JP2001178997A - 除湿機 - Google Patents

除湿機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥空気を用いて連続的かつ速やかに布団
乾燥を行える除湿機を提供する。 【解決手段】 室内の空気を吸い込んで空気中の水分を
回転自在な吸湿器8に吸着させて乾燥空気を排気する吸
湿経路15と、閉回路を構成し前記吸湿器8にヒータ1
1により加熱された空気を通すことにより前記吸湿器8
から水分を離脱させる再生経路16と、前記吸湿経路1
5内に設けられた除湿ファン10と、前記再生風路16
内に設けられた再生ファン12と、前記吸湿器8を通過
した前記再生経路16内の空気に含まれる水分を凝縮し
て排出する凝縮器9と、前記乾燥空気の余熱を回収する
熱交換器13と、前記乾燥空気の排気用の吹出口3と、
該吹出口3の上流側に形成された開口部に一端が連通接
続されるダクト7と、前記吹出口3を開放若しくは閉塞
するダンパー6とを有し、前記ダンパー6によって前記
吹出口3を閉塞状態とすることにより前記ダクト7を経
由して排気される乾燥空気を用いて布団の乾燥を行える
ようにしたことを特徴とする除湿機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿材を備えた除
湿機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸着材を使用した従来の布団乾燥機の一
例が特開平6−105992号公報に開示されている。
この従来の布団乾燥機の構成を図8を参照して説明す
る。ケーシング内に形成された風路101には、吸着材
102と加熱源103とからなる吸着部104と、該吸
着部104に送風する正逆送風可能な送風機105とが
設けられている。風路101の上流端には吸込口106
を設けており、下流端には吹出口107aと排気口10
7bの一方と連通させる風路切換部108を設けてい
る。制御回路109は加熱源103、送風機105及び
風路切換部108を運転制御する。
【0003】上記構成において動作を図8及び図9を参
照して説明する。主電源を投入すると、運転回路130
はタイマー回路131の信号を受ける毎に乾燥回路12
1と脱離回路122とを交互に繰り返しオン・オフ信号
を発して乾燥工程と脱離工程を繰り返し運転する。
【0004】乾燥工程とは風路切換部108は風路10
1を吹出口107aを経て布団(図示せず)内に連通し
た位置108aにある。この状態で、加熱源103は停
止させ、送風機105のみを起動させると、吸込口10
6より導入された空気110は吸着材102を通過する
際に空気中の水分を吸着除去され乾燥空気となる。この
乾燥した空気110aは、吹出口107aを経て複数枚
の布団(図示せず)の間に配した乾燥袋(図示せず)あ
るいは布団内に直接吹出され、布団が含有する水分を除
去する。水分を除去した空気は布団の隙間などから自然
に排出される。
【0005】一方、脱離工程は風路切換部108は風路
101を排気口107bに連通した位置に108bあ
る。この状態で、加熱源103及び送風機105を起動
すると、吸込口106より導入された空気110は加熱
源103で加熱されて温風となり、吸着材102を通過
する際、吸着材102を加熱し、吸着材102に吸着し
ている水分を脱離させる。脱離した水分を含有した多湿
の空気110bは排気口107bを経て排気される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の布団乾燥機では、タイマー回路131による
所定時間の計時に基づいて乾燥工程と脱離工程とが運転
回路130により交互に繰り返されるため、布団乾燥を
連続的に行えないという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、乾燥空気を用いて連続的かつ速やかに
布団乾燥を行える除湿機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、除湿する空気の吸気から排気に至る風路
内に配設された吸湿材により空気中の水分を吸湿して乾
燥した空気を排気する除湿機において、布団などを乾燥
させるための乾燥した空気の排気孔を設けたことを特徴
とする。これによると、除湿機から排気される乾燥した
空気を利用して布団乾燥が行える。
【0009】また、本発明による除湿機は、空気の吸気
から排気に至る風路内に配設され空気中の水分を吸湿す
る吸湿材と、該吸湿材を通過した乾燥空気の排気用の排
気口と、該排気口の上流側に形成された開口部と、該開
口部に一端が連通接続されるダクトと、前記排気口を開
放若しくは閉塞するダンパーとを有し、前記ダンパーに
よって前記排気口を閉塞状態とすることにより前記ダク
トを経由して排気される乾燥した空気を用いて布団など
の乾燥を行えるようにしたことを特徴とする。
【0010】また、本発明による除湿機は、室内の空気
を吸い込んで空気中の水分を回転自在な吸湿器に吸着さ
せて乾燥した空気を排気する吸湿経路と、前記吸湿器に
ヒータにより加熱された空気を通すことにより前記吸湿
器から水分を離脱させ、閉回路を構成する再生経路と、
前記吸湿経路内に設けられた第1送風手段と、前記再生
経路内に設けられた第2送風手段と、前記吸湿器を通過
した前記再生経路内の空気に含まれる水分を凝縮する凝
縮器と、前記乾燥した空気の熱を回収する熱交換器と、
前記乾燥した空気の排気用の排気口と、該排気口の上流
側に形成された開口部と、該開口部に一端が連通接続さ
れるダクトと、前記排気口を開放若しくは閉塞するダン
パーとを有し、前記ダンパーによって前記排気口を閉塞
状態とすることにより前記ダクトを経由して排気される
乾燥した空気を用いて布団などの乾燥を行えるようにし
たことを特徴とする。
【0011】従って、本発明に係る除湿機によると、前
記吸湿器を通過した後、前記熱交換器により熱を回収さ
れた比較的低い温度の乾燥した空気を用いて布団などの
乾燥を行える。
【0012】また、前記開口部の面積を前記排気口の面
積より小さくしたことにより、前記ダンパーによって前
記排気口が閉塞されているときに、前記開口部を介しダ
クトを経由して排気される空気は、前記排気口から排気
される空気より圧力が高い状態で排気される。従って、
この場合は、排気の風速が速くなり、短時間に大量の乾
燥した空気を送り込んで効率よく布団などの乾燥が行え
る。
【0013】尚、前記ダクトの他端は除湿機本体に着脱
自在に装着されており、該他端を脱した状態で前記ダク
トは上記布団の乾燥に使用可能となるようにすれば、前
記ダクトを装着した状態では布団乾燥用の空気が前記ダ
クトから排気されることがないため、除湿機の安全性が
高くなる。
【0014】この場合、前記ダンパーの開閉を検知する
ダンパー開閉検知手段と、前記ダクトの除湿機本体への
上記装着を検知するダクト収納検知手段と、これらの手
段の出力を用いて、(1)前記ダンパーが開かれている
場合において、前記ダクト収納検知手段により前記ダク
トの上記他端装着が検知されたときは、除湿モードで除
湿機を運転し、(2)前記ダンパーが閉じられている場
合において、前記ダクト収納検知手段により前記ダクト
の上記他端装着が検知されなかったときは、布団乾燥モ
ードで除湿機を運転し、(3)(1)又は(2)のいず
れにも該当しないときは、除湿機の運転を停止させるよ
うに制御する制御部とを設けることにより、前記ダンパ
ー及び前記ダクトの状態に応じて除湿機の上記制御が適
切に行われる。
【0015】ところで、前記第1送風手段を前記吸湿器
の上流側に設けると、前記第1送風手段は、前記吸湿器
を通過した吸湿経路の空気がもつ熱による影響を受けな
いため、安定した性能が維持される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る除湿
機の外観斜視図である。図1において、1は除湿機本
体、2は該本体1の前面に設けられ複数のスリットなど
からなる吸込口、3は該吸込口2から吸い込まれた空気
が吹き出される吹出口、4は入力操作によって除湿機の
運転を制御するための操作部、5は本体1を持ち運ぶた
めの把手、6は吹出口3を開放又は閉塞させるダンパ
ー、7は吹出口3の上流側から分岐させて設けたダクト
である。
【0017】本発明の第1の実施形態について図面を参
照して説明する。図2は本実施形態を示す概略構成図で
ある。図2において、8は第1領域8a、第2領域8b
を通過しながら回転し空気中の水分を吸着・離脱する吸
湿体を充填した吸湿器、9は半透明のポリプロピレン樹
脂を用いたブロー成型品からなる凝縮器、10は室内の
空気を凝縮器9を介して第1領域8a通過中の吸湿器8
に導き、吸湿体に水分を吸着された除湿空気を室内に送
り出す除湿ファン、11は第2領域8b通過中の吸湿器
8を加熱して吸湿体に吸着された水分を離脱させるため
のヒータ、12はヒータ11で加熱された空気を第2領
域8b通過中の吸湿器8に導き、吸湿体から水分を離脱
した高湿の空気を凝縮器9内に導き、凝縮器9で水分が
凝縮することで除湿された空気を後述する再生経路16
内で循環させる再生ファン、13は吸湿器8の第1領域
8aを通過して除湿された空気から熱を回収する熱交換
器である。
【0018】尚、吸湿器8は、段ボール紙などの帯状の
シート状基材に吸湿体としてゼオライトを溶かした溶剤
を含浸・担持させた2枚の帯状平面シートのうち、一方
のシート表面に、他方のシートに1mmから1.5mm
程度にコルゲート加工を施した波形シートを接着して一
体化した片波成形体を巻回し、ロータとしたものであ
る。
【0019】また、凝縮器9及び熱交換器13は、抗菌
加工の施された半透明のポリプロピレン樹脂を用いたブ
ロー成型品で、漏れのない軽量な被凝縮流体通過管部を
構成し、その内部は上部を略水平に接続する水平管、下
部を略水平に接続する水平管、上部と下部との間に略水
平に接続する2本の水平管と、これらの略水平方向の被
凝縮流体通過管の間を略鉛直に連通させる多数本の略上
下方向の被凝縮流体通過管とで連通している構成であ
る。
【0020】また、ヒータ11は、例えば、ニクロム線
からなるヒータであり、495W,295W又は220
Wと、除湿機の除湿能力に応じて出力を切り換えること
ができ、これによりこのヒータ11を通過した直後の空
気の温度が200〜250℃の範囲内に維持される。更
に、再生ファン12としては、例えば、シロッコファン
を使用でき、回転数が約1800rpmで、風量が約
0.1mの能力を有している。
【0021】尚、第1領域8aは、室内空気の水分を吸
湿体(吸湿器8)に吸着させるための空気通路で、第2
領域8bは、再生経路16の空気をヒータ11で加熱
し、加熱空気によって吸湿体(吸湿器8)より水分を離
脱させるための空気通路である。
【0022】上記除湿機は、第1領域8aを通過する吸
湿器8に室内の空気を通して空気中の水分を吸湿体に吸
着させて除湿空気を排気する吸湿経路15と、閉回路を
構成し第2領域8bを通過する回転体2に加熱空気を通
すことにより吸湿体から水分を離脱させる再生経路16
との二経路を有する。
【0023】吸湿経路15では、吸込口2から吸い込ま
れた室内空気(例えば27℃、70%)が凝縮器9の周
囲と接触してこれを冷却した後、第1領域8a通過中の
吸湿器8に接触することにより、吸湿器8内に充填され
た吸湿体にて水分を奪われて除湿した空気となる。この
除湿した空気は、熱交換器13の周囲と接触する際に熱
交換器13に熱を奪われ、比較的温度の低い乾燥した空
気(約45℃、5%以下)となって本体1の吹出し口3
若しくはダクト7から排気される。尚、24は室内空気
に含まれる塵埃などを除去・回収するためのフィルタで
ある。
【0024】一方、再生経路16では、凝縮器9の下方
から流出する空気(約35℃)が暖められた熱交換器1
3を通過する際、熱交換によって予熱され、更にヒータ
11によって約200〜250℃に加熱された後、第2
領域8b通過中の吸湿器8内の吸湿体から水分を奪い取
って吸湿体を再生させ、吸湿経路15の空気で冷却され
た凝縮器9内で水分を結露させる。この結露により生じ
た水滴は、後述する受水槽14に導かれる。第2領域8
bを通過することにより再生された吸湿器8内の吸湿体
は、矢印A方向の回転によって第1領域8aに移動し再
び吸湿機能を発揮する。
【0025】この吸湿器8は、約30回転/時間とゆっ
くり回転しているため、第2領域8bにおいてヒータ1
1により加熱された空気が通過した後、吸湿器8に残留
している熱の多くは回転中の吸湿器8から発散され、第
1領域8aに戻ったときには、吸湿器8自体の温度は約
120〜140℃になっている。そして、その部分(即
ち、第1領域8a)を除湿経路15の空気が通過するた
め、乾燥した空気は暖められるが、熱交換器13で熱回
収され、室内空気より3〜5℃高い状態で排気される。
このようにして熱交換器13に蓄熱された熱によって再
生経路16内を流れる空気が予熱されることになる。
【0026】ところで、空気調和機のように冷凍サイク
ルを構成する圧縮機を用いて除湿する装置では、温度に
よって空気中の水分量が異なるので、除湿能力は温度が
下がれば能力も低下する。これに対し、本発明に係る除
湿機では、吸湿器8の吸湿能力は、吸湿器8の大きさに
よって変わり、温度の影響は受けにくいため、圧縮機を
用いて除湿する装置に比べて温度が低くなっても除湿能
力の低下が少ない。
【0027】また、14は除湿機本体1内に配設された
受水槽である。凝縮器9で凝縮した凝縮水は、入水管1
4aを経て受水槽14内に流れ込み、該受水槽14内で
一時的に蓄えられる。密閉タンクにて形成された受水槽
14には上壁を貫通してポンプ17と水位検知装置18
とが配設され、端部に前記入水管14aが接続されてい
る。ポンプ17には送水管19が接続され、該送水管1
9の先端には、本体1の上部開口部に開閉自在に設けら
れた蓋22に固定された給水口21が接続されている。
貯水槽20の上面には、蓋22を閉じた状態で給水口2
1の下端が接続される開閉弁23が設けられている。
尚、貯水槽20は、蓋22の開閉によって出し入れ自在
に設置されている。
【0028】図中の実線で示すように、蓋22が閉じら
れているときは、給水口21が貯水槽20の開閉弁23
を押圧し、水位検知装置18によって所定値以上の水位
が検知されると、ポンプ17が作動して受水槽14内に
溜まった凝縮水が貯水槽20に送水管19を経て導入さ
れる。一方、図中点線で示す位置に蓋22を開けると、
給水口21が開閉弁23から離れてその押圧が解除され
るため、ポンプ17の起動が停止されて凝縮水の揚水が
止まるとともに、貯水槽20の開閉弁23が閉じる。よ
って、蓋22が開いた本体1の開口部から貯水槽20を
取り出して溜まった水を捨てることができる。
【0029】図3は、図1におけるダンパー周辺の要部
側面断面図である。図3に示すように、本体1の上面の
吹出口3には開口部を覆う開閉自在なダンパー6が設け
られている。このダンパー6は、吹出口3の開放状態で
空気の風向きを変える複数の風向板31と、吹出口3の
閉塞状態で空気の風向きをダクト7(図1)側に変える
閉塞板32とからなり、実線で示す閉鎖位置と、矢印B
の方向に回動した点線で示す全開位置との間を姿勢変姿
できるように支点6aで本体1に枢支されている。34
は金属製の作動板であり、その下端34aはダンパー6
の開閉を検知するマイクロスイッチ33に固定され、他
端側に設けられた突出部34bがダンパー6の開放状態
において本体1の外部に突出するように本体1の後方に
付勢されている。
【0030】図3の実線で示すダンパー6の閉塞状態で
は、作動板34の突出部34bがダンパー6の内面に押
圧されて作動板34が内側へ退避し、マイクロスイッチ
33の接点33aを閉じてマイクロスイッチ33がON
になる。逆に、点線で示すダンパー6の開放状態では、
作動板34の突出部34bはダンパー6から離れて押圧
が解除されるため、接点33aが開いてマイクロスイッ
チ33はOFFになる。
【0031】図4は、図1におけるx−x線断面図であ
る。図4に示すように、ダクト7は、いずれも略円筒状
の部材であるダクト差込口35、ダクトホース36及び
ダクト継手37とから構成されている。ダクト差込口3
5は、本体1に開口形成されたダクト接続口38に接続
される先端部の外周に沿って複数の係止爪35aが形成
されており、その外径はダクト接続口38の内径と略等
しい寸法に選ばれている。従って、このダクト差込口3
5をダクト接続口38の奥まで挿入すると、係止爪35
aと接続口38の本体1の内部側の端部とが係合し、両
者は確実に接続される。このようにして本体1に接続し
た後のダクト7は、ダクト差込口35の部分で本体1の
前後方向(紙面に垂直な方向)に一定の角度範囲内で回
動可能となる。
【0032】ここで、ダクト接続口38の面積は吸湿風
路15(図2)に対して狭められている(吹出口3の面
積の約1/5)ため、前記ダンパー6により吹出口3を
閉塞しているときは、圧力が高くなった状態で乾燥した
空気がダクト7を経由して排気される。従って、この排
気される空気の風速は速くなり、短時間で大量の乾燥し
た空気を送り込んで速やかに効率よく布団の乾燥が行え
る。
【0033】ダクトホース36は、ジャバラ形状をした
可撓性を有する樹脂で形成されており、約50mmの内
径を有している。40は水平断面がU字形状をしたダク
ト収納部材であり、その背面に設けた接続部40aで本
体1下方の取付開口部41に嵌合・固定されている。ダ
クト収納部材40には、ダクト7のダクト継手37を水
平方向(Cの方向)から押し込んで嵌入でき、嵌入した
後のダクト7は充分な把持力をもって固定される。ま
た、ダクト収納部40に取り付けた状態でダクト7の継
手37を持って、前記把持力よりも大きな力で矢印Cと
反対方向に引っ張ると、ダクト7をダクト収納部材40
から引き抜くことができる。そして、布団の乾燥を行う
ときには、ダクト継手37の先端に布団乾燥袋(図示せ
ず)を接続する。
【0034】ところで、本体1内には、ダクト7の着脱
を検知するマイクロスイッチ42が設けられており、そ
のピン42aがダクト収納部材40の接続部40aを貫
通して突出している。従って、収納部材40にダクト7
のダクト継手37を取り付けると、ピン42aが奥方に
押し込まれて退避し、マイクロスイッチ42をONにす
る。逆に、ダクト7をダクト収納部材40から取り外す
と、ピン42aが再び突出してマイクロスイッチ42は
OFFとなる。
【0035】図5は、この除湿機の制御機構のブロック
図である。マイクロコンピュータ43内には、除湿機の
動作を制御する制御部44があり、その入力側にはダン
パー開閉検知手段(マイクロスイッチ)33のON/O
FFを判断するダンパー開閉判断部45と、ダクト収納
検知手段(マイクロスイッチ)42のON/OFFを判
断するダクト収納判断部46と、本体1の外観部に設け
られた操作部4(図1)にある除湿スイッチ47及び布
団乾燥スイッチ48のON/OFFを検知するスイッチ
回路49とが接続されており、出力側には除湿ファン1
0,再生ファン12及びヒータ11のそれぞれを通電・
制御する除湿ファン駆動回路50,再生ファン駆動回路
51及びヒータ駆動回路52が接続されている。
【0036】以上の構成をもつ除湿機の動作について図
5及び図6を参照して説明する。主電源(図示せず)を
投入すると、ステップ#10でダンパー開閉検知手段3
3によりダンパー6の開閉状態が検知され、ダンパー6
が開いているときは、ステップ#20でダンパー開閉判
断部45によってダンパー開閉検知手段33がON状態
であると判断される。
【0037】そして、ステップ#30に移行してダクト
収納検知手段42によりダクト7のダクト収納部材40
(図4)への着脱が検知され、ダクト7が取り付けられ
ているときは、ステップ#40でダクト収納判断部46
によってダクト収納検知手段42がON状態であると判
断される。
【0038】そして、ステップ#50で除湿スイッチ4
7のON/OFFをスイッチ回路49で検知し、該除湿
スイッチ47がONされた場合、除湿ファン駆動回路5
0,再生ファン駆動回路51及びヒータ駆動回路52に
通電され、除湿運転を開始する(ステップ#60)。ス
テップ#40でダクト7が取り外されている場合、又は
ステップ#50で所定時間経過しても除湿スイッチ47
のONが検知されない場合は、除湿機の電源を切って運
転を停止する(ステップ#110)。
【0039】ステップ#20で、ダンパー6が閉じられ
ているときは、ダンパー開閉判断部45でダンパー開閉
検知手段33がOFF状態であると判断される。そし
て、ステップ#70に移行してダクト収納検知手段42
によりダクト7のダクト収納部材40(図4)への着脱
が検知され、ダクト7が取り外されているときは、ステ
ップ#80でダクト収納判断部46によってダクト収納
検知手段33がOFF状態であると判断される。
【0040】そして、ステップ#90で布団乾燥スイッ
チ48のON/OFFをスイッチ回路49で検知し、該
スイッチ48がONされた場合、除湿ファン駆動回路5
0,再生ファン駆動回路51及びヒータ駆動回路52に
通電され、布団乾燥運転を開始する(ステップ#10
0)。所定時間経過しても布団乾燥スイッチ48のON
が検知されない場合は、除湿機の電源を切って運転を停
止する(ステップ#110)。万一、ダンパー6が閉塞
状態で、かつ、ダクト7が収納された状態のときは、ス
テップ#80からステップ#110に強制的に移行し
て、たとえ除湿スイッチ47や布団乾燥スイッチ48を
ONにしても、安全のため除湿機を運転しない。
【0041】本発明の第2の実施形態について図7を参
照して説明する。本実施形態では、図7に示すように、
除湿ファン10を吸湿器8の上流側に設けている。室内
の空気が除湿ファン10に吸い込まれ、凝縮器9を冷却
し、吸湿器8で空気中の水分を吸着させ、乾燥した空気
となり、熱交換器13で再生空気を予熱して器具外に放
出される。これによると、吸湿器8を通った空気による
熱の影響が、除湿ファン10に直接及ぶことがないの
で、除湿ファン10の性能を安定して維持でき、そのた
めに除湿機の制御も容易になる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る除湿機
によると、温度の比較的低い乾燥した空気で連続的に布
団の乾燥が行えるため、乾燥の対象となる布団が綿布
団、羽毛布団あるいはウール布団などどんなものであっ
ても、布団の耐熱性による心配がない。従って、布団の
種類に応じて温度を調節する必要がなく、しかも布団を
被せた布団乾燥袋から吹き出る乾燥した空気で布団の水
分を蒸発させて速やかに効率よく布団の乾燥を行える除
湿機を提供できる。
【0043】また、布団の乾燥に用いるダクトの一端を
除湿機本体に固定した状態で、他端を除湿機本体に着脱
自在に装着し、該他端を脱したときに前記ダクトは使用
可能となるようにしたので、安全性の面でも優れた除湿
機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る除湿機の外観斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る除湿機の概
略構成図である。
【図3】 図1におけるダンパー周辺の要部側面断面
図である。
【図4】 図1におけるx−x線断面図である。
【図5】 その除湿機の制御機構のブロック図であ
る。
【図6】 その除湿機の制御の方法を示すフローチャ
ートである。
【図7】 本発明の第2の実施形態に係る除湿機の概
略構成図である。
【図8】 従来の布団乾燥機の構成を示す断面斜視図
である。
【図9】 その従来の布団乾燥機の制御回路のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 除湿機本体 2 吸込口 3 吹出口 4 操作部 5 把手 6 ダンパー 7 ダクト 8 回転体 9 凝縮器 10 除湿ファン 11 ヒータ 12 再生ファン 13 熱交換器 14 受水槽 15 吸湿経路 16 再生経路 17 ポンプ 18 水位検知装置 19 送水管 20 貯水槽 21 給水口 22 蓋 23 開閉弁 24 フィルタ 31 風向板 32 閉塞板 33 マイクロスイッチ(ダンパー開閉検知手段) 34 作動板 35 ダクト差込口 36 ダクトホース 37 ダクト継手 38 ダクト接続口 40 ダクト収納部材 41 取付開口部 42 マイクロスイッチ(ダクト収納検知手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除湿する空気の吸気から排気に至る風路
    内に配設された吸湿材により空気中の水分を吸湿して乾
    燥した空気を排気する除湿機において、 布団などを乾燥させるための乾燥した空気の排気孔を設
    けたことを特徴とする除湿機。
  2. 【請求項2】 空気の吸気から排気に至る風路内に配設
    され空気中の水分を吸湿する吸湿材と、該吸湿材を通過
    した乾燥空気の排気用の排気口と、該排気口の上流側に
    形成された開口部と、該開口部に一端が連通接続される
    ダクトと、前記排気口を開放若しくは閉塞するダンパー
    とを有し、前記ダンパーによって前記排気口を閉塞状態
    とすることにより前記ダクトを経由して排気される乾燥
    した空気を用いて布団などの乾燥を行えるようにしたこ
    とを特徴とする除湿機。
  3. 【請求項3】 室内の空気を吸い込んで空気中の水分を
    回転自在な吸湿器に吸着させて乾燥した空気を排気する
    吸湿経路と、前記吸湿器にヒータにより加熱された空気
    を通すことにより前記吸湿器から水分を離脱させ、閉回
    路を構成する再生経路と、前記吸湿経路内に設けられた
    第1送風手段と、前記再生経路内に設けられた第2送風
    手段と、前記吸湿器を通過した前記再生経路内の空気に
    含まれる水分を凝縮する凝縮器と、前記乾燥した空気の
    熱を回収する熱交換器と、前記乾燥した空気の排気用の
    排気口と、該排気口の上流側に形成された開口部と、該
    開口部に一端が連通接続されるダクトと、前記排気口を
    開放若しくは閉塞するダンパーとを有し、前記ダンパー
    によって前記排気口を閉塞状態とすることにより前記ダ
    クトを経由して排気される乾燥した空気を用いて布団な
    どの乾燥を行えるようにしたことを特徴とする除湿機。
  4. 【請求項4】 前記吸湿器を通過した後、前記熱交換器
    により熱を回収された比較的低い温度の乾燥した空気を
    用いて布団などの乾燥を行えるようにしたことを特徴と
    する請求項3に記載に除湿機。
  5. 【請求項5】 前記開口部の面積を前記排気口の面積よ
    り小さくしたことを特徴とする請求項3又は請求項4に
    記載の除湿機。
  6. 【請求項6】 前記ダクトの他端は除湿機本体に着脱自
    在に装着されており、該他端を脱した状態で前記ダクト
    は上記布団などの乾燥に使用可能となることを特徴とす
    る請求項2〜請求項5のいずれかに記載の除湿機。
  7. 【請求項7】 前記ダンパーの開閉を検知するダンパー
    開閉検知手段と、前記ダクトの除湿機本体への上記装着
    を検知するダクト収納検知手段と、これらの手段の出力
    を用いて、 (1)前記ダンパーが開かれている場合において、前記
    ダクト収納検知手段により前記ダクトの上記他端装着が
    検知されたときは、除湿モードで除湿機を運転し、 (2)前記ダンパーが閉じられている場合において、前
    記ダクト収納検知手段により前記ダクトの上記他端装着
    が検知されなかったときは、布団乾燥モードで除湿機を
    運転し、 (3)(1)又は(2)のいずれにも該当しないとき
    は、除湿機の運転を停止させるように制御する制御部と
    を設けたことを特徴とする請求項6に記載の除湿機。
  8. 【請求項8】 前記第1送風手段を前記吸湿器の上流側
    に設けたことを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれ
    かに記載の除湿機。
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