JP4254649B2 - 電子音楽装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部機器において操作される操作子により、複数の設定情報の中から1つを選択して設定する電子音楽装置に関するものである。
従来、電子音楽装置の一種に音源装置がある。音源装置は、鍵盤やスピーカを備えていないが、音源波形の生成、音色加工、および、エフェクトの付加等、シンセサイザと同様に多様な機能を有している。
上述した音源装置としてラックへ取り付けるものがあり(非特許文献1参照)。本明細書において「音源モジュール」というときは、このようなラックへ取り付けるタイプの音源装置を意味している。
音源モジュールでは、フロントパネルが狭く、配置可能な操作子の数が限られているため、シンセサイザと同様の機能を持たせても、簡単には操作できないという問題があった。
その一例として、アルペジオタイプの切替え操作がある。
シンセサイザによっては、アルペジオ演奏機能を有するものがある。1つあるいは複数の鍵でコード(和音)を指定し、コードに対応する音高の演奏音を、押鍵中の間、アルペジオタイプに応じたアルペジオパターンに基づいて時間的に分散させて自動的に演奏させる。
各音色(ボイス)に応じ、音色毎に独立して、予め用意されている多数のアルペジオタイプの中から、例えば、5個までのアルペジオタイプを選択して登録できる。演奏中であっても、現在選択されている音色に応じて選択され登録されているアルペジオタイプの間で、任意のものに切り替えることができる。その切替えは、パネルに並置された5個のスイッチの1つを押すことによって行われる(非特許文献2参照)。
上述した音源モジュールにおいても、使用するアルペジオタイプを切り替える機能を持たせたい。しかし、パネル面にアルペジオタイプを切り替えるためのスイッチを特別に5個も配置することはむずかしい。
このように、任意の設定項目に関し、複数の設定情報の中から1つを選択して設定することが、電子音楽装置によっては難しい場合がある。
"MOTIF-RACK取扱説明書"、[online]、2003、YAMAHA CORPORATION、<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/MOTIFRACKJ1.pdf> "MOTIF ES6/MOTIF ES7/MOTIF ES8取扱説明書"、[online]、2003、YAMAHA CORPORATION、<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/MOTIFESJ1.pdf>
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、外部機器の特定の操作子が操作されたことに応じて入力される特定の演奏情報を用いて、複数の設定情報の中から1つの設定情報を選択して設定する電子音楽装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、請求項1に記載の発明においては、電子音楽装置において、外部機器において特定の操作子が操作されたことに応じて生成され、該特定の操作子の操作量に応じた数値を含む特定の演奏情報が、前記外部機器から入力されたことを検出する演奏情報検出手段と、該演奏情報検出手段が前記特定の演奏情報の入力を検出する毎に時間経過を監視し、当該時間経過が所定時間を超えるまで、該特定の演奏情報が新たに入力されたことを検出しなかったときに、最後に入力された該特定の演奏情報に応じて、該特定の演奏情報に含まれた数値が、複数の予め定められた範囲のいずれに属するかを判定し、該特定の演奏情報に含まれた数値の属する範囲に応じて、ある設定項目に関し、複数の設定情報の中から1つを選択して設定する設定手段を有するものである。
請求項に記載の発明においては、上述した請求項1に記載の発明を、コンピュータを用いて実現させるための電子音楽用プログラムである。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の電子音楽装置において、前記複数の予め定められた範囲は、前記特定の操作子の操作性に応じて、前記特定の演奏情報に含まれた数値が取りうる範囲を不均等に配分して定められたものである。
従って、特定の演奏情報に含まれた数値が複数の範囲に均等に属するようにして、複数の設定情報の中からの1つの設定情報の選択を均等にすることができる。
本発明によれば、ある設定項目に関し、複数の設定情報の中から1つを選択して設定する操作子を、電子音楽装置に設けなくてもよいという効果がある。その結果、ラックマウント型の電子音楽装置でも、複数の設定情報の中から1つを選択して設定することが可能となる。
また、特定の操作子の操作量に応じた数値を含む特定の演奏情報を用いるので、従来から知られたMIDI(Musical Instrument Digital Interface)で規定された演奏情報を使用できる。
図1は、本発明の実施の一形態を説明するための音源モジュールを示す外観図である。
図中、1はフロントパネルである。ボリューム2、データダイヤル5、上カーソルスイッチ6、下カーソルスイッチ7、左カーソルスイッチ(前ページスイッチ)8、右カーソルスイッチ(次ページスイッチ)9、前バンクスイッチ10、次バンクスイッチ11、シフトスイッチ12、ボイスモードスイッチ13、アルペジオスイッチ14といった操作子が配置されている。この他にも複数のスイッチがある。
3はヘッドフォン端子、15は電源スタンバイ/オンスイッチである。
4は液晶表示器である。その画面に、操作子による操作対象、例えば、設定項目や設定情報を表示する。
上述したボイスモードスイッチ13の操作により、ボイスプレイモードとなる。前バンクスイッチ10、次バンクスイッチ11の操作により、選択されるボイスバンクが切り替わる。次に、上述したデータダイヤル5、あるいは、上カーソルスイッチ6、下カーソルスイッチ7の操作により、選択されたボイスバンクに属する複数のプログラムナンバの中から1つのプログラムナンバ、言い換えれば、1つのボイスが選択される。
図2は、図1に示した液晶表示器4に表示される画面の一例を示す説明図である。ボイスプレイの表示画面が示されている。
図中、21はボイスモードであり、22はボイス種類が「ノーマル」であり、23はボイスのバンク番号が「プリセットの第1番」であり、24はボイスのカテゴリーが「Ap」(アコースティックピアノ)で、ボイス名(音色名)が「PowerGrand」であることを示す表示である。
ボイスモードにおいて、音源部は、複数のエレメントを組み合わせた1ボイスパートで構成される。
従来と同様に、個々のボイスに対し、それぞれ、5個までのアルペジオタイプが登録可能である。各登録マーク25a〜25eの表示態様は、アルペジオタイプの登録状態を示す。
音符表示のある登録マーク25a,25b,25c,25eは、これらに対応する登録順序番号(1),(2),(3),(5)で、いずれかのアルペジオタイプが登録されていることを示す。
例えば、ボイス毎にレジスタが設けられている。このレジスタに、登録されている複数のアルペジオタイプ名あるいはアルペジオタイプ番号が、上述した登録順序番号に従って、順番に格納されている。
反転(ハイライト)表示された登録マーク25bは、2番目に登録されているアルペジオタイプが、現在、アルペジオ演奏に使用するものとして設定されていることを示す。
音符表示のない登録マーク25dは、これに対応する4番目に登録されているアルペジオタイプがなく、未登録であることを示す。
登録可能なアルペジオタイプは、カテゴリー別に多数用意されている。多数のアルペジオタイプの中から、個々のボイスに対し、いずれの登録順序番号(1)〜(5)で登録するか、あるいは未登録にしておくかは、デフォルトで決められているが、ユーザが任意に変更することもできる。
シンセサイザにおいては、上述した登録順序番号(1)〜(5)に対応して5個の操作子が、パネル面上に並置されている。ユーザは、アルペジオタイプを切り替えたいとき、所望のアルペジオタイプの登録順序番号に対応した操作子を押せばよい。
しかし、図1に示した音源モジュールにおいては、パネル面の面積がシンセサイザよりも狭く、図1のフロントパネル1に設けられている程度の数のスイッチを配置することが限度であって、シンセサイザのようにアルペジオタイプを切り替えるための5個のスイッチを設けることが難しい。
そこで、まず、第1に、図1に示した左カーソルスイッチ8,右カーソルスイッチ9を利用する。
ボイスプレイ時において、上述した前バンクスイッチ10、次バンクスイッチ11等の操作により、ボイスが選択される。ボイスの選択により、各ボイスに応じて予め選択され登録されている5個までのアルペジオタイプが決定される。
アルペジオ演奏機能のオン(アクティブ)状態において、上述した左カーソルスイッチ8,右カーソルスイッチ9の押圧操作が検出されたとき、現在選択されているボイスにより決定された5個までのアルペジオタイプについて、予め定められた登録順序番号の順序に従ってアルペジオタイプを切り替える。
右カーソルスイッチ9を1回押せば、次の登録順序番号のアルペジオタイプが選択される。連続的に押せば、アルペジオタイプは、登録順序番号の昇順(1→2→3→4→5→1→2→…)に巡回的に切り替わる。一方、左カーソルスイッチ8を押した場合、登録順序番号の降順に切り替わる。
しかし、上述した左カーソルスイッチ8、右カーソルスイッチ9の操作では、登録順序番号を1操作当たり1ステップしか切り替えることができない。
その結果、切替えに要する操作回数が多く、時間もかかる。また、例えば、登録順序番号(1)から登録順序番号(4)へ切り替える途中において、登録順序番号(2)と登録順序番号(3)で登録されたアルペジオタイプが選択されてしまう。
そこで、この実施の形態では、ボイスに登録された複数のアルペジオタイプの中から、任意のものを1回の操作で選択できる操作子として、外部機器に備えられた、特定の操作子、例えば、モジュレーション・ホイールを利用するようにした。
この実施の形態においては、上述したモジュレーション・ホイールが外部機器において操作されたことに応じて生成され、このモジュレーション・ホイールの操作量に応じた数値を含むコントロールチェンジ・メッセージが、外部機器から入力されたことを検出する演奏情報検出機能と、このコントロールチェンジ・メッセージに含まれた数値が、複数の予め定められた範囲のいずれに属するかを判定し、このコントロールチェンジ・メッセージに含まれた数値の属する範囲に応じて、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプに関し、複数のアルペジオタイプの中から1つを選択して設定する設定機能を有する。
図3は、アルペジオタイプを切り替える特定の演奏情報の一例を示す説明図である。
図3(a)はその演奏情報の一例を示す説明図である。
31はMIDIコントロールチェンジ・メッセージである。
31aは1バイト目のステータスバイトである。BはMIDIコントロールチェンジ・メッセージを表し、次の0はMIDIチャンネルが1であることを示す。
31bは2バイト目のデータバイトである。01Hはモジュレーション・ホイールの操作情報であることを示す。
31cは3バイト目のデータバイトである。モジュレーション・ホイールの操作量を操作子の絶対操作量として表す。00H(0)から7FH(127)までの任意の数値が入る。その中心値は40H(64)である。
上述した3バイト目のデータバイト31cの数値に対し、複数の、例えば、5個の数値範囲が設けられている。上述した数値がいずれの数値範囲に属するかに応じて、ボイス毎に登録されている複数個のアルペジオタイプの中から、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプを指定できるようにする。
図3(b)は、上述した数値範囲と、指定されるアルペジオタイプとの対応関係を示す説明図である。
メモリには、この対応関係を示す参照テーブルが記憶されている。上述したアルペジオタイプの指定は、レジスタに格納されている順番(登録順序番号)で指定することができる。
すなわち、3バイト目のデータバイト31cに入っている数値の属する数値範囲に応じて、上述した参照テーブルを参照して、アルペジオタイプの登録順序番号を調べる。
次に、調べられた登録順序番号に対応する順番の位置に格納されているアルペジオタイプを識別する。アルペジオ演奏には、この識別されたアルペジオタイプを選択して設定する。
図示の例では、3バイト目のデータバイト31cの数値が範囲32にあるときは、レジスタに格納された1番目のアルペジオタイプが選択されて設定され、同様に、範囲33〜範囲36にあるときは、それぞれ、2番目〜5番目のアルペジオタイプが選択されて設定される。
上述した説明では、数値範囲を、一旦、登録順序番号に対応づけていたが、数値範囲を、直接的に、アルペジオタイプへ対応づけてもよい。
ところで、ユーザは、モジュレーション・ホイールを最小値近傍,最大値近傍,中点近傍に位置決めしやすいが、これらの間には位置決めしにくい。
この操作性を考慮して、数値範囲とアルペジオタイプ(登録順序番号)との対応関係は、3バイト目のデータバイト31cの数値が取りうる範囲を不均等に配分したものとなっている。
すなわち、最小値を含む最小値近傍の範囲32,最大値を含む最大値近傍の範囲36,中点を含む中点近傍の範囲34が狭く、その間の範囲33,35が広くされることにより、位置決めしやすい操作量に応じた数値を含む範囲に対応するアルペジオタイプ(登録順序番号)と、位置決めしにくい操作量に応じた数値を含む数値範囲に対応するアルペジオタイプ(登録順序番号)とが、結果的に、ほぼ均等に選択できるようにしている。
図3(b)においては、中点が最小と最大よりも位置決めしにくいことも考慮して、範囲34は、範囲32,36よりも広くされている。
上述した対応関係は、より簡単にしてもよい。例えば、数値の取りうる値の範囲を、アルペジオタイプの最大登録数5で均等に等分してもよい。
なお、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプを任意に設定する操作子としては、外部機器の機種や製造元に制約されにくく、かつ、ユーザが鍵盤演奏をしながら同時に操作できるものが望ましい。スライダ,ノブ,リボンコントローラなどを利用するとよい。
リボンコントローラは、ユーザが、その表面を指で左右にこすることにより、特定の機能を連続的に変化させる操作子である。リボンコントローラから指を離したときに離した位置の状態で値が維持されるようにした場合は、指を触れる毎に、操作量(操作位置)を任意に指定できる。
これらの操作子を利用する場合、図3(a)に示したコントロールチェンジ・メッセージの2バイト目のデータバイト31bに入るコントロール番号は、利用する操作子の操作により発生するパラメータのコントロール番号になるように、外部機器と本装置との間で取り決めておく。
この他、ピッチベンダを利用してもよい。この場合、アルペジオタイプを切り替える演奏情報は、ピッチベンド・メッセージを用いることになる。
その他、アルペジオ演奏状態において使用しなくてすむ操作子であれば、どのような操作子を利用してもよい。
図4は、本発明の実施の一形態を実現するためのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図中、41はバス、42はCPU、43はRAM、44はROMである。ROM44には、CPU42を動作させる制御プログラム、設定データ等が記憶されている。ROM44の少なくとも一部は、フラッシュメモリなどの再書き込み可能な不揮発メモリであることが望ましい。
45は図1のフロントパネル1に配置された複数の操作子に対応する。46は操作を検出する検出回路である。
47は表示部である。図1に示した液晶表示器4、および、一部の操作子のボタン部分に設けられた表示器に対応する。48は表示回路である。
49は外部機器、50は通信インタフェースである。外部機器49は、例えば、MIDI鍵盤、ソングデータを再生するシーケンサ等の電子音楽装置、シーケンサ機能を有するパーソナルコンピュータ等である。
本装置にMIDIケーブル、RS232C、USB(Universal Serial Bus)等で接続された外部機器49は、本装置に演奏情報を出力したり本装置から演奏情報を入力したりする。
51は音源部である。音源専用集積回路あるいはDSP(Digital Signal Processor)を用いる。
52はエフェクタである。音源部51で生成された楽音信号に、残響や歪みなどのエフェクトを付加する。
音源部51,エフェクタ52に代えて、CPU42がプログラムを実行することによって音源機能およびエフェクタ機能を実現する(ソフトウエア音源)ようにしてもよい。
CPU42は、ROM44に記憶された制御プログラムをRAM43に読み出して、操作子45の操作イベント検出、表示部47に対する表示制御等の一般的な制御を前提として、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプを設定したり、入力された演奏情報に従って、分散和音の演奏情報を生成したり、これらの演奏情報に応じて音源部51やエフェクタ52を制御して、オーディオ出力端子53から楽音信号を出力させたりする。
ROMに制御プログラムや設定データが記憶されていない場合、これらを記憶したハード磁気ディスク装置を備えたり、これらを記憶させたCD-ROMを読み込む外部記憶装置を備えたりして、それらをRAM43に読み込んでもよい。
また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続し、ここから制御プログラムや設定データをRAM43あるいは再書き込み可能なROM44にダウンロードしてもよい。
図5,図6は、本発明の実施の一形態の動作例を説明するフローチャートである。図4のCPU42は、制御プログラムに従って各ステップを実行する。
図5は、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプの設定を音源モジュール自体の操作子で切り替える処理を説明するフローチャートである。
図5(a)のフローチャートに示される処理は、アルペジオ演奏機能のオン状態において、図1に示した右カーソルスイッチ9の操作イベントが検出されたときに起動する。
S61において、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプを、現在設定されているものから、1つ後のアルペジオタイプ(登録順序番号が1つ後のもの)へと1ステップだけ切り替える。アルペジオタイプが未登録の登録順序番号、図2の例では登録マーク25dに対応する登録順序番号(4)に切り替えられるときは、さらに後続するものの中で最も近い登録順序番号のアルペジオタイプに切り替えるとよい。
S62において、登録マーク25a〜25e中、登録マークの反転位置を、1つ後の登録マークに移動させる。
図5(b)のフローチャートに示される処理は、アルペジオ演奏機能のオン状態において、図1に示した左カーソルスイッチ8の操作イベントが検出されたときに起動する。
処理は、図5(a)と正反対であって、1つ前のアルペジオタイプ(登録順序番号が1つ前のもの)へと1ステップだけ切り替える点が異なる。
図6は、アルペジオ演奏に使用するアルペジオタイプの設定を、外部機器49における操作子で切り替える処理を説明するフローチャートである。
上述した説明では、演奏情報に含まれた数値データの属する範囲に応じて、複数のアルペジオタイプの内の任意の1つを1回の操作で設定できるようにしていた。以下、これを選択型の切替方法という。
これに対し、図1を参照して説明した左カーソルスイッチ8,右カーソルスイッチ9による切替えと同様に、予め定められた順序に従って切り替えることも可能にする。以下、これをステップ型の切替方法という。
一例であるが、まず、図1に示したシフトスイッチ12とアルペジオスイッチ14の同時押し操作によって、図示しないアルペジオ編集画面に切り替えて、選択型とステップ型の切替選択メニューを表示させる。
図6(a)のフローチャートに示される処理は、上カーソルスイッチ6,下カーソルスイッチ7による切替方法選択操作イベントが検出されたときに起動する。
S81において、上カーソルスイッチ6,下カーソルスイッチ7の操作により、選択型またはステップ型の一方を選択して設定する。
なお、外部機器において、ある操作子を操作することにより切替方法選択用の演奏情報を生成させ、音源モジュールでは、この演奏信号の入力を検出したことに応じて、選択型,ステップ型の一方を選択して設定することも可能である。
次に、ボイスプレイモードにおいて、ユーザが、アルペジオスイッチ14を押すことにより、アルペジオ演奏機能をオン状態にする動作制御が実行される。同時に、特定の演奏情報によるこの特定の操作子本来の操作機能の実行をオフにする(例えば、ピッチベンダをアルペジオタイプの切り替えに利用する場合、ピッチベンド・メッセージによってピッチベンドは行わないようにする)。
図6(b)のフローチャートに示す処理は、アルペジオ演奏機能のオン状態において、アルペジオタイプを切り替える特定の演奏情報(図3(a)に示した、ステータスバイトがB0H、第1データバイトが01HのMIDIコントロールチェンジ・メッセージ31)の受信が検出されたことに応じて起動する。
S91において、現在、設定されている切替方法を調べる。
S92において、ステップ型が設定されていると判定されたときは、S93に処理を進める。
S93において、使用するアルペジオタイプを、現在、設定されているアルペジオタイプの前または後に続くアルペジオタイプに切り替える。具体的には、現在使用しているアルペジオタイプの登録順序番号から、予め決められた順序に従って登録順序番号を切り替え、切替え後の登録順序番号のアルペジオタイプを設定する。
言い換えれば、選択されているボイスにより決定された5個までのアルペジオタイプについて、登録順序番号の予め決められた順序に従ってアルペジオタイプを切り替える。
予め決められた順序を昇順、降順のいずれにするかは、予め設定しておけばよい。3バイト目のデータバイト31cの数値は関係しない。
S95において、図2に示したアルペジオタイプの登録マーク25a〜25e中、登録マークの反転位置を、切替え後のアルペジオタイプに対応した登録マークに移動させる。
一方、S92において、選択型が設定されていると判定されたときは、S94に処理を進める。
図3(b)を用いて説明したように、参照テーブルを用いて、特定の演奏情報に含まれている数値の属する数値範囲に応じて、切替え先の登録順序番号、すなわち、アルペジオタイプを識別する。
言い換えれば、選択されているボイスにより決定された5個までのアルペジオタイプについて、切替え先の登録順序番号のアルペジオタイプを識別する。
なお、切替え先にアルペジオタイプが登録されていなければ、アルペジオタイプを切り替えないようにすることが好ましい。
S96において、使用するアルペジオタイプをS94において識別されたアルペジオタイプに切り替えて、S95に処理を進め、登録マークの反転位置を移動させる。
上述した説明では、図3(a)に示した特定の演奏信号を1回検出したときに、図6(b)のフローチャートに示す処理が起動するものとした。
しかし、外部機器49において、ユーザが、操作子を所望のアルペジオタイプの登録順序番号に対応した操作位置に移動させるまでの時間は、ユーザに応じて異なり、一定しない。
また、操作子の操作を検出する処理の間隔や、操作を検出したときに、アルペジオタイプを切り替える特定の演奏情報を発生させる間隔は、外部機器49の仕様によって異なり、必ずしも一定しない。
その結果、ユーザの操作が完了するまでの経過時間が長すぎた場合、操作途中の数値データを含む特定の演奏情報が、1または複数回発生して、音源モジュールに入力されてしまうおそれがある。そこで、これを1回検出しただけでアルペジオタイプを切り替えてしまうと、アルペジオタイプの設定動作に不具合が生じるおそれがある。
そのため、特定の演奏情報を検出する毎に時間経過を監視し、この時間経過が所定時間(例えば数〜数十msec)を超えるまで、この特定の演奏情報が新たに入力されたことを検出しなかったときに、最後に入力されたこの特定の演奏情報をユーザの意図を反映したものとみなし、これに応じて、図6(b)に示す、アルペジオタイプを切り替える処理を起動してもよい。
なお、操作子としてリボンコントローラを用いた場合は、リボンコントローラに指を触れる1回の操作で操作量(操作位置)を任意に指定できるので、上述した対策は必ずしも要しない。
図3(a)を参照して説明した、特定の演奏情報に含まれる数値は、操作された特定の操作子の絶対操作量(絶対位置)を表すものであった。
これに代えて、1回の操作で操作子を動かした分である相対操作量を表すものとしてもよい。特定の操作子として、ロータリーエンコーダのように絶対位置が定まらない操作子の場合に適している。
この場合も、図3(b)に対応したテーブルを参照して、相対操作量が、複数の予め定められた範囲のいずれに属するかを判定することによって、1つの登録順序番号を得、この登録順序番号のアルペジオタイプを選択して設定すればよい。
最後に、アルペジオ演奏中の処理の一例を説明しておく。
CPU42は、ボイスプレイ状態において、アルペジオスイッチ14の押圧を検出してアルペジオ演奏機能をオン状態にする。
CPU42は、現在のボイスに割り当てられた複数のアルペジオタイプ中、現時点において設定されているアルペジオタイプをROM44の例えば、登録レジスタの領域から探し出し、これに応じたアルペジオパターンのデータをRAM43のアルペジオ演奏用の領域に読み出しておく。
ユーザは、外部機器49の鍵盤を用いて1または複数の押鍵をする。
CPU42は、押鍵を検出している期間において、アルペジオパターンに従って、押鍵の音高で指定される和音を構成する楽音が所定の順序および所定のタイミングで分散発音されるように音源部51を制御し、離鍵を検出すると発音が停止されるようにする。
上述した押鍵中の期間においても、ユーザはアルペジオタイプを切り替えることができる。CPU42は、左カーソルスイッチ8,右カーソルスイッチ9の操作を検出したとき、図5に示したフローに従ってアルペジオタイプを切り替える。あるいは、外部機器49から特定の演奏情報が入力されたことを検出したときは、図6(b)に示したフローに従ってアルペジオタイプを切り替える。
いずれの場合も、CPU42は、切替え後のアルペジオタイプのデータをアルペジオ演奏用の領域に読み出し、切り替えられた後のアルペジオパターンで直ちに分散発音されるように音源部51を制御する。
あるいは、先のアルペジオパターンの1単位の演奏が終了したときに、切替え後のアルペジオタイプに応じたアルペジオパターンで分散発音が開始されるような設定も可能である。
アルペジオ演奏による発音に対応するMIDIメッセージを、外部機器に出力することも可能である。
上述した実施の形態では、アルペジオ演奏機能をオンにする制御は、アルペジオスイッチ14の操作だけであった。しかし、あるボイスにアルペジオ演奏機能をオンにする指示データを入れておき、このボイスを選択したときにアルペジオ演奏機能をオンにしたり、外部機器からアルペジオ演奏機能をオンにする指示を受けたときにアルペジオ演奏機能をオンしたりするなど、その他の方法もある。要は、アルペジオ演奏機能をオンにする方法は色々あるので、上述した実施の形態に限られない。
上述した説明では、外部機器49で鍵盤演奏された押鍵に応じてアルペジオ演奏がなされる場合を説明した。
これに代えて、外部機器49としてシーケンサを用い、ソングデータ(楽曲データ)を再生し、その再生されるソングデータに含まれたノートオン・メッセージで指定される和音に応じてアルペジオ演奏がなされてもよい。
アルペジオタイプを切り替える特定の演奏情報もソングデータに入れておく。この特定の演奏情報は、先に説明した鍵盤演奏におけるものと同様に、特定の操作子に予め割り当てられている演奏情報をそのまま利用できる。
音源モジュールがソングデータを記憶している場合は、これを再生する場合も同様にアルペジオ演奏ができる。
上述した説明では、ボイスプレイモードでのアルペジオ演奏を説明したが、マルチプレイモードでもアルペジオ演奏が可能である。マルチモードにおいて、音源部51は、異なるMIDIチャンネルで独立して制御できる複数のパートで構成される。この場合、特定のパートに割り当てられるMIDIチャンネルの押鍵あるいは再生による和音指定に応じてアルペジオ演奏をすることができる。メロディ演奏と同時にアルペジオ演奏ができる。
本発明は、上述した実施の一形態に限定されることなく、外部機器から数値データを含む特定の操作情報を入力できる電子音楽装置に適用できる。アルペジオタイプに限らず、音源波形、フィルタ特性、エフェクトの設定にも適用できる。
本発明の実施の一形態を説明するための音源モジュールを示す外観図である。 図1に示した液晶表示器に表示される画面の一例を示す説明図である。 アルペジオタイプを切り替える演奏情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施の一形態を実現するためのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態において、アルペジオタイプの設定を音源モジュール自体の操作子で切り替える処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施の一形態において、アルペジオタイプの設定を外部機器における操作子で切り替える処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
1…フロントパネル、4…液晶表示器、8…左カーソルスイッチ、9…右カーソルスイッチ、14…アルペジオスイッチ、25a〜25e…登録マーク、31…MIDIコントロールチェンジ・メッセージ、31a…1バイト目のステータスバイト、31b…2バイト目のデータバイト、31c…3バイト目のデータバイト

Claims (3)

  1. 外部機器において特定の操作子が操作されたことに応じて生成され、該特定の操作子の操作量に応じた数値を含む特定の演奏情報が、前記外部機器から入力されたことを検出する演奏情報検出手段と、
    該演奏情報検出手段が前記特定の演奏情報の入力を検出する毎に時間経過を監視し、当該時間経過が所定時間を超えるまで、該特定の演奏情報が新たに入力されたことを検出しなかったときに、最後に入力された該特定の演奏情報に応じて、該特定の演奏情報に含まれた数値が、複数の予め定められた範囲のいずれに属するかを判定し、該特定の演奏情報に含まれた数値の属する範囲に応じて、ある設定項目に関し、複数の設定情報の中から1つを選択して設定する設定手段、
    を有することを特徴とする電子音楽装置。
  2. 前記複数の予め定められた範囲は、前記特定の操作子の操作性に応じて、前記特定の演奏情報に含まれた数値が取りうる範囲を不均等に配分して定められたものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子音楽装置。
  3. 外部機器において特定の操作子が操作されたことに応じて生成され、該特定の操作子の操作量に応じた数値を含む特定の演奏情報が、前記外部機器から入力されたことを検出する演奏情報検出ステップと、
    該演奏情報検出ステップが前記特定の演奏情報の入力を検出する毎に時間経過を監視し、当該時間経過が所定時間を超えるまで、該特定の演奏情報が新たに入力されたことを検出しなかったときに、最後に入力された該特定の演奏情報に応じて、該特定の演奏情報に含まれた数値が、複数の予め定められた範囲のいずれに属するかを判定し、該特定の演奏情報に含まれた数値の属する範囲に応じて、ある設定項目に関し、複数の設定情報の中から1つを選択して設定する設定ステップ、
    をコンピュータに実行させるための電子音楽用プログラム。
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