JP2012189694A - 電子楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】演奏操作子の機能を演奏操作及び画面操作とで使い分ける。
【解決手段】電子鍵盤楽器は、ジョイスティックと、ディスプレイと、設定状態変更手段を含むパネル操作子を有しており、設定状態が変更されたとき、その設定状態に応じて、ジョイスティックの機能として演奏操作及び画面操作のいずれか一方を割り当てて、いずれの機能が割当てられているかを表示器に表示する(S4-S7)。ジョイスティックの機能として演奏操作が割り当てられているとき、ユーザによるジョイスティックを用いた演奏操作に基づき、楽音に付与する効果の制御を行い、ジョイスティックの機能として画面操作が割り当てられているとき、ユーザによるジョイスティックを用いた画面操作に基づきディスプレイの画面上のカーソル画像を移動する。
【選択図】図5

Description

この発明は、演奏操作子と表示器とを有する電子楽器において、表示器に表示された画面における画面操作を行うための技術に関する。
従来の電子楽器において、演奏操作に用いる演奏操作子とは別に各種設定操作に用いる設定操作子を有し、設定操作子を使ってディスプレイにおける画面操作を行うものがあった。電子楽器においては、一般的に、演奏操作子が、操作性の向上や誤操作の防止等の観点から、優先的に大きく操作しやすい形状に設計され、且つ、操作しやすい位置に配置されているのに対して、設定操作子は、比較的サイズが小さく、且つ、操作パネルの比較的狭く限られた範囲に配置されていた。このため、設定用操作子を用いた画面操作は煩雑な作業になりがちであるという不都合があった。
とりわけ、比較的大型な液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))を備えた多機能な電子楽器では、実行する機能によってはディスプレイの画面内に表示する情報量が多く、また、画面レイアウトが複雑となり、上記の不都合が顕著であった。
上記の不都合に対して、従来の電子楽器において演奏操作子を画面操作にも利用できるものがあった。例えば、下記特許文献1には、自動演奏ピアノの演奏入力ペダルを用いて、ディスプレイの画面操作を行う技術が開示されている。特許文献1によれば、ユーザは、演奏入力用ペダルの用途として演奏入力モード及び画面入力モードのいずれかを選択でき、画面入力モードを選択しているとき、演奏入力ペダルを用いてディスプレイの画面操作を行うことができた。
特開2006−244153号公報
しかし、上記特許文献1の従来技術は、ユーザが演奏入力モード及び画面入力モードのいずれかを選択する構成であるため、演奏操作子の用途を変更すべきときに、その都度、ユーザが手動で演奏入力モード及び画面入力モードの切り替えをせねばならず、面倒だった。また、演奏操作子の用途をユーザが手動で切り替える構成では、切り替えを忘れたときに、ユーザの意図した使い方ができなくなってしまう。仮に、演奏用データの仕込み段階である編集作業中にユーザの意図した使い方ができなくてもやり直しが可能であるが、聴衆の前での演奏中に演奏操作子で意図した効果がかからないとなるとやり直すわけにはいかず、楽曲の完成度が下がることになるので致命的である。すなわち、従来技術では、演奏操作子の用途を演奏入力モード及び画面入力モードとに使い分ける機能の利便性が不十分であった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、演奏操作子の機能を演奏操作及び画面操作とに使い分ける機能の利便性を向上した電子楽器を提供することを目的とする。
この発明は、ユーザによって指定された設定状態で動作する電子楽器であって、演奏操作子と、前記電子楽器の設定状態に応じた画面を表示する表示器と、状態変更指示に応じて前記電子楽器の設定状態を変更する設定状態変更手段と、前記設定状態変更手段により変更された電子楽器の設定状態に応じて、前記演奏操作子の機能として演奏操作及び画面操作の何れか一方を割り当てる機能割り当て手段と、前記演奏操作子の機能として演奏操作が割り当てられているとき、ユーザによる該演奏操作子の操作に基づき、発音すべき楽音に関する演奏制御を行い、他方、前記演奏操作子の機能として画面操作が割り当てられているとき、ユーザによる該演奏操作子の操作に基づき、前記表示器に表示された画面に対する画面制御を行う制御手段を具えることを特徴とする電子楽器である。
前記電子楽器の一実施形態によれば、前記機能割り当て手段は、前記電子楽器の設定状態が前記演奏操作子を用いてリアルタイムの演奏操作を行う必要のない状態、且つ、前記表示器に表示された画面における画面操作が複雑な状態のときに、前記演奏操作子の機能として画面操作を割り当てて、上記に該当しないときには、前記演奏操作子の機能として演奏操作を割り当てるよう構成できる。
この発明の別の一実施形態は、前記電子楽器において、前記設定状態変更手段が、状態変更指示に応じて、前記電子楽器において発音すべき楽音の音色を、複数の音色から少なくとも1つ選択する音色選択手段を含み、前記音色選択手段により選択された音色に応じて前記電子楽器の設定状態を変更するものであり、前記機能割り当て手段が、前記選択された音色が予め決められた所定の特殊音色であるとき前記演奏操作子の機能として画面操作を割り当て、他方、前記特殊音色以外の一般音色であるとき前記演奏操作子の機能として演奏操作を割り当てることを特徴とする。
別の観点によれば、この発明の電子楽器は、前記演奏操作子に対して現在割り当てられている機能が演奏操作及び画面操作の何れであるかを識別するための表示を行う割当機能表示手段を更に備えることを特徴とする。
更に別の観点によれば、この発明の電子楽器は、前記演奏操作子が、楽音の発音を指示するために用いる発音指示操作子と、前記楽音に対して付与する効果を制御する効果制御操作子を含み、前記機能割り当て手段が、前記効果制御操作子の機能として、演奏操作及び画面操作の何れか一方を割り当てることを特徴とする。
更に別の観点によれば、この発明の電子楽器は、ユーザの操作に応じて、前記演奏操作子の機能を演奏操作及び画面操作の何れかに切り替える機能切替手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、電子楽器の設定状態に応じて自動的に、演奏操作子の機能が演奏操作及び画面操作の何れかに切り替わるので、ユーザに対して演奏操作子に割り当てる機能を切り替える手間をかけることなく、演奏操作子の機能を演奏操作及び画面操作とに使い分けることができる。また、演奏操作子の機能が自動的に切り替わるので、切り替え忘れによってユーザが意図した使い方ができなくなってしまうというような不都合が起こらない。従って、この発明によれば、演奏操作子の機能を演奏操作及び画面操作とに使い分ける機能の使い勝手及び利便性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
また、演奏操作子に対して現在割り当てれられている機能が演奏操作及び画面操作の何れであるかを識別するための表示を行う割当機能表示手段を備える構成により、ユーザは、現在の演奏操作子の機能が演奏操作及び画面操作の何れであるかを簡単に把握及び確認できる。
更に、ユーザの操作に応じて演奏操作子の機能を切り替えられる機能切替手段を備える構成により、上記の自動的な切り替わりに加えて、ユーザが手動で機能を切り替えることもできる。
一例として、電子楽器の設定状態が演奏操作子を用いてリアルタイムの演奏操作を行う必要のない状態、且つ、表示器に表示された画面における画面操作が複雑な状態のときに、演奏操作子の機能として画面操作を割り当てて、それ以外のときには、演奏操作子の機能として演奏操作を割り当てるよう構成することにより、電子楽器の設定状態に応じて適切に演奏操作子の機能を演奏操作及び画面操作とに使い分けることができる。
本発明の一実施例である電子楽器のハードウェア構成を説明するブロック図。 図1の電子鍵盤楽器の操作パネルの一部を上から見た概略平面図。 図1の電子鍵盤楽器のディスプレイに表示する画面の一例を説明する図。 図2のジョイスティックに対する機能割り当て例を説明する図。 演奏操作子に対して割り当てる機能を切り替える処理を説明するフローチャート。 演奏操作子の操作に応じて実行される処理を説明するフローチャート。
以下に、本発明の一実施形態として、本発明に係る電子楽器を適用した電子鍵盤楽器について、添付図面を参照して、説明する。
図1は電子鍵盤楽器1の電気的ハードウェア構成例を示すブロック図である。図1において、電子鍵盤楽器1は、CPU10(Central Processing Unit、中央処理装置)、ROM11(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)、RAM12(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、ディスプレイ13、表示制御回路14、演奏操作子15、演奏操作子検出回路16、パネル操作子17、パネル操作子検出回路18、音源回路19、効果回路20、通信インターフェース21(通信I/F)、MIDIインターフェース22(MIDI_I/F)、及び、外部記憶装置23を含み、各部がバス24を介して接続される。
CPU10は、ROM11又はRAM12に記憶されたプログラムを実行して、電子鍵盤楽器1の全体動作を制御する。ROM11は、CPU10が実行する各種のプログラムや各種のデータなどを格納した不揮発性メモリである。RAM12は、CPU10が実行するプログラムのロード領域やワーク領域に使用する揮発性メモリであり、電子鍵盤楽器1の動作を制御する各種パラメータの値等が記憶される。
演奏操作子15は、リアルタイムの演奏操作に用いるために設けられた操作子である。演奏操作子15は、操作性の向上や誤操作の防止等の観点から、優先的に大きく操作しやすい形状に設計され、且つ、操作しやすい位置に配置される。演奏操作子15には、楽音(演奏音)の発音を指示する発音指示操作子と、楽音に対して与える効果を制御する効果制御操作子が含まれる。発音指示操作子は、例えば、それぞれ異なる音高が割り当てられた複数の鍵からなる鍵盤である。効果制御操作子は例えば後述するジョイスティックである。ユーザは、演奏操作子15の操作により、発音すべき楽音を表す演奏情報(キーナンバおよびベロシティを含む)や、効果を制御するための演奏情報を入力できる。演奏操作子検出回路16は、演奏操作子15の操作状態を検出して、検出した検出信号をバス24を介してCPU10に出力する。
パネル操作子17は、演奏操作子15とは別に、ディスプレイ13における画面操作や、各種パラメータの値の変更などを含む各種設定操作に用いる操作子であって、例えばカーソルキー、テンキー、エンターキーなどを含む操作パネルに配置された複数のスイッチ類により構成される。パネル操作子17は、演奏操作子15と比べてリアルタイム操作性に関する要求が少ないため、比較的小さなサイズのスイッチ等により構成され、且つ、操作パネルの限られた狭い領域に配置される。パネル操作子検出回路18は、パネル操作子17の操作状態を検出して、その検出信号をバス24を介してCPU10に出力する。
ディスプレイ13は、電子鍵盤楽器1の操作パネルに設けられた液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))や、発光ダイオード(LED(Light Emitting Diode))を含む。CPU10は、バス24を介して表示制御回路14に表示制御信号を供給して、LCDに各種画像や文字列等を含む画面を表示したり、LEDを点灯・消灯したりする。表示制御回路14は、また、画面操作により入力された指示を検出して、検出した指示をバス24を介してCPU10に出力する。
音源回路19及び効果回路20は、CPU10の制御に基づいて、楽音信号を生成し、生成された楽音信号に対して効果付与処理を行い、効果付与された楽音信号をサウンドシステム25に出力する。サウンドシステム25は、デジタルアナログ変換(DA)、アンプ、及びスピーカを含み、効果回路20から出力された楽音信号を発音する。CPU10は、演奏操作子15の操作に応じた演奏情報に基づいて、音源回路19及び効果回路20による楽音信号の生成及び効果付与を制御する。また、CPU10は、MIDI_I/F22に外部接続されたMIDI機器28から与えられた演奏情報、或いは、ユーザにより再生指示されたソングデータに基づき生成される演奏情報に基づいて、音源回路19及び効果回路20による楽音信号の生成及び効果付与を制御することもできる。
なお、音源回路19、効果回路20及びサウンドシステム25は、従来知られるいずれの楽音合成方式(例えばFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成、AWM等)を採用してもよく、また、音源回路19及び効果回路20は、専用のハードウェア装置(DSP(Digital Signal Processor))で構成してもよいし、CPU10がソフトウェアプログラムを実行することにより、音源回路19及び効果回路20の動作と同じ処理を実現する構成であってもよい。
電子鍵盤楽器1は、通信I/F21を介して、例えばインターネット等の通信ネットワーク26に有線又は無線で接続でき、通信ネットワーク26上のサーバコンピュータ27と通信して、サーバコンピュータ27から制御プログラムや、音色データやソングデータ等の各種データをダウンロードできる。また、電子鍵盤楽器1は、MIDI_I/F22を介してMIDI機器28を接続でき、接続されたMIDI機器28から演奏情報を入力したり、演奏操作子15操作に応じた演奏情報を該MIDI機器28へ出力できる。
外部記憶装置23は、例えばハードディスク、半導体メモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、コンパクトディスク、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱可能な外部記憶媒体である。電子鍵盤楽器1は、外部記憶装置23から音色データやソングデータ等の各種データや制御プログラムを読み出したり、外部記憶装置23に各種データや制御プログラム等を書き込んだりできる。
図2は、電子鍵盤楽器1の操作パネルの一部を筐体上側から見た概略平面図である。
ジョイスティック2は、操作パネルに対して略直立する軸に支持され、操作パネルの水平面上の任意方向に傾動操作可能な操作子である。ジョイスティック2は従来から知られるどのような構成でもよく、本実施例では、ガイド溝29に沿って少なくともユーザからみて前後方向及び左右方向(図面において上下方向及び左右方向)に操作可能な構成とする。ジョイスティック2は、前後方向及び左右方向に加えて任意の斜め方向にも操作可能な構成(例えば、軸を中心に360度方向に操作可能な構成)であってもよい。また、任意方向の傾動操作に加えて、例えば、軸方向に沿って軸を押し込み操作できる構成、軸を中心に回転操作できる構成、或いは、軸にプッシュスイッチを設ける構成など、傾動操作とは別の操作形態も可能な構成を採用してもよいし、それらの操作形態を任意の組合せで併せ持つ構成を採用してもよい。
ジョイスティック2(演奏操作子15)の本来の用途は、前述の通り、楽音に対して付与する何らかの効果を制御するための演奏操作であるが、詳しくは後述する通り、電子鍵盤楽器1の設定状態に応じて自動的に、又は、ユーザの指示に応じた手動で、ジョイスティック2の機能として前記演奏操作に替えて、ディスプレイ13における画面操作を割り当てることができる。
ジョイスティック2の機能として、演奏操作が割り当てられているときには、ジョイスティック2は、音源回路19及び効果回路20で生成する楽音(演奏音)に対して与える効果を制御するために使用される。ジョイスティック2により制御する効果は、例えば、ピッチベンド、モジュレーション、エフェクタのパラメータ制御、音量制御、或いは、音質制御等、どのような種類の効果であってもよい。ジョイスティック2を用いた演奏操作の対象となる効果は、予め固定的に設定されていてもよいし、ユーザが所望の1又は複数の効果を指定できる構成でもよい。一例として、ジョイスティック2の前後方向の操作に対してモジュレーションを割り当て、ジョイスティック2の左右方向の操作に対してピッチベンドを割り当てる、というような使い方が可能である。
他方、ジョイスティック2の機能として、画面操作が割り当てられているときには、ジョイスティック2は、ディスプレイ13(LCD)に表示された画面における各種画面操作に用いることができる。画面操作は、カーソル画像の移動操作、GUI部品の選択操作、或いは、確定操作などである。本実施例では、ジョイスティック2を用いた「画面操作」の対象として、カーソル画像の移動操作が割り当てられているものとする。
機能切り替えスイッチ3は、パネル操作子17の1つであり、ジョイスティック2に割り当てる機能を、演奏操作及び画面操作のいずれか一方に、手動で切り替える押しボタン式のスイッチである。ユーザは、機能切り替えスイッチ3を押下操作する毎に、ジョイスティック2に割り当てる機能を、演奏操作及び画面操作の一方から他方に順次切り替えることができる。
割当機能表示器4は、ディスプレイ13に含まれるもので、ジョイスティック2に現在割り当てられている機能が、演奏操作及び画面操作のいずれであるかを識別するための表示をする。割当機能表示器4は、演奏操作(sound ctrl)及び画面操作(Display ctrl)のそれぞれに対応するLEDからなり、ジョイスティック2に現在割り当てられている機能に対応する1つのLED(演奏操作及び画面操作のいずれか)が点灯し、他方が消灯する。
ジョイスティック2を用いた画面操作の具体例を、図3に示すインターネット画面を参照して説明する。図3には、サーバコンピュータ27(図1参照)が提供する音楽データダウンロードサイトから音楽データをダウンロード購入する画面を示している。電子鍵盤楽器1のCPU10は、電子鍵盤楽器1においてインターネット接続すべき設定状態のとき、通信ネットワーク26(インターネット)を介してサーバコンピュータ27から受信した各種データに基づいて、ディスプレイ13に図3に示す画面を表示する。
図3において、ウェブページ領域30には、当該サイトにて提供している音楽データを示す情報(「Song Title」と「Artist」)が複数個列挙されており、各音楽データの情報に対応して、試聴ボタン画像31(「Listen」)と購入ボタン画像32(「Buy」)が表示される。ウェブページ領域30に表示された文字列のうち、下線付き文字列は他のページへのリンクボタン33である。コントロールメニュー領域34には、ウェブページ領域30の表示内容の変更や各種入力操作を行うためのボタン画像が複数並べて表示される。カーソル画像35は、ユーザによる画面操作に応じてウェブページ領域30内の任意の位置に移動して、カーソル画像35が指示する位置にある表示項目(試聴ボタン画像31、購入ボタン画像32、リンクボタン33等)を選択する。
ディスプレイ13の下辺に沿って配列された複数の操作子36は、画面操作用に設けられたパネル操作子17である。各操作子36は、それぞれ、コントロールメニュー領域34の各ボタン画像に対応付けられており、対応するボタン画像に対して図面上縦方向に並べられている。例えば、コントロールメニュー領域34の左端のボタン画像「Back」には、図面上左端の2つの操作子36a,36bが対応しており、また、コントロールメニュー領域34の右端上段のボタン画像「Enter」には、図面上右端上段の1つの操作子36cが対応している。
ユーザは、コントロールメニュー領域34の所望のボタン画像に対応する操作子36を操作して、画面操作を行うことができる。例えば、コントロールメニュー領域34のカーソル移動ボタン画像(「→」、「←」、「↑」及び「↓」)に対応する操作子36を用いてカーソル画像35を移動させて、所望の表示項目を選択することができる。
これら操作子36(画面操作用に設けられたパネル操作子17)を用いた画面操作は、ウェブページ領域30内に多数の表示項目が存在する場合などには、目的の位置にカーソル画像を移動するために操作子36を何度も繰り返し操作する必要があり、煩雑な作業となりがちである。また、仮にディスプレイ13が画面接触による入力機能を備えたタッチパネル式LCDで構成される場合、画面接触によって画面操作を行うことが可能だが、その場合も、例えばウェブページ領域30内に多数の表示項目が存在する場合などには、近接した別の項目を意図せず選択してしまう等の誤操作を招きがちである。
ジョイスティック2の機能として画面操作を割り当てた場合、ユーザは、ジョイスティック2を用いてカーソル画像35を画面上の所望の位置に移動させて、所望の表示項目を選択できる。図3の例では、カーソル画像35により1つの購入ボタン画像32が指示されており、当該購入ボタン画像32が選択状態となっている。選択中の購入ボタン画像32は、選択状態を表す表示形態(例えば表示色)で表示される。
ジョイスティック2(演奏操作子15)は、前述の通り、大きく操作しやすい形状に設計され、且つ、操作しやすい位置に配置されており、操作性に優れているので、ジョイスティック2を用いて画面操作を行うことにより、直感的且つ簡単な操作で、所望の画面操作(表示項目の選択等)を行うことができる。
また、ジョイスティック2の操作のみでは対応できない画面操作(例えば表示項目に関する確定操作など)に関しては、コントロールメニュー領域34の各種ボタン画像を用いればよい。ジョイスティック2でカーソル画像35を動かして、確定操作に対応した操作子36cで確定作業を行なうことにより、操作子36の操作を何度も繰り返す煩雑さが解消される。また、仮にジョイスティック2がプッシュ操作可能な構成である場合(例えば、プッシュスイッチを有する構成、或いは、軸方向のプッシュ操作可能な構成の場合)には、ジョイスティック2のプッシュ操作に対して確定操作を割り当てるよう構成を採用できる。
図4は、電子鍵盤楽器1の設定状態に応じたジョイスティック2(演奏操作子15)に対する機能割り当て例を示す表である。電子鍵盤楽器1のメモリ(ROM11又はRAM12)は、図4の表に対応するデータテーブルを予め記憶している。
図4において左端列の「楽器の状態」欄には、電子鍵盤楽器1の設定状態を規定する動作モードとして、インターネットモード、音色編集モード、ソング作成モード、及び、ユーザ演奏モードが例示されている。中央列の「演奏操作子の機能」欄には、対応する「楽器の状態」欄に示された動作モードに応じてジョイスティック2に割り当てる機能(「演奏操作」及び「画面操作」のいずれか一方)が示されている。右端列の「操作子機能フラグ」欄には、対応する「演奏操作子の機能」欄に示された機能に応じた操作子機能フラグの値が示されている。操作子機能フラグは、ジョイスティック2に現在割り当てられている機能を「オン」及び「オフ」の2値で示すフラグであり、RAM12に記憶される。ジョイスティック2の機能が画面操作のとき操作子機能フラグの値が「オン」に設定され、演奏操作のとき操作子機能フラグの値が「オフ」に設定される。
電子鍵盤楽器1には、演奏操作子15を使ってリアルタイムに音楽を演奏する機能、音色の編集、ソングデータの作成、インターネット接続など、多数の機能が備わっており、ユーザは、パネル操作子17を用いて所望の機能に対応する動作モードを指定できる。電子鍵盤楽器1は、指定された動作モードに応じて、例えば、ディスプレイ13(LCD)に必要な画面(例えば図3のインターネット画面など)を起動する等、当該動作モードの機能を実行可能な状態に設定され、その設定状態で動作する。
図4に示すジョイスティック2に対する機能割り当て例では、動作モードに応じて設定される電子鍵盤楽器1の設定状態が、(1)ジョイスティック2を用いた演奏操作を行う必要があるか、(2)画面操作が複雑な状態であるか、を条件としてジョイスティック2に割り当てる機能を決定する。ジョイスティック2の本来の機能は演奏音に所定の効果を与えることであるため、演奏操作を行なう可能性のある動作モードのとき、すなわち(1)に該当する場合には、ジョイスティック2に対して「演奏操作」機能が割り当てられる。一方、演奏操作を行なう可能性が極めて低いまたは演奏操作が不可能である動作モードのときは、(2)に該当するかを判断して、(2)に該当する場合にはジョイスティック2に「画面操作」機能が割り当てられる。このような設定とすることで、演奏時には確実にジョイスティックで演奏音に効果が付加でき、演奏しないときにはジョイスティックを画面操作の操作性向上のために活用できる。
インターネットモードが設定されているとき、電子鍵盤楽器1は通信I/F21を介して通信ネットワーク26(インターネット)に接続し、サーバコンピュータ27と通信を行い、ディスプレイ13にインターネット画面(図3参照)を表示する。すなわち、インターネットモードは、ディスプレイ13をインターネットブラウザとして機能させ、サイトを閲覧するモードである。サイト閲覧中に演奏操作子による演奏を行なう可能性はきわめて低く、またインターネットモードではディスプレイ13に多数の選択項目が表示され画面操作が複雑であることから、ジョイスティック2の機能として「画面操作」が割り当てられる。
音色編集モードは、ユーザが選択した音色に関する複数のパラメータを表示する音色編集画面をディスプレイ13に表示して、それらパラメータの値を細かく調整して当該音色を編集するモードである。音色編集モードでは、気に入った音色ができるまで何度も編集作業を繰り返すのが一般的であり、その最中にジョイスティック2を用いたリアルタイムの演奏操作を行なう可能性はきわめて低い。且つ、ディスプレイ13には多数のパラメータが表示され画面操作が複雑であるため、ジョイスティック2の機能として「画面操作」が割り当てられる。
ソング作成モードは、自動演奏機能にて自動演奏するソングデータを作成・編集するモードである。ソング作成モードには、演奏情報の入力方法として、リアルタイム入力及びステップ入力のいずれが指定されているかに応じて、ジョイスティック2に割り当てる機能が異なる。
リアルタイム入力は、鍵盤等の演奏操作子15をリアルタイムに演奏操作して、その演奏情報を録音する方法である。リアルタイム入力中は、ジョイスティック2を用いたリアルタイムの演奏操作を用いた効果制御を行う必要があるため、ジョイスティック2の機能として「演奏操作」が割り当てられる。この場合、ユーザが指定した何らかの効果Xがジョイスティック2を用いた演奏操作の対象として割り当てられる。
他方、ステップ入力は、演奏操作子15をリアルタイムに演奏操作するのではなく、ディスプレイ13に表示されたステップ入力画面において、ソングデータの時間軸上の所望の時間位置に1音ずつ演奏情報(音高、音長及びベロシティ等)を入力する方法である。ステップ入力では、ジョイスティック2を用いたリアルタイムの演奏操作は行なわず、且つディスプレイ13の画面操作により細かく入力する必要があるため、ジョイスティック2の機能として「画面操作」が割り当てられる。
ユーザ演奏モードは、鍵盤等の演奏操作子15をリアルタイムで演奏操作し、ユーザが指定した音色で、該演奏操作に応じた楽音を発音する(音楽を演奏する)モードであり、最も主要な電子鍵盤楽器1の設定状態である。
ユーザ演奏モードの場合、原則的には、すなわち「特殊音色A」を除く「一般音色」が指定されているときは、ジョイスティック2を演奏操作に使う可能性及び必要性があるため、ジョイスティック2の機能として「演奏操作」が割り当てられる。この場合、ユーザが指定した何らかの効果Xがジョイスティック2を用いた演奏操作の対象として割り当てられる。
他方、ユーザ演奏モードにおいて、例外的な特殊音色(特殊音色A)が、電子鍵盤楽器1の演奏に用いる音色として設定されている場合、ジョイスティック2の機能として「画面操作」が割り当てられる。
「特殊音色」は、例えばジョイスティック2を使った効果付与が不要、或いは、効果付与することに意味がなく、リアルタイムの演奏操作にジョイスティック2を使わないものと想定できる音色である。例えばジョイスティック2の操作により付与される効果Xがピッチベンドやモジュレーションである場合、ハープシコード音色のような減衰音の音色は、ジョイスティック2を使った効果付与が不要、或いは、効果付与することに意味がない音色と考えられる。電子鍵盤楽器1に搭載された複数の音色データのうちの「特殊音色」となる音色は、予め設定されていてもよいし、ユーザが自由に設定する構成でもよい。リアルタイムの演奏操作にジョイスティック2を使わないものと想定される「特殊音色」が指定されているときに、ジョイスティック2の機能として画面操作を割り当てることで、操作性に優れたジョイスティック2を画面操作の用途で有効に活用でき、ユーザ演奏モード中に構成の複雑な画面がディスプレイ13に表示された場合に有用となる。
図5は、ジョイスティック2(演奏操作子15)に対して割り当てる機能を切り替える処理を示すフローチャートである。図5の処理は、いずれかのパネル操作子17の操作が検出されたときに、起動する。ステップS1において、CPU10は、今回検出されたパネル操作子17の操作が電子鍵盤楽器1の動作モード(図4に示す「楽器の状態」)を変更する指示(状態変更指示)かどうか調べる。ここで、動作モード変更指示(状態変更指示)には、ソング作成モードにおける入力方法(ステップ入力及びリアルタイム入力)の変更指示と、ユーザ演奏モードにおける音色の変更指示を含む。
動作モードの変更が指示された場合(ステップS1のYES)、ステップS2において、CPU10は、電子鍵盤楽器1の動作モードを変更指示に応じた動作モードに変更して、当該動作モードに応じて電子鍵盤楽器1の設定状態を変更する。ここで行う設定状態の変更とは、例えば、RAM12に必要なデータを読み込むことや、ディスプレイ13にそのモードの動作に必要な画面(例えばインターネット画面や音色編集画面など)を起動することなど、動作モードの移動に伴い必要となる電子鍵盤楽器の設定状態の変更である。
ステップS3において、CPU10は、メモリ(ROM11又はRAM12)に記憶された図4の表に対応するデータテーブルを参照して、前記ステップS2において新たに設定された動作モードに対応する操作子機能フラグの値を特定し、特定された操作子機能フラグの値と、今回の動作モード変更直前までRAM12に設定されていた操作子機能フラグの値を比較する。
操作子機能フラグの値に変更がない場合(ステップS4のNO)は、CPU10は、処理を終了する。例えば動作モードを、インターネットモードから音色編集モードに変更する場合には、操作子機能フラグの変更がない(図4参照)。
操作子機能フラグの値が変更される場合(ステップS4のYES)、CPU10は、ステップS5において、RAM12に記憶された操作子機能フラグの値を、前記ステップS2において新たに設定された動作モードに対応する操作子機能フラグの値に書き換える。そして、CPU10は、ステップS6において、前記ステップS5で新たに設定された操作子機能フラグの値に応じて、ジョイスティック2に割り当てる機能を切り替え、且つ、ステップS7において、割当機能表示器4(図2参照)の表示を切り替えて、処理を終了する。ステップS2〜S7の処理により、電子鍵盤楽器1の設定状態(動作モード)に応じて自動的に、ジョイスティック2に対して割り当てる機能を演奏操作及び画面操作の何れかに切り替えることができ、且つ、ジョイスティック2に新たに割り当てられた機能を割当機能表示器4により表示することができる。
パネル操作子17の操作が、動作モードの変更指示でない場合(ステップS1のNO)、CPU10は、ステップS8において、今回操作されたパネル操作子17が機能切り替えスイッチ3かどうか調べる。機能切り替えスイッチ3が操作された場合(ステップS8のYES)、CPU10は、ステップS9、S10及びS11において前記ステップS5〜S7と同様な処理を行うことで、今回の機能切り替えスイッチ3の操作に応じて、操作子機能フラグの値、ジョイスティック2に割り当てる機能、及び、割当機能表示器4の表示を切り替えて、処理を終了する。前記ステップS8〜S11の処理により、ジョイスティック2に対して割り当てる機能がユーザの手動操作に応じて、演奏操作及び画面操作の何れかに切り替わる。
パネル操作子17の操作が動作モードの変更指示以外であり(ステップS1のNO)、且つ、機能切り替えスイッチ3以外の操作の場合(ステップS8のNO)、CPU10は、ステップS12において操作されたパネル操作子17に割り当てられた機能に応じた何らかの処理を行い、処理を終了する。
図6は、ジョイスティック2の操作に応じてCPU10が実行する処理を示すフローチャートである。図6の処理は、ジョイスティック2の操作が検出されたときに起動する。
ステップS13において、CPU10は、RAM12に現在設定されている操作子機能フラグの値を確認する。操作子機能フラグがオンの場合、つまりジョイスティック2の機能として画面操作が割り当てられている場合(ステップS14のYES)、ステップS15において、CPU10は、ジョイスティック2の操作(具体的には操作方向、操作量、操作速度)に応じて表示制御情報を生成し、生成された表示制御情報に基づいてディスプレイ13(LCD)の表示を制御する。本実施例では、ジョイスティック2を用いた「画面操作」の対象として、カーソル画像の移動操作が割り当てられているので、CPU10は、当該ステップS15において、ジョイスティック2の操作に応じて、ディスプレイ13の画面上のカーソル画像35(図3参照)を移動させる。
また、ステップS16において、CPU10は、前記ステップS15で入力された画面操作の結果に応じて必要な制御を行う。例えば、CPU10は、当該ステップS16において、カーソル画像35の現在位置に応じて、画面上の表示項目(図3の試聴ボタン画像31、購入ボタン画像32、或いはリンクボタン33等)の選択状態/非選択状態を制御する。
一方、操作子機能フラグがオフの場合、つまりジョイスティック2の機能として演奏操作が割り当てられている場合(ステップS14のNO)、ステップS17において、CPU10は、現在音源回路19及び効果回路20により楽音信号を生成中かどうか調べる。楽音信号を生成中の場合(ステップS17のYES)、CPU10は、ステップS18において、ジョイスティック2を用いて入力された演奏操作に応じて、音源回路19及び効果回路20を制御して、生成中の楽音信号に対して、当該ジョイスティック2に割り当てられている種類の効果を付与する。他方、楽音信号の生成中でない場合には(ステップS17のNO)、CPU10は処理を終了する。楽音信号の生成中でなければジョイスティック2を操作しても何ら効果を生じさせる必要がないからである。
以上、説明した実施例によれば、ユーザにより指定された動作モード(動作モードに応じた電子楽器の設定状態)が、例えばインターネットモードやソング作成モードのステップ入力などジョイスティック2を用いた演奏操作の入力が必要ない状態、且つ、画面操作が複雑な状態のときには、自動的にジョイスティック2の機能として画面操作が割り当てられ、他方、例えばソング作成モードのリアルタイム入力などジョイスティック2を演奏操作に使う状態のときには、自動的にジョイスティック2の機能として演奏操作が割り当てられるので、ユーザに対して演奏操作子に割り当てる機能を切り替える手間をかけることなく、ジョイスティック2の機能を演奏操作及び画面操作とを適切に使い分けることができ、また、ジョイスティック2の機能切り替えを自動的に行うので、切り替え忘れによってユーザが意図した使い方ができなくなってしまうというような不都合が起こらない。ジョイスティック2に現在割り当てられている機能を割当機能表示器4に表示するので、ユーザは現在の演奏操作子の機能が演奏操作及び画面操作の何れであるかを簡単に把握及び確認できる。
なお、上記実施例では、演奏操作子15に含まれる効果制御操作子の一例としてジョイスティック2を具備する説明したが、効果制御操作子として、ジョイスティックに限らず、ホイール、リボンコントローラ、スライダー、トラックボール、ノブ、或いは、ペダルなど、従来から知られるどのようなタイプの効果制御操作子を採用してもよいし、これら従来から知られる効果制御操作子を1又は複数具備する構成を採用してもよい。
また、前記図5のステップS6,S7,S10、S11において、演奏操作子15に含まれる効果制御操作子(ジョイスティック2)の機能を演奏操作及び画面操作の何れかに切り替える構成を説明したが、例えば鍵盤など演奏操作子15に含まれる発音指示操作子の機能を演奏操作及び画面操作の何れかに切り替える構成でもよい。
また、前記図5のステップS6,S7,S10、S11において、1つの演奏操作子15の機能を演奏操作及び画面操作の何れかに切り替える構成を説明したが、別の構成として、複数の演奏操作子15の機能を演奏操作及び画面操作の何れかに切り替える構成でもよい。この場合、複数の演奏操作子15を組み合わせて1つのLCDの画面操作を行うことができる。例えば、ジョイスティック2にカーソル画像35の移動操作を割り当てて、ジョイスティック2とは別の演奏操作子15(例えばペダル)に確定操作を割り当てる構成が可能である。また、複数の演奏操作子15を組み合わせる別の具体例としては、カーソル画像35の移動操作のうち所定のX方向の操作にリボンコントローラーを使い、別のY方向の操作にピッチベンドホイールを使い、且つ、確定操作はペダルで行なう構成など、色々なヴァリエーションが可能である。
また、上記ステップS1〜S7の処理では、電子鍵盤楽器1の設定状態が変更されたときに、新たに選択された動作モードに応じて、図4に示す機能割り当て例に従い演奏操作子15(ジョイスティック2)の機能を自動的に切り替える構成を説明したが、別の例として、自動演奏データの再生を行うときには、動作モードとしていずれの動作モードが選択されている場合であっても、演奏操作子15の機能として演奏操作を割り当てるよう構成してもよい。更に別の例として、現在選択されている音色やエフェクトなどによって演奏操作子による演奏音制御に効果がないと想定される状態のとき(例えば特殊音色が選択されているとき)は、動作モードとしていずれの動作モードが選択されている場合であっても、演奏操作子15の機能として画面操作を割り当てるよう構成してもよい。更に別の例として、ディスプレイ13に表示されている画面内に編集できる要素(画面操作の対象)がないとき(例えば、動画の再生中など)には、動作モードとしていずれの動作モードが選択されている場合であっても、演奏操作子15の機能として演奏操作を割り当てるよう構成してもよい。更に別の例として、電子鍵盤楽器1の操作がされないまま一定時間が経過したとき、自動的に演奏操作子15の機能として画面操作を割り当てるよう構成してもよい。
また、上記実施例では、電子鍵盤楽器1に具わるパネル操作子17を用いた動作モード変更指示(状態変更指示)に応じて楽器の設定状態を変更すること(図5のステップS1、S2)を説明したが、これに限らず、外部の機器(例えばMIDI機器28)からの状態変更指示受信(例えばMIDI情報受信)により楽器の設定状態が変更されてもよい。
また、上記実施例では、電子鍵盤楽器1の設定状態に応じた演奏操作子15の機能切り替えを、図4の表に対応するデータテーブルに基づいて行う構成を説明したが、電子鍵盤楽器1の設定状態に応じた演奏操作子15の機能切り替えを、ユーザが自由に設定できるよう構成してもよい。
また、割当機能表示器4の構成として、操作パネル上にLEDを設ける構成を説明したが、これに限らず、ディスプレイ13(LCD)の画面上に演奏操作子15に現在割り当てられている機能を表示する構成でもよいし、或いは、演奏操作子15(ジョイスティック2)に割当機能表示器4として機能する発光部(LED等)を組み込む構成でもよい。
また、機能切り替えスイッチ3の構成例として、1つのスイッチの押下操作毎に、演奏操作子15(ジョイスティック2)の機能を交互に切り替える構成を説明したが、スイッチの構成はこれに限らず、ユーザの手動操作により演奏操作子15(ジョイスティック2)に割り当てる機能を変更できるのであればどのような構成でもよい。また、物理的なパネル操作子17に限らず、ディスプレイ13(LCD)に表示するボタン画像により機能切り替えスイッチ3を構成してもよい。
また、上記実施例では、この発明の電子楽器を、音源(音源回路19及び効果回路20)を有する電子鍵盤楽器1に適用する構成例を説明したが、音源を持たない機器(いわゆるMIDIコントローラーなど)に適用する構成であってもよい。その場合、この発明を適用する電子楽器(例えばMIDIコントローラ)に外部接続された機器(例えば音源を有するMIDI機器28)の設定状態に応じて、自動的に演奏操作子15の機能として演奏操作を割り当てるよう構成してもよい。
また、この発明の電子楽器は、発音指示用の演奏操作子15として鍵盤を有する電子鍵盤楽器に限らず、少なくとも、演奏操作子15として発音指示用又は効果制御用の何らかの演奏操作子を備えており、電子楽器の設定状態に応じた画面を表示器に表示して、その画面において画面操作を行う電子楽器であれば、従来から知られるどのような電子楽器であってもよい。
1 電子鍵盤楽器、2 ジョイスティック、3 機能切り替えスイッチ、4 割当機能表示器、10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 ディスプレイ、14 表示制御回路、15 演奏操作子、16 演奏操作子検出回路、17 パネル操作子、18 パネル操作子検出回路、19 音源回路、20 効果回路、21 通信インターフェース、22 MIDIインターフェース、23 外部記憶装置、24 バス、25 サウンドシステム、26 通信ネットワーク、27 サーバコンピュータ、28 MIDI機器、35 カーソル画像

Claims (6)

  1. ユーザによって指定された設定状態で動作する電子楽器であって、
    演奏操作子と、
    前記電子楽器の設定状態に応じた画面を表示する表示器と、
    状態変更指示に応じて前記電子楽器の設定状態を変更する設定状態変更手段と、
    前記設定状態変更手段により変更された電子楽器の設定状態に応じて、前記演奏操作子の機能として演奏操作及び画面操作のいずれか一方を割り当てる機能割り当て手段と、
    前記演奏操作子の機能として演奏操作が割り当てられているとき、ユーザによる該演奏操作子の操作に基づき、発音すべき楽音に関する演奏制御を行い、他方、前記演奏操作子の機能として画面操作が割り当てられているとき、ユーザによる該演奏操作子の操作に基づき、前記表示器に表示された画面に対する画面制御を行う制御手段
    を具えることを特徴とする電子楽器。
  2. 前記機能割り当て手段は、前記電子楽器の設定状態が前記演奏操作子を用いてリアルタイムの演奏操作を行う必要のない状態、且つ、前記表示器に表示された画面における画面操作が複雑な状態のときに、前記演奏操作子の機能として画面操作を割り当てて、上記に該当しないときには、前記演奏操作子の機能として演奏操作を割り当てることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  3. 前記設定状態変更手段が、前記状態変更指示に応じて、前記電子楽器において発音すべき楽音の音色を、複数の音色から少なくとも1つ選択する音色選択手段を含み、前記音色選択手段により選択された音色に応じて前記電子楽器の設定状態を変更するものであり、
    前記機能割り当て手段が、前記選択された音色が予め決められた所定の特殊音色であるとき前記演奏操作子の機能として画面操作を割り当て、他方、前記特殊音色以外の一般音色であるとき前記演奏操作子の機能として演奏操作を割り当てることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  4. 前記演奏操作子に対して現在割り当てられている機能が演奏操作及び画面操作の何れであるかを識別するための表示を行う割当機能表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電子楽器。
  5. 前記演奏操作子が、楽音の発音を指示するために用いる発音指示操作子と、前記楽音に対して付与する効果を制御する効果制御操作子を含み、
    前記機能割り当て手段が、前記効果制御操作子の機能として、演奏操作及び画面操作の何れか一方を割り当てることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電子楽器。
  6. 更に、ユーザの操作に応じて、前記演奏操作子の機能を、演奏操作及び画面操作の何れかに切り替える機能切替手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電子楽器。
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