JP3866588B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、組立て後救済工程のスループットが向上する半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)などの半導体メモリあるいはメモリ回路を内蔵した半導体集積回路においては、メモリアレイに含まれる不良ビット(欠陥メモリセル)を救済して歩留りを向上させるため、予備のメモリ列やメモリ行および欠陥アドレスを記憶するアドレス設定回路などからなる冗長回路が設けられている。
【0003】
かかる冗長回路における欠陥アドレスの設定は、レーザなどにより物理的に破壊することによりプログラム可能なヒューズを用いて行う方法が一般的である。上記のようなレーザによりヒューズを切断して欠陥アドレス情報を記憶して入力アドレスと比較して予備メモリ行または予備メモリ列と置き換える救済方式にあっては、メモリチップをパッケージに封入する前にヒューズを切断しなければならない。そのため、パッケージ封入後に発生した不良を救済することができず、充分な歩留りの向上を達成することができないという不具合があった。
【0004】
そこで、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)のチップ内に、EEPROM(エレクトリカリ・イレーサブル・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)や、EPROM(エレクトリカリ・プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)のような不揮発性メモリを設けて、非破壊ヒューズとして欠陥アドレス情報を記憶するようにした技術が提案されている。
【0005】
かかる救済方式に従うと、チップをパッケージに封入した後(組立て後)であっても、不揮発性メモリに欠陥アドレス情報を書込むことができるため、パッケージ封入後に発生した不良を救済することができ、歩留りを向上させることができる。
【0006】
回路の機能、速度、密度が増加するに連れ、それに伴う検査時間も増加し、チップコストに占めるテストコストが無視できなくなっている。
【0007】
図11に示すように、従来の組立て後救済は、▲1▼ファンクションテスト(不良セル(パス/フェイル情報)の検出)、▲2▼救済判定(不良アドレスの検出)、▲3▼救済(アルミフューズの切断、不良アドレス情報のプログラム)の三工程に大きく分けられる。
【0008】
図12に示すように、ファンクションテスト(図11の工程1)で得られるパス/フェイル情報は、テスト装置51のFBM(Fail Bit Memory)へ転送され、テスト装置51のEWS等のソフトウェアを用いて救済判定(図11の工程2)の解析が行われる(不良アドレスを求める)。その解析結果(不良アドレス)は、テスト装置51から再び救済情報としてチップ52に転送され、不揮発性メモリ(NVRAM)へプログラムされる(図11の工程3)。これらの工程は、全てテスト装置51が実行しており、各チップ52毎に不良アドレスが異なるため、並列検査数を増加させるためには、新規にテスト装置51を増資する必要があった。
【0009】
すなわち、従来の方法によれば、同時にテストできる数は、テスト装置51の機能に限定される。このため、少数のチップ52を順次テストすることになり、テスト時間は増加する。同時測定数だけ、コンペア、FBMが必要であるため、高機能なテスト装置51を購入し、同時測定数を増加させるか、同時測定数の少ない安価なテスト装置51を用いることになる。テストコストの増加、テスト時間の増加により、チップコストは増加し、組立後救済の効果はなくなる。
【0010】
不良アドレス等をチップ内部に格納するために、大規模なテスト(BIST)回路を搭載することは、チップ面積の増加を伴い、歩留りの低下を招く。
【0011】
以上のことから、組立て後救済による歩留り増加よりも、テスト時間の増加と、チップ面積増加による歩留りの低下が優勢となり、チップコストは低下しない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
組立て後救済工程のスループットが向上する半導体集積回路装置が望まれている。
組立て後救済工程のテスト回路の面積が小さい半導体集積回路装置が望まれている。
【0013】
本発明の目的は、組立て後救済工程のスループットが向上する半導体集積回路装置を提供することである。
本発明の他の目的は、組立て後救済工程のテスト回路の面積が小さい半導体集積回路装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0015】
本発明の半導体集積回路装置は、メモリセル(11)の不良配線に対応する不良アドレスが書き込まれる第1記憶部(105)と、前記メモリセル(11)から読み出された読出しデータと、前記メモリセル(11)から読み出されるべき期待値データとを比較し、前記比較の結果を示す不一致信号(err)を出力するデータ比較部(101)と、前記不一致信号(err)に基づいて、前記不良アドレスを検出する救済判定部(102)とを備えている。
【0016】
本発明の半導体集積回路装置において、前記第1記憶部(105)に書き込まれる前記不良アドレスは、前記メモリセル(11)のロウアドレスおよびカラムアドレスのいずれか一方に限定されている。
【0017】
本発明の半導体集積回路装置において、前記データ比較部(101)は、パラレルテストおよびオンチップコンペアテストの少なくともいずれか一方を行う回路と兼ねている。
【0018】
本発明の半導体集積回路装置において、前記救済判定部(102)は、前記不一致信号(err)と前記第1記憶部(105)に前記不良アドレスが書き込まれているか否かを示す第1信号(C(set0))に基づいて、前記第1記憶部(105)に前記不良アドレスを書込むための第2信号(inadrとF(set0))を出力する。
【0019】
ここで、inadrは、データ比較部(101)がerrを出力したときのアドレスadrである。
また、F(set0)は、set0のラッチ(104)の選択信号である。
【0020】
本発明の半導体集積回路装置において、前記救済判定部(102)は、前記不一致信号(err)と、前記第1信号(C(set0))に基づいて、前記不良アドレスが救済不可能であることを示す第3信号(F(result))を出力する。
【0021】
本発明の半導体集積回路装置において、更に、前記第3信号(F(result))を入力する第2記憶部(350)を備えている。
【0022】
本発明の半導体集積回路装置において、更に、アドレス比較部(103)を備え、前記アドレス比較部(103)は、入力されたアドレス(adr)と、前記第1記憶部(105)に書き込まれた前記不良アドレスとを比較し、前記アドレス比較部(103)での比較の結果(E)に基づいて、前記入力されたアドレス(adr)が不良アドレスとして前記第1記憶部(105)に書き込まれるか否かが決定される。前記比較の結果(E)が不一致かつ不一致信号errが検出された場合、アドレスadrが救済判定部(102)に入力される。アドレスadrは、不良アドレスinadrとしてラッチ104へ書き込まれる。この時、Bset(0)にinadrが書き込まれ、Bset(0)のデータが救済判定時に得られたデータであるか否かを示すラッチイネーブル信号D(set0)が有効(”H”)になる。この時点では、C(set0)は、”L”のままである。ここで、C(set0)が”H”であるとき、ラッチ104のデータは有効であり、不揮発性メモリアレイ105からラッチ104へ読み出されたデータである。C(set0)が”L”であるとき、ラッチ104のデータは無効であり、不揮発性メモリアレイ105からラッチ104へ読み出されたデータではない。D(set0)が”H”であるとき、救済判定回路102からラッチ104へ転送されたデータであり、D(set0)が”L”であるとき、ラッチ104のデータは無効であり、救済判定回路102からラッチ104へ転送されたデータではない。
【0023】
本発明の半導体集積回路装置において、前記アドレス比較部(103)は、前記入力されたアドレス(adr)と前記第1記憶部(105)に書き込まれた前記不良アドレスとを比較して第1比較結果を生成し、前記第1比較結果に基づいて、前記不良配線に代わる冗長線(11b)が選択されるための信号(hit)を出力する。
【0024】
本発明の半導体集積回路装置において、前記第1記憶部(105)、前記データ比較部(101)および前記救済判定部(102)は、単一のチップ(42)に設けられている。
【0025】
本発明の半導体集積回路装置は、メモリセル(11)の不良配線に対応する不良アドレスが書き込まれる第1記憶部(105)と、前記第1記憶部(105)に対応して設けられた第3記憶部(104)と、前記メモリセル(11)から読み出された読出しデータと、前記メモリセル(11)から読み出されるべき期待値データとを比較して、当該比較の結果を示す不一致信号(err)を出力するデータ比較部(101)と、前記不一致信号(err)と、前記第1記憶部(105)に前記不良アドレスが書き込まれているか否かを示す第1信号(C(set0))とアドレス比較部(103)の出力hit(set0、1)のORをとった比較結果信号(E)に基づいて、前記第3記憶部(104)に前記不良アドレスを格納する救済判定部(102)と、入力されたアドレス(adr)と前記第1記憶部(105)から前記第3記憶部(104)に読み出された前記不良アドレスとを比較して第1比較結果を生成し、前記第1比較結果に基づいて、前記不良配線に代わる冗長線(11b)が選択されるための信号(hit)を出力するアドレス比較部(103)とを備えている。
【0026】
本発明の半導体集積回路装置において、前記第1記憶部(105)には、前記第3記憶部(104)から読み出された前記不良アドレスが書き込まれる。
【0027】
本発明の半導体集積回路装置において、前記第3記憶部(104、107)は、前記半導体集積回路装置の起動時またはMRSコマンドで、前記第1記憶部(105)から読み出される前記不良アドレスが格納されるレジスタ(240)を兼ねている。
【0028】
本発明の半導体集積回路装置において、前記第1記憶部(105)に書き込まれる前記不良アドレスは、前記メモリセル(11)のロウアドレスおよびカラムアドレスのいずれか一方に限定されている。
【0029】
本発明の半導体集積回路装置において、前記データ比較部(101)は、パラレルテストおよびオンチップコンペアテストの少なくともいずれか一方を行う回路と兼ねている。
【0030】
本発明の半導体集積回路装置において、前記救済判定部(102)は、前記不一致信号(err)と、前記第1信号(C(set0))、比較結果信号(E)に基づいて、前記不良アドレスが救済不可能であることを示す第3信号(F(result))を出力する。
【0031】
本発明の半導体集積回路装置において、更に、前記第3信号(F(result))を入力する第2記憶部(350)を備えている。
【0032】
本発明の半導体集積回路装置において、前記救済判定部(102)は、前記不一致信号(err)と、前記第1信号(C(set0))と、ファンクションテスト中に検出された前記読出しデータと前記期待値データとの不一致を示すフェイルの数を示すエラーカウント信号(count)に基づいて、前記第3記憶部(104)に前記不良アドレスを格納する。
【0033】
本発明の半導体集積回路装置において、前記アドレス比較部(103)は、入力されたアドレス(adr)と、前記第1記憶部(105)に書き込まれた前記不良アドレスとを比較して第2比較結果(E)を生成し、前記第2比較結果(E)に基づいて、前記入力されたアドレス(adr)が不良アドレスとして前記第1記憶部(105)に書き込まれるか否かが救済判定部(102)により決定される。
【0034】
本発明の半導体集積回路装置において、前記第1記憶部(105)、前記第3記憶部(104)、前記データ比較部(101)、前記救済判定部(102)および前記アドレス比較部(103)は、単一のチップ(42)に設けられている。
【0035】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
【0036】
本実施形態の特徴は、テスト回路の増加による歩留り低下を抑制した、DRAM組立て後救済回路と組立て後救済のフローにある。
【0037】
本実施形態を説明する前に、本願発明の発明者が本願発明よりも先に発明し、特願2000−199900として出願した技術内容について説明する。
【0038】
図13は、特願2000−199900の技術の構成を示したものである。
ヒューズ(符号20B参照)に加えて、DRAMの組立後の不良を救済する目的で、電気的にプログラム可能な不揮発性メモリ(NVRAM)(符号20A)が搭載されている。
【0039】
不揮発性メモリは、従来の配線を切断する形式のヒューズと比べて、単位ビットあたりの面積が大きい。そこで、組立て前の不良はヒューズ20B、組立て後の不良は不揮発性メモリ20Aで救済することとし、チップ面積の増加を抑制している。
【0040】
図13に示されている回路ブロックはすべて、単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に形成される。○印で示されているのは、当該半導体チップに設けられる外部端子としてのパッドであり、図示されている外部端子の他に外部から供給される電源電圧が印加される電源電圧端子が設けられている。
【0041】
図13のSDRAM(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)10は、クロックに同期して動作する。SDRAM10は、メモリセルアレイ11と、アドレスバッファ12と、ロウアドレスデコーダ13と、カラムアドレスデコーダ14と、センスアンプ回路15と、コマンドデコーダ16と、モードレジスタ17と、制御回路18と、データ入出力回路19と、アドレス比較回路20と、クロック生成回路21とを備えている。
【0042】
メモリセルアレイ11は、複数のメモリセルがマトリクス状に配置され、例えば4つのバンクBANK0〜BANK3からなる。
アドレスバッファ12は、外部から入力されるアドレスデータ(以下、アドレスと略す)をマルチプレックス方式で内部に取り込む。
カラムアドレスデコーダ14は、アドレスバッファ12により取り込まれた列アドレスをデコードしてメモリアレイ11内の対応するカラム(ビット線)を選択する。
【0043】
ロウアドレスデコーダ13は、アドレスバッファ12により取り込まれた行アドレスをデコードしてメモリアレイ11内の対応するワード線を選択する。
センスアンプ回路15は、データ読み出し時には選択されたビット線の電位を増幅出力し、データ書き込み時には外部からのデータをメモリセルに書き込む。コマンドデコーダ16は、外部から入力されるチップセレクト信号/CSなどの制御信号を受けてコマンドを解釈する。
【0044】
モードレジスタ17には、入力されたコマンドに応じて動作モードが設定される。
制御回路18は、入力されたコマンドおよびモードレジスタ17の状態に応じて内部の制御信号を生成する。
データ入出力回路19は、メモリセルアレイ11から読み出されたデータを外部に出力したり外部から入力されるデータを取り込んでセンスアンプ回路15へ渡したりする。
【0045】
アドレス比較回路20は、EPROMやEEPROMのような不揮発性記憶素子やヒューズを用いて不良アドレス(不良ラインに対応したアドレス情報)を記憶し、該不良アドレスと外部より入力(アクセス)されたアドレスとを比較し、一致した場合に、不良ラインの代わりにメモリアレイ11内の予備メモリ行(冗長ライン)11aもしくはメモリ列(冗長ライン)11bが選択されるようにする。この処理により、機能上不良ラインは、冗長ラインに置換されることになる。
【0046】
クロック生成回路21は、外部から供給される一定周波数のクロック信号CLKおよびクロックが有効であることを示すクロックイネーブル信号CKEに基づいて内部回路を動作させるクロック信号を生成する。
【0047】
不良アドレスは、1つではなくメモリアレイ11の各メモリバンクBANK0〜BANK3ごとに、予備のメモリ行11aもしくは予備メモリ列11bの数に応じて複数個(本実施形態では2個)設定できるように構成される。
【0048】
コマンドデコーダ16に外部から入力される制御信号としては、チップを選択状態にするチップセレクト信号/CSの他、行アドレスストロウブ信号/RAS(以下、RAS信号と称する)、データの書込み動作を指示するライトイネーブル信号/WEなどがある。これらの信号のうち符号の前に、”/”が付されているものは、ロウレベルが有効レベルであることを意味している。
【0049】
コマンドデコーダ16は、これらの制御信号/CS、/RAS、/CAS、/WEとアドレス信号の一部をデコードして、入力コマンドを解釈する。かかるコマンド方式は、SDRAMにおいては一般的である。さらに、本実施形態のSDRAMにおけるコマンドとしては、読出しを指示するREADコマンド、書込みを指示するWRITEコマンド、モードレジスタ17への動作モードの設定を指示するMRSコマンドなどがある。
【0050】
外部により供給されるアドレスは、メモリアレイ11のバンクを指定するバンクアドレスBA0,BA1と、バンク内のメモリセルを指定するアドレスA0〜A12がある。
データ入出力回路19は、外部から供給される制御信号DQMに基づいて、例えば16ビットのデータDQ0〜DQ15をマスク(有効)するかしないかを決定するように構成される。
【0051】
アドレス比較回路20には、第1不良アドレス設定&比較回路20Aと、第2不良アドレス設定&比較回路20Bとが設けられている。
第1不良アドレス設定&比較回路20Aは、不良アドレス情報を設定するためのEPROMまたはEEPROM(NVRAM)セルを有するとともに、その設定されたアドレスと入力アドレスを比較し一致したか否かを判定する。
第2不良アドレス設定&比較回路20Bは、不良アドレス情報を設定するためのヒューズを有している。
【0052】
パッケージ封入前に検出された不良アドレスは、第2不良アドレス設定&比較回路20Bに設定される。
パッケージ封入後に検出された不良アドレスは、第1不良アドレス設定&比較回路20Aに設定される。
【0053】
制御回路18には、設定された不良アドレスと入力アドレスを比較した結果、一致した場合に予備メモリ行11aまたは予備メモリ列11bを選択させる切換制御信号を発生し、アドレスデコーダ13または14に供給する回路が設けられている。
【0054】
ヒューズによる不良アドレスの設定は、レーザ等による切断で行われる。
EPROMまたはEEPROMへの不良アドレスへの設定は、テストモード時にアドレスバッファ12により取り込まれたデータが、第1不良アドレス設定&比較回路20AへEPROMまたはEEPROMセルの書込みデータとして入力されることで行われる。
【0055】
これにより、パッケージ封入後においても不良ビットの救済が可能とされるとともに、EPROMまたはEEPROMセルを含む不良アドレス設定回路のみの場合に比べて回路規模が増大するのを抑制することができる。
【0056】
次に、図14を参照して、第1不良アドレス設定&比較回路20Aの構成例を説明する。第1不良アドレス設定&比較回路20Aは、4つのバンク201〜204を有している。第1不良アドレス設定&比較回路20Aに、バンク201〜204が4つあるのは、図13のメモリアレイ11のバンク数4つ(BANK0〜3)に対応している。
【0057】
各バンク201〜204は、2つのアドレスセット(セット0、セット1)を有している。単一のアドレスセットは、(N+1)個の不揮発性メモリからなる不揮発性メモリアレイ210で構成されている。不揮発性メモリアレイ210は、Nビットの不良アドレス(フルアドレス)を格納するためのN個(Nビット分)の不揮発性メモリ(アドレスビット)と、そのN個の不揮発性メモリに格納された情報が有効であることを示す1個(1ビット分)の不揮発性メモリ(イネーブルビット)とを有している。
【0058】
初期状態において、ラッチ240には、ゼロのデータ(不揮発性メモリアレイ210にプログラムされたわけではないデータ)が格納されている。そのため、上記イネーブルビットは、不揮発性メモリアレイ210からラッチ240に転送された不良アドレスデータが有効であるか否か、すなわち不揮発性メモリアレイ210にプログラムされたものか否かを示し、アドレスがプログラムされた時に同時にプログラムされる。
【0059】
第1不良アドレス設定&比較回路20Aには、合計4バンク201〜204で、8セットの不揮発性メモリアレイ210が設けられている。
【0060】
第1不良アドレス設定&比較回路20Aの各バンク201〜204には、メモリアレイ11の各バンクBANK0〜3につき、2つの不良アドレス(Nbit)を設定可能なように、2セットの不揮発性メモリアレイ210が設けられている。
【0061】
各バンク201〜204には、2セットの不揮発性メモリアレイ210のそれぞれに、制御信号を入力する制御回路220が設けられている。
また、各バンク201〜204には、2セットの不揮発性メモリアレイ210のそれぞれに対して、その不揮発性メモリアレイ210に設定されている不良アドレスと、アドレスバッファ12から供給される入力アドレスとを比較するアドレス比較回路230が設けられている。
【0062】
制御回路220に、入力端子inから、プログラムを意図する制御信号が入力され、アドレス端子adrからデータ(不良アドレスデータ)が入力されると、不揮発性メモリアレイ210にデータがプログラムされる。
制御回路220に、入力端子inから、イレースを意図する制御信号が入力されると、不揮発性メモリアレイ210のデータは、消去される。
制御回路220に、入力端子inから、リードを意図する制御信号が入力されると、不揮発性メモリアレイ210のデータは、ラッチ240へ読み出される。
【0063】
不揮発性メモリアレイ210のデータは、アクセスの高速性の目的で、一般的にチップ52の起動時またはMRSコマンドで、ラッチ240に転送される。
【0064】
上記の制御信号、データの入力は、テスト装置51から入力端子inを経て制御回路220に入力されるテストモードコマンドを用いて実行され、制御回路220を経て不揮発性メモリアレイ210が制御される。
【0065】
図12に示すように、従来、不良アドレスを検出する工程は、テスト装置51によるテストパターンを用いる方法により行われていた。すなわち、テスト装置51は、チップ52にメモリアレイ11のアドレスとデータを入力し、メモリアレイ11の所定のアドレスに所定のデータの書込みを行った後、メモリアレイ11から読み出したデータと期待値データとを比較し、その比較結果をテスト装置51のFBM(Fail Bit Memory)に書込む(図11のファンクションテスト工程1)。次いで、テスト装置51は、FBMに書込まれたデータに基づいて、ソフトウェアで救済判定を行い、不良アドレスを検出する(図11の救済工程2)。
【0066】
不良アドレスがテスト装置51で検出されると、その不良アドレスを不揮発性メモリアレイ210にプログラムするためのテストモードを実行する(図11の救済工程3)。テスト装置51は、アドレスバッファ12に不良アドレスを入力し、制御信号をコマンドデコーダ16に入力し、テストモードとし、制御回路18により、プログラム動作として制御回路220により、不良アドレスを不揮発性メモリアレイ210にプログラムしていた。
【0067】
上記のように、不揮発性メモリアレイ210に不良アドレスがプログラムされることにより、救済工程(図11の工程3)が終了する。
【0068】
次回から動作するときは、チップ52の起動時に不揮発性メモリアレイ210から不良アドレスがラッチ240に読み出され一時的に保存される。
SDRAM10が実際に動作するときは、アドレス端子adrからメモリアレイ11のアドレス(外部からアクセスされているアドレス)が入力されると、アドレス比較回路230にて、その外部からアクセスされているアドレスと、ラッチ240に読み出されている不良アドレスとの比較が行われる。
【0069】
アドレス比較回路230は、その比較の結果、両者が一致したときには、アドレスヒット信号hitがイネーブルになり、図13の制御回路18に一致検出信号が供給される。制御回路18からアドレスデコーダ13または14に対して予備メモリ行または予備メモリ列を選択させる切換信号(または置換アドレス)が出力される。
【0070】
図13および図14に示す従来の構成では、テスト装置51により得られた不良アドレス情報を、テストモードを用いて不揮発性メモリ210(20A)へプログラムしていた。しかしながら、図13に示す従来の構成では、図11および図12を参照して説明したように、テスト装置51とチップ52間の情報転送がボトルネックとなり、テスト時間を増加させる要因となっていた。図13および図14に示す従来の構成では、並列に救済判定工程を行うことができなかったために、テスト時間が増加していた。
【0071】
次に、本実施形態について説明する。
【0072】
本実施形態の概要についてまず説明する。
【0073】
図9に示す救済工程を行う。救済工程は、ファンクションテストを用いてテスト対象メモリ42の不良アドレスを検出し、不良アドレスから救済アドレスを求める救済判定を行う工程1と、救済アドレスをテスト対象メモリ42へプログラムする工程2から成る。ファンクションテストは、様々な不良に対応する不良アドレスを検出するために、複数回(不良Aを検出するテスト、不良Bを検出するテスト)行うことが一般的である。この場合、工程1(ファンクションテスト&救済判定)を行う度に、工程2(NVRAMへプログラム)を毎回連続して行う。なぜならば、工程1で得られた救済アドレスは、ラッチ104に格納されるので、工程終了後、直ちに(チップ電源はONしたままで)テストモードを用いてNVRAM105へプログラムしなければ、ラッチ104のデータは、チップ電源遮断(OFF)時に消去されるからである。例えば、不良Aを検出するテストを行うときは、工程1を行う際テスト対象のチップ42へ電源が投入され、連続して工程2が行われ、工程2終了後電源がオフされる。これが一連の救済工程(=工程1+工程2)である。次に不良Bを検出するテストを行うときは、再び電源が投入され、工程1及び2が行われ、終了後電源がオフされる。
【0074】
工程1:ファンクションテスト&救済判定
テスタ41及びチップ42に電源が投入されると、図5に示すモードレジスタセットコマンドMRSにより、図2に示されるNVRAM105A及び105Bに格納されるデータが対応するラッチ104に読み出される。1回目の救済工程の際には、NVRAM105は初期状態であるため、その初期状態(NVRAM105A、105Bは全て”L”)がラッチ104に読み出される。この時、NVRAM105の有効性を示すNVRAM105Aが”L”であるから不良アドレス無しの場合に相当する。
【0075】
次に、テスト装置41からアドレスがアドレスバッファ12を経由して比較判定回路110に導入され、そのアドレスはアドレス比較回路103に供給される。一方、入力されたアドレスに対応するセルに書きこまれたデータに相当する期待値が、テスタ装置41からDQバッファ19を経由して比較判定回路110のデータ比較回路101に導入される。ただし、パラレルテスト、オンチップコンペアのテストモード状態であれば期待値はチップ42で生成されるため、テスト装置41から期待値は出力されない。
ここまでが図9における「コマンド出力、アドレス出力、期待値出力」である。
【0076】
チップ42では、入力されたアドレスに対応するメモリセルから読み出されたデータと期待値が随時比較される。アドレススキャンを行い、データと期待値が一致する場合には不一致信号errがデータ比較回路101から出力されない。不一致の場合、不一致信号errがデータ比較回路101から出力される。
【0077】
以下、工程1(ファンクションテスト&救済判定)を実行中に、あるバンク301のアドレスで不一致信号errが出力されたと仮定する。また、NVRAM105A及び105Bは初期状態(プログラムされていない)と仮定する。また最初の不良アドレスはセット0に、次にセット1に格納されるものとする。
【0078】
最初(1回目)の不一致信号errが出力されたとき、不良アドレスadr(nbit)は救済判定回路102を経由してセット0のラッチ104(B(set0))に格納される。その不良アドレスが格納されたことを示すために、ラッチ107に”H”が救済判定回路102により格納される。
【0079】
更に、アドレスをスキャンし、再び(2回目)不一致信号errが出力された際には、セット1のラッチ104及びラッチイネーブル107ビットに夫々不良アドレス及び”H”が書き込まれる。
【0080】
更に、アドレスをスキャンし更に不良がある場合(同一バンクで3回目以降の不一致信号err)には、F(result)信号が”1”(ハイ)レベルになり、図3に示すラッチ109に”H”が書き込まれる。本実施形態では、バンク毎のロウ側の冗長数は2個であり、不良が3個以上の場合は、チップの不良(救済不可能)として判断(B(result)が“H”)される。
【0081】
データと期待値の一致不一致の判定は、最後のアドレスまで行われる。ここまでの工程が図9における工程1「コンペア救済判定」である。また、図9の工程1は、図4及び図5に対応する。
【0082】
次に、図9の工程2に移る。工程2では、救済(NVRAMへプログラム)が行われる。つまり、ラッチ104に格納された不良アドレスをNVRAM105Bにプログラムすると共にラッチイネーブル107に格納されたデータをNVRAM105Aにプログラムする作業を行うことを指示するテストコマンドがテスト装置41からチップ42に導入される。
ここまでの工程が図9における工程2の「テストコマンド出力」である。
【0083】
チップ42側では、例えば、セット0のラッチ104のB(set0)に格納されたアドレスデータ(nbit)は、B(set0)、制御回路320で制御されたPadr(set0)を経由して、セット0のNVRAM105Bにプログラムされる。
更に、ラッチ107に書込まれたデータ“H”が、D(set0)、制御回路320で制御されたPadr(set0)を経由してNVRAM105Aにプログラムされる。
【0084】
これらのラッチ動作は、制御回路320の出力ctrl(set0)により制御される。具体的には、その制御は、NVRAM105の書込,読出,消去の際の電圧制御である。
【0085】
また、図3のラッチ109に不良チップを示すデータ“H”が格納されている場合には、そのデータは制御回路320、ctrl(result)を経由してNVRAM108にプログラムされる。
【0086】
この工程が図9における工程2の「NVRAMへプログラム」である。工程2の動作は、図6乃至8にて詳細に説明される。
【0087】
以上の動作が、例えば不良Aを検出するテストである。次に、例えば不良Bを検出するテスト行う。この場合、先に不良Aを検出するテストにてプログラムされた不良アドレスと同一アドレスが再び不良と検出される可能性がある。この場合、再びラッチ104に不良アドレスが格納されNVRAMへプログラムされる、という問題が生じる。この無駄をなくすためにNVRAM105Aが設けられている。以下、この仕組みについて説明する。なお、このケースは、後述する(3)のケースに相当する。
【0088】
例えば、不良Aを検出するテストの後、不良Bを検出するテストを図9に示す通り行う。つまり、再びテスト装置41からコマンド、アドレス、期待値がチップ42に導入される。チップ42では、前回のテストの後、電源がオフされたことにより、ラッチ104のデータが保持されず消去されている。したがって、チップ42に電源投入後、図5に示すモードレジスタセットコマンドMRSにより、例えば、セット0のNVRAM105Aに格納されていたNVRAMイネーブル情報及びNVRAM105Bに格納されていたアドレス情報がラッチ104A、104に夫々読み出される。不良アドレスがNVRAM105にプログラムされていた場合、NVRAM105Aからラッチ104Aにはプログラムされたデータを示す”H”が格納され、そうでないときはプログラムされていないことを示す”L”が格納される。
【0089】
工程1のファンクションテストの際に、テスト装置41から入力されるアドレスadrとNVRAM105から読み出されたラッチ104の救済アドレスの比較をアドレス比較回路103で行う。救済判定回路102は、アドレス比較結果出力EとNVRAMイネーブルC(set0)、ラッチイネーブルD(set0)の出力をチェックし、そのアドレスが既に置換されているか否かを認識することができる。例えば、不良Bを検出するテストを実行中に不良Aを検出するテストで既に置換された救済アドレスと同じアドレスで不一致信号errが検出された場合は、不良アドレスのラッチへの格納及びNVRAMへのプログラムは行わない。
【0090】
不良Bを検出するテストの際、新たな不良アドレス(既に置換されていない)が検出された際には、救済判定回路102は未使用のNVRAM105に対応するラッチ104、107にそれぞれ救済アドレス、ラッチイネーブル情報を格納する。もしくは、未使用のNVRAM105がない場合、不良品を示すラッチ109へ救済不可の情報を格納する。
次に、不良Bを検出するテストについても、上記[0081]〜[0085]と同様の方法で工程2(NVRAMへのプログラム)が行われる。
【0091】
本実施形態において、同じ救済アドレスが2度プログラムされない方法の概要について、ここでまとめて説明する。
【0092】
同じ救済アドレスが2度プログラムされるということは、同じバンク301〜304のset0とset1のNVRAM105に同じアドレスがプログラムされるということである。これが起きる事例としては、次の(1)と(2)の2つが考えられる。
(1)1回目のファンクションテストでプログラムされた不良アドレスと、2回目のファンクションテストで検出された不良アドレスが同じである場合。
(2)1回目のファンクションテストで1番目に検出した不良アドレスと、1回目のファンクションテストで2番目に検出した不良アドレスとが同じである場合。
【0093】
アドレス比較回路103は、テスト装置41から入力したアドレスadrと、ラッチ104のB(set0)を比較する。このとき、ラッチ104のB(set0)が比較すべき有効なデータである状態としては、次の(3)と(4)の2つが考えられる。
(3)1回目のファンクションテストでプログラムされた不良アドレスが、ラッチ104に格納された場合。
(4)1回目のファンクションテストで1番目に検出した不良アドレスが救済判定回路102によりラッチ104に格納された場合。
【0094】
上記(3)の状態を示すラッチは符号104Aで示すもので、NVRAMイネーブルである。
上記(4)の状態を示すラッチは符号107で示すもので、ラッチイネーブルである。
【0095】
アドレス比較回路103は、NVRAMイネーブル104A、ラッチイネーブル107が”H”であるところのラッチ104のB(set0)を上記比較すべきアドレスであるとして、テスト装置41から入力されたアドレスadrと毎回比較する。
【0096】
C(set0)、C(set1)は、救済判定回路102へも入力されるが、これは、使用済のNVRAM105を認識するためである。C(set0)=”H”であるところのNVRAM105は既にプログラム済であるので、救済判定中に不良アドレスを検出した場合には、set1を使用するように、救済判定回路102は、ラッチ制御信号F(set1)において、不良アドレスinadrを格納するように指示する。
【0097】
次に、本実施形態について詳細に説明する。
【0098】
本実施形態の組立て後救済は、図9および図10に示すように、▲1▼「ファンクションテスト&救済判定」、▲2▼「救済」の二工程に大きく分けられる。図11および図12に示した従来の方法に対して、「コンペア・救済判定」の処理がチップ42に分担されている。「救済判定」は、ハードウェアで処理されるため、「コンペア」と同時に解析される。その解析結果は、チップ42上のレジスタに一時的に格納され、「ファンクションテスト」終了後、電源を遮断せずに連続的に、テストモードを用いて不揮発性メモリへプログラムされる。このため、テスト装置41は、テストパターンをチップ42に印加するだけとなり、簡易なテスト装置41でスループットが向上できる。
【0099】
図9に示すように、「コンペア、救済判定」機能を各チップ42に搭載し、テスト装置41は、「コマンド、アドレス、期待値」のみを制御する(図9の「コマンド出力」、「アドレス出力」、「期待値出力」参照)。「ファンクションテスト」の結果は、各チップ42へ格納されるため、テスト装置41へ転送する必要が無く、同時測定数は増加する。チップ42において、テスト回路の機能を限定したため、チップ面積の増加に対してテスト効率が優勢となり、チップコストは減少し、組立後救済の効果が現れる。
【0100】
図10に示すように、テスト装置41は、テストパターンを出力するのみでよく、チップ42内で「コンペア」(期待値とメモリセルからの読出しデータの比較)、「救済判定」、「救済」を行う。多数のチップ42を並列テストすることにより、テスト時間の短縮が可能である。
【0101】
次に、図1を参照して、本実施形態の構成について説明する。
【0102】
テストコストの要因として、検査時間のスループット、テスト装置の償却費等が上げられる。これらのテストコストを低減する方法として、テスト回路やBISTをチップに搭載する技術がある。しかしながら、テスト回路による面積の増加による歩留りの低下と、テストコストの低減関係はトレードオフの関係にある。
【0103】
DRAMのテストを、全てBIST(テスト回路)に置き換えることは現実的に困難である。組立後救済を考えた場合、チップ−テスト装置間のテスト結果の通信が無くなれば、テスト時間、テスト装置の抑制に極めて効果的である。すなわち、図1に示すように、パス/フェイル情報を得るためのコンペア回路(救済判定機能付)110を搭載することで、テスト装置41側にコンペア、FBMが不要となる。
【0104】
本実施形態においては、テスト装置41は、テストパターンの印加を並列にチップ42に行うのみである。図1に示すように、チップ42の内部には、不良アドレスを検出し、その検出された不良アドレスを連続的に(テスト装置41からのアクセスを必要とすることなく)、不揮発性メモリ105にプログラムする回路110が設けられている。
【0105】
また、符号110で示されるコンペア回路は、従来のパラレルテスト、オンチップコンペアテストを行うための回路と共有できるため、面積の増加は最低限に抑制できる。テスト結果は、一時的にレジスタ104に格納されるが、そのレジスタも従来回路(不揮発性メモリ20A内のラッチ240)と共有できる。
【0106】
ここで、従来から行われているオンチップコンペアテストについて説明する。テストバーイン装置を用いたテスト方法には以下の問題があった。即ち、1つのテストボードに接続されるコンパレータの台数には制約があり、このため、1ボード上に載るチップの数の割にコンパレータの台数が少ない。1台のコンパレータを複数のチップのI/Oが共用する場合、全チップ一度にデータ出力サイクルを行うとその複数のチップのデータが同時に1つのコンパレータバスに出力されることになり、パス/フェイルの判定をすることができない。
このことから、出力をチップ外に出さずチップ内でパス/フェイルの判定ができれば全チップ一度にデータ出力サイクル(チップ内)を行っても上記問題は生じない。オンチップコンペアテストは、これを実現するものである。チップ内で判定を行ったパス/フェイルの判定結果を知るには、チップ内部で判定した結果をラッチしておき、全ビットのテストが終了した時点でラッチした結果をブロック毎にコンパレータに出力する。このようにすれば、どのチップがフェイルしたのか、すなわちパス/フェイル判定が可能となる。
本実施形態では、上記のコンペア回路110を上記オンチップコンペアテストで用いるコンパレータと共有することができる。
【0107】
テスト終了後、ラッチ104の情報は、不揮発性メモリ105へプログラムされる。このように、従来のテスト回路を有効に活用することで、テスト回路の増加を抑制する。
【0108】
次に、図2および図3を参照して、本実施形態の要部の構成について説明する。
【0109】
図2において、不良アドレス置換用の不揮発性メモリ105の構成は、図14の不揮発性メモリアレイ210と同様である。不揮発性メモリアレイ105は、Nビットの不良アドレス(フルアドレス)を格納するためのN個(Nビット分)の不揮発性メモリ(アドレスビット)NVRAM105Bと、そのN個の不揮発性メモリに格納された情報が有効であることを示す1個(1ビット分)の不揮発性メモリ(イネーブルビット)NVRAM105Aとを有している。
図14と異なり、データ比較回路101がチップ42に1つ搭載され、救済判定回路102がバンク301〜304毎に1つ搭載されている。
【0110】
また、ラッチ104に格納されたラッチデータの有効性を示すためのラッチ107がセット毎に1個追加される。ラッチ107が活性化(”H”)されるのは、救済判定回路102から不良アドレスがラッチ104に書き込まれた時のみである。つまり、ラッチ107が活性化されたラッチ104の不良アドレスB(set0)のみが後のプログラム工程で制御回路320を経て不揮発性メモリアレイ105へプログラムされる。
さらに、図3に示すように、本実施形態の構成に必須ではないが、そのチップ42において不良アドレスを救済可能か否かを示すデータ(良/不良品情報)を格納するテスト結果格納用不揮発性メモリ350がチップ42に1つ搭載されている。なお、図2と図3は、二点鎖線の位置にて、信号F(result)の入出力で連結される関係にある。
【0111】
本実施形態の構成では、コマンドのみ、テスト装置41から、テストモードを用いて実行され、図2の制御回路320を経て不揮発性メモリアレイ105が制御される。
【0112】
本実施形態において、救済判定時に使用される、ラッチ104およびアドレス比較回路103は、図14のラッチ240およびアドレス比較回路230とそれぞれ共有される。
【0113】
本実施形態のメモリアレイ11において、組立て後に使用される冗長線はロウ、カラムの何れかに限定される。図2の構成例は、ロウ側のみに冗長線が設けられている(図13と異なり、図1では、組立て後救済用としては、予備メモリ列11bのみが設けられ、予備メモリ行11aは設けられていない)。後述するように、組立て後に使用する冗長線がロウ、カラムの何れかに限定されることで、さらに救済判定論理が容易となり、回路規模の増加が抑制される。
【0114】
組立て後の不良は、リフレッシュ不良等のシングルビット不良が大部分であるため、冗長線をロウ、カラムのいずれかに限定することによる、救済効率の低下は少ない。
【0115】
図2において、不揮発性メモリアレイ105のデータのリード動作、イレース動作は、図14と同じである。
図14と異なり、不揮発性メモリアレイ105のデータのプログラム動作と、救済判定動作が新たに追加されている。次に、これらの動作について説明する。
【0116】
本実施形態では、テスト装置41は、テストパターンの印加を並列にチップ42に行うのみである。データ比較回路101にて期待値と、メモリアレイ11から読み出したデータ(読出しデータ)との比較が行われる。
データ比較(コンペア)回路101は、従来から一般に行われているパラレルテストやオンチップコンペアを行う回路と共有している。
【0117】
データ比較回路101にて比較した結果、期待値と読出しデータとが不一致である場合、データ比較回路101から不一致信号errが救済判定回路102に出力される。
【0118】
救済判定回路102では、不一致信号errと、アドレス比較回路103へ入力するアドレス信号adrとラッチ回路の出力信号C(set0),B(set0),D(set0)を比較した、一致不一致信号Eが入力し、後述する救済アドレスの論理に基づいて、不良アドレスが認定されると、テスト装置41から出力されたその不良アドレスと認定されたアドレス(そのときに読出しデータを読み出したアドレス)がアドレス端子adrに入力され、救済判定回路102を経て、アドレスinadrがラッチ104へ書込まれる。
【0119】
ラッチ104は、図14のラッチ240と同様に、チップ42の起動時に不揮発性メモリアレイ105のデータが書込まれる回路である。本実施形態では、ラッチ104は、救済判定時の不良アドレスを一時的に保存する回路と共有する。
【0120】
ここで、救済判定時の不良アドレスがラッチ104に書込まれるときに、その不良アドレスがアドレス比較回路103を経由する理由は、次の通りである。
【0121】
チップ42には、複数の不良アドレスが書込まれる構成とされている。既に前回のアクセスで、ある読出しデータについてデータ比較回路101が不一致信号errを出力しており、その後のアクセスで、その読出しデータが読み出されたセルと同じロウ上のセルのエラーが検出されて、その同じロウ上のアドレスが不良アドレスとしてチップ42に書込まれること(多重書込み)を避ける必要がある。アドレス比較回路103は、検出された不良アドレスが、既に救済されたアドレスか、未だ救済されていないアドレスかを判定し(後述するアドレス一致信号E、図5の▲3▼参照)、未だ救済されていないアドレスのみをラッチ104に書込む。既に救済されたアドレス(ロウライン)については、データ比較回路101が不一致信号errを出力しても、既にその不良は救済されたものとして、ラッチ104へは書込まれない。
【0122】
上記機能を有するアドレス比較回路103は、図14のアドレス比較回路230と共有している。
【0123】
メモリアレイ11の全てのメモリセルについてアクセスを行って、上記不良アドレスの救済判定が終了すると、次の動作が行われる。
ラッチ104に不良アドレスが書込まれていれば、図14と同じテストモードコマンドを入力端子inに入力することで、ラッチ104に書込まれた不良アドレスのデータを不揮発性メモリアレイ105(図14の不揮発性メモリアレイ210に相当する)に書込む。ラッチ104に格納されているデータが救済判定による(上記段落[0112]で説明されたデータではなく)不良アドレスか否か、もしくは不揮発性メモリアレイ105にプログラムされたデータがラッチ104に読み出された不良アドレスか否かは、ラッチイネーブル107を参照する。ラッチ107の出力D(set0)は、制御回路320に入力されるため、外部からどのラッチのデータをプログラムするかを指示する必要はない。
【0124】
次に、図3の”テスト結果格納用不揮発性メモリ”について説明する。
【0125】
図2では、図14のバンク201〜204のアドレスセット0、1と同様に、各バンク301〜304について、2つのアドレスセットが設けられ、4つのバンク301〜304の合計で8つのアドレスセットが搭載されている。
【0126】
ここで、8つのアドレスセットの全てに不良アドレスが書込まれた後に、不一致信号errが検出されると、もはや救済不可能であるので、テスト結果格納用不揮発性メモリ350には、「そのチップ42はそれ以上救済不可能である」旨を示すデータが格納される。
【0127】
以上述べたように、不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスがプログラムされることにより、救済工程(図9の工程2)が終了する。
【0128】
次回から動作するときは、チップ42の起動時に不揮発性メモリアレイ105から不良アドレスがラッチ104に読み出され一時的に保存される。
SDRAM10が実際に動作するときは、アドレス端子adrからメモリアレイ11のアドレス(外部からアクセスされているアドレス)が入力されると、アドレス比較回路103にて、その外部からアクセスされているアドレスと、ラッチ104に読み出されている不良アドレスとの比較が行われる。
【0129】
図2に示すように、アドレス比較回路103において、その比較の結果、両者が一致したときには、アドレスヒット信号hitがイネーブルになり、図1のロウデコーダ13に一致検出信号が供給され、予備メモリ列11bを選択させる切換信号(または置換アドレス)が出力される。
【0130】
次に、図4および図5を参照して、救済判定回路102に設けられている上述した救済アドレスの論理について説明する。
【0131】
図2において、アドレス不一致信号errは、データ比較回路101から救済判定回路102に出力され、”L(0)”はPASS(期待値と読出しデータとが一致した場合)を示し、”H(1)”はFAIL(期待値と読出しデータとが不一致の場合)を示している。
【0132】
セット1のイネーブル信号C(set1)が0であるときには、セット1の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれていない状態を示している。
セット0のイネーブル信号C(set0)が0であるときには、セット0の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれていない状態を示している。
【0133】
図4の真理値表について説明する。
【0134】
複数のテストの結果から救済アドレスを得るとき、各テストで得られた救済アドレスは、チップが搭載する冗長線数以下でなければならない。そのため、図4の真理値表を用いて各テストの、救済アドレスを計数しつつ、選択的にラッチ104へ書きこむ論理が必要となる。
【0135】
従来の救済工程では、以下の動作が行われていた。
(従来の救済工程)
従来、メモリの救済工程Aでは、FBMを使用していた。
メモリの救済工程Aで使用するテストパターンは1つに限定されない。
すなわち、不良1を検出するテストB1、不良2を検出するテストB2、不良3を検出するテストB3という具合に、チップの救済アドレスを求める時には、複数のテストパターンが使用される。
【0136】
この時、テストB1、B2、B3で検出された不良アドレスが救済アドレスとなる。この救済アドレスをそれぞれX1(n),X2(n),X3(n)とすると(不良数n=0,1,2…)救済アドレスは、以下の順序で得られる。
【0137】
テストB1を実行、救済判定をワークステーションWS等(以下、WS)で行い、結果X1(n)をWSに格納する。
テストB2を実行、救済判定をWSで行い、結果X2(n)をWSに格納する。
テストB3を実行、救済判定をWSで行い、結果X3(n)をWSに格納する。
【0138】
この時、チップは各テストB1,B2,B3毎に電源OFF、ONを繰り返す。
チップの救済アドレスZ(n)は、WS上で演算され、
Z(n)=X1(n)orX2(n)orX3(n)(n=0,1,2…)
となる。
【0139】
救済アドレスZ(n)の総数nはチップに搭載される冗長線数以下であるならば、チップは救済可能であり、この結果を、最後にチップへ与え救済を行う。
【0140】
上記の従来の救済工程と比較して、本実施形態の救済工程は以下の通りである。
【0141】
本実施形態では、救済判定はチップ上で実施される。救済アドレスは、救済判定後、ラッチ104に格納される。複数のテストB1,B2,B3を実行する時、それぞれのテスト終了後不揮発性メモリアレイ105へプログラムされる。
テストB1を実行、救済判定をチップで行い、結果X1(n)を不揮発性メモリアレイ105へプログラムする。
テストB2を実行、救済判定をチップで行い、結果X2(n)を不揮発性メモリアレイ105へプログラムする。
テストB3を実行、救済判定をチップで行い、結果X3(n)を不揮発性メモリアレイ105へプログラムする。
【0142】
上記の様に、各テスト実行後、別途テストモードでプログラムを行う。プログラムされるべき不揮発性メモリアレイ105を指定するラッチがラッチ107である。このラッチ107は、救済判定時にラッチ104が救済アドレスを得た時のみ活性化”H”される。このため、外部からテストモードでプログラムする時、プログラムすべき不揮発性メモリアレイ105を指定する必要が無く、チップ内部でラッチ107が”H”のラッチ104のみが不揮発性メモリアレイ105へプログラムされる様に制御される。
【0143】
各テスト実行後プログラムする理由は、各テスト間で電源OFF、ONした時、 ラッチ104の救済アドレスが消えるためである。このため、テストB1、B2、B3毎に、毎回不揮発性メモリアレイ105へプログラムする必要がある。
【0144】
この時、チップの救済アドレスZ(n)は(従来の救済工程)と同じ結果、
Z(n)=X1(n)orX2(n)orX3(n)(n=0,1,2…)
となる必要がある。
【0145】
従来は、各テストで得られた救済アドレスZ(n)の総数はWS上で計数できた。これに対して、本実施形態の救済工程では、テストB1,B2,B3で検出された救済アドレスZ(n)の総数nを最終テストであるB3で、かつチップ上で、知る必要がある。この仕組みが図4に与えられた真理値表である。
【0146】
具体的に言うと、使用された不揮発性メモリアレイ105のイネーブルビットは”H”であり、この情報がチップ動作時、ラッチ104のイネーブルビットへ読み出される。このように、ラッチ104のイネーブルビットを参照することで、過去のテストで検出された救済アドレスが分かるようになっている。
【0147】
後述するように、図4に示した(a)−(d)の線は、真理値表を説明するためのものである。
(a)すなわち(a1)−(a4)の欄は、set0,set1が共に未使用(以前のテストで救済アドレスは未検出)
(b)すなわち(b1)−(b4)の欄は、set0が使用済,set1が未使用(以前のテストで救済アドレスが一個検出済)
(c)すなわち(c1)−(c4)の欄は、set0が未使用,set1が使用済(set1から使用されない様に図4は論理されているため、ありえない状態)
(d)すなわち(d1)−(d4)の欄は、set0,set1が共に使用済(以前のテストで救済アドレスが2個検出済)
【0148】
ここでは、不良アドレスを検出するためのテストパターン(テストプログラム)が2つある場合について考える。最初に行われるテストをテストパターン1とし、次に行われるテストをテストパターン2とする。
<テストパターン1>
テストパターン1では、初めてテストが行われたので、チップ内の全ての不揮発性メモリが未使用の状態である。つまり、図2において、NVRAMイネーブル信号Cは下記の値をとる。
バンク301は、C(set0)=0でC(set1)=0である。
バンク302は、C(set0)=0でC(set1)=0である。
バンク303は、C(set0)=0でC(set1)=0である。
バンク304は、C(set0)=0でC(set1)=0である。
【0149】
図4の真理値表は、バンク301〜304のそれぞれに適用される。
<テストパターン1>を実行中には、図4の符号(a)を参照する。さらに、<テストパターン1>を実行中であって、最初のエラー(アドレス不一致)を検出した時には図4の(a1)を参照し、2回目のエラーを検出した時には(a2)を参照し(後述するエラーカウント信号は1)、3回目のエラーを検出した時には(a3)を参照し(エラーカウント信号は2)、4回目のエラーを検出した時には(a4)を参照する(エラーカウント信号は3)。後述するように、(a1)の時にはset0が選択され、(a2)の時にはset1が選択され、(a3)または(a4)の時にはテスト結果ラッチが選択される。
【0150】
<テストパターン2>
上記のテストパターン1を実行した結果、各バンク301〜304の不揮発性メモリの状態は、次の(a)〜(d)の4つの場合が考えられる。
(a)set0、set1が共に未使用である。
(b)set0が使用済で、set1が未使用である。
(c)set0が未使用で、set1が使用済である。
(d)set0、set1が共に使用済である。
【0151】
<テストパターン2>を実行する直前(テストパターン1の実行後)に、(a)set0、set1が共に未使用である場合には、図4の符号(a)を参照する。さらに、その場合に、最初のエラー(アドレス不一致)を検出した時には図4の(a1)を参照し、2回目のエラーを検出した時には(a2)を参照し、3回目のエラーを検出した時には(a3)を参照し、4回目のエラーを検出した時には(a4)を参照する。後述するように、(a1)の時にはset0が選択され、(a2)の時にはset1が選択され、(a3)または(a4)の時にはテスト結果ラッチが選択される。
【0152】
<テストパターン2>を実行する直前(テストパターン1の実行後)に、(b)set0が使用済で、set1が未使用である場合には、図4の符号(b)を参照する。さらに、その場合に、最初のエラー(アドレス不一致)を検出した時には図4の(b1)を参照し、2回目のエラーを検出した時には(b2)を参照し、3回目のエラーを検出した時には(b3)を参照し、4回目のエラーを検出した時には(b4)を参照する。
【0153】
<テストパターン2>を実行する直前(テストパターン1の実行後)に、(d)set0、set1が共に使用済である場合には、図4の符号(d)を参照する。さらに、その場合に、最初のエラー(アドレス不一致)を検出した時には図4の(d1)を参照し、2回目のエラーを検出した時には(d2)を参照し、3回目のエラーを検出した時には(d3)を参照し、4回目のエラーを検出した時には(d4)を参照する。
【0154】
<テストパターン2>を実行する直前(テストパターン1の実行後)に、(c)set0が未使用で、set1が使用済である場合には、図4の符号(c)を参照する。さらに、その場合に、最初のエラー(アドレス不一致)を検出した時には図4の(c1)を参照し、2回目のエラーを検出した時には(c2)を参照し、3回目のエラーを検出した時には(c3)を参照し、4回目のエラーを検出した時には(c4)を参照する。上記(c)の場合は違反とされ、(c1)〜(c4)のずべての場合に、テスト結果ラッチが選択される。本実施形態では、不揮発性メモリは、set0をまず使用し、次にset1を使用する論理であるため、その論理に違反する(c)のケースは不良と判定される。
【0155】
次に、各ケースについて具体的に説明する。
【0156】
まず、データ比較回路101がアドレス不一致信号errとしてFAIL(1)を出さない場合について説明する。
【0157】
この場合は、セット1の不揮発性メモリアレイ105やセット0の不揮発性メモリアレイ105が使用されているか否かに関わらずに、セット1の不揮発性メモリアレイ105やセット0の不揮発性メモリアレイ105をプログラムする必要が無い。そこで、救済判定回路102が、アドレス不一致信号errとしてFAIL(1)を入力しないときには、救済判定回路102から出力される、セット1のラッチ104を選択するためのセット1ラッチ選択信号F(set1)と、セット0のラッチ104を選択するためのセット0ラッチ選択信号F(set0)と、救済不可能を示すラッチ109を選択するためのテスト結果ラッチ選択信号F(result)は、いずれもハイにならない。
【0158】
次に、データ比較回路101がFAIL(1)を出した場合について説明する。
【0159】
救済判定回路102が、アドレス不一致信号errとしてFAIL(1)を入力すると、救済判定回路102は、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)と、エラーカウント信号count(図2には図示せず)を参照する。
【0160】
救済判定回路102は、エラーカウンタ(図示せず)を有している。そのエラーカウンタは、1回の救済工程(1回のアドレススキャン、すなわち、テストパターン1または2)を行っている間に、検出した不良アドレスの数をカウントする。エラーカウント信号countは、そのカウント数を示している。
【0161】
図2の構成例では、1つのバンク301〜304(1つの救済判定回路102)について、2つの不揮発性メモリアレイ105があるため、1つのバンク301〜304につき、最大で2つの不良アドレスまでは救済可能である。エラーカウンタが3をカウントした場合には、救済不可能となる。エラーカウンタのカウンタ値が0である場合には、まだ不良アドレスが検出されていないことを意味している。
【0162】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)がいずれも0であり、エラーカウント信号countが0である場合には、セット0ラッチ選択信号F(set0)をハイにして、セット0のラッチ104を選択する。
【0163】
セット0ラッチ選択信号F(set0)がハイになると、セット0のラッチ104が選択されて、アドレス端子adrから救済判定回路102に入力された不良アドレスは、セット0のラッチ104に格納される。
【0164】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が0であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、エラーカウント信号countが0である場合には、セット1ラッチ選択信号F(set1)をハイにして、セット1のラッチ104を選択する。
【0165】
セット1ラッチ選択信号F(set1)がハイになると、セット1のラッチ104が選択されて、アドレス端子adrから救済判定回路102に入力された不良アドレスは、セット1のラッチ104に格納される。
【0166】
ここで、セット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、セット0の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれているにも関わらず、エラーカウント信号countが0であるケースが存在する理由について説明する。
【0167】
複数のテストの結果から救済アドレスを求める時、上記の段落[0141]で説明したように、一度、不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスをプログラムしたチップ42に対して異なるテストパターンで不良アドレスを得るテストを行う。その場合には、前回の救済テスト時に不揮発性メモリアレイ105が既にプログラムされているケースが生じる。このケースが上記のセット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、かつエラーカウント信号countが0であるケースである。すなわち、エラーカウント信号countは、ファンクションテスト中に検出したフェイル数を示している。
【0168】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が1であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が0であり、エラーカウント信号countが0である場合には、本実施形態の次に述べる救済判定のルール上、あり得ないケースを示しているため、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。本実施形態の救済判定のルール上では、番号の若い不揮発性メモリアレイ105から(set0から)先に使用(不良アドレスの書込み)することが規定されている。
テスト結果ラッチ選択信号F(result)がハイになると、そのハイ信号がラッチ109に出力される。
【0169】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が1であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、エラーカウント信号countが0である場合には、以下の通りである。
既に、セット0の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれており、かつセット1の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれている上で、アドレス不一致信号errが”H(1)”(FAIL)を出力したときには、そのバンク301には、もはや不良アドレスを書込むべき不揮発性メモリアレイ105が残っていないため、救済不可能と認定し、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。テスト結果ラッチ選択信号F(result)がハイになると、そのハイ信号がラッチ109に出力される。
【0170】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)がいずれも0であり、エラーカウント信号countが1である場合には、以下の通りである。
セット0およびセット1の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれいないが、前回のFAIL検出(count=1)でセット0の不揮発性メモリアレイ105が使用されていることが示されている。したがって、セット1ラッチ選択信号F(set1)がハイとなり、セット1のラッチ104が選択されて、アドレス端子adrから救済判定回路102に入力された不良アドレスは、セット1のラッチ104に格納される。
【0171】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が0であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、エラーカウント信号countが1である場合には、以下の通りである。
セット0の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれており、セット1の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれいないが、前回のFAIL検出(count=1)でセット1の不揮発性メモリアレイ105が使用されていることが示されている。このときに、アドレス不一致信号errが”H(1)”(FAIL)を出力したときには、そのバンク301には、もはや不良アドレスを書込むべき不揮発性メモリアレイ105が残っていないため、救済不可能と認定し、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。テスト結果ラッチ選択信号F(result)がハイになると、そのハイ信号がラッチ109に出力される。
【0172】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が1であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が0であり、エラーカウント信号countが1である場合には、本実施形態の上記救済判定のルール上、あり得ないケース(set1がset0よりも先に使用されている)を示しているため、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。
【0173】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、エラーカウント信号countが1である場合には、以下の通りである。
既に、セット0の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれており、かつセット1の不揮発性メモリアレイ105に不良アドレスが書込まれている上で、アドレス不一致信号errが”H(1)”(FAIL)を出力したときには、そのバンク301には、もはや不良アドレスを書込むべき不揮発性メモリアレイ105が残っていないため、救済不可能と認定し、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。
【0174】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)が0であり、エラーカウント信号countが2である場合には、以下の通りである。
前回のFAIL検出(count=2)で既にセット0の不揮発性メモリアレイ105およびセット1の不揮発性メモリアレイ105が使用されており、そのバンク301には、もはや不良アドレスを書込むべき不揮発性メモリアレイ105が残っていないため、救済不可能と認定し、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。
【0175】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が0であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が1であり、エラーカウント信号countが2である場合には、以下の通りである。
前回のFAIL検出(count=2)で既にセット0の不揮発性メモリアレイ105およびセット1の不揮発性メモリアレイ105が使用されており、そのバンク301には、もはや不良アドレスを書込むべき不揮発性メモリアレイ105が残っていないため、救済不可能と認定し、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。
【0176】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、セット1のイネーブル信号C(set1)が1であり、セット0のイネーブル信号C(set0)が0であり、エラーカウント信号countが2である場合には、以下の通りである。本実施形態の上記救済判定のルール上、あり得ないケース(set1がset0よりも先に使用されている)を示しているため、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。
【0177】
救済判定回路102が、セット1のイネーブル信号C(set1)およびセット0のイネーブル信号C(set0)とエラーカウント信号countを参照した結果、エラーカウント信号countが3である場合には、セット1のイネーブル信号C(set1)と、セット0のイネーブル信号C(set0)の状態に関わらず、以下の通りである。
前回のFAIL検出(count=2)で既にセット0の不揮発性メモリアレイ105およびセット1の不揮発性メモリアレイ105が使用されており、そのバンク301には、もはや不良アドレスを書込むべき不揮発性メモリアレイ105が残っていないため、救済不可能と認定し、テスト結果ラッチ選択信号F(result)をハイにする。
【0178】
次に、図2および図3における各符号の意味について説明する。
【0179】
A(set0)、A’(set0)、A(set1)、A’(set1)、A(result)は、不揮発性メモリアレイ105に書込まれたデータであり、チップ42の起動時(パワーアップ時)、および上記MRSコマンドに応答して、ラッチ(信号(C(set0)、(C(set1)、(B(set0)、(B(set1)を出力するラッチ)に読み出される。
【0180】
B(set0)、B(set1)、B(result)は、パワーアップ時、およびMRSコマンドでラッチ104、109へ読み出されたデータ、もしくは救済判定時に得られた不良アドレスである。
【0181】
C(set0)、C(set1)は、パワーアップ時、およびMRSコマンドで不揮発性メモリアレイ105のうちの単一のNVRAMからラッチへ読み出され、不揮発性メモリアレイ105に書き込まれたデータが有効であることを示すNVRAMイネーブル信号である。つまり、C(set0)、C(set1)は、救済判定時に不揮発性メモリアレイ105が既に使用されたか否かを示す信号である。
【0182】
D(set0)、D(set1)は、救済判定時に得られた救済アドレスが有効であるか否かを示すラッチイネーブル信号である。テストモードでプログラムするとき、この信号が有効なラッチ104のみが選択され、ラッチ104から不揮発性メモリアレイ105にプログラムされる。
【0183】
F(set0)、F(set1)、F(result)は、救済判定時に得られた救済アドレスや救済不可能の結果をどのラッチ104、109へ格納するかを選択するための信号である。
【0184】
ctrl(set0)、ctrl(set1)、ctrl(result)は、テストモードやMRSコマンドから不揮発性メモリアレイ105を制御する信号である。ctrl(set0)、ctrl(set1)、ctrl(result)は、リード、プログラム等の指示を与える。
【0185】
次に、救済判定の動作例について説明する。
【0186】
救済判定時には、初めに不揮発性メモリアレイ105からラッチ104Aにデータが読み出され、その読出し結果を示すデータC(set0)、C(set1)が、救済判定回路102に入力される。この動作で、使用可能な不揮発性メモリアレイ105がどれであるかが救済判定回路102にて認識される。
【0187】
ファンクションテストが開始し、データ比較回路101がアドレス不一致信号errを出力したとき、アドレス比較回路103の出力E、不揮発性メモリアレイ105のイネーブルC(set0)、C(set1)の状態と、ファンクションテスト中に検出したフェイル数(count)に基づいて、保存されるべき不揮発性メモリアレイ105のセットが選択される(セット選択信号F(set0)、F(set1)、F(result)のいずれかがハイにされる(図4参照)。データの不一致が生じた不良アドレスは、救済判定回路102の出力inadrを経由して、選択されたセットのラッチ104に書き込まれる(この書き込まれたデータがデータB(set0)、B(set1)である)。この時、ラッチ104に書き込まれた不良アドレスが有効であることを示すデータD(set0)、D(set1)も同時に、上記選択されたセットのラッチ107に書込まれる。検出したフェイル数(count)は、救済判定回路102内でカウントされる。救済判定回路102の真理値表は、図4を参照して前述した通りである。
【0188】
ラッチ104のデータB(set0)、B(set1)とアドレスadrが一致した場合、アドレス比較回路103からアドレス一致信号Eが活性化される。この時、データ比較回路101が不一致信号errを出力しても、既にその不良アドレスは救済されたものとして、ラッチ104へは書込まれない。
【0189】
全ての不揮発性メモリアレイ105のラッチ104にデータが書込まれた場合、テスト結果を格納する不揮発性メモリF(result)が選択され、チップが不良品であるという情報がラッチ109へ書込まれる。
【0190】
本実施形態の救済判定の論理の特徴は以下の通りである。
【0191】
本実施形態では、組立て後に使用する冗長線をロウ、カラムの何れかに限定することにより、エラーカウンタのカウンタ値countと、セット1イネーブル信号C(set1)とセット0イネーブル信号C(set0)の値を参照するのみで、そのチップ42において検出された不良アドレスを救済可能か否かを簡易な構成で容易に判定することができる。
【0192】
従来の図13の例のように、メモリアレイ11に、ロウおよびカラムの双方側の冗長線11b、11aが与えられている場合には、全てのセルについてのフェイル(”H(1)”のアドレス不一致信号err)を検出した後に、FBMのフェイルメモリスキャンをし、冗長線に置換すべき不良アドレスを全ての組合せについてソフトウェアで計算して初めて救済判定を行うことができた。図13のように、メモリアレイ11に、ロウおよびカラムの双方側の冗長線11b、11aが与えられている場合には、アドレス不一致errを検出しても、それをロウ側の冗長線で救済すべきか、カラム側の冗長線で救済すべきかの2通りが考えられるからである。
【0193】
これに対し、本実施形態では、組立て後に使用する冗長線を例えばロウ側に限定することにより、アドレス不一致errを検出したと同時に、そのロウ側の配線を救済するためのロウ側の冗長線が残っているか否かを判断し、その判断の結果残っていれば、一義的にその不良アドレスを救済可能か否かが決定される。したがって、FBMを用いることなく、アドレス不一致errの検出と同時に冗長アドレス(本実施形態ではロウ側の冗長線)を得ることができる。
【0194】
また、本実施形態では、同じロウ側の配線上に複数のフェイルが検出されても、アドレス比較回路103によって、その複数のフェイルが検出されたロウ側の単一の配線に対応する単一の不良アドレスのみが不揮発性メモリアレイ105にプログラムされる。
【0195】
本実施形態のように、チップ42内で救済判定が行えると以下の効果を得ることができる。従来は、同時に救済判定を行うチップ52の数だけテスト装置51にFBMを搭載する必要があった。テスト装置51に、多数のFBMを搭載することは、テスト装置51のコスト増を招き、テストコストが嵩む要因となっていた。本実施形態のように、チップ42内で救済判定が行えると、テスト装置41のコストを高くすること無く、多数のチップ42の救済判定を同時に行うことができる。
【0196】
本実施形態では、テストパターンの印加のみは、テスト装置41から行うこととしている。従来のように、チップのレジスタからテストパターンを発生させるようにすると、テスト回路の面積が大きくなってしまう。並列化のインパクトが大きいコンペア回路のみをチップ42内部に持たせることとした。
【0197】
図5を参照して、救済判定の動作例を説明する。
【0198】
まず、▲1▼に示すように、テストモードにより救済判定回路102を活性化する。
次に、▲2▼に示すように、アドレス端子adrから入力したロウアドレスをラッチする(組立て後救済がロウ側の冗長線のみで行われる場合)。
【0199】
次に、▲3▼に示すように、アドレス比較回路103は、ロウアドレスとラッチ104に格納された内部アドレス(不良アドレス)の比較を行う。ラッチ104のデータB(set0)、B(set1)とロウアドレスadrが一致した場合、アドレス比較回路103からアドレス一致信号Eが活性化される。アドレス一致信号Eが活性化された場合には、次の▲4▼で不一致信号errがハイになっても、不良アドレスadrがラッチ104、109に書き込まれることはない。既に、そのロウアドレスは救済済みであるからである。
【0200】
次に、▲4▼に示すように、データ比較回路101において、パラレルテスト等で、読出しデータと期待値データの一致/不一致判定が行われ、フェイルを検出する。フェイルが検出されると不一致信号errが立ち上がる。
次に、▲5▼に示すように、いずれかのラッチ104、109を選択し、その選択されたラッチ104、109へ不良アドレスadrを書込む。このときに、どのラッチ104、109が選択されるかについては、図4を参照して説明した通りである。
【0201】
図6から図8を参照して、プログラムの動作例を説明する。
図6から図8では、3つのチップ42を並列にテストした場合を示している。
図6は、不良アドレスが検出され無い場合を示し、図7は、不良アドレスが検出された場合を示し、図8は、救済不可能な場合を示している。
【0202】
図6〜図8の▲1▼に示すように、救済判定テスト(図9の工程1)終了後、テストモードにより、不揮発性メモリ105、108をプログラムするモードへエントリする(図9の工程2)。
【0203】
図6〜図8の▲2▼に示すように、バンクアクティブ(ACT)コマンド入力後、ノーオペレーション(NOP)コマンドを挿入し、最後にプリチャージコマンド(PRE)を入力する。ACT−PRE間をプログラム時間として制御を行う(特願2000−199900)。この時、ラッチイネーブル信号Dが活性化している不揮発性メモリ105のみが、プログラム状態になる。図8の場合、ラッチイネーブル信号Dが活性化しているが、B(result)が活性化しているため、良/不良品情報を記憶する不揮発性メモリアレイ108のみがプログラムされる。
【0204】
図6〜図8の▲3▼に示すように、最後にMRSコマンドを入力し、プログラム動作が終了する。
【0205】
▲1▼のMRSコマンドで、プログラムする旨のテストコードCODEがアドレス端子adrから入力される。このとき、図6に示すように、不良アドレスが検出されなかった場合(ラッチイネーブル信号D(set0)、(set1)がいずれもローの場合)には、テストモードが印加されても、チップ42の内部のプログラム動作が行われないようになっている。
【0206】
このとき、図7に示すように、不良アドレスが検出された場合には、ラッチイネーブル信号D(set)がハイになっている。これは、救済判定時に得られた有効な不良アドレスがそのセットのラッチ104に書込まれていることを示している。ラッチイネーブル信号D(set0)がハイであることが制御回路320によって参照されると、set0の不揮発性メモリアレイ105へのプログラム動作を開始すべく、set0の不揮発性メモリアレイ105へのプログラムを指示する信号であるctrl(set0)が、ハイになる。ctrl(set0)が、ハイになると、set0の不揮発性メモリアレイ105へのプログラム動作が開始される。set0のラッチ104のデータが不揮発性メモリアレイ105に転送されて、不揮発性メモリアレイ105にプログラムされる(B(set0)およびA(set0)がハイになっている)。そのプログラムに要する期間が▲2▼から▲3▼の期間である。
【0207】
このとき、図8に示すように、救済不可能である場合には、B(result)がハイになった状態でチップ42が存在している。この場合には、ラッチイネーブル信号D(set0)およびD(set1)がハイになっている状態であっても、set0、set1の不揮発性メモリアレイ105へのプログラム動作を不実施にすべく、ctrl(set0)、ctrl(set1)が、ローのままである。この場合には、テスト結果格納用不揮発性メモリ350の不揮発性メモリアレイ108へのプログラム動作を開始すべく、ctrl(result)が、ハイになる。ctrl(result)が、ハイになると、不揮発性メモリアレイ108へのプログラム動作が開始される。ラッチ109のデータが不揮発性メモリアレイ108に転送されて、不揮発性メモリアレイ108にプログラムされる(A(result)がハイになっている)。不揮発性メモリアレイ108にプログラムされると、そのチップ42は救済不可能であることを意味している。
【0208】
図2および図6〜図8に示すように、プログラムを意図する制御信号が入力端子inへ入力されると、制御回路320によって、ラッチイネーブル信号Dが活性化しているセットの不揮発性メモリ制御信号ctrlが活性化される。その後、ラッチ104、109上のデータBは、padrを経由して不揮発性メモリアレイ105、108へプログラムされる。
【0209】
複数のチップ42を並列テストする場合、どの情報をプログラムするかをテスト装置41に知らせる必要はない。ラッチイネーブル信号Dを参照することで、必要なチップ42、必要なセットのデータのみをプログラムすることが可能である。
【0210】
以上述べたように、本実施形態のテスト回路の特徴は以下の通りである。
【0211】
(1)チップ42は、不揮発性メモリ(アンチフューズ含む)、コンペア回路で構成された救済回路を有する。不良アドレスを得るためのテストパターンは、外部のテスト装置41からチップ42に入力させる。データの一致・不一致を行うコンペア回路101と、不良アドレスを格納する不揮発性メモリ105をチップ42内に構成した。
【0212】
(2)テスト回路の専有面積の増加を抑えるため、救済判定機能を有するコンペア回路は、テストモード等で活性化されるパラレルテスト、オンチップコンペアテスト等を行うための回路と共有にしている。
【0213】
(3)チップ42は、フェイルメモリFBM(不良アドレスを保存するため検査対象のメモリの大きさに比例する大きさが必要とされる)を必要としない、救済判定機能付きコンペア回路110を有している。
【0214】
(4)救済判定機能のうち、アドレス一致/不一致検出回路103は、従来から組み込まれている、冗長アドレス検出回路(実動作が行われるときに外部から来たアドレスが冗長アドレスと一致しているか否かを判定する回路)と共有している。
【0215】
(5)不揮発性メモリ105に格納されたデータ(救済判定時に取得する救済情報(不良アドレス))は、不揮発性メモリ105と同数のレジスタ104に格納される。不揮発性メモリ105に直接アクセスして救済情報を読み出すと、読出し速度が遅い上に、読出し動作を繰り返すと不揮発性メモリ105の劣化を招くことがある。不揮発性メモリ105に格納されたデータは、パワーアップ時にフリップフロップなどのレジスタ104に読み出される。そのレジスタ104は、救済判定時に不良アドレスを一時的に格納するレジスタと、共有されている。フェイルメモリの代わりに、不揮発性メモリ105から読み出さたデータが一時的に格納されるレジスタ104の一部が使用されている。
【0216】
(6)不揮発性メモリ105に保存される不良アドレスは、ロウ(X)またはカラム(Y)アドレスのいずれかを用いる。アルミフューズを用いた方法では、ロウ(X)方向およびカラム(Y)方向の双方の情報を有していたのに対して、救済判定が簡略化される。
【0217】
(7)救済情報(不良アドレス情報)を不揮発性メモリ105へプログラムする工程は、チップ42の電源を投入したままの連続した工程で行い、救済情報をチップ42の外部へ出力しない。レジスタ104内に不良アドレスを一時的に格納するので、チップ42の電源を切るとレジスタ104内のデータが消えてしまい不揮発性メモリ105にプログラムすることができないので、チップ42の電源を投入したまま、不良アドレスのデータを不揮発性メモリ105にプログラムする。
【0218】
(8)組立後救済テスト時において、テスト装置41はテストパターンを出力し、チップ42はコンペア、救済判定、救済を行う。チップ42のテスト回路の面積を小さくすることができる。
【0219】
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
【0220】
(1)組立て後救済工程のスループットが向上する(組立て後救済の並列処理がが可能)。
(2)テスト回路の面積が小さい(チップ歩留りが向上する)。
▲1▼BISTの機能のうち、パターンジェネレータ、テストパターン格納用ROMは除外し、コンペア回路のみを有する。
▲2▼冗長救済は、ロウ・カラムのいずれかに限定する。
▲3▼検査結果を一時的に格納するラッチと、救済判定機能の一部を従来回路と共有化する。
(3)(1)、(2)より、チップコストを低減できる。
【0221】
【発明の効果】
本発明の半導体集積回路装置によれば、組立て後救済工程のスループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態の要部の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態の他の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態に用いられる真理値表を示す図である。
【図5】図5は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態に用いられる信号のタイミングを示すタイミングチャート図である。
【図6】図6は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態に用いられる信号のタイミングを示す他のタイミングチャート図である。
【図7】図7は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態に用いられる信号のタイミングを示す他のタイミングチャート図である。
【図8】図8は、本発明の半導体集積回路装置の一の実施形態に用いられる信号のタイミングを示す更に他のタイミングチャート図である。
【図9】図9は、本発明の一実施形態の組立て後救済方法を示す図である。
【図10】図10は、本発明の一実施形態の組立て後救済方法を示す他の図である。
【図11】図11は、従来の組立て後救済方法を示す図である。
【図12】図12は、従来の組立て後救済方法を示す他の図である。
【図13】図13は、特願2000−199900の技術の構成を示すブロック図である。
【図14】図14は、図13における第1不良アドレス設定&比較回路20Aの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 メモリアレイ
11a 予備メモリ行
11b 予備メモリ列
41 テスト装置
42 チップ
101 データ比較回路
102 救済判定回路
103 アドレス比較回路
104 ラッチ
105 不揮発性メモリアレイ
107 ラッチ
301 バンク
302 バンク
303 バンク
304 バンク
320 制御回路
350 テスト結果格納用不揮発性メモリ
adr アドレス信号
err 不一致信号

Claims (10)

  1. メモリセルの不良配線に対応する不良アドレスが書き込まれる第1記憶部と、
    前記第1記憶部に対応して設けられた第3記憶部と、
    前記メモリセルから読み出された読出しデータと、前記メモリセルから読み出されるべき期待値データとを比較して、当該比較の結果を示す不一致信号を出力するデータ比較部と、
    前記不一致信号と、前記第1記憶部に前記不良アドレスが書き込まれているか否かを示す第1信号に基づいて、前記第3記憶部に前記不良アドレスを格納する救済判定部と、
    入力されたアドレスと前記第1記憶部から前記第3記憶部に読み出された前記不良アドレスとを比較して第1比較結果を生成し、前記第1比較結果に基づいて、前記不良配線に代わる冗長線が選択されるための信号を出力するアドレス比較部と
    を備えた半導体集積回路装置。
  2. 請求項記載の半導体集積回路装置において、
    前記第1記憶部には、前記第3記憶部から読み出された前記不良アドレスが書き込まれる
    半導体集積回路装置。
  3. 請求項記載の半導体集積回路装置において、
    前記第3記憶部は、前記半導体集積回路装置の起動時またはMRSコマンドで、前記第1記憶部から読み出される前記不良アドレスが格納されるレジスタと兼ねている
    半導体集積回路装置。
  4. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記第1記憶部に書き込まれる前記不良アドレスは、前記メモリセルのロウアドレスおよびカラムアドレスのいずれか一方に限定されている
    半導体集積回路装置。
  5. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記データ比較部は、パラレルテストおよびオンチップコンペアテストの少なくともいずれか一方を行う回路を兼ねている
    半導体集積回路装置。
  6. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記救済判定部は、前記不一致信号と、前記第1信号に基づいて、前記不良アドレスが救済不可能であることを示す第3信号を出力する
    半導体集積回路装置。
  7. 請求項記載の半導体集積回路装置において、
    更に、
    前記第3信号を入力する第2記憶部
    を備えた半導体集積回路装置。
  8. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記救済判定部は、前記不一致信号と、前記第1信号と、ファンクションテスト中に検出された前記読出しデータと前記期待値データとの不一致を示すフェイルの数を示すエラーカウント信号に基づいて、前記第3記憶部に前記不良アドレスを格納する
    半導体集積回路装置。
  9. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記アドレス比較部は、入力されたアドレスと、前記第1記憶部に書き込まれた前記不良アドレスとを比較して第2比較結果を生成し、
    前記第2比較結果に基づいて、前記入力されたアドレスが不良アドレスとして前記第1記憶部に書き込まれるか否かが決定される
    半導体集積回路装置。
  10. 請求項からのいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記第1記憶部、前記第3記憶部、前記データ比較部、前記救済判定部および前記アドレス比較部は、単一のチップに設けられている
    半導体集積回路装置。
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