部分を覆い隠すと共に、その開口28a,28bから電話用ジャック24、電源用コンセント25、光差込筐体27を露出させて、電話用プラグ、電源プラグ、光コネクタプラグの接続ができるようにする。
図3〜図5は、取付枠に電話用ジャック、電源用コンセント、光差込筐体を支持させた状態を示す図である。図中、27は光差込筐体、27bは収納凹部、27cは支持壁、27dは切欠部、33は光コネクタ、34は光ファイバケーブルを示し、その他の符号は、図1及び図2で用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
電源用コンセント25は、例えば、2つの電気接続口を有する形状のものが用いられ、取付金具31bにより取付枠30の背面側から取付けられる。電話用ジャック24と光差込筐体27は、取付金具31aにより取付枠30の背面側から取付けられる。
電源用コンセント25は、例えば、2つの電気接続口を有する形状のものが用いられ、取付金具31bにより取付枠30の背面側から取付けられる。電話用ジャック24と光差込筐体27は、取付金具31aにより取付枠30の背面側から取付けられる。
光差込筐体27は、電話用ジャック24の下側に隣接するようにして取付けられる。光差込筐体27の前面側は、図1で示したようにアウトレットのカバープレート23より突き出る傾斜面部27aの下端に、接続アダプタ26の光接続口26aが露出するように形成される。光差込筐体27の背面側は、図4に示すように接続アダプタ26を傾斜状態で収納する収納凹部27bが形成されている。接続アダプタ26は、収納凹部27b内に形成されている支持壁27cにより位置決めされ、プレート面に対して傾斜するようにして収納され、アダプタ押え片32を嵌め込むことにより保持固定される。
壁内から引き出された光ファイバケーブル34の端部には、例えば、ロック機能を持つ外被把持型(例えば、SCコネクタ)の光コネクタ33を直接取付けて成端される。この光コネクタ33は、例えば、光ファイバケーブル34の先端部のケーブル外被を除去して、露出した光ファイバを直接フェルールに挿入して接着固定し、ケーブル外被部分をクランプで把持して、光ファイバケーブル34に直接取付けることができる構成のものが用いられる。また、この他、短尺の光ファイバを内蔵したフェルールに、光ファイバケーブルの光ファイバ心線をメカニカルスプライス部材を用いて光学的に突き合せ、ケーブル外被部分をクランプで把持して、光ファイバケーブル31に直接に取付けることができる構成のものを用いることもできる。
そして、この光コネクタ33は、光差込筐体27に収納された接続アダプタ26の内側の接続口に装着されてロックされる。また、本発明では、接続アダプタ26を傾斜させて収納していることから、光コネクタ33も斜め上方から、光差込筐体27の壁部の切欠部27dを通して装着することができる作業性のよい構成とすることができる。
また、図5に示すように、電話用ジャック24は、背面側の形状が凹部24aの両側に電気接続端子を配設した端子部24bを有する形状である。したがって、前記の凹部24aに光コネクタ33が入るように、電話用ジャック24の下側に光差込筐体27の上側が接するように隣接配置することにより、収納スペースの効率を高めることができる。
また、図5に示すように、電話用ジャック24は、背面側の形状が凹部24aの両側に電気接続端子を配設した端子部24bを有する形状である。したがって、前記の凹部24aに光コネクタ33が入るように、電話用ジャック24の下側に光差込筐体27の上側が接するように隣接配置することにより、収納スペースの効率を高めることができる。
本発明によるアウトレットの光接続口26aは、斜め下方を向いている構成であるため、通常、この光接続口26aを覗き込むことは稀である。しかし、小さい子供等が誤って覗き込んだ場合に、光を直視しないように接続アダプタ26の光接続口26aには、シャッター板を有するものを用いることができる。
また、光ファイバケーブルによる情報通信とは別に、光ファイバの断線等を監視するために、通信事業者が特定波長(例えば、1.65μmの波長)の光信号を送信することがある。このため、この監視光を遮断するためのフィルタを別に接続する必要があるが、接続アダプタ26に、この特定波長を遮断するフィルタ機能が内蔵されたものを用いることにより、フィルタの収納スペースも特に必要とせず、フィルタ接続のための手間も省くことができる。
21a,21b…アウトレット、22…アウトレットボックス、23…カバープレート、23a…プレート面、23b…ガード部、24…電話用ジャック、24a…電気接続口、24b…凹部、24c…端子部、25…電源用コンセント、25a…電気接続口、26…接続アダプタ、26a…光接続口、27…光差込筐体、27a…傾斜面部、27b…収納凹部、27c…支持壁、27d…切欠部、28a,28b…開口、30…取付枠、31a,31b…取付金具、32…アダプタ押え部材、33…光コネクタ、34…光ファイバケーブル。
Claims (4)
- 壁面に配設されるアウトレットであって、電気配線及び光配線を収納するアウトレットボックスと、電気接続口及び光接続口を取付ける取付枠と、該取付枠を覆うカバープレートを備え、光ファイバケーブル端に直に光コネクタが取付けられ、前記取付枠に前記光コネクタが装着される接続アダプタを収納保持する光差込筐体が取付けられ、該光差込筐体は前記接続アダプタの光接続口が斜め下方を向くように前記カバープレートから突き出ていることを特徴とするアウトレット。
- 前記光差込筐体は、前記取付枠に電話用ジャックの下方位置に隣接して取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のアウトレット。
- 前記接続アダプタに挿着する光コネクタの後部が、前記電話用ジャックの裏面部の凹部に嵌めこまれることを特徴とする請求項2に記載のアウトレット。
- 前記カバープレートは、前記光差込筐体の突き出た側部を保護するガード部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアウトレット。
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