JP4312998B2 - 気液排出装置及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

気液排出装置及びこれを備えた空気調和機 Download PDF

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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気用空気等の気体とドレン水等の液体を共通の通路を介して排出する気液排出装置及びこれを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の気液排出装置を備えた空気調和機として、実公平7−37072号公報記載のものが知られている。この空気調和機は、ドレンパンの一側端面に隣接して排気ダクトが形成され、この排気ダクトの一側面に開口が形成されている。室内空気を吸込んで室内に循環する室内送風ファンによる風の流れの一部を、排気ダクトの開口部に導き、この開口部に導いた風を排気ダクトを通して室外へ排出させるようにしている。また、ドレンパンと排気ダクトの隣接部分に穴が開いており、ドレン水は、この穴から排気ダクトを通り、室外へ排出される構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の空気調和機では、室外への排気の一部がドレンパン側に逆流し、室内側に逆戻りするおそれがある。ドレン水が溜まっている状況で、上記排気の逆流が起こると、ドレン水があわ立ち、漏水や不快な音が発生するおそれがある。
【0004】
本発明は、上記に鑑み、排気がドレンパン側に逆流するのを防止し、排気と排水を共用のダクトで行える気液排出装置及びこれを備えた空気調和機の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、排気用空気とドレン水を共通の通路を介して排出する気液排出装置において、前記排気用空気を排出する排気路の一部を構成する排気部と、ドレン水を貯水する貯水部と、前記排気部と前記貯水部を仕切る仕切壁と、該仕切壁の下部に設けられ前記貯水部に貯水されるドレン水を前記排気部に合流させる開口部とを備えた合流ボックスが設けられ、前記開口部の排気部側に、排気がドレンパン側へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられてなり、前記開口部は垂直方向に対して傾斜して設けられ、前記逆止弁は、排気空気の風圧により前記開口部を閉じるように設けられると共に、運転停止条件で閉口状態となるように、前記開口部は垂直方向に対して逆止弁を押し返す方向に傾斜し、前記貯水部に溜まったドレン水の水圧が前記風圧と逆止弁の自重の合成力に打ち勝った時点で逆止弁を押し開き前記ドレン水が排出される構成としたことを特徴としている。
【0006】
上記構成によると、合流ボックスにより、気体と液体とを合流させて共通の通路から排出することができる。また、逆止弁が閉じている排気運転時でも、ドレン水が貯水部に一定量溜まると、その水圧が風圧に打ち勝ち、逆止弁を開き、少量ずつ排気側にドレン水を排出するので、排気と排水が同時に行うことができる。しかも、ドレン水が逆止弁を押し開いたとき、排気が貯水部側に逆流しようとする力より、ドレン水が排気部側に出ようとする力のほうが大きいため、排気がその間隙から逆流することはなく、ドレン水のみがその間隙を流れるので、漏水や不快な音が発生するのを防止できる。
【0007】
また、上記構成に加えて、合流ボックスにドレン水を貯水するための貯水部を設けているので、逆止弁が閉じている排気運転時でも、ドレン水が貯水部に一定量溜まると、水圧により逆止弁が開き、少量ずつ排気側に排出されるので、排気と排水を同時に行うことができる。
【0008】
この場合、合流ボックスは、排気部側の底面が貯水部側の底面よりも低く設定された構成を採用することができる。この構成によると、合流ボックスの排気側に流れ込んだドレン水が、排気側の底面より高い位置にあるドレン水側に逆流することなく、室外へ排出することができる。
【0009】
また、上記構成に加えて、前記共通の通路である排気・排水兼用の共用ダクトが接続され、該共用ダクトが断熱材で覆われた構成も採用可能である。この構成によると、排水用ホースと排気ホースとを1本化することができ、排気ホースの断面積を大きくとることができて排気能力を向上させることができる。
【0010】
さらに、共用ダクトには低温のドレン水等の液体が流れた場合、ダクト表面に結露が生じる可能性があるが、この共用ダクトを断熱材で覆えば、ダクト表面の結露を防止することができる。
【0011】
ここで、逆止弁は、少なくとも排気運転時においてはドレン水側に排気が逆流しないようにする機能を有する構成であればよく、その他の運転・停止状態における弁状態は特に限定されるものではなく、その他の目的に応じて適宜設定すればよい。例えば、逆止弁は、運転停止条件で閉口状態となるように設定された構成が例示できる。この場合、排気が室内に逆流するのを防止することができる。
【0012】
また、本発明においては、室内熱交換器と、該室内熱交換器に発生するドレン水と室内の排気用空気を共通の通路を介して排出する気液排出装置とを備えた空気調和機において、前記気液排出装置に、排気用空気を排出する排気路の一部を構成する排気部と、ドレン水を貯水する貯水部と、前記排気部と前記貯水部を仕切る仕切壁と、該仕切壁の下部に設けられ前記貯水部に貯水されるドレン水を前記排気部に合流させる開口部とを備えた合流ボックスが設けられ、前記開口部の排気部側に、排気がドレンパン側へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられてなり、前記開口部は垂直方向に対して傾斜して設けられ、前記逆止弁は、排気空気の風圧により前記開口部を閉じるように設けられると共に、運転停止条件で閉口状態となるように、前記開口部は垂直方向に対して逆止弁を押し返す方向に傾斜し、前記貯水部に溜まったドレン水の水圧が前記風圧と逆止弁の自重の合成力に打ち勝った時点で逆止弁を押し開き前記ドレン水が排出される構成とすることができる。
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明による空気調和機の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態である空気調和機の室内機において、前面パネルを取り外して主要部品を示す分解斜視図である。図1において、1は室内機、2は背面パネル、3は室内熱交換器、4は室内ファン、5は前面パネルや背面パネルに形成される吸込口、6は室内機1の下面に形成される吹出口、7はドレンパン、8は換気用排気ファン、9は合流ボックスである。
【0014】
室内機1は、図示しない前面パネルと背面パネルとからユニットケースが構成され、室内の壁面に取付板(図示略)により取り付けられる。このユニットケース内には、室内空気を前面パネルや背面パネル上面の吸込口5から吸い込み、かつ吹出口6から吹き出すための室内ファン4と、室内空気と室外ユニット(図示略)から供給された冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器3と、室内熱交換器3に発生するドレン水を受け止めるドレンパン7とを備えている。
【0015】
室内ファン4はクロスフローファンであり、室内熱交換器3の背面側に配置され、吸込口5から吸込んだ空気を室内熱交換器3を流れる冷媒との間で熱交換し、その空気をユニット下方の吹出口6から吹出すようにしている。
【0016】
冷房運転時や除湿運転時に室内熱交換器3で発生するドレン水を受け止めるドレンパン7は、室内熱交換器3の下方に室内ファン4の回転軸の軸方向に長く形成され、その一側に配置された後述する排気路10の合流ボックス9に連通接続されている。
【0017】
図2は図1の室内ファンの一側の排気路に設けられた気液排出装置を背面側からみた斜視図、図3は気液排出装置の排気ファンケースを取り外した状態を示す分解斜視図である。排気用空気等の気体とドレン水等の液体を共通の通路を介して排出する気液排出装置を以下のように構成される。すなわち、図2及び図3において、9は合流ボックス、10は排気路、11は排気ファンを覆うファンケース、12は合流ボックス内の仕切壁、13はドレンパン側の貯水部、14は排気路側の排気部、15は合流ボックスの排気・排水兼用の出口、16は仕切壁に設けられた逆止弁、図2に示す符号17は共用ダクトである。
【0018】
図2及び図3に示すように、気液排出装置は、室内ファン4の回転軸の軸方向一側には、室内機1の前面側から吸込んだ、汚れた室内空気を室外へ排出するための排気路10が設けられ、この排気路10には、室内空気を室内機前面側から背面側に導く換気用排気ファン8と、ドレンパン7からのドレン水を排気路10に合流させる機能を有する合流ボックス9と、該合流ボックス9の出口15側に接続され、室内壁に形成された貫通穴(図示略)を貫通可能な径を有する排気・排水共用ダクト17とが設けられている。
【0019】
換気用排気ファン8は、ファンケース11に覆われて合流ボックス9の上方に配置され、室内機1の前面から吸込んだ空気を合流ボックス9の排気部14からボックス出口15に導くものである。
【0020】
図4は合流ボックスの詳細を示す断面図である。この合流ボックス9は、室内機内の換気用排気ファン8の送風口と、ドレンパン7の排水口に接続するように配置される。
【0021】
図4において、18はドレン水の入口、19は排気の入口、15は排気及びドレン水共用の出口、13はドレン水を貯水する容器状の貯水部、14は排気の通過する排気部であり、貯水部13と排気部14とは仕切壁12を挟んで互いに隣接配置されている。ドレン水の入口18は、貯水部13の上方に開口され、また、排気入口19は箱状の排気部14の上方に開口されている。共用の出口15は、排気部14の背面下部に形成され、共用ダクト17と接続しやすいように筒状の突出出口とされている。
【0022】
また、図4において、20は排気とドレン水の合流部にある開口部であり、排気部14とドレン水貯水部13を仕切る仕切壁12の下部に形成されている。逆止弁16は、排気とドレン水の合流部にある開口部20の排気部14側に設けられた逆流防止用の弁であり、開口部20より高い位置に水平の回動軸16aを有し、排気運転時に開口部20を閉じるだけの大きさを有している。
【0023】
ドレン水貯水部13は、排気部14側から逆止弁16に最大の風圧がかかった場合においても、ドレン水が溢れないだけの深さを有している。排気部14および出口15の底面15aは、図4に示すように、ドレン水貯水部13の底面13aより低い位置に配置されている。
【0024】
21は排気とドレン水の合流部にある開口部20の外周に沿って排気部側に突き出した弁座であり、逆止弁16の閉口状態においては、逆止弁16の面と弁座21の面が接触してシールされる構造となっている。弁座21の突出量は、逆止弁16の下端が回転軸16aよりも出口15側に突出した傾斜状態で閉口する程度に設定され、運転停止時に逆止弁16がその自重で閉口するようにしている。
【0025】
共用ダクト17は、図2に示すように、排気用空気等の気体とドレン水等の液体の両方を排出する共通の通路であり、ホース等の管から構成されている。共用ダクト17は、その一側端が筒状のボックス出口15に外嵌接続され、他側端が壁穴(図示略)を通り室外に設置されている。この共用ダクト17は、断熱材22により覆われ、低温のドレン水が流れてもダクト表面の結露を防止できるようになっている。
【0026】
次に、上記構成の空気調和機の動作について説明する。図5は冷房運転時の合流ボックス9の状態図である。図5に示すように、空気調和機が冷房もしくは除湿運転すると、室内熱交換器3からドレン水がドレンパン7に流れ込み、合流ボックス9のドレン水貯水部13に溜まる。図5に示すように、ドレン水貯水部13に溜まったドレン水の水圧が逆止弁16の自重に打ち勝った時点で、ドレン水は逆止弁16を押し開き、重力により排気部14、出口15、排気排水共用ダクト17を順に通って、室外に排出される。
【0027】
図6は冷房停止かつ排気運転時の合流ボックスの状態図である。図に示すように、冷房停止かつ排気運転時においては、換気用排気ファン8によって押し出された室内空気は合流ボックス9の排気部14、出口15、排気排水共用ダクト17を順に通って、室外に排出される。このとき、逆止弁16は自重と風圧により閉じているので、排気がドレン水貯水部13に流れ込むことは無く、室内へ逆流することは無い。
【0028】
図7は冷房運転かつ排気運転時の合流ボックスの状態図である。図に示すように、冷房運転かつ排気運転時においては、排気は前記排気のみの運転時と同様の流れによって、室外に排出される。一方、ドレン水は合流ボックス9のドレン水貯水部13に流れ込んだ後、ドレン水貯水部13に溜まったドレン水の水圧が排気による風圧と逆止弁16の自重の合成力に打ち勝った時点で、ドレン水は逆止弁16を押し開き、排気とともに排気部14、出口15、排気排水共用ダクト17を順に通って、室外に排出される。
【0029】
ドレン水が逆止弁16を押し開いたとき、排気が貯水部13側に逆流しようとする力よりドレン水が排気部14側に出ようとする力のほうが大きいため、排気がその間隙から逆流することはなく、ドレン水のみがその間隙を流れる。
【0030】
図4〜図7は、逆止弁が運転・停止条件で逆止弁が閉口状態になるように設定された合流ボックスであるが、これとは反対に、運転停止時に逆止弁が開口状態となるように設定された合流ボックスも例示することができる。図8から図16に示す合流ボックスは、運転停止時に逆止弁が開口状態となるように設定されたものを例示する。これらのうち、図8の合流ボックス9は、冷房使用期間外にドレン水の水垢や埃が弁に付着しても確実に開閉できる弁構造を備えたものである。
【0031】
図8に示すように、合流ボックス9は、室内機内の換気用排気ファンの送風口とドレンパンの排水口に接続するように配置される。本例の合流ボックス9は、弁構造を除いて上記実施形態と同様な構成であるので、上記実施形態と同様な構成は、同一符号を用い、その説明を省略する。
【0032】
本例における弁構造は、箱状の合流ボックス9の本体9aに、別部材としての上面蓋23と仕切壁12とが取り付けられている。上面蓋23には、ドレン水の入口18及び排気入口19が開口されている。仕切壁12は、その上端部が上面蓋23の内面段差部に係止されると共に、下端部がボックス本体9aの底面から立ち上がる立上がり壁9bの凹部に係止されている。
【0033】
仕切壁12の下部には、排気とドレン水の合流部である開口部20が形成され、その排気部側周縁に、逆止弁16が離着座する筒状の弁座21が排気部14側に突出されている。仕切壁12及び弁座21は、その上端側が排気出口側に突出した傾斜を持たせ、運転停止時に逆止弁16がその自重で弁座21から離座し、開口部20が開口状態になるようにしている。
【0034】
従って、ドレン水の水垢や埃が逆止弁16に付着して冷房使用期間外に乾燥したとしても、開口部20は開弁状態を維持するので、その後の冷房使用時に発生したドレン水も出口15側に排出することができ、長期間の使用も可能となる。
【0035】
逆止弁16は、仕切壁12の排気部側の上端軸受部に回動自在に軸支された弁杆16bと、その下端から開口部20側に突出するピン16cに嵌着する円板状の弁子16dとから構成され、室内空気を排出する排気運転時に開口部20を閉じるだけの大きさを有している。
【0036】
開口部20のドレンパン7側に形成されるドレン水貯水部13は、排気部14側から逆止弁16に最大の風圧がかかった場合においても、ドレン水が溢れないだけの深さを有している。
【0037】
図9は冷房および除湿運転時の合流ボックス9の動作状態を示す断面図である。図に示すように、空気調和機が冷房もしくは除湿運転すると、室内熱交換器3からドレン水がドレンパン7に流れ込み、合流ボックス9のドレン水貯水部13に流れ込む。このとき、逆止弁16は、図9に示すように、開口状態であるので、ドレン水は開口部20を通過し、重力により排気部14、出口15、および共用ダクト17の順に通って室外に排出される。
【0038】
図10は冷房・除湿停止かつ排気運転時の合流ボックス9の動作状態を示す断面図である。図に示すように、冷房・除湿停止かつ排気運転時においては、換気用排気ファン8によって押し出された室内空気は、排気入口19から合流ボックス9に流入し、合流ボックス9の排気部14、出口15、および共用ダクト17を通って室外に排出される。このとき、逆止弁16は排気部14の風圧により閉じるので、排気がドレン水貯水部13に流れ込むことは無く、室内へ逆流することは無い。
【0039】
図11は冷房・除湿運転かつ排気運転時の合流ボックス9の動作状態を示す断面図である。図に示すように、冷房運転かつ排気運転時においては、排気は前記排気単独運転時と同様の流れによって室外に排出される。一方、ドレン水は合流ボックス9のドレン水貯水部13に流れ込んだ後、ドレン水貯水部13に溜まったドレン水の水圧が排気による風圧に打ち勝った時点で、ドレン水が弁16を押し開き、排気とともに排気部14、出口15、共用ダクト17の順に通って室外に排出される。
【0040】
図12は図8の合流ボックスとは別の合流ボックスの詳細図である。本例では、逆止弁16の排気部14側に風圧を受けるための受圧翼25が取り付けられ、排気の風圧が弱い場合でも、逆止弁16を閉める力を強くするようにしている。
【0041】
受圧翼25は、弁杆16bの出口15側に一体形成されたもので、排気入口19から出口15に至る排気路の外側面側で湾曲した曲面25aが形成されている。
【0042】
本例における動作は、図8に示すものと同様であるが、排気運転時においては、換気用排気ファン8からの風が受圧翼25に当たることで、逆止弁16をより確実に閉め、逆流を防止するようにしている。
【0043】
図13は図8および図12のものとは、さらに別の合流ボックスの詳細図である。本例では、図12の合流ボックスに比べて、さらに風圧を受けるために、複数の受圧翼25、26、27並びに排気導入翼28が形成されたものである。
【0044】
受圧翼25、26、27は、弁杆16bの出口15側に一体形成されたもので、排気入口19から出口15に至る湾曲した排気路に複列(3列)に配列され、複列の受圧翼25,26、27間に湾曲した前記排気路が形成される。複列の受圧翼25、26、27同士はその上流側及び下流側で排気を阻害しない連結片29によって互いに連結される。
【0045】
排気導入翼28は、湾曲した排気路の最も内側に位置する受圧翼27の上流側に連続して形成され、その上端は排気入口19の開口端部付近まで延設され、排気入口19に入った空気を受圧翼25、26、27間に導くようになっている。
【0046】
上記構成によれば、図12の合流ボックスに比べて、風圧を受ける翼25〜28を増やし、さらに逆止弁16を閉まりやすくすると同時に、受圧翼25,26,27間に排気の流路を設定することで、乱れの少ない流れとなり、排気性能を上げることができる。その他の動作は、図12に示す例と同様である。
【0047】
図14は図8、図12、図13に示す合流ボックスとはさらに別の合流ボックスを示す詳細図である。図に示すように、本例は、図13の合流ボックスをさらに改良して、逆止弁16と弁座21との当たり角度を持たせ、かつ逆止弁16の材質は、弾性材から構成されている。具体的には、柔軟性のあるゴムを使用している。
【0048】
すなわち、仕切壁12の開口部20の周縁に排気部14側に突出するように形成されたリブ状の弁座21のうち、上端側の弁座部分21aが下端側21bのそれよりも出口15側に突出するように設定される。さらに、逆止弁16は、柔軟性のあるゴム素材を使用して弾性変形可能に形成される。
【0049】
これは、冷房・除湿運転かつ排気運転時のドレン水がたまって弁16を押し開く際に、水圧の低い開口部20の上部に隙間ができると、その部分から排気が逆流し、ボコボコと泡立つおそれがあるので、これを防止するために、弁が開く際は必ず水圧の高い開口部20の下部側に隙間30ができるようにしたものである。
【0050】
図15は冷房・除湿停止かつ排気運転時の合流ボックスの動作状態を示す断面図である。図に示すように、排気単独運転時には、排気の風圧により弁16が閉まり、ゴムの弾性により逆止弁16が弁座21の形状に合わせて変形し開口部20をシールする。
【0051】
図16は冷房・除湿運転かつ排気運転時の合流ボックスの動作状態を示す断面図である。図に示すように、冷房・除湿運転かつ排気運転時には、ドレン水が溜まると、その水圧により、開口部20の上部よりも下部に隙間30が生じ、その隙間を通ってドレン水が排出される。なお、排気運転停止時の動作は、図13に示す例と同様である。
【0052】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形態では、気液排出装置を空気調和機に搭載した例を示したが、これに限らず、単独で又は他の機器に搭載する態様であってもよい。また、図8〜図16に示す合流ボックスの例では、排気運転停止時に逆止弁16が自重により開放するよう設定したが、これに限らず、弁座21と逆止弁16との間に弾性材を介在して強制的に開放するように設定してもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、排気用空気とドレン水を共通の通路を介して排出する気液排出装置において、前記排気用空気を排出する排気路の一部を構成する排気部と、ドレン水を貯水する貯水部と、前記排気部と前記貯水部を仕切る仕切壁と、該仕切壁の下部に設けられ前記貯水部に貯水されるドレン水を前記排気部に合流させる開口部とを備えた合流ボックスが設けられ、前記開口部の排気部側に、排気がドレンパン側へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられてなり、前記開口部は垂直方向に対して傾斜して設けられ、前記逆止弁は、排気空気の風圧により前記開口部を閉じるように設けられると共に、運転停止条件で閉口状態となるように、前記開口部は垂直方向に対して逆止弁を押し返す方向に傾斜し、前記貯水部に溜まったドレン水の水圧が前記風圧と逆止弁の自重の合成力に打ち勝った時点で逆止弁を押し開き前記ドレン水が排出される構成としたので、合流ボックスにより、排気用空気とドレン水とを合流させて共通の通路から排出することができる。
また、逆止弁が閉じている排気運転時でも、ドレン水が貯水部に一定量溜まると、その水圧が風圧と逆止弁の自重の合成力に打ち勝った時点で逆止弁を押し開き、少量ずつ排気側にドレン水を排出するので、排気と排水が同時に行うことができる。
しかも、ドレン水が逆止弁を押し開いたとき、排気が貯水部側に逆流しようとする力より、ドレン水が排気部側に出ようとする力のほうが大きいため、排気がその間隙から逆流することはなく、ドレン水のみがその間隙を流れるので、漏水や不快な音が発生するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である空気調和機の室内機において前面パネルを取り外して主要部品を示す分解斜視図
【図2】図1の気液排出装置を背面側からみた斜視図
【図3】図1の気液排出装置の排気ファンケースを取り外した状態を示す分解斜視図
【図4】図1の合流ボックスの断面図
【図5】図1の合流ボックスにおける冷房運転時の弁の動作状態を示す断面図
【図6】図1の合流ボックスにおける冷房停止かつ排気運転時の弁動作状態を示す断面図
【図7】図1の合流ボックスにおける冷房運転かつ排気運転時の弁の動作状態を示す断面図
【図8】図4〜図7の合流ボックスとは反対に運転停止時に逆止弁が開口状態となるように設定された合流ボックスの断面図
【図9】図8の合流ボックスにおける冷房運転時の弁の動作状態を示す断面図
【図10】図8の合流ボックスにおける冷房停止かつ排気運転時の弁の動作状態を示す断面図
【図11】図8の合流ボックスにおける冷房運転かつ排気運転時の弁の動作状態を示す断面図
【図12】図8の合流ボックスとは別の合流ボックスの断面図
【図13】図8、図12の合流ボックスとはさらに別の合流ボックスの断面図
【図14】図8、図12、図13の合流ボックスとはさらに別の合流ボックスの断面図
【図15】図14の合流ボックスにおける冷房停止かつ排気運転時の弁の動作状態を示す断面図
【図16】図14の合流ボックスにおける冷房運転かつ排気運転時の弁の動作状態を示す断面図
【符号の説明】
1 室内機
2 背面パネル
3 室内熱交換器
4 室内ファン
5 吸込口
6 吹出口
7 ドレンパン
8 換気用排気ファン
9 合流ボックス
12 仕切壁
13 貯水部
14 排気部
15 出口
16 逆止弁
16a 軸
16b 弁杆
16c ピン
16d 弁子
17 共用ダクト
18 ドレン水入口
19 排気入口
20 開口部
21 弁座
22 断熱材
25,26,27 受圧翼
28 排気導入翼
30 隙間

Claims (2)

  1. 排気用空気とドレン水を共通の通路を介して排出する気液排出装置において、前記排気用空気を排出する排気路の一部を構成する排気部と、ドレン水を貯水する貯水部と、前記排気部と前記貯水部を仕切る仕切壁と、該仕切壁の下部に設けられ前記貯水部に貯水されるドレン水を前記排気部に合流させる開口部とを備えた合流ボックスが設けられ、前記開口部の排気部側に、排気がドレンパン側へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられてなり、前記開口部は垂直方向に対して傾斜して設けられ、前記逆止弁は、排気空気の風圧により前記開口部を閉じるように設けられると共に、運転停止条件で閉口状態となるように、前記開口部は垂直方向に対して逆止弁を押し返す方向に傾斜し、前記貯水部に溜まったドレン水の水圧が前記風圧と逆止弁の自重の合成力に打ち勝った時点で逆止弁を押し開き前記ドレン水が排出される構成としたことを特徴とする気液排出装置。
  2. 室内熱交換器と、該室内熱交換器に発生するドレン水と室内の排気用空気を共通の通路を介して排出する気液排出装置とを備えた空気調和機において、
    前記気液排出装置に、排気用空気を排出する排気路の一部を構成する排気部と、ドレン水を貯水する貯水部と、前記排気部と前記貯水部を仕切る仕切壁と、該仕切壁の下部に設けられ前記貯水部に貯水されるドレン水を前記排気部に合流させる開口部とを備えた合流ボックスが設けられ、前記開口部の排気部側に、排気がドレンパン側へ逆流するのを防止する逆止弁が設けられてなり、前記開口部は垂直方向に対して傾斜して設けられ、前記逆止弁は、排気空気の風圧により前記開口部を閉じるように設けられると共に、運転停止条件で閉口状態となるように、前記開口部は垂直方向に対して逆止弁を押し返す方向に傾斜し、前記貯水部に溜まったドレン水の水圧が前記風圧と逆止弁の自重の合成力に打ち勝った時点で逆止弁を押し開き前記ドレン水が排出される構成としたことを特徴とする空気調和機。
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