JP3869997B2 - 貯液タンク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿機などの空気調和機における凝縮水、あるいは各種装置本体内で発生する液を溜める貯液タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1の除湿機では、除湿によって発生した凝縮水を溜める貯水タンクが設けられ、この貯水タンクの満水検知やタンクの有無を検知する手段として、貯水タンクに内蔵されたフロートと、これに対応して外部に設置されたマイクロスイッチとが設けられ、フロートがマイクロスイッチに接触することでタンク有を検知し、また、タンク内の水の増加に伴ってフロートが上動してマイクロスイッチから離れることで満水を検知し、運転を停止するよう構成されたものが知られている。
【0003】
また、特開平6−331167号公報記載の従来例2の除湿機では、タンクの上面に、除湿水をタンク内に導く開口部とは別に開口部が形成され、この開口部に凸状のカバーを取り付け、その内部に水位によって上下動するフロートと外部のリードスイッチを感動させる永久磁石とをシーソー状に取付けたフロートレバーが設けられ、一方、タンク上方の水受け皿にタンクを保持するキャッチが設けられ、このキャッチにフロートの動きに感動するリードスイッチが担持された構成により、タンクをキャッチに保持させたときに、リードスイッチがオンしてタンク有を検知し、また、水位の増加に伴うフロートの上動に反して磁石がリードスイッチから離れることにより、リードスイッチをオフすることで満水を検知し、運転を停止するようにした構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来例1の構造では、貯水タンク内のフロートとマイクロスイッチとは機械的に接触した構造であるため、マイクロスイッチに無理な力が加わり、その故障や誤動作を起こりやすいといった難点があった。
【0005】
また、これを解決するために、リードスイッチと非接触状態の永久磁石とフロートとをシーソー状に形成した従来例2の構造では、磁石及びフロートを取付けたフロートレバーがタンクに内蔵され、排水時においてタンクから取り外しできる構造となっていないため、貯水タンク内の水の排出時にタンクを乱雑に取り扱うと、フロートの破損若しくは変形を生じ、さらに、その構造に衝撃が加わった場合、誤動作を起こすといった難点があった。
【0006】
他方、タンクを保持するキャッチ側のリードスイッチについても、タンクの着脱時において同様に衝撃を与え、破損あるいは誤動作を起こすことがある。しかも、従来例2において、タンクの排水口と、水位検知用のフロート及び磁石の取付け部が別位の場所に設置されているため、タンクには水位検知部取付用の開口部も別に形成する必要があり、タンク生産コストが高くなるばかりか、水位検知部のメンテナンスも煩雑なものとなっていた。
【0007】
上述のように、従来例1,2のいずれの場合であっても、タンク構造が複雑となり、また、水位検知装置の損傷あるいは誤動作を起こす可能性があるため、これらを回避できる簡単な構造の貯液タンクの出現が望まれているところである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、液位検知装置等の誤動作を起こし難い構造簡単な貯液タンクについて鋭意検討した結果、まず、タンク本体上面の排出口を開閉するキャップに、さらに注入口を形成し、この注入口に除湿機などの装置本体内で生成された凝縮水などの液を注入可能な構成とすれば、液漏れ箇所が1箇所で済み、タンクの構造が簡単になることを見出した。
【0009】
この場合、除湿機などの装置本体の小型化及び排水時の持ち運び容易性の要求を考慮すれば、貯液タンクの高さを低く抑え、かつ横幅は装置本体の幅に合せた横長扁平な構造とし、タンク本体の片側に取っ手を形成しタンクの収容姿勢に対して90度立てた縦型の状態でタンクを持ち運ぶのが望ましい。これを達成する上において、排出口及び常時開放した注入口を有するキャップは、持ち運び時に注入口から漏れるのを防止するために、タンク片側に配置した構成が望ましい。しかも、タンク満水レベルは、持ち運び時の注入口よりも下位レベルになるように設定する必要がある。
【0010】
そこで、排出口をタンク本体上面の一方側に片寄って形成し、その排出口近傍に取っ手を配置し、装置本体でのタンク横置き収容状態から90度立てた縦型状態で持ち運び可能とし、タンク持ち運び姿勢における液量レベルが注入口よりも下位となるように、タンク本体に設けた液位検知装置における満液検知レベルを設定する構成が好適である。
【0011】
この場合、タンク収容状態における満液レベルは、できるだけ高位の方が望ましく、これを達成するためには、タンク本体において、排出口と反対側の他方側のタンク容量を排出口が配置された一方側のタンク容量よりも大となるように形成する構成が好適である。その具体的態様として、タンクの排出口側と反対側のタンク部において、その上面高さを高くする態様、同じく下面側を低くする態様、さらにはその両方を兼ね備えた態様が例示できる。
【0012】
満液を検知する液位検知装置としては、タンク本体内の液面に伴って移動する作動体と、該作動体の動作により液面を感知する感知手段とを備えた構成が例示できる。作動体としては、支柱に取付けられ液位に伴って上下動するフロートと、支柱の下端に取り付けられた磁石とを備えた構成が例示でき、また、感知手段としては、タンク収容部の底面に作動体とは非接触状態で設置され磁石の変位に対して感動する感知スイッチ(例えば、リードスイッチ)が例示できる。
【0013】
このうち、タンク内に設置する作動体は、従来例2のようなフロートと磁石をシーソー状に配置するものよりも、筒体に作動体を内装し、これを上下動自在に案内保持する構成の方が持ち運び時の衝撃による損傷や誤動作を防止できる点で有利である。しかも、この作動体を案内保持する筒体をキャップと一体化した構成を採用すれば、組立てなども簡単に行え、しかも、キャップの取り外しによって作動体もタンク本体から取り外すことができるので、その点検等も容易に行える。
【0014】
筒体は、作動体の下部磁石が収容部の下面に設置されたリードスイッチなどの感知スイッチを動作させるものであるため、磁石ができるだけ感知スイッチに接近した位置に配置できるよう、筒体の下端部をタンク底面近くまで延設した態様が好適である。筒体とキャップの一体化は、両者を一体成形した態様、あるいは、筒体の上端の螺子部をキャップの螺子部に螺合して一体化する態様のいずれをも採用可能である。
【0015】
作動体は液位の上昇によって上動するため、キャップからの抜け出し等を考慮して、筒体の上部に作動体の上動位置を規制する規制板を設ける構成が好適である。この規制板は、キャップに螺子などによって組付ける構成も採用可能であるが、規制板を係止爪などの係止手段によりキャップに形成された孔に係止する構成を採用した方が簡単に組立てができる。
【0016】
上述のように、作動体と、装置本体の収容部底面に配置された感知手段とを備え、この感知手段として、前記作動体の変位を検出するリードスイッチなどの感知スイッチからなる液位検知装置は、タンク収容状態においてリードスイッチがオン状態となり、また、タンク取り出し状態でリードスイッチがオフ状態となるので、これら作動体及び感知スイッチによって、タンク本体の収容の有無を検知する手段としても兼用できる。
【0017】
貯液タンクはその収容部への脱着を取っ手を持って行うこともできるが、収容部の取り出し開口部を覆うカバーにタンクを装着し、このカバーと共にタンクを脱着する構成を採用すれば、タンクの脱着が容易に行える。また、カバーの閉状態において、タンク収容位置が限定されるため、タンク収容有無検知手段の誤動作もなくなることが期待できる。
【0018】
上記の貯液タンクは、装置本体内で生成された液を注入口からタンク本体に注入可能とする各種装置において適用可能であるが、特に、装置本体内に吸湿器と凝縮器とを有し、キャップの注入口に凝縮器の結露水が導くようにタンクを設置する除湿機用の貯液タンクとして有効である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を除湿機の貯液タンクに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の除湿ローターを利用した除湿機の斜視図である。
【0020】
図示のごとく、本実施形態における除湿機は、本体1の内部に除湿機能を発揮する除湿ローター10を搭載したもので、本体1の前面には、室内の除湿したい空気を吸いこむ吸込□2と、その下側に本体内の収容部23に配置された貯液タンク21を取り出す前面カバー8が配置されている。
【0021】
本体1の上面には、除湿乾燥した空気を吹き出す吹出□3と、この吹出口3の開口部を開閉するダンパー6と、運転状態を操作するスイッチや運転状態を表示する操作部4と、本体1を持ち運ぶ取っ手5とが配置されている。本体1の側部には衣類乾燥用の空気を送るダクトホース7が配置されている。
【0022】
図2は除湿機の概略構成図である。図示のごとく、本体1内には、吸込口2から吸い込んだ空気を除湿ローター10を通して除湿乾燥し、吹出口3から吹出す除湿経路Aと、除湿ローター10の再生部11で除湿材を再生する再生空気を送る再生経路Bとを備えている。
【0023】
再生経路Bには、吸湿材を担持した除湿ローター10の一部が臨設され、この部分が除湿材の再生部11とされており、この再生部11に高温の再生空気12を送る再生ファン13と、再生部11を通過した高湿の再生空気12を凝縮する凝縮器14と、凝縮器14から出た再生空気12を除湿経路Aの高温の乾燥空気と熱交換して暖める熱回収用熱交換器15と、除湿ローター10の再生部11で除湿材を再生するための再生空気を加温するための再生ヒーター16とが配置され、これらの構成部材により再生空気の閉回路が形成されている。
【0024】
除湿経路Aには、室内の除湿したい空気17を吸い込む吸込口2と、吸込口2の背面に配置されて除湿したい空気の挨や塵を除去するフイルター20と、吸込口2からの空気を凝縮器14の外側、除湿ローター10の除湿部19、及び熱回収用熱交換器15の外側を通して吹出口3に導くための除湿ファン18とが配置され、室内の空気17(例えば27℃、相対湿度60%)を除湿ファン18によりフィルター20を通して吸込み、除湿ファン18からの空気で、凝縮器14を外部から冷却し、除湿ローター10で除湿する空気中の水分を吸着させ、除湿ロ―ター10を出た乾燥した空気17を熱回収用熱交換器15の外部を通して加熱乾燥(45℃、相対湿度5%以下)させ、本体1の吹出口3に送るようになっている。そして、除湿経路Aにおいて、除湿ファン19の出口側は、吹出口3から本体外へ放出する経路と、その途中から衣類乾燥用の空気をダクトホース7に送る経路とに分岐されている。
【0025】
図3は上記各構成部品の配置を示す除湿機の側面断面図である。図示のごとく、本体1の上部には、その前面側より、吸込口2、フイルター20、凝縮器14、除湿ローター10、熱回収用熱交換器15、除湿ファン18の順序で配列され、本体1の下部には、凝縮器14と熱回収用熱交換器15の内部で結露した水を受ける水受け皿9の下方にタンク収容部23が形成されており、この収容部23に貯液タンク21が配設されている。収容タンク21は、本体前面の開口部24から収容部23に着脱自在に収容されている。
【0026】
除湿ローター10は、セラミック紙などの帯状の平面シートの表面に、同じく帯状平面シートを高さ1mm〜1.5mm程度に波付け加工した波形シートの稜線部分を接着して一体化して片波成形体を構成し、この片波成形体を巻回しローターにしたものに、吸湿材としてのゼオライトを溶かした溶剤を含浸担持させたものである。
【0027】
この除湿ローター10では、再生経路Bにおいて、凝縮器14より出た湿度の高い空気(約35℃)を、熱回収用熱交換器15で熱交換して約40℃に暖めた後、再生ヒータ16で200〜250℃まで加熱し、この加熱された空気を再生ファン13により再生部11に送り込むことで、除湿ローター10の水分を離脱させるようにしている。また、除湿ローター10の吸湿部19では、吸込口2から吸い込まれた空気を吸湿材で吸着している。すなわち、除湿ローター10は、吸湿部19における水分吸着作用と、再生部11における水分離脱による再生作用との2つの働きをするようになっている。
【0028】
凝縮器14及び熱回収用熱交換器15は、半透明のポリプロピレン樹脂などを用いた軽量のブロー成型品で、抗菌樹脂を使用し、漏れのない流体通過管部を構成している。凝縮器14および熱回収用熱交換器15の内部は、上部を略水平に接続する水平管と、下部を略水平に接続する水平管と、上部と下部の水平管の間に略水平に接続する2本の水平管と、これら合計4本の水平管を略上下に連通させる多数本の略上下方向の流体通過管とから構成されており、内部に再生空気を通し、外部に除湿乾燥したい空気を通すことで熱交換機能を発揮するようになっている。
【0029】
凝縮器14は、吸込口2から吸い込んだ除湿したい室内空気により、凝縮器14内の再生空気を冷却し、再生空気中の水分を結露させて水状態とし、その水を下部水平管より下方の水受け皿9に排出するようになっている。熱回収用熱交換器15は、再生経路において凝縮器14を出た温度の低い再生空気を、除湿ローター10の吸湿部19を出た暖かい除湿された空気で加熱・熱交換して、再生空気の温度を上げて再生ファン13に送ると共に、除湿された空気の温度を下げるように作用する。
【0030】
再生ヒータ16は、除湿ローター10の吸湿部19で吸着した水分を離脱させるために、再生部11に加熱された空気を送るための加熱手段で、再生ヒータ16はニクロム線ヒータから構成され、495W、295W、220Wと、除湿能力に応じて切り替え可能とされ、空気温度を200〜250℃に制御している。
【0031】
再生ファン13は、再生ヒータ16で加熱した高温の空気を除湿ローター10の再生部11に送る送風機で、シロッコファンを使用している。
【0032】
本体1の吹出口3は、吹出口3の開閉機能と乾燥した空気17の吹出し方向を調節する機能とを有するダンバー6と、このダンバー6の開閉状態を検知するマイクロスイッチ等の開閉検知手段33とから構成され、マイクロスイッチ33は、ダンパー6を手指によって動かし、ダンパー6が開いたときにオン状態となり、閉じたときにオフ状態になる位置に配置されている。
【0033】
ダクト7は、ダクト口と、ダクトホース、及びダクト継手から構成され、本体1のダクト接続口に挿入し、一定の角度で自在に回転できるようになっている。ダクトホースは、蛇腹状に形成した樹脂製のものであって、その内径は50mmに設定され、吹出口3の約1/5の面積とされている。
【0034】
貯液タンク21は、本体1の前面下部の開口部24を覆う前面カバー8を開閉して、本体1の収容部23より取り出し自在に装着できる構造となっている。この貯液タンク21は、凝縮器14や熱回収用熱交換器15からの結露した水を溜めるタンク本体22と、その上面の排出口34を開閉するキャップ31とを備え、このキャップ31にさらに常時開放した注入口41が形成され、凝縮器14や熱回収用熱交換器15からの結露水を水受け皿9のドレン9aよりタンク内部に注入できるようになっている。注入口41はその収容状態でドレン9aの直下に位置し、キャップ31の上面より下方に向かってやや縮径したホッパー状に形成されている。
【0035】
タンク本体22は、半透明の樹脂製でブロー成形加工された容器で、高さを低くして横方向に細長い横置型形状とされ、前面カバー8側からみて、その上面右側に片寄って排出口34が形成され、さらにその近傍には取っ手33が設けられ、横置き収容状態から90度立てた縦型状態で持ち運び可能とされている。排出口34を取っ手33側に配置したのは、キャップ31に常時開放した注入口41が存在しており、縦型持ち運び姿勢において、注入口41からタンク内の水が漏れないようにするためである。
【0036】
さらに、タンク本体22の形状は、収容部23に収容し易いように底面が平坦な形状とされ、また、上面においては、排出口34と反対側の上面が、排出口側の面よりも高くした形状となっており、これにより、排出口34と反対側のタンク容量が排出口側のタンク容量よりも大となるように設定されている。排出口34と反対側を排出口34側よりも高くしたのは、上述のごとく、タンク持ち運び姿勢において液量レベルが注入口よりも下位となるように、収容状態において液位検知装置による満水検知レベルを設定するが、このとき、その満水検知レベルをできるだけ高くして満水検知レベルにおけるタンク貯水容量を多くするためである。
【0037】
図4は貯液タンクの斜視図、図5は貯液タンクの断面図、図6は貯液タンクと前面カバーとの取付け状態を示す分解斜視図である。図示のごとく、貯液タンク21を前面カバー8に取付ける構造について説明すると、まず、貯液タンクの本体前面上縁には横方向に渡ってリブ25が形成され、該リブの中央に小突起26が形成されている。この小突起26に対応してタンク本体の底面にも図示しない小突起が形成されている。また、タンク本体22の左右両側部にはその中央位置から取付け穴付きの鍔27が突出形成されている。
【0038】
一方、前面カバー8は、その上下端部に貯液タンク21を挟み込む上下の折曲部81、82が後方へ突出され、その中央位置にタンク本体側の小突起26を係合する穴88,89が形成されている。また、前面カバー8の裏面両端部には肉厚の保持部84、85が後方に突出形成され、この保持部84,85に貯液タンク21の鍔部27を嵌合保持する溝86が形成されている。
【0039】
貯液タンク21の前面カバー8への取付けは、前面カバー8の上下の折曲げ部81,82でタンク本体22を上下から挟み込み、前面カバー8の折曲げ部81,82の上面側および底面側の穴88、89に、タンク本体22の小突起26を係止し、タンク本体22の横側面の鍔27を、前面カバー8の裏面側保持部84,85の溝86に嵌め込み、前面カバー8の底面側より螺子で固定する。
【0040】
図7はキャップの断面図、図8は本体収容部における液位検知装置の配置状態を示す断面図である。キャップ31は、その外側にある環状の周縁部内面にタンク本体22の排出口34の口壁外側に螺合する雌螺子部が刻設されている。キャップ31の中心部には、前記ホッパ状の注入口41に連続して円筒状の筒体42が下方に向かって一体成形され、筒体42の内部に液位検知装置60の作動体61が上下動自在に案内保持されている。筒体42の下端はタンク本体22の底面付近まで延設されている。
【0041】
筒体42は、その上部が大径のフロート案内筒部43aとされ、下部が小径の磁石案内筒部43bとされ、両者の間にフロートの下方側への抜け止め用段部43cが形成されている。筒体42の上端注入口41の口壁には段部48が形成され、この段部48に作動体61の上方への抜け出しと上動量を規制する樹脂製の規制板45が載置されている。この規制板45は、逆皿状に形成されたものであって、その中央部に結露水をタンク内に導く導入穴44が貫通形成され、その下面外周の数箇所に係止爪46が形成され、この係止爪46が筒体42の上部に形成された穴47に弾性的に係止するようにされ、規制板45の組立てを容易に行えるようになっている。
【0042】
液位検知装置60は、図7及び図8のごとく、筒体42に内嵌して上下動自在に案内保持される作動体61と、本体収容部23の底面に配置され、作動体61の上下動変位によってタンク本体22内の水位を検出する感知手段51とを備えている。
【0043】
作動体61は、比重の小さい樹脂からリング状に形成されタンク内水位の液面確認用のフロート62と、本体収容部23の底面にある感知手段51を感動するためにフロート62よりも下方位置に配置された磁性体からなる永久磁石63と、上部にフロート62を保持し、下部に磁石63が取付けられた支柱64とを備えている。
【0044】
支柱64は、フロート62が上下方向に摺動自在に嵌合された小径の上方支持部64aと、磁石63を内蔵する樹脂製枠63aをワッシャ65で固定する下方支持部64bとから構成されている。下方支持部64bの外側には、筒体42の内壁との摩擦抵抗を低減する複数の細いリブ(図示せず)が上下方向に形成されている。
【0045】
キャップ31内への作動体61の組立は、支柱64の下側支持部64bに磁石63をワッシャ65で固定して、支柱64の上方支持部64aにフロート62を嵌め、所定の位置にステンレス製のスピードナット67を嵌め込み、フロート62の抜け止めを行う。
【0046】
フロート62を装着した支柱64を、キャップ31の中心部の筒体42に上面注入口41側から挿入した後、中央に水が通る導入穴44を有する規制板45をその複数の係止爪46を筒体42の穴47に係止して作動体61をキャップ31に内装する。
【0047】
一方、感知手段51は、本体収容部23の底面の一部を形成する基板50上に凹部52が形成され、この凹部52に嵌め込まれた感知スイッチ(リードスイッチ)であって、その上面は収容部23の底面と同一面又はそれ以下に設定され、タンクの装着・離脱動作により損傷を受けないようにされている。
【0048】
上記構成の除湿機における動作を説明する。本体1の正面下側に、前面カバー8に装着された貯液タンク21をタンク挿入開口部24より収容部23の所定の位置に挿入設置すると、貯液タンク21内の作動体61の磁石63が、本体1の基板50に設けられているリードスイッチ51とで非接触状態で対向し、磁気回路を形成してリードスイッチ51をオン状態にする。
【0049】
本体1の操作部4の運転スイッチを押すと、「標準」運転モードで除湿運転が開始され、室内の除湿したい空気17を、除湿ファン18に吸引され、フィルター20でゴミを取り去り、複数の凝縮器14を通過し、暖かく湿った凝縮器14内部の再生空気を冷却し、再生空気中の水分を結露させる。
【0050】
凝縮器14の外側を通過した除湿したい空気17は、除湿ローター10の吸湿部19を通過し、吸湿材により室内空気中の水分を吸着させ、除湿ローター10の再生経路の熱による影響を僅かに受けて温度上昇した乾燥した空気となる。その後、除湿した空気は熱回収用熱交換器15の外部を通過する際に熱交換されて温度を下げ、本体1の吹出□3から放出される。
【0051】
また、水分を吸着した除湿ローター10の吸湿材を再生させるため、電気ヒ一ターである再生ヒータ16にて200〜250℃に加熱した再生空気は除湿ローター10の再生部11に送風される。
【0052】
再生空気12は除湿ローター10の吸湿材から水分を離脱させ、暖かく湿った空気12となり、凝縮器14に送られ、ここで、室内の除湿したい空気17で冷却され、その水分が結露されて凝縮器14の下部に溜まり、凝縮器14の下方の水受け皿9のドレン9aから貯液タンク21に導かれる。
【0053】
除湿ローター10は、約30回転/時間とゆっくりと回転移動するため、200〜250℃と暖かい空気が送られた除湿ローター10では、除湿材の再生後においても熱が残留しており、この残留熱(120〜140℃)を保持したまま回転して吸湿部19に至る。そのため、吸湿部19に除湿したい空気17が通過すれば、ローター10の通過後には暖められた乾燥空気17となる。この暖められた乾燥空気17は、熱回収熱交換器15に送られ、その熱量分で凝縮器14からの送られた再生空気と熱交換し、冷却されて吹出口3から排出される。一方、熱回収熱交換器15で乾燥空気12から熱回収した再生空気は再生ファン13により再生ヒータ16に送られる。
【0054】
除湿運転を続けると、凝縮器14からの結露水は、水受け皿9のドレン口9aから常時開放しているキャップ31の注入口41及び導入穴44を通ってその直下に位置する作動体61のフロート上に落下した後、筒体42の下方開口を通ってタンク内に溜められる。
【0055】
タンク本体22内の水位が上昇すると、貯液タンク21内の作動体61のフロート62がその浮力により支柱64を上昇摺動する。フロート62が上動してスピードナット67に当接すれば、これに合せて支柱64も追随して上昇し、支柱64の下端にある磁石45も上昇されるので、この磁石45と磁気回路を形成していたリードスイッチ51をオフ状態になり、操作部4の満水ランプが点灯して、除湿運転が停止する。
【0056】
貯液タンク21内の水を排水するときは、本体1下部の前面カバー8の本体との接合面の隙間に手の指を入れて、前面カバー8を本体1の前面方向に引き出すと、前面カバー8に装着された貯液タンク21が、本体1の前方に引き出される。
【0057】
貯液タンク21の引き出し後には、貯液タンク21の排出口34側にある取っ手33を持って、タンク21を横置き収容状態からほぼ90度立てた縦型の持ち運び状態で持ち運び、所定の場所でキャップ31を開放して排出口34から排水する。このタンク持ち運び状態では、本体装着時に作動体61が作動した水位の水の容量が、タンク本体22のキャップ31と反対側の高さをキャップ31側の高さより高くした形状により、取っ手33を上にした状態での貯液タンク21の水位は、キャップ31の注入口41よりも下位レベルとなる。そのため、注入口31からの水漏れがなく、安心して貯液タンク21を持ち運ぶことができる。
【0058】
また、貯液タンク21内の水が満水でないときに、本体1下部の前面カバー8を引き出して、前面カバー8が装着された貯液タンク21を本体1より前方に引き出した場合、貯液タンク21内に設けてある作動体61の磁石63と、本体1の基板50上のリードスイッチ51とが離れるため、磁気回路が開放してリードスイッチ51がオフ状態となり、運転が停止される。従って、貯液タンク21が満水でなくても本体1よりタンク21を取り出せば、運転が停止され、結露水が本体内に溢れることがなく安全に使用することができる。
【0059】
また、貯液タンク21の排水後に、貯液タンク21を本体の収容部23に収容すれば、タンク内の作動体の磁石63が本体基板50のリードスイッチ51の直上位置になり、液位検知装置60は磁気閉回路を構成し、運転可能な状態となるので、この液位検知装置60によってタンク装着の有無も検知することができる。
【0060】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では除湿機における凝縮水の貯水タンクについて説明したが、他の空気調和機における貯水タンクにおいても適用でき、さらに本体内で生成される液(オーバーフロー液も含む)を溜める貯液タンクについても適用できる。
【0061】
また、上記実施形態において、収容部23におけるタンク21の位置決めは前面カバー8の本体装着姿勢でタンク位置決めを行えるようにしているが、これに限らず、収容部の後方位置等に位置決め用の突起などを付設した構成も採用可能である。また、上記実施形態では貯液タンクを本体の前面にあるカバーに装着したが、タンクの取り出し口は、本体前面のみならず、側面あるいは後面であってもよく、これに合せて側面カバーあるいは後面カバーにタンクを装着する構成を採用してもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、タンク本体の排出口を開閉するキャップにさらに注入口が形成され、タンク本体は、排出口と反対側の他方側のタンク容量を、排出口が配置された一方側のタンク容量よりも大となるように形成されているので、タンク収容状態における満液レベルを高い位置にすることができる。また、貯液タンクの排出口を開閉するキヤップにさらに常時開放の注入口を形成しているので、タンクよりも液の漏れる箇所を1箇所とすることができ、簡単な構成の貯液タンクが提供できる。
【0063】
また、キャップに液位検知装置の作動体を案内保持する筒体を一体化すれば、構成部品が少なくなるばかりか、作動体の損傷なども最小限に抑えることができる。また、作動体の抜け出しを規制する規制手段を係止手段によりキャップに係止するようにすれば、固定用の螺子等が不要となり、容易に組立てることができる。
【0064】
また、排出口をタンクの一方側に片寄って形成すれば、排出口側の取っ手を持って持ち運ぶ際にも常時開放している注入口から液が漏れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す除湿機の斜視図である。
【図2】同じく除湿機の概略構成図である。
【図3】図1の本体側断面図である。
【図4】同じく貯液タンクの概略斜視図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】同じく除湿機の前面カバーと貯液タンクの装着状態を示す分解斜視図である。
【図7】図4のキャップ部の断面図である。
【図8】同じく除湿機本体への貯液タンク装着状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 吸込口
3 吹出口
4 操作部
5 取っ手
6 ダンパー
7 ダクト
8 前面カバー
9 水受け皿
10 除湿ローター(吸湿器)
11 再生部
12 再生空気
13 再生ファン
14 凝縮器
15 熱回収用熱交換器
16 再生ヒータ
17 除湿空気(室内空気)
18 除湿ファン(送風ファン)
19 吸湿部
20 フィルター
21 貯液タンク
22 タンク本体
31 キャップ
34 排出口
41 注入口
44 規制板
46 係止爪
51 リードスイッチ
60 液位検知装置
61 作動体
62 フロート
63 磁石
64 支柱
A 除湿経路
B 再生経路

Claims (4)

  1. タンク本体と、その上面の排出口を開閉するキャップとを備え、前記キャップにさらに注入口が形成された貯液タンクにおいて、前記タンク本体は、排出口と反対側の他方側のタンク容量を、排出口が配置された一方側のタンク容量よりも大となるように形成されたことを特徴とする貯液タンク。
  2. 前記タンク本体に液位検知装置が設けられ、該液位検知装置は、タンク本体内の液面に伴って移動する作動体と、該作動体の動作により前記液面を感知する感知手段とを備え、前記作動体を上下動自在に案内保持する筒体が設けられ、該筒体が前記キャップと一体化され、前記筒体の上部に前記作動体の上動位置を規制する規制板が設けられ、該規制板が前記キャップに係止手段により係止されたことを特徴とする請求項1に記載の貯液タンク。
  3. 前記タンク本体が装置本体の収容部に着脱自在に収容される貯液タンクであって、
    前記排出口がタンク本体上面の一方側に片寄って形成され、その排出口近傍に取っ手が配置され、タンク本体が装置本体での横置き収容状態から90度立てた縦型状態で持ち運び可能とされ、タンク持ち運び姿勢における液量レベルが前記注入口よりも下位となるように、タンク本体に設けた液位検知装置における満液検知レベルが設定されたことを特徴とする請求項1に記載の貯液タンク。
  4. 装置本体内に吸湿器と凝縮器とを有し、前記タンク本体は、前記注入口に凝縮器の結露水が導かれるように収容されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の除湿装置用の貯液タンク。
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