JP3882788B2 - アプリケーションソフトのリモート制御方法及び電子鍵盤楽器 - Google Patents

アプリケーションソフトのリモート制御方法及び電子鍵盤楽器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シンセサイザやキーボード等の電子鍵盤楽器に関し、特に、外部のコンピュータと接続してそのコンピュータ上で実行するアプリケーションソフトの動作を制御するためのフィジカルコントローラとしても使用することができる電子鍵盤楽器に関する。また、このような電子鍵盤楽器を用いて上記のアプリケーションソフトの動作をリモート制御するアプリケーションソフトのリモート制御方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】
音響信号を編集する装置としては、従来からデジタルミキサ等の専用の音響信号処理装置が知られていた。そして近年では、コンピュータの性能の向上に伴い、パーソナルコンピュータ(PC)等の汎用コンピュータ上で動作するアプリケーションソフトによってこのような音響信号処理装置の機能を実現するDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)も普及しつつある。このようなアプリケーションソフトとしては、例えばDigidesign社のProtools(登録商標)や、Steinberg社のCubase(登録商標)が知られている。
【0003】
このようなDAWによれば、音響信号の編集機能を手軽かつ安価に提供することができるが、ユーザインタフェースはコンピュータのキーボートやマウス等及びGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)となるため、従来のミキサのコンソールに慣れたユーザにとっては操作全般に違和感があり、また操作性も悪いという問題があった。
そこで、DAWを実現するアプリケーションソフト(以下「DAWソフト」という)の動作をリモート制御するためのコントローラとして、従来のミキサのコンソールを模したフィジカルコントローラが多数開発され、用いられるようになってきた。
【0004】
また、DAWはシンセサイザ等の電子鍵盤楽器で作成した楽音の編集にも広く用いられていることから、電子鍵盤楽器によってDAWソフトの動作を制御したいという要求も強く、非特許文献1に見られるように、DAWソフトのリモート制御機能を備えた電子鍵盤楽器も開発され、普及しつつある。
そして、このような電子鍵盤楽器においては、操作パネル上にローカルモードとリモートモードを切り換えるためのスイッチを設け、ローカルモードにおいて楽音生成機能、自動演奏機能、自動伴奏機能、演奏操作子機能、MIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)機能等の電子楽器としての各種機能の設定や制御を行うための操作子を用いて、リモートモードにおいてDAWソフトの動作制御や各種パラメータの設定を行うことができるようにしていた。
【0005】
【非特許文献1】
“MOTIF(登録商標)機能紹介”、[online]、2001年、ヤマハ株式会社、[平成15年5月11日検索]、インターネット、<URL: http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/p/synth/motif/feat.html>
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子鍵盤楽器においては、当然のことながら鍵盤や電子鍵盤楽器そのものの機能を制御するための操作子を設ける必要があるので、専用のフィジカルコントローラのようにDAWソフトの動作を制御するための操作子を自由に配置するわけにはいかない。例えば、専用のフィジカルコントローラにおいては16本やそれ以上のスライダを備えたものが多くあるが、電子鍵盤楽器においては、配置面積の制約から4本程度しか設けられない場合が多い。
【0007】
ここで、図17乃至図20を用いて、従来の電子鍵盤楽器の一例であるシンセサイザの操作パネルにおける操作子の配置について説明する。図17はそのシンセサイザの操作パネルにおける操作子等の配置例を示す図である。
従来のシンセサイザにおいては、図17に示すように操作パネル上に表示器108及び多数の操作子を配置している。そして、符号A,B,Cで示す部分をそれぞれ図18,図19,図20に拡大して示している。
【0008】
まず、図18に示すキー群11の各キーは、ソングやパターンの自動演奏のスタート,ストップ,記録等の動作を制御するためのキーである。
また、キー群12の各キーは、このシンセサイザが有する「ボイス」、「ソング」、「パフォーマンス」、「パターン」等の動作モードやこれらをさらに細かく分けたサブモードを選択するためのキーである。なお、他のキーの多くはこの動作モードに応じて機能が異なるが、ここでは音色を作成する「ボイス」及び自動演奏を行う「ソング」の動作モードの場合の機能について説明する。
【0009】
スライダ群13の4つのスライダは、それぞれモータを備えた電動スライダであって、ボイスモードにおいては後述する図20に示すキーにより選択されたボイス(音色データ)を構成する4つのエレメントの音量を各々制御するための操作子であり、ソングモードにおいては選択されたパートを含む4パートの音量を各々制御するための操作子である。
ノブ群14の4つのノブは、動作モードによらず、鍵盤で演奏中のボイスに関する4つのパラメータをそれぞれ調整するための操作子であり、キー群15の各キーを押下することにより、それぞれ対応する4つのパラメータをノブ群14の各ノブに割り当てることができる。なお、各ノブの操作位置の検出は、ロータリーエンコーダで行ってもよいし、可変抵抗で行ってもよい。
また、メインスライダ16は、主音量を制御するためのスライダであり、リモート制御キー17は、各操作子の機能をシンセサイザの動作制御用とDAWソフトのリモート制御用との間で切り替えるためのキーである。
【0010】
次に、図20に示すキー群41,42,43の各操作子は、ボイスモードにおいてはボイスを、ソングモードにおいてはソングやパートを選択するためのキーである。このシンセサイザにおいては、多数のデータから目的のデータを簡単な操作で選択できるよう、大分類のバンク毎に小分類のグループを設け、そのグループ毎にデータを記憶するようにしている。そして、キー群41の各キーはバンクを選択するためのキー、キー群42の各キーは選択したバンク内のグループを選択するためのキー、キー群43の各キーは選択したグループ内のボイスやソング等を選択するためのキーである。
【0011】
従ってこの図の構成の場合には、キーを3つ押下することにより、8バンク×8グループ×16=1024種類のデータから所望のデータを選択することができる。
また、これらのキーは、ミュートキー44やセレクトキー45のON/OFF状態に応じてミュート,ソロの指示あるいはトラックの選択を行うためのキーにもなる。
【0012】
次に、図19に示す表示器108は、ボイスモードでは選択されたボイスのバンク、グループ、ボイス番号、ボイス名を表示し、ソングモードでは選択されたソングのバンク、グループ、ソング番号、ソング名、そのソングの各パートの状態(録音済/未録音、ミュートオン/オフ等)を表示する。
そして、キー群31の各キーはファンクションキーであり、その機能も表示器108に表示する。また、ジョグダイヤル32やキー群33の各キーは、表示器108内でのカーソルの移動やデータの選択、変更等の指示を行うための操作子である。
【0013】
操作パネル上には大まかに以上のような操作子及び表示器108を設けており、各操作子の近傍に文字(一部は図示を省略した)を印刷してユーザが各操作子の機能を容易に認識できるようにしている。また、キーの一部には発光ダイオード(LED)を設け、キーと対応するパラメータのON/OFF状態等を表示できるようにしている。例えば、1つのボイスが選択されている場合に、キー群41のそのボイスの属するバンクのキー、キー群42のそのボイスの属するグループのキー、およびキー群43のそのボイスに対応したキーの各LEDを点灯状態とする等である。
【0014】
そして、このような操作パネルを有する従来のシンセサイザにおいては、各操作子をDAWソフトのリモート制御に使用する際にも、概ね印刷文字で示した機能の操作子として使用するようにし、DAWソフトに対応する適当な機能がある操作子のみを、その機能のリモート制御に使用するようにしていた。例えば、スライダ群13の各スライダを各パートの音量を制御するフェーダとして使用したり、1〜16の番号を付したキー群43の各キーをそのまま1〜16のパートに対応付け、パートの選択やミュート指定を制御するキーとして使用したり、キー群11の各キーをDAWソフトにおける曲の演奏スタート、ストップ、記録等の動作を制御するためのキーとして使用したりといった具合である。
【0015】
しかしながら、このような対応付けでは、DAWソフトの機能のごく一部しか操作パネル上の操作子に割り当てることができない。従って、その他の機能を制御しようとする場合には、PCのマウスやキーボードによって行う必要があったため、操作性が悪いという問題があった。そして、この点を改善し、電子鍵盤楽器によってもDAWソフトのほぼ全ての機能をリモート制御できるようにすることが望まれていた。
【0016】
また、電子鍵盤楽器によるリモート制御は、電子鍵盤楽器自身の機能を制御するための操作子を流用して行うため、操作性があまりよくないという問題もあった。例えば、キー群43の各キーを上述のようにパートの選択に用いる場合、キーの並びが途中で折り返すことになるので、パネル上のキーの位置とパート番号との対応がわかりにくいという問題や、各パートに対応したキーが1つしかないため、各パートについて複数の機能を制御するためにはその都度機能切り替えキーを押下する必要があり、操作が面倒であるという問題があった。さらに、キー群43のキーの数(図20の例では16)を越えるAUDIOやMIDIのパートを選択できないという問題もあった。
【0017】
また、実装面積の制約からスライダを4本程度しか設けることができない一方、DAWソフトにおいては100以上のパートを編集できる場合が多いため、各フェーダによって制御するパートを切り替えながらこのような多数のパートのパラメータを設定する際の操作性が悪いという問題もあった。
そして、これらの問題を解決し、リモート制御時の操作性を向上させることも望まれていた。
【0018】
この発明は、以上のような問題を解決し、外部のコンピュータ上で動作するアプリケーションソフトの動作を、そのリモート制御を行う機能を有する電子鍵盤楽器を用いてリモート制御する場合において、そのリモート制御時の操作性を向上させることを目的とする。
また、DAWソフトのリモート制御を行う場合、ソフトの種類に応じて有する機能が異なることから、各操作子によって制御する機能も、一部は当然対象ソフトの種類によって変えざるを得ない。このため、ユーザが各操作子に割り当てられている機能を認識することが難しくなってしまうという問題があった。従来のように、パネル上の操作子のうちの、その操作子に対応付けてパネルに印字された内容がDAWのリモート制御可能な機能に対応している操作子にだけ、リモート制御のための制御データ発生機能を持たせた場合には、この点はあまり大きな問題ではなかったが、電子鍵盤楽器によってDAWソフトのほぼ全ての機能を制御できるようにしようとする場合には、パネルに印字した内容と全く関係ない機能を各キーに割り当てる必要が生じることから、この点も問題となる。
この発明は、このような問題を解決し、リモート制御時の各操作子の機能をユーザが容易に認識できるようにすることも、目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための、この発明のアプリケーションソフトのリモート制御方法は、操作パネルに、操作子として、複数並べて配置されたスライダ操作子と、任意の自然数をk,上記スライダ操作子の数をn,2以上の自然数をmとしてk行n×m列にマトリクス状に配置された操作子群とを少なくとも備え、コンピュータと通信する通信手段を有する電子鍵盤楽器によって、上記コンピュータ上で実行され複数パートの音響信号を編集するためのアプリケーションソフトの動作をリモート制御するアプリケーションソフトのリモート制御方法において、上記操作パネルに備えた操作子が受け付けた操作に従って、上記電子鍵盤楽器が上記コンピュータに制御信号を送信してそのコンピュータに上記アプリケーションソフトにおける編集のパラメータを設定させ、上記電子鍵盤楽器の上記操作子群の各列の操作子それぞれ上記アプリケーションソフトにおけるn×mパートの各々を割り当て、その列の各行の操作子を、割り当てたパートに関するパラメータを設定するための操作子として機能させ、上記各スライダ操作子にそれぞれ、上記操作子群の操作子を割り当てたn×mパートのうちのnパートの各々を割り当て、そのスライダ操作子を、割り当てたパートに関する音量を設定するための操作子として機能させ、上記各スライダ操作子割り当てるパートを、上記操作子群の操作子割り当てたn×mパートの中でnパート単位で切り換え、上記操作子群の各列の操作子割り当てるパートを、上記アプリケーションプログラムが取り扱うパートの中でn×mパート単位で切り換えるようにしたものである。
【0020】
このようなアプリケーションソフトのリモート制御方法において、上記電子鍵盤楽器が、上記リモート制御の対象とするアプリケーションソフトの指定を受け付け、その指定に従って、上記操作パネルに備えた各操作子とその操作子によって制御する上記アプリケーションソフトの機能との対応関係を定め、その電子鍵盤楽器に設けた所定の操作子と共に他の操作子が操作された場合に、その他の操作子と対応する機能を示す情報を表示するようにするとよい。
【0021】
また、この発明の電子鍵盤楽器は、通信手段によって通信可能な外部のコンピュータ上で実行される、複数パートの音響信号を編集するためのアプリケーションソフトの動作をリモート制御する機能を備えた電子鍵盤楽器であって、k,nを自然数、mを2以上の自然数として、左手側に並べて配置されたn列のスライダ操作子と、右手側にk行n×m列にマトリクス状に配置された操作子群とを操作子として少なくとも有する操作パネルと、リモートモードとローカルモードを選択するためのモード選択手段と、上記ローカルモードにおいて、上記操作パネルに備えた各操作子が受け付けた操作に従ってその電子鍵盤楽器の動作を制御するローカル制御手段と、上記リモートモードにおいて、上記操作パネルに備えた上記各操作子が受け付けた操作に応じて上記アプリケーションソフトの動作を制御するための制御データを生成し、生成した制御データを上記コンピュータに送信することにより上記アプリケーションソフトの動作をリモート制御するリモート制御手段とを設け、そのリモート制御手段に、上記アプリケーションソフトに上記複数パートのうちのn×mパートをカレントパートとして上記操作子群の操作子によるリモート制御の対象とさせるための第1の制御データを生成する手段と、上記操作子群の各列の操作子に列毎にそれぞれ上記カレントパート中の各パートを割り当て、その列の各行の操作子が、割り当てたパートに関するパラメータを設定するための操作子であると定める手段と、上記操作子群のいずれかの操作子の操作に応じて、上記アプリケーションソフトに、上記カレントパートのうちの、その操作された操作子の列に応じたパートのその操作子の行に応じたパラメータを変更させるための第2の制御データを生成する手段と、上記カレントパートのうちのnパートをサブパートと定める手段と、上記各スライダ操作子に、上記サブパート中の各パートをそれぞれ割り当て、そのスライダ操作子が、割り当てたパートに関する音量を設定するための操作子であると定める手段と、いずれかの上記スライダ操作子の操作に応じて、上記アプリケーションソフトに、上記サブパートのうちの、操作されたスライダ操作子の列に応じたパートの音量のパラメータを変更させるための第3の制御データを生成する手段とを設けたものである。
【0022】
このような電子鍵盤楽器において、上記操作パネルに表示手段を設け、さらに、上記操作パネル上の所定の操作子と共にその操作パネル上の他の操作子が操作された場合に、上記リモート制御手段がその他の操作子の操作に応じた制御データを上記コンピュータに送信しないように制御すると共に、その制御データによって制御される上記アプリケーションソフトの機能を示す情報を上記表示手段に表示させる手段を設けるとよい。
【0023】
あるいは、上記操作パネルに表示手段を設け、さらに、上記リモート制御の対象とするアプリケーションソフトを特定する特定情報を生成する手段と、上記操作パネル上の所定の操作子と共にその操作パネル上の他の操作子が操作された場合に、上記リモート制御手段がその他の操作子の操作に応じた制御データを上記コンピュータに送信しないように制御すると共に、上記特定情報によって特定されるアプリケーションソフトについて、その制御データによって制御される機能を示す情報を上記表示手段に表示させる手段を設けてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、この発明の電子鍵盤楽器の実施形態であるシンセサイザの構成について説明する。図1はそのシンセサイザの構成を示すブロック図である。
このシンセサイザ100は、音色作成、鍵盤による演奏、自動演奏、MIDIデータ編集等の音楽作成,編集に係る機能に加え、PC等のコンピュータと接続し、そのコンピュータ上で動作するアプリケーションソフトの動作をリモート制御する機能を有する。そして、図1に示すように、CPU101,フラッシュメモリ102,RAM103,音源部104,MIDI入出力部(I/O)105,演奏操作子106,操作パネル107,PCI/O110を備え、これらがシステムバス111によって接続されている。そして、音源部104にはサウンドシステム120が接続されている。
【0025】
CPU101は、フラッシュメモリ102に記憶している制御プログラムを実行することにより、このシンセサイザの動作を統括制御すると共に、各部の機能を利用してこの発明に係る各手段(モード選択手段,ローカル制御手段,リモート制御手段,その他の手段)として機能する制御部である。
フラッシュメモリ102は、CPU101が実行する各種制御プログラムや、音色データであるボイスデータ、自動演奏データであるソングデータを始めとする各種データを記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。このシンセサイザによってリモート制御するアプリケーションソフト毎の、各操作子と機能との対応関係を示す対応データも、ここに記憶する。
【0026】
RAM103は、CPU101のワークメモリとして使用したり、演奏や編集等に用いるデータを一時的にフラッシュメモリ102から読み出して記憶したりする記憶手段である。
音源部104は、演奏操作子106による演奏や自動演奏データ等に基づいて音声信号を生成し、これをサウンドシステム120に出力して発音を行わせるユニットである。
MIDII/O105は、MIDI対応機器を接続し、MIDIデータの入出力を行うためのインタフェースである。
演奏操作子106は、鍵盤等の、音楽の演奏に用いる操作子である。そして、この鍵盤の押鍵に応じて作成したMIDIデータをPC200に送信してDAWソフトによって処理することも可能である。
【0027】
操作パネル107は、液晶ディスプレイによる表示器108及び、多数のキー及びいくつかのスライダやノブによるパネル操作子109を備え、その外観上の構成は図17乃至図20を用いて説明した従来のシンセサイザの操作パネルと同様である。
PCI/O110は、このシンセサイザをPC200と接続するためのインタフェースであり、ここではUSB(Universal Serial Bus)規格のインタフェースを用いている。しかし、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394等の他のインタフェースを用いてもよい。そしてここを介して、PC200との間でリモート制御に必要な制御データや制御対象のアプリケーションソフトの動作状態を示すデータ等の送受信を行うことができる。
【0028】
なお、PC200やリモート制御の対象となるアプリケーションソフト(ここでは従来の技術の項で述べたDAWソフトとする)は公知のものの何れかであってよい。このDAWソフトでは、リモート制御のためのタスクが動作しており、シンセサイザ100から受信した制御データに応じてDAWソフトの動作状態を変更したり、DAWソフトの動作状態を示す状態データをシンセサイザ100に送信したりする機能を有している。ここで、DAWソフトの種類により、その制御データに応じたDAWソフトの動作が異なっている場合がある。また、このリモート制御のためのタスクを、DAWソフトと連携して動作する独立したアプリケーションとしてもよい。
【0029】
次に、このようなシンセサイザ100の操作パネル107に設けたパネル操作子109のこの発明の特徴に係る機能について説明する。ただし、パネル操作子109をシンセサイザ100自身の動作の制御に使用し、CPU101がローカル制御手段として機能する場合(ローカルモード)の機能は上述した従来のシンセサイザの場合と同様であるので、ここではパネル操作子109をDAWソフトのリモート制御に使用する場合(リモートモード)の機能を中心に説明する。なおこのシンセサイザ100においても、ローカルモードとリモートモードとの切り替えは、図18に示したリモート制御キー17によって行う。
【0030】
リモートモードにおいてはまず、制御対象のソフトの種類によって異なるが、シンセサイザ100のキー18乃至22の操作に応じて、DAWソフトにおいて操作対象となるウィンドウを切り替えることができる。例えばキー18の押下の際にシンセサイザ100のCPU101がPC200に発行(生成してPC200に送信)する制御データに応じて、DAWソフトの表示画面においてAUDIOパートのミキシングを制御するためのAUDIOミキサ画面が選択され、キー19及び20の押下の際に発行される制御データに応じて、それぞれMIDIパートのミキシングを制御するMIDIのミキサ画面、ソフト音源パートのミキシングを制御するためのソフト音源ミキサ画面が選択される。
そして、図20に示すようにマトリクス状に配置されたキー群の各キーを用いて、キー18乃至22によって選択したウィンドウの各パートにおけるいくつかのパラメータの設定や操作を行うことができるようにしている。
【0031】
ここでは、キー群42及び43の3行8列の各キーを、上記のような設定を行うための操作子とし、各列8つのパートそれぞれ割り当て、各列の1行目のキー(図で9〜16の数字を付してあるキー)を各パートのオン/オフ(ミュート)を設定するためのキー(押下の際にDAWソフトに当該パートのオン/オフを行わせるための制御データを発行する)、各列の2行目のキー(図で1〜8の数字を付してあるキー)を各パートの選択を行うためのキー(押下の際にDAWソフトで現在選択されている画面において当該パートを選択させるための制御データを発行する)、各列の3行目のキー(図でA〜Hの文字を付してあるキー)を各パートの録音選択/解除を行うためのキー(押下の際にDAWソフトに当該パートの録音選択/解除を行わせるための制御データを発行する)として使用している。
【0032】
また、キー群41の各キーは、DAWソフトにノブ群14で制御するパラメータ(詳細は後述する)として特定のパラメータを選択させるためのページジャンプキー(押下の際にDAWソフトに当該パラメータを選択させる制御データを発行する)であり、左から順に「パン」、「AUXセンド(レベル)」、「ダイナミクス(コンプレッサのレシオ)」、「グループ(ナンバ)」、「エフェクト(デプス)」等のパラメータに割り当てられている。
図18のキー群15の各キーもキー群41の各キーと同様なページジャンプキーであり、手前から順に、イコライザの「LOW」,「MIDLOW」,「MIDHIGH」,「HIGH」の帯域のレベルのパラメータを選択させるためのキーとしている。これらのページジャンプキーにより、少ない操作で所望のパラメータをノブ群14に割り当てることができる。
【0033】
また、リモートモードにおいて図18に示したキー23あるいはキー24が操作された場合には、シンセサイザ100のCPU101は、DAWソフトに対しキー群42及び43の各列のキーに割り当てるパート(以下「カレントパート」という)をバンク単位で変更するよう指示するための制御データを発行する。すなわち、キー23はバンクDOWNキー、キー24はバンクUPキーとして機能し、DAWソフトはカレントパートを8パート単位で切り替える。例えば、カレントパートが1〜8である状態でキー24(バンクUPキー)を押下すると、カレントパートを9〜16とすることができる。
【0034】
また、図18に示したスライダ群13の4つのスライダには、シンセサイザ100においてカレントパートの前半あるいは後半の4つのパートをそれぞれ割り当て、各スライダが操作されると、DAWソフトにその割り当てられた前半あるいは後半の各パートの音量レベルを変更させるための制御データを発行する。
また、ノブ群14の4つのノブが操作されると、スライダの場合と同じサブパートについて、DAWソフトにキー群41ないし15あるいは後述するページUPキーやページDOWNキーによって割り当てられたパラメータを変更させるための制御データを発行する。
すなわち、DAWソフトにおいてカレントパートとされている8パートのうち、シンセサイザ100で選択されている前半あるいは後半の4パートが、スライダ群13及びノブ群14の操作により制御される。カレントパートが切り替えられた場合には、スライダ群13及びノブ群14の操作により制御されるパートもそれに応じて自動的に変更される。
【0035】
ここで、カレントパート、スライダ群13及びノブ群14に割り当てられたパート、および各ノブによって設定するパラメータは、図19に示した表示器108に表示する。その表示画面は図2に示すようなものであり、8つのカレントパートを前半と後半の2段に分けて表示し、そのいずれがスライダ群13及びノブ群14に割り当てられているかを左側のラジオボタン71によって示している。そして、パート番号の下には、ノブに割り当てられたパラメータを表示している。このパラメータの種類は、ページUPキー及びページDOWNキーとして機能するキー36及び37によって切り替えることができる。
【0036】
また、画面下部のファンクションキー表示部72には、ファンクションキーとして機能するキー群31の各キーの機能を示しており、「KN5−8」と対応するキー34を押下することにより、割り当てを後半に切り替えることができるようにしている。逆に、後半が割り当てられている状態では、この部分の表示は「KN1−4」となり、キー34の押下によって割り当てを前半に切り替えることができる。そして、画面下部に表示のないキーは、DAWソフトのファンクションキーとして機能する。
【0037】
これ以外の各キーにも、DAWソフトにおけるいずれかの機能を対応させ、その機能を制御するための操作子として使用するようにしているが、詳細な割り当ての説明は省略する。
なお、DAWソフトの種類に応じてソフト側で有する機能が異なるため、それに応じて各操作子と対応させる機能も当然一部は異なることになる。そこで、リモートモードが対応している各DAWソフト毎にその対応関係を、図16に示すようなテーブルとしてフラッシュメモリ102に記憶しておくようにしている。そして、制御するDAWソフトの種類をユーザに予め指定させて機種フラグRTとして記憶しておき、これをアプリケーションソフトを特定する特定情報とする。そして、リモートモードに移行する際には、RTの値と図16に示したテーブルとから各操作子に対応させる機能を定めるようにしている。
【0038】
また、図19に示したキー35はINFOキーであり、これを押下しながら他のキーを押下した場合、表示器108にポップアップウィンドウでそのキーと対応するDAWソフトの機能、すなわち、そのキーの操作に応じて生成される制御データがDAWソフトに何をさせるかを示す情報を表示し、ユーザがそのキーの機能を認識できるようにしている。図3にその表示例を示すが、これは図18に示したキー18を押下した場合の表示例であり、キー18がDAWソフトのAUDIOミキサ画面を選択する機能を有しており、キー18の操作に応じて生成される制御データによってこの機能が制御されることを示すメッセージを表示している。
【0039】
次に、表示器108及びパネル操作子109による上述した機能を実現するための処理について説明する。以下に説明する各処理は、シンセサイザ100のCPU101あるいはPC200のCPUが所要の制御プログラムあるいはDAWソフトのプログラムを実行することによって行うものである。そして、以下の各図に示す処理において、CPU101がリモート制御手段として機能する。また、PC200のCPUがDAWソフトのプログラムを実行することによって行う動作については、説明の都合上、DAWソフトがその動作を行うものとして説明する。
【0040】
まず、リモート制御キー17が押下された場合の処理を図4に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、リモート制御キー17が押下されると図4のフローチャートに示す処理を開始し、まずステップS1で動作がローカルモードかリモートモードかを示すリモートフラグRMを反転する。ここで、RM=0でローカルモード、RM=1でリモートモードであることを示すものとする。
【0041】
そしてステップS2でRM=1であれば、リモートモードに移行するため、ステップS3で表示器108に表示中の画面のページ番号を記憶し、ステップS4でリモート制御の開始を示すリモートオンの制御データを生成してPC200に送信する。すると、PC200で実行中のDAWソフトはこれに応じて、自身の現在の動作状態に基づいて、表示器108の表示や各キーに備えたLEDの点灯制御に必要なデータを返すので、S5でこのデータに基づいて表示器108の表示やLEDの点灯状態を変更して処理を終了する。
またステップS2でRM=0であれば、ローカルモードに移行するため、ステップS6及びS7で、現在のシンセサイザ100の設定状態を示すカレントデータに基づいて各LEDの点灯状態を変更し、表示器108の表示もステップS3で記憶しておいたページに戻す。この場合にはPC200からのデータは不要である。
以上の処理を行うことにより、リモート制御キー17の押下操作に応じてローカルモードとリモートモードとを切り替えることができる。
【0042】
次に、AUDIOミキサ画面を選択するキー18が押下された場合の処理を図5に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、キー18が押下されると図5の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS11でAUDIOミキサ画面における操作を要求するAUDIOオンの制御データを生成してPC200に送信する。
そして、PC200のDAWソフトはこの制御データを受信すると図5の右側のフローチャートに示す処理を開始し、まずステップS21で、PC200のディスプレイにAUDIOミキサ画面を表示すると共に、DAWソフトのオーディオのカレントパートをリモート制御の対象に指定する。
【0043】
この画面は図6に示すようなGUIであり、フェーダ51,レベルメータ52,パン53,ソロキー54,ミュートキー55,イコライザキー56,エフェクトキー57を備えたチャンネルスロット50や、同じくフェーダやパン等を備えたマスタスロット60によって構成されている。そして、これらの操作子をPC200のマウスでクリックやドラッグしたりキーボードから設定値を入力したりすることにより、DAWソフトのAUDIOミキサのパラメータを設定することができるのであるが、シンセサイザ100からリモート制御を行うことにより、パネル操作子109からの操作によってこのようなパラメータ設定を行うことができる。なお、マスタスロット60以外のチャンネルスロット50は、タブ70を移動させることによってスクロールさせることができるが、その表示位置はカレントパートの位置とは連動していない。
【0044】
図5の説明に戻ると、次のステップS22では、バンク番号BNとページ番号PNに従い、シンセサイザ100に対して表示に必要な各種データを送出して終了する。
ここで、バンク番号BNとは、カレントパートの位置を示すデータであり、ここではカレントパートをキーの列数と同じ8パート単位で切り替えるため、BNとパートとの関係は表1に示すようなものである。また、ページ番号PNは、ノブ群14に割り当てるパラメータの種類を示すデータであり、DAWソフト毎に定義されるが、PNとパラメータの種類との対応関係は表2に示すようなものである。なお、DAWソフトはBNとPNのパラメータを1組だけ保持管理するようにしてもよいし、そのDAWソフトの有する複数種類のミキサ画面に対応して複数組保持管理するようにしてもよい。
【0045】
【表1】
Figure 0003882788
【0046】
【表2】
Figure 0003882788
【0047】
そして、ステップS22で送出する各データは、少なくとも、これらのバンク番号BN,ページ番号PNの値(BNの代わりにBNの示すバンクの8パートのパート番号やパート名、また、PNの代わりにPNの示すページのパラメータ名であってもよい)と、バンク番号BNのバンクの8パートの音量値、選択状態、録音選択状態、ミュート状態、およびその8パートについてのページ番号PNと対応するパラメータのパラメータ名及び設定値を含む。
シンセサイザ100側では、これらのデータを受信すると次の処理に進み、ステップS12で受信したデータに基づいてキー群42,43の各キーのLED点灯状態を変更し、ステップS13で表示器108に図2に示したような画面(ページ番号PNが17:パンの場合)を表示する。
【0048】
そしてその後、ステップS14乃至S18で、スライダ群13やノブ群14に割り当てられるパートがカレントパートの前半か後半かを示すフラグUHの値に応じた表示処理を行う。すなわち、フラグUHが1でなければ(0であれば)、前半であるものとしてステップS13で表示した画面のうち上段のラジオボタンをオンにすると共に、各スライダをバンク番号BNの示すカレントパートの前半4パートの音量値を示す位置に移動させて処理を終了する。UHが1であれば、後半であるものとして同じく下段のラジオボタンをオンにすると共に各スライダを後半4パートの音量値を示す位置に移動させて処理を終了する。
なお、フラグUHはシンセサイザ100側で管理するフラグであり、カレントパートの中の前半あるいは後半のどちらの4パートを、スライダ群13やノブ群14の各操作子による制御の対象とするサブパートとするかを定めるためのものである。そして、PC200側のDAWソフトはスライダやノブへの割り当てパートがカレントパートの中でさらに細かく設定されていることは認識していない。
【0049】
以上の処理により、シンセサイザ100のキー18の操作に応じて、DAWソフトでは、AUDIOミキサ画面が選択されると共にオーディオのカレントパートがリモート制御の対象とされる。一方シンセサイザ100では、操作パネルにおける表示がそのカレントパートの設定状態に合わせて変更される。そして、キー群42及び43の各列のキーはカレントパートの各パートを制御するためのキーとなり、スライダ群13やノブ群14の各操作子は、その前半又は後半の各パートを制御するための操作子となる。
なお、ここではAUDIOミキサ画面を選択するキー18が押下された場合の処理を示したが、他の画面を選択するキーが押下された場合にも、画面の種類に合わせて同様な処理を行い、その画面における編集機能をリモートコントロールできる状態にするものとする。
【0050】
次に、カレントパートを番号の大きなパートに切り替えるバンクUPキー(キー24)が押下された場合の処理を図7に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、バンクUPキーが押下されると図7の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS31でカレントパートの切り替えを要求するバンクUPの制御データを生成してPC200に送信する。この制御データが第1の制御データである。
そして、PC200のDAWソフトはこの制御データを受信すると図7の右側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS41及びS42で、現在リモート制御の対象となっているデータ種別(例えばオーディオ)のバンク番号BNを1増加させると共に、新たなBNとPNに従って図5のステップS22の場合と同様に表示のための各種データをシンセサイザ100に送出して処理を終了する。BNが最大値であった場合には、元のままの値にするものとする。
なお、一般のDAWソフトでは、トラック数を任意に増減できるようになっている。その場合、BNの最大値はそのトラック数に応じて変化する。
【0051】
シンセサイザ100側では、これらのデータを受信すると次の処理に進み、ステップS32及びS33で図5のステップS12及びS13の場合と同様に各キーのLED点灯状態を変更すると共に表示器108に画面を表示する。そしてその後、ステップS34で図5のステップS14乃至S18と同様なUHに応じた表示処理を行って処理を終了する。
以上の処理を行うことにより、DAWソフトはカレントパートを8パート単位で切り替えるので、キー群42,43及びスライダ群13やノブ群14の各操作子により制御できるパートが、これに応じて変化する。そして、バンクDOWNキーが押下された場合には、同様にバンク番号BNを1減少させる処理を行うものとする。
【0052】
次に、スライダ群13やノブ群14の各操作子へのパートの割り当てを変更するキー(図2に関連して既に説明したキー34)が押下された場合の処理を図8に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、キー34が押下されると図8のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS41でフラグUHを反転した後、ステップS42でファンクションキー表示部の表示を変更し、ステップS43で図5のステップS14乃至S18と同様なUHに応じた表示処理を行って処理を終了する。
以上の処理を行うことにより、スライダ群13やノブ群14の各操作子へのパートの割り当てをカレントパート内で変更することができる。
【0053】
ここで、DAWソフトにおけるスライダ群13やノブ群14の各操作子へのパートの割り当て状態の遷移の一部を図9に示す。この図において、長方形は割り当てられるパート、角丸長方形は押下するキーを示す。キー34は、図2に示したファンクションキー表示部72における表示内容で示している。この図に示す通り、バンクUPキー及びバンクDOWNキーによって8パート単位の切り替えを行うことができ、キー34によってその8パートの中で4パート単位の切り替えを行うことができるので、これらのキーの操作を組み合わせることにより、スライダ群13やノブ群14の各操作子に対し、パートを4パート単位で割り当てることができることがわかる。
【0054】
なお、ここでは破線で示したようにカレントパートとUHとが同時に変化するような切り替えは想定していないが、このような切り替えを可能としてもよい。例えば、シンセサイザ100のキー24を4パートUPキー、キー23を4パートDOWNキーとして、これらのキーの操作に応じてフラグUHを反転させると共に、UHが1から0に変化する時にDAWソフトにバンク番号BNを1だけ増加させるための制御データを発行し、逆に0から1に変化する時にBNを1だけ減少させるための制御データを発行するようにすればよい。
このようにすれば、これらの4パートUPキー及び4パートDOWNキーの操作により、スライダ群13及びノブ群14の操作により制御されるDAWソフトのパートが、4パートずつパート番号の大きい方あるいは小さい方へ切り替え、それに合わせてキー群42,43の各列のキーに割り当てるパートも変更することができる。
【0055】
次に、ノブ群14に割り当てるパラメータの種類を変更するページUPキー(キー36)が押下された場合の処理を図10に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、ページUPキーが押下されると図10の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS51でノブ群14で制御するパラメータの変更を要求するページUPの制御データを生成してPC200に送信する。そして、PC200のDAWソフトはこの命令を受信すると図10の右側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS61及びS62で、ページ番号PNを1増加させると共に、新たなBNとPNに従って図5のステップS22の場合と同様に表示のための各種データをシンセサイザ100に送出して処理を終了する。PNが最大値であった場合には、元のままの値にするものとする。
【0056】
シンセサイザ100側では、これらの制御データを受信すると次の処理に進み、ステップS62でそのデータに応じて表示器108の表示画面を更新して終了する。このとき、表示画面のパラメータ名やパラメータの値の表示は更新されるが、フラグUHは変化しないので、ラジオボタンの表示処理等は不要である。
以上の処理を行うことにより、ノブ群14に割り当てるパラメータの種類を変更することができる。そして、ページDOWNキーが押下された場合には、同様にページ番号PNを1減少させる処理を行うものとする。
【0057】
また、前述したページジャンプキーもノブ群14に割り当てるパラメータの種類を変更するためのキーである。その押下時の処理は、図10のページUPキー及びページDOWNキーとほとんど同じであるが、ステップS51で発行する制御データの内容と、その制御データに応じたステップS61の処理内容だけが異なる。
ページジャンプキーが操作された場合、ステップS51において、そのキーに対応した特定のページ番号へのジャンプを指示する制御データを発行する。ここで、ページジャンプのジャンプ先としては、例えば表2のパラメータの各グループの先頭のページ番号や、同各グループの代表的なパラメータのページ番号等とすることができる。その制御データを受信したDAWソフトは、ステップS61において、指定されたページ番号をPNに設定する。その後の処理は図10の場合と全く同じであるので説明を省略する。
より具体的には、例えば「ダイナミクス」のページジャンプキーが操作された場合、シンセサイザ100は、ページ番号をそのグループの先頭である「12」にジャンプさせる制御データを発行し、その制御データに応じてDAWソフトはページ番号PNに「12」を設定し、ダイナミクスの1番目のパラメータである「コンプレッサのレシオ」をノブ群14に割り当てる。
【0058】
次に、キー群42又は43のいずれかのキー(x行y列のキーxyとする)が押下された場合の処理を図11に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、キーxyが押下されると、図11の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS71で、キーxyの操作イベントを示す制御データとして、カレントパートのうちy番目のパートについて手前からx行目のキーと対応するパラメータを変更させるための制御データを生成してPC200に送信する。この制御データが第2の制御データである。
【0059】
すなわち、1行目のキーが押下された場合にはカレントパートのうちy番目のパートの楽音のオン(ミュートしない)/オフ(ミュートする)をトグル切り替えさせるための制御データを送信し、2行目のキーが押下された場合には同じくy番目のパートを制御対象として排他的に選択させるための制御データを、3行目のキーが押下された場合には、キー群11のキー等の操作に応じてDAWソフトが曲の記録動作を行う際に、同じくy番目のパートが記録の対象となるか否かの設定をトグルで行わせるための制御データを送信する。
そして、PC200のDAWソフトはこの制御データを受信すると図11の右側のフローチャートに示す処理を開始し、まずステップS81でその制御データに係る処理を実行する。しかし、シンセサイザ100から送信されてくる制御データには、対象のパートは「カレントパートのうちy番目のパート」としか指定されていないので、実際に処理の対象にするパートの番号は、バンク番号BNと上記のyとを参照して定める。
【0060】
この処理によって更新されたパラメータがあれば、ステップS82でそのパラメータの設定値をシンセサイザ100に対して送出する。そしてその後、そのパラメータをディスプレイに表示中であればステップS83でその表示を更新して処理を終了する。
シンセサイザ100側では、更新後の設定値を受信すると次の処理に進み、ステップS72でそのデータに従って操作されたキーを含む各キーのLEDの点灯状態を変更して処理を終了する。
以上の処理を行うことにより、マトリクス状に配列された操作子を用いて、DAWソフトにおけるパートの選択や、そのパートについての機能設定等の指示を行うことができる。
【0061】
次に、ノブ群14のうちn番目のノブnが操作された場合の処理を図12に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、ノブnが操作されると図12の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS91でノブの番号nを、対応するパートのカレントパート内での位置を示す1〜8の番号Nに変換し、ステップS92で、操作されたノブnの操作値(相対量)と同じ操作値を有するノブNの操作イベントを示す制御データを生成してPC200に送出する。このように番号を変換するのは、DAWソフトは8パート単位のバンク毎にパート番号を管理しており、シンセサイザ100側での各ノブへの4パート単位のパート割り当ての内容を認識していないためである。
【0062】
そして、PC200のDAWソフトはノブNの操作イベントを示す制御データを受信すると図12の右側のフローチャートに示す処理を開始し、まずステップS101でパラメータの設定値をその制御イベントに含まれる操作値に応じて変更するが、ノブnには、バンク番号BNのバンクの中のN番目のパートのページ番号PNと対応するパラメータが割り当てられているので、そのパラメータの設定値を変更する。
その後ステップS102で更新したパラメータの設定値をシンセサイザ100に対して送出し、そのパラメータをディスプレイに表示中であればステップS103でその表示を更新して処理を終了する。
【0063】
シンセサイザ100側では、更新後の設定値を受信すると次の処理に進み、ステップS93でそのデータに従って表示器108の表示を変更して処理を終了する。なおこの場合の表示は、図13に示すように、パラメータ名を表示していた部分をノブの操作時に一時的に更新後の設定値の表示に切り替え、所定時間経過後に元通りパラメータ名の表示に戻すものとする。なお、表示器108に十分な解像度がある場合には、パート番号とパラメータ名と設定値とを常に並べて表示するようにしてもよい。
以上の処理を行うことにより、ノブの操作によってDAWソフトにおけるパラメータの値を設定することができる。
【0064】
次に、スライダ群13のいずれかのスライダが操作された場合の処理を図14に示す。
シンセサイザ100のCPU101は、スライダ群13のいずれかのスライダ(ここではn番目のスライダnとする)が操作されると図14の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS111及びS112で、図12のステップS91及びS92の場合と同様に、操作されたスライダnの操作値(絶対量)と同じ操作値を有するスライダNの操作イベントを示す制御データとしてPC200に送出して処理を終了する。この制御データが第3の制御データである。
【0065】
一方、PC200のDAWソフトは、スライダNの操作イベントを示す制御データを受信すると図14の右側のフローチャートに示す処理を開始し、まずステップS121で音量値をその制御データに含まれる操作値に応じて変更するが、スライダnには、バンク番号BNのバンクの中のN番目のパートが割り当てられているので、そのパートの音量値を変更する。
その後そのパラメータをディスプレイに表示中であればステップS122でその表示を更新して処理を終了する。スライダの場合にはシンセサイザ100側の処理を更新する必要がないので、変更後の設定値は送信しない。
以上の処理を行うことにより、スライダの操作によってDAWソフトにおける音量値を設定することができる。
【0066】
ところで、以上の図4乃至図14のフローチャートに示した処理においては図示を省略したが、INFOキー(キー35)以外の操作子が操作された場合、実際には図15のフローチャートに示す処理を実行している。
すなわち、シンセサイザ100のCPU101は、操作子が操作されると図15の左側のフローチャートに示す処理を開始し、ステップS131でINFOキーが押下されていた場合にはステップS132で、操作された操作子の機能を示すテキストを図3に示したように表示器108に表示して処理を終了する。この場合には操作子の操作に係る通常の動作は行わない。
【0067】
なお、操作子の機能は、リモートモードでは制御対象のソフトに応じて異なるため、操作子の種類だけでなく、現在リモート制御中のDAWソフトが何れのDAWソフトであるかを特定する機種フラグRTの値も参照して適当なテキストを選択する。また、キー群42,43の各キーに関してはDAWソフトの保持するバンク番号BNに基づいて、スライダ群13やノブ群14の各操作子に関してはそのBNとシンセサイザ100の保持するフラグUHの値に基づいて、それぞれ割り当てられているパートを特定してパート番号等のテキストを表示するようにしてもよい。さらに、ノブ群14の各ノブに関しては、DAWソフトの保持するページ番号PNに基づいてそのノブに割り当てられているパラメータを特定し、そのパラメータ名を表示するようにしてもよい。また、テキストを表示する期間は、操作子が操作されている間だけでもよいが、操作後所定時間表示するようにしてもよい。
【0068】
一方、ステップS131でINFOキーが押下されていなかった場合には、ステップS133以降で、各操作子の操作に係る通常の処理を実行する。図4乃至図14を用いて具体的に操作時の処理を説明した操作子については、実際に実行するのはこの部分の処理をその具体的な処理に置き換えたものになる。
このような処理を行うことにより、ユーザが任意の時点で各操作子の機能を参照できるので、操作子と機能との対応関係が複雑であっても、そのキーの機能を容易に認識できるようにすることができる。
【0069】
このシンセサイザ100においては、以上の各フローチャートに示した処理を実行し、リモートモードにおいてパネル操作子109を構成する各操作子を上述したように機能させることにより、DAWソフトにおけるほぼ全ての機能を制御可能にしている。
そして、マトリクス状に配置したキーの各列をDAWソフトにおける1パートに対応させたことにより、キーの並びとパート番号との対応付けが認識しやすくなると共に、1列の各行のキーによって1パートの複数のパラメータの設定が可能になることから、操作性も向上させることができる。
【0070】
また、シンセサイザ等の多くの電子鍵盤楽器においては音色選択のための多数のキーをマトリクス状に操作パネル107の右手側に配置しているため、これらのキーを上記のように機能させることにより、現存する広範な機種においてハードウェアの設計変更を行うことなく上記の効果を得ることができ、コストも低く抑えることができる。
また、数の少ないスライダやノブは、そのキーに割り当てたパート(カレントパート)の中で対応するパートを割り当て、またその切り替えを行うようにしているので、スライダやノブの数とマトリクス状に配置したキーの列数が異なっても、それぞれに対するパートの割り当て状態の認識が容易である。
【0071】
そして、キーの列数をスライダやノブの数の2以上の整数倍にすれば、カレントパート内でのスライダやノブに対するパートの割り当て操作や割り当て状態の認識も容易になる。さらに、カレントパートを変更した場合にそれに応じてスライダやノブに対するパートの割り当ても変更するので、スライダやノブの数よりも大きい単位で切り替え操作を行うことができ、番号が離れたパートに切り替える場合でも少ない操作回数で切り替えを行うことができる。
また、表示器108に各キーと対応する機能を示す情報を表示させるようにすることにより、各操作子にリモートモードにおいてローカルモード時とは関係ない機能を割り当てた場合でも、ユーザが各キーの機能を容易に認識することができる。
【0072】
なお、ここではスライダが電動スライダである場合の処理について説明したが、スライダのつまみを移動させる機能がない場合には、UHに応じた表示処理のうち図5のステップS16及びS18に当たる処理は当然行わない。そしてこれに代えて、図14のステップS121において、スライダが一旦設定値に対応する位置に移動されるまではスライダが操作されても音量値を変更しないようにする。このようにすれば、スライダの初期位置が設定値と離れていた場合でも、急激に音量値が変更されて不自然な聴感になることを防止できる。
【0073】
また、この発明の主要な特徴は、マトリクス状に配置した操作子の各列及び複数並べて配置したスライダやノブに対するパートの割り当てやその切り替えの方式であるので、上述した各操作子の配置及び数や機能の割り当てについては、適宜変更してよい。例えば、ここではマトリクス状に配置したキーの列数がスライダやノブの数の2倍であったが、これを3倍以上の整数倍にしてもよい。そしてこの場合でも、カレントパート内でのスライダやノブへのパートの割り当ては、スライダやノブの数のパート単位で行うことに変わりはない。
【0074】
また、ここではリモートモードにおいてシンセサイザ100の発行する制御データのプロトコルは1種類だけである例について説明した。しかし、現存のDAWソフトの中には、複数のプロトコルに対応しているものもある一方で、特定のプロトコルにしか対応していないものもある。そこで、後者のようなDAWソフトにも対応できるように、シンセサイザ100が、複数のプロトコルの中から選択したプロトコルで制御データが発行できるようにしてもよい。
さらにまた、ここではこの発明をシンセサイザに適用した例について説明したが、キーボード等の他の電子鍵盤楽器に適用することも可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明のアプリケーションソフトのリモート制御方法あるいは電子鍵盤楽器によれば、外部のコンピュータ上で動作するアプリケーションソフトのリモート制御を行う際の操作性を向上させることができる。また、所定の操作に応じて各操作子と対応する機能を示す情報を表示させるようにすれば、リモート制御時の各操作子の機能をユーザが容易に認識できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子鍵盤楽器の実施形態であるシンセサイザの構成を示すブロック図である。
【図2】そのシンセサイザの表示器における表示画面の例を示す図である。
【図3】その別の例を示す図である。
【図4】図1に示したシンセサイザにおいてリモート制御キーが押下された場合の処理を示す図である。
【図5】同じくAUDIOパート編集画面における操作を選択するキーが押下された場合の処理を示す図である。
【図6】PCがディスプレイに表示するAUDIOミキサ画面の例を示す図である。
【図7】図1に示したシンセサイザにおいてバンクUPキーが押下された場合の処理を示す図である。
【図8】同じくスライダ群やノブ群の各操作子へのパートの割り当てを変更するキーが押下された場合の処理を示す図である。
【図9】DAWソフトにおけるスライダ群やノブ群の各操作子へのパートの割り当て状態の遷移の一部を示す図である。
【図10】図1に示したシンセサイザにおいてページUPキーが押下された場合の処理を示す図である。
【図11】同じくマトリクス状に配置したキーのうちx行y列のキーxyが押下された場合の処理を示す図である。
【図12】同じくノブ群のうちn番目のノブnが操作された場合の処理を示す図である。
【図13】ノブが操作された場合の表示器における表示の切り替えについて説明するための図である。
【図14】図1に示したシンセサイザにおいてスライダ群のうちn番目のスライダnが操作された場合の処理を示す図である。
【図15】同じく、各操作子が操作された場合の処理を一般的に示す図である。
【図16】各操作子に対応させる機能をDAWソフト毎に記載したテーブルの例を示す図である。
【図17】従来のシンセサイザの操作パネルにおける表示器及び操作子の配置を示す図である。
【図18】図17に符号Aで示した部分を拡大して示す図である。
【図19】同じく符号Bで示した部分を拡大して示す図である。
【図20】同じく符号Cで示した部分を拡大して示す図である。
【符号の説明】
13…スライダ群、14…ノブ群、16…メインスライダ、17…リモート制御キー、35…INFOキー、41,42,43…キー群、71…ラジオボタン、72…ファンクションキー表示部、73…機能表示部、100…シンセサイザ、101…CPU、102…フラッシュメモリ、103…RAM、104…音源部、105…MIDII/O、106…演奏操作子、107…操作パネル、108…表示器、109…パネル操作子、110…PCI/O、111…システムバス、120…サウンドシステム、200…PC

Claims (5)

  1. 操作パネルに、操作子として、複数並べて配置されたスライダ操作子と、任意の自然数をk,前記スライダ操作子の数をn,2以上の自然数をmとしてk行n×m列にマトリクス状に配置された操作子群とを少なくとも備え、コンピュータと通信する通信手段を有する電子鍵盤楽器によって、前記コンピュータ上で実行され複数パートの音響信号を編集するためのアプリケーションソフトの動作をリモート制御するアプリケーションソフトのリモート制御方法であって、
    前記操作パネルに備えた操作子が受け付けた操作に従って、前記電子鍵盤楽器が前記コンピュータに制御信号を送信して該コンピュータに前記アプリケーションソフトにおける編集のパラメータを設定させ、
    前記電子鍵盤楽器の前記操作子群の各列の操作子それぞれ前記アプリケーションソフトにおけるn×mパートの各々を割り当て、その列の各行の操作子を、割り当てたパートに関するパラメータを設定するための操作子として機能させ、
    前記各スライダ操作子にそれぞれ、前記操作子群の操作子を割り当てたn×mパートのうちのnパートの各々を割り当て、そのスライダ操作子を、割り当てたパートに関する音量を設定するための操作子として機能させ、
    前記各スライダ操作子割り当てるパートを、前記操作子群の操作子割り当てたn×mパートの中でnパート単位で切り換え、
    前記操作子群の各列の操作子割り当てるパートを、前記アプリケーションプログラムが取り扱うパートの中でn×mパート単位で切り換えることを特徴とするアプリケーションソフトのリモート制御方法。
  2. 請求項1記載のアプリケーションソフトのリモート制御方法であって、
    前記電子鍵盤楽器が、
    前記リモート制御の対象とするアプリケーションソフトの指定を受け付け、
    該指定に従って、前記操作パネルに備えた各操作子と該操作子によって制御する前記アプリケーションソフトの機能との対応関係を定め、
    当該電子鍵盤楽器に設けた所定の操作子と共に他の操作子が操作された場合に、該他の操作子と対応する機能を示す情報を表示することを特徴とするアプリケーションソフトのリモート制御方法。
  3. 通信手段によって通信可能な外部のコンピュータ上で実行される、複数パートの音響信号を編集するためのアプリケーションソフトの動作をリモート制御する機能を備えた電子鍵盤楽器であって、
    k,nを自然数、mを2以上の自然数として、
    左手側に並べて配置されたn列のスライダ操作子と、右手側にk行n×m列にマトリクス状に配置された操作子群とを操作子として少なくとも有する操作パネルと、
    リモートモードとローカルモードを選択するためのモード選択手段と、
    前記ローカルモードにおいて、前記操作パネルに備えた各操作子が受け付けた操作に従って当該電子鍵盤楽器の動作を制御するローカル制御手段と、
    前記リモートモードにおいて、前記操作パネルに備えた前記各操作子が受け付けた操作に応じて前記アプリケーションソフトの動作を制御するための制御データを生成し、生成した制御データを前記コンピュータに送信することにより前記アプリケーションソフトの動作をリモート制御するリモート制御手段とを設け、
    該リモート制御手段に、
    前記アプリケーションソフトに前記複数パートのうちのn×mパートをカレントパートとして前記操作子群の操作子によるリモート制御の対象とさせるための第1の制御データを生成する手段と、
    前記操作子群の各列の操作子に列毎にそれぞれ前記カレントパート中の各パートを割り当て、その列の各行の操作子が、割り当てたパートに関するパラメータを設定するための操作子であると定める手段と、
    前記操作子群のいずれかの操作子の操作に応じて、前記アプリケーションソフトに、前記カレントパートのうちの、該操作された操作子の列に応じたパートのその操作子の行に応じたパラメータを変更させるための第2の制御データを生成する手段と、
    前記カレントパートのうちのnパートをサブパートと定める手段と、
    前記各スライダ操作子に、前記サブパート中の各パートをそれぞれ割り当て、そのスライダ操作子が、割り当てたパートに関する音量を設定するための操作子であると定める手段と、
    いずれかの前記スライダ操作子の操作に応じて、前記アプリケーションソフトに、前記サブパートのうちの、操作されたスライダ操作子の列に応じたパートの音量のパラメータを変更させるための第3の制御データを生成する手段とを設けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
  4. 請求項3記載の電子鍵盤楽器であって、
    前記操作パネルに表示手段を設け、
    さらに、前記操作パネル上の所定の操作子と共に該操作パネル上の他の操作子が操作された場合に、前記リモート制御手段が該他の操作子の操作に応じた制御データを前記コンピュータに送信しないように制御すると共に、該制御データによって制御される前記アプリケーションソフトの機能を示す情報を前記表示手段に表示させる手段を設けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
  5. 請求項3記載の電子鍵盤楽器であって、
    前記操作パネルに表示手段を設け、
    さらに、前記リモート制御の対象とするアプリケーションソフトを特定する特定情報を生成する手段と、
    前記操作パネル上の所定の操作子と共に該操作パネル上の他の操作子が操作された場合に、前記リモート制御手段が該他の操作子の操作に応じた制御データを前記コンピュータに送信しないように制御すると共に、前記特定情報によって特定されるアプリケーションソフトについて、該制御データによって制御される機能を示す情報を前記表示手段に表示させる手段を設けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
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