JP3789375B2 - 除湿機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅、オフィス等の居室内部の除湿に用いる除湿機に関する。なおここでいう除湿機は、除湿機能を有する空調機器全般を含む。
【0002】
【従来の技術】
近年における居住空間の高気密化に伴い、居室内部の湿度を適正に保つための除湿機が使用されている。この除湿機は、外装ハウジングの内部に設けた空気通路に沿って蒸発器及び凝縮器を配し、これらと圧縮機とを冷媒配管により連絡して冷凍サイクルを形成し、居室内の空気を吸込み口を経て空気通路に導入し、まず蒸発器と接触させ、内部の冷媒との熱交換により含有水分を凝縮分離させて除湿し、除湿された乾燥空気を凝縮器と接触させて再加熱し、前記空気通路の末端に設けた吹出し口を経て居室内に戻すことにより、該居室の内部を除湿する構成となっている。
【0003】
蒸発器の下位置には、ドレンパン及びドレンタンクが配してあり、蒸発器との接触により凝縮分離された水は、前記ドレンパン上に流下させて集め、該ドレンパンの一か所に開設された排水口を経てドレンタンクの内部に貯留する構成となっている。ドレンタンクは、ドレンパンの排水口の下部に着脱自在に装着されており、ドレンタンク内に貯留されたドレン水は、除湿運転を休止した後、ドレンタンクを取り外して排出し、空になったドレンタンクを再装着して除湿運転を再開するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の如く構成された除湿機において、内部に貯留されたドレン水を排出すべくドレンタンクを取り外した場合、ドレンパン上に残留するドレン水が排水口を経て流下して周辺を汚す虞れがある。そこで従来から、ドレンパンの排水口にこれを開閉する開閉手段を付設し、ドレンタンクの取り外しに際しては、ドレン水の流下を防止すべく、前記開閉手段により排水口を閉止する構成とした除湿機が実用化されている。特に、実開昭61−164927号公報、実開昭62-72515号公報等には、ドレンタンクの着脱動作に機械的に連動し、ドレンタンクの取り外しに応じて排水口を閉止し、ドレンタンクの取付けに応じて排水口を開放する開閉手段を備え、ドレン水の排出時における排水口の閉止を誤りなく行わせるようにした除湿機が提案されている。
【0005】
実開昭61−164927号公報、実開昭62-72515号公報に開示された開閉手段は、排水口の一側に横軸回りに枢支された板状の弁体を設け、該弁体をばねにより付勢して前記排水口の周縁に押し付けて閉止状態を得る一方、ドレンタンクが装着されたとき、該ドレンタンクの一部を前記弁体の一部に当接させ、該弁体を前記ばねによる付勢に抗して押圧し、枢支軸回りに揺動させて開放状態を得るように構成している。前記弁体の排水口への押し付け面には、ゴム等の弾性材料製の板状のシール材を貼着し、該シール材を排水口の周縁に密着させて閉止状態が得られるようにしている。
【0006】
ところが、以上の如く構成された開閉手段により排水口の閉止を確実に行わせるためには、前記弁体の排水口への押し付け面に高い平坦性が要求され、また、前記弁体の枢支部に高い形状精度及び組立精度が要求されるという問題がある。更に、枢支軸回りに揺動する弁体の動作をドレンタンクの着脱動作に連動させる場合、ドレンタンク及び弁体に設けられる他方との当接部に高い形状精度及び位置精度が要求されるという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ドレンパンに設けた排水口を開閉すべく設けられた開閉手段を、簡素な構成により確実な閉止状態が得られるように構成し、貯留されたドレン水の排出のためにドレンタンクを取り外したとき、ドレンパンからの水漏れにより周辺を汚す虞れのない除湿機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る除湿機は、本体ハウジング内に吸込まれる空気から凝縮分離された水分を集めるドレンパンに設けた排水口に接離する弁体と、該弁体の一面に取付けられたシール部材とを備え、前記弁体の接近時に前記シール部材の取付け面を前記排水口に押し付けて該排水口を閉止し、前記弁体の離反時に前記排水口を開放する除湿機において、前記シール部材は、該シール部材に一体形成された抜け止め突起を前記一面に設けた係合孔に嵌め込み、嵌め込み隙間の範囲内にて、前記一面内の全方向及び前記一面と直交する方向への変位を可能として前記弁体に取付けてあることを特徴とする。
【0009】
本発明においては、排水口を開閉する弁体の一面に設けた係合孔に、シール部材に一体形成された抜け止め突起を緩く嵌め込み、前記一面内の全方向及び前記一面と直交する方向への変位を可能として前記シール部材を前記弁体に取付け、該弁体を前記シール部材を介して排水口に押し付けて閉止する際に、弁体及び排水口の形状及び位置精度の影響を前記シール部材の変位により吸収して、シール部材を排水口に確実に密着させ、良好な閉止状態を実現する。
【0012】
また本発明に係る除湿機は、前記シール部材又は排水口の他方への押し付け面に、該排水口の全周に亘って周設された線状突起を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明においてはまた、シール部材の排水口への押し付け面、又は排水口のシール部材への押し付け面に、排水口の全周に亘る線状突起を形成し、閉止のための押し付けを、前記線状突起の周上での線接触下にて行わせて、シール部材の側の線状突起、又は排水口の側の線状突起のシール部材への当接部の潰れ変形により排水口を確実に閉止する。
【0014】
また本発明に係る除湿機は、前記排水口の下位置に着脱自在に配されたドレンタンクと、前記排水口を、前記ドレンタンクの装着に応じて開放し、離脱に応じて閉止すべく、前記ドレンタンクの着脱動作と前記弁体の接離動作とを連動させる連動手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明においてはまた、排水口を開閉するための弁体の接離動作をドレンタンクの着脱動作に連動させて、ドレン水を排出するためのドレンタンクの取り外し時に排水口を確実に閉止する。
【0016】
また本発明に係る除湿機は、前記弁体が、前記排水口近傍の支持部に遊嵌された枢軸により一側を回動自在に枢支してあることを特徴とする。
【0017】
本発明においてはまた、弁体の一側を、排水口近傍の支持部に遊嵌された枢支軸により支持し、排水口への接離のための枢支軸回りの弁体の揺動を、遊嵌隙間の範囲内での変位を許容して生じさせ、弁体をシール部材を介して排水口に押し付けて閉止する際に、弁体及び排水口の形状及び位置精度の影響を、前記シール部材の変位と共に、弁体自体の変位によっても吸収して、シール部材を排水口に確実に密着させて良好な閉止状態を実現する。
【0018】
更に本発明に係る除湿機は、前記シール部材の周縁の一部又は全部に、前記排水口への押し付け面から適宜の高さを有して立ち上がる水止め鍔を備えることを特徴とする。
【0019】
本発明においては更に、シール部材の周縁に排水口への押し付け面から立ち上がる水止め鍔を備え、この水止め鍔の作用により、該シール部材が取付けられた弁体の開放時に排水口から流出するドレン水の流れをドレンタンク上の所定位置に導き、該ドレンタンク内に確実に回収させる。水止め鍔は、枢支軸回りの揺動により開閉動作する弁体に取り付けられるシール部材においては、排水口からの流出水が前記枢支軸の側に落下することを防止すべく、該枢支軸の側にのみ設けてあればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る除湿機の正面断面図、図2は、本発明に係る除湿機の側断面図である。
【0021】
これらの図に示す如く本発明に係る除湿機は、外装ハウジング1の内部に、前面(図2における右側面)中央の吸込み口10と前面上部の吹出し口11とを連通する空気通路12を形成し、この空気通路12に沿って、蒸発器13、凝縮器14及び送風ファン15を、吸込み口10の側からこの順に並べて配置すると共に、蒸発器13の下位置にドレンパン2を配し、更に、該ドレンパン2の下位置の外装ハウジング1の底板上に着脱自在にドレンタンク3を配して構成されている。
【0022】
蒸発器13と凝縮器14とは、ドレンタンク3の一側に並べて外装ハウジング1の底板上に設置された圧縮機16に、図示しない冷媒配管を介して連絡され、公知の冷凍サイクルを形成している。空気通路12の内部には、送風ファン15の回転により、吸込み口10から吸込まれ、蒸発器13及び凝縮器14を通過して上方に方向を変え、吹出し口11に向かう空気流が発生するようになしてある。
【0023】
ドレンパン2は、蒸発器13の下面全体を覆い得るサイズを有する皿形の部材であり、その一部には、下方に向けて開口する排水口20が形成されている。ドレンタンク3は、合成樹脂からなる中空箱形の成形体であり、外装ハウジング1の左側外部からの押し込みにより、図1及び図2に示す位置に装着され、また左側への引き出しにより外装ハウジング1の外部に取り出し得るようになしてある。
【0024】
ドレンタンク3の上面には、前記装着位置において前記ドレンパン2の排水口20に対向するように、上方に開口し、内側に向けて漏斗状に縮径する水受け部30が設けてあり、該水受け部30の中央には、内部に連通する受水口31が形成されている。前記排水口20には、これを開閉する開閉手段4が備えられている。この開閉手段4は、前記装着位置へのドレンタンク3の着脱に応じて前記排水口20を開閉すべく後述の如く構成されている。
【0025】
以上の如く構成された本発明に係る除湿機は、前記ドレンタンク3を装着した状態で除湿すべき居室内に配置され、図示しない運転スイッチをオン操作することにより運転を開始する。この運転開始に応じて、前記送風ファン15が駆動されると共に、前記蒸発器13、凝縮器14及び圧縮機16を備える冷凍サイクルが動作し、外装ハウジング1内部の空気通路12に、吸込み口10を経て前記居室の内部の空気が吸い込まれ、まず蒸発器13と接触し、該蒸発器13の内部にて蒸発する冷媒との熱交換により冷却され、含有水分が凝縮分離されて除湿される。
【0026】
蒸発器13との接触により凝縮分離されたドレン水は、該蒸発器13の下位置に配されたドレンパン2上に流下し、該ドレンパン2に設けられた排水口20に集められる。このとき排水口20に付設された開閉手段4は、ドレンタンク3の装着により開状態にあり、前記排水口20に集まるドレン水は、該排水口20を経てドレンタンク3上面の水受け部30に流下して、該水受け部30の中央に開口する受水口31を経てドレンタンク3内に貯留される。
【0027】
一方、前記蒸発器13との接触により除湿された空気は、次に、前記凝縮器14と接触し、該凝縮器14の内部にて凝縮する冷媒との熱交換により加熱され、適温の乾燥空気となって送風ファン15に吸い込まれ、上向きに方向を変えて空気通路12に吐き出されて、該空気通路12に沿って前方に向かい、外装ハウジング1の前面上部に開口する吹出し口11を経て居室の内部に吹き出される。このような動作の繰り返しにより前記居室の内部が除湿される。
【0028】
ドレンタンク3の内部には、以上の如く貯留されるドレン水が所定の満水位に達したことを検出する満水検出器32が備えられている。該満水検出器32による満水の検出結果は、除湿機の運転を制御する運転制御部17に与えられている。該運転制御部17は、図1に示す如く、空気通路12の一側に並べて外装ハウジング1の内側上部に設けられた室内に配してあり、例えば、満水検出に応じて除湿機の運転を強制停止すると共に、ランプの点灯、警報音の発生等、使用者にドレン水の排出を促すための警報動作を行うべく構成されている。
【0029】
このような場合、使用者は、満水状態となったドレンタンク3を、左側への引き出しにより外装ハウジング1の外部に取り出し、内部に貯留されたドレン水を排出した後、空になったドレンタンク3を前記装着位置に再装着することにより運転を再開させることができる。
【0030】
このときドレンタンク3の取り外しに応じて前記開閉手段4が閉動作し、ドレンパン2に形成された排水口20が閉止される結果、取り外しの後にドレンパン2上に残留するドレン水は、排水口20を経て流下することなくドレンパン2上に止まり、ドレンタンク3の装着位置の周辺を汚すことがない。
【0031】
本発明に係る除湿機の特徴は、以上の如く排水口20を開閉する開閉手段4の構成にある。図3及び図4は、図1及び図2に示す除湿機の排水口20近傍の拡大図であり、図3には、閉止状態にある開閉手段4が示され、図4には、開放状態にある開閉手段4が示されている。
【0032】
図示の如く開閉手段4は、平板状をなす弁体5と、該弁体5に取付けられたシール部材6とを備えている。図5は、弁体5へのシール部材6の取付け構造の説明図であり、(a)は取付け前の状態を、(b)は取付け後の状態を夫々示している。
【0033】
図示の如く弁体5の外周には、両面側に張り出すように鍔縁50が周設されており、一面側の鍔縁50の内側にシール部材6の取付けのための凹所51が形成されており、該凹所51の中心部には、厚さ方向に貫通する係合孔52が形成されている。また、他面側の鍔縁50の内側には、図3及び図4に示す如く、前記係合孔52と干渉しない位置に押し板53が架設されており、該押し板53の一か所には、これと直交する方向にストッパピン54(図3及び図4参照)が外向きに突設されている。
【0034】
シール部材6は、ゴム等の弾性材料製の板材であり、その外周には、一面側に張り出すように鍔縁60が周設されており、また中心部には、円形断面を有する抜け止め突起61が前記鍔縁60と同向きに突出するように一体形成されている。該抜け止め突起61の先端には、基端側に向けて拡径する円錐形のストッパ部62が設けてあり、該ストッパ部62の根元には、他部よりも小径とされた係合部63が設けられている。また抜け止め突起63の内側には、先端のストッパ部62にまで達する中抜き孔64が形成されており、前記抜け止め突起61は、外側から径方向の押圧力が作用したとき、前記中抜き孔64の潰れを伴って縮径し得るようになしてある。
【0035】
以上の如く構成されたシール部材6は、図5(a)に示す如く、抜け止め突起61及び鍔縁60の突設側を弁体5の一面の前記凹所51に対向させ、該凹所51の中心に形成された係合孔52に前記抜け止め突起61を、前記中抜き孔64の潰れによる縮径を利用して押し込み、図5(b)に示す如く、抜け止め突起61先端のストッパ部62を係合孔52の外側縁部に引っ掛け、該抜け止め突起61の作用により抜け出し不可に拘束して取付けられる。
【0036】
このように取付けられたシール部材6は、図5(b)に示す如く、ストッパ部62の根元に設けた小径の係合部63が前記係合孔52に、また外周の鍔縁60が前記凹所51を縁取る鍔縁50に夫々隙間を有して嵌合し、更に、前記鍔縁60の作用により凹所51の底面から離隔して支持された状態にある。従ってシール部材6は、弁体5の取付け面内の全方向に前記嵌合隙間の範囲内にて変位することができ、更には、前記取付け面と直交する方向に、前記凹所51との間の離隔長の範囲内にて変位することができる。
【0037】
以上の如くシール部材6が取付けられた弁体5の外側には、図3及び図4に示す如く、径方向外向きに突設された基台からシール部材6の取付け側に立ち上がるように支持板55が設けてある。また、弁体5の取付け位置となる排水口20の外側には、前述した装着のためのドレンタンク3の押し込み方向の下流側に、ドレンパン2の下面から下方に向けて支持ブラケット21が突設されており、前記弁体5は、シール部材6の取付け側を排水口20の側に向け、前記支持板55を前記支持ブラケット21に架設された支軸22に遊嵌し、該支軸22の軸回りでの揺動自在に枢支されている。
【0038】
このように支持された弁体5は、前記支軸22に巻装され、支持板55の基台とドレンパン2の下面とに両端を当接させたつる巻きばね56により、シール部材6の取付け面を排水口22に近付ける向き、即ち、図3及び図4における時計回りに付勢されており、ドレンタンク3が装着位置から取り外され、他の外力が作用していない場合、前記弁体5は、つる巻きばね56のばね力により支軸22の軸回りに揺動し、図3に示す如く、排水口20の開口部周縁にシール部材6を押し付けた状態となり、前記排水口20が閉止される。
【0039】
このように得られる閉止状態は、弁体5及び排水口20の形状精度、並びに、支持板55、支持ブラケット21及び支軸22を含む弁体5の枢支部の形状精度及び組立精度の影響を受ける。しかしながら本発明においては、前記弁体5へのシール部材6の取付けが、取付け面内の全方向及び取付け面と直交する方向に変位可能になされているため、該シール部材6が、前記形状精度及び組立精度の影響による弁体5と排水口20との相対姿勢の誤差分を吸収するように変位し、図3に示す閉止状態において排水口20の開口縁に確実に密着する。従って、ドレンタンク3を取り外して行われる貯留水の排出中に、排水口20の閉止状態が良好に維持され、該排水口20からのドレン水の漏れを防ぎ、周辺部の汚れの発生を未然に防止することができる。
【0040】
また、以上の実施の形態においては、弁体5の支持板55が前記支軸22に遊嵌されており、前記弁体5は、遊嵌隙間の範囲内にて姿勢を変えることができ、この姿勢変化によっても前記弁体5と排水口20との相対姿勢の誤差分が吸収される結果、排水口20の確実な閉止を実現することが可能となる。
【0041】
更に、シール部材6の排水口20への押し付け面には、図5に示す如く、排水口20の開口部周縁に対応するように全周に亘って線状突起65が周設されており、図3に示す閉止状態において、前記閉止突起65が排水口20の周縁に押し付けられるようになしてある。この構成によれば排水口20へのシール部材6の押し付けが、前記線状突起65に沿った線接触下にてなされるため、前記排水口20の閉止状態を一層良好に維持することができ、該排水口20からのドレン水の漏れをより確実に防止することが可能となる。なお、前記線状突起は、シール部材6が押し付けられる排水口20の周縁に設けても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0042】
以上の閉止状態において弁体5の他面に設けた押し板53に突設されたストッパピン54は、排水口20の下に前述の如く装着されるドレンタンク3の着脱経路の中途に位置する。ドレンタンク3の上面には、前記水受け部30の一側に上向きに突設された押し片33が設けられている。該押し片33は、図3中に矢符により示す如く、前記着脱経路に沿ってドレンタンク3が押し込まれるとき前記ストッパピン54に当接し、該ストッパピン54を移動の方向に押圧する作用をなす。
【0043】
この押圧により弁体5は、押し込みの方向に押され、つる巻きばね56のばね力に抗して枢軸22の軸回りに揺動して排水口20から離反せしめられ、ドレンタンク3が所定の装着位置に達したとき、図4に示す如く排水口20が開放される。このとき排水口20の下には、ドレンタンク3の上面に設けた水受け部30が位置しており、排水口20から流下するドレン水は、前述の如く、水受け部30の中央に集められ、受水口31を経てドレンタンク3内に貯留される。
【0044】
図6は、弁体5へのシール部材6の取付け構造の第2の実施の形態を示す図である。この実施の形態において、シール部材6の外周には、抜け止め突起61と同向きに張り出すように周設された鍔縁60と共に、この鍔縁60と逆向きに張り出すように周設された水止め鍔66を備えている。シール部材6の他の部分及び弁体5の構成については、図3〜図5に示す第1の実施の形態におけるそれらと同じであり、対応する部分に図3〜図5と同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0045】
図6に示す実施の形態においても、図中に2点鎖線により示す排水口20がシール部材6の押し付けにより閉止されたとき、第1の実施の形態におけると同様、シール部材6の変位、弁体5の変位、更には、線状突起65の作用により良好な閉止状態を維持することができ、ドレン水の漏れ出しを確実に防止することが可能となる。
【0046】
また、図示の閉止状態において前記水止め鍔66が排水口20の周囲を囲う周壁を形成するから、例えば、シール部材6と排水口20との間への異物の噛み込み等の不可避の原因により不完全な閉止状態となり、排水口20からわずかな水漏れが生じた場合においても、漏れ出したドレン水は、水止め鍔66の内側に滞留し、下部への流下を防止することができ周辺を汚す虞れがない。
【0047】
更に前記水止め鍔66は、前述の如く装着されるドレンタンク3により押され、前記弁体5が枢軸22回りに揺動して排水口20が開放されるとき、該排水口20から流出するドレン水を一旦止め、弁体5の揺動角度が増したとき前記枢軸22の逆側に導き、同側下部に位置するドレンタンク3上面の水受け部30に確実に落下せしめる作用をなす。これにより、弁体5の開放初期に排水口20から流出するドレン水が、シール部材6の全周から前記水受け部30以外の部分に落下し、周辺を汚す虞れを回避することができる。
【0048】
図7は、弁体5へのシール部材6の取付け構造の第3の実施の形態を示す図であり、前記図3と同様、排水口20を閉止した状態が示されている。この実施の形態において、シール部材6の外周には、抜け止め突起61と同向きに張り出すように鍔縁60が周設されており、シール部材6の前記弁体5の枢軸22の側には、前記鍔縁60の先端部を径方向外向きに延長し、この延長部を鍔縁60と逆向きに曲げて、前記排水口20への押し付け面から適宜の高さを有して立ち上がる水止め鍔67が形成されている。シール部材6の他の部分及び弁体5の構成については、図3に示す第1の実施の形態におけるそれらと同じであり、対応する部分に図3と同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0049】
図8は、図7に示す第3の実施の形態において用いられているシール部材6及び弁体5の平面図である。図8(a)に示す如く、前記水止め鍔67は、シール部材6の周縁の一部に設けてあり、その内側には凹溝68が形成されている。またシール部材6の中央に設けた抜け止め突起61には、水止め鍔67の位置に対して略直交する位置に径方向外向きに突出すガイド突起 61aが突設されている。一方、図8(b)に示す如く弁体5は、前記抜け止め突起61の差し込みのための係合孔52を備えており、この係合孔52には、枢軸22への支持部となる支持板55の位置に対して略直交する位置にガイド溝 52aが設けてある。
【0050】
従って、シール部材6の弁体5への取付けを、後者のガイド溝 52aと前者のガイド突起 61aとを整合させて行うことにより、前記水止め鍔67を前記支持板55の側、即ち、弁体5の枢軸22の側に位置させることができ、図7に示す取付け状態を誤りなく実現することができる。
【0051】
この実施の形態においても、弁体5が前述の如く装着されるドレンタンク3により押され、枢軸22回りに揺動して排水口20が開放されるとき、該排水口20から流出するドレン水が水止め鍔67によりせき止められ、更に、該水止め鍔67内側の凹溝68の作用により弁体5の枢支部の逆側に導かれる結果、図7に示す如く、同側下部に位置するドレンタンク3上面の水受け部30に落下せしめられ、ドレンタンク3内に確実に回収されて、周辺を汚す虞れを回避することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る除湿機においては、ドレンパンの排水口を開閉する弁体の一面に、該一面の面内方向及び面と直交する方向への変位を可能としてシール部材を取付けたから、前記排水口をシール部材を介して弁体を押し付けて閉止する際に、弁体及び排水口の形状及び位置精度の影響がシール部材の変位により吸収され、シール部材が排水口に確実に密着して良好な閉止状態を実現することができ、貯留されたドレン水の排出のためにドレンタンクを取り外したとき、ドレンパンからの水漏れにより周辺を汚す虞れがない。またシール部材に一体形成された抜け止め突起を弁体に設けた係合孔に緩く嵌め込むことにより前述した方向へのシール部材の変位を可能としたから、前記変位による良好なシール性能を簡易に実現することができる。
【0056】
また、シール部材の排水口への押し付け面、又は排水口のシール部材への押し付け面に線状突起を形成したから、排水口の閉止のためのシール部材の押し付けが前記線状突起の周上での線接触下にてなされ、押し付け部の良好な潰れ変形により排水口を確実に閉止することが可能となる。
【0057】
また、排水口を開閉するための弁体の接離動作をドレンタンクの着脱動作に連動させる連動手段を備えたから、ドレンタンクの取り外し時に排水口を誤りなく閉止することができ、ドレン水の漏れによる周辺の汚れの発生を確実に防止することができる。
【0058】
また、弁体の枢支軸を支持部に対して遊嵌し、この遊嵌隙間内にて変位可能としたから、弁体及び排水口の形状及び位置精度の影響を、シール部材の変位と共に弁体自体の変位によっても吸収して、シール部材を排水口に確実に密着させて良好な閉止状態を実現することができ、貯留されたドレン水の排出のためにドレンタンクを取り外したとき、ドレンパンからの水漏れにより周辺を汚す虞れがない。
【0059】
更に、シール部材の周縁に排水口への押し付け面から立ち上がる水止め鍔を備えたから、弁体の開放時に排水口から流出するドレン水の流れをせき止め、ドレンタンク上の所定位置に導いて確実に回収させることができ、ドレン水による周辺の汚れの発生を未然に防止することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る除湿機の正面断面図である。
【図2】 本発明に係る除湿機の側断面図である。
【図3】 図1及び図2に示す除湿機の排水口近傍の拡大図である。
【図4】 図1及び図2に示す除湿機の排水口近傍の拡大図である。
【図5】 弁体へのシール部材の取付け構造の説明図である。
【図6】 弁体へのシール部材の取付け構造の第2の実施の形態を示す図である。
【図7】 弁体へのシール部材の取付け構造の第3の実施の形態を示す図である。
【図8】 図7に示す第3の実施の形態において用いられているシール部材及び弁体の平面図である
【符号の説明】
1 外装ハウジング
2 ドレンパン
3 ドレンタンク
4 開閉手段
5 弁体
6 シール部材
20 排水口
33 押し片
52 係合孔
61 抜け止め突起
65 線状突起
66 水止め鍔
67 水止め鍔

Claims (5)

  1. 本体ハウジング内に吸込まれる空気から凝縮分離された水分を集めるドレンパンに設けた排水口に接離する弁体と、該弁体の一面に取付けられたシール部材とを備え、前記弁体の接近時に前記シール部材の取付け面を前記排水口に押し付けて該排水口を閉止し、前記弁体の離反時に前記排水口を開放する除湿機において、
    前記シール部材は、該シール部材に一体形成された抜け止め突起を前記一面に設けた係合孔に嵌め込み、嵌め込み隙間の範囲内にて、前記一面内の全方向及び前記一面と直交する方向への変位を可能として前記弁体に取付けてあることを特徴とする除湿機。
  2. 前記シール部材又は排水口の他方への押し付け面に、該排水口の全周に亘って周設された線状突起を備える請求項1記載の除湿機。
  3. 前記排水口の下位置に着脱自在に配されたドレンタンクと、前記排水口を、前記ドレンタンクの装着に応じて開放し、離脱に応じて閉止すべく、前記ドレンタンクの着脱動作と前記弁体の接離動作とを連動させる連動手段とを備える請求項1又は請求項2に記載の除湿機。
  4. 前記弁体は、前記排水口近傍の支持部に遊嵌された枢軸により一側を回動自在に枢支してある請求項1乃至請求項のいずれかに記載の除湿機。
  5. 前記シール部材の周縁の一部又は全部に、前記排水口への押し付け面から適宜の高さを有して立ち上がる水止め鍔を備える請求項1乃至請求項のいずれかに記載の除湿機。
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