JP4572748B2 - 電気光学装置、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、駆動方法および電子機器 Download PDF

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本発明は、いわゆるクロストークの発生を抑える技術に関する。
電気光学材料の電気光学的な変化により表示を行う電気光学装置において、電気光学材
料として液晶を用いた場合、直流印加による劣化を防止するために交流駆動が原則となる
。ただし、正極性と負極性とで液晶に印加される電圧がなんらかの理由により異なると、
明るさの差として視認されてしまう。ここで、交流駆動の際に、1画面における各画素を
どのような極性とするかについては、面反転、走査線反転(行反転)、データ線反転(列
反転)、画素反転(ドット反転)などが挙げられる。
このうち、面反転では、極性で電圧が異なることに起因する明るさの差が、フリッカー
として視認されやすい。次に、走査線反転又はデータ線反転では、明るさの差が隣接する
画素行毎に又は画素列毎に分散するので、フリッカーとしては視認されにくくなる。さら
に、画素反転(ドット反転)では、明るさの差がすべて隣接する画素同士で分散するので
、フリッカーが最も目立たなくなる(特許文献1または特許文献2参照)。
特開平11−327518号公報 特開2001−134245号公報
ところで近年では、電気光学装置の小型化が進行して、画素ピッチが非常に狭くなって
いる。しかしながら、上記走査線反転又はデータ線反転では隣接する画素行に又は画素列
の極性が異なり、また、上記画素反転では隣接する画素の極性が異なるので、基板鉛直方
向に向かうべき電界が、基板面方向に向かってしまう結果、いわゆるディスクリネーショ
ン(液晶配向不良)が発生して、実質的な開口率が低下してしまう、という問題が発生す
る。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、このよ
うなディスクリネーションの発生を抑えるとともに、さらに近年問題となりつつある横ク
ロストークの発生も抑えることが可能な電気光学装置、駆動方法および電子機器を提供す
ることにある。
上記目的を達成するため本発明にあっては、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して複数設けられた画素と、前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、前記画素を前記走査線の延在方向に2個以上連続するもの同士でブロック化するとともに、複数の前記画素に対して共通に設けられた共通電極の印加電圧に応じた所定の電位を基準とした画素の極性が隣接するブロック同士で交互に反転するように規定し、かつ、予め定められた周期で前記ブロックの構成を変更するブロック規定回路と、前記走査線駆動回路によって選択された走査線に対応する画素の階調に応じた電圧であって、前記ブロック規回路により規定された極性の電圧のデータ信号を、前記データ線に供給するデータ線駆動回路と、を具備し、前記ブロック規定回路は、前記走査線駆動回路によっていずれかの走査線が選択されたときに、当該走査線に接続された画素について、前記極性の一方とする画素数と、前記極性の他方とする画素数とを同一とし、かつ、当該走査線について、前記延在方向に対して前記極性が互いに異なる画素同士が隣接する箇所が1箇所または2箇所となるようにブロック化するとともに、1垂直走査期間内で一の前記データ線に接続される画素をすべて同一の極性とするように規定することを特徴とする。この構成によれば、走査線の延在方向に2個以上連続するもの同士の画像では同一極性となるので、当該画素同士ではディスクリネーションの発生が抑えられる。
本発明において、前記ブロック規定回路は、前記ブロックの構成を変更する周期を1垂直走査期間とする構成としても良い。
また、前記ブロック規定回路は、複数の垂直走査期間を単位としたときに、前記画素の各々について、前記極性の一方となる回数と、前記極性の他方となる回数とが同一となるように、前記ブロック化を規定しても良い。
一方、本発明において、前記データ線駆動回路は、前記走査線駆動回路によって走査線が選択されたときに、前記複数のデータ線に対して一斉にデータ信号を供給する、いわゆる線順次構成としても良い。なお、前記画素は、画素電極と、前記画素電極に対向する共通電極とを含む画素容量と、前記データ線と前記画素電極との間で、前記走査線が選択されたときに導通状態となるスイッチング素子と、を含む構成が望ましい。
なお、本発明は、電気光学装置のみならず、電気光学装置の駆動方法としても、さらには、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形
態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、液晶パネル100、データ線駆動回路
250、走査線駆動回路350、VRAM400及び制御回路450を含む。このうち、
液晶パネル100には、18行の走査線311が、それぞれ行(X)方向に延在する一方
、24列のデータ線211が列(Y)方向に延在するように設けられている。画素110
は、18行の走査線311と24列のデータ線211との交差に対応して、それぞれ配列
している。したがって、本実施形態では、画素110が縦18行×横24列でマトリクス
状に配列するが、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
一方、液晶パネル100は、素子基板と共通電極が形成された対向基板とを一定の間隙
をもってシール材によって貼り合わせるとともに、この間隙に液晶を封止して構成となっ
ている。
図2は、液晶パネル100における画素110の電気的な構成を示す図であり、i行及
びこれに隣接する(i+1)行と、j列及びこれに隣接する(j+1)列との交差に対応
する2×2の計4画素分の構成を示している。ここで、i、(i+1)は、画素110が
配列する行を一般的に示す場合の記号であって、1以上18以下の整数であり、j、(j
+1)は、画素110が配列する列を一般的に示す場合の記号であって、1以上24以下
の整数である。
図2に示されるように、画素110においては、nチャネル型のTFT(薄膜トランジ
スタ)116のソースがデータ線211に接続されるとともに、そのドレインが画素電極
118に接続される一方、ゲートが走査線211に接続されている。
また、素子基板に形成された画素電極118に対向するように共通電極108が全画素
に対して共通に設けられる。そして、これらの画素電極118と共通電極108との間に
TN型の液晶105が挟持されている。このため、画素毎に、画素電極118、共通電極
108及び液晶105からなる画素容量が構成されることになる。
なお、共通電極108には、時間的に一定の電圧LCcomが印加されるが、この電圧(
電位)は、本実施形態では、データ信号の極性基準と一致している。ただし、後述する理
由により、極性基準よりも若干低位側に設定される場合がある。
特に図示はしないが、両基板の各対向面には、液晶分子の長軸方向が両基板間で例えば
約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる一方、両
基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられる。
画素電極118と共通電極108との間を通過する光は、画素容量に印加される電圧実
効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約90度旋光する一方、当該電圧実効値が
大きくなるにつれて、液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失する。このため
、例えば透過型において、入射側と背面側とに、それぞれ偏光軸が配向方向に一致するよ
うに偏光子を配置させると、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が最大となっ
て白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少して、つい
には透過率が最小である黒色表示になる(ノーマリーホワイトモード)。
このため、画素110では、走査線311がHレベルになると、TFT116がオンし
て、データ線211および画素電極118の間が導通状態となるので、このときのデータ
信号に応じた実効値の電圧が画素容量に保持されて、当該画素の階調が定まることになる
。なお、走査線311がLレベルになってTFT116がオフしても、電圧保持性によっ
て画素容量の電圧は保持される。
説明を再び図1に戻すと、VRAM400は、縦18行×横24列のマトリクス配列に
対応した記憶領域を有するとともに、各記憶領域に、それぞれ対応する画素110の階調
データDaを記憶する。ここで、階調データDaは、画素110の階調値(明るさ)を例
えば6ビットで指定するディジタルデータであり、表示内容に変更が生じた場合には、図
示しない上位装置によって変更後の階調データDaが書込アドレスWadとともに供給さ
れて、当該書込アドレスWadで指定された記憶領域のものが書き換えられる構成となっ
ている。
制御回路450は、液晶パネル100の垂直及び水平走査を制御する第1の機能と、上
記走査に先んじて、VRAM400から階調データDaを読み出すための読出アドレスR
adを生成する第2の機能と、読み出された階調データDaに、書込極性を指定する極性
指示信号Polを付加し、階調データDbとしてデータ線駆動回路250に供給する第3
の機能と、を主に有する。
ここで、第1の機能について詳述すると、制御回路450は、1水平走査期間を規定す
るラッチパルスLPや、スタートパルスDY、クロック信号CLY等の各種制御信号によ
って液晶パネル100の走査を制御する。なお、これらの制御信号の内容は、その都度説
明することにする。
次に、第2の機能について説明すると、制御回路450は、上記水平走査により先んじ
たタイミングにて、選択走査線311に位置する画素1行分の階調データDaを読み出す
ための読出アドレスRadを順次生成する。
また、第3の機能について説明すると、制御回路450は、本実施形態では、読み出し
た階調データDaに対応する1行分の画素110の書込極性について、フレーム番号に応
じて、本実施形態では、図5(a)から図5(h)までに示す内容でそれぞれ規定する。
すなわち、本実施形態では、行(X)方向に連続する12個の画素からなるブロックB
1、B2を規定するとともに、ブロックB1、B2同士において書込極性を異ならせ、ブ
ロックB1、B2を1フレーム毎に3画素ずつ左方にシフトさせつつ、ブロックB1、B
2の書込極性を1フレーム毎に反転させている。
なお、本実施形態において、書込極性とは、画素容量に電圧を印加するに際し、画素電
極118の電位を、共通電極108の印加電圧LCcomよりも高位側とする場合を正極性
と称し、電圧LCcomよりも低位側とする場合を負極性と称している。また、極性指示信
号Polは、本実施形態では、Hレベルであれば正極性書込を指示し、Lレベルであれば
負極性書込を指示するものとする。
制御回路450は、例えば第2フレームであれば、図5(b)に示されるように、第1
〜第3列目および第16〜第24列目の画素110について正極性書込を、第4〜第15
列目の画素110について負極性書込を、それぞれ指定し、また例えば第8フレームであ
れば、図5(h)に示されるように、第1〜第9列目および第22〜第24列目の画素1
10について負極性書込を、第10〜第21列目の画素110について正極性書込を、そ
れぞれ指定する。したがって、この制御回路450が、画素110をブロック化するとと
もに、ブロック化した画素の書込極性を規定するブロック規定回路として機能する。
走査線駆動回路350は、走査信号Y1、Y2、Y3、…、Y18を、それぞれ1行目
、2行目、3行目、…、18行目の走査線311に供給するものである。走査線駆動回路
350の詳細については、本発明と直接関連しないので省略するが、例えば図3に示され
るように、垂直走査期間の最初に供給されるとともに、クロック信号CLYの1周期に相
当するパルス幅(Hレベル)のスタートパルスDYを、当該クロック信号CLYが立ち上
がるタイミングで取り込んで、これを走査信号Y1とするとともに、この走査信号Y1を
、クロック信号CLYの1周期ずつ順次遅延させて、走査信号Y2、Y3、…、Y18と
して出力する構成となっている。なお、走査信号Y1、Y2、Y3、…、Y18のいずれ
かがHレベルになると、Hレベルになった走査信号が供給される走査線311が選択され
た状態を示している。
データ線駆動回路250は、VRAM400から読み出されるとともに極性指示信号P
olが付加された階調データDbを、1行分順次ラッチするとともに、当該ラッチした階
調データDbに応じた電圧のデータ信号X1、X2、X3、X4、…、X24を、走査線
駆動回路350によって走査線311が選択されたときに、ラッチパルスLPによって1
、2、3、4、…、24行目のデータ線211に一斉に出力するものである。
データ信号の波形と階調データDbとの関係について図3を参照して説明する。図3は
、j列目(jは1≦j≦24を満たす整数)に対応するデータ信号Xjの電圧波形を示す
図である。この階調データDbが1行j列の画素110に対応するものである場合、デー
タ線駆動回路250は、走査信号Y1がHレベルとなる期間に、ラッチした階調データD
bのうち、極性指示信号Polで正極性書込が指示されていれば、当該極性指示信号を除
く6ビットの階調データで指定された電圧Vaだけ、電圧LCcomよりも高位側電圧とす
る一方、負極性書込が指示されていれば、当該6ビットの階調データで指定された電圧V
aだけ、電圧LCcomよりも低位側電圧とする。
本実施形態では、画素の書込極性について、第1〜第8フレームに応じて図5(a)〜
図5(h)までに示す内容でそれぞれ規定するが、1フレームを単位としてみた場合には
、1〜18行の各行にわたって各列の画素の書込極性について固定的である。このため、
あるフレームにおいて1行j列の画素に正極性書込が指定された場合、j列目の画素の階
調データDaに付加される極性指示信号は、図3に示されるように当該フレーム(1F)
にわたってHレベルである。
また、図3では、隣接するフレーム同士において、極性指示信号Polが反転している
が、あるフレームにおいてj列目の画素に正極性書込が指定された場合、その前後のフレ
ームにおいてはj列目の画素に対し、正極性書込が指定される場合もあれば、負極性書込
が指定される場合もある。例えば、2列目の画素については、第5フレームにおいて負極
性書込が指定されるが、直前の第4フレームにおいて正極性書込が指定されるのに対し、
直後の第6フレームにおいて2列目の画素に正極性書込が指定される。このため、本実施
形態では、必ずしも隣接するフレーム同士において極性指示信号Polが反転するわけで
はない。
さらに、同一行にあってj列目の画素と12列(すなわち、1行を構成する画素数の半
分)だけ離間した画素は、本実施形態では、必ずj列目の画素に指定された書込極性と反
転した関係にある。このため、j列目から12列だけ離間したデータ線211に供給され
るデータ信号X(j+12)は、図4に示されるように、データ信号Xjと論理反転の関
係となる。なお、ここでいう(j+12)は、jが13以上24以下の整数であれば、当
該jから12を引いた値を意味する。
次に、本実施形態に係る電気光学装置10の書き込みについて説明する。
第1フレームでは図5(a)に示されるように、各行において1〜12列目の画素11
0が正極性書込となり、13〜24列目の画素が負極性書込となるので、縦18行×横2
4列の全画素でみれば、図6(a)に示されるように、左半分が正極性書込となり、右半
分が負極性書込となる。
続いて、第2フレームでは図5(b)に示されるように、各行において1〜3列目及び
16〜24列目の画素110が正極性書込となり、4〜15列目の画素が負極性書込とな
るので、縦18行×横24列の全画素の書込極性は、図6(b)に示される通りとなる。
以下同様に、第3から第8までのフレームについても、縦18行×横24列の全画素の
書込極性は、それぞれ図6(c)、図6(d)および図7(e)から図7(h)までに示
される通りとなる。
ここで、いずれのフレームにおいても、行方向において12個連続する画素110同士
が同一極性となるだけでなく、これら同一極性となる画素列が各行同士で同一であるので
、極性が異なるためにディスクリネーションが発生する可能性のある画素境界は、第1〜
第8フレームでは、図6(a)〜図6(d)及び図7(e)〜図7(h)において▲が指
す太線で示されるように、列方向に1または2つのみである。
さらに、この画素境界は、フレーム毎に移動するので、仮にディスクリネーションが発
生したとしても、ディスクリネーションによる表示品位の劣化部分としては視認されにく
い。
くわえて、本実施形態では、1水平走査期間において正極性書込となる画素数と負極性
書込となる画素数とが常に同一であるので、いわゆる横クロストークの発生が抑えられる
。ここで、横クロストークとは、例えば、ノーマリーホワイトモードにおいて中間調の灰
色を背景として、黒色および白色領域をそれぞれウィンドウ表示しようとする場合、図1
0に示されるように、黒色領域とは横(水平走査)方向に隣接する灰色領域がやや明るく
なり、白色領域とは横方向に隣接する灰色領域がやや暗くなる現象をいう。
このような横クロストークが発生する原因について説明すると、図3に示される画素1
10の構成を、1行分の等価回路でみると、図11(a)に示される通りとなる。ここで
、共通電極108は、少なからず抵抗成分を有している。この図11(a)については、
各列を同一の階調値とさせる場合、図11(b)に示されるように簡略化することができ
る。すなわち、TFT116については、理想的なスイッチに置き換える一方、画素電極
118をまとめてノードAとし、これらの画素電極118に対向する共通電極108をノ
ードBとしている。
ここで、同一走査線(ライン)311に対応する画素の書込極性がすべて同一であると
、図11(c)に示されるように、走査信号YiがHレベルとなって、ノードAが例えば
負極性の電圧(LCcom−Va)から正極性の電圧(LCcom+Va)に転じると、ノードB
にスパイク状のノイズが現れる。
このノイズが収束しないうちに、i行目の走査線の選択が終了して走査信号YiがLレ
ベルに変化すると、ノードAおよびノードBの間の電圧、すなわち、画素容量に保持され
る電圧は、目標値よりも少なくなってしまう。
ノーマリーホワイトモードであれば、ノイズは、中間調の灰色を表示する場合よりも、
黒色を表示する方が大きく、反対に、白色を表示する方が小さいので、図10に示される
ような横クロストークが発生するのである。
これに対し、本実施形態では、1水平走査期間において正極性書込となる画素数と負極
性書込となる画素数とが常に同一であるので、正極性、負極性の一方から他方に変化する
ことによるノイズと、正極性、負極性の他方から一方に変化することによるノイズとが発
生し、両ノイズが互いに打ち消し合って、ノードBの電圧変動を十分小さく抑えることが
できる。このため、本実施形態では、横クロストークの発生をも抑えることが可能となる
のである。
また、本実施形態では、すべての画素110において、8フレームを1単位としてみた
とき、正極性書込の回数と負極性書込の回数とが4回ずつとなるので、直流成分が画素容
量に印加されることはない。
なお、上述した実施形態では、図5(a)から図5(h)までに示されるような順番で
、ブロック化とともに書込極性を規定したが、この順番は任意である。例えば、図5(a
)→図5(c)→図5(e)→図5(g)→図5(b)→図5(d)→図5(f)→図5
(h)→(図5(a))というような順番であっても良い。
また、本実施形態では、図5(a)から図5(h)までに示されるような順番で、ブロ
ックとともに書込極性を変更する周期は1フレームとしたが、例えば1/2フレーム(9
水平走査期間)や、2フレームとしても良い。さらに、例えば図8(a)から図8(d)
までに示されるようにブロックとともに書込極性を規定しても良い。ただし、同極性とな
る画素をなるべく多くした状態で交流駆動するという観点からいえば、実施形態のように
1フレーム(1垂直走査期間)が望ましいと考える。
いずれにしても、行(X)方向に2以上の連続する画素をブロックとするとともに、隣
接するブロック同士で書込極性が交互に反転するように規定するとともに、ブロックの境
界部分が固定化されないように、かつ、各画素容量に直流成分が印加されないように1水
平走査期間以上の周期でブロックを変更する構成とすれば良い。また、同一フレーム内で
1行乃至複数行単位でブロックを変更しても良い。このとき、1水平走査期間において正
極性書込となる画素数と負極性書込となる画素数とを同一とすれば、上述したように横ク
ロストークの発生を抑えることも可能となる。
TFT116では、そのゲート・ドレイン間の寄生容量に起因して、オンからオフ時に
ドレイン(画素電極118)の電位が低下する現象(プッシュダウン、突き抜け、フィー
ルドスルーなどと呼ばれる)が発生する。
液晶の劣化を防止するために、画素容量を交流駆動することが原則であるので、共通電
極108に対して高位側(正極性)と低位側(負極性)とを交互に書き込みをするが、こ
のときの高位側電圧と低位側電圧との中間値を電圧LCcomに設定した状態で、交互書き
込みをすると、プッシュダウンのために、画素容量の電圧実効値は、負極性書込の方が正
極性書込よりも大きくなってしまう。このため、正極性・負極性の交互書き込みをしても
画素容量の電圧実効値が互いに等しくなるように、共通電極108に印加する電圧LCco
mを、データ信号の振幅基準である中間値よりも若干低下させて設定する場合がある。
また、オフ時におけるTFT116を介した画素容量からの電荷リークの影響を少なく
するために、蓄積容量を画素毎に別途設けても良い。
実施形態では、電圧無印加状態において白色を表示するノーマリーホワイトモードとし
たが、電圧無印加状態において黒色を表示するノーマリーブラックモードとしても良い。
また、階調データDaは6ビットとしたが、これによりも少ビットにして低階調表示と
しても良いし、これよりも他ビットにして高階調表示としても良い。さらに、R(赤)、
G(緑)、B(青)の3画素、または、4原色以上の画素で1ドットを構成して、カラー
表示を行うとしても良い。カラー表示を行う場合、1ドットを構成する画素同士において
同一極性となる構成が望ましいので、ブロック化するに際しては、1ドットを構成する画
素においてブロックの境界が発生しないようにする。
液晶パネル100は透過型に限られず、反射型や、両者の中間的な半透過半反射型であ
っても良い。さらに、TN型に限られず、STN型やなど、分子の長軸方向と短軸方向と
で可視光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を一定の分子配列の液晶(ホスト)に溶
解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたゲストホスト型などの液晶を用いても良
い。くわえて、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電
圧印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオト
ロピック配向)の構成や、いわゆるIPS(面内スイッチング方式、FSSを含む)方式
としても良い。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置10を表示装置として有する電子機器につ
いて説明する。図9は、実施形態に係る電気光学装置10を用いた携帯電話1200の構
成を示す斜視部である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した液晶パネル100を備えるものである
。なお、電気光学装置10のうち、液晶パネル100以外の構成要素については電話器に
内蔵されるので、外観としては現れない。
なお、電気光学装置10が適用される電子機器としては、図9に示される携帯電話の他
にも、デジタルスチルカメラや、ノートパソコン、液晶テレビ、ビューファインダ型(ま
たはモニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、
電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネル
を備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示装置として、上
述した電気光学装置10が適用可能であることは言うまでもない。そして、いずれの電子
機器においても、表示品位の低下を抑えた高品位の表示が実現されることになる。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における各信号を示す図である。 同電気光学装置における各信号を示す図である。 第1〜第8フレームにおける1行分の書込極性を示す図である。 同電気光学装置の全画素における書込極性を示す図である。 同電気光学装置の全画素における書込極性を示す図である。 1行分の書込極性を示す別列である。 同電気光学装置を用いた携帯電話の構成を示す図である。 横クロストークによる表示品位の低下を説明するための図である。 縦クロストークによる表示品位の低下を説明するための図である。
符号の説明
10…電気光学装置、108…共通電極、110…画素、116…TFT、118…画
素電極、211…データ線、250…データ線駆動回路、311…走査線、350…走査
線駆動回路、400…VRAM、450…制御回路、1200…携帯電話

Claims (7)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して複数設けられた画素と、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    前記画素を前記走査線の延在方向に2個以上連続するもの同士でブロック化するとともに、複数の前記画素に対して共通に設けられた共通電極の印加電圧に応じた所定の電位を基準とした画素の極性が隣接するブロック同士で交互に反転するように規定し、かつ、予め定められた周期で前記ブロックの構成を変更するブロック規定回路と、
    前記走査線駆動回路によって選択された走査線に対応する画素の階調に応じた電圧であって、前記ブロック規回路により規定された極性の電圧のデータ信号を、前記データ線に供給するデータ線駆動回路と、
    を具備し、
    前記ブロック規定回路は、
    前記走査線駆動回路によっていずれかの走査線が選択されたときに、当該走査線に接続された画素について、前記極性の一方とする画素数と、前記極性の他方とする画素数とを同一とし、かつ、当該走査線について、前記延在方向に対して前記極性が互いに異なる画素同士が隣接する箇所が1箇所または2箇所となるようにブロック化するとともに、
    1垂直走査期間内で一の前記データ線に接続される画素をすべて同一の極性とするように規定する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記ブロック規定回路は、
    前記ブロックの構成を変更する周期を1垂直走査期間とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 記ブロック規定回路は、
    複数の垂直走査期間を単位としたときに、
    前記画素の各々について、前記極性の一方となる回数と、前記極性の他方となる回数とが各単位で同一となるように、前記ブロック化を規定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 記データ線駆動回路は、
    前記走査線駆動回路によって走査線が選択されたときに、前記複数のデータ線に対して一斉にデータ信号を供給する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電気光学装置。
  5. 記画素は、
    画素電極と、前記画素電極に対向する共通電極とを含む画素容量と、
    前記データ線と前記画素電極との間で、前記走査線が選択されたときに導通状態となるスイッチング素子と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電気光学装置。
  6. 数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して複数設けられた画素を有する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択する第1ステップと、
    前記画素を前記走査線の延在方向に2個以上連続するもの同士でブロック化するとともに、複数の前記画素に対して共通に設けられた共通電極の印加電圧に応じた所定の電位を基準とした画素の極性が隣接するブロック同士で交互に反転するように規定し、かつ、予め定められた周期で前記ブロックの構成を変更する第2ステップと、
    前記第1ステップにおいて選択された走査線に対応する画素の階調に応じた電圧であって、前記第2ステップにおいて規定された極性の電圧のデータ信号を、前記データ線に供給する第3ステップと
    を具備し、
    前記第2ステップにおいて、いずれかの走査線が選択されたときに、当該走査線に接続された画素について、前記極性の一方とする画素数と、前記極性の他方とする画素数とを同一とし、かつ、当該走査線について、前記延在方向に対して前記極性が互いに異なる画素同士が隣接する箇所が1箇所または2箇所となるようにブロック化するとともに、
    1垂直走査期間内で一の前記データ線に接続される画素をすべて同一の極性とするように規定する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 求項1乃至のいずれかに記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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