JP2007047349A - 電気光学装置、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、駆動方法および電子機器 Download PDF

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Katsunori Yamazaki
克則 山崎
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Abstract

【課題】 ドット反転を比較的狭い電圧範囲で実現する。
【解決手段】 奇数行奇数列および偶数行偶数列に第1画素121を、偶数行奇数列およ
び奇数行偶数列に第2画素122を配列させる。第1画素121の画素電極は、第1コモ
ン電極111に対向し、第2画素122の画素電極は、第2コモン電極112に対向する
。第1コモン電極111、第2コモン電極112には、互いに電圧の異なるランプ信号を
供給する。各列にはスイッチ260が設けられ、その一端はデータ線211に接続され、
その他端は電圧Vcに共通に保たれる。データ側制御回路250は、走査線311に選択
電圧が印加される期間において、スイッチ260を、画素の階調に応じた期間だけオン状
態とし、この後、オフ状態に制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶などの電気光学変化を用いた表示を行う際に、表示品位の向上を図る技
術に関する。
例えば電気光学材料として液晶を用いるとともに、当該液晶の電気光学的な変化により
表示を行う電気光学装置では、直流印加による劣化を防止するために交流駆動が原則とな
る。ただし、正極性と負極性とで液晶に印加される電圧がなんらかの理由により異なると
、明るさの差として視認されてしまう。ここで、交流駆動の際に、1画面における各画素
をどのような極性とするかについては、面反転、走査線反転(行反転)、データ線反転(
列反転)、画素反転(ドット反転)などが挙げられる。
このうち、面反転では、極性で電圧が異なることに起因する明るさの差が、フリッカー
として視認されやすい。次に、走査線反転又はデータ線反転では、明るさの差が隣接する
画素行毎に又は画素列毎に分散するので、フリッカーとしては視認されにくくなる。さら
に、画素反転(ドット反転)では、明るさの差がすべて隣接する画素同士で分散するので
、フリッカーが最も目立たなくなる(特許文献1または特許文献2参照)。
特開平11−327518号公報 特開2001−134245号公報
ところで、各画素にわたって共通のコモン電極に対し、データ線を介して画素電極に階
調に応じた電圧を印加する構成において、ドット反転を採用しようとすると、画素1行分
において正極性と負極性のデータ信号を同時に生成しなければならない。
このため、データ信号を生成する回路にとっては広い電圧範囲に対応する必要があるの
で、回路構成が複雑化する、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ドット
反転を比較的狭い電圧範囲で実現することが可能な電気光学装置、駆動方法および電子機
器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気光学装置は、複数の走査線と複数のデー
タ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備えた電気光学装置であって、前記走査
線に対応して設けられた複数のコモン電極を有し、前記複数のコモン電極のうち少なくと
も1つと対向する画素電極と、前記データ線と前記画素電極との間にて前記走査線に選択
電圧が印加されたときに導通状態となるスイッチング素子と、を含む画素と、前記複数の
走査線を所定の順番で選択して前記選択電圧を印加する走査線駆動回路と、前記複数のコ
モン電極に対し、前記選択電圧が印加される期間において互いに異なる電圧を印加し、前
記選択電圧が印加された走査線に位置する画素の前記画素電極と、前記複数のコモン電極
のうち、当該画素電極に対向するコモン電極との電位差を、当該画素の階調に応じて制御
するデータ線駆動回路と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、おおよそ半分の
電圧範囲でドット反転が可能となる。
本発明において、1つの走査線に第1および第2コモン電極が対応して設けられ、前記
画素は、前記画素電極に前記第1コモン電極が対向する第1画素と、前記画素電極に前記
第2コモン電極が対向する第2画素とに分類され、前記第1および第2画素は、前記走査
線または前記データ線の形成方向に対して交互に配置する構成としても良い。また、本発
明において、前記複数の走査線の各々には、それぞれ第1および第2コモン電極が対応し
て設けられ、前記画素は、前記画素電極と前記第1コモン電極とを含む第1画素容量と、
前記画素電極と前記第2コモン電極とを含む第2画素容量と、を有する構成としても良い
。さらには、本発明において、前記複数の走査線の各々には、それぞれ第1および第2コ
モン電極が対応して設けられ、前記画素電極および前記第1コモン電極を含む第1画素容
量と、前記画素電極および前記第2コモン電極を含む第2画素容量と、を有する画素と、
前記画素電極および前記第2コモン電極を含む第1画素容量と、前記画素電極および前記
第1コモン電極を含む第2画素容量と、を有する画素と、が前記走査線または前記データ
線の形成方向に対して交互に配置する構成としても良い。
これらの構成において、前記第1画素容量は、保持電圧が高くなるにつれて明るくなる
ように設定され、前記第2画素容量は、保持電圧が高くなるにつれて暗くなるように設定
しても良い。このような設定において、前記第1画素容量が透過モード、前記第2画素容
量が反射モードを有するか、または、前記第1画素容量が反射モード、前記第2画素容量
が透過モードを有する構成としても良い。
また、本発明において、前記複数のコモン電極に対し、それぞれ時間的に一様な方向に
電圧が変化するランプ信号を、互いに電圧を異ならせて印加し、前記データ線駆動回路は
、前記複数のデータ線の各々に対応して設けられるとともに、一端が前記データ線に接続
される一方、他端が所定の基準電位に共通に保たれた複数のデータ側スイッチと、前記走
査線に選択電圧が印加された期間において、前記データ側スイッチを、当該選択電圧が印
加された走査線と当該データ側スイッチのデータ線との交差に対応する画素の階調に応じ
た期間だけオン状態とし、この後、当該データ側スイッチをオフ状態に制御するデータ側
制御回路と、を含む構成としても良い。この構成によれば、データ線とコモン電極とで発
生する電界の影響が、データ線同士で均一化する方向に向かう。
一方、本発明において、前記複数のコモン電極に対し、前記選択電圧が印加された走査
線に対応する第1および第2コモン電極に対し、当該選択電圧が印加される期間にわたっ
て互いに異なる電圧を印加し、前記データ線駆動回路は、前記選択電圧が印加された走査
線に位置する画素に対し、前記複数のコモン電極のうち、当該画素の画素電極に対向する
コモン電極の電位を基準として、当該画素の階調に応じた電圧を前記データ線に印加する
構成としても良い。
さらに、本発明において、前記複数のコモン電極のうち、前記選択電圧が印加されない
走査線に対応するコモン電極の一部または全部をハイ・インピーダンス状態とさせるコモ
ン側スイッチを、さらに有する構成としても良い。この構成によれば、コモン電極の寄生
容量で消費される電力を抑えることが可能となる。
なお、本発明は、電気光学装置のみならず、電気光学装置の駆動方法としても、さらに
は、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の基本形である第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実
施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、表示領域100、データ側制御回路2
50、走査線駆動回路350、走査制御回路400およびランプ信号生成回路450等を
含む。このうち、表示領域100では320行の走査線311が行(X)方向に延在する
一方、240列のデータ線211が列(Y)方向に延在するように、それぞれ設けられて
いる。さらに、本実施形態において、画素は、320行の走査線311と240列のデー
タ線211との交差に対応してそれぞれ配列している。
表示領域100においては、第1コモン電極111が、図1において上から数えて奇数
行であって左から数えて奇数列の画素と、当該奇数行よりも1行上の偶数行であって偶数
列の画素とにおいて対向するようにジグザグ状に形成される。一方、第2コモン電極11
2は、偶数行であって奇数列の画素と、当該偶数行よりも1行上の奇数行であって偶数列
の画素とにおいて対向するようにジグザグ状に形成されている。
ただし、最初の1行目であって奇数列の画素に対応する第1コモン電極111は、それ
よりも1行上に画素が存在しないので、1行目の画素のみに対応し、同様に、最後の32
0行目であって偶数列の画素に対応する第2コモン電極112は、それよりも1行下に画
素が存在しないので、320行目の画素のみに対応する。
本実施施形態では、このように第1コモン電極111が奇数行奇数列の画素と偶数行偶
数列の画素とに対向し、第2コモン電極112が偶数行奇数列の画素と奇数行偶数列の画
素とに対向するので、画素を区別するために、第1コモン電極111と対応するものを第
1画素121と表記し、第2コモン電極112と対応するものを第2画素122と表記し
ている。結局、本実施形態では、画素が縦320行×横240列でマトリクス状に配列す
ることなるが、本発明をこの配列に限定する趣旨ではない。
ここで、画素の詳細な構成について説明する。図2(a)は、第1画素121および第
2画素122の構成を示す平面図であり、図2(b)は、これらの電気的な構成を示す図
である。いずれも、i行及びこれに隣接する(i+1)行と、j列及びこれに隣接する(
j+1)列との交差に対応する2×2の計4画素分の構成が示されている。
なお、i、(i+1)は、画素が配列する行を一般的に示す場合の記号であって、1以
上320以下の整数であり、j、(j+1)は、画素が配列する列を一般的に示す場合の
記号であって、1以上240以下の整数である。さらに便宜的に、i、jを奇数とし、(
i+1)、(j+1)を偶数としている。
図2(b)に示されるように、第1画素121および第2画素122の各々は、画素容
量130と、スイッチング素子として機能するとともに、nチャネルであってアモルファ
ス型の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下単に「TFT」と略称する)24
1とを有する。
ここで、i行目の第1画素121または第2画素122におけるTFT241のゲート
は、i行目の走査線311に接続される一方、そのソースはj列目のデータ線211に接
続され、そのドレインは画素容量130の一端たる画素電極231に接続されている。
奇数i行奇数j列および偶数(i+1)行偶数(j+1)列の画素において、画素容量
130の他端は、本実施形態では、ランプ信号Vcom1が供給される第1コモン電極111
に接続されている。また、偶数(i+1)奇数j列および奇数i行偶数(j+1)列の画
素において、画素容量130の他端は、ランプ信号Vcom2が供給される第2コモン電極1
12に接続されている。
表示領域100は、素子基板と対向基板との一対の基板が一定の間隙を保って貼り合わ
せた構成となっており、この間隙に液晶が挟持されている。また、素子基板には、走査線
311や、データ線211、第1コモン電極111、第2コモン電極112、画素電極2
31およびTFT241が形成されて、この電極形成面が対向基板と対向するように貼り
合わせられる。この構成のうち、表示領域100における素子基板の電極形成面を平面的
に示したものが図2(a)である。
これらの図からも判るように、表示領域100は、液晶にかかる電界方向を基板面方向
としたIPSモードの変形であるFFS(fringe field switching)モードとしたもので
ある。詳細には、素子基板に、同一又は異種金属層のパターニングにより第1コモン電極
111、第2コモン電極112を、それぞれ図に示されるような形状で形成し、絶縁層を
介したゲート電極層のパターニングにより走査線311をX方向に平行に形成し、その上
に半導体層と絶縁層(図示省略)とを堆積してTFT241を形成し、さらに、絶縁層を
介した金属層のパターニングによりデータ線211および接続電極231aを形成し、こ
の後、金属層のパターニングにより画素電極231を形成した構成となっている。
ここで、接続電極231aは、画素電極231をTFT241のドレインに接続するた
めのものである。したがって、本実施形態において、画素容量130は、画素電極231
と第1コモン電極111または第2コモン電極112のいずれかとが絶縁層を介した積層
構造によって生じ、電界が、画素容量130による保持電圧に応じた強さで、画素電極2
31の櫛歯と直行する縦(Y)方向に、画素電極231の端部を跨ぐように発生して、液
晶の配向状態が変化する。このため、偏光子(図示省略)を通過する光量は、当該電圧実
効値に応じた値となる。
本実施形態において、画素容量130に保持される電圧の実効値は、画素電極231お
よび対応する第1コモン電極111(または第2コモン電極112)の差電圧で定まるの
で、各画素を目的の階調とするには、対応する走査線311に選択電圧を印加してTFT
241を導通(オン)状態とさせるとともに、上記差電圧が、画素の階調に応じた値なる
ように制御すれば良いことになる。
なお、本実施形態では説明の便宜上、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が
最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少
して、ついには透過率が最小の黒色表示になるノーマリーホワイトモードとする。
また、第1コモン電極111および第2コモン電極112は、それぞれ絶縁層(図示省
略)を介してデータ線211と交差するので、図2(b)の破線で示されるように、寄生
容量を介して互いに容量結合することになる。
説明を再び図1に戻すと、走査制御回路400は、制御信号CntXの供給によってデー
タ側制御回路250を制御するとともに、制御信号CntYの供給によって走査線駆動回路
350による表示領域100の垂直走査を制御する。また、走査制御回路400は、書込
極性を指定する極性指示信号Polを、ランプ信号生成回路450に供給する。
極性指示信号Polは、第1実施形態では、Hレベルであれば、奇数行奇数列および偶数
行偶数列の画素容量130に対し画素電極231を高位側とする正極性書込を指定すると
ともに、偶数行奇数列および奇数行偶数列の画素容量130に対し画素電極231を低位
側とする負極性書込を指定する一方、Lレベルであれば、奇数行奇数列および偶数行偶数
列の画素容量130に対し負極性書込を指定するとともに、偶数行奇数列および奇数行偶
数列の画素容量130に対し正極性書込を指定する信号であり、図3に示されるように、
1垂直走査期間(1F)毎に極性反転する。なお、このように極性反転する理由は、液晶
に直流成分が印加されることによる劣化を防止するためである。
走査線駆動回路350は、制御信号CntYにしたがって、1、2、3、…、320行目
の走査線311を、それぞれ1水平走査期間(1H)毎に順番に選択するとともに、選択
した走査線311に対応する走査信号を、当該水平走査期間(1H)にわたってHレベル
に相当する選択電圧Vddとし、それ以外の走査線311に対応する走査信号を、Lレベル
に相当する非選択電圧Vssとするものである。ここで、1、2、3、…、320行目の走
査線311に供給される走査信号を、それぞれY1、Y2、Y3、…、Y320と表記し
、走査信号について特に行を特定しないで一般的に説明するときにはYiと表記する。な
お、この非選択電圧Vssは、実際には電圧基準の接地電位Gnd(電圧ゼロ)である。
次に、データ側制御回路250は、縦320行×横240列のマトリクス配列に対応し
た記憶領域(図示省略)を有し、各記憶領域では、それぞれ対応する画素の階調値(明る
さ)を指定する階調データDaが記憶される。なお、階調データDaは、図示しない上位装
置から供給され、表示内容に変更が生じた場合には、対応する記憶領域に記憶された階調
データDaが書き換えられる構成となっている。
さらに、データ側制御回路250は、走査線駆動回路350によって、ある1行の走査
線311が選択されるとき、制御信号CntXにしたがって、当該走査線に位置する画素の
階調データDaの1行分を事前に読み出し、この階調データDaの1行分にしたがったスイ
ッチ制御信号X1、X2、X3、…、X240を、当該走査線に選択電圧Vddが印加され
る期間にわたって、1、2、3、…、240列のデータ線211にそれぞれ対応して一斉
に出力する。
ここで、スイッチ制御信号X1、X2、X3、…、X240について、特に列を特定し
ないで一般的に説明するときにはXjと表記すると、データ側制御回路250は、スイッ
チ制御信号Xjを、1水平走査期間(1H)の開始端から時間軸の後方側に、当該水平走
査期間にて選択される走査線311とj列目のデータ線211との交差に対応する画素の
階調データDaで指定された階調値に応じた期間だけHレベルとし、残余の期間でLレベ
ルする。
スイッチ260は、データ側スイッチとして機能するものであり、1、2、3、…、2
40列目のデータ線211に一対一に対応して設けられ、その一端は、対応するデータ線
に接続される一方、その他端は共通接続されて、時間的に一定の基準電圧Vcに保たれて
いる。各列のスイッチ260は、対応するスイッチ制御信号がHレベルのときにオンする
ものである。
ここで、スイッチ260がオフであるデータ線211はハイ・インピーダンス状態とな
り、電圧不確定となる。そこで便宜的に、1、2、3、…、240列目のデータ線211
の電圧をS1、S2、S3、…、S240と表記し、特に列を特定しないで一般的に説明
するときにはSjと表記することにする。
また、基準電圧Vcは、図3に示されるように、Hレベルに相当する電圧VddとLレベ
ルに相当する電圧Vssとの中間値に相当する。
一方、ランプ信号生成回路450は、次のようなランプ信号Vcom1、Vcom2を生成する
。すなわち、ランプ信号生成回路450は、図3に示されるように、極性指示信号Polが
Hレベルであれば、1水平走査期間(1H)にわたってランプ信号Vcom1の電圧をVcか
らVminまで直線的に低下させる一方、反対に、極性指示信号PolがLレベルであれば、
1水平走査期間(1H)にわたってランプ信号Vcom1の電圧をVcからVmaxまで直線的に
上昇させる。さらに、ランプ信号生成回路450は、ランプ信号Vcom1を、Vcを基準に
反転させてランプ信号Vcom2として出力する。
なお、電圧Vmin、Vmaxは、Vmax>Vminであり、基準電圧Vcを中心に対称な関係に
ある。また、図3においては、走査信号Y1〜Y320等と、ランプ信号Vcom1、Vcom2
との縦方向の電圧スケールを、便宜的に異ならせてある(後述する図4等においても同様
)。
次に、このような構成にかかる電気光学装置10における書き込みについて説明する。
図4は、i行、および、これに1行下で隣接する(i+1)行と、j列、および、これ
に1列右に隣接する(j+1)列との交差に対応する画素の書き込みについて、走査信号
Yi、Y(i+1)と、データ線の電圧Sj、S(j+1)との関係において示す図であ
る。
i行j列の第1画素121を、白色と黒色との間の灰色とさせる場合、i行目の走査線
311が選択されて、走査信号YiがHレベルとなる1水平走査期間(1H)において、
スイッチ制御信号Xjは、当該1水平走査期間(1H)の開始時から、当該灰色に応じた
期間TだけHレベルとなる。このため、j列目のスイッチ260がオン(導通)状態と
なるので、j列目のデータ線211の電圧Sjは基準電圧Vcに保たれる。
また、走査信号YiがHレベルになると、i行目の走査線311に位置する1行分の画
素において、TFT241がオン状態となる。したがって、i行j列の第1画素121で
は、画素電極231がj列目のデータ線211と等しく基準電圧Vcとなる。
一方、当該1水平走査期間(1H)において、極性指示信号PolがHレベルあれば、ラ
ンプ信号Vcom1、すなわち、第1コモン電極111の電圧は、VcからVminまで直線的に
低下する。このため、j列目のスイッチ260のオンと、第1コモン電極111による電
圧低下とによって、i行j列における画素容量130には、画素電極231を高位側とし
た書き込みが開始されることになる。
当該1水平走査期間の開始時から期間Tだけ経過すると、データ信号XjはHレベル
からLレベルに変化する。このため、スイッチ260がオフ(非導通)状態となるので、
j列目のデータ線211は、どの部分にも接続されないハイ・インピーダンス状態となる

ただし、スイッチ260がオフしても、i行目の走査線311がHレベルとなる1水平
走査期間では、ランプ信号Vcom1(第1コモン電極111)の電圧が低下し続けるととも
に、TFT241のオン状態が継続しているので、ハイ・インピーダンス状態となったj
列目のデータ線211は、スイッチ260がオフになった瞬間の電圧Vcから、ランプ信
号Vcom1と同じ変化率で低下する。
このため、i行j列の画素容量130に対する書き込み電圧は、走査信号YiがHレベ
ルとなっている期間において、j列目のスイッチ260がオフした瞬間に確定し、極性指
示信号PolがHレベルであれば、j列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるVcom1
とVcとの差電圧が、画素電極231を高位側として、スイッチ260のオフ後において
も保持されることなる。
一方、i行(j+1)列の第2画素122についても、i行j列の第1画素121と同
様に画素容量130に電圧が保持されるが、第2画素122は、第2コモン電極112に
対応しており、この第2コモン電極112は、走査信号YiがHレベルとなる期間におい
てはVcからVmaxに上昇する。このため、i行(j+1)列の第2画素122については
、(j+1)列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるVcom2とVcとの差電圧が、
画素電極231を低位側として保持されることなる。
したがって、本実施形態では、極性指示信号PolがHレベルである場合に、i行j列の
第1画素121では正極性書込となり、これに右方向に隣接するi行(j+1)列の第2
画素122では負極性書込となる。
なお、当該1水平走査期間(1H)が終了して、走査信号YiがLレベルに変化すると
、i行目の走査線311に位置する1行分の画素のTFT241がオフするので、各画素
電極231は、対応するデータ線211と電気的に切り離されてフローティング状態とな
る。このため、i行j列の画素電極231の電位も、第1コモン電極111の電圧変化に
伴って変化し、i行(j+1)列の画素電極231の電位も、第2コモン電極112の電
圧変化に伴って変化することになる。ただし、i行j列の第1画素121における画素容
量130の電圧(j列目のスイッチ260がオフ瞬間におけるVcom1とVcとの差電圧)
、および、i行(j+1)列の第2画素122における画素容量130の電圧((j+1
)列目のスイッチ260がオフ瞬間におけるVcom2とVcとの差電圧)は、それぞれ対応
する列のスイッチ260がオフとなっても、さらには走査信号YiがLレベルに変化して
も、保持され続けることになる。
またここでは、i行目の画素のうち、互いに隣接する奇数j列目の第1画素121およ
び偶数(j+1)列目の第2画素122で代表して動作説明したが、走査信号YiがHレ
ベルとなる期間においては、i行目に位置する1〜240列の画素1行分のすべてについ
てj、(j+1)列目のような書き込みが同時並行的に実行される。
次の1水平走査期間(1H)においては、走査信号Y(i+1)がHレベルとなるので
、(i+1)行目に位置する1行分の画素について書き込みが同様に実行される。ただし
、本実施形態では、(i+1)行目については、コモン電極の対応関係が逆転して、奇数
列の画素については第2コモン電極112が対応し、偶数列の画素については、第1コモ
ン電極111が対応する。
このため、(i+1)行j列の第2画素122については、j列目のスイッチ260が
オフした瞬間におけるVcom2とVcとの差電圧が、画素電極231を低位側として保持さ
れる一方、(i+1)行(j+1)列の第1画素121については、(j+1)列目のス
イッチ260がオフした瞬間におけるVcom1とVcとの差電圧が、画素電極231を高位
側として保持されることなる。
したがって、本実施形態では、極性指示信号PolがHレベルである場合に、(i+1)
行j列の第2画素122では負極性書込となり、(i+1)行(j+1)列の第1画素1
21では正極性書込となる。
このため、本実施形態によれば、行方向のみならず、列方向においても書込極性が反転
したドット反転となるので、フリッカーが視認されにくくすることが可能となる。
なお、ここでは、互いに隣接するiおよび(i+1)行目の書き込みついて説明してい
るが、このような書き込みは、1垂直走査期間(1F)において、1、2、3、…、32
0行目の順番で1水平走査期間毎に実行されて、1フレームの画像が表示されることにな
る。また、次の1垂直走査期間(1F)では、書込極性が反転して同様な書き込みが実行
されることになる。
本実施形態によれば、データ側制御回路250は、書込極性とは関係なく、論理レベル
のスイッチ制御信号X1、X2、X3、…、X240を生成する構成で良いので、その構
成を簡略化することが可能となる。
また、本実施形態では、1水平走査期間(1H)の開始時からスイッチ260がオンし
ている期間が長いほど、画素容量130に高い電圧が保持されることになる。上述したよ
うに、本実施形態では、電圧無印加状態において最も明るい表示状態となるノーマリーホ
ワイトモードであるので、暗い階調値を指定するにつれて、1水平走査期間の開始時から
スイッチ260をオンする期間が長くなるように、スイッチ制御信号を生成すれば良いこ
とになる。
ところで、表示ムラは、画素容量130の電圧変化に対して階調変化の大きな領域、す
なわち、画素を中間階調である灰色表示とさせる場合に発生しやすい。本実施形態におい
て、多数の画素を灰色表示とさせるような場合、当該灰色領域にかかるデータ線211同
士は、1水平走査期間において途中まで基準電圧Vcに保たれるので、データ線211と
第1コモン電極111、第2コモン電極112とで発生する電界について、データ線同士
のばらつきを抑えることができる。このため、本実施形態によれば、データ線211およ
び第1コモン電極111または第2コモン電極112で発生する電界が画素容量130で
発生させるべき電界に与える影響は、表示パターンに依存することなく各画素にわたって
均一化される方向に向かうので、無駄な電力消費を抑えつつ、上記表示ムラの発生を抑え
ることが可能となる。
上述した第1実施形態では、表示ムラを抑えつつ、回路構成の簡略化を図るために、第
1コモン電極111にランプ信号Vcom1を、第2コモン電極112にランプ信号Vcom2を
、それぞれ印加するとともに、走査線311の選択時において画素の階調に応じた期間だ
けスイッチ260をオンさせて、データ線211を電圧Vcに確定させ、その後、当該デ
ータ線211をハイ・インピーダンス状態にする構成とした。
本発明は、この構成に限られず、走査線311の選択時において、第1コモン電極11
1、第2コモン電極112をそれぞれ一定の電圧に保つとともに、階調に応じた電圧をデ
ータ線211に印加する構成としても良い。ただし、第1コモン電極111、第2コモン
電極112を同一電圧に保つと、当該同一電圧に対して高位側(正極性)電圧と低位側(
負極性)電圧とを同時に印加することになるので、電圧範囲が広くなり、回路の簡略化を
図ることができない。
そこで、図5に示されるように、表示領域100については図1に示した構成から変更
を加えないで、第1コモン電極111、第2コモン電極112に印加する電圧を変更する
とともに、1〜240列のデータ線211に対し、階調に応じた電圧を直接データ線21
1に印加するデータ線駆動回路230とした構成としても良い。
詳細には、コモン電圧生成回路440は、第1コモン電極111に対し、図6に示され
るように、フレーム信号FRがHレベルであれば電圧Vmとなり、フレーム信号FRがL
レベルであれば電圧Vpとなるコモン信号LCcom1を印加する。ここで、電圧Vp、Vmは
、Vp>Vmであり、電圧Vcを基準に互いに対称な関係にある。
また、コモン電圧生成回路440は、第2コモン電極112に対し、電圧Vcを基準に
して、コモン信号LCcom1を反転させたコモン信号LCcom2を印加する。
一方、本実施形態において極性指示信号Polは、図6に示されるように、1垂直走査期
間(1F)内では、1水平走査期間(1H)毎に極性反転するとともに、隣接する1垂直
走査期間(1F)同士において同一の水平走査期間に着目しても極性反転の関係となる。
また、上記フレーム信号FRは、1垂直走査期間(1F)に論理レベルが反転する信号で
あり、詳細には、1垂直走査期間(1F)の開始時において極性指示信号PolがHレベル
であれば、当該1垂直走査期間(1F)にわたってHレベルとなり、1垂直走査期間(1
F)の開始時において極性指示信号PolがLレベルであれば、当該1垂直走査期間(1F
)にわたってLレベルとなる。
図5において、データ線駆動回路230は、縦320行×横240列のマトリクス配列
に対応した記憶領域(図示省略)を有し、各記憶領域では、それぞれ対応する画素の階調
値(明るさ)を指定する階調データDaが記憶される点までは、図1におけるデータ側制
御回路250と共通である。
ただし、データ線駆動回路230は、第1に、走査線駆動回路350によって、あるi
行の走査線311が選択されるとき、制御信号CntXにしたがって当該走査線に位置する
画素の階調データDaの1行分を事前に読み出し、第2に、極性指示信号PolがHレベル
であれば、読み出した1行分のうち、奇数j列のものに対しては、当該奇数j列の階調デ
ータDaで指定された電圧だけ、電圧Vmを基準に高位側のアナログ電圧信号に変換し、偶
数(j+1)列のものに対しては、当該偶数(j+1)j列の階調データDaで指定され
た電圧だけ、電圧Vpを基準に低位側のアナログ電圧信号に変換する一方、極性指示信号
PolがLレベルであれば、読み出した1行分のうち、奇数j列のものに対しては、当該奇
数j列の階調データDaで指定された電圧だけ、電圧Vpを基準に低位側のアナログ電圧信
号に変換し、偶数(j+1)列のものに対しては、当該偶数(j+1)j列の階調データ
Daで指定された電圧だけ、電圧Vmを基準に高位側のアナログ電圧信号に変換して、第3
に、それぞれ走査信号YiがHレベルとなるのに合わせて、対応するデータ線211にデ
ータ信号として一斉に供給するものである。
なお、1、2、3、…、240列目のデータ線211に供給されるデータ信号を、それ
ぞれD1、D2、D3、…、D240と表記し、特に列を特定しないで一般的に説明する
場合に、奇数列のデータ信号をDjと表記し、偶数列のデータ信号をD(j+1)と表記
する。
図7は、このようなデータ信号Dj、D(j+1)の信号波形を、極性指示信号Polと
の関係において示す図である。図7においては、Y側の走査信号Y1〜Y320等と、X
側のデータ信号Dj、D(j+1)との縦方向の電圧スケールを、便宜的に異ならせてあ
る。
次に、このような構成にかかる電気光学装置10における書き込みについて説明する。
フレーム信号FRがHレベルである1垂直走査期間では、第1コモン電極111に供給
されるコモン信号LCcom1の電圧はVmとなり、第2コモン電極112に供給されるコモ
ン信号LCcom2の電圧はVpとなる。
また、この1垂直走査期間(1F)の最初の水平走査期間(1H)において、走査線駆
動回路350によって走査信号Y1がHレベルになると、1行目の画素におけるTFT2
41がオンする。
このとき、極性指示信号PolはHレベルであるので、奇数j列目のデータ線211につ
いては、1行j列の画素の階調データDaで指定された電圧だけ、電圧Vmを基準に高位側
としたデータ信号Djが供給される。したがって、1行j列の画素電極231にはデータ
信号Djが印加され、第1コモン電極111にはコモン信号LCcom1の電圧Vmが印加さ
れているので、1行j列の画素容量130には、画素電極231を高位側として、当該画
素の階調値に応じた電圧が印加されることになる。
また、奇数(j+1)列目のデータ線211については、1行(j+1)列の画素の階
調データDaで指定された電圧だけ、電圧Vpを基準に低位側としたデータ信号D(j+1
)が供給される。したがって、1行(j+1)列の画素電極231にはデータ信号D(j
+1)が印加され、第2コモン電極112には電圧Vpが印加されているので、1行j列
の画素容量130には、画素電極231を低位側として、当該画素の階調値に応じた電圧
が印加されることになる。
ここでは、j列および(j+1)列の画素で代表して説明したが、1行目に位置する1
〜240列のすべてについて、それぞれ、対応する画素の階調データDaを変換したアナ
ログの電圧が印加されることになる。
次の水平走査期間(1H)において、走査信号Y2がHレベルになると、2行目の画素
におけるTFT241がオンする。
このとき、極性指示信号PolはLレベルであるので、奇数j列目のデータ線211につ
いては、2行j列の画素の階調データDaで指定された電圧だけ、電圧Vpを基準に低位側
としたデータ信号Djが供給される。
したがって、2行j列の画素電極231にはデータ信号Djが印加され、また、2行j
列の画素には、コモン信号LCcom2の電圧Vpが印加された第2コモン電極112が対応
するので、2行j列の画素容量130には、画素電極231を低位側として、当該画素の
階調値に応じた電圧が印加されることになる。
また、奇数(j+1)列目のデータ線211については、2行(j+1)列の画素の階
調データDaで指定された電圧だけ、電圧Vmを基準に高位側としたデータ信号D(j+1
)が供給される。したがって、2行(j+1)列の画素電極231にはデータ信号D(j
+1)が印加され、2行(j+1)列の画素には、コモン信号LCcom1の電圧Vmが印加
された第1コモン電極111が対応するので、2行(j+1)列の画素容量130には、
画素電極231を高位側として、当該画素の階調値に応じた電圧が印加されることになる

ここでは、j列および(j+1)列の画素で代表して説明したが、2行目に位置する1
〜240列のすべてについて、それぞれ、対応する画素の階調データDaを変換したアナ
ログの電圧が印加されることになる。
以降同様な動作が、走査信号Y320がHレベルとなるまで、繰り返される。さらに、
次の1垂直走査期間においても、各画素では、極性が反転した書き込みが実行される。
このため、図5に示した構成においても、行方向のみならず、列方向においても書込極
性が反転したドット反転となるので、フリッカーが視認されにくくすることが可能となる
。また、この構成では、第1コモン電極111および第2コモン電極112に印加するコ
モン信号LCcom1、LCcom2の電圧を1垂直走査期間毎に互いに対称となるように反転さ
ながら変化させているので、データ信号D1、D2、D3、…、D240が取り得る電圧
範囲は、VmからVpまでの範囲で済む。
仮に、第1コモン電極111および第2コモン電極112に印加する電圧をVcで一定
に保つ構成にすると、データ信号D1、D2、D3、…、D240が取り得る電圧範囲が
VssからVddまで拡大してしまう。このため、図5に示した構成によれば電圧範囲が半分
で済むことになるので、回路構成の簡略化を図ることができるのである。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係る電気光学
装置の構成を示すブロック図である。また、図9(a)は、第2実施形態における画素の
構成を示す平面図であり、図9(b)は、画素の電気的な構成を示す図である。
この図に示される構成が、図1に示した第1実施形態と相違する点は、第1画素121
および第2画素122の区別がなく、1つの画素120が、第1画素容量131と第2画
素容量132との2つを有する点にある。
すなわち、図9(a)または図9(b)に示されるように、第1画素容量131は、第
1コモン電極111と絶縁層(図示省略)を介して積層された画素電極231とからなり
、第2画素容量132は、第2コモン電極112と絶縁層を介して積層された画素電極2
31とからなる。このため、表示領域100においては、各画素120に対し、第1コモ
ン電極111および第2コモン電極112が配設されている。
なお、ランプ信号生成回路450が、第1コモン電極111にランプ信号Vcom1を供給
し、第2コモン電極112にランプ信号Vcom2を供給する点については、図1に示した第
1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態におけるランプ信号Vcom1、Vcom2の電
圧波形は、次のように第1実施形態とは異なる。
すなわち、ランプ信号生成回路450は、図10に示されるように、極性指示信号Pol
がHレベルとなる1水平走査期間(1H)では、ランプ信号Vcom1の電圧をVcからVmin
まで直線的に低下させ、ランプ信号Vcom2の電圧をVmaxからVcまで直線的に低下させる
一方、反対に、極性指示信号PolがLレベルとなる1水平走査期間(1H)では、ランプ
信号Vcom1の電圧をVcからVmaxまで直線的に上昇させ、ランプ信号Vcom2の電圧をVmi
nからVcまで直線的に上昇させる。したがって、ランプ信号Vcom1、Vcom2は、電圧Vc
を基準に対称ではなく、両者の電位差が常に一定となるように変化する。
なお、第2実施形態において、走査線駆動回路350およびデータ側制御回路250に
ついての動作自体は第1実施形態と同様であり、それぞれ図3および図4に示した波形と
同じものを出力する。
ここで、図12は、表示領域100を、Y方向に沿って、第1画素容量131および第
2画素容量132を含むように破断した場合の部分断面図である。
この図に示されるように、表示領域100では、素子基板201と対向基板301とに
よって液晶105を挟持した構成となっている。この液晶105は垂直配向型である。
素子基板201の対向面には、透明性を有する第1コモン電極111が設けられるとと
もに、反射性を有する第2コモン電極112が樹脂層246を介して設けられる。さらに
、画素電極231が、第1コモン電極111および第2コモン電極112に対し、絶縁層
251を介して積層されている。ここで、第2画素容量132における液晶層の厚み(セ
ルギャップ)は、第1画素容量131の約半分となっている。換言すれば、第1画素容量
131のセルギャップは、第2画素容量132のセルギャップの約2倍となっている。
素子基板201における背面側(透過光の入射側)には偏光子291が設けられ、同様
に、対向基板301における背面側(観察側)には偏光子391が設けられる。
なお、図12では、偏光子291と素子基板201とは離間しているが、実際には、偏
光子291は、素子基板201に貼付される。同様に、偏光子391と対向基板301と
は離間しているが、実際には、偏光子391は、対向基板301に貼付される。
また、素子基板201の対向面には、画素電極231を覆うように、また、対向基板3
01の側では、対向面を覆うように、それぞれ液晶分子の初期配向を規定する配向膜が設
けられているが、図示省略されている。
なお、図12は、電圧が印加されていない状態の偏光状態を示している。
ここで例えば、素子基板201側の初期配向方向が図12において紙面鉛直方向(X方
向)となるように、素子基板201側の配向膜がラビング処理されるとともに、偏光子2
91の透過軸が同X方向に設定される一方、対向基板301側の初期配向方向が紙面鉛直
方向(X方向)となるように、素子基板201側の配向膜がラビング処理されるとともに
、偏光子391の透過軸が紙面横方向(Y方向)に設定される。
この設定により、第1画素容量131において、電圧無印加状態では、素子基板201
の側から入射した自然光は、偏光子291によってX方向の偏光成分のみが透過する。こ
の透過光は、複屈折効果を受けないので、偏光子391を通過することができない。一方
、第1画素容量131において保持される電圧が高まるにつれて、液晶分子の長軸方向が
電界方向(図12においてY方向)と直交する方向にむかって平面回転するので、素子基
板201の背面側からの入射光は、液晶分子の回転角に応じた量だけ、偏光子391を透
過する。すなわち、第1画素容量131は、保持電圧がゼロでは透過光量が最も少なく、
保持電圧が高くなるにつれて、透過光量が多くなって明るくなる(ノーマリーブラックモ
ード)。
一方、第2画素容量132では、対向基板301の側から入射した自然光は、偏光子3
91によってY方向の偏光成分のみが透過する。ここで、第2画素容量132のセルギャ
ップは、第1画素容量131のセルギャップの約半分であるので、第2コモン電極112
で反射して、再び偏光子391に到達した光は、第2画素容量132に保持された電圧が
ゼロであれば、その偏光方向が偏光子391の透過軸に対して平行なY方向であり、偏光
子391を透過する。一方、第2画素容量132において保持される電圧が高まるにつれ
て、複屈折効果により、偏光子391を通過する光量が少なくなる。すなわち、第2画素
容量132は、保持電圧がゼロでは反射光量が最も多く、保持電圧が高くなるにつれて、
反射光量が少なくなって暗くなる(ノーマリーホワイトモード)。
このように、第2施形態における画素120は、ノーマリーブラックモードであって透
過型の第1画素容量131と、ノーマリーホワイトモードであって反射型の第2画素容量
132とが併存する構成となっている。
第2実施形態において、極性指示信号Polは、Hレベルであれば、第1画素容量131
に対しては画素電極231を高位側とする正極性書込を指定し、第2画素容量132に対
しては画素電極231を低位側とする負極性書込を指定する一方、Lレベルであれば、第
1画素容量131に対しては極性書込を指定し、第2画素容量132に対しては正極性書
込を指定するが、波形自体は、図6(図7)と同様である。
ここで、図11に示されるように、極性指示信号PolがHレベルである場合に、走査信
号YiがHレベルとなっている1水平走査期間(1H)において、i行j列の画素120
のうち、第1画素容量131には、j列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるラン
プ信号Vcom1とVcとの差電圧が、画素電極231を高位側として書き込まれる一方、第
2画素容量132には、j列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるランプ信号Vco
m2とVcとの差電圧が、画素電極231を低位側として書き込まれる。
第1画素容量131は、ノーマリーブラックモードであるので、保持されるランプ信号
Vcom1とVcとの差電圧は、当該第1画素容量131での透過量を多くさせる成分である
。一方、第2画素容量132は、ノーマリーホワイトモードであるので、保持されるラン
プ信号Vcom2とVcとの差電圧は、当該第2画素容量132での反射量を少なくさせる成
分である。
ここで、ランプ信号Vcom1、Vcom2は、その電圧差が常に一定となるように変化するの
で、第1画素容量131で保持される差電圧と、第2画素容量132で保持される差電圧
とは、いわゆるトレードオフの関係、すなわち、一方が大きくなると他方が小さくなり、
一方が小さくなると他方が大きくなる関係にある。
このため、第2実施形態では、スイッチ260がオフした瞬間に、第1画素容量131
および第2画素容量132でそれぞれ差電圧が保持されたとき、当該第1画素容量131
および第2画素容量132とは、互いに透過率・反射率がほぼ同じとなる、すなわち互い
にほぼ同じ階調となる。
なお、このように極性指示信号PolがHレベルであれば、第1画素容量131では画素
電極231側が高位となり、第2画素容量132では画素電極231側が低位となる書き
込みとなるが、極性指示信号PolがLレベルであれば、第1画素容量131では画素電極
231側が低位となり、第2画素容量132では画素電極231側が高位となる書き込み
になる。
第2実施形態によれば、ランプ信号Vcom1、Vcom2は、両者の電位差が一定となるよう
に電圧が変化するので、第1コモン電極111および第2コモン電極112同士において
容量が寄生しても、両電極が電圧変化に伴って当該寄生容量で電力が消費されることはな
い。
さらに、第2実施形態によれば、1つの画素120において透過型と反射型とが併存す
るので、暗所では透過型によって、明所では反射型によって、それぞれ良好な視認性を有
する画像表示が可能となる。
さらに、第2実施形態によれば、第1画素容量131をノーマリーブラックモードの透
過型とし、第2画素容量132をノーマリーホワイトモードの反射型としているので、素
子基板201と偏光子291との間、および、対向基板301と偏光子391との間にそ
れぞれ1/4波長板を介挿しなくても良い。
すなわち、透過型と反射型とを併存した構成において、透過型および反射型の画素容量
を、ノーマリーブラックモードまたはノーマリーホワイトモードのいずれか一方で統一し
た構成では、図18に示されるように、素子基板201と偏光子291との間に、当該偏
光子291を通過した直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板293を介挿し、さらに
、対向基板301と偏光子391との間に、当該偏光子391を通過した直線偏光を円偏
光に変換する一方、第2コモン電極112で反射して液晶105を通過した円偏光を直線
偏光に変換する1/4波長板393を介挿する必要があるが、本実施形態では、1/4波
長板293、393が不要となり、その分、構成の簡易化を図ることができる。
なお、上述した第2実施形態では、第1画素容量131を透過型とし、第2画素容量1
32を反射型としたが、これを入れ替えて、第1画素容量131を反射型とし、第2画素
容量132を透過型としても良い。同様に、第1画素容量131をノーマリーブラックモ
ードとし、第2画素容量132をノーマリーホワイトモードとしたが、これを入れ替えて
、第1画素容量131をノーマリーブラックモードとし、第2画素容量132をノーマリ
ーホワイトモードとしても良い。
ところで、第2実施形態においては、一行分の画素120では、第1画素容量131が
第1コモン電極111に対応し、第2画素容量132が第2コモン電極112に対応する
構成としたが、図13および図14に示されるように、1列毎に、対応するコモン電極の
関係を交互に入れ替える構成としても良い。
すなわち、これらの図に示されるように、例えばi行j列の画素120において、第1
画素容量131が第1コモン電極111に対応し、第2画素容量132が第2コモン電極
112に対応する構成であるならば、同一のi行であって列方向に隣接するi行(j+1
)列の画素120については、第1画素容量131が第2コモン電極112に対応し、第
2画素容量132が第1コモン電極111に対応する構成となり、また、同一列であって
行方向に隣接する(i+1)行j列の画素120についても、第1画素容量131が第2
コモン電極112に対応し、第2画素容量132が第1コモン電極111に対応する構成
となる。
なお、第1画素容量131がノーマリーブラックモードの透過型とし、第2画素容量1
32がノーマリーホワイトモードの反射型である点については、第2実施形態と共通であ
る。
このように1列毎に、対応するコモン電極の関係を入れ替えた構成において、図10に
示されるようなランプ信号Vcom1、Vcom2をそれぞれ第1コモン電極111、第2コモン
電極112に供給するとともに、図11に示されるようなスイッチ制御信号を出力させる
と、行および列方向に隣接する画素120において、第1画素容量131および第2画素
容量132の書込極性が反転した関係となる。例えばi行j列の画素120において、第
1画素容量131が正極性書込であり、第2画素容量132が負極性書込であるとすると
、行方向に隣接する(i+1)行j列の画素、および、列方向に隣接するi行(j+1)
列の画素では、第1画素容量131が負極性書込となり、第2画素容量132が正極性書
込となる。このため、第2実施形態において、さらにフリッカーの発生を抑えることも可
能となる。
なお、フリッカーの発生を抑えることが可能である、ということは、換言すれば、垂直
走査(フレーム)周波数を高く設定しないで済む、ということになるので、低消費電力化
を図ることも可能となる。
<第3実施形態>
上述した第1実施形態(図1)および第2実施形態(図8)では第1コモン電極111
、第2コモン電極112に、それぞれランプ信号Vcom1、Vcom2を常時供給する構成とし
た。各列のデータ線は、1水平走査期間の開始時から階調値に応じた期間だけ一定の電圧
に保たれるが、コモン電極に供給されるランプ信号の電圧は時間的に変化するので、コモ
ン電極とデータ線211とに寄生する容量によって電力が無駄に消費されてしまう。そこ
で、この寄生容量で消費されてしまう点を改善した第3実施形態について説明する。
図15は、本発明の第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図であり、
ある走査線311に選択電圧Vddが印加された期間において、当該走査線311に対応す
る第1コモン電極111および第2コモン電極112だけにランプ信号を印加し、他のコ
モン電極についてはハイ・インピーダンス状態とさせるようとするものである。
この図に示される構成が、図1に示した第1実施形態と相違する点は、おもに、各行で
共通であった第1コモン電極111、第2コモン電極112が行毎に独立している点と、
これらの独立したコモン電極の各々に、コモン側スイッチとして機能させるTFT360
が設けられている点とにある。
ここで、TFT360は、nチャネル型であり、画素におけるTFT241と共通プロ
セスによって形成される。さらに、奇数行に対応するTFT360のドレインは、対応す
る第1コモン電極111に接続され、そのソースは、ランプ信号Vcom1が出力される信号
線に接続される一方、偶数行に対応するTFT360のドレインは、対応する第2コモン
電極112に接続され、そのソースは、ランプ信号Vcom2が出力される信号線に接続され
ている。
奇数i行目に対応する第1コモン電極111は、1行前の偶数(i−1)行目にも対応
し、偶数(i+1)行目に対応する第2コモン電極112は、1行前の奇数i行目にも対
応する。このため、各行には、OR回路370も設けられ、このうち、奇数i行目に対応
するOR回路370は、走査信号Yiと1行前の走査信号Y(i−1)との論理和信号を
求めて、当該i行目に対応するTFT360のゲートに供給し、偶数(i+1)行目に対
応するOR回路370は、走査信号Y(i+1)と1行前の走査信号Yiとの論理和信号
を求めて、当該(i+1)行目に対応するTFT360のゲートに供給する。
ただし、最初の1行目の前には走査線が存在しないので、1行目のTFT360のゲー
トには、走査信号Y1だけが供給される。また、最終の320行目の後にも走査線が存在
しないので、320行偶数列の画素に対応する第1コモン電極111をオンオフさせるT
FT360のゲートには、走査信号Y320だけが供給される。
この構成によれば、ある1行の走査線311に選択電圧Vddが印加されると、当該走査
線に対応する1または2個のTFT360だけがオン状態になり、他のTFT360はオ
フ状態となる。
このため選択電圧Vddが印加されて、書き込みが実行される走査線311に対応するコ
モン電極(第1コモン電極111または/および第2コモン電極112)だけがランプ信
号の電圧に確定し、書き込みが実行されない他のコモン電極は、ハイ・インピーダンス状
態となる。
ハイ・インピーダンス状態のコモン電極では、データ線211が電圧変化しても寄生容
量によって同一方向に同量だけ電圧変化するので、第3実施形態によれば、第1コモン電
極111、第2コモン電極112とデータ線211との寄生容量によって電力が無駄に消
費されてしまうことを防止することが可能となる。
なお、非選択時においては、TFT241もオフであるので、画素電極231の電位も
、当該画素電極231に対応する第1コモン電極111または第2コモン電極112の一
方の電位変化に伴って同様に変化する。このため、保持された差電圧が変動してしまうこ
とはない。
また、走査線311が、TFT241をオンさせるHレベルからオフさせるLレベルに
変化するとき、当該TFT241のゲート・ドレイン間の寄生容量に起因して、オフする
瞬間にドレイン(画素電極231)の電位が変化する現象(プッシュダウン、突き抜け、
フィールドスルーなどと呼ばれる)が発生する場合がある。
液晶の劣化を防止するため、画素容量では交流駆動が原則であるので、高位側(正極性
)と低位側(負極性)とで交互書き込みをするが、プッシュダウンによる電圧変化は、負
極性書込の方が正極性書込よりも大きいので、同一階調で正極性・負極性書込をしても画
素容量130の電圧実効値が互いに等しくならず、このままでは、直流成分が印加されて
しまうようにみえる。
しかしながら、第3実施形態では、第1コモン電極111、第2コモン電極112をそ
れぞれTFT241と同じ型のTFT360によって同時にオン/オフさせるので、TF
T241がオフしたときに現れる画素電極231の電圧変化と同時に同一方向に同量だけ
、第1コモン電極111、第2コモン電極112の電位も変化する。このため、TFT2
41がオフする瞬間における画素電極231の電位変動による影響は、TFT360がオ
フする瞬間におけるコモン電極の電位変動によって相殺されるので、第1画素容量131
、第2画素容量132に直流成分が印加されるのを防止することが可能となる。
図15は、第1実施形態(図1参照)に対し、非選択の走査線311に対応する第1コ
モン電極111、第2コモン電極112をハイ・インピーダンス状態とするための構成で
あるが、第2実施形態(図8参照)においても、非選択の走査線311に対応する第1コ
モン電極111および第2コモン電極112をハイ・インピーダンス状態とする構成とし
ても良い。
第2実施形態では、各行の走査線311に対応して、第1コモン電極111および第2
コモン電極112が設けられるので、図16に示されるように、各行においては、対応す
る走査信号がHレベルとなったときにオンして、第1コモン電極111にランプ信号Vco
m1を供給するTFT361と、対応する走査信号がHレベルとなったときにオンして、第
2コモン電極112にランプ信号Vcom2を供給するTFT362とが設けられる。
なお、図13および図14に示されるように第1コモン電極111および第2コモン電
極112を形成した構成においても、特に図示はしないが、ある行の走査線311に選択
電圧が印加されたときに、当該選択走査線に対応する第1コモン電極111および第2コ
モン電極112がオンするように、図16に示したようなOR回路370を設けて、その
論理和信号を当該行に対応するTFT361、362のゲートに供給しても良い。
なお、図15および図16に示される構成では、走査線に対応するコモン電極(第1コ
モン電極、第2コモン電極)は、対応する走査線が選択された場合だけオンさせる構成と
したが、非選択の期間であっても、ノイズ等による電位変動を抑えるべく、一定の間隔で
オンさせても良い。
上述した第1乃至第3実施形態において、ランプ信号Vcom1、Vcom2の電圧は、1行の
走査線311に選択電圧が印加される1水平走査期間(1H)において、直線的に下降ま
たは上昇する構成であったが、これに限らず、例えばステップ(階段)状や、弓状、指数
または対数関数的に、下降または上昇するような特性であっても良い。要は、ランプ信号
の電圧変化特性については、液晶の電圧−透過(反射)率に合わせて、1行の走査線31
1に選択電圧が印加される1水平走査期間の少なくとも一部の期間にわたって電圧の減少
率または増加率が0以上となるような特性であれば良い。1水平走査期間の残りの他の期
間、例えば1水平走査期間の開始前後の一方または両方の短い期間は、ランプ信号を安定
させる等の目的で所定の一定電圧にしても良い。
また、各実施形態では、第1コモン電極または第2コモン電極の上に絶縁層を介して画
素電極231を積層する構成としたが、コモン電極についても、画素電極231と対向す
るような櫛歯形状としても良い。
また、上述した実施形態では、同一画素についての書込極性の変更周期を1垂直走査期
間(1フレーム)としたが、その理由は、画素容量に対して直流成分の印加を防止するた
めなので、その反転については2以上のフレーム周期としても良い。
また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行
うとしても良い。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置10を表示装置として有する電子機器につ
いて説明する。図17は、実施形態に係る電気光学装置10を用いた携帯電話1200の
構成を示す斜視部である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した電気光学装置10を備えるものである
。なお、電気光学装置10のうち、表示領域100以外の構成要素については電話器に内
蔵されるので、外観としては現れない。
電気光学装置10が適用される電子機器としては、図17に示される携帯電話の他にも
、デジタルスチルカメラや、ノートパソコン、液晶テレビ、ビューファインダ型(または
モニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓
、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備
えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示装置として、上述し
た電気光学装置10が適用可能であることは言うまでもない。そして、いずれの電子機器
においても、構成を簡略化して、表示ムラを抑えた品位の高い表示が実現されることにな
る。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における走査信号、ランプ信号を示す図である。 同電気光学装置におけるスイッチ制御信号等を示す図である。 第1実施形態に係る電気光学装置の別構成を示す図である。 同別構成におけるコモン信号等を示す図である。 同別構成におけるデータ信号等を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置におけるランプ信号を示す図である。 同電気光学装置におけるスイッチ制御信号等を示す図である。 同電気光学装置における光路を示す図である。 第2実施形態に係る画素の別構成を示す図である。 同別構成における画素の配置を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 第3実施形態に係る電気光学装置の別構成を示す図である。 実施形態に係る電気光学装置を用いた携帯電話の構成を示す図である。 比較例に係る画素の光路を示す図である。
符号の説明
10…電気光学装置、100…表示領域、111…第1コモン電極、112…第2コモ
ン電極、120…画素、121…第1画素、122…第2画素、130…画素容量、13
1…第1画素容量、132…第2画素容量、211…データ線、231…画素電極、24
1…TFT、230…データ線駆動回路、250…データ側制御回路、311…走査線、
350…走査線駆動回路、360、361、362…TFT、400…走査制御回路、4
50…ランプ信号生成回路、1200…携帯電話

Claims (11)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備えた電気
    光学装置であって、
    前記走査線に対応して設けられた複数のコモン電極を有し、
    前記複数のコモン電極のうち少なくとも1つと対向する画素電極と、
    前記データ線と前記画素電極との間にて前記走査線に選択電圧が印加されたときに導通
    状態となるスイッチング素子と、
    を含む画素と、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択して前記選択電圧を印加する走査線駆動回路と、
    前記複数のコモン電極に対し、前記選択電圧が印加される期間において互いに異なる電
    圧を印加し、
    前記選択電圧が印加された走査線に位置する画素の前記画素電極と、前記複数のコモン
    電極のうち、当該画素電極に対向するコモン電極との電位差を、当該画素の階調に応じて
    制御するデータ線駆動回路と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 1つの走査線に第1および第2コモン電極が対応して設けられ、
    前記画素は、
    前記画素電極に前記第1コモン電極が対向する第1画素と、前記画素電極に前記第2コ
    モン電極が対向する第2画素とに分類され、
    前記第1および第2画素は、前記走査線または前記データ線の形成方向に対して交互に
    配置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記複数の走査線の各々には、それぞれ第1および第2コモン電極が対応して設けられ

    前記画素は、
    前記画素電極と前記第1コモン電極とを含む第1画素容量と、
    前記画素電極と前記第2コモン電極とを含む第2画素容量と、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記複数の走査線の各々には、それぞれ第1および第2コモン電極が対応して設けられ

    前記画素電極および前記第1コモン電極を含む第1画素容量と、前記画素電極および前
    記第2コモン電極を含む第2画素容量と、を有する画素と、
    前記画素電極および前記第2コモン電極を含む第1画素容量と、前記画素電極および前
    記第1コモン電極を含む第2画素容量と、を有する画素と、
    が前記走査線または前記データ線の形成方向に対して交互に配置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記第1画素容量は、保持電圧が高くなるにつれて明るくなるように設定され、
    前記第2画素容量は、保持電圧が高くなるにつれて暗くなるように設定された
    ことを特徴とする請求項3または4に電気光学装置。
  6. 前記第1画素容量が透過モード、前記第2画素容量が反射モードを有するか、または、
    前記第1画素容量が反射モード、前記第2画素容量が透過モードを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記複数のコモン電極に対し、それぞれ時間的に一様な方向に電圧が変化するランプ信
    号を、互いに電圧を異ならせて印加し、
    前記データ線駆動回路は、
    前記複数のデータ線の各々に対応して設けられるとともに、一端が前記データ線に接続
    される一方、他端が所定の基準電位に共通に保たれた複数のデータ側スイッチと、
    前記走査線に選択電圧が印加された期間において、前記データ側スイッチを、当該選択
    電圧が印加された走査線と当該データ側スイッチのデータ線との交差に対応する画素の階
    調に応じた期間だけオン状態とし、この後、当該データ側スイッチをオフ状態に制御する
    データ側制御回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  8. 前記複数のコモン電極に対し、前記選択電圧が印加された走査線に対応する第1および
    第2コモン電極に対し、当該選択電圧が印加される期間にわたって互いに異なる電圧を印
    加し、
    前記データ線駆動回路は、
    前記選択電圧が印加された走査線に位置する画素に対し、前記複数のコモン電極のうち
    、当該画素の画素電極に対向するコモン電極の電位を基準として、当該画素の階調に応じ
    た電圧を前記データ線に印加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  9. 前記複数のコモン電極のうち、前記選択電圧が印加されない走査線に対応するコモン電
    極の一部または全部をハイ・インピーダンス状態とさせるコモン側スイッチを、
    さらに有することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  10. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備えた電気
    光学装置の駆動方法であって、
    前記走査線に対応して設けられた複数のコモン電極を有し、
    前記複数のコモン電極のうち少なくとも1つと対向する画素電極と、
    前記データ線と前記画素電極との間にて前記走査線に選択電圧が印加されたときに導通
    状態となるスイッチング素子と、
    を含む画素と、
    を有する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択して前記選択電圧を印加し、
    前記複数のコモン電極に対し、前記選択電圧が印加される期間において互いに異なる電
    圧を印加し、
    前記選択電圧が印加された走査線に位置する画素の前記画素電極と、前記複数のコモン
    電極のうち、当該画素電極に対向するコモン電極との電位差を、当該画素の階調に応じて
    制御する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれかに記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。
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