JPH10268265A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH10268265A
JPH10268265A JP9072198A JP7219897A JPH10268265A JP H10268265 A JPH10268265 A JP H10268265A JP 9072198 A JP9072198 A JP 9072198A JP 7219897 A JP7219897 A JP 7219897A JP H10268265 A JPH10268265 A JP H10268265A
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JP
Japan
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liquid crystal
display device
crystal display
selection period
scanning electrodes
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JP9072198A
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Akira Tagawa
晶 田川
Hirosaku Nonomura
啓作 野々村
Paul Bonnett
ボネット ポール
Michael John Towler
ジョン タウラー マイケル
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Sharp Corp
Original Assignee
UK Government
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストを増大させることなく、温度変化
に対して安定した階調表示が可能な液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】 nを自然数とし、連続する2つのフレー
ムの第1フレームにおいて、1選択期間にて、第(2n
−1)行の走査電極(L2n-1) と第2n行の走査電極
(L2n) の2本に対し、逆極性のストロボパルスを印加
する。第2フレームにおいて、1選択期間にて、第2n
行の走査電極(L2n) と第(2n+1)行の走査電極
(L2n+1) に対して、逆極性のストロボパルスを印加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置の階
調表示に関連するものであり、特に、TFT液晶パネ
ル、STN液晶パネル、あるいは強誘電性液晶パネル等
の、温度変化による階調表示特性の変化が大きい液晶表
示装置の階調表示に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電
力といった長所のために、情報ディスプレイとして、急
速に普及しつつある。一方、昨今、情報伝達メディアの
大容量化やコンピュータハードウェアの処理能力の向上
に伴い、表示デバイス側にはフル階調表示が要求されて
おり、液晶表示装置においても、更なる普及のためには
フル階調表示が不可欠であると考えられている。
【0003】液晶表示装置の一つであるTFT(Thin Fi
lm Transistor :薄膜トランジスタ) 型液晶表示装置
は、ディスプレイを構成する画素の一つ一つに薄膜トラ
ンジスタが設けられており、このトランジスタにより、
液晶の階調状態が制御されている。一般には、一行毎に
行電極を走査し、行に属する画素用に設置されたトラン
ジスタのゲートを開き、その際にソース(ドレイン)に
印加される電圧の波高値により中間調を制御している。
【0004】一方、強誘電性液晶表示装置は、強誘電性
液晶が記憶性(双安定性)を持つので、トランジスタ等
のアクティブ素子を付加することなしに、いわゆる単純
マトリクス構成にて高品位な表示が可能なことから、注
目を集めている。
【0005】しかしながら、強誘電性液晶が取り得るス
イッチング状態は本質的に二種類だけなので、強誘電性
液晶を用いた液晶表示装置では中間調表示が困難である
と言われてきた。この問題を解決するために、ディザ(D
ither)法(画素分割法、時間分割法)の利用、あるいは
二種類のスイッチング状態を混在させる方法(アナログ
法)等が活発に検討されている。
【0006】ところが、他の表示装置とは異なり、液晶
表示装置においては液晶材料特性の温度依存性が大きい
ため、その階調表示能力は、装置の使用環境、特に温度
により大きく影響されるという問題がある。この問題
は、中間調表示状態(双安定な二状態の混在状態)が不
安定であり、また、液晶材料特性の温度依存性が非常に
大きい強誘電性液晶表示装置において、特に顕著であ
る。
【0007】また、強誘電性液晶表示装置においては、
パネル内の特性分布等により、表示のばらつきが発生し
やすい。すなわち、パネル内での温度のばらつき、特性
のばらつきに起因して、表示むらが発生する。
【0008】二つの安定状態を持つ表示装置(強誘電性
液晶等)において、このような問題を解決するための方
法が、特開平5−27719号公報、および特開平5−
27720号公報に開示されている。
【0009】上記公報に開示された液晶表示装置では、
図8に示すように、一つの画素(ピクセル)Pが、二つ
の副画素(サブピクセル)PA ・PB に分割されてい
る。この二つの副画素のうち、副画素PA は、第1の書
き込みパルスで第1の安定状態に完全に書き込まれた
後、第2の書き込みパルスで表示階調に応じた第2の安
定状態に書き込まれる。副画素PB は、第1の書き込み
パルスで第2の安定状態に完全に書き込まれた後、第2
の書き込みパルスで、表示階調に応じた第1の安定状態
に書き込まれる。すなわち、副画素PA ・PB は、同じ
書き込みパルスに対して、光学的に逆の応答を示す。
【0010】この場合の、一画素を構成する副画素PA
・PB の、書き込みパルスに対する光学応答特性(光透
過率)を図9に示す。同図中のグラフaは副画素PA
特性であり、グラフbは副画素PB の光透過率を示す。
また、同図中に破線で示すグラフa’およびb’は、周
辺温度が変化したときの上記副画素PA ・PB の光透過
率である。
【0011】同図から分かるように、副画素PA ・PB
の光学応答特性、すなわち電圧に対する光透過率は、温
度変化によって、互いに逆方向にシフトする。つまり、
グラフaとグラフa’とを比較することから明らかなよ
うに、副画素PA の光透過率は、この温度変化によって
増加する方向へシフトする。一方、副画素PB の光透過
率は、グラフbとグラフb’とを比較することから明ら
かなように、この温度変化によって減少する方向へシフ
トする。
【0012】この従来の方法では、例えば、画素で中間
調の透過率I4 を得るために、副画素PA に対して電圧
A を、副画素PB に対して電圧VB を印加する。これ
により、副画素PA は透過率I4 を示し、また副画素P
B も透過率I4 を示すので、画素P全体で、所望の通
り、透過率I4 が得られる。
【0013】一方、温度変化等により光学応答特性がシ
フトしてしまった場合は、同じ印加電圧VA 、VB に対
して、図9より分かるとおり、副画素PA では、透過率
4+ΔIが得られ、副画素PB では、透過率I4 −Δ
Iが得られる。そのため、副画素PA ・PB よりなる画
素P全体を見た場合には、上記と同じく、透過率I4
得られる。すなわち、この従来の方法によれば、温度や
特性ばらつきによって生じた、光学応答特性のばらつき
を補償することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−27719号公報および特開平5−27720号公
報に開示されている方法では、一つの画素を、例えば二
つの副画素に分割する必要がある。それゆえに、旧来の
表示装置と同じ分解能を得ようとすると、例えば、旧来
の表示装置の画素の約半分の大きさの副画素が、旧来の
画素数の二倍の数だけ必要となる。
【0015】結果として、旧来の表示装置と比べて、よ
り微細な電極加工が必要となり、コスト増の要因とな
る。また、走査側電極の電極取り出し数が二倍となるの
で、走査側ドライバの数が二倍必要となり、これも、コ
ストを大幅に増加させる要因となる。
【0016】特に、第2の書き込みパルスで所定の中間
調に応じて安定状態を書き込む際に、行選択期間を短く
するために、二つの副画素に同時に第2の書き込みパル
スを印加しようとすると、二つの副画素に対応する行電
極だけでなく、列電極までをも異ならせねばならず、こ
の場合、更に電極の微細加工が必要となり、情報信号側
ドライバの数も二倍必要となる。
【0017】本発明は上記した問題を鑑みなされたもの
で、コストを増大させることなく、安定した階調表示が
可能な液晶表示装置を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の液晶表示装置は、各画素が、明状
態および暗状態の他に、少なくとも1つの中間調表示状
態を取り得る液晶表示装置において、nを自然数とする
と、連続する第1および第2のフレームにおいて、第1
のフレームでは第(2n−1)行の走査電極と第2n行
の走査電極とが同時に選択され、第2のフレームでは第
2n行の走査電極と第(2n+1)行の走査電極とが同
時に選択され、選択期間において、同時に選択される2
本の走査電極に、同じデータ電圧に対する各走査電極上
の画素の光学応答特性を、温度変化に対して互いに逆方
向にシフトさせる走査電圧が印加されることを特徴とし
ている。
【0019】上記の構成によれば、同時に選択される2
本の走査電極には、各走査電極上の画素において、同じ
データ電圧が印加されたときの光学応答特性を、温度変
化が生じた場合に互いに逆方向にシフトさせるような走
査電圧が印加される。
【0020】すなわち、上記温度変化に対して、一方の
走査電極上の画素では、例えば光透過率が増加するよう
な光学応答特性のシフトが生じ、他方の走査電極上の画
素では、例えば光透過率が減少するような光学応答特性
のシフトが生じる。
【0021】これにより、温度変化に起因する光学応答
特性のシフトが、同時に選択される隣合う2本の走査電
極上で相殺されるので、周辺温度の変化等に対する液晶
表示装置の光学応答特性の変動を抑制することができ、
安定した中間調表示が可能となる。
【0022】ただし、走査電極を2本ずつ同時に選択す
ることにより、1フレームにおける実質的な解像度が本
来の解像度の2分の1になってしまう。そこで、第1の
フレームでは、例えば、第1・第2行、第3・第4行、
第5・第6行…の組合せによって、走査電極を2本ずつ
同時に選択し、第2のフレームでは、上記の組合せとは
異なる組合せ、すなわち、第2・第3行、第4・第5
行、第6・第7行…の組合せによって、走査電極を2本
ずつ同時に選択する。
【0023】このように、1フレーム毎に、同時に選択
する走査電極の組合せを異ならせることにより、電極の
本数を増やさずに、人間の目が感じる解像度を向上させ
ることができる。この結果、製造コストを増大させず
に、フリッカのない良好な階調表示を実現することが可
能となる。
【0024】請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1
記載の構成において、液晶が強誘電性液晶であり、同時
に選択される2本の走査電極の一方に対し、選択期間よ
りも前に印加されるブランキングパルスが負極性であ
り、選択期間に印加されるストロボパルスが正極性であ
り、上記2本の走査電極の他方に対し、選択期間よりも
前に印加されるブランキングパルスが正極性であり、選
択期間に印加されるストロボパルスが負極性であること
を特徴とする。
【0025】上記の構成によれば、同時に選択される2
本の走査電極に対し、選択期間よりも前に、互いに逆極
性のブランキングパルスが印加される。これにより、上
記2本の走査電極の一方に属する画素は、双安定状態の
一方としての明状態に初期化され、他方の走査電極に属
する画素は、双安定状態の他方としての暗状態に初期化
される。
【0026】さらに、上記2本の走査電極に対して選択
期間に印加されるストロボパルスが互いに逆極性である
ので、ストロボ電圧のパルス幅および波高値、データ電
圧の波形セットを適切に選ぶことにより、ある温度にお
いて、同じデータ電圧に対して上記2本の走査電極上の
画素が互いに同じ階調を示す。これにより、安定した階
調表示を実現し得る液晶表示装置を提供することが可能
となる。
【0027】請求項3記載の液晶表示装置は、請求項2
記載の構成において、上記強誘電性液晶が、印加電圧に
対する応答速度の特性曲線において極小値を持つことを
特徴とする。
【0028】請求項4記載の液晶表示装置は、請求項2
記載の構成において、明状態、暗状態、および中間調表
示状態の各階調に対応するデータ電圧の波形が、以下の
3つの条件、 イ)各波形における直流成分の平均が0であること、 ロ)すべての波形の実効値が互いに等しいこと、 ハ)すべての波形の極性変化の時間的振る舞いが互いに
等しいこと、を満たすことを特徴とする。
【0029】画素における強誘電性液晶のスイッチング
特性は、メインのスイッチングパルス(ストロボパルス
とデータ電圧との合成パルス)の形状のみならず、スイ
ッチングパルスの前のプレパルスの形状にも影響され
る。上記の条件を満たすデータ電圧波形セットを用いる
と、選択期間のスイッチングが、非選択期間(特に選択
期間前後)のデータ電圧波形に影響されることが抑制さ
れ、安定した階調表示が可能となる。
【0030】請求項5記載の液晶表示装置は、請求項2
記載の構成において、選択期間において、同時に選択さ
れる2本の走査電極にそれぞれ印加されるストロボパル
スのパルス幅が、互いに異なることを特徴とする。
【0031】上記のように、2本の走査電極に印加する
ストロボパルスのパルス幅をそれぞれ適切に選ぶことに
より、同じデータ電圧に対して、上記2本の走査電極上
の画素が示す透過率を等しくすることができる。これに
より、安定した階調表示を実現する液晶表示装置を提供
することが可能となる。
【0032】請求項6記載の液晶表示装置は、請求項2
記載の構成において、選択期間において、同時に選択さ
れる2本の走査電極にそれぞれ印加されるストロボパル
スの波高値が、互いに異なることを特徴とする。
【0033】上記のように、2本の走査電極に印加する
ストロボパルスの波高値をそれぞれ適切に選ぶことによ
り、同じデータ電圧に対して、上記2本の走査電極上の
画素が示す透過率を等しくすることができる。これによ
り、安定した階調表示を実現する液晶表示装置を提供す
ることが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。
【0035】本実施形態に係る液晶表示装置は、対角
5.5インチの単純マトリクス方式の強誘電性液晶ディ
スプレイであり、図2に示すような液晶パネルを有す
る。この液晶パネルは、互いに対向する2枚の透光性の
基板2・3を備えている。基板2・3は、例えばガラス
基板等により実現することができる。
【0036】基板2の表面には、例えばインジウム錫酸
化物(以降、ITOと称する)等からなる複数の透明な
信号電極S…が互いに平行に配置されている。これらの
信号電極S…は、例えば酸化シリコン(SiO2)からなる透
明な絶縁膜4により被覆されている。
【0037】一方、基板3の表面には、例えばITOか
らなる複数の透明な走査電極L…が信号電極S…と直交
する方向に、互いに平行に配置されている。これらの走
査電極L…は、絶縁膜4と同じ材料からなる透明な絶縁
膜5で被覆されている。
【0038】上記の絶縁膜4・5上には、ラビング処理
などの一軸配向処理が施された配向膜6・7がそれぞれ
形成されている。配向膜6・7としては、例えばポリビ
ニルアルコール等が用いられる。
【0039】強誘電性液晶8は、配向膜6・7が対向す
るようにして封止剤9で貼り合わされた基板2・3の間
隙に充填されて液晶層を形成している。強誘電性液晶8
は、封止剤9に設けられた図示しない注入口から注入さ
れ、その注入口が封止されることにより封入される。
【0040】基板2・3の各々の外側には、2枚の偏光
板10・11が、その偏光軸が互いに直交するように配
置されている。
【0041】強誘電性液晶8としては、印加電圧に対す
る応答速度の特性(τ−V特性)が極小値を持つ材料を
用いる。市販されている範囲では、例えばメルク(Merc
k) 社製のSCE8(商品名)等を適用することができ
る。強誘電性液晶8の配向状態は、C2U配向とする。
【0042】各画素は、十分なマイナス電圧を与えられ
ると黒(暗)状態に、十分なプラス電圧を与えられると
白(明)状態を示す。さらに、データ電圧に応じて白表
示ドメインと黒表示ドメインとの混在比が変化すること
により、白表示および黒表示の他に、2階調の中間調表
示を行うことが可能である。すなわち、この液晶ディス
プレイにおいて、各画素は、合計4階調の表示が可能で
ある。なお、上記2階調の中間調を実現するためのデー
タ電圧の波形等については、後に詳述する。
【0043】図3は、上記液晶表示装置の駆動系の概略
構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、図
3に示すように、互いに平行に配置された241本の走
査電極L1 ・L2 ・L3 …L241 と、これらの走査電極
に直交し、且つ互いに平行に配置された320本の信号
電極S1 ・S2 ・S3 …S320 とを備えている。走査電
極のうち、走査電極L1 と走査電極L241 とを除く走査
電極L2 ・L3 …L240 が、実際の有効表示エリアとし
て用いられる。
【0044】走査電極L1 …および信号電極S1 …をそ
れぞれ駆動するために、走査電極駆動回路11および信
号電極駆動回路12が設けられている。走査電極駆動回
路11および信号電極駆動回路12は、駆動電圧発生回
路14から与えられる駆動電圧を、外部ブロックからの
コントロール信号に基づいて制御し、走査電圧およびデ
ータ電圧として、走査電極L1 …および信号電極S1
へ印加する。
【0045】ここで、走査電極駆動回路11から走査電
極L1 ・L2 ・L3 …へ印加される走査電圧の波形を、
図1に示す。
【0046】同図に示すように、連続する2つの表示フ
レームを第1フレームおよび第2フレームとすると、第
1フレームにおいて、まず、隣合う2本の走査電極L1
・L2 が同時に選択され、これらの走査電極L1 ・L2
上の画素に対して表示情報の書き込みが行われる。な
お、ここでは、走査電極L1 へ印加されるストロボパル
スは負極性、走査電極L2 へ印加されるストロボパルス
は正極性である。次の選択期間では、走査電極L3 ・L
4 が同時に選択され、これらの走査電極L3 ・L4 上の
画素に対して表示情報の書き込みが行われる。
【0047】以降、同様にして、各選択期間において、
走査電極L5 ・L6 、走査電極L7・L8 …走査電極L
239 ・L240 の順に、隣合う2本ずつの走査電極が同時
に選択され、表示情報の書き込みが行われる。なお、第
1フレームでは走査電極L241 は選択されない。
【0048】第2フレームでは、走査電極L1 は選択さ
れず、まず、走査電極L2 ・L3 が同時に選択され、こ
れらの走査電極上の画素に対して表示情報の書き込みが
行われる。さらに次の選択期間に、走査電極L4 ・L5
が同時に選択され、これらの走査電極上の画素に対して
表示情報の書き込みが行われる。以降、同様にして、各
選択期間において、走査電極L6 ・L7 、走査電極L8
・L9 …走査電極L240 ・L241 の順に、隣合う2本ず
つの走査電極が同時に選択され、表示情報の書き込みが
行われる。
【0049】以降、走査電極駆動回路11は、奇数フレ
ームでは上記第1フレームと同様の走査電圧を印加し、
偶数フレームでは上記第2フレームと同様の走査電圧を
印加する。
【0050】なお、ここでは、走査電極L2 ないし走査
電極L240 を有効表示エリアとし、第1フレームでは走
査電極L241 を、第2フレームでは走査電極L1 を選択
しない方法を採用した。しかし、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、第1フレームの最初の選択
期間に走査電極L1 のみを選択し、以降の各選択期間に
おいて、走査電極L2 ・L3 、走査電極L4 ・L5 …走
査電極L240 ・L241を順に選択し、第2フレームで
は、走査電極L1 ・L2 、走査電極L3 ・L4 …走査電
極L239 ・L240 を順次選択し、第2フレームの最後の
選択期間に走査電極L241 のみを選択するような駆動方
法を用いても良い。なお、走査電極の数は奇数に限ら
ず、偶数であっても良い。
【0051】ここで、同時に選択される2本の走査電極
に印加される走査電圧について、図1を参照しながらさ
らに詳しく説明する。ここでは、第1フレームにおける
走査電極L3 ・L4 の組合せに着目する。
【0052】走査電極L3 には、図1に示すように、第
1フレームの選択期間よりも前に、プラス極性のブラン
キングパルスが印加され、選択期間においてマイナス極
性のストロボパルスが印加される。このとき、プラス極
性のブランキングパルスにより、走査電極L3 上の画素
は、すべて白(明)状態にリセットされる。その後、マ
イナス極性のストロボパルスとデータ電圧との合成波形
により、走査電極L3上の画素は、所定の階調に書き込
まれる。
【0053】ブランキングパルスのパルス幅は、選択期
間の長さに等しく、ストロボパルスのパルス幅は、選択
期間の長さの半分である。なお、ブラキングパルスの波
高値Vb は、ストロボパルスの波高値Vs の半分であ
る。すなわち、走査電圧は、1フレーム期間における直
流成分の平均が0である。
【0054】一方、走査電極L4 には、マイナス極性の
ブランキングパルスとプラス極性のストロボパルスとが
印加される。このとき、マイナス極性のブランキングパ
ルスにより、走査電極L4 上の画素は、すべて黒(暗)
状態にリセットされる。その後、プラス極性のストロボ
パルスとデータ電圧との合成波形により、走査電極L4
上の画素は、所定の階調に書き込まれる。
【0055】このとき、ストロボパルスのパルス幅、ス
トロボパルスの波高値、パルス形状、およびデータ電圧
波形等を適当に選ぶことにより、ある温度において同じ
データ電圧に対して、第1フレームにおける走査電極L
3 ・L4 のように同時に選択される2つの走査電極上の
画素を同じ階調にすることが可能となる。
【0056】例えば、1選択期間において、隣合う走査
電極L2n-1・L2nのそれぞれに対し、図4に示すよう
に、走査電圧31・32がそれぞれ印加されたとする
と、同一のデータ電圧33に対して、走査電極L2n-1
2nのそれぞれに属する画素には互いに異なる波形の画
素電圧34・35が発生する。なお、ここでは、選択期
間の長さ(T)は、単位期間(1スロット)の4倍であ
るものとする。
【0057】走査電極L2n-1において、データ電圧33
の最初の2スロットは、走査電圧31のストロボパルス
と同極性、後ろの2スロットはストロボパルスと逆極性
である。このため、データ電圧33と走査電圧31との
合成波形である画素電圧34は、τ−V特性に極小値を
持つ強誘電性液晶にとっては、画素の表示状態を書き換
えにくい波形(非書き換え波形)として作用する。
【0058】一方、走査電極L2nにおいて、データ電圧
33の最初の2スロットは、走査電圧32のストロボパ
ルスと逆極性、後ろの2スロットはストロボパルスと同
極性である。このため、データ電圧33と走査電圧32
との合成波形である画素電圧35は、τ−V特性に極小
値を持つ強誘電性液晶にとっては、画素の表示状態を書
き換えやすい波形(書き換え波形)として作用する。
【0059】すなわち、同じデータ電圧33が、走査電
極L2n-1上の画素と、走査電極L2n上の画素とにそれぞ
れ与える効果は、全く逆となる。一方で、走査電極L
2n-1上の画素と、走査電極L2n上の画素とは、ブランキ
ングパルスによって、互いに逆の表示状態(黒状態また
は白状態)に初期化されている。結果として、同じデー
タ電圧33が印加された走査電極L2n-1上の画素と、走
査電極L2n上の画素とは、同じ透過率を示す。
【0060】なお、データ電圧の駆動波形のセットとし
ては、以下の3つの条件を満たすものを用いることが好
ましい。
【0061】イ)各階調に対応するデータ電圧の波形
が、それ自身でDCバランスがとれていること、すなわ
ち、各波形における直流成分の平均が0であること。 ロ)データ電圧の実効値が互いに等しいこと。 ハ)各々のデータ電圧の極性変化の仕方が互いに等しい
こと。
【0062】上記イ)の条件が満たされることにより、
液晶材料の劣化が防止される。
【0063】また、ロ)の条件が満たされることによ
り、非選択期間の表示が安定するという効果がある。す
なわち、強誘電性液晶は、全明状態の白輝度レベルおよ
び全暗状態の黒輝度レベルは、非選択期間に液晶に印加
されているデータ電圧波形の実効値によって若干変化す
るという性質を持つ。なお、この性質は、特に、印加電
圧に対する応答速度が極小値を持つ強誘電性液晶におい
て、顕著である。このため、もしもデータ電圧波形の実
効値が各波形において異なれば、例えば同じ明状態を表
示する場合においても、非選択期間中に液晶に印加され
るデータ電圧波形の種類によってその輝度が異なること
となる。しかし、データ電圧の駆動波形の実効値が互い
に等しければ、非選択期間のデータ電圧波形に関わら
ず、輝度が変化することなく安定した表示が可能とな
る。
【0064】また、ハ)の条件が満たされることによ
り、選択期間のスイッチングが、非選択期間(特に選択
期間前後)のデータ電圧波形に影響されることを低減す
ることができる。強誘電性液晶では、選択期間に所望の
階調状態に書き込みがなされた後、例えば選択期間の後
の非選択期間のデータ電圧波形によっては、この階調状
態が維持されずに不安定になるという現象が見られるこ
とがある。また、波形の種類によって、その不安定性も
変化する。このような階調状態の不安定性は、特に、印
加電圧に対する応答速度の特性曲線において極小値を持
つ強誘電性液晶で顕著に見られる。これに対して、ハ)
の条件が満たされるデータ電圧波形セットを用いること
により、階調状態が不安定になる現象の発現を、大きく
低減することができる。
【0065】ここで、上記のイ)〜ハ)の3つの条件を
満たすデータ電圧波形セットの一例について説明する。
本実施形態の液晶パネルでは、各画素は、白(明)表示
状態、黒(暗)表示状態、および2段階の中間調表示状
態の、合計4階調の表示が可能であり、上記の3つの条
件を満たすデータ電圧波形セットとして、図5(a)な
いし(d)にそれぞれ示すような、これら4階調に対応
した波形のセットを用いる。
【0066】つまり、図5(a)ないし(d)に示す4
つのデータ電圧波形は、DCバランスがとれており、実
効値が互いに等しい。また、これら4つの波形を互いに
比較することから明らかなように、これらの波形はすべ
て正極性から負極性へ変化しており、極性変化の仕方が
互いに等しいことが分かる。なお、極性変化のタイミン
グは必ずしも同じである必要はない。
【0067】図5(a)に示す波形は、正極性のストロ
ボパルスとの組合せによって、画素の表示状態をスイッ
チする書き換え波形を生じる一方、負極性のストロボパ
ルスとの組合せでは、画素の表示状態を保持する非書き
換え波形を生じる。ストロボパルスとしては、図6に示
すような波形が用いられる。
【0068】図5(b)に示す波形は、図6の走査電圧
波形との組合せにより、画素内に、黒表示ドメインと白
表示ドメインとが混在する状態を与える。このとき、黒
表示ドメインと白表示ドメインとの混在比は約1:2で
あり、画素全体として、65%前後の中間調状態が得ら
れる。
【0069】図5(c)に示す波形は、図6の走査電圧
波形との組合せにより、画素内に、黒表示ドメインと白
表示ドメインとが混在する状態を与える。このとき、黒
表示ドメインと白表示ドメインとの混在比は約2:1で
あり、画素全体として、30%前後の中間調状態が得ら
れる。
【0070】図5(d)に示す波形は、図6に示される
ような正極性のストロボパルスとの組合せによって、画
素の表示状態を保持する非書き換え波形を生じる一方、
負極性のストロボパルスとの組合せでは、画素の表示状
態をスイッチする書き換え波形を生じる。
【0071】図6に示す走査電圧波形は、走査電極LA
に対しては、選択期間の後半の2スロットと、選択期間
直後の1スロットとの合計3スロット分のパルス幅を持
つストロボパルスが印加される。一方、走査電極LB
対しては、選択期間の後半の2スロットのみにストロボ
パルスが印加される。
【0072】走査電極LA へ印加されるブランキングパ
ルスの波高値Vb は、ストロボパルスの波高値Vs の1
/2であり、ブランキングパルスのパルス幅は、選択期
間の長さTの3/2倍である。一方、走査電極LB へ印
加されるブランキングパルスのパルス幅は、選択期間の
長さTと等しい。
【0073】この他に、同時に選択される2本の走査電
極へ与えるストロボパルスの波高値を互いに異ならせる
ことも、同じデータ電圧に対して、これら2本の走査電
極上の画素の透過率を等しくするために有効である。
【0074】以上のように、本実施形態の液晶表示装置
は、各フレームにおいて走査電極が2本ずつ順次選択さ
れるように構成されているので、1フレーム内では、実
質的な表示解像度が本来の半分となってしまう。
【0075】しかし、上述のように、1フレーム毎に、
同時に選択する2本の走査電極の組合せを異ならせるこ
とにより、電極の本数を増大させることなく、人間の目
に感じる表示解像度を向上させることができる。この結
果、フリッカが無く、温度変化によって透過率が変化し
ない安定した階調表示をパネル全面で得ることができ
る。
【0076】ここで、本実施形態の液晶ディスプレイに
おいて、25.0℃にて約45%の透過率を与えるデー
タ電圧を印加しながら周辺温度を変化させる実験を行っ
たところ、図7のグラフAに示すように、±1℃の温度
変化に対して、ほとんど透過率が変動しないという効果
が確かめられた。このとき、パネル内の温度むらを測定
したところ、約±0.8℃であった。
【0077】本実施形態の液晶ディスプレイとの比較の
ために、同様の強誘電性液晶パネルを用いて、従来技術
と同様の駆動を行った。すなわち、連続する2つのフレ
ームの第1フレームにおいて、最初の選択期間に、走査
電極の第1・第2行を同時に選択し、表示情報の書き込
みを行ったが、これらの走査電極の両方に対して、極
性、波高値、パルス幅、および波形のすべてが等しいス
トロボパルスを同時に印加した。
【0078】続く選択期間には、第3・第4行の走査電
極を同時に選択し、以降、第5・第6行、第7・第8
行、…というように、同じストロボ電圧を印加すること
によって走査電極を2本ずつ順次選択し、表示情報の書
き込みを行った。
【0079】このようにすべての走査電極を選択した
後、第2フレームでは、第1行は選択せず、第2・第3
行、第4・第5行、…というように、第1フレームとは
異なる組合せで、走査電極を2本ずつ選択した。なお、
第2フレームにおいても、選択した2本の走査電極に対
しては、極性、波高値、パルス幅、および波形のすべて
が等しいストロボパルスを同時に印加した。
【0080】この比較例では、パネル内の温度むらによ
る透過率の変化が相殺されなかったので、図7のグラフ
Bに示すように、±1℃の温度変化に対して透過率が大
きく変動してしまった。なお、パネル内の温度むらを測
定したところ、約±0.8℃であった。
【0081】このことから、本実施形態の液晶ディスプ
レイでは、周辺温度の変化等によってパネル内に温度む
らが発生した場合でも、従来技術と比較して、透過率の
変動が非常に小さく抑制され、安定した階調表示が可能
であることが分かる。
【0082】また、本実施形態の液晶ディスプレイで
は、従来技術のように一画素を複数の副画素にて形成す
る構成ではないので、電極の本数を増加させたり、電極
を細く形成するような必要がない。この結果、製造コス
トを増加させずに、安定した階調表示が可能な液晶表示
装置を提供できるという効果を奏する。
【0083】なお、上記した実施の形態は、本発明を限
定するものではなく、発明の範囲内で種々の変更が可能
である。
【0084】例えば、上記では、単純マトリクス型の強
誘電性液晶ディスプレイとして本発明の液晶表示装置を
実施する例を採り上げたが、TFT駆動型の液晶表示装
置に本発明を適用することもできる。さらに、液晶モー
ドも強誘電性液晶に限定されるものではない。
【0085】また、走査電圧および信号電圧の波形も、
上記で説明した波形のみに限定されるものではなく、階
調数等に応じて種々の波形を用いることができる。
【0086】さらに、本発明は、時間分割階調(Tempora
l Dither) または画素分割階調(Spatial Dither)等の技
術と組み合わせることにより、さらに多階調の表示を実
現することが可能となる。
【0087】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の液晶表示
装置は、nを自然数とすると、連続する第1および第2
のフレームにおいて、第1のフレームでは第(2n−
1)行の走査電極と第2n行の走査電極とが同時に選択
され、第2のフレームでは第2n行の走査電極と第(2
n+1)行の走査電極とが同時に選択され、選択期間に
おいて、同時に選択される2本の走査電極に、同じデー
タ電圧に対する各走査電極上の画素の光学応答特性を、
温度変化に対して互いに逆方向にシフトさせる走査電圧
が印加される構成である。
【0088】これにより、温度変化に起因する光学応答
特性のシフトが、同時に選択される隣合う2本の走査電
極上で相殺されるので、周辺温度の変化等に対する液晶
表示装置の光学応答特性の変動を抑制することができ
る。また、1フレーム毎に、同時に選択する走査電極の
組合せを異ならせることにより、電極の本数を増やさず
に、人間の目が感じる解像度を向上させることができ
る。この結果、製造コストを増大させずに、フリッカの
ない良好な階調表示を実現できるという効果を奏する。
【0089】請求項2記載の液晶表示装置は、液晶が、
印加電圧に対する応答速度の特性曲線において極小値を
持つ強誘電性液晶であり、同時に選択される2本の走査
電極の一方に対し、選択期間よりも前に印加されるブラ
ンキングパルスが負極性であり、選択期間に印加される
ストロボパルスが正極性であり、上記2本の走査電極の
他方に対し、選択期間よりも前に印加されるブランキン
グパルスが正極性であり、選択期間に印加されるストロ
ボパルスが負極性である構成である。
【0090】これにより、同じデータ電圧に対して上記
2本の走査電極上の画素が互いに同じ階調を示すので、
さらに安定した階調表示を実現し得る液晶表示装置を提
供できるという効果を奏する。
【0091】請求項3記載の液晶表示装置は、強誘電性
液晶が、印加電圧に対する応答速度の特性曲線において
極小値を持つ構成である。
【0092】これにより、同じデータ電圧に対して上記
2本の走査電極上の画素が互いに同じ階調を示すので、
さらに安定した階調表示を実現し得る液晶表示装置を提
供できるという効果を奏する。
【0093】請求項4記載の液晶表示装置は、明状態、
暗状態、および中間調表示状態の各階調に対応するデー
タ電圧の波形が、以下の3つの条件、 イ)各波形における直流成分の平均が0であること、 ロ)すべての波形の実効値が互いに等しいこと、 ハ)すべての波形の極性変化の時間的振る舞いが互いに
等しいこと、を満たす構成である。
【0094】これにより、選択期間のスイッチングが、
非選択期間(特に選択期間前後)のデータ電圧波形に影
響されることが抑制され、さらに安定した階調表示が可
能となるという効果を奏する。
【0095】請求項5記載の液晶表示装置は、選択期間
において、同時に選択される2本の走査電極にそれぞれ
印加されるストロボパルスのパルス幅が、互いに異なる
構成である。
【0096】これにより、さらに安定した階調表示を実
現する液晶表示装置を提供できるという効果を奏する。
【0097】請求項6記載の液晶表示装置は、選択期間
において、同時に選択される2本の走査電極にそれぞれ
印加されるストロボパルスの波高値が、互いに異なる構
成である。
【0098】これにより、さらに安定した階調表示を実
現する液晶表示装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶ディスプレイに
おいて、走査電極駆動回路から走査電極へ印加される走
査電圧を示す波形図である。
【図2】上記液晶ディスプレイが備える液晶パネルの概
略構成を示す断面図である。
【図3】上記液晶ディスプレイの駆動系の概略構成を示
すブロック図である。
【図4】同時に選択される2本の走査電極に対して選択
期間に印加される走査電圧の波形と、あるデータ電圧の
波形と、上記走査電圧およびデータ電圧の組合せによっ
て画素に生じる画素電圧の波形とを示す波形図である。
【図5】同図(a)ないし(d)は、各階調に対応した
データ電圧の波形の一例を示す波形図である。
【図6】同時に選択される2本の走査電極に印加される
走査電圧の変形例を示す波形図である。
【図7】上記液晶ディスプレイの光学応答特性(光透過
率)の温度依存性を、比較例と対比させて示すグラフで
ある。
【図8】従来の強誘電性液晶ディスプレイにおいて、中
間調を含む階調表示を実現するための画素構成の一例を
示す説明図である。
【図9】従来の強誘電性液晶ディスプレイにおいて、光
学応答特性が温度変化に応じてシフトする様子を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 … 走査電極 S1 … 信号電極 8 強誘電性液晶 11 走査電極駆動回路 12 信号電極駆動回路
フロントページの続き (71)出願人 390040604 イギリス国 THE SECRETARY OF ST ATE FOR DEFENCE IN HER BRITANNIC MAJES TY’S GOVERNMENT OF THE UNETED KINGDOM OF GREAT BRITAIN AN D NORTHERN IRELAND イギリス国 ハンプシャー ジーユー14 0エルエックス ファーンボロー アイヴ ェリー ロード(番地なし) ディフェン ス エヴァリュエイション アンド リサ ーチ エージェンシー (72)発明者 田川 晶 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 野々村 啓作 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 ポール ボネット イギリス国,オックスフォード オー・エ ックス・4 4・エックス・エックス,リ トルモァ,フェザント ウォーク 99 (72)発明者 マイケル ジョン タウラー イギリス国,オックスフォード オー・エ ックス・2 9・エー・エル,ボトリー, ザ・ガース 20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各画素が、明状態および暗状態の他に、少
    なくとも1つの中間調表示状態を取り得る液晶表示装置
    において、 nを自然数とすると、連続する第1および第2のフレー
    ムにおいて、第1のフレームでは第(2n−1)行の走
    査電極と第2n行の走査電極とが同時に選択され、第2
    のフレームでは第2n行の走査電極と第(2n+1)行
    の走査電極とが同時に選択され、 選択期間において、同時に選択される2本の走査電極
    に、同じデータ電圧に対する各走査電極上の画素の光学
    応答特性を、温度変化に対して互いに逆方向にシフトさ
    せる走査電圧が印加されることを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】上記液晶が強誘電性液晶であり、 同時に選択される2本の走査電極の一方に対し、選択期
    間よりも前に印加されるブランキングパルスが負極性で
    あり、選択期間に印加されるストロボパルスが正極性で
    あり、 上記2本の走査電極の他方に対し、選択期間よりも前に
    印加されるブランキングパルスが正極性であり、選択期
    間に印加されるストロボパルスが負極性であることを特
    徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】上記強誘電性液晶が、印加電圧に対する応
    答速度の特性曲線において極小値を持つことを特徴とす
    る請求項2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】明状態、暗状態、および中間調表示状態の
    各階調に対応するデータ電圧の波形が、以下の3つの条
    件、 イ)各波形における直流成分の平均が0であること、 ロ)すべての波形の実効値が互いに等しいこと、 ハ)すべての波形の極性変化の時間的振る舞いが互いに
    等しいこと、を満たすことを特徴とする請求項2記載の
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】選択期間において、同時に選択される2本
    の走査電極にそれぞれ印加されるストロボパルスのパル
    ス幅が、互いに異なることを特徴とする請求項2記載の
    液晶表示装置。
  6. 【請求項6】選択期間において、同時に選択される2本
    の走査電極にそれぞれ印加されるストロボパルスの波高
    値が、互いに異なることを特徴とする請求項2記載の液
    晶表示装置。
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