JP2005106937A - アウトレット及びアウトレット部品 - Google Patents
アウトレット及びアウトレット部品Info
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Abstract
【課題】カバープレート面と直交する方向から光ファイバコードを接続する構成で、光ファイバケーブルの収納処理が容易に行なえ、伝送損失の増加を抑制した構成のアウトレットとアウトレット部品を提供する。
【解決手段】壁面に配設される光ファイバ接続用のアウトレットであって、カバープレート2の面に直交する方向から光コネクタ11が挿入される接続アダプタ4を備えた光コンセント3が設けられる。光コンセント3の壁内側に柔軟性を有する支持シート6が取り付けられ、この支持シート6上に光ファイバ余長収納シート7及び光ケーブル把持部材8を支持させ、壁内に引き込まれた光ケーブル10に接続される光コネクタ5を光コンセント3に挿着する。
【選択図】図1
【解決手段】壁面に配設される光ファイバ接続用のアウトレットであって、カバープレート2の面に直交する方向から光コネクタ11が挿入される接続アダプタ4を備えた光コンセント3が設けられる。光コンセント3の壁内側に柔軟性を有する支持シート6が取り付けられ、この支持シート6上に光ファイバ余長収納シート7及び光ケーブル把持部材8を支持させ、壁内に引き込まれた光ケーブル10に接続される光コネクタ5を光コンセント3に挿着する。
【選択図】図1
Description
本発明は、屋内の各種光通信機器を接続するアウトレットに関し、特に壁面に取付けられて光学的な信号の授受を行なうアウトレット及びアウトレット部品に関する。
インターネットの急速な普及により情報通信の高速化、情報量の増大に加え、最近では双方向通信と大容量通信の光ネットワークの構築が進展し、通信事業者と各家庭を直接光ファイバで結び超高速通信サービスを提供する、FTTH(Fiber To The Home)サービスが開始されている。このため、従来の導電線を用いた電話回線に加えて、光ファイバを用いた通信回線の使用が増えてきている。
従来、電源線、電話線、TV信号線等は、壁面に取付けられたアウトレットを用いて、各種の機器を接続する形態がとられている。光ファイバが新たな情報通信手段として取入れられた場合においても、このようなアウトレットを用いて、情報機器との接続が簡単に行なえることが要望されている。しかし、光ファイバの場合は、ガラスファイバを用いているため、許容曲げ径等に制限があり、また光ファイバ間の接続部に補強部材を要するなど、導電線により接続を行なう従来のアウトレットと比べて、その使用形態に大きな差異がある。
従来、光ファイバを用いた光学的な接続のためのアウトレットの一例として、例えば、特許文献1が知られている。図3及び図4は前記特許文献1で開示されているアウトレットの概略を説明する図で、図中、101はアウトレットボックス、102はアウトレット前面パネル、103は接続アダプタ、104はコネクタ取付け部、105は光コネクタ(MTコネクタ)、106は光ファイバを示す。
図3及び図4に示す光コネクタ用のアウトレットは、既存の電気的接続を形成するアウトレットと同程度の形状と寸法で形成され、アウトレットボックス101の前面にアウトレット前面パネル102を取付けて構成される。図3の例は、通常の電気コンセントを、光コネクタ用の接続アダプタ103に置換えることで、電気プラグを差込んで電気接続を得るのと同じ感覚で、光ファイバを接続することができるという優位性がある。
図4の例は、アウトレット前面パネル(カバープレート)102は、アウトレットボックス101から突き出るように形成され、下部に光コネクタ用の接続アダプタ103を下向きにして取付けてある。光ファイバ106は、アウトレットボックス101内でループ状に巻かれて収納され、先端の光コネクタ105を接続アダプタ103に取付けたコネクタ取付け部104に取付ける。この構成により、光ファイバ106は曲げ径を大きくして収納することができ、損失増加を抑制することができるとされている。
特開2001−141956号公報
上述の図3及び図4に示した光ファイバ用のアウトレットは、光ファイバ専用のものとして構成されているため、既設の電話線(導電線)等を継続使用するには、別にアウトレットを追加設置する必要がある。新たに光ファイバ専用のアウトレットを設置するには、壁に新たにボックス穴を設ける必要があり、また、壁構造からボックス穴を新たに設けることができない場合もある。
光ファイバケーブルの屋内配線を効率的に行なうのに、既に配線されている電話線やTVアンテナ線に沿って光ファイバケーブルを配線し、既設のアウトレットを利用する方法が考えられる。例えば、既設のアウトレットから電話線を一旦外し、これに引き通し紐をつないで電話線の導入口に引き抜く。ここで、引き通し紐に光ファイバケーブルの先端をつないで引き戻し、再度電話線とともにアウトレット側に引き出す。そして、既設のアウトレットを光ファイバ用のものと置き換えるか、新たに光ファイバ用のアウトレットを既設のものに併設する。
また、既設のアウトレットを用いて、光ファイバコードと既存の電話コードの双方の接続が行なえる形態のアウトレットが必要とされることもある。このようなことから、これまでに電話コード用と光ファイバコード用の接続口を一体的に組み込んだ複合構造のアウトレットも開発されているが、光ファイバの収納処理や作業性での問題が多かった。また、図4のように光接続用の接続アダプタを下向きに設けると、その接続口の視認性が悪く接続の操作性がよくない。やはり、図3のようにアウトレットのカバープレート面と直交する方向から光ファイバコードを接続できる構成に対する要望も高い。
しかし、カバープレート面と直交する方向から光ファイバコードを接続する構成は、アウトレットボックスの深さが浅かったり、またボックス底壁がない状態でも壁面内の間隙の奥行きが小さかったりすると、光コネクタの後方に延びる光ファイバの曲げ半径を十分取れなくなり、伝送損失が増加するという問題がある。したがって、既設のアウトレットを単に光接続用のものに置換えただけでは、満足できる光接続を得ることはできない。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、カバープレート面と直交する方向から光ファイバコードを接続する構成で、光ファイバケーブルの収納処理が容易に行なえ、光ファイバの伝送損失の増加を抑制した構成のアウトレットとアウトレット部品の提供を課題とする。
本発明によるアウトレットは、壁面に配設される光ファイバ接続用のアウトレットであって、カバープレート面に直交する方向から光コネクタが挿入される接続アダプタを備えた光コンセントが設けられる。光コンセントの壁内側に柔軟性を有する支持シートが取り付けられ、この支持シート上に光ファイバ余長収納シート及び光ケーブル把持部材を支持させ、壁内に引き込まれた光ファイバに接続される光コネクタを光コンセントに挿着するようにしたものである。
光コンセントの壁内側に柔軟性のある支持シートを設けることにより、この支持シート上に光コネクタの後方に伸びる光ファイバの余長処理用の余長収納シートを保持でき、また、アウトレット内への光ケーブル導入部を把持する把持部材を保持させて、コンパクトに収納処理することができ、作業性を向上させることができる。また、アウトレット内の奥行きが十分でない場合にも、支持シートの柔軟性を利用して光ファイバの急な曲がりを緩和し、伝送損失の増加を抑制することができる。
図により本発明の実施の形態を説明する。図1はアウトレットの概略を説明する断面図、図2はアウトレットを組立てるアウトレット部品について説明する図である。図中、1aはアウトレットボックス、1bは取付け枠、2はカバープレート、3は光コンセント、4は接続アダプタ、5は光コネクタ、6は支持シート、7は余長収納シート、8は把持部材、9は光ファイバ(余長光ファイバ)、10は光ケーブル、11は外部光コネクタ、12は光ファイバコードを示す。
アウトレットボックス1は、金属又はプラスチックで形成され、壁部Wに設けた開口部に埋め込むようにして取付けられ、その前面側には取付け枠1bが取付けられている。アウトレットボックス1aは、壁構造、使用形態に応じて種々の形状のものが使用されているが、本発明においては、電気的アウトレット等で使用される既成のものを使用する場合は、できるだけ深さ寸法の大きいもの、或いはボックス底壁を部分的又は全面的にカットアウトして使用できるものが望ましい。
取付け枠1bは、標準規格品を用いることができ、アウトレットボックス1aの前部にネジ等を用いて取付け固定される。この取付け枠1bには、通常の電気コンセントと同形状に形成された光コンセント3を取付けて固定することができる。図1では3つの光コンセント3を取付けた状態を示しているが、1つ又は2つであってもよく、また、他の電気コンセント、電話モジュラージャック、アンテナ端子チップ等と組合せて、電気接続と光接続の複合型のアウトレットとして使用する形態であってもよい。なお、標準規格品以外のアウトレットボックス、取付け枠を用いることにより、さらに多くの光コンセントや電気接続のジャック類と組合せて使用することもできる。
カバープレート2は、金属又はプラスチックで形成され、光コンセント3を嵌合しうる開口部を有し、アウトレットボックス1a及び取付け枠1bを覆うように取付けられ、標準規格品を用いることができる。カバープレート2の前面からは、電気コンセントや電話モジュラージャックのように光コンセント3が突出しないように揃えることができる。しかし、光コンセント3内に取付け保持する接続アダプタ4は、光コネクタの嵌合度を高めるため軸方向長さが比較的大きく、このため、カバープレート2の面から多少突出る形態となる。なお、アウトレットの奥行きが十分確保できる場合は、接続アダプタ4の前端が、カバープレート2の面から突出ないように構成することは可能である。
屋内に引き込まれた光ケーブル10は、光コネクタ5を用いて光コンセント3の背面側で接続アダプタ4と接続される。光コネクタ5に引き込み光ケーブル10の先端部を直接取付けることも可能であるが、現地での作業環境を考慮すると容易ではない。したがって、接続アダプタ4に接続する光コネクタ5に、予め所定長さの光ファイバ9を接続したものを用意しておき、現地では、光ケーブル10と光ファイバ9とを、融着又はメカニカルスプライスで接続する形態が好ましい。このときの融着接続補強部材(図示せず)又はメカニカルスプライス部材(図示せず)は、余長収納シート7内に余長光ファイバ9と共に収納することもできる。
光コンセント3の背面側には柔軟性の支持シート6の一端が固定され、支持シート6は接続アダプタ4の軸方向に平行に延びている。この支持シート6は、薄いプラスチック板や金属板、或いはこれら薄板の積層体で形成され、弾性的に容易に曲げることができる柔軟性のある材料で形成される。支持シート6上には、光コネクタ5が取付けられた光ファイバ9の余長を収納した余長収納シート7及び光ケーブル10の導出部を固定する把持部材8を、着脱可能に取付ける。余長収納シート7及び把持部材8を支持シート6に着脱可能に取付けるには、最も簡単な方法としては両面接着シートを用いることができる。しかし、取付け面に面ファスナ等の着脱部材を用いることもできる。
以上の構成において、光ケーブル10は、予め設置された配線ガイド(図示せず)或いは壁部WとW’の隙間を通して、アウトレットの設置個所に引出される。アウトレットボックス1a内には、ボックス底壁又は側壁の開口部を通して端部が導出され、把持部材8で導出端部付近を把持させる。把持部材8を支持シート6に保持させて光ケーブル10の端部の導出を確保した状態で、光コネクタ5に予め挿着されている光ファイバ9と、融着接続又はメカニカルスプライスにより接続する。光ファイバの余長部分を余長収納シート7内に収納して支持シート6上に保持させる。
光コネクタ5を光コンセント3の接続アダプタ4に挿着し、光コンセント3を取付け枠1bに固定し、カバープレート2を取付けることにより、光ファイバのアウトレット配線が終了する。アウトレットボックス1a内の奥行きが小さい場合は、図1の上段に図示するように、支持シート6の自由端側を湾曲させて光ファイバが所定以下の半径で曲げられるのを回避する。なお、アウトレット内の奥行きが十分取れる場合は、支持シート6は湾曲されることなく、後方に延在する状態となる。
光通信機器等との光接続は、光ファイバコード12等の外部光コネクタ11を、アウトレットのカバープレート面と直交する方向から光コンセント3内に挿入することにより、電気接続と同じような感覚で容易に行なうことができる。なお、光コネクタ5及び外部光コネクタ11は、単心、多心の何れであってもよく、また、図1では光コンセント3のみを設置した例を示したが、光コンセント3を1つとし、他を電気接続用のコンセント或いは電話モジュラージャック等を設置した複合的なアウトレットとしてもよい。
図2は、アウトレットへの収納部品を、予め一体的にまとめて現地での作業性を高めたアウトレット部品とした状態を示す図である。すなわち、光コンセント3の背面側に支持シート6の一端を接着等により固定し、軸線方向に平行に延びるように設ける。支持シート6の幅寸法は、アウトレットボックス1a内の幅以下であればよく、例えば、光コンセント3の横幅以下で形成する。支持シート6の奥行き寸法は、アウトレット内の奥行きに合せて適当な寸法とすることができ、また、図1で示したように奥行き方向に湾曲させて使用することを含めて選定することができる。
余長収納シート7は、例えば、軟質で透明な樹脂シート等を袋状にして形成したものが用いられ、支持シート6上に両面接着シート等を用いて着脱可能に取付けられる。余長収納シート7内には、光コネクタ5に取付けられた光ファイバ9の余長部分、或いは、壁内から導出された光ケーブル10のファイバ余長部分及び融着接続部等がループ状にして収納される。なお、この余長収納シート7の幅寸法は、支持シート6よりは幅広で形成してもよく、幅広分はアウトレットボックスの側壁に沿って丸めることにより吸収することができる。
把持部材8は、光ケーブル10を把持して壁内からの導出状態を保持するもので、ケーブル外被部分を簡単に固定できるものが好ましい。強い引張り強度は必要でないが、アウトレット内に光コンセントを嵌め込んだりする組付け作業や、メンテナンス時の引張り、押圧に対して、簡単に外れたりしない程度であればよい。例えば、断面U字状の溝に弾性材を配し、この弾性材で光ケーブルを把持するようにして構成される。この把持部材8は、支持シート6の適当な位置に両面接着シート等を用いて着脱可能に取付けられる。
図2に示された形態で、光ケーブル10を除いて予めアウトレット部品として組付けておくことにより、現地のアウトレットに容易に取付けることができ、作業性を向上させることができる。
図2に示された形態で、光ケーブル10を除いて予めアウトレット部品として組付けておくことにより、現地のアウトレットに容易に取付けることができ、作業性を向上させることができる。
また、最近は曲げに対して伝送損失の少ない光ファイバとして、許容曲げ半径が15mm程度のものも開発されている。このような光ファイバを上述したアウトレット部品の光ファイバ9に用いることにより、余長ループを小さくすることが可能となるので、曲げ半径を気にすることなく奥行きの少ないアウトレットへの配線を容易に行なうことができ、作業性を高めることができる。また。光ファイバの余長部分、接続部分を狭いスペース内で効果的に整理することができ、メンテナンスもしやすくなる。
本発明によるアウトレットは、通常の電気的接続に使用されているアウトレットの電気コンセント、或いは電話モジュラージャック等を入れ替えるだけで、簡単に設置することができる。また、アウトレットボックスがなくても、壁構造によっては取付け枠のみを壁面に直に取付けできる場合があり、この場合も、本発明によるアウトレット部品を使用することができる。したがって、新たに壁面に取付けのための開口を設けたり、補修をしたりするなどの付帯工事を行なうことなく、光ファイバ接続機能を備えたアウトレットを設置することができる。
1a…アウトレットボックス、1b…取付け枠、2…カバープレート、3…光コンセント、4…接続アダプタ、5…光コネクタ、6…支持シート、7…余長収納シート、8…把持部材、9…光ファイバ(余長光ファイバ)、10…光ケーブル、11…外部光コネクタ、12…光ファイバコード。
Claims (5)
- 壁面に配設される光ファイバ接続用のアウトレットであって、カバープレート面に直交する方向から光コネクタが挿入される接続アダプタを備えた光コンセントが設けられ、前記光コンセントの壁内側に柔軟性を有する支持シートが取り付けられ、前記支持シート上に光ファイバ余長収納シート及び光ケーブル把持部材が支持され、壁内に引き込まれた光ファイバと接続される光コネクタが前記光コンセントに挿着されていることを特徴とするアウトレット。
- 前記光コンセントの他に、電気的な接続を行なう接続ユニットが取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のアウトレット。
- 壁面に配設される光ファイバ接続用のアウトレット部品であって、アウトレットのカバープレートの開口部に嵌合される接続アダプタを備えた光コンセントと、前記コンセントの背面側に一端が固定された柔軟性の支持シートと、前記柔軟性の支持シート上に着脱可能に取り付けられる光ファイバ余長収納シート及び光ケーブルを把持する把持部材を備えていることを特徴とするアウトレット部品。
- 前記光コンセントの背面側に着脱可能な光ファイバ付きの光コネクタを備えていることを特徴とする請求項3に記載のアウトレット部品。
- 前記光コネクタの光ファイバは、許容曲げ半径が15mm以上であることを特徴とする請求項4に記載のアウトレット部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003337439A JP2005106937A (ja) | 2003-09-29 | 2003-09-29 | アウトレット及びアウトレット部品 |
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Publications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006301099A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Mitsubishi Electric Corp | 光端末装置の光ファイバ接続構造 |
JP2011059728A (ja) * | 2010-12-27 | 2011-03-24 | Hochiki Corp | 埋め込み型光中継器 |
JP2020134742A (ja) * | 2019-02-21 | 2020-08-31 | 株式会社昭電 | 光成端箱 |
-
2003
- 2003-09-29 JP JP2003337439A patent/JP2005106937A/ja active Pending
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JP4540530B2 (ja) * | 2005-04-18 | 2010-09-08 | 三菱電機株式会社 | 光端末装置の光ファイバ接続構造 |
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