JP2008026544A - 電子音楽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネルを用いて、モジュレーションやピッチベンドなどの楽音制御情報の値を制御する場合に、その制御操作性をより向上させることが可能となる電子音楽装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル3上には、2次平面からなる楽音制御情報制御部3aが設けられ、楽音制御情報制御部3a上には、X軸およびY軸が定義されている。そして、X軸およびY軸には、それぞれ異なる種類の楽音制御情報を割り当てることができるように構成され、図示例では、X軸にモジュレーションデプスが割り当てられ、Y軸にピッチベンドが割り当てられている。ユーザが、たとえば自分の指Fを用いて、楽音制御情報制御部3aを摺動操作すると、楽音制御情報制御部3a上の現在位置Cが“+”の印で表示されるとともに、摺動操作の開始位置Sから現在位置Cまでの軌跡が、たとえば、経過時間に応じた太さおよび移動速度に応じた色で表示される。
【選択図】図3

Description

本発明は、タッチパネルを備えた電子音楽装置に関する。
タッチパネルを備えた電子音楽装置は、従来から知られている。
このような電子音楽装置として、ユーザが、たとえば指でタッチパネルを押圧すると、タッチパネルのXY平面(タッチパネル上に定義されたX軸とY軸によって形成される2次平面)上の押圧位置(XY座標)を検出し、検出した押圧位置に基づいて各種楽音制御情報(楽音パラメータ)の値を制御するようにしたものがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、上記XY平面のX軸とY軸に、それぞれ異なる楽音制御情報を割り当てることができるようにしたものや、タッチパネル上に、楽音制御情報の値を制御するための操作子(つまみやスイッチなど)をGUI(Graphical User Interface)で表示し、ユーザがその操作子を操作することで、当該楽音制御情報の値を制御するようにしたものもある。
特開平6−59795号公報
ところで、タッチパネルを用いて、モジュレーションやピッチベンドなどの楽音制御情報の値を制御する場合には、楽音制御情報の現在値に対するタッチパネル上の位置や、楽音制御情報の過去値から現在値に至る変化履歴に対するタッチパネル上の軌跡などをタッチパネル上に表示できれば、ユーザは、楽音制御情報の現在値や現在値に至る変化履歴などを一目で確認できるので、楽音制御情報の値を制御し易い。
しかし、上記従来の電子音楽装置では、楽音制御情報の現在値や現在値に至る変化履歴などをタッチパネル上に表示していないので、この点について更なる改良の余地が残っている。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、タッチパネルを用いて、モジュレーションやピッチベンドなどの楽音制御情報の値を制御する場合に、その制御操作性をより向上させることが可能となる電子音楽装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電子音楽装置は、演奏操作情報を取得する演奏情報取得手段と、ユーザによる押圧操作を検出するとともに、各種情報を表示するタッチパネルと、該タッチパネルに対してユーザが行った押圧操作から、当該タッチパネル上の操作位置を検出する検出手段と、該検出手段によって検出された操作位置に基づいて、前記タッチパネル上に設けられた2次平面を形成する第1および第2の軸のそれぞれに割り当てられた第1および第2の楽音制御情報の各値を生成する楽音制御情報生成手段と、該楽音制御情報生成手段によって生成された楽音制御情報および前記演奏情報取得手段によって取得された演奏操作情報に基づいて、楽音を生成する楽音生成手段と、前記検出された操作位置に基づいて、前記第1および第2の楽音制御情報に対応する、前記2次平面上の位置を指示する位置情報を生成する位置情報生成手段と、該位置情報生成手段によって生成された位置情報が示す位置を前記2次平面上に所定の表示態様で表示させる表示手段とを有することを特徴とする。
ここで、位置情報生成手段が生成する位置情報は、検出手段が検出した、ユーザの操作位置を常に指示するとは限らない。タッチパネル上に設けられた2次平面を形成する第1および第2の軸のそれぞれに割り当てられた第1および第2の楽音制御情報のうち、少なくとも一方が、ユーザが前記2次平面に対する押圧を止めたときに、所定位置に戻る(所定値に移動する)種類のものである場合には、前記位置情報は、この所定位置を指示し、ユーザの操作位置を指示しない。一方、前記第1および第2の楽音制御情報のいずれも、ユーザが前記2次平面に対する押圧を止めたとしても、所定位置に戻らない種類のものである場合には、前記位置情報は、ユーザの操作位置を指示する。
請求項2に記載の電子音楽装置は、請求項1の電子音楽装置において、前記生成された位置情報を、時間の経過に応じた順序で複数個記録する記録手段をさらに有し、前記表示手段は、前記記録手段に記録された複数個の位置情報のうち、最新の位置情報から所定時間遡った位置情報までの軌跡を前記2次平面上に表示させることを特徴とする。
請求項3に記載の電子音楽装置は、請求項2の電子音楽装置において、前記表示手段は、軌跡表示に使用する位置情報のうち、前記記録手段に最も古く記録された時刻からの経過時間に応じた表示態様で当該軌跡を表示することを特徴とする。
請求項4に記載の電子音楽装置は、請求項3の電子音楽装置において、前記記録された複数個の位置情報のそれぞれについて、その直前に記録された位置情報が示す位置からの移動速度を算出する算出手段をさらに有し、前記表示手段は、前記算出手段によって算出された移動速度を加味した表示態様で前記軌跡を表示することを特徴とする。
請求項5に記載の電子音楽装置は、請求項1〜4のいずれかの電子音楽装置において、前記第1および第2の楽音制御情報を含む演奏情報を入力する入力手段をさらに有し、前記表示手段は、前記入力手段によって入力された演奏情報に含まれる前記第1および第2の楽音制御情報に対応する、前記2次平面上の位置も表示させることを特徴とする。
請求項6に記載の電子音楽装置は、請求項1〜5のいずれかの電子音楽装置において、前記表示手段は、前記第1および第2の楽音制御情報にそれぞれ対応付けられた単位および/またはレンジのスケールを前記第1および第2の軸に表示させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザがタッチパネル上に設けられた2次平面上を押圧操作することで、当該2次平面を形成する第1および第2の軸にそれぞれ割り当てられた第1および第2の楽音制御情報の各値を生成制御できるとともに、その操作位置に基づいて、前記第1および第2の楽音制御情報に対応する、当該2次平面上の位置を所定の表示態様で表示できるので、ユーザは、押圧操作時の2次平面上の操作位置だけでなく、押圧操作の停止後の2次平面上の位置を確認することができ、これにより、第1および第2の楽音制御情報に対するユーザの制御操作性が向上する。
請求項2に記載の発明によれば、記録手段に記録された複数個の位置情報のうち、最新の位置情報から所定時間遡った位置情報までの軌跡が前記2次平面上に表示されるので、ユーザは、第1および第2の楽音制御情報がどのように制御されたかを一目で確認することができる。
請求項3に記載の発明によれば、軌跡表示に使用する位置情報のうち、前記記録手段に最も古く記録された時刻からの経過時間に応じた表示態様で当該軌跡が表示されるので、ユーザは、第1および第2の楽音制御情報がどのように制御されたかを一層明確に確認することができる。
請求項4に記載の発明によれば、算出手段によって算出された移動速度を加味した表示態様で前記軌跡が表示されるので、ユーザは、第1および第2の楽音制御情報がどのように制御されたかをより一層明確に確認することができる。
請求項5に記載の発明によれば、入力手段によって入力された演奏情報に含まれる前記第1および第2の楽音制御情報に対応する、前記2次平面上の位置も表示されるので、第1および第2の楽音制御情報に対して、ユーザが行った制御と、入力された演奏情報における制御とを比較することができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記第1および第2の楽音制御情報にそれぞれ対応付けられた単位および/またはレンジのスケールが前記第1および第2の軸に表示されるので、第1および第2の楽音制御情報に対するユーザの制御操作性がさらに向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の電子音楽装置は、発音タイミングや音高などの演奏操作情報を入力するための鍵盤を含む演奏操作子1と、各種情報を入力するための複数のスイッチやジョイスティックを含む設定操作子2と、楽音制御情報を含む各種情報の種類や値を入力するとともに、各種情報を表示するためのタッチパネル3と、演奏操作子1の操作状態を検出する検出回路4と、設定操作子2の操作状態を検出する検出回路5と、ユーザによるタッチパネル上の操作位置や操作圧力などの押圧操作を検出する検出回路6と、楽音制御情報の種類や値を入力するためのGUIを含む各種情報をタッチパネル3上に表示させる表示回路7と、装置全体の制御を司るCPU8と、該CPU8が実行する制御プログラムや、各種テーブルデータ等を記憶するROM9と、楽曲データ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM10と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ11と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種楽曲データ、各種データ等を記憶する外部記憶装置12と、外部からのMIDIメッセージを入力したり、MIDIメッセージを外部に出力したりするMIDIインターフェース(I/F)13と、通信ネットワーク101を介して、たとえばサーバコンピュータ(以下、「サーバ」と略して言う)102とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)14と、演奏操作子1から入力された演奏データや予め設定された楽曲データ等をオーディオ信号に変換する音源回路15と、該音源回路15からのオーディオ信号に各種効果を付与するための効果回路16と、該効果回路16からのオーディオ信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム17とにより構成されている。
上記構成要素4〜16は、バス18を介して相互に接続され、CPU8にはタイマ11が接続され、MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効果回路16にはサウンドシステム17が接続されている。ここで、通信I/F14および通信ネットワーク101は、有線方式のものに限らず、無線方式のものであってもよい。また、両方式のものを備えていてもよい。
外部記憶装置12としては、たとえば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブおよび光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。そして、外部記憶装置12には、前述のように、CPU8が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM9に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置12に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM10に読み込むことにより、ROM9に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU8にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
図2は、RAM10の所定位置に確保された位置情報群格納領域10aに格納される位置情報群のデータフォーマットを示す図である。
位置情報群格納領域10aは、所定時間nT(ここで、“n”は、所定の整数値であり、“T”は、位置情報を検出する周期であり、“nT”は、たとえば1秒である)分の位置情報群を保持するリングバッファによって形成されている。
位置情報群は、検出周期Tで検出された、タッチパネル3(厳密には、図3を用いて後述する楽音制御情報制御部3a)上の位置のX座標値およびY座標値と、この位置(のX座標値およびY座標値)とその前に検出された位置(のX座標値およびY座標値)とに基づいて算出した移動速度と、経過時間とを1組の位置情報とする複数(=n+1)組の位置情報によって構成されている。
最新の1組の位置情報(現在位置情報)は、図9を用いて後述するように、所定時間T毎に検出および算出されて位置情報群格納領域10aの所定位置に格納される。なお、現在位置のX座標値およびY座標値は通常、ユーザが押圧した楽音制御情報制御部3a上の位置のX座標値およびY座標値であるが、ユーザが楽音制御情報制御部3aに対する押圧を停止したときに、現在位置が押圧位置から所定位置に自動的に移動する場合もあるので、その場合には、現在位置のX座標値およびY座標値は、所定位置のX座標値およびY座標値となる。
以上のように構成された電子音楽装置が実行する制御処理を、まず図3および図4を参照してその概要を説明し、次に図5〜図11を参照して詳細に説明する。
図3は、タッチパネル3を、ピッチベンドおよびモジュレーションデプスの2種類の楽音制御情報の値を制御するデバイスとして使用したときに、タッチパネル3に表示された画面の一例を示す図である。
同図に示すように、タッチパネル3上には、2次平面からなる楽音制御情報制御部3aが設けられ、楽音制御情報制御部3a上には、X軸およびY軸が定義されている。そして、X軸およびY軸には、それぞれ異なる種類の楽音制御情報を割り当てることができるように構成され、図3の例では、X軸にモジュレーションデプスが割り当てられ、Y軸にピッチベンドが割り当てられている。なお、各軸に割り当てられる楽音制御情報の種類が決まると、その楽音制御情報の値のレンジ(最大値および最小値)の初期値は、デフォルト値が自動的に設定されるが、このレンジの初期値は、図8を用いて後述するように、ユーザが自由に変更できるようになっている。
ユーザが、たとえば自分の指Fを用いて、楽音制御情報制御部3aを摺動操作すると、楽音制御情報制御部3a上の現在位置Cが“+”の印で表示されるとともに、摺動操作の開始位置Sから現在位置Cまでの軌跡が所定の表示態様で表示される。ここで、軌跡表示は、前記位置情報群格納領域10aに格納された位置情報群に基づいて行われる。したがって、軌跡の始点Sは、厳密には、摺動操作の開始位置ではなく、位置情報群中、最も古く格納された位置情報の組の位置に対応する。もちろん、摺動操作時間が所定時間nT(本実施の形態では、1秒)内であれば、軌跡の始点Sは、摺動操作の開始位置と一致する。また、所定の表示態様とは、たとえば、経過時間に応じた太さおよび移動速度に応じた色である。図3の例では、軌跡の形状は、現在位置Cに近づくに従って太く表示されているが、その色は、変化していない。これは、図面に色付けすることができないからであり、実際には、タッチパネル3として、カラー表示可能なものを採用し、軌跡は、摺動操作の移動速度に応じて色付けされている。色付け態様は、たとえば、色の濃さを変えたり、色自体を変えたりする態様が考えられる。色の濃さを変える態様を採用した場合には、グラデーション表示できるものであれば、カラー表示のタッチパネル3に代えて、白黒表示のタッチパネルを採用してもよい。このように、本実施の形態では、軌跡の表示態様を経過時間および移動速度に応じて変更するようにしたので、位置情報群を構成する位置情報の組に、経過時間および移動速度を含ませている。なお、表示態様は、選択可能なものを複数個予め用意しておき、その中からユーザが選択できるようにしてもよい。このようにすることで、軌跡の表示態様の自由度を高めることができる。具体的には、時間経過によらず太さが一定の軌跡や、移動速度によらず色が一定の軌跡など、ユーザの好みの表示態様で、軌跡を表示することができる。
また、本実施の形態では、外部演奏情報を入力し、この外部演奏情報に含まれる楽音制御情報を取得し、取得した楽音制御情報が、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てられたものであれば、その軌跡を楽音制御情報制御部3a上に表示することができるようにもなっている。図3の例で、始点S′から現在位置C′までの軌跡が、外部演奏情報から取得された楽音制御情報の軌跡に相当する。ここで、外部演奏情報としては、具体的には、前記MIDII/F13を介して入力された、他のMIDI機器100からの演奏情報や、外部記憶装置12に記憶された演奏データを再生することにより生成された演奏情報を挙げることができる。なお、外部演奏情報から取得された楽音制御情報は、位置情報群格納領域10aとは別の、RAM10上の領域であるが、位置情報群格納領域10aと同じデータフォーマットの領域(図示せず)に格納され、この領域に格納された位置情報群に基づいて、始点S′から現在位置C′までの軌跡が所定の表示態様で表示される。
なお、選択した楽音制御情報やユーザの嗜好によっては、軌跡を表示しない方がよい場合もあるので、本実施の形態では、軌跡表示をするかどうかを選択できるように構成されている。また、外部演奏情報から取得された楽音制御情報の軌跡を表示するかどうかを、ユーザが選択できるようにしてもよい。
図4は、タッチパネル3を、ピッチベンドおよびブライトネスの2種類の楽音制御情報の値を制御するデバイスとして使用したときに、タッチパネル3に表示された画面の一例を示す図である。
図4の表示例は、図3の表示例に対して、Y軸に割り当てた楽音制御情報(ピッチベンド)の最小値と、X軸に割り当てた楽音制御情報の種類(ブライトネス)と、ユーザが楽音制御情報制御部3aに対する摺動操作後、指Fを楽音制御情報制御部3aから離したことが異なっている。この違いにより、まず、X軸およびY軸の表示位置および表示態様が異なっている。次に、ユーザが摺動操作後、指Fを楽音制御情報制御部3aから離すと、現在位置Cは、所定位置C″まで等速度で移動して停止する。このように、現在位置Cを、ユーザが指Fを離した位置から所定位置C″まで自動的に移動させるようにしたのは、ピッチベンドは、通常ピッチベンドホイールという操作子によって制御され、ユーザがピッチベンドホイールから手を離して、それを操作しない状態にすると、ピッチベンドホイールは初期状態に自動的に戻って、ピッチベンドが制御されない状態になるからである。したがって、図4の図示例では、X座標の値(=ブライトネスの値)を変更せずに、Y座標の値(=ピッチベンドの値)のみ所定値に変更するようにしている。もちろん、X軸にも、ピッチベンドと同様に、操作しないときには初期状態に戻す種類の楽音制御情報が割り当てられている場合には、X座標もY座標と同様に、所定値に変更するようにすればよい。これとは逆に、Y座標に、ブライトネスと同様に、操作しないときでも初期状態に戻す必要のない種類の楽音制御情報が割り当てられている場合には、Y座標もX座標と同様に、摺動操作を終えた状態を維持するようにすればよい。
なお、図3と図4を見比べれば分かるように、“+”の印は、楽音制御情報制御部3aが押圧されているときには、押圧されていないときより、拡大して表示されている。これは、“+”の印が小さいままであると、指Fで“+”の印が隠れて、楽音制御情報制御部3aのどこが押さえられているかユーザにとって分かり辛いからである。
また、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てる楽音制御情報は、連続的な値を持つ種類のもの、たとえば、MIDIのコントロールチェンジ、パラメータコントロール、ピッチベンドなどが望ましい。ノートオン/オフなどの2値情報では、その軌跡を表示する意味が乏しいからである。しかし、離散的な値を持つ種類の楽音制御情報であっても、その軌跡を表示する意味があるものについては、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てる対象としてもよい。
次に、この制御処理を詳細に説明する。
図5は、本実施の形態の電子音楽装置、特にCPU8が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。本メインルーチンは、前記タイマ11が所定時間(たとえば、3msec)を計時する毎に発生するタイマ割り込みに応じて起動され、実行されるる。
本メインルーチンは、
(1)ユーザが操作した演奏操作子に応じて楽音生成を行う演奏操作処理(ステップS1)
(2)ユーザが選択した楽音制御情報を楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てる楽音制御情報選択処理(ステップS2)
(3)楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てられた楽音制御情報のレンジを設定するレンジ設定処理(ステップS3)
(4)楽音制御情報制御部3a上の現在位置に関する処理を行う現在位置処理(ステップS4)
(5)楽音制御情報制御部3a上の現在位置の軌跡を表示する軌跡処理(ステップS5)
(6)外部演奏情報から取得した楽音制御情報に基づいて軌跡を表示する外部演奏情報処理(ステップS6)
によって、主として構成されている。なお、上記(4)〜(6)の処理は、本実施の形態では、タイマ割り込み毎、つまり3msec毎に実行されているが、それほど精度よく軌跡を表示しなくてもよい場合(前記周期T=3msecでなくてもよい場合)には、所定のタイマ割り込み回数毎に実行するようにすればよい。以下、(1)〜(6)の各処理について順に説明する。
図6は、前記(1)の演奏操作処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、(1)演奏操作処理では、前記演奏操作子1のうち、特に鍵盤が操作されたときに、操作された鍵に応じた操作イベントデータ、具体的には、その押鍵鍵の音高に対応するキーコードデータ、その押鍵に応じたベロシティデータおよびキーオンデータからなる操作イベントデータを生成し、その操作イベントを音源回路15に送信することで、音源回路15から操作イベントに応じた楽音信号を発生させる。これにより、演奏操作子1に対する操作を楽音生成に反映させる(ステップS11→S12)。
図7は、前記(2)の楽音制御情報選択処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、(2)楽音制御情報選択処理では、ユーザが楽音制御情報制御部3aのX軸あるいはY軸に対する楽音制御情報の選択操作を行うと、まず、X軸あるいはY軸について、所定の選択肢、つまり選択可能な楽音制御情報の種類をユーザに提示する(ステップS21→S22)。ここで、X軸あるいはY軸に対する楽音制御情報の選択操作とは、具体的には、たとえば前記図3で、X軸あるいはY軸に割り当てられる楽音制御情報の名称を表示する表示欄3bxあるいは3by内またはその近傍を指Fで押圧操作することである。そして、この押圧操作により、表示欄3bxあるいは3byの下側に、当該軸に選択可能な複数の楽音制御情報の名称が記載されたプルダウンメニュー(選択肢)が表示される。もちろん、この選択操作方法および選択肢の提示方法は、一例に過ぎず、他の方法を採用してもよい。
このプルダウンメニューの中から、ユーザがいずれかの楽音制御情報を選択すると、選択された楽音制御情報が対応する軸に割り当てられ、その楽音制御情報のレンジ、つまり最大値および最小値が初期値に設定される(ステップS23)。本実施の形態では、前述のように、楽音制御情報毎にレンジの初期値がデフォルト設定されているので、楽音制御情報の種類が決まれば、その初期値は一意的に決まり、この初期値が自動的に設定される。もちろん、これに限らず、楽音制御情報の初期値を、ユーザが任意に決定するようにしてもよい。
そして、X軸あるいはY軸について、選択された楽音制御情報の値(現在値)を取得し、タッチパネル3上の位置、つまり楽音制御情報制御部3a上の位置を算出して保持し(ステップS24)、前記位置情報群格納領域10aを初期化した(ステップS)後、タッチパネル3の表示を更新する(ステップS26)。
(2)楽音制御情報選択処理によれば、たとえば、ユーザがX軸にモジュレーションデプスを、Y軸にピッチベンドを割り当てた場合には、前記図3に示すように、X座標の表示欄3bx〜3dxには、「モジュレーションデプス」、「127」および「0」が表示され、Y座標の表示欄3by〜3dyには、「ピッチベンド」、「+2oct(オクターブ)」および「−2oct」が表示される。そして、X軸およびY軸の表示位置と表示態様が決定され、決定された表示位置と表示態様で、X軸およびY軸が表示される。つまり、図3の例では、XY座標の原点Oは、Y軸の中央に位置し、X軸の端に位置するので、XY座標の原点Oが楽音制御情報制御部3aの左端部中央に近くなるように、X軸およびY軸が表示される。さらに、現在位置を示す“+”の印が、楽音制御情報制御部3a上の前記算出された位置に通常の大きさで表示される。
図8は、前記(3)のレンジ設定処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
この(3)レンジ設定処理は、X軸あるいはY軸に現在割り当てられている楽音制御情報のレンジ、つまり最大値あるいは最小値を設定(変更)するための設定操作をユーザが行ったときに、起動されて実行される(ステップS31→S32)。ここで、設定操作は、前記図7で説明した、選択操作と同様の操作、つまり、X軸あるいはY軸の最大値あるいは最小値の表示欄3cx,3cy,3dxあるいは3dy内またはその近傍に対する、指Fでの押圧操作とすればよい。
たとえば、ユーザが表示欄3dyを指Fで押圧すると、表示欄3dyの下側に、「ピッチベンド」の最小値として設定可能な複数の値が記載されたプルダウンメニュー(選択肢)が表示される(ステップS32)。このプルダウンメニューの中から、ユーザがいずれかの値を選択すると、現在設定されている最小値(図3の例では、“−2oct”)が選択された値に変更される(ステップS33)。ユーザが、「ピッチベンド」の最小値として、たとえば“−1oct”を選択すると、「ピッチベンド」の最小値は、前記図4に示すように、“−1oct”と表示される。
なお、ステップS34およびS35の各処理はそれぞれ、前記図7のステップS25およびS26の各処理と同様であるので、その説明は省略する。
(3)レンジ設定処理によれば、ユーザが選択したレンジに、現在設定されているレンジが変更され、それに応じて、レンジの表示、X軸およびY軸の表示位置および表示態様も変更される。
図9は、前記(4)の現在位置処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
この(4)現在位置処理は、
(a)現在位置に関する情報を生成して前記位置情報群格納領域10aに格納する処理
(b)生成した現在位置に関する情報に基づいて楽音制御情報のイベントを生成して前記音源回路15あるいは効果回路16に送る処理
によって、主として構成されている。
そして、楽音制御情報制御部3aを指Fで押圧しているときの上記(a)および(b)の処理と、その押圧を止めたときの上記(a)および(b)の処理とを、1つのフローチャートによって実現している。
楽音制御情報制御部3aを指Fで押圧しているときには、まずCPU8は、その押圧位置を目標位置に設定する(ステップS41→S42)。次にCPU8は、その目標位置に対して所定の時定数(追従速度)で近づけることにより、現在位置を決定する(ステップS43)。楽音制御情報制御部3aを指Fで押圧しているときには、目標位置と現在位置は同じなので、このときCPU8は、目標位置をそのまま(つまり、所定の時定数で近づけることなく)現在位置に決定する。そしてCPU8は、現在位置のX座標値と前回位置のX座標値との差分Δxおよび現在位置のY座標値と前回位置のY座標値との差分Δyに基づいて、次式により、移動速度を算出する。
移動速度={(Δx)+(Δy)1/2/T
ここで、“T”は、前記周期である。
次にCPU8は、現在位置のX座標値およびY座標値と、上記算出した移動速度と、経過時間“0”とを、位置情報群格納領域10a中、最新情報を格納する位置に格納する(ステップS45)。
さらにCPU8は、現在位置のX座標値およびY座標値を、X軸およびY軸にそれぞれ割り当てられている楽音制御情報の各値に変換し、変換して得られた楽音制御情報の各値を含むイベントデータを生成して、音源回路15あるいは効果回路16に送信する(ステップS46)。ここで、生成するイベントデータの個数や種類は、X軸およびY軸に割り当てられている楽音制御情報の種類によって異なり、生成したイベントデータを音源回路15と効果回路16のいずれに送信するかも、X軸およびY軸に割り当てられている楽音制御情報の種類によって異なる。上記「イベントデータを生成して、音源回路15あるいは効果回路16に送信する」とは、この意味である。
楽音制御情報制御部3aを指Fで押圧した後、その押圧を止めたとき、つまり、指Fを楽音制御情報制御部3aから離したときに、X軸あるいはY軸に割り当てられている楽音制御情報が、前述したように、所定位置に戻る種類のものである場合には、CPU8は、その所定の戻り位置を目標位置に設定する(ステップS41→S47→S48)。そしてCPU8は、その目標位置に対して所定の時定数(追従速度)で近づけることにより、現在位置を決定する(ステップS43)。
これ以降の処理は、楽音制御情報制御部3aを指Fで押圧しているときの、対応する処理(ステップS44〜S46の処理)と同様であるので、その説明は省略する。
図10は、前記(5)の軌跡処理の詳細な手順を示すフローチャートであり、この(5)軌跡処理は、前記図3および図4で説明した、楽音制御情報制御部3a上に軌跡を描く処理を主として行う。
図10において、まずCPU8は、現在位置に、現在位置を示す印(本実施の形態では、“+”)を表示する(ステップS51)。本実施の形態では、“+”の印の形状は、ユーザが楽音制御情報制御部3aを押圧しているかどうかに応じて変化するので、ステップS51では、CPU8は、前記検出回路6からの出力値をチェックし、ユーザが楽音制御情報制御部3aを押圧しているときには、“+”の印を通常の形状から所定倍拡大して表示する。
次に、軌跡表示を行う設定が選択されていれば(つまり、軌跡表示をする/しないを表示する表示欄3eに「する」が表示されていれば)、CPU8は、位置情報群格納領域10aに格納されている、最新(経過時間“0”)の位置情報の組から所定時間nT(たとえば、1秒)遡った位置情報の組に至るまで1組ずつ軌跡を描く処理の対象とし(ステップS53およびS57)、処理対象とした位置情報の組毎に、次のようにして順次軌跡を描く。すなわち、CPU8は、処理対象の位置(X座標値およびY座標値)からその1つ(時間T)遡った位置(X座標値およびY座標値)にかけて、経過時間に応じた太さおよび移動速度に応じた色で軌跡を描く(ステップS54)。そして、CPU8は、処理対象の経過時間に所定時間Tを加算する(ステップS55)。前記(4)現在位置処理のステップS45では、最新の現在位置を経過時間“0”で位置情報群格納領域10aに格納するため、位置情報群格納領域10aに格納されている位置情報群中、それより古い位置情報の組は、前記周期Tだけ、経過時間を古くしておく必要がある。ステップS55の処理は、この処理を行うものであり、軌跡を描く処理と直接関係するものではない。
(5)軌跡処理によれば、前記図3に示すような、開始位置Sから現在位置Cまでの軌跡や、前記図4に示すような、開始位置Sから現在位置Cを経過して所定位置C″までの軌跡が楽音制御情報制御部3aに描かれる。
図11は、前記(6)の外部演奏情報処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
この(6)外部演奏情報処理では、
(a)外部演奏情報からイベントを1つ取得し(ステップS61)
(b)この取得したイベントを、音源回路15あるいは効果回路16に送信し(ステップS62)
(c)上記(b)で取得したイベントが、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てられた楽音制御情報を含むイベントであるときには、このイベントに応じた現在位置に関する情報の組を求めて、前記RAM10の所定位置に確保された位置情報群格納領域(前記位置情報群格納領域10aとは異なる領域)に格納し(ステップS64〜S66)
(d)前記(5)軌跡処理と同様の処理を行い(ステップS67)
(e)外部演奏情報に含まれるすべてのイベントについて、上記(a)〜(d)の処理を行う(ステップS68)。
(6)外部演奏情報処理によれば、前記図3に示すような、開始位置S′から現在位置C′までの軌跡が楽音制御情報制御部3aに描かれる。
このように、本実施の形態では、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に異なる種類の楽音制御情報を割り当て、ユーザが楽音制御情報制御部3aに対して行った押圧操作から、楽音制御情報制御部3a上の操作位置を検出し、該検出された操作位置に基づいて、当該割り当てられた楽音制御情報の各値を変更制御するようにしたので、楽音制御情報制御部3a上を押圧操作するだけで、当該割り当てられた楽音制御情報の各値を簡単かつ自由に変更制御することができる。また、前記検出された操作位置に基づいて、楽音制御情報制御部3a上の現在位置を表示するようにしたので、楽音制御情報制御部3aに対する押圧がなくなったときに所定値に自動的に移動する種類の楽音制御情報が、X軸あるいはY軸に割り当てられていた場合でも、移動後の現在位置が楽音制御情報制御部3a上に表示される。したがって、その後、当該楽音制御情報の各値を変更制御する場合に、ユーザは、楽音制御情報制御部3a上の現在位置から、当該楽音制御情報の各現在値を一目で確認でき、これにより、当該楽音制御情報に対するユーザの制御操作性が向上する。
また、楽音制御情報制御部3a上には、現在位置から所定時間前の位置までの軌跡が表示されるので、ユーザは、当該割り当てられた楽音制御情報の各値がどのように制御されたかを一目で確認することができる。さらに、軌跡は、経過時間に応じた太さおよび移動速度に応じた色で表示されるので、ユーザは、当該割り当てられた楽音制御情報の各値がどのように制御されたかを一層明確に確認することができる。
また、外部演奏情報を入力し、この外部演奏情報に含まれる楽音制御情報を取得し、取得した楽音制御情報が、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てられたものであれば、その軌跡も楽音制御情報制御部3a上に表示するようにしたので、当該割り当てられた楽音制御情報の各値に対して、ユーザが行った制御と、入力された演奏情報における制御とを比較することができる。
さらに、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に割り当てられた楽音制御情報のレンジを変更できるようにし、ユーザが当該楽音制御情報のレンジを変更したときに、その変更に従って、X軸およびY軸の表示位置および表示態様を変更するようにしたので、レンジが変更された楽音制御情報に対するユーザの制御操作性が向上する。
図12は、軌跡を他の表示態様で表示したときの表示例を示す図であり、楽音制御情報制御部3a上の位置の軌跡は、前記図3および図4のように連続的に表示するものに限らず、図12に示すように、半径の異なる円を離散的に表示するものであってもよい。
なお、本実施の形態では、楽音制御情報制御部3a上のXY座標として、前記図3および図4に示すように、絶対座標を採用しているが、相対座標を採用してもよい。絶対座標では、X軸およびY軸に割り当てた楽音制御情報によって、XY座標の原点Oが決まる。具体的には、XY平面(本実施の形態では、楽音制御情報制御部3a)の中心が、X軸およびY軸にそれぞれ割り当てられた各楽音制御情報の値の可変範囲の中心になるように、XY座標の原点Oが決まる。一方、相対座標では、楽音制御情報制御部3aに対する押圧がない状態から、最初に押圧が検出された時点の位置が現在位置とみなされる。
また、本実施の形態では、算出した移動速度は、軌跡の表示態様を変更するためだけに用いているが、これに加えて、楽音制御にも用いるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、楽音制御情報制御部3aのX軸およびY軸に種類の異なる楽音制御情報を1つずつ割り当て、検出回路6によって検出された、楽音制御情報制御部3aの押圧位置に基づいて、割り当てられた楽音制御情報の各値を制御するようにしたが、検出回路6として、押圧位置に加えて、押圧力も検出可能なものを採用し、その押圧力に対して、さらに種類の異なる楽音制御情報を割り当て、ユーザが加えた押圧力に基づいて、当該楽音制御情報の値を制御するとともに、その制御過程を反映させた軌跡を所定の表示態様で表示するようにしてもよい。ここで、所定の表示態様は、押圧位置に基づいた軌跡の表示態様とは異なった表示態様にする必要があり、具体的には、別系統の色相で表示したり、軌跡の形状を別にしたりする態様を挙げることができる。
また、本実施の形態では、位置情報群格納領域10aに格納されたすべての位置情報を用いて、その軌跡を表示するようにしたが、これに限らず、位置情報群格納領域10aに格納された一部の位置情報を用いて、その軌跡を表示するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係る電子音楽装置の概略構成を示すブロック図である。 図1中のRAMの所定位置に確保された位置情報群格納領域に格納される位置情報群のデータフォーマットを示す図である。 図1中のタッチパネルを、ピッチベンドおよびモジュレーションデプスの2種類の楽音制御情報の値を制御するデバイスとして使用したときに、タッチパネルに表示された画面の一例を示す図である。 図1中のタッチパネルを、ピッチベンドおよびブライトネスの2種類の楽音制御情報の値を制御するデバイスとして使用したときに、タッチパネルに表示された画面の一例を示す図である。 図1のの電子音楽装置、特にCPUが実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。 図5中の演奏操作処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図5中の楽音制御情報選択処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図5中のレンジ設定処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図5中の現在位置処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図5中の軌跡処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図5中の外部演奏情報処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 軌跡を他の表示態様で表示したときの表示例を示す図である。
符号の説明
1…演奏操作子(演奏情報取得手段),3…タッチパネル,6…検出回路(検出手段),7…表示回路(表示手段),8…CPU(演奏情報取得手段、楽音生成手段、楽音制御情報生成手段、位置情報生成手段、表示手段、記録手段、算出手段、入力手段),9…ROM,10…RAM(記録手段),13…MIDII/F(入力手段),15…音源回路(楽音生成手段),16…効果回路(楽音生成手段)

Claims (6)

  1. 演奏操作情報を取得する演奏情報取得手段と、
    ユーザによる押圧操作を検出するとともに、各種情報を表示するタッチパネルと、
    該タッチパネルに対してユーザが行った押圧操作から、当該タッチパネル上の操作位置を検出する検出手段と、
    該検出手段によって検出された操作位置に基づいて、前記タッチパネル上に設けられた2次平面を形成する第1および第2の軸のそれぞれに割り当てられた第1および第2の楽音制御情報の各値を生成する楽音制御情報生成手段と、
    該楽音制御情報生成手段によって生成された楽音制御情報および前記演奏情報取得手段によって取得された演奏操作情報に基づいて、楽音を生成する楽音生成手段と、
    前記検出された操作位置に基づいて、前記第1および第2の楽音制御情報に対応する、前記2次平面上の位置を指示する位置情報を生成する位置情報生成手段と、
    該位置情報生成手段によって生成された位置情報が示す位置を前記2次平面上に所定の表示態様で表示させる表示手段と
    を有することを特徴とする電子音楽装置。
  2. 前記生成された位置情報を、時間の経過に応じた順序で複数個記録する記録手段をさらに有し、
    前記表示手段は、前記記録手段に記録された複数個の位置情報のうち、最新の位置情報から所定時間遡った位置情報までの軌跡を前記2次平面上に表示させることを特徴とする請求項1に記載の電子音楽装置。
  3. 前記表示手段は、軌跡表示に使用する位置情報のうち、前記記録手段に最も古く記録された時刻からの経過時間に応じた表示態様で当該軌跡を表示することを特徴とする請求項2に記載の電子音楽装置。
  4. 前記記録された複数個の位置情報のそれぞれについて、その直前に記録された位置情報が示す位置からの移動速度を算出する算出手段をさらに有し、
    前記表示手段は、前記算出手段によって算出された移動速度を加味した表示態様で前記軌跡を表示することを特徴とする請求項3に記載の電子音楽装置。
  5. 前記第1および第2の楽音制御情報を含む演奏情報を入力する入力手段をさらに有し、
    前記表示手段は、前記入力手段によって入力された演奏情報に含まれる前記第1および第2の楽音制御情報に対応する、前記2次平面上の位置も表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子音楽装置。
  6. 前記表示手段は、前記第1および第2の楽音制御情報にそれぞれ対応付けられた単位および/またはレンジのスケールを前記第1および第2の軸に表示させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子音楽装置。
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