JP3862994B2 - 表示装置の駆動方法およびそれを用いた表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低消費電力化を図るアクティブマトリクス型の表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)は、ブラウン管(CRT:Cathode Ray Tube)など他のディスプレイと比較すると、厚み(奥行き)を格段に薄くできること、消費電力が小さいこと、フルカラー化が容易なことなどの利点を有する。
【0003】
このような利点を生かし、最近では、携帯電話、ノートパソコン(パーソナルコンピュータ)、各種モニター、携帯テレビ、デジタルビデオカメラの表示器など、多岐の分野にわたって用いられている。
【0004】
中でも、TFT(Thin Film Transistor)−LCDなどのアクティブマトリクス型LCDは、その応答の速さと、良好な表示品位とにより、現在の液晶表示装置の中心となっている。
【0005】
また、アクティブマトリクス型LCDの需要が伸びるにつれて、性能に対する要求も年々高まりつつある。その中でも、現在、重要かつ問題視されているのは、アクティブマトリクス型LCDの消費電力である。
【0006】
また、昨今、急速に成長している携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などのモバイルツールにおいて、アクティブマトリクス型LCDの消費電力の占める割合は大きく、アクティブマトリクス型LCDの低消費電力化が早急に求められている。
【0007】
低消費電力化と良好な表示品位とのための研究開発は、これまでも精力的に行われており、例えば実開昭60−50573号公報や特開平10−10489号公報に消費電力を低減する方法が開示されている。これらの公報の方法はテレビジョン信号の送信方法に着目したものであり、垂直帰線期間にデータが存在しないことを利用し、垂直帰線期間に周辺駆動回路の動作を停止させることによって消費電力の低減を図るものである。
【0008】
なお、この垂直帰線期間は、もともとCRTの内部にある電子銃からの電子ビームが元の位置に戻るために設けられた時間であるため、液晶表示装置には全く必要がない。しかしながら、通常のテレビジョン映像などを液晶表示装置において再生する際、NTSCなどのテレビジョン映像の信号と互換性を保つために設けられている。
【0009】
さらに、例えば特開平6−342148号公報に開示されている方法のように、液晶パネルに強誘電性液晶を用いてメモリ性を持たせ、駆動周波数(リフレッシュレート)を小さくして消費電力を削減する方法もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報のような従来の方法では、以下のような問題を有している。
【0011】
垂直帰線期間に周辺駆動回路の動作を停止させる方法では、実開昭60−50573号公報にも記載されているように、垂直帰線期間が全体の8%程度の時間でしかなく、この期間に削減することのできる消費電力は5%程度に過ぎない。
【0012】
さらに、特開平6−342148号公報に開示されている方法では、強誘電性液晶が基本的に2値(白黒)表示であるために階調表示ができず、自然画の表示ができない。さらに、強誘電性液晶をパネル化するには高度なパネル作成技術が要求されるため、実現が困難であり、今日に至るまで実用化に至っていない。
【0013】
このように、従来のマトリクス型液晶表示装置の駆動方法では、明るさ、コントラスト、応答速度、階調性などの基本的な表示品位を満たした状態で、容易に十分な低消費電力化を図ることができなかった。
【0014】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることのできる表示装置の駆動方法およびそれを用いた表示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置の駆動方法は、上記の課題を解決するために、マトリクス状に配された画素電極、各画素電極に接続されたスイッチング素子、および、走査することにより該スイッチング素子を制御して画素電極を選択する走査信号線が配されているスイッチング素子側基板と、該スイッチング素子側基板と光変調層を介して対向する対向基板とを備え、上記対向基板上には、選択された画素電極に対応する画素にデータ信号を供給するデータ信号線が配される表示装置の駆動方法であって、上記全画素電極を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、上記走査期間と上記休止期間との和を1垂直期間とし、上記走査期間は、上記走査信号線および上記データ信号線に対する信号遅延が抑制される上記表示装置の特性に基づいて短縮化されていることを特徴としている。
【0016】
上記の構成によれば、データ信号線が対向基板上に形成され、同一基板上で走査信号線とデータ信号線とが交差しない対向マトリクス構造の表示装置において、画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、走査期間と休止期間との和を1垂直期間としている。
【0017】
対向マトリクス構造では、同一基板上で走査信号線とデータ信号線とが交差しないため、交差部があれば発生する負荷容量が発生しない。このため、走査信号線およびデータ信号線への負荷容量が小さくなり、従って、信号遅延が抑制される。
【0018】
この結果、データ信号を供給するデータ書込み期間における走査期間の短縮化を図ることができ、走査期間が短縮された分、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。
【0019】
従って、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートは減少しない。このため、画面の変化に対する反応速度が遅くなることはない。また、休止期間が長いため、消費電力の低下を図ることができる。
【0020】
これにより、例えば、明るさ、コントラスト、応答速度などの表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができる。
【0021】
上記の表示装置の駆動方法は、画面における全ての画素にデータ信号が供給されるデータ書込み期間は、常にいずれかの走査信号線が走査状態となっている走査期間であり、データ書込み期間終了後、次に画面が走査されるまでの間は、休止期間となっていることが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、走査期間と、走査期間よりも長く全走査信号線を非走査状態とする休止期間とを垂直期間ごとに繰り返す。
【0023】
これにより、走査期間が短縮された分、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。従って、表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができる。
【0024】
また、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートの減少を抑制することができる。
【0025】
上記の表示装置の駆動方法は、画面における全ての画素にデータ信号が供給されるデータ書込み期間は、いずれか1本の走査信号線が走査状態となっている走査期間と、休止期間とが交互に配されており、データ書込み期間終了後、次に画面が走査されるまでの間は、休止期間となっていることが好ましい。
【0026】
上記の構成によれば、例えばデータ書込み期間において、1ラインの走査ごとに休止期間を設けることとなる。
【0027】
これにより、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。また、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートの減少を抑制することができる。
【0028】
従って、表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができる。
【0029】
また、上記休止期間の一部と、いずれか1本の走査信号線が走査状態となっている走査期間とを交互に設けることが好ましい。
【0030】
上記の構成によれば、例えばデータ書込み期間において、1ラインの走査ごとに休止期間を設けることとなる。
【0031】
これにより、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。また、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートの減少を防止することができる。即ち、リフレッシュレートを通常レート(例えば50〜70Hz)から全く下げることなく休止期間を設けることができる。
【0032】
従って、動画性能を実現した状態での、即ち、表示品位の低下を伴うことなく、低消費電力化を図ることができる。
【0033】
本発明の表示装置は、上記記載の表示装置の駆動方法を実行する制御手段を有していることを特徴としている。
【0034】
上記制御手段は、上記走査を開始するためのスタートパルス信号のパルス間隔の設定を行うスタートパルス信号変換回路を備えており、上記スタートパルス信号変換回路によって上記非走査期間が設定されることが好ましい。
【0035】
上記の構成によれば、データ信号を供給するデータ書込み期間における走査期間の短縮化を図ることができ、走査期間が短縮された分、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。
【0036】
従って、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートは減少しない。このため、画面の変化に対する反応速度が遅くなることはない。また、休止期間が長いため、消費電力の低下を図ることができる。
【0037】
これにより、例えば、明るさ、コントラスト、応答速度などの表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図る表示装置を提供することができる。
【0038】
また、データ信号の供給周波数をN(Hz)とし、走査信号線の本数をj(本)とした場合、1/(N・j)(秒)の間に、複数回、書込み期間を繰り返すことにより、光変調層に印加する電圧(光変調層電圧)の保持時間が短くすることができる。
【0039】
従って、光変調層電圧の保持率低下に起因する表示品位の低下(例えばチラツキなどの発生)を防止することができ、例えば、表示装置の表示品位における信頼性の向上を図ることができる。
【0040】
本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、マトリクス状に配された画素電極、各画素電極に接続されたスイッチング素子、および、走査することにより該スイッチング素子を制御して画素電極を選択する走査信号線が配されているスイッチング素子側基板と、該スイッチング素子側基板と光変調層を介して対向する対向基板とを備える表示装置において、上記対向基板上には、選択された画素電極に対応する画素にデータ信号を供給するデータ信号線が配され、上記全画素電極を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、上記走査期間と上記休止期間との和を1垂直期間とし、上記走査信号線および上記データ信号線に対する信号遅延が抑制される上記表示装置の特性に基づいて上記走査期間を短縮化する制御手段を備えていることを特徴としている。
【0041】
上記の構成によれば、データ信号線が対向基板上に形成され、同一基板上で走査信号線とデータ信号線とが交差しない対向マトリクス構造の表示装置において、画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、走査期間と休止期間との和を1垂直期間としている。
【0042】
対向マトリクス構造では、同一基板上で走査信号線とデータ信号線とが交差しないため、交差部があれば発生する負荷容量が発生しない。このため、走査信号線およびデータ信号線への負荷容量が小さくなり、従って、信号遅延が抑制される。
【0043】
この結果、データ信号を供給するデータ書込み期間における走査期間の短縮化を図ることができ、走査期間が短縮された分、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。
【0044】
従って、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートは減少しない。このため、画面の変化に対する反応速度が遅くなることはない。また、休止期間が長いため、消費電力の低下を図ることができる。
【0045】
これにより、例えば、明るさ、コントラスト、応答速度などの表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができる。
【0046】
また、上記制御手段は、上記走査を開始するためのスタートパルス信号のパルス間隔の設定を行うスタートパルス信号変換回路を有しており、上記スタートパルス信号変換回路によって非走査期間が設定されることが好ましい。
【0047】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の表示装置に関する実施の一形態について図1〜図7および図17に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0048】
本実施形態の液晶表示装置(表示装置)は、図2に示すように、基板(スイッチング素子側基板)10、TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ、スイッチング素子)11、走査信号線12、基準信号線13、画素電極14、対向基板15、および階調信号線(データ信号線)16を備えており、階調信号線16を対向基板15側に配設した構造(以下、対向マトリクス構造と称する)となっている。
【0049】
また、カラー表示を行うための図示しないカラーフィルタ層が対向基板15上に配されている。カラーフィルタ層は、例えばR(赤)・G(緑)・B(青)の3色からなる。
【0050】
なお、カラーフィルタ層が配される位置やその色は、これに限られるものではなく、例えば基板10上に配されていても、黒色のブラックマトリクスを有していてもかまわない。
【0051】
基板10と対向基板15とは、図示しない液晶層(光変調層)を挟んで対向して配されている。また、基板10および対向基板15において液晶層側の面上には、図示しない配向膜が形成されている。
【0052】
また、液晶層は、基板10と対向基板15とをシール材を介して張り合わせた後、基板10と対向基板15との間に液晶(光変調物質)を注入することによって形成される。
【0053】
基板10は、例えばガラスなどからなり、光透過性を有する。基板10上には、画素電極14…がマトリクス状に設けられると共に、画素電極14毎にTFT11が形成されている。TFT11も画素電極14に対応してマトリクス状に配置されている。
【0054】
走査信号線12と基準信号線13とは平行に配されている。走査信号線12…は、走査信号線12ごとに駆動回路17に接続されている。即ち、各走査信号線12は、独立して制御されている。また、駆動回路17…は、後述するゲートドライバに接続されている。
【0055】
TFT11は、例えばアモルファスシリコン半導体などからなる3端子のスイッチング素子である。TFT11の各行ごとの一端子には走査信号線12が、また別の端子には基準信号線13が、さらに別の端子には画素電極14が接続されている。
【0056】
即ち、各TFT11のドレイン電極(或いはソース電極)は画素電極14に接続され、ゲート電極は表示画面の水平方向(行方向)に並ぶTFT11間で同じ走査信号線12に接続されている。
【0057】
また、各TFT11におけるソース電極(或いはドレイン電極)は、表示画面の水平方向(行方向)に並ぶTFT11間で同じ基準信号線13に接続されている。
【0058】
対向基板15上には、データ信号が供給されるデータ信号線である階調信号線16が、基板10側の走査信号線12と直交するように配設されている。なお、この構造では、各階調信号線16が各画素電極14と対向する部分で対向電極を兼ねている。即ち、各階調信号線16において画素電極14と対向する部分は、画素電極14と共に、液晶層に電圧を印加し、液晶を駆動する。
【0059】
次に、図17に基づいて、液晶表示装置を駆動する回路について説明する。
【0060】
走査信号線ドライバとしての走査信号駆動回路(ゲートドライバ)71は、液晶表示装置における液晶パネルの各走査信号線12に、選択期間と非選択期間とのそれぞれに応じた電圧(走査信号)を出力する。
【0061】
また、階調信号・基準信号駆動回路72は、階調(データ)信号線ドライバであるソースドライバとして、液晶パネル70の各階調信号線16にデータ信号を出力し、選択されている走査信号線12上にある画素のそれぞれ(各画素電極14)にデータ信号(画像データ)を供給する。
【0062】
また、階調信号・基準信号駆動回路72は、各基準信号線13に基準信号を印加する。
【0063】
制御回路75(制御手段)は、コンピュータなどの内部に蓄えられている画像データを受け取り、走査信号駆動回路71にゲートスタートパルス信号(スタートパルス信号)GSPおよびゲートクロック信号GCKを配信し、階調信号・基準信号駆動回路72にRGBの階調データ、ソーススタートパルス信号SP、ソースラッチストローブ信号SLS、およびソースクロック信号SCKを配信する。これら全ての信号は同期している。制御回路75は、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法を実行する制御手段としての機能を有している。
【0064】
また、階調信号・基準信号駆動用電源回路73、走査信号駆動用電源回路74、および制御回路75は、電源回路76に接続されて電源が供給されている。そして、階調信号・基準信号駆動用電源回路73、走査信号駆動用電源回路74は、それぞれ走査信号駆動回路71、階調信号・基準信号駆動回路72に電源供給している。また、走査信号駆動回路71、階調信号・基準信号駆動回路72への電源供給は、制御回路75によって制御されている。
【0065】
以下、液晶の駆動原理について説明する。
【0066】
液晶表示装置は、画面を表示するために、時分割された画像データを、走査信号線12…に沿って順次走査する。即ち、ゲートドライバである走査信号駆動回路71は、制御回路75から受け取ったゲートスタートパルス信号GSPを合図に液晶パネル70の走査を開始し、ゲートクロック信号GCKに従って各走査信号線12に順次選択電圧を印加していく。
【0067】
例えば、ある走査信号線12を水平走査する場合、その走査信号線12にTFT11をON状態にするゲート電圧(走査信号)が印加される。このとき、その他の走査信号線12…はTFT11をOFF状態にするゲート電圧(走査信号)が印加されている。
【0068】
また、ソースドライバとしての階調信号・基準信号駆動回路72は、制御回路75から受け取ったソーススタートパルス信号SPを基に、送られてきた各画素の階調データをソースクロック信号SCKに従ってレジスタに蓄え、次のソースラッチストローブ信号SLSに従って液晶パネルの各階調信号線16に階調データ(データ信号)を書き込む。
【0069】
また、制御回路75の内部には、ゲートスタートパルス信号GSPのパルス間隔の設定を行うGSP変換回路が備えられている。ゲートスタートパルス信号GSPのパルス間隔は、例えば表示のフレーム周波数が通常の60Hzである場合は約16.7msecである。
【0070】
ここで、GSP変換回路は、例えばこのゲートスタートパルス信号GSPのパルス間隔を167msecと長くすることができる。1画面の走査期間(書込み期間)が通常のままであるとすると、上記のパルス間隔のうち約9/10は全走査信号線12…を非走査状態とする期間となる。
【0071】
このように、GSP変換回路では、走査期間が終了した後に再びゲートスタートパルス信号GSPがゲートドライバに入力されるまでの非走査期間が、走査期間より長くなるように設定することができる。
【0072】
走査期間と非走査期間とは、静止画や動画など表示したい画像における動きの程度に応じて適宜設定すればよく、例えば、GSP変換回路では画像の内容に応じて複数の非走査期間を設定することができるようになっている。
【0073】
このように、走査信号線12の水平走査のときには、その走査信号線12のみのTFT11がON状態となり、基準信号線13に印加されている画素電圧(基準信号)がソース電極からドレイン電極を経て、走査信号線12の画素電極14に加わる。このとき、画素電極14に与えられた電荷が画素電極14と対向基板15との間の電荷蓄積容量に蓄積される。
【0074】
また、階調信号線16に印加されている信号電圧(データ信号)が対向電極7により液晶層に印加される。こうして画素電極14に印加された画素電圧と、階調信号線16における対向電極に印加された信号電圧との電位差(液晶層に印加される電圧)によって、各々の画素電極14上の液晶は駆動される。
【0075】
なお、基板10と対向基板15との間に挟持された液晶層は、光学変調物質からなるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、EL(エレクトロルミネセンス)層であってもかまわない。即ち、本実施の形態は、有機EL表示素子などの自発光素子などにも適用できる。
【0076】
このように、上記液晶表示装置は対向マトリクス構造であるため、同一基板(基板10あるいは対向基板15)上における画素内で走査信号線12と階調信号線16とは交差しない。従って、走査信号線12と階調信号線16との交差によってその交差部に生じる大きな容量(負荷容量)の発生を抑制することができる。
【0077】
これにより、液晶表示装置の液晶パネルにおける容量を小さくすることができ、信号遅延を小さくすることができる。この結果、データの書込み期間(走査期間)の短縮化を図ることができる。
【0078】
ここで、図3に基づいて、上述した階調信号線16が対向基板15上に配設された対向マトリクス構造ではなく、階調信号線16と走査信号線12とが同一基板上に配設された構造の液晶表示装置を比較例として説明する。
【0079】
図3に示す比較例の液晶表示装置は、階調信号線16…が、走査信号線12…と同一基板上に配設されている。そして、TFT11におけるゲート電極には走査信号線12が、ソース電極には階調信号線16が、ドレイン電極には画素電極14と共に付加容量30を構成する一方側の電極が個々に接続されている。
【0080】
各付加容量30の絶縁層を介して対向する側の電極は、基準信号線13に接続されており、付加容量30は液晶層に印加される電圧を保持する役割を有している。
【0081】
TFT11は、基板上にマトリクス状に形成された各画素電極14ごとに設けられている。また、各行毎に設けられた走査信号線12と、各列毎に設けられた階調信号線16とは、画素電極14の周囲において互いに直交するように配置されている。
【0082】
該構成においては、走査信号線12を介してゲート信号が入力されることにより、走査信号線12に接続された各TFT11のON/OFFが制御され、TFT11のON時、階調信号線16を介してデータ信号が画素電極14へと入力される。
【0083】
また、各付加容量30の絶縁層を介して対向する側の電極は、基準信号線13に接続されており、付加容量30は液晶層に印加される電圧を保持する役割を有している。
【0084】
この付加容量30は、その容量により、信号遅延の要因となる。そこで、各基準信号線13間を連結することにより、この信号遅延を軽減している。
【0085】
また、通常、液晶表示装置では、対向する2枚の基板間に、液晶が通常4.3〜4.5μmの厚みで挟持されており、液晶容量を形成している。さらに、この比較例の液晶表示装置では、付加容量30と画素電極14とは並列接続されている。
【0086】
このような場合、上記比較例に示すように、互いに直交する階調信号線16と走査信号線12とが同一基板上に配設された構造では、信号線12・16が交差する交差部において大きな容量(負荷容量)が形成され、信号遅延が生じる。
【0087】
この交差部における負荷容量は、信号線12・16に負荷する容量の中で、その占める割合が非常に大きい。
【0088】
以下、負荷容量、および駆動方法について、本実施の形態における液晶表示装置と比較例における液晶表示装置との相違を説明する。
【0089】
まず、図5・図6に基づいて、負荷容量について説明する。
【0090】
図5(a)は、走査信号線12に入力される走査信号(印加されるゲート電圧)の入力波形、図5(b)は、対向マトリクス構造の液晶表示装置に入力後の上記走査信号の信号波形、図5(c)は、上記比較例の液晶表示装置に入力後の上記走査信号の信号波形を示すグラフである。
【0091】
図6(a)は、階調信号線16に入力されるデータ信号の入力波形、図6(b)は、対向マトリクス構造の液晶表示装置に入力後の上記データ信号の信号波形、図6(c)は、上記比較例の液晶表示装置に入力後の上記データ信号の信号波形を示すグラフである。
【0092】
ここで、上記測定に用いた対向マトリクス構造の液晶表示装置、および比較例の液晶表示装置における各走査信号線12・各階調信号線16の配線抵抗は、それぞれ略同じとした。即ち、各々の信号線における信号遅延(時定数(τg))を比較することにより、信号配線(走査信号線12や階調信号線16)への負荷容量の違いがわかる。
【0093】
また、図5(b)(c)、図6(b)(c)に示した入力後の波形は、いずれも信号の非入力端で測定したものである。
【0094】
走査信号線12に入力される走査信号において、対向マトリクス構造の液晶表示装置ではτg=0.65(μs)、比較例における液晶表示装置ではτg=3.0(μs)であった。
【0095】
このように、対向マトリクス構造の液晶表示装置は、比較例(同一基板上に走査信号線12と階調信号線16とを有する構造)の液晶表示装置と比較すると、走査信号線12に対する信号遅延、即ち、負荷容量は、約1/5程度にまで抑制されている。
【0096】
また、階調信号線16に入力されるデータ信号において、対向マトリクス構造の液晶表示装置ではτg=0.6(μs)、比較例における液晶表示装置ではτg=1.8(μs)であった。
【0097】
このように、対向マトリクス構造の液晶表示装置は、比較例(同一基板上に走査信号線12と階調信号線16とを有する構造)の液晶表示装置と比較すると、階調信号線16に対する信号遅延、即ち、負荷容量は、約1/3程度にまで抑制されている。
【0098】
上記の測定結果から、あるいは、図5(a)と図5(b)、図5(a)と図5(c)とをそれぞれ比較しても、図6(a)と図6(b)、図6(a)と図6(c)とをそれぞれ比較しても明らかなように、対向マトリクス構造の液晶表示装置は、比較例の液晶表示装置よりも、負荷容量が小さく、このため、信号遅延が小さい。従って、対向マトリクス構造の液晶表示装置は、比較例の液晶表示装置よりも、データ量が同じであってもその書込み期間を短くすることができる。
【0099】
次に、液晶表示装置の駆動における書込み期間および休止期間(駆動方法)について、図1、図4、図7に基づいて説明する。
【0100】
図1は、対向マトリクス構造の液晶表示装置における駆動方法を示す説明図であり、図4は、上記比較例の液晶表示装置における駆動方法を示す説明図である。
【0101】
図4に示すように、比較例の液晶表示装置においては、画面を1回走査する(選択されている各画素電極14にデータ信号を供給する)書込み期間の後、走査信号線12の駆動やデータ信号の供給などを休止する(走査信号線12を非走査状態とする)休止期間を設けている。ここで、書込み期間(データ書込み期間)と休止期間とをあわせて垂直期間(1垂直期間)としている。
【0102】
即ち、画面に画像を書き込んだ後に、その状態を保持したまま休止期間に入り、一定期間休止した後、再度画面に画像を書き込むという画面操作を繰り返し行う。
【0103】
ところで、上述したように、対向マトリクス構造の液晶表示装置は、比較例の液晶表示装置よりも、データ量が同じであってもその書込み期間を短くすることができる。
【0104】
従って、画像データのデータ量が同じ場合、図1に示すように、走査期間であるデータ書込み期間(書込み期間)は、図4に示す書込み期間よりも短くすることができる。これにより、短縮できた書込み期間の分、休止期間を長くとることができる。
【0105】
即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設けることができる。
【0106】
通常、同じ書込み期間の後であれば、休止期間を長くすればするほど1垂直期間は長くなり、画面のリフレッシュレートは遅くなる、即ち、駆動周波数は大きくなる。従って、画面の変化に対して鈍感になり、画面の変化に対する反応速度が遅くなる。
【0107】
また、その一方、休止期間を短くすればするほど1垂直期間は短くなり、消費電力は上がることとなる。
【0108】
そこで、休止期間を設けつつ、表示したい画像が所望するリフレッシュレートで駆動する場合、所望の表示性能を保持しながらさらに消費電力の低下を図るには、一般に、信号遅延を減少させるために以下の(1)〜(3)の方法、
(1)信号線12・16を形成する金属膜を厚く積層する
あるいは、
(2)信号線12・16の線幅を太くする
ことにより、信号線12・16の抵抗を低下させる方法、または
(3)走査信号線12・12間あるいは階調信号線16・16間の距離を大きくする
ことにより信号線12・16に負荷する容量を軽減させる方法
などが考えられる。
【0109】
しかしながら、上記(1)の方法では、金属膜の成膜時間が長くなり、これにより、生産能力が低下する。また、金属膜の成膜の際、エッチングの制御が難しくなり、従って、良品率の低下およびコストアップを招来することにもなる。
【0110】
また、上記(2)・(3)の方法では、光が透過してくる部分である絵素面積が小さくなり、開口率が減少する。ここで、開口率とは、透過型の液晶表示装置において、画素面積に対して開口している部分、即ち光が透過する部分の割合を示す。これにより、表示パネルの輝度が低下し、表示品位の低下を招来する。
【0111】
そこで、負荷容量(信号線12・16に負荷する容量)の小さい対向マトリクス構造の液晶表示装置とすることにより、画素電極14へのデータ信号の供給を高速に行うことができ、走査期間(図1の場合は、即ち書込み期間)の短縮化を図ることができる。
【0112】
従って、1垂直期間の長さは同じでも、即ち、リフレッシュレートを変えることなく、1垂直期間における休止期間を長くすることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設けることができる。これにより、所望の表示性能を保持しながら低消費電力化を図ることができる。
【0113】
以上のように、図2に示す液晶表示装置は、画素がマトリクス状に配置されてなる画面の各ラインを基板10上に形成された複数の走査信号線12により線順次に選択して走査し、基板10と対向配置された対向基板15上に形成された階調信号線16から選択されたラインの画素にデータ信号を供給して表示を行う駆動方法であって、上記画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であり、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、上記走査期間と上記休止期間との和を1垂直期間とする駆動方法を用いて駆動される。
【0114】
そして、また、上記画面における全ての画素にデータ信号が供給される書込み期間は、常にいずれかの走査信号線が走査状態となっている走査期間であり、書込み期間終了後、次に画面が走査されるまでの間は、休止期間となっている。
【0115】
これにより、階調信号線16が対向基板15上に形成され、基板10上では走査信号線12と階調信号線16とが交差しない対向マトリクス構造の表示装置において、画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、走査期間と休止期間との和を1垂直期間としている。
【0116】
対向マトリクス構造では、基板10あるいは対向基板15上で走査信号線12と階調信号線16とが交差しないため、交差部があれば発生する負荷容量が発生しない。このため、走査信号線12および階調信号線へ16の負荷容量が小さくなり、従って、信号遅延が抑制される。
【0117】
この結果、データ信号を供給する書込み期間における走査期間の短縮化を図ることができ、走査期間が短縮された分、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。
【0118】
従って、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートは減少しない。このため、画面の変化に対する反応速度が遅くなることはない。また、休止期間が長いため、消費電力の低下を図ることができる。
【0119】
これにより、例えば、明るさ、コントラスト、応答速度などの表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができる。
【0120】
なお、書込み期間における走査期間の設定、即ち、画素電極14へのデータ信号供給速度(書込み速度)は、図17に示す制御回路75において任意の速度に設定することができる。
【0121】
また、例えば、図7に示すように、書込み期間(走査期間)、および休止期間を比較例の0.5倍として、1垂直期間を比較例の0.5倍とする。この場合、比較例における1垂直期間が、図7に示す構成の垂直期間2つ分の時間と等しくなる。これにより、比較例における1垂直期間と同じ時間内に、書込み期間を2回設けることになり、リフレッシュレートを比較例の2倍にすることができる。従って、画面の変化に対する反応速度は比較例の2倍に向上することになる。
【0122】
これにより、消費電力は同じとしながら、リフレッシュレートの向上を図ることができる。従って、表示品位の向上を図ることができる。
【0123】
なお、上述した駆動方法は、透過型の表示装置に限定されるものではなく、例えば、反射型の液晶表示装置や、反射透過両用型の液晶表示装置にも適用することができる。
【0124】
また、画素電極14への電圧印加方式は、特に限定されるものではなく、例えば、電圧変調方式や位相変調方式などでもかまわない。
【0125】
さらに、スイッチング素子としては、TFT11に限定されるものではなく、例えば、2端子素子であるMIM(metal insulator metal)を用いてもかまわない。
【0126】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図2、図8および図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0127】
本実施の形態に係る液晶表示装置は、実施の形態1と同様の構成(図2参照)をしている。
【0128】
以下、液晶表示装置(表示装置)において、画面を1回走査する書込み期間における走査期間が短い場合の他の駆動方法について説明する。
【0129】
図8(a)(b)に示すように、書込み期間(データ書込み期間)内に、走査期間の他に休止期間を設ける。この場合、図8(a)に示すように、書込み期間の長さ、および書込み期間の後の休止期間を実施の形態1に記載の図4に示す比較例と同じとする。
【0130】
ここで、図8(b)に示すように、書込み期間中にも休止期間を設け、書込み期間中は、走査期間と休止期間とを例えば1ラインの走査ごとに交互に設けることにより、1垂直期間内の休止期間は、書込み期間中の休止期間の分だけ比較例よりも多くとることができる。
【0131】
即ち、書込み期間における走査期間を、対向マトリクス構造をとることによって短くすることができ、従って、書込み期間において走査期間以外の期間を休止期間とすることができる。
【0132】
このように、画面における全ての画素にデータ信号が供給される書込み期間は、いずれか1本の走査信号線12が走査状態となっている走査期間と、休止期間とが交互に配されており、書込み期間終了後、次に画面が走査されるまでの間は、休止期間となっている。
【0133】
従って、例えば書込み期間において、1ラインの走査ごとに休止期間を設けることとなる。
【0134】
これにより、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。また、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらない。
【0135】
この結果、例えば、明るさ、コントラスト、応答速度などの表示品位の低下を伴うことなく液晶表示装置の低消費電力化を図ることができる。
【0136】
また、図9に示すように、1垂直期間全体を書込み期間とし、該書込み期間内においては、走査期間と休止期間とを例えば1ラインの走査ごとに交互に設けてもかまわない。
【0137】
即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間の一部と、いずれか1本の走査信号線12が走査状態となっている走査期間とを交互に設け、走査期間と休止期間との和を1垂直期間とする。
【0138】
この場合も、書込み期間における走査期間を、対向マトリクス構造をとることによって短くすることができ、従って、書込み期間において走査期間以外の期間を休止期間とすることができる。
【0139】
これにより、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。即ち、画面を1回走査する走査期間よりも長い期間を休止期間とすることができる。また、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートの減少を防止することができる。即ち、リフレッシュレートを通常レート(例えば50〜70Hz)から全く下げることなく休止期間を設けることができる。
【0140】
従って、動画性能を実現した状態での、即ち、表示品位の低下を伴うことなく、低消費電力化を図ることができる。
【0141】
〔参考例〕
本発明の参考例について図2、図3、図10ないし図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0142】
本参考例の液晶表示装置は、実施の形態1と同様の構成(図2参照)をしている。
【0143】
以下、液晶表示装置(表示装置)において、画面を1回走査する書込み期間における走査期間が短い場合のさらに他の駆動方法について説明する。
【0144】
本参考例においても、上記実施の形態1と同様、液晶表示装置は対向マトリクス構造であるため、階調信号線16と走査信号線12とが同一基板上に配設された構造の液晶表示装置(図3参照)よりも、データ量が同じであってもその書込み期間を短くすることができる。
【0145】
ここで、階調信号線16と走査信号線12とが同一基板上に配設された図3に示す構造の液晶表示装置(比較例)における他の駆動方法を図12・図13に基づいて説明する。
【0146】
図12に示すように、本参考例では垂直期間内に休止期間は設けていない。
【0147】
ここで、図3に示す比較例の構成では、付加容量30が液晶層に印加される電圧を保持する役割を有している。また、付加容量30を構成する一方の電極は画素電極14であり、他方の電極は基準信号線13に接続されている。なお、基準信号線から印加される電圧を基準信号とし、TFT11をONあるいはOFF状態とするために走査信号線12に印加されるゲート電圧を走査信号とする。
【0148】
即ち、表示画面全体を一回走査する1フレーム期間(1垂直期間)中、即ち、次のゲート電圧(走査信号)が印加されるまでは、そのときの画素電圧が付加容量30によって保持され、液晶は駆動されている。なお、ここでいう1フレーム期間とは、液晶パネルにおいて、1表示画面を上から下まで1回垂直走査することをいう。
【0149】
図13は、比較例における、書込み期間(1垂直期間)に書き込む画像の種類の変化について示すものであり、同図に示すように、書込み期間、即ち1垂直期間ごとに、書き込む画像を変化させる。
【0150】
この場合、データ信号の供給周波数をN(Hz)とすると、画面には、1秒間にN枚の画像が表示される。即ち、データ信号の供給周波数をN(Hz)とした場合、1枚の画像を書き込む時間は1/N(秒)であり、つまり、1/N(秒)の間に画面を1回走査する。また、走査信号線12をj本とすると、1ライン走査期間、即ち、本参考例における1垂直期間は、1/(N・j)(秒)となる。
【0151】
一方、本参考例における液晶表示装置の駆動方法は、比較例と同様に休止期間はなく、また、書込み期間が比較例よりも短い、例えば、ここでは、書込み期間が比較例の0.5倍となっているため、図10に示すように、比較例における1垂直期間と同じ時間(1/(N・j)(秒))内に、書込み期間を2回設けることになる。ここでは、この2回の書込み期間に書き込む画像(表示する画像)、即ちデータ信号は、図11に示すように、2回とも同じものとする。
【0152】
ここで、図2に示す構成の液晶表示装置においては、基準信号線13に印加される画素電圧を基準信号とし、走査信号線12に印加されるゲート電圧を走査信号としている。
【0153】
このように、図11に示すように、書込み期間の短縮化により、比較例における書込み期間と同じ時間内に、書込み期間を2回設け、その2回とも同じ画像を書き込むとすると、液晶層に印加する電圧(液晶電圧)の保持時間が比較例の0.5倍となる。
【0154】
即ち、複数回画像を書き込むため、液晶電圧の保持時間も短くなり、従って、液晶電圧の保持率低下に起因する表示品位の低下(例えばチラツキなどの発生)を防止することができる。これにより、液晶表示装置の表示品位における信頼性の向上を図ることができる。
【0155】
以上のように、データ信号の供給周波数をN(Hz)とし、走査信号線の本数をj(本)とした場合、1/(N・j)(秒)の間に、走査信号線12により選択されたラインの画素へのデータ信号の供給を複数回行う。そして、1/(N・j)(秒)の間に走査される上記画面の各画素には、同じデータ信号が毎回供給されることが好ましい。
【0156】
これにより、同じ画像を複数回書き込むことになり、複数回、書込み期間を繰り返すこととなる。
【0157】
従って、液晶電圧(光変調層電圧)の保持時間が短くなり、液晶電圧の保持率低下に起因する表示品位の低下(例えばチラツキなどの発生)を防止することができる。
【0158】
なお、このとき、走査期間中に画素電極14に印加する電荷極性(液晶層に供給する電荷の極性、即ち基準信号の極性)は、図16に示すように、1/(N・j)(秒)の間の同一画像(データ信号)を書き込む際においては同じとする。
【0159】
また、同じ画像を書き込むのではなく、図14に示すように、比較例における書込み期間と同じ時間(1/(N・j)(秒))内に、異なる2枚の画像、例えば、図13に示す比較例と同様の画像(画像1・2…)と黒ベタ画像(画像A・B…)などの非表示画像とを書き込んでもかまわない。
【0160】
即ち、書込み期間、即ち1垂直期間を比較例の0.5倍とした場合、比較例における1垂直期間と同じ時間(1/(N・j)(秒))内に、書込み期間を2回設けることになるが、この2回の書込み期間に書き込む画像(表示する画像)は、異なる画像(例えば画像と非表示画像)としてもかまわない。
【0161】
このように、1/(N・j)(秒)の間に走査される画面の各画素には、1/(N・j)(秒)の間に少なくとも2種類以上のデータ信号が供給されることが好ましく、また、複数回の走査のうちの少なくとも1回は、全画素に供給されるデータ信号が全て同じである非表示画像が書き込まれることが好ましい。
【0162】
非表示画像を画像間に挿入して表示することにより、液晶表示装置に特有のホールド型駆動ではなく、ブラウン管(CRT:Cathode Ray Tube)に代表されるようなインパルス駆動を実現することができる。
【0163】
従って、液晶表示装置であっても、多くの画像の表示を必要とする動画にも対応することができる。これにより、動画性能に優れたアクティブマトリクス型液晶表示装置を提供することができる。
【0164】
また、例えば、上述した図11や図14に示す構成において、画素電極14に印加する電荷極性は、図15に示すように、交互に反転させてもかまわない。
【0165】
この場合、極性反転周波数は2倍となる。このように、極性反転周波数が増加することにより、+極性・−極性での画像の違いによるチラツキ(フリッカー)が見えにくくなる。
【0166】
例えば、書込み期間を比較例の0.5倍として、周波数を60Hzとした場合、極性反転周波数は2倍の120Hzとなり、人間の目にはフリッカーは検知できない。
【0167】
このように、1/(N・j)(秒)の間において、走査信号線12によって選択されたラインの画素へのデータ信号の供給を行う度に、画素に印加する電荷極性を反転させることにより、極性反転周波数の増加を図ることができ、+極性・−極性での画像の違いによるチラツキ(フリッカー)が見えにくくなる。従って、液晶表示装置の表示品位の向上を図ることができる。
【0168】
また、極性反転を繰り返すことにより、イオン性物質がTFT11のチャネル上に付着することを抑制することができる。これにより、TFT11の特性劣化に起因する不良を抑制することができ、従って、信頼性の高い液晶表示装置を提供することができる。
【0169】
なお、書き込む画像の種類(供給するデータ信号)や、画素に印加する電荷極性の制御は、図17に示す制御回路75(制御手段)にて行われる。
【0170】
また、表示装置および表示装置の駆動方法を、以下の構成とすることもできる。
【0171】
表示装置の駆動方法は、画素がマトリクス状に配置されてなる画面の各ラインを基板上に形成された複数の走査信号線により線順次に選択して走査し、上記基板と対向配置された対向基板上に形成されたデータ信号線から選択されたラインの画素にデータ信号を供給して表示を行う表示装置の駆動方法であって、上記データ信号の供給周波数をN(Hz)とし、上記走査信号線の本数をj(本)とした場合、1/(N・j)(秒)の間に、上記選択されたラインの画素へのデータ信号の供給を複数回行うものである。
【0172】
上記の構成によれば、1/(N・j)(秒)の間に画面を複数回走査することにより、例えば、同じ画像を複数回書き込むことになる。
【0173】
即ち、1/(N・j)(秒)の間に複数回、書込み期間を繰り返すこととなり、光変調層に印加する電圧(光変調層電圧)の保持時間が短くなる。
【0174】
従って、光変調層電圧の保持率低下に起因する表示品位の低下(例えばチラツキなどの発生)を防止することができる。これにより、例えば、表示装置の表示品位における信頼性の向上を図ることができる。
【0175】
上記の表示装置の駆動方法は、1/(N・j)(秒)の間に走査される画面の各画素には、同じデータ信号が毎回供給されることが好ましい。
【0176】
上記の構成によれば、毎回同じデータ信号を供給する、即ち同じ画像を複数回書き込むことになり、複数回、書込み期間を繰り返すこととなる。
【0177】
従って、光変調層電圧の保持時間が短くなり、光変調層電圧の保持率低下に起因する表示品位の低下(例えばチラツキなどの発生)を防止することができる。これにより、例えば、表示装置の表示品位における信頼性の向上を図ることができる。
【0178】
上記の表示装置の駆動方法は、1/(N・j)(秒)の間に走査される画面の各画素は、1/(N・j)(秒)の間に少なくとも2種類以上のデータ信号が供給されることが好ましい。
【0179】
例えば、上記複数回の走査のうちの少なくとも1回は、全画素に供給されるデータ信号が全て同じである非表示画像が書き込まれることが好ましい。
【0180】
上記の構成によれば、例えば、非表示画像を画像間に挿入して表示することにより、例えば液晶表示装置に特有のホールド型駆動ではなく、ブラウン管に代表されるようなインパルス駆動を実現することができる。
【0181】
従って、表示装置が液晶表示装置であっても、多くの画像の表示を必要とする動画にも対応することができる。これにより、例えば、動画性能に優れたアクティブマトリクス型液晶表示装置を提供することができる。
【0182】
上記の表示装置の駆動方法は、1/(N・j)(秒)の間において、選択されたラインの画素へのデータ信号の供給を行う度に、画素に印加する電荷極性を反転させることが好ましい。
【0183】
上記の構成によれば、極性反転周波数の増加を図ることができ、+極性・−極性での画像の違いによるチラツキ(フリッカー)が見えにくくなる。
【0184】
このように、フリッカーの視認を抑制することにより、表示装置の表示品位の向上を図ることができる。
【0185】
また、極性反転を繰り返すことにより、イオン性物質が例えば画素におけるスイッチング素子のチャネル上に付着することを抑制することができる。これにより、スイッチング素子の特性劣化に起因する不良を抑制することができ、従って、例えば、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
【0186】
また、表示装置は、マトリクス状に配された画素電極、各画素電極に接続されたスイッチング素子、および、走査することにより該スイッチング素子を制御して画素電極を選択する走査信号線が配されているスイッチング素子側基板と、該スイッチング素子側基板と光変調層を介して対向する対向基板とを備える表示装置において、上記対向基板上に、選択された画素電極に対応する画素にデータ信号を供給するデータ信号線が配され、データ信号の供給周波数をN(Hz)とし、走査信号線の本数をj(本)とした場合、1/(N・j)(秒)の間に、走査信号線によって選択された画素電極へのデータ信号の供給を複数回行うように、走査信号線およびデータ信号線を制御する制御手段を備えている。
【0187】
上記の構成によれば、1/(N・j)(秒)の間に画面を複数回走査することにより、複数回、書込み期間を繰り返す、即ち画像(データ信号)を書き込むこととなる。この結果、光変調層に印加する電圧(光変調層電圧)の保持時間が短くなる。
【0188】
従って、光変調層電圧の保持率低下に起因する表示品位の低下(例えばチラツキなどの発生)を防止することができる。これにより、表示装置の表示品位における信頼性の向上を図ることができる。
【0189】
上記の表示装置は、制御手段が、1/(N・j)(秒)の間において、選択されたラインの画素へのデータ信号の供給を行う度に、画素電極に印加する電荷極性を反転させることが好ましい。
【0190】
上記の構成によれば、極性反転周波数の増加を図ることができ、+極性・−極性での画像の違いによるチラツキ(フリッカー)が見えにくくなる。
【0191】
このように、フリッカーの視認を抑制することにより、表示装置の表示品位の向上を図ることができる。
【0192】
また、極性反転を繰り返すことにより、イオン性物質がスイッチング素子のチャネル上に付着することを抑制することができる。これにより、スイッチング素子の特性劣化に起因する不良を抑制することができ、従って、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
【0193】
上記表示装置は、光変調層が、液晶層またはエレクトロルミネッセンス層であることが好ましい。
【0194】
上記の構成によれば、表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができる液晶表示装置、または、エレクトロルミネッセンス表示装置を提供することができる。
【0195】
【発明の効果】
本発明の表示装置の駆動方法は、以上のように、マトリクス状に配された画素電極、各画素電極に接続されたスイッチング素子、および、走査することにより該スイッチング素子を制御して画素電極を選択する走査信号線が配されているスイッチング素子側基板と、該スイッチング素子側基板と光変調層を介して対向する対向基板とを備え、上記対向基板上には、選択された画素電極に対応する画素にデータ信号を供給するデータ信号線が配される表示装置の駆動方法であって、上記全画素電極を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、上記走査期間と上記休止期間との和を1垂直期間とし、上記走査期間は、上記走査信号線および上記データ信号線に対する信号遅延が抑制される上記表示装置の特性に基づいて短縮化されている構成である。
【0196】
これにより、対向マトリクス構造であるため、同一基板上で走査信号線とデータ信号線とが交差せず、交差部があれば発生する負荷容量が発生しない。このため、走査信号線およびデータ信号線への負荷容量が小さくなり、従って、信号遅延が抑制される。
【0197】
この結果、データ信号を供給するデータ書込み期間における走査期間の短縮化を図ることができ、走査期間が短縮された分、同じ1垂直期間内で休止期間を長くとることができる。
【0198】
このように、休止期間を長くとっても、1垂直期間の長さはかわらないため、リフレッシュレートは減少しない。このため、画面の変化に対する反応速度が遅くなることはない。また、休止期間が長いため、消費電力の低下を図ることができる。
【0199】
従って、例えば、明るさ、コントラスト、応答速度などの表示品位の低下を伴うことなく、十分な低消費電力化を図ることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係る対向マトリクス構造の液晶表示装置の駆動方法を示す説明図である。
【図2】 上記液晶表示装置の要部の構成を示す説明図である。
【図3】 比較例の液晶表示装置の要部の構成を示す説明図である。
【図4】 図3に示す比較例の液晶表示装置における駆動方法を示す説明図である。
【図5】 (a)は、走査信号線に入力される走査信号の入力波形、(b)は、(a)に示す走査信号における、対向マトリクス構造の液晶表示装置に入力後の信号波形、(c)は、(a)に示す走査信号における、比較例の液晶表示装置に入力後の信号波形を示すグラフである。
【図6】 (a)は、階調信号線に入力されるデータ信号の入力波形、(b)は、(a)に示すデータ信号における、対向マトリクス構造の液晶表示装置に入力後の信号波形、(c)は、(a)に示すデータ信号における、比較例の液晶表示装置に入力後の信号波形を示すグラフである。
【図7】 書込み期間、および休止期間を比較例の0.5倍とした場合の液晶表示装置の駆動方法を示す説明図である。
【図8】 (a)は、本発明の実施の他の一形態に係る液晶表示装置の駆動方法を示す説明図であり、(b)は、(a)の書込み期間を拡大して示す詳細図である。
【図9】 1垂直期間全体を書込み期間とし、該書込み期間内は、走査期間と休止期間とを交互に設けた場合の液晶表示装置の駆動方法を示す説明図である。
【図10】 参考例の液晶表示装置の駆動方法を示す説明図である。
【図11】 図10に示す駆動方法において、書込み期間に書き込む画像の種類の変化について示す説明図である。
【図12】 図3に示す比較例の液晶表示装置における他の駆動方法を示す説明図である。
【図13】 図12に示す駆動方法において、書込み期間に書き込む画像の種類の変化について示す説明図である。
【図14】 図10に示す駆動方法において、画像と非表示画像とを交互に書き込む場合の、書込み期間に書き込む画像の種類の変化について示す説明図である。
【図15】 画素電極に印加する電荷極性を交互に反転させる場合の電荷極性を示す説明図である。
【図16】 同一画像を書き込む間に、画素電極に印加する電荷極性を変化させない場合の電荷極性を示す説明図である。
【図17】 液晶表示装置を駆動する回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 基板(スイッチング素子側基板)
11 TFT(薄膜トランジスタ、スイッチング素子)
12 走査信号線
13 基準信号線
14 画素電極
15 対向基板
16 階調信号線(データ信号線)
17 駆動回路
75 制御回路(制御手段)
Claims (8)
- マトリクス状に配された画素電極、各画素電極に接続されたスイッチング素子、および、走査することにより該スイッチング素子を制御して画素電極を選択する走査信号線が配されているスイッチング素子側基板と、該スイッチング素子側基板と光変調層を介して対向する対向基板とを備え、上記対向基板上には、選択された画素電極に対応する画素にデータ信号を供給するデータ信号線が配される表示装置の駆動方法であって、
上記全画素電極を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、上記走査期間と上記休止期間との和を1垂直期間とし、
上記走査期間は、上記走査信号線および上記データ信号線に対する信号遅延が抑制される上記表示装置の特性に基づいて短縮化されていることを特徴とする表示装置の駆動方法。 - 上記画面における全ての画素にデータ信号が供給されるデータ書込み期間は、常にいずれかの走査信号線が走査状態となっている走査期間であり、
データ書込み期間終了後、次に画面が走査されるまでの間は、休止期間となっていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。 - 上記画面における全ての画素にデータ信号が供給されるデータ書込み期間は、いずれか1本の走査信号線が走査状態となっている走査期間と、休止期間とが交互に配されており、
データ書込み期間終了後、次に画面が走査されるまでの間は、休止期間となっていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。 - 上記休止期間の一部と、いずれか1本の走査信号線が走査状態となっている走査期間とを交互に設けることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動方法。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表示装置の駆動方法を実行する制御手段を有していることを特徴とする表示装置。
- 上記制御手段は、上記走査を開始するためのスタートパルス信号のパルス間隔の設定を行うスタートパルス信号変換回路を備えており、
上記スタートパルス信号変換回路によって上記非走査期間が設定されることを特徴とする請求項5に記載の表示装置。 - マトリクス状に配された画素電極、各画素電極に接続されたスイッチング素子、および、走査することにより該スイッチング素子を制御して画素電極を選択する走査信号線が配されているスイッチング素子側基板と、該スイッチング素子側基板と光変調層を介して対向する対向基板とを備える表示装置において、
上記対向基板上には、選択された画素電極に対応する画素にデータ信号を供給するデータ信号線が配され、
上記全画素電極を1回走査する走査期間よりも長い非走査期間であって、全走査信号線を非走査状態とする休止期間を設け、上記走査期間と上記休止期間との和を1垂直期間とし、上記走査信号線および上記データ信号線に対する信号遅延が抑制される上記表示装置の特性に基づいて上記走査期間を短縮化する制御手段を備えていることを特徴とする表示装置。 - 上記制御手段は、上記走査を開始するためのスタートパルス信号のパルス間隔の設定を行うスタートパルス信号変換回路を有しており、
上記スタートパルス信号変換回路によって非走査期間が設定されることを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
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