JP2004101118A - 気液分離装置およびこれを備えた空気調和機 - Google Patents

気液分離装置およびこれを備えた空気調和機 Download PDF

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飯田 弘之
Yuji Uehara
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Abstract

【課題】室内からの排気と、室内機で発生したドレン水とを共用ホースで屋外に排出し、換気効率を良好にし得る気液分離装置を提供する。
【解決手段】共通の通路から屋外側の出たところで排気とドレン水の排水とを分離させる分配ボックスを設け、ドレン側は排水に適した位置まで伸ばして排水でき、また、排気は屋外に出たところで出口を形成し、ドレンホースの長さに関係なく排気できるので、換気効率の良い空気放出が可能となる。また、分配ボックスにエルボ管を回転自在に設けたので、空気調和機に搭載した場合、冷媒配管等の配管類に追随してこれら配管類と並設することができるので、室外側でも見栄えのよい施工が可能となる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを屋外側で分離する気液分離装置及びこれを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術として、ドレンパンの一側端面に隣接して排気ダクトが形成され、この排気ダクトの一側面に開口が形成され、室内空気を吸込んで室内に循環する室内送風ファンによる風の流れの一部を、排気ダクトの開口部に導き、この開口部に導いた風を排気ダクトを通して室外へ排出させるようにした空気調和機が知られている(特許文献1参照)。また、この特許文献1には、ドレンパンと排気ダクトの隣接部分に穴が開いており、ドレン水は、この穴から排気ダクトを通り、室外へ排出される構造となっている。
【0003】
【特許文献1】
実公平7−37072号公報(請求項、図1参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の空気調和機は、室内の空気を室外に放出する排気と、室内機で発生したドレン水とを一本のパイプで壁を貫通させて屋外に排出しているが、換気効率を良好にするためには排気流路をできるだけ短く設定する必要がある一方、ドレン水はできるだけ下方に導いて屋外に排水するのが望ましいが、上記特許文献1には、このような排気とドレン水とを分離する技術は開示されておらず、両者を貫通穴の近傍で分離できる構造の気液分離装置の出現が望まれていた。
【0005】
また、このような気液分離装置を空気調和機に組み込んだ場合、分離型空気調和機には、室内機と室外機との間で冷媒を循環させる配管類が室内壁の貫通穴を通ることになるが、この配管類と気液分離装置のドレンホース等は屋外側で並列して配設されるのが望ましい。しかし、室外機の設置場所によって配管方向も変わるので、気液分離装置のドレンホースの設置方向もこれに追随できる態様が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを共通の通路の屋外側の出口近傍で分離できる気液分離装置の提供を目的としている。
【0007】
また、本発明の別の目的は、気液分離装置を空気調和機に組み込んだ場合に屋外側冷媒配管に追随して並設することができる気液分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを屋外側で分離する気液分離装置であって、
前記共通の通路の屋外側出口近傍に前記ドレン水等の液体と排気とを分離させて夫々の出口から排出する分配ボックスが接続され、該分配ボックスは、そのボックス本体の上部に排気用の出口が形成され、また、ボックス本体の下部に液体用の出口が形成されたことを特徴とする気液分離装置を提供する。
【0009】
上記構成によると、ドレン側は排水に適した位置まで伸ばして排水でき、また、排気は屋外に出たところで出口を形成し、ドレンホースの長さに関係なく排気できるので、換気効率の良い空気放出が可能となる。
【0010】
また、分配ボックスは、そのボックス本体の下部にドレン水等の液体を一時的に貯める貯溜部が形成され、該貯溜部に前記液体用の出口が形成された構成も採用することができる。この構成によると、貯溜部に液体を一時的に溜めることができるので、ドレン水が多い場合でも溢れるのを防止できる。
【0011】
また、排気用出口に、塵埃がボックス本体内に侵入するのを防止する塵埃侵入防止手段を設け、枯葉などの塵埃の侵入を防止して、液体用出口が詰まるのを防止できる。
【0012】
さらに、共通の通路を管などにより構成した場合、分配ボックスの管接続部に前記管の端末方向への移動を規制して、少なくとも液体用出口の閉塞を防止するストッパを設ける構成が好ましい。これにより、液体用出口の閉塞を防止して、液体が分配ボックスから溢れるのを防止できる。
【0013】
分配ボックスは、前記ドレン水等の液体用出口と排気用出口とが形成されたボックス本体と、前記液体用出口に連通して略L字状の液体排出流路をなすエルボ管とを備え、該エルボ管は前記液体用出口に回転自在に接続された気液分離装置も提供することができる。
【0014】
この構成によると、分配ボックスにエルボ管を回転自在に設けたので、空気調和機に搭載した場合、冷媒配管等の配管類に追随してこれら配管類と並設することができるので、室外側でも見栄えのよい施工が可能となる。
【0015】
また、エルボ管は、液体の排出方向で上流側に位置してボックス本体の液体用出口に回転自在に接続される本体接続管部と、液体の排出方向で下流側に位置する下流側接続管部とから構成し、該下流側接続管部に延長用のドレンホースを接続することもできる。
【0016】
さらに、前記エルボ管の回転範囲を規制する規制手段が設けられ、該規制手段は、エルボ管の下流側接続管部の出口が少なくとも水平位置より下方側に位置する範囲で回動するように設定される構成が好ましい。これにより、エルボ管が水平位置よりも上方に位置するのを防止できるので、エルボ管に流入した液体が逆流するのを防止できる。
【0017】
この規制手段としては、分配ボックスの外側において、エルボ管と液体出口とのうちの一方の周上に形成された切欠部と、該切欠部に係合するよう他方の周囲に形成された凸部とを備えた構成や、分配ボックスの内側において、エルボ管の本体接続管部と液体出口の内部とのうちの一方の周上に形成された溝部と、該溝部に係合するよう他方の周囲に形成された係合爪とを備えた構成を採用することができる。後者の構成の場合、この規制手段は、エルボ管の本体接続管部の管方向での抜け止め防止を兼ねることができる。
【0018】
また、共通の通路がホース等の管から構成される場合、該管の端末部を前記分配ボックスに接続固定する固定手段が設けられ、該固定手段は、前記管の周囲をその半径方向で外側から挟持する、ボックス本体側の固定部と、該固定部に開閉自在に係止された固定片とから構成することができる。これにより、ホースを据え付け現場で簡単に固定、取外しをすることができる。
【0019】
また、前記管が蛇腹状ホースからなる場合、少なくとも前記固定片の内周面側に前記蛇腹状ホースの外周凹溝に係合するホース抜け止めリブを形成すれば、ホースを確実に固定することができる。
【0020】
なお、上記気液分離装置は、単独でも使用できるが、この気液分離装置を搭載した空気調和機によると、冷媒配管等の配管類と共に室外側でも見栄えのよい施工が可能となる。
【0021】
【発明の実施形態】
以下、本発明に係る気液分離装置を空気調和機に搭載した実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態である空気調和機の室内機において、前面パネルを取り外して主要部品を示す分解斜視図である。図1において、1は室内機、2は背面パネル、3は室内熱交換器、4は室内ファン、5は前面パネルや背面パネルに形成される吸込口、6は室内機1の下面に形成される吹出口、7はドレンパン、8は換気用排気ファン、9は合流ボックスである。
【0022】
室内機1は、図示しない前面パネルと背面パネルとからユニットケースが構成され、室内の壁面に取付板(図示略)により取り付けられる。このユニットケース内には、室内空気を前面パネルや背面パネル上面の吸込口5から吸い込み、かつ吹出口6から吹き出すための室内ファン4と、室内空気と室外ユニット(図示略)から供給された冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器3と、室内熱交換器3に発生するドレン水を受け止めるドレンパン7とを備えている。
【0023】
室内ファン4はクロスフローファンであり、室内熱交換器3の背面側に配置され、吸込口5から吸込んだ空気を室内熱交換器3を流れる冷媒との間で熱交換し、その空気を室内機下方の吹出口6から吹出すようにしている。
【0024】
冷房運転時や除湿運転時に室内熱交換器3で発生するドレン水を受け止めるドレンパン7は、室内熱交換器3の下方に室内ファン4の回転軸の軸方向に長く形成され、その一側に配置された排気路10の合流ボックス9に連通接続されている。
【0025】
図2は図1の室内ファンの一側の排気路に設けられた気液排出装置とその下流側に接続された気液分離装置とを背面側からみた斜視図、図3は同じく気液排出装置の側面断面図、図4は同じく気液排出装置の背面断面図である。図2において、9は合流ボックス、10は排気路、11は排気ファンを覆うファンケース、12は合流ボックス内の仕切壁、13はドレンパン側の貯水部、14は排気路側の排気部、15は合流ボックスの排気・排水兼用の出口、16は仕切壁に設けられた逆止弁、17は共用ホースである。
【0026】
図2ないし図4に示すように、室内ファン4の回転軸の軸方向一側には、室内機1の前面側から吸込んだ、汚れた室内空気等の気体とドレン水等の液体を共通の通路を介して排出する気液排出装置32が設けられている。この気液排出装置32は、室内の汚れた空気を室外に排出する排気路10に、室内空気を室内機前面側から背面側に導く換気用排気ファン8と、ドレンパン7からのドレン水等の液体を排気路10に合流させる機能を有する合流ボックス9と、該合流ボックス9の出口15側に接続され、室内壁33に形成された貫通穴34を貫通可能な径を有する排気・排水共用ホース17とが設けられている。
【0027】
換気用排気ファン8は、図2〜図4に示すように、空気調和機の室内ファン4とは別に設けられた専用のファンであって、円筒状のファンケース11に覆われて合流ボックス9の上方に配置され、室内機1の前面から吸込んだ空気を合流ボックス9のファンケース11の入口から換気用排気ファン8により排気部14に導き、排気部14からボックス出口15に排出するものである。
【0028】
共用ホース17は、図2に示すように、排気用空気等の気体とドレン水等の液体の両方を排出する共通の通路となる蛇腹状ホースなどの管から構成されており、一側端が筒状のボックス出口15に外嵌接続され、他側端が室内壁33の貫通穴34を通り屋外側出口の近傍で気液分離装置35に接続されている。この共用ホース17は断熱材(図示略)で覆い、低温のドレン水が流れてもダクト表面の結露を防止できるようにしてもよい。
【0029】
合流ボックス9は、図4に示すように、排気ファンで吸込んだ室内空気を共用出口に導く排気部14と、ドレンパン7からのドレン水を貯水する貯水部13とを備え、貯水部13と排気部14とを仕切る仕切壁12の下部にドレン水を排気部14側に合流させるための開口部20が形成され、この開口部20の排気部14側に、気体が液体側に逆流するのを防止する逆流防止手段としての逆止弁16が配設されている。
【0030】
貯水部13は、図4に示すように、逆止弁16を強制的に開閉する第1のフロート24が配置されている。この第1のフロート24は、一端がボックス本体に軸支され、他端に前記逆止弁16を左右方向に回動させる突起部24bが形成されている。突起部24bの先端は、逆止弁16の閉弁状態では、逆止弁16と接触するか、または僅かに間隔をおいた状態に設定され、フロート24の上昇と共に、逆止弁16に接圧してこれを開弁方向に回動させるようにしている。
【0031】
また、貯水部13には、第1のフロート24の上方位置に第2のフロート25が軸25a周りに回動自在に軸支されている。この第2のフロート25は、貯水部13の水位が異常に上昇したときに、運転を停止するための水位検出手段30の一部を構成しており、第2のフロート25の上方には第2のフロートの上動を検知するマイクロスイッチやリードスイッチなどの近接スイッチ、あるいは光センサなどの水位検出センサ31が設けられ、異常水位を検出できるようになっている。
【0032】
逆止弁16は、合成樹脂、ゴム、又は金属などの各種素材で略笠型状に形成することができ、この逆止弁16に、その排気側に風圧を受けるための受圧部26が設けられ、排気運転時に確実に閉弁するように設定されている。受圧部26は、図3及び図4に示すように、逆止弁16を形設している平坦な面の受圧側壁27と、排気路10に沿った鈍角状の三面からなる側壁28とから略L字状に形成されてなり、受圧側壁27は、その上端が仕切壁12に回転自在に軸支されている。
【0033】
上記構成において、空気調和機が冷房もしくは除湿運転すると、室内熱交換器3からドレン水がドレンパン7に流れ込み、合流ボックス9のドレン水の貯水部13に流れ込む。ドレン水の貯水部13に流れ込んだドレン水が溜まり、その水位が上昇すると、併せて貯水部13のフロート24も上昇するが、フロート24は、その上昇によって支点24aを軸に上方に回動し、フロート24の先端部の突起部24bが逆止弁16を押圧する。
【0034】
フロート24の突起部24bの押圧により、逆止弁16は、受圧側壁27の軸27aを支点とし、開口部20と反対方向に回動し、開口部20と逆止弁16との間に隙間が発生し、その隙間から貯水部13に溜まったドレン水が排気部14側に流れる。つまり、貯水部13に溜まったドレン水の水位により、フロートが受ける力が逆止弁16の自重に打ち勝つ時点で、ドレン水は逆止弁16を押し開き、排気部14、出口15、共用ホース17の順に通って室外側に排出される。
【0035】
また、冷房停止かつ排気運転時においては、換気用排気ファン8によって押し出された室内の空気は、合流ボックス9の排気部14、出口15、排気・排水兼用の共用ホース17の順に通って室外に排出される。このとき、逆止弁16は、換気用排気ファン8からの風圧が受圧側壁28の周壁に加わり、これと一体に形成されている側壁27が開口部20方向に押圧され、開口部20が逆止弁16で閉塞されるので、排気がドレン水貯水部13に流れ込むことは無く、室内へ逆流することは無い。
【0036】
さらに、冷房運転かつ排気運転時においては、排気は前記排気のみ運転時と同様の流れによって室外に排出される。一方、ドレン水は合流ボックス9のドレン水貯水部13に流れ込んだ後、貯水部13に溜まったドレン水による水圧、及び上昇するフロート24による逆止弁16への押圧力と、排気による風圧とが逆止弁16に加わる力関係で逆止弁16の開閉動作が決定され、ドレン水によるフロート24への水圧がうちかった時点で、ドレン水は逆止弁16を押し開き、開口部20との隙間から排気部14側に流れ、排気とともに排気部14、出口15、排気排水兼用の共用ホース17の順に通って室外に排出される。
【0037】
貯水部13の水位が換気用排気ファン8の能力に相当する深さとなり、貯水部13の水位が一定以上になると、フロート24も上昇してフロート24の突起部24bが逆止弁16を押圧し、開口部20が開口されてドレン水が貯水部13より流出する。
【0038】
貯水部13に貯水するドレン水の水位が異常上昇した場合、第2のフロート25の上昇により水位検出センサ31で一定水位を検出したときに、異常信号を制御部に送り、圧縮機などの運転を停止するので、ドレン水が逆流して漏水するなどのおそれがなく、安全で快適な空気調和機を提供することができる。
【0039】
次に、共用ホース17の端末側に接続される気液分離装置35について説明する。図5は図2の気液分離装置の分解斜視図、図6は同じく分配ボックスの側面図、図7は分配ボックスをホース挿入口側からみた斜視図、図8は図6のA−A断面図、図9は図6のB−B断面図、図10は(a)はホース固定手段の固定片を外側からみた斜視図、(b)は固定片を内側からみた斜視図、図11は分配ボックスの中央縦断面図、図12は分配ボックスの本体とエルボ管とを分解した状態を示す断面図、図13は分配ボックスを屋外側からみた正面図、図14は分配ボックスを屋外側からみた斜視図であって、(a)はエルボ管の垂直状態を、(b)はエルボ管の水平状態を示す。図15は気液分離装置の壁設置状態を示す斜視図であって、(a)はドレンホース垂直状態を、(b)はドレンホースの水平状態を示す。
【0040】
共用ホース17は、建物の屋内と屋外を仕切る壁33に貫通された貫通穴34を貫通する蛇腹状のホース等から構成され、その貫通穴出口近傍にドレン水と排気とを分離させて夫々の出口36,37から排出する分配ボックス38が接続されている。
【0041】
分配ボックス38は、図5ないし図9に示すように、ドレン水等の液体用の出口37と排気用出口36とが形成されたボックス本体39と、前記液体用出口37に連通して略L字状の液体排出流路をなすエルボ管40とを備えている。
【0042】
ボックス本体39は、図7に示すように、一端側が閉塞し他端側が開放した円筒状に形成され、その下部にドレン水等の液体を一時的に貯める貯溜部41となる小円筒部42が形成され、貯溜部41の一端側に液体用の出口37が形成されている。液体用出口37の開口端は、図11及び図12に示すように、他の部位よりも大径に形成され、この大径口部37aにシール用Oリング44が嵌着されるようになっている。
【0043】
排気用出口36は、図14に示すように、ボックス本体39の一端側上部において、その円筒周面上に形成されると共に、一端閉塞部39aの上部にも形成されている。そして、この排気用出口36は、塵埃がボックス本体内に侵入するのを防止する塵埃侵入防止手段としての格子状のフィルタ部45が一体形成されている。
【0044】
ボックス本体39の他端側開口は、図7に示すように、前記共用ホース17となる蛇腹状ホースの端末の挿入口46とされ、この挿入口46に、ホース17の端末部を分配ボックス38に接続固定する固定手段47が設けられている。
【0045】
固定手段47は、前記管17の周囲をその半径方向で外側から挟持する、ボックス本体側の半円筒状の固定部48と、該固定部48に開閉自在に係止された半円筒状の固定片49とから構成されている。そして、図10に示すように、固定片49の内周面の中央部には前記蛇腹状ホース17の外周凹溝17aに係合するホース抜け止めリブ50が内周面に沿って一体的に形成され、また、図7に示すように、リブ50に対向して固定部48の内周面の底部付近にもホース抜け止めリブ51が形成されている。
【0046】
また、図8および図9に示すように、固定片49を固定部48に開閉自在に係止するために、固定片49の一端側には回動爪52が一体形成され、これに対応してボックス本体39の固定部48の外面側には、回動爪52を抜け出し不能に嵌合する軸受穴53が形成されている。また、固定片49の他端側には固定部48の他端側に形成された係止穴55に着脱自在に係止する係止爪56が形成されている。
【0047】
固定片49は、回動爪52を軸受穴53に嵌合した状態で供給され、空気調和機の据え付け現場において、ホース17の接続作業を容易に行えるようにする。ホース17の分配ボックス38への接続は、ホース17を室内壁33の貫通穴34から屋外側に引き出して、ボックス本体39の挿入口46に挿入後、係止爪56を係止穴55に係合し、固定片49と固定部48のリブ50,51をホース17の凹溝17aに係合することにより、ホース17を分配ボックス38から抜け出し不能に接続固定できるようになっている。
【0048】
また、ボックス本体39の固定部48よりも内部側の上端部には、図11および図12に示すように、分配ボックス38の管接続部にホース17の端末方向への移動を規制して、貯溜部41及び液体用出口37の閉塞を防止するリブ状のストッパ57が突設されている。
【0049】
エルボ管40は、図7に示すように、液体の排出方向で上流側に位置してボックス本体39の液体用出口37に回転自在に接続される本体接続管部40aと、液体の排出方向で下流側に位置してドレンホース等の延長管58(図15参照)を接続可能とする下流側接続管部40bとから構成される。すなわち、エルボ管40は、ボックス本体39の下部にある小円筒部42の端末側の液体用出口37に回転自在に接続され、室内機と室外機との間で冷媒を循環させる配管等の配管類59(図15参照)とドレンホース58とを屋外側で並列できるようになっている。
【0050】
本体接続管部40aには、図12に示すように、その外周部にフランジ61が形成されると共にOリング44が嵌着され、該Oリング44を前記フランジ61と液体用出口の大径口部37aとの間で挟圧することにより、エルボ管40と液体用出口37との間の隙間をシールするようにしている。
【0051】
また、エルボ管40の回転範囲を規制する規制手段62、63が設けられ、第1の規制手段62は、図13に示すように、エルボ管40の下流側接続管部40bの出口が少なくとも水平位置より下方側に位置する範囲の略180度で回動するように設定されている。この規制手段62は、分配ボックス38の外側において、ボックス本体39の液体出口37の大径口部37aよりも外側に形成された延長筒部64のうちの上半円筒部を切欠くことにより形成される切欠部64aと、該切欠部に係合するようエルボ管40のフランジ61より外方に形成された凸部65とから構成される。
【0052】
また、第2の規制手段63は、図9に示すように、分配ボックス38の内側において、エルボ管40の本体接続管部40aの周上に形成された半円弧状の溝部66と、該溝部に係合するよう小円筒部42の上端から下方に向けて突出された係合爪67とから構成される。この係合爪67と溝部66とは、本来、エルボ管40の本体接続管部40aの管方向での抜け止め防止用のものであるが、これらは前記規制手段63と抜け止め防止手段とを兼ねることになる。
【0053】
また、前記半円弧状の溝部66には、その周上の3箇所の溝底が貫通され、前記係合爪67が溝穴66aに係止可能とされ、エルボ管40を前記回動範囲のうち左右の水平位置と中央の垂直位置の3箇所で停止できるようにしている。
【0054】
次に、気液分離装置35の取付方法について説明すると、空気調和機の据え付け工事の際、室内機側から蛇腹状ホース等の共用ホース17を冷媒配管等の配管類59と共に壁33の貫通穴34を通し、その端末に気液分離装置35の分配ボックス38を接続する。この際、ホース17を壁33の貫通穴34から屋外側に引き出して、ボックス本体39の挿入口46に挿入後、固定片49の係止爪56を係止穴55に係合し、固定片49と固定部48のリブ50、51をホース17の凹溝17aに係合することにより、ホース17を分配ボックス38から抜け出し不能に接続することができる。
【0055】
このホース接続時において、ボックス本体39の固定部48よりも内部側にストッパ57があるため、ホース17はストッパ57によってホース端末方向への移動が規制され、ボックス本体39の下部貯溜部41を閉塞することがないので、ドレン水が逆流するのを防止することができる。
【0056】
次に、分配ボックス38のボックス本体39に接続されたエルボ管40の下流側接続管部40bに延長ドレンホース58を接続する。この際、貫通穴34を通して屋外に導き出される配管類59は、室外機の設置場所に応じて屋外壁壁面に沿って設置される。そこで、ドレンホース58が配管類59に追随して並列するように、エルボ管40を上流側本体接続管部40aの周りに回動させ、配管類59に隣接して配置するようにすれば、外装カバー(図示略)への収容も容易に行える。
【0057】
エルボ管40の回転範囲は、分配ボックス38の外側の切欠部64aと、該切欠部に係合する凸部65とにより、また、分配ボックス38の内側のエルボ管40の溝部66と貯溜部41の係合爪67とにより、下流側接続管部40bの回転が水平位置よりも下側の180度の範囲に規制されるので、下流側接続管部40bの出口が上向きになってドレン水が貯溜部41から溢れてボックス本体39の排気用出口36から流出するのを防止できる。
【0058】
上記のように据え付けられた気液分離装置35においては、気液排出装置32の共用出口15を通って共用ホース17に流れてきたドレン水と排気が、室外の分配ボックス38側に排出される。分配ボックス38においては、室内機の換気用排気ファン8の圧力により、排気は屋外出口近傍の共用ホース17の管方向延長上にある分配ボックス38の排気用出口36から水平ないし上方に排気され、ドレン水は、ボックス本体39に入り、本体下部の貯溜部41で一時的に溜められた後、エルボ管40を介してドレンホース58を通り、自然落下して下方に流出することになる。従って、排気流路は短くなって換気効率が良好になり、また、ドレン水はできるだけ下方に導いて屋外に排水することができる。
【0059】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、気液分離装置を空気調和機に搭載した例を示したが、これに限らず、単独で又は他の機器に搭載する態様であってもよい。また、上記実施形態では、分配ボックスの排気用出口に設けた塵埃侵入防止手段として、格子状のフィルタを例示したが、この出口に不織布などで構成された目の細かいフィルタやあるいは出口上方を覆うカバーを設けた構成を採用してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、共通の通路から屋外側の出たところで排気とドレン水の排水とを分離させる分配ボックスを設け、ドレン側は排水に適した位置まで伸ばして排水でき、また、排気は屋外に出たところで出口を形成し、ドレンホースの長さに関係なく排気できるので、換気効率の良い空気放出が可能となる。また、分配ボックスにエルボ管を回転自在に設けたので、空気調和機に搭載した場合、冷媒配管等の配管類に追随してこれら配管類と並設することができるので、室外側でも見栄えのよい施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である空気調和機の室内機において前面パネルを取り外して主要部品を示す分解斜視図
【図2】図1の気液排出装置および気液分離装置を背面側からみた斜視図
【図3】図1の気液排出装置の側面断面図
【図4】同じく気液排出装置の背面断面図
【図5】図2の気液分離装置の分解斜視図
【図6】同じく分配ボックスの側面図
【図7】分配ボックスをホース挿入口側からみた斜視図
【図8】図6のA−A断面図
【図9】図6のB−B断面図
【図10】(a)はホース固定手段の固定片を外側からみた斜視図、(b)は固定片を内側からみた斜視図
【図11】分配ボックスの中央縦断面図
【図12】分配ボックスの本体とエルボ管とを分解した状態を示す断面図
【図13】分配ボックスを屋外側からみた正面図
【図14】分配ボックスを屋外側からみた斜視図であって、(a)はエルボ管の垂直状態を、(b)はエルボ管の水平状態を示す。
【図15】気液分離装置の壁設置状態を示す斜視図であって、(a)はドレンホース垂直状態を、(b)はドレンホースの水平状態を示す。
【符号の説明】
1  室内機
2  背面パネル
3  室内熱交換器
4  室内ファン
5  吸込口
6  吹出口
7  ドレンパン
8  換気用排気ファン
9  合流ボックス
17  共用ホース(共通の通路)
33  壁
34  貫通穴
35  気液分離装置
36  排気用出口
37  液体用出口
38  分配ボックス
39  ボックス本体
46  挿入口
48  固定部
49  固定片
57  ストッパ
62,63 規制手段
64a 切欠部
65  凸部
66  溝部
67  係合爪

Claims (13)

  1. 共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを屋外側で分離する気液分離装置であって、
    前記共通の通路の屋外側出口近傍に前記ドレン水等の液体と排気とを分離させて夫々の出口から排出する分配ボックスが接続され、該分配ボックスは、そのボックス本体の上部に排気用の出口が形成され、また、ボックス本体の下部に液体用の出口が形成されたことを特徴とする気液分離装置。
  2. 前記分配ボックスは、そのボックス本体の下部にドレン水等の液体を一時的に貯める貯溜部が形成され、該貯溜部に前記液体用の出口が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の気液分離装置。
  3. 前記排気用出口に、塵埃がボックス本体内に侵入するのを防止する塵埃侵入防止手段が設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の気液分離装置。
  4. 共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを屋外側で分離する気液分離装置であって、前記共通の通路の屋外側に前記液体と排気とを分離させて夫々の出口から排出する分配ボックスが接続され、前記共通の通路がホース等の管から構成され、前記分配ボックスの管接続部に前記管の端末方向への移動を規制して、少なくとも液体用出口の閉塞を防止するストッパが設けられたことを特徴とする気液分離装置。
  5. 共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを屋外側で分離する気液分離装置であって、前記共通の通路の屋外側出口近傍に前記ドレン水等の液体と排気とを分離させて夫々の出口から排出する分配ボックスが接続され、該分配ボックスは、前記ドレン水等の液体用出口と排気用出口とが形成されたボックス本体と、前記液体用出口に連通して略L字状の液体排出流路をなすエルボ管とを備え、該エルボ管は前記液体用出口に回転自在に接続されたことを特徴とする気液分離装置。
  6. 前記エルボ管は、液体の排出方向で上流側に位置してボックス本体の液体用出口に回転自在に接続される本体接続管部と、液体の排出方向で下流側に位置する下流側接続管部とから構成され、該下流側接続管部にドレンホースが接続されることを特徴とする請求項5に記載の気液分離装置。
  7. 前記エルボ管の回転範囲を規制する規制手段が設けられ、該規制手段は、エルボ管の下流側接続管部の出口が少なくとも水平位置より下方側に位置する範囲で回動するように設定されることを特徴とする請求項5に記載の気液分離装置。
  8. 前記規制手段は、分配ボックスの外側において、エルボ管と液体出口とのうちの一方の周上に形成された切欠部と、該切欠部に係合するよう他方の周囲に形成された凸部とから構成されたことを特徴とする請求項7に記載の気液分離装置。
  9. 前記規制手段は、分配ボックスの内側において、エルボ管の本体接続管部と液体出口の内部とのうちの一方の周上に形成された溝部と、該溝部に係合するよう他方の周囲に形成された係合爪とから構成されたことを特徴とする請求項7に記載の気液分離装置。
  10. 前記規制手段が、エルボ管の本体接続管部の管方向での抜け止め防止を兼ねることを特徴とする請求項9に記載の気液分離装置。
  11. 共通の通路を介して排出される排気用空気等の気体とドレン水等の液体とを屋外側で分離する気液分離装置であって、
    前記共通の通路の屋外側出口近傍に前記液体と排気とを分離させて夫々の出口から排出する分配ボックスが接続され、前記共通の通路がホース等の管から構成され、該管の端末部を前記分配ボックスに接続固定する固定手段が設けられ、該固定手段は、前記管の周囲をその半径方向で外側から挟持する、ボックス本体側の固定部と、該固定部に開閉自在に係止された固定片とから構成されたことを特徴とする気液分離装置。
  12. 前記管が蛇腹状ホースからなり、少なくとも前記固定片の内周面側に前記蛇腹状ホースの外周凹溝に係合するホース抜け止めリブが形成されたことを特徴とする請求項11に記載の気液分離装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の気液分離装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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