JP3870126B2 - 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

気液排出装置及びこれを備えた空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP3870126B2
JP3870126B2 JP2002185482A JP2002185482A JP3870126B2 JP 3870126 B2 JP3870126 B2 JP 3870126B2 JP 2002185482 A JP2002185482 A JP 2002185482A JP 2002185482 A JP2002185482 A JP 2002185482A JP 3870126 B2 JP3870126 B2 JP 3870126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
liquid
exhaust
water
water level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002185482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004028448A (ja
Inventor
雄二 上原
弘之 飯田
守 守川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002185482A priority Critical patent/JP3870126B2/ja
Publication of JP2004028448A publication Critical patent/JP2004028448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3870126B2 publication Critical patent/JP3870126B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを共通の通路を介して排出する気液排出装置、及びこれを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の気液排出装置を備えた空気調和機として、実公平7-37072号公報記載のものが知られている。この空気調和機は、ドレンパンの一側端面に隣接して排気ダクトが形成され、この排気ダクトの一側面に開口が形成されている。室内空気を吸込んで室内に循環する室内送風ファンによる風の流れの一部を、排気ダクトの開口部に導き、この開口部に導いた風を排気ダクトを通して室外へ排出させるようにしている。また、ドレンパンと排気ダクトの隣接部分に穴が開いており、ドレン水は、この穴から排気ダクトを通り、室外へ排出される構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の空気調和機では、室外への排気の一部がドレンパン側に逆流し、室内側に逆戻りするおそれがある。ドレン水が溜まっている状況で、上記排気の逆流が起こると、ドレン水の泡立ちによる不快な音や漏水が発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑み、排気がドレンパン側に逆流するのを防止し、排気と排水を共用のダクトで行える気液排出装置及びこれを備えた空気調和機の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを共通の通路を介して排出する気液排出装置において、前記排気用空気等の気体を排出する排気路の一部を構成する排気部と、前記ドレン水等の液体を一時的に貯める貯水部とを形設し、該貯水部内のドレン水等の液体を排気部に合流させるための開口部を設け、気液排出時に気体が液体側に逆流するのを防止する逆止弁を排気による風圧が加わるよう前記開口部の排気部側に設けてなり、前記貯水部内に前記ドレン水等の液体で上下するフロートを設け、該フロートの上下動により前記逆止弁を接圧して開閉させることにより、気体より液体を優先して強制的に排出する液体排出手段を備えたことを特徴としている。この構成によると、貯水部の水位の変動に伴うフロートの上下動を利用して逆流防止手段の開閉動作を確実に行うことができる。
【0016】
さらに、逆流防止手段は、専用ファンの静圧に相当する深さ以上の液体が貯水部に溜まったときに開口するように構成することができる。この構成によると、専用ファンの静圧と、貯水部に貯まった液体の水圧との力関係を利用して逆流防止手段を確実に開口することができる。
【0017】
また、本発明においては、貯水部の異常水位を検出する水位検出手段と、該水位検出手段からの信号により運転を制御する制御部とが設けられ、該制御部は、前記水位検出手段が一定水位を検出したときに運転を停止することを特徴とする気液排出装置も提供することもできる。この構成によると、水位検出手段が一定水位を検出したときに運転を停止するので、貯水部からの漏水を防止でき、安全な運転が確保できる。
【0018】
さらに、上記構成に付加して、前記制御部は、水位検出手段が一定水位を検出したときに、運転を停止すると共に表示部に表示することもできる。この構成によると、運転の停止を使用者に知らせることができる。
【0019】
なお、水位検出手段は、光センサ、磁気センサ、圧力センサなど、種々のセンサを利用することができるが、ドレン水等の液体で上下するフロートを利用して検出するのが最も簡単である。
【0020】
また、液体排出手段のフロートは、気液排出装置本体に一端が軸支され、他端に前記逆流防止手段の逆止弁を回動させる突起部が形成された構成とすることができる。この構成によると、フロートの上下動を軸周りの回動動作に変換して逆流防止手段の逆止弁を強制的に開閉することができる。
【0021】
また、本発明においては、逆流防止手段の逆止弁に排気の風圧を受ける受圧部が設け、排気の風圧を利用して逆止弁を確実に閉止することができる。
【0022】
さらに、本発明においては、上記気液排出装置を空気調和機に組み込むことによって、熱交換器からのドレン水を排気用空気と共に排出することができる。すなわち、本発明においては、熱交換器と、排気用空気等の気体と前記熱交換器からのドレン水等の液体とを共通の通路を介して排出する気液排出装置とを備えた室内機において、前記熱交換器で発生するドレン水の通路が前記気液排出装置に連通していることを特徴とする空気調和機も提供することができる。
【0023】
勿論、本発明に係る空気調和機においては、熱交換器で発生するドレン水を貯める貯水部と、該貯水部の水位を検出する水位検出手段と、該水位検出手段からの信号により空調運転を制御する制御部とを備え、制御部は、貯水部の水位が異常水位になったときに空調運転を停止したり、あるいは空調運転を停止し、表示部に表示する構成も採用可能である。
【0024】
【発明の実施形態】
以下、本発明に係る空気調和機の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態である空気調和機の室内機において、前面パネルを取り外して主要部品を示す分解斜視図である。図1において、1は室内機、2は背面パネル、3は室内熱交換器、4は室内ファン、5は前面パネルや背面パネルに形成される吸込口、6は室内機1の下面に形成される吹出口、7はドレンパン、8は換気用排気ファン、9は合流ボックスである。
【0025】
室内機1は、図示しない前面パネルと背面パネルとからユニットケースが構成され、室内の壁面に取付板(図示略)により取り付けられる。このユニットケース内には、室内空気を前面パネルや背面パネル上面の吸込口5から吸い込み、かつ吹出口6から吹き出すための室内ファン4と、室内空気と室外ユニット(図示略)から供給された冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器3と、室内熱交換器3に発生するドレン水を受け止めるドレンパン7とを備えている。
【0026】
室内ファン4はクロスフローファンであり、室内熱交換器3の背面側に配置され、吸込口5から吸込んだ空気を室内熱交換器3を流れる冷媒との間で熱交換し、その空気を室内機下方の吹出口6から吹出すようにしている。
【0027】
冷房運転時や除湿運転時に室内熱交換器3で発生するドレン水を受け止めるドレンパン7は、室内熱交換器3の下方に室内ファン4の回転軸の軸方向に長く形成され、その一側に配置された後述する排気路10の合流ボックス9に連通接続されている。
【0028】
図2は図1の室内ファンの一側の排気路に設けられた気液排出装置を背面側からみた斜視図、図3は同じく気液排出装置を前面側からみた斜視図、図4は同じく気液排出装置の側面断面図、図5は同じく気液排出装置の背面断面図である。本発明に係る気液排出装置は、以下にように構成されている。すなわち、図において、9は合流ボックス、10は排気路、11は排気ファンを覆うファンケース、12は合流ボックス内の仕切壁、13はドレンパン側の貯水部、14は排気路側の排気部、15は合流ボックスの排気・排水兼用の出口、16は仕切壁に設けられた逆止弁、17は共用ダクトである。
【0029】
図2及び図3に示すように、室内ファン4の回転軸の軸方向一側には、室内機1の前面側から吸込んだ、汚れた室内空気等の気体とドレン水等の液体を共通の通路を介して排出する気液排出装置が設けられている。この気液排出装置は、室内の汚れた空気を室外に排出する排気路10に、室内空気を室内機前面側から背面側に導く換気用排気ファン8と、ドレンパン7からのドレン水等の液体を排気路10に合流させる機能を有する合流ボックス9と、該合流ボックス9の出口15側に接続され、室内壁に形成された貫通穴(図示略)を貫通可能な径を有する排気・排水共用ダクト17とが設けられている。
【0030】
換気用排気ファン8は、図2〜図4に示すように、空気調和機の室内ファン4とは別に設けられた専用のファンであって、円筒状のファンケース11に覆われて合流ボックス9の上方に配置され、室内機1の前面から吸込んだ空気を合流ボックス9のファンケース11の入口から換気用排気ファン8により排気部14に導き、排気部14からボックス出口15に排出するものである。
【0031】
共用ダクト17は、図2に示すように、排気用空気等の気体とドレン水等の液体の両方を排出する共通の通路となるホース等の管から構成されており、一側端が筒状のボックス出口15に外嵌接続され、他側端が壁穴(図示略)を通り室外に設置されている。この共用ダクト17は断熱材22で覆われ、低温のドレン水が流れてもダクト表面の結露を防止できるようになっている。
【0032】
合流ボックス9は、図5に示すように、排気ファンで吸込んだ室内空気を共用出口に導く排気部14と、ドレンパン7からのドレン水を貯水する貯水部13とを備え、貯水部13と排気部14とは仕切壁12を挟んで互いに隣接配置されている。仕切壁12の下部にドレン水を排気部14側に合流させるための開口部20が形成され、この開口部20の排気部14側に、気体が液体側に逆流するのを防止する逆流防止手段としての逆止弁16が配設されている。
【0033】
貯水部13は、図5に示すように、ドレンパン7の一側端部と連通接続される第1の貯水容器13aと、第1の貯水容器13aより一段低く連続して形成され後述のフロート24,25を内装する第2の貯水容器13bと、第2の貯水容器13bよりも一段低く連続して形成された第3の貯水容器13cとを備えており、前記換気用排気ファン8の静圧に相当する深さ以上に設定されている。また、第1の貯水容器13aの上面には、ドレンパン7からのドレン水を流入する入口18が形成されている。
【0034】
そして、第3の貯水容器13cが最も小さい通過面積に形成されている。つまり、逆止弁16の近傍に位置する第3の貯水容器13cは、その液体流路断面積がその他の部位(第1の貯水容器13aや第2の貯水容器13b)よりも小さく形成され、この第3の貯水容器13cの容器壁の一部を構成する前記側面仕切壁12に逆止弁16を配置する開口部20が形成されている。
【0035】
ここで、第3の貯水部13cの流路断面積をその他の部位よりも小さく形成したのは、ドレン水が大きい通過面積の第1及び第2の貯水部13a,13bから小さい通過面積の第3の貯水容器13cを通ることで、ドレン水の流速が速くなり、ドレン水に含まれる塵などの滞留を防止できるようになるからである。
【0036】
第3の貯水容器13cに隣接して開口部20の排気部14側周縁には、リブ状に突出した弁座21が形成され、この弁座21に離着座自在に逆止弁16が取り付けられている。逆止弁16は、合成樹脂、ゴム、又は金属などの各種素材で略笠型状に形成することができ、排気運転時に開口部20を閉じるだけの大きさを有している。この逆止弁16は,後述する受圧部26の受圧側壁27の裏面(貯水部側面)に配置され、その中心部には側壁27の取付穴に挿入する先端が傘状のピン16bが形成されている。
【0037】
受圧側壁27は、その上端の両側に支点の軸孔27aが形成され、該軸孔に仕切壁12の軸受12aに回転自在に軸支された回転軸16aが挿通され、この受圧側壁27と一体となった逆止弁16が開口部20に対して開閉自在に軸支されている。
【0038】
逆止弁16には、その排気側に風圧を受けるための受圧部26が設けられ、排気運転時に確実に閉弁するように設定されている。受圧部26は、逆止弁16を形設している平坦な面の受圧側壁27と、排気路10に沿った鈍角状の三面からなる側壁28とから略L字状に形成されてなる。側壁28の最も入口側の壁面は垂直壁に設定され、ボックス入口19からの空気を換気用排気ファン8側に導くようになっている。また、側壁28の最も出口15側の壁面は、水平壁に設定され、ボックス出口15に空気を導くやすくしている。
【0039】
一方、逆止弁16は、冷房運転使用期間外にドレン水の水垢や埃が付着して乾燥し、開口部21を開放できないおそれがあるため、逆止弁16を強制的に開放して液体を排出する手段を付設するのが望ましい。本実施形態では、この液体排出手段として、排気部14と隣接した貯水部にドレン水の水位により上下するフロート24を設け、このフロート24の上下動を利用して逆止弁16を開放するようにしている。なお、この液体排出手段は、換気用排気ファン8が停止して排出空気等の気体を排出しないときでも、排出空気等の気体に優先して液体を排出することができるものであるため、気体より液体を優先的に排出する液体優先排出手段としても機能している。
【0040】
上記フロート24は、上面を開放状態の断面U字状をなして第2の貯水容器13bに内装され、第1貯水容器13a側の一端がボックス本体に軸支24aされ、第3貯水容器側の他端に前記逆止弁16を左右方向に回動させる突起部24bが形成されている。また、フロート24の下面には第2の貯水容器13bの底面に当接してフロート24の下方への回動を規制するストッパ24cが形成されている。
【0041】
突起部24bは、第2の貯水容器13bから下方の第3の貯水容器13cに入り込み、かつ側方の逆止弁16を接圧可能なL字形に形成され、リブ24dにより補強されている。突起部24bの先端は、逆止弁16の閉弁状態では、逆止弁16と接触するか、または僅かに間隔をおいた状態に設定され、フロート24の上昇と共に、逆止弁16に接圧してこれを開弁方向に回動させるようにしている。
【0042】
本実施形態では、第2貯水容器13bの上記フロート24の上方に貯水部13の水位が異常に上昇したときに、運転を停止するための水位検出手段30が設けられている。この水位検出手段30は、フロート24の上方に第1貯水容器13a側の軸25a回りに回動自在に支持された第2のフロート25と、このフロート25が一定水位に達したときにフロート25の上動を検知するマイクロスイッチやリードスイッチなどの近接スイッチ等の水位検出センサ31とから構成されている。
【0043】
そして、図5に示すように、水位検出手段30からの信号により運転を制御する制御部32が設けられ、該制御部32は、水位検出手段30が一定水位を検出したときに運転を停止するよう、室外ユニットの圧縮機(図示略)に停止信号を出力すると共に、室内ファン4の運転を停止する制御を行う。さらに、制御部32は、運転停止状況や合流ボックスのドレン水が満水状態であることを室内機1の表示部33に表示し、使用者に知らせる機能も兼ね備えている。
【0044】
第2のフロート25は、第1のフロート24の上方において、第1のフロート24の動作を干渉しないように配置され、また、水位検出センサ31は、合流ボックス9の上面に設置され、例えばマイクロスイッチで構成する場合には、その可動子が第2の貯水容器13b側に突出するように取り付けられている。
【0045】
図6に冷房運転時の気液排出装置の動作状態を示す。空気調和機が冷房もしくは除湿運転すると、室内熱交換器3からドレン水がドレンパン7に流れ込み、合流ボックス9のドレン水の貯水部13に流れ込む。ドレン水の貯水部13に流れ込んだドレン水が溜まり、その水位が上昇すると、併せて貯水部13のフロート24も上昇するが、フロート24は、その上昇によって支点24aを軸に上方に回動する。そうすると、フロート24の先端部に形成されている突起部24bが逆止弁16を押圧する。
【0046】
フロート24の突起部24bの押圧により、逆止弁16は、受圧側壁27の軸27aを支点とし、開口部20と反対方向に回動し、開口部20と逆止弁16との間に隙間が発生し、その隙間から貯水部13に溜まったドレン水が排気部14側に流れる。
【0047】
つまり、貯水部13に溜まったドレン水の水位により、フロートが受ける力が逆止弁16の自重に打ち勝つ時点で、ドレン水は逆止弁16を押し開き、排気部14、出口15、共用ダクト17の順に通って室外に排出される。
【0048】
図5は冷房停止かつ排気運転時および運転停止時の気液排出装置の動作状態を示すものであるが、図に示すように、冷房停止かつ排気運転時においては、換気用排気ファン8によって押し出された室内の空気は、合流ボックス9の排気部14、出口15、排気・排水兼用の共用ダクト17の順に通って室外に排出される。
【0049】
このとき、逆止弁16は、換気用排気ファン8からの風圧が受圧側壁28の周壁に加わり、これと一体に形成されている側壁27が開口部20方向に押圧され、開口部20が逆止弁16で閉塞されるので、排気がドレン水貯水部13に流れ込むことは無く、室内へ逆流することは無い。
【0050】
図7は冷房運転かつ排気運転時の気液排出装置の動作状態を示す。図に示すように、冷房運転かつ排気運転時においては、排気は前記排気のみ運転時と同様の流れによって室外に排出される。一方、ドレン水は合流ボックス9のドレン水貯水部13に流れ込んだ後、貯水部13に溜まったドレン水による水圧、及び上昇するフロート24による逆止弁16への押圧力と、排気による風圧とが逆止弁16に加わる力関係で逆止弁16の開閉動作が決定され、ドレン水によるフロート24への水圧が打ち勝った時点で、ドレン水は逆止弁16を押し開き、開口部20との隙間から排気部14側に流れ、排気とともに排気部14、出口15、排気排水兼用の共用ダクト17の順に通って室外に排出される。貯水部13の水位は、図7に示すように、換気用排気ファン8の能力に相当する深さ(A)となり、貯水部13の水位がA以上になると、フロート24も上昇してフロート24の突起部24bが逆止弁16を押圧し、開口部20が開口されてドレン水が貯水部13より流出する。
【0051】
ドレン水が逆止弁16を押し開いたとき、排気が貯水部13側に入ろうとする力より、ドレン水が排気部14側に出ようとする力のほうが大きいため、排気が逆止弁16と開口部20との間隙から逆流することなく、ドレン水のみが間隙から排気部14側に流れる。
【0052】
図8は冷房運転あるいは除湿運転中にドレン水の水位が異常に上昇したときの気液排出装置の動作状態を示す断面図である。図に示すように、逆止弁16が何らかの理由で開口部20を閉塞状態を維持し、ドレン水の水位が異常に上昇した場合に第2のフロート25が動作して運転を停止する。逆止弁16が閉塞状態となるのは、逆止弁16に水垢や埃が付着して開口部20から開口しないとき、排気部からの逆風が強く、ドレン水の水圧で押し開かないとき、逆止弁16を押し開くフロート24がドレン水の水位の上昇に伴い回動しないときなどが考えられる。このような場合、そのまま運転を継続すると、ドレン水が異常上昇し、漏水などの心配がある。
【0053】
そこで、本実施形態では、第2のフロート25を設け、貯水部13に貯水するドレン水の水位が異常上昇した場合、第2のフロート25の上昇により水位検出センサ31で一定水位を検出したときに、異常信号を制御部32に送り、制御部32では、圧縮機などの運転を停止すると共に表示部33にその旨を表示する。従って、ドレン水が逆流して漏水するなどのおそれがなく、安全で快適な空気調和機を提供することができる。
【0054】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、気液排出装置を空気調和機に搭載した例を示したが、これに限らず、単独で又は他の機器に搭載する態様であってもよい。また、上記実施形態では、貯水部の水位が異常水位になったときに、空調運転を停止し、表示部に表示する構成を例示したが、これに限らず、異常水位あるいは空調運転の停止を表示部に表示しない構成であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、ドレン水を一時的に貯める貯水部にフロート等の液体排出手段を設け、フロートの上下動で開閉させるようにしているので、逆止弁などの逆流防止手段を確実に開口させることができる。さらに、ドレン水等の液体の貯水部の異常水位を検出する水位検出手段を設け、一定水位を検出したときに運転を停止及び表示させるので、ドレン水等の液体が貯水部から溢れ出すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である空気調和機の室内機において前面パネルを取り外して主要部品を示す分解斜視図
【図2】図1の気液排出装置を背面側からみた斜視図
【図3】図1の気液排出装置を前面側からみた斜視図
【図4】図1の気液排出装置の側面断面図
【図5】図1の気液排出装置の背面断面図
【図6】冷房運転時の気液排出装置の動作状態を示す断面図
【図7】冷房運転かつ排気運転時の気液排出装置の動作状態を示す断面図
【図8】冷房運転あるいは除湿運転中にドレン水が異常に上昇したときの気液排出装置の動作状態を示す断面図
【符号の説明】
1 室内機
2 背面パネル
3 室内熱交換器
4 室内ファン
5 吸込口
6 吹出口
7 ドレンパン
8 排気ファン
9 合流ボックス
12 仕切壁
13 貯水部
14 排気部
15 出口
16 逆止弁
17 共用ダクト
18 ドレン水入口
19 排気入口
20 開口部
24 第1のフロート
25 第2のフロート
26 受圧部
27 側壁
28 側壁
30 水位検出手段
31 水位検出センサ
32 制御部
33 表示部

Claims (7)

  1. 排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを共通の通路を介して排出する気液排出装置において、
    前記排気用空気等の気体を排出する排気路の一部を構成する排気部と、前記ドレン水等の液体を一時的に貯める貯水部とを形設し、該貯水部内のドレン水等の液体を排気部に合流させるための開口部を設け、気液排出時に気体が液体側に逆流するのを防止する逆止弁を排気による風圧が加わるよう前記開口部の排気部側に設けてなり、前記貯水部内に前記ドレン水等の液体で上下するフロートを設け、該フロートの上下動により前記逆止弁を接圧して開閉させることにより、気体より液体を優先して強制的に排出する液体排出手段を備えたことを特徴とする気液排出装置。
  2. 前記貯水部の異常水位を検出する水位検出手段と、該水位検出手段からの信号により運転を制御する制御部とが設けられ、該制御部は、前記水位検出手段が一定水位を検出したときに運転を停止することを特徴とする請求項1に記載の気液排出装置。
  3. 前記制御部は、水位検出手段が一定水位を検出したときに、運転を停止すると共に表示部に表示することを特徴とする請求項2に記載の気液排出装置。
  4. 前記水位検出手段は、ドレン水等の液体で上下するフロートの上下動を利用して検出するものであることを特徴とする請求項2または3に記載の気液排出装置。
  5. 前記液体排出手段のフロートは、気液排出装置本体に一端が軸支され、他端に前記逆止弁を回動させる突起部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の気液排出装置。
  6. 前記逆止弁には、前記排気の風圧を受ける受圧部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の気液排出装置。
  7. 熱交換器と、排気用空気等の気体と前記熱交換器からのドレン水等の液体とを共通の通路を介して排出する気液排出装置とを備えた室内機において、前記熱交換器で発生するドレン水の通路が請求項1〜6のいずれかに記載の気液排出装置に連通していることを特徴とする空気調和機。
JP2002185482A 2002-06-26 2002-06-26 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機 Expired - Fee Related JP3870126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002185482A JP3870126B2 (ja) 2002-06-26 2002-06-26 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002185482A JP3870126B2 (ja) 2002-06-26 2002-06-26 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004028448A JP2004028448A (ja) 2004-01-29
JP3870126B2 true JP3870126B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=31181094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002185482A Expired - Fee Related JP3870126B2 (ja) 2002-06-26 2002-06-26 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3870126B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104548301B (zh) * 2015-01-20 2017-07-14 北京荣瑞世纪科技有限公司 用于呼吸辅助设备的防水倒灌的方法和装置
CN113776132A (zh) * 2020-06-10 2021-12-10 青岛海尔空调器有限总公司 除湿机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004028448A (ja) 2004-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110857797B (zh) 除湿机
JP4490475B2 (ja) 空気調和機の室内ユニット
KR102556967B1 (ko) 제습기
JPH11257680A (ja) 空気調和機の凝縮水排水装置
JP3870126B2 (ja) 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機
JP4024115B2 (ja) 空気調和機
JP4813996B2 (ja) 空気調和機
JP4312998B2 (ja) 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機
JPH0972568A (ja) 空気調和機の室内機
JP3840169B2 (ja) 気液分離装置およびこれを備えた空気調和機
JP3989157B2 (ja) 冷却ユニット
JP2005337637A (ja) 空気調和機
JPH05164344A (ja) 空気調和機
JP3281631B2 (ja) 空気調和機
KR102463802B1 (ko) 제습기
JPS621850B2 (ja)
KR100701930B1 (ko) 스탠드형 에어컨의 연결배관 정렬구조
JPH1163581A (ja) 壁掛型空気調和機用の加湿器
KR20070075509A (ko) 공기조화기의 실내기
JP3604986B6 (ja) 空気調和機
JP2004101118A (ja) 気液分離装置およびこれを備えた空気調和機
JP3604986B2 (ja) 空気調和機
KR0127613Y1 (ko) 에어콘 실내기의 배수장치
JP3870127B2 (ja) 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機
JPH07120007A (ja) 空気調和機の凝縮水処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees