JP2007047350A - 電気光学装置、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、駆動方法および電子機器 Download PDF

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Katsunori Yamazaki
克則 山崎
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Abstract

【課題】 コモン電極に寄生する容量で無駄に消費される電力を抑える。
【解決手段】 画素120は、走査線311およびデータ線211との交差に対応して配
列する。各走査線311には、コモン電極110が対応して、1行の画素120における
画素電極と対向する。TFT360は、コモン電極110と信号線461との間には介挿
されて、対応する走査線311に選択電圧が印加されたときにオン状態となり、コモン電
極110にランプ信号Vcomを印加する一方、それ以外ではオフ状態となり、コモン電極
110をハイ・インピーダンス状態とする。また、各列にはスイッチ260が設けられ、
その一端はデータ線211に接続され、その他端は電圧Vcに共通に保たれる。データ側
制御回路250は、走査線311に選択電圧が印加される期間において、スイッチ260
を、画素の階調に応じた期間だけオン状態とし、この後、オフ状態に制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、液晶などの電気光学変化を用いた表示を行う際に、表示品位の低下を抑える
技術に関する。
一般に、表示装置において、開口率および視野角は表示品質に関する重要なパラメータ
である。例えば、液晶表示装置においてTN(Twisted Nematic)型などの液晶を用いる
と、十分な視野角が得られないので、近年では、非常に広い視野角が得られるIPS(In
Plane Switching)モードが注目を浴びている。このIPSモードの液晶表示装置は、一
対の基板の一方に、画素電極のみならずコモン電極(共通電極)も設けるとともに、画素
電極およびコモン電極の間に画素に応じた電圧を印加することによって基板面の水平方向
に電界を発生させる、というものである。このため、液晶としては、分子長軸方向が基板
面と水平を保ったまま回転するホモジニアス配列が用いられる。
ところが、IPSモードは、視野角の点において優れているが、開口率の点においてT
N型よりも劣る。その理由は、IPSモードでは、液晶の配向方向が電界に応じて変化す
る領域、すなわち、明るさが変化する領域が、画素電極の端部とコモン電極の端部との間
であって、電極が形成された領域は、開口率という観点からみれば、デッドスペースとな
るためである。
そこで、一方の基板において、ゲート電極(走査線)とコモン電極とを同一材料から近
接してパターニングする技術が提案された(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−128683号公報
しかしながら、この技術によれば、コモン電極は、走査線やデータ線と近接するので、
走査線やデータ線と容量的に結合する。このため、走査線やデータ線の電位が変化する毎
に、コモン電極と走査線との間に寄生する容量や、コモン電極とデータ線との間に寄生す
る容量によって無駄な電力が消費されてしまう、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、このよ
うな無駄な電力の消費を抑えることが可能な電気光学装置、その駆動方法および電子機器
を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気光学装置は、複数の走査線と複数のデー
タ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備えた電気光学装置であって、画素電極
と、前記データ線と前記画素電極との間にて、前記走査線に選択電圧が印加されたときに
導通状態となるスイッチング素子と、を含む画素と、前記走査線に対応して設けられ、前
記画素電極に対向するコモン電極と、前記複数の走査線を所定の順番で選択して前記選択
電圧を印加する走査線駆動回路と、前記コモン電極の各々に設けられ、少なくとも対応す
る走査線に前記選択電圧が印加された期間にオン状態となって前記コモン電極を所定の電
位の信号線に接続する一方、オフ状態であれば前記コモン電極をハイ・インピーダンス状
態とさせる複数のコモン側スイッチと、前記選択電圧が印加された走査線に位置する画素
における前記画素電極と前記コモン電極との電位差を、当該画素の階調に応じて制御する
データ線駆動回路と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、選択電圧が印加され
る走査線に対応するコモン電極以外は、ハイ・インピーダンス状態となるので、当該コモ
ン電極に寄生する容量で無駄に電力が消費される点を改善することができる。
本発明において、前記複数の走査線と、前記複数のデータ線と、前記画素電極と、前記
スイッチング素子と、前記コモン電極と、前記コモン側スイッチとは、一対の基板のうち
、一方の基板に設けられる構成が好ましい。
本発明において、前記信号線を所定の基準電位に保ち、前記データ線駆動回路は、前記
走査線に選択電圧が印加された期間において、前記基準電位と当該データ線との電位差が
前記画素の階調に応じた値となるように、前記データ線の電圧を制御する構成としても良
い。
また、本発明において、前記信号線に、選択された走査線に前記選択電圧が印加される
期間にわたって、電圧が時間的に一様な方向に変化するランプ信号を供給し、前記データ
線駆動回路は、前記複数のデータ線の各々に対応して設けられるとともに、一端が前記デ
ータ線に接続される一方、他端が共通接続されて、選択された走査線に前記選択電圧が印
加される期間にわたって所定の基準電位に保たれる複数のデータ側スイッチと、前記走査
線に選択電圧が印加された期間において、前記データ側スイッチを、当該選択電圧が印加
された走査線と当該データ側スイッチのデータ線との交差に対応する画素の階調に応じた
期間だけオン状態とし、この後、当該データ側スイッチをオフ状態に制御するデータ側制
御回路と、を含む構成としても良い。
この構成において、前記コモン電極は、前記走査線の一つに対して一つ設けられ、前記
コモン側スイッチは、対応する走査線にゲートが接続されたトランジスタとしても良い。
また、前記コモン電極は、互いに隣接する2つの走査線に対応し、前記コモン側スイッ
チは、少なくとも当該2つの走査線のいずれかに前記選択電圧が印加されたとき、オン状
態としても良い。このとき、当該2つの走査線を入力として、その論理和信号を出力する
論理回路を有し、前記コモン側スイッチは、前記論理和信号をゲート入力するトランジス
タである構成が好ましい。
なお、本発明は、電気光学装置のみならず、電気光学装置の駆動方法としても、さらに
は、当該電気光学装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の基本形である第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実
施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、表示領域100、データ線駆動回路2
30、走査線駆動回路350および走査制御回路400等を含む。このうち、表示領域1
00では320行の走査線311が行(X)方向に延在する一方、240列のデータ線2
11が列(Y)方向に延在するように、それぞれ設けられている。そして、画素120が
320行の走査線311と240列のデータ線211との交差に対応して、それぞれ配列
している。したがって、本実施形態では、画素120が縦320行×横240列でマトリ
クス状に配列することなる。ただし、本発明をこの配列に限定する趣旨ではない。
ここで、画素120の詳細な構成について説明する。図2(a)は、画素120の構成
を示す平面図であり、図2(b)は、画素120の電気的な構成を示す図である。いずれ
も、i行及びこれに隣接する(i+1)行と、j列及びこれに隣接する(j+1)列との
交差に対応する2×2の計4画素分の構成が示されている。
なお、i、(i+1)は、画素120が配列する行を一般的に示す場合の記号であって
、1以上320以下の整数であり、j、(j+1)は、画素120が配列する列を一般的
に示す場合の記号であって、1以上240以下の整数である。
図2(b)に示されるように、各画素120は、画素容量130と、スイッチング素子
として機能するとともに、nチャネルであってアモルファス型の薄膜トランジスタ(Thin
Film Transistor:以下単に「TFT」と略称する)241とを有する。
ここで、各画素120については互いに同一構成なので、i行j列に位置するもので代
表させて説明すると、当該i行j列の画素120において、TFT241のゲートはi行
目の走査線311に接続される一方、そのソースはj列目のデータ線211に接続され、
そのドレインは画素容量130の一端たる画素電極231に接続されている。
画素容量130の他端はコモン電極110に接続されている。このコモン電極110は
、本実施形態では、図1に示されるように、走査線311と一対一に対応するように設け
られたものであり、その一端側にはTFT360が設けられている。このTFT360は
、コモン側スイッチとして機能するものであり、そのゲートは対応する走査線311に接
続される一方、そのソースは信号線461に接続され、そのドレインは対応するコモン電
極110の一端に接続されている。ここで、信号線461には、時間的に一定の電圧であ
るLCcomが印加されている。なお、この電圧LCcomは、本実施形態では、後述する基準
電圧Vcと等しい。
表示領域100は、素子基板と対向基板との一対の基板が一定の間隙を保って貼り合わ
せた構成となっており、この間隙に液晶が挟持されている。また、素子基板には、走査線
311や、データ線211、コモン電極110、画素電極231、およびTFT241、
360が形成されて、この電極形成面が対向基板と対向するように貼り合わせられる。こ
の構成のうち、表示領域100における素子基板の電極形成面を平面的に示したものが図
2(a)であり、表示領域100の境界であって、TFT360の形成領域付近を平面的
に示したものが図3である。
これらの図からも判るように、表示領域100は、液晶にかかる電界方向を基板面方向
としたIPSモードの変形であるFFS(fringe field switching)モードとしたもので
ある。詳細には、素子基板に、ゲート電極層のパターニングにより走査線311およびコ
モン電極110をそれぞれストライプ状にX方向に平行に形成し、その上に半導体層と絶
縁層(図示省略)とを堆積してTFT241とともにTFT360を形成し、さらに、絶
縁層を介した第1金属層のパターニングによりデータ線211および接続電極231a、
231bを形成し、この後、第2金属層のパターニングにより画素電極231を形成した
構成となっている。
ここで、接続電極231aは、画素電極231をTFT241のドレインに接続するた
めのものである。したがって、本実施形態において、画素容量130は、画素電極231
とコモン電極110とが絶縁層を介した積層構造によって生じ、電界が、両電極による保
持電圧に応じた強さで、画素電極231の櫛歯と直行する縦(Y)方向に、画素電極23
1の端部を跨ぐように発生して、液晶の配向状態が変化する。このため、偏光子(図示省
略)を通過する光量は、当該電圧実効値に応じた値となる。
本実施形態において、画素容量130に保持される電圧の実効値は、画素電極231お
よびコモン電極110の差電圧で定まるので、i行j列の画素を目的の階調とするには、
i行目の走査線311に選択電圧を印加してTFT241を導通(オン)状態とさせると
ともに、上記差電圧が画素の階調に応じた値なるように制御すれば良いことになる。
なお、本実施形態では説明の便宜上、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が
最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少
して、ついには透過率が最小の黒色表示になるノーマリーホワイトモードとする。
また、コモン電極110は、データ線211とは絶縁層(図示省略)を介して交差する
ので、図2(b)の破線で示されるように、寄生容量を介して互いに容量結合することに
なる。同様に、i行目のコモン電極110は、(i+1)行目の走査線311と隣接する
ので、同走査線とも寄生容量を介して互いに容量結合することになる。
なお、接続電極231bは、コモン電極110を360のドレインに接続するためのも
のである。上述したように、TFT360と接続電極231b(第1金属層)との間には
絶縁層が介在しているので、両者は、当該絶縁層を貫通するコンタクトホール(図示省略
)によって接続が図られることになる。
説明を再び図1に戻すと、走査制御回路400は、制御信号CntXの供給によってデー
タ線駆動回路230による表示領域100の水平走査を制御するとともに、制御信号Cnt
Yの供給によって表示領域100の走査線駆動回路350による垂直走査を制御する。ま
た、走査制御回路400は、画素容量130の書込極性を指定する極性指示信号Polを、
データ線駆動回路230に供給する。
極性指示信号Polは、本実施形態では、Hレベルであれば、画素容量130に対し画素
電極231を高位側とする正極性書込を指定し、Lレベルであれば、画素電極231を低
位側とする負極性書込を指定する信号であり、図4に示されるように、1垂直走査期間(
1F)内では、1水平走査期間(1H)毎に極性反転するとともに、隣接する1垂直走査
期間(1F)同士において同一の水平走査期間に着目しても極性反転の関係にある。
したがって、本実施形態では、走査線毎に書込極性が反転する走査線反転(行反転)と
なるが、本発明をこれに限定する趣旨ではない。なお、このように極性反転する理由は、
液晶に直流成分が印加されることによる劣化を防止するためである。
走査線駆動回路350は、制御信号CntYにしたがって、1、2、3、…、320行目
の走査線311を、それぞれ1水平走査期間(1H)毎に順番に選択するとともに、選択
した走査線311に対応する走査信号を、当該水平走査期間(1H)にわたってHレベル
に相当する選択電圧Vddとし、それ以外の走査線311に対応する走査信号を、Lレベル
に相当する非選択電圧Vssとするものである。ここで、1、2、3、…、320行目の走
査線311に供給される走査信号を、それぞれY1、Y2、Y3、…、Y320と表記し
、走査信号について特に行を特定しないで一般的に説明するときにはYiと表記する。な
お、この非選択電圧Vssは、実際には電圧基準の接地電位Gnd(電圧ゼロ)である。
次に、データ線駆動回路230は、縦320行×横240列のマトリクス配列に対応し
た記憶領域(図示省略)を有し、各記憶領域では、それぞれ対応する画素120の階調値
(明るさ)を指定する階調データDaが記憶される。なお、階調データDaは、図示しない
上位装置から供給され、表示内容に変更が生じた場合には、対応する記憶領域に記憶され
た階調データDaが書き換えられる構成となっている。
さらに、データ線駆動回路230は、走査線駆動回路350によってi行目の走査線3
11に選択電圧が印加されるとき、事前に当該i行目の走査線311に位置する1〜24
0列の画素1行分の階調データDaを記憶領域から読み出すとともに、それぞれ極性指示
信号Polで正極性書込が指定された場合には、電圧Vcを基準に、階調データDaで指定さ
れた電圧だけ高位側のアナログ信号に変換する一方、負極性書込が指定された場合には、
電圧Vcを基準に、階調データDaで指定された電圧だけ低位側のアナログ信号に変換し、
それぞれ走査信号YiがHレベルとなるのに合わせて、対応するデータ線211にデータ
信号として一斉に供給するものである。
なお、基準電圧Vcは、図4に示されるように、Hレベルに相当する電圧VddとLレベ
ルに相当する電圧Vssとの中間値に相当する。また、1、2、3、…、240列目のデー
タ線211に供給されるデータ信号を、それぞれD1、D2、D3、…、D240と表記
し、特に列を特定しないで一般的に説明する場合にはDjと表記する。
データ線駆動回路230によって出力されるデータ信号について、j列目により代表さ
せて説明すると、当該j列目のデータ線211に供給されるデータ信号Djは、図4に示
される通りとなる。すなわち、データ線駆動回路230は、1行目の走査線311が選択
されるとともに、極性指示信号PolがHレベルとなって正極性書込が指示される1水平走
査期間では、データ信号Djを、電圧Vcに対して1行j列の画素の階調に応じた電圧だ
け高位側として出力する。
次の2行目の走査線311が選択される水平走査期間においては、負正極性書込の指示
となるので、データ線駆動回路230は、2行目の走査線311が選択される水平走査期
間ではデータ信号Djを、電圧Vcに対して2行j列の画素の階調に応じた電圧だけ低位
側として出力する。以下、この動作が、最終の320行目の走査線311が選択される水
平走査期間まで繰り返される。このため、データ信号Djは、奇数(1、3、5、…、3
19)行目では正極性となり、偶数(2、4、6、…、320)行目では負極性となる。
次の1垂直走査期間(1F)において、データ信号Djは、極性指示信号Polの反転に
より、奇数行目では負極性となり、偶数行目では正極性となる。このため、隣接する垂直
走査期間同士において、表示内容に変更がなければ(各記憶領域に記憶される階調データ
が更新されなければ)、データ信号Djは、図4に示されるように、基準電圧Vcを中心
にして対称となる。
なお、図4においては、Y側の走査信号Y1〜Y320等と、X側のデータ信号Djと
の縦方向の電圧スケールを、便宜的に異ならせてある。
次に、このような構成にかかる電気光学装置10における書き込みについて説明する。
1垂直走査期間(1F)の最初の水平走査期間(1H)において、走査線駆動回路35
0によって走査信号Y1がHレベルになると、1行目のTFT360がオンするので、1
行目のコモン電極110は、信号線461の電圧LCcom(=Vc)に保たれる。一方、走
査信号Y1がHレベルになると、1行目の画素120におけるTFT241がオンするの
で、j列目にあっては、データ線211に供給されたデータ信号Djの電圧が、画素電極
231に印加される。このとき、データ信号Djの電圧は、極性指示信号Polによって正
極性書込が指定されていれば、1行j列の画素の階調データDaで指定された電圧だけ、
電圧Vcを基準に高位側とした電圧であるので、1行j列の画素容量130には、画素電
極231を高位側として、1行j列の画素の階調データDaで指定された電圧が印加され
ることになる。
ここでは、j列目の画素で代表して説明したが、1行目に位置する1〜240列のすべ
てについて、それぞれ、対応する画素の階調データDaを変換したアナログの電圧が印加
されることになる。
次の水平走査期間(1H)において、走査信号Y2がHレベルになると、1行目のTF
T360がオフするので、1行目のコモン電極110は、電気的にどこの部位に接続され
ないハイ・インピーダンス状態となる一方、1行目の画素120におけるTFT241も
オフするので、1行目の画素120における画素電極231もハイ・インピーダンス状態
となる。このため、1行目の画素120では、走査信号Y1がHレベルの期間に画素容量
130に書き込まれた電圧状態がなんら影響を受けることなく維持される。
また、走査信号Y2がHレベルになると、2行目のTFT360がオンするので、2行
目のコモン電極110は、電圧LCcomに保たれる一方、2行目の画素120におけるT
FT241がオンするので、j列目にあっては、データ線211に供給されたデータ信号
Djの電圧が、画素電極231に印加される。このとき、極性指示信号Polが反転するの
で、走査信号Y1がHレベルであったときに正極性書込が指定されていれば、走査信号Y
2がHレベルとなる期間では負極性書込が指定される。このため、走査信号Y2がHレベ
ルとなる期間において、データ信号Djの電圧は、2行j列の画素の階調データDaで指
定された電圧だけ、電圧Vcを基準に低位側とした電圧となる。したがって、2行j列の
画素容量130には、画素電極231を低位側として、2行j列の画素の階調データDa
で指定された電圧が印加されることになる。
なお、次の水平走査期間(1H)において、走査信号Y3がHレベルになると、2行目
のTFT360がオフするので、2行目のコモン電極110はハイ・インピーダンス状態
となる一方、2行目の画素120におけるTFT241もオフするので、2行目の画素1
20における画素電極231もハイ・インピーダンス状態となる。このため、2行目の画
素120では、走査信号Y2がHレベルの期間に画素容量130に書き込まれた電圧状態
がなんら影響を受けることなく維持される。
以降同様な動作が、走査信号Y320がHレベルとなるまで、繰り返される。さらに、
次の1垂直走査期間(1F)においても、各画素において極性が反転した書き込みが実行
される。
このように本実施形態によれば、各行のコモン電極110は、対応する走査線311に
選択電圧Vddが印加される期間に限り、TFT360のオン状態により信号線461に接
続されて、電圧Vcに保持される一方、対応する走査線311が非選択である期間では、
TFT360がオフ状態となり、ハイ・インピーダンス状態となる。すなわち、各行のコ
モン電極110は、行の書き込みが実行される期間に限り電圧Vcに確定し、他の期間で
は不確定となる。
したがって、i行目のコモン電極110は、1〜240列目のデータ線211と寄生容
量によって結合していても、i行目の走査線311が非選択であれば、これらのデータ線
211の電圧変化により当該寄生容量で電力が無駄に消費されることを防止することが可
能となる。同様に、i行目のコモン電極110は、対応する走査線と異なる走査線311
と寄生容量によって結合していても、i行目の走査線311が非選択であれば、これらの
走査線311の電圧変化により当該寄生容量で電力が無駄に消費されることを防止するこ
とが可能となる。
また、走査線311が、TFT241をオンさせるHレベルからオフさせるLレベルに
変化するとき、当該TFT241のゲート・ドレイン間の寄生容量に起因して、オフする
瞬間にドレイン(画素電極231)の電位が変化する現象(プッシュダウン、突き抜け、
フィールドスルーなどと呼ばれる)が発生する場合がある。
液晶の劣化を防止するため、画素容量では交流駆動が原則であるので、基準電圧Vcに
対して高位側(正極性)と低位側(負極性)とで交互書き込みをするが、プッシュダウン
による電圧変化は、負極性書込の方が正極性書込よりも大きいので、同一階調で正極性・
負極性書込をしても画素容量130の電圧実効値が互いに等しくならず、ここのままでは
、直流成分が印加されてしまうようにみえる。
しかしながら、第1実施形態では、コモン電極110を、TFT241と同じ型のTF
T360によって同時にオン/オフさせるので、TFT241がオフしたときに現れる画
素電極231の電圧変化と同時に同一方向に同量だけ、コモン電極110の電位も変化す
る。このため、TFT241がオフする瞬間における画素電極231の電位変動による影
響は、TFT360がオフする瞬間におけるコモン電極110の電位変動によって相殺さ
れるので、本実施形態によれば、画素容量130に直流成分が印加されるのを防止するこ
とが可能となる。
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、信号線461を時間的に一定の電圧Vcに維持する一方、
データ線211に階調に応じた電圧を印加する構成とした。しかしながら、この構成では
、i行目の走査線311が選択される期間では、i行目のコモン電極110は電圧Vcに
保たれるので、当該コモン電極110とデータ線211とで電界が発生し、当該電界が画
素の実際の階調を規定する電界(すなわち、画素電極とコモン電極とで発生する電界)に
悪影響を及ぼし、これが場合によっては、表示ムラとして視認されてしまう可能性がある

そこで、このような表示ムラを抑える第2実施形態について説明することにする。
図5は、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置10の構成を示す図である。
この図5に示される構成が、第1実施形態(図1参照)と相違する点は、おもに、第1
に、X側が、データ線211の一端に、それぞれスイッチ260が設けられるとともに、
これらのスイッチのオンオフをデータ側制御回路250が制御する点と、第2に、信号線
461に、ランプ信号生成回路450によるランプ信号Vcomが供給される点とにある。
そこで以下については、これらの相違点を中心に説明することにする。
まず、第1の点についていえば、データ側制御回路250は、縦320行×横240列
のマトリクス配列に対応した記憶領域(図示省略)を有し、各記憶領域では、それぞれ対
応する画素120の階調値(明るさ)を指定する階調データDaが記憶される点までは、
図1におけるデータ線駆動回路230と共通である。ただし、データ側制御回路250は
、走査線駆動回路350によって、ある1行の走査線311が選択されるとき、制御信号
CntXにしたがって、当該走査線に位置する画素の階調データDaの1行分を事前に読み出
し、この階調データDaの1行分にしたがって、スイッチ制御信号X1、X2、X3、…
、X240を当該走査線に選択電圧Vddが印加される期間にわたって、1、2、3、…、
240列のデータ線211にそれぞれ対応して一斉に出力する点において、第1実施形態
と異なる。
ここで、スイッチ制御信号X1、X2、X3、…、X240について、特に列を特定し
ないで一般的に説明するときにはXjと表記すると、データ側制御回路250は、スイッ
チ制御信号Xjを、1水平走査期間(1H)の開始端から時間軸の後方側に、当該水平走
査期間にて選択される走査線311とj列目のデータ線211との交差に対応する画素の
階調データDaで指定された階調値に応じた期間だけHレベルとし、残余の期間でLレベ
ルとする。
また、スイッチ260は、データ側スイッチとして機能するものであり、1、2、3、
…、240列目のデータ線211に一対一に対応して設けられ、その一端は、対応するデ
ータ線に接続される一方、その他端は共通接続されて、時間的に一定の基準電圧Vcに保
たれている。ここで、各列のスイッチ260は、対応するスイッチ制御信号がHレベルの
ときにオンするものである。
ここで、スイッチ260がオフであるデータ線211はハイ・インピーダンス状態とな
り、電圧不確定となる。このため、便宜的に、1、2、3、…、240列目のデータ線2
11の電圧をS1、S2、S3、…、S240と表記し、特に列を特定しないで一般的に
説明するときにはSjと表記することにする。
次に、第2の点について言及すると、ランプ信号生成回路450は、次のようなランプ
信号Vcomを生成する。すなわち、ランプ信号生成回路450は、図6に示されるように
極性指示信号Polによって、正極性書込が指定される1水平走査期間(1H)では、ラン
プ信号Vcomの電圧をVcからVminまで直線的に低下させる一方、反対に、負極性書込が
指定される1水平走査期間では、VcからVmaxまで直線的に上昇させる。ここで、電圧V
min、Vmaxは、Vmax>Vminであり、基準電圧Vcを中心に対称な関係にある。
なお、図6においては、走査信号Y1〜Y320等と、ランプ信号Vcomとの縦方向の
電圧スケールを、便宜的に異ならせてある(次に説明する図7においても同様)。
次に、このような構成にかかる電気光学装置10における書き込みについて説明する。
図7は、i行j列の画素の書き込みと、これより1行下に隣接する(i+1)行j列の
画素の書き込みとについて、走査信号Yi、Y(i+1)との関係において示す図である

i行j列の画素を、白色と黒色との間の灰色とさせる場合、i行目の走査線311が選
択されて、走査信号YiがHレベルとなる1水平走査期間(1H)において、スイッチ制
御信号Xjは、当該1水平走査期間(1H)の開始時から、当該灰色に応じた期間T
けHレベルとなる。このため、j列目のスイッチ260がオン(導通)状態となるので、
j列目のデータ線211の電圧Sjは基準電圧Vcに保たれる。
また、走査信号YiがHレベルになると、i行目の走査線311に位置する1行分の画
素120において、TFT241がオン状態となる。したがって、i行j列の画素120
では、画素電極231がj列目のデータ線211と等しく基準電圧Vcとなる。
一方、走査信号YiがHレベルになると、i行目のTFT360だけがオン状態となる
ので、当該1水平走査期間(1H)において、正極性書込が指定されていれば、i行目の
コモン電極110の電圧Vcom−iは、VcからVminまで直線的に低下する。このため、
j列目のスイッチ260がオンすることによって、i行j列の画素における画素容量13
0には、画素電極231を高位側とした書き込みが開始されることになる。
次に、当該1水平走査期間の開始時から期間Tだけ経過すると、データ信号XjはH
レベルからLレベルに変化する。このため、スイッチ260がオフ(非導通)状態となる
ので、j列目のデータ線211は、どの部分にも接続されないハイ・インピーダンス状態
となる。
ただし、スイッチ260がオフしても、i行目の走査線311がHレベルとなる1水平
走査期間では、i行目のコモン電極110の電圧Vcom−iが低下し続けるとともに、T
FT241のオン状態が継続しているので、ハイ・インピーダンス状態となったj列目の
データ線211は、スイッチ260がオフになった瞬間に、電圧Vcから電圧Vcom−iと
同じ変化率で低下する。
このため、i行j列の画素容量130に対する書き込み電圧は、走査信号YiがHレベ
ルとなっている期間において、j列目のスイッチ260がオフした瞬間に確定し、正極性
書込が指定されていれば、j列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるVcom−iと
Vcとの差電圧が、画素電極231を高位側として、スイッチ260のオフ後においても
保持されることなる。
なお、当該1水平走査期間(1H)が終了して、走査信号YiがLレベルに変化すると
、i行目の走査線311に位置する1行分の画素のTFT241がオフするので、各画素
電極231がj列目のデータ線211と電気的に切り離されてフローティング状態となる
。さらに、走査信号YiがLレベルになると、i行目のTFT360もオフするので、i
行目のコモン電極110もハイ・インピーダンス状態となる。
このため、i行j列の画素における画素容量130の電圧、すなわち、j列目のスイッ
チ260がオフ瞬間におけるVcom−iとVcとの差電圧は、スイッチ260がオフとなっ
ても、さらには走査信号YiがLレベルに変化しても、保持され続けることになる。
また、ここでは、i行目の画素のうち、j列目に位置するもので代表して動作説明した
が、走査信号YiがHレベルとなる期間においては、i行目に位置する1〜240列の画
素1行分のすべてについてj列目のような書き込みが同時並行的に実行される。
次の1水平走査期間(1H)においては、走査信号Y(i+1)がHレベルとなるので
、(i+1)行目に位置する1行分の画素について書き込みが同様に実行される。ただし
、本実施形態では、走査線毎に書込極性が反転するので、負極性書込が指定される結果、
(i+1)行目のコモン電極110の電圧Vcom−(i+1)は、当該1水平走査期間に
おいてVcからVmaxに直線的に上昇する。このため、(i+1)行j列の画素容量130
に対する書き込み電圧は、走査信号Y(i+1)がHレベルとなっている期間において、
j列目のスイッチ260がオフした瞬間に確定し、j列目のスイッチ260がオフした瞬
間におけるVcom−(i+1)とVcとの差電圧が、画素電極231を低位側として、スイ
ッチ260のオフ後においても保持されることなる。
なお、ここでは、互いに隣接するiおよび(i+1)行目の書き込みついて説明してい
るが、このような書き込みは、1垂直走査期間(1F)において、1、2、3、…、32
0行目の順番で1水平走査期間毎に実行されて、1フレームの画像が表示されることにな
る。また、次の1垂直走査期間(1F)では、書込極性が反転して同様な書き込みが実行
されることになる。
本実施形態では、1水平走査期間(1H)の開始時からスイッチ260がオンしている
期間が長いほど、画素容量130に高い電圧が保持されることになる。上述したように、
電圧無印加状態において最も明るい表示状態となるノーマリーホワイトモードであれば、
暗い階調値を指定するにつれて、1水平走査期間の開始時からスイッチ260をオンする
期間が長くなるように、スイッチ制御信号を生成すれば良いことになる。
また、上述した表示ムラは、画素容量130の電圧変化に対して階調変化の大きな領域
、すなわち、画素120を中間階調である灰色表示とさせる場合に視認されやすい。第2
実施形態において、多数の画素を灰色表示とさせるような場合、当該灰色領域にかかるデ
ータ線211同士は、1水平走査期間において途中まで基準電圧Vcに保たれるので、デ
ータ線211およびコモン電極110で発生する電界について、データ線同士のばらつき
を抑えることができる。
このため、本実施形態によれば、データ線211およびコモン電極110で発生する電
界によって画素容量130で発生させる電界に及ぼす影響は、表示パターンに依存するこ
となく各画素にわたって均一化される方向に向かうので、無駄な電力消費を抑えつつ、上
記表示ムラを視認しにくくさせることが可能となる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係る電気光学
装置の構成を示すブロック図である。なお、第3実施形態では、i、jを奇数とし、当該
iに隣接する(i+1)、および、当該jに隣接する(j+1)を偶数とする。
図8に示される構成が、第2実施形態(図6参照)と相違する点は、おもに、コモン電
極110が第1コモン電極111および第2コモン電極112に分けられている点と、第
2に、ランプ信号生成回路450が、ランプ信号Vcom1、Vcom2を生成して、それぞれ第
1信号線471、第2信号線472に供給する点にある。
詳細には、表示領域100において、第1コモン電極111は、ある奇数i行であって
奇数列の画素と、当該i行よりも1行上の偶数(i−1)行であって偶数列の画素とにお
いて対向するようにジグザグ状に形成される一方、第2コモン電極112は、ある偶数(
i+1)行であって奇数列の画素と、当該(i+1)行よりも1行上の奇数i行であって
偶数列の画素とにおいて対向するようにジグザグ状に形成されている。
ただし、最初の1行目であって奇数列の画素に対応する第1コモン電極111は、それ
よりも1行上に画素が存在しないので、1行目の画素のみに対応し、同様に、最終の32
0行目であって偶数列の画素に対応する第2コモン電極112は、それよりも1行下に画
素が存在しないので、320行目の画素のみに対応する。
第3実施形態では、第1コモン電極111は、奇数行奇数列の画素と偶数行偶数列の画
素とに対向し、第2コモン電極112は、偶数行奇数列の画素と奇数行偶数列の画素とに
対向するので、画素120を区別するために、第1コモン電極111と対応するものを第
1画素121とし、第2コモン電極112と対応するものを第2画素122としている。
したがって、図8に示されるように、第1画素121および第2画素122は、行およ
び列方向において交互に配置している。
図9(a)は、第3実施形態における画素の構成を示す平面図であり、図9(b)は、
画素の電気的な構成を示す図である。
図2(a)に示される構成と比較すると、第1コモン電極111、第2コモン電極11
2は、それぞれ走査線311と交差する部分を有するので、走査線311とは、異なる導
電層をパターニングして形成する必要がある。なお、図9(a)に示される構成は、先に
、同一導電層のパターニングにより、第1コモン電極111、第2コモン電極112を形
成し、この後、絶縁層(図示省略)を介して、第1金属層のパターニングより走査線31
1を形成した場合を示しているが、先に走査線311をパターニングした構成としても良
いのはもちろんである。
ところで、第3実施形態において第1コモン電極111は、奇数行とその前の偶数行と
の2行の走査線311に対応し、第2コモン電極112は、偶数行とその前の奇数行との
2行の走査線311に対応するので、TFT360については、これら2行の走査線31
1のいずれかに選択電圧が印加された場合にオン状態とさせる必要がある。
このため、第3実施形態では、図8に示されるように、奇数i行目に対応するTFT3
60のソースは第1信号線471に接続され、そのドレインは第1コモン電極111に接
続される一方、偶数(i+1)行目に対応するTFT360のソースは第2信号線472
に接続され、そのドレインは第2コモン電極112に接続され、さらに、各行の走査線3
11に対応して、OR回路370が設けられる。
詳細には、奇数i行目に対応するOR回路370は、走査信号Yiと1行前の走査信号
Y(i−1)との論理和信号を求めて、奇数i行目に対応するTFT360のゲートに供
給する。また、偶数(i+1)行目に対応するOR回路370は、走査信号Y(i+1)
と1行前の走査信号Yiとの論理和信号を求めて、偶数(i+1)行目に対応するTFT
360のゲートに供給する。
ただし、最初の1行目の前には走査線が存在しないので、1行目のTFT360のゲー
トには、走査信号Y1だけが供給される。また、最終の320行目の後にも走査線が存在
しないので、320行偶数列の画素に対応する第1コモン電極111をオンオフさせるT
FT360のゲートには、走査信号Y320だけが供給される。
また、第3実施形態において、極性指示信号Polは、Hレベルであれば、奇数行奇数列
および偶数行偶数列の第1画素121に対して正極性書込を指定し、偶数行奇数列および
奇数行偶数列の第2画素122に対して負極性書込を指定する一方、Lレベルであれば、
奇数行奇数列および偶数行偶数列の第1画素121に対して負極性書込を指定し、偶数行
奇数列および奇数行偶数列の第2画素122に対して正極性書込を指定するものであり、
図10に示されるように1垂直走査期間(1F)毎に論理レベルが反転する。
ランプ信号生成回路450は、図10に示されるように、極性指示信号PolがHレベル
であれば、1水平走査期間(1H)にわたってランプ信号Vcom1の電圧をVcからVminま
で直線的に低下させる一方、反対に、極性指示信号PolがLレベルであれば、1水平走査
期間(1H)にわたってランプ信号Vcom1の電圧をVcからVmaxまで直線的に上昇させる
。さらに、ランプ信号生成回路450は、ランプ信号Vcom1を、Vcを基準に反転させて
ランプ信号Vcom2として出力する。
なお、第3実施形態において、走査線駆動回路350およびデータ側制御回路250に
ついての動作自体は第2実施形態と同様であり、それぞれ図6および図7に示した波形と
同じものを出力する。
この第3実施形態では、図11に示されるように、極性指示信号PolがHレベルである
場合に、走査信号YiがHレベルとなっている1水平走査期間(1H)において、i行j
列の画素容量130には、j列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるランプ信号V
com1とVcとの差電圧が、画素電極231を高位側として書き込まれ、i行(j+1)列
の画素容量130には、(j+1)列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるランプ
信号Vcom2とVcとの差電圧が、画素電極231を低位側として書き込まれる。
次の(i+1)行目では、第1コモン電極111、第2コモン電極112の対応関係が
逆転する。このため、走査信号Y(i+1)がHレベルとなると、当該1水平走査期間(
1H)においては、(i+1)行j列の画素容量130には、j列目のスイッチ260が
オフした瞬間におけるランプ信号Vcom2とVcとの差電圧が、画素電極231を低位側と
して書き込まれ、(i+1)行(j+1)列の画素容量130には、(j+1)列目のス
イッチ260がオフした瞬間におけるランプ信号Vcom1とVcとの差電圧が、画素電極2
31を低位側として書き込まれる。
したがって、第3実施形態によれば、行方向のみならず、列方向においても隣接する第
1画素121、第2画素122の書込極性が互いに反転した関係(いわゆるドット反転)
となる。また、第3実施形態では、第1コモン電極111、第2コモン電極112は、対
応する走査線311が非選択であれば、ハイ・インピーダンス状態となる点は、第1およ
び第2実施形態と同様であり、これらのコモン電極にランプ信号が印加され、灰色表示で
あれば1水平走査期間の途中まで、データ線211が電圧Vcに保たれる点も、第2実施
形態と同様である。
このため、第3実施形態によれば、無駄な消費電力を抑えつつ、表示ムラの発生を抑え
、さらに、フリッカーの発生をも抑えるので、極めて高品位な表示が可能となる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図12は、第4実施形態に係る電気光
学装置の構成を示すブロック図である。また、図13(a)は、第4実施形態における画
素の構成を示す平面図であり、図13(b)は、画素の電気的な構成を示す図である。
図12に示される構成では、画素120が、第1画素容量131と第2画素容量132
との2つを有する。すなわち、図13(a)または図13(b)に示されるように、第1
画素容量131は、第1コモン電極111と絶縁層(図示省略)を介して積層された画素
電極231とからなり、第2画素容量132は、第2コモン電極112と絶縁層を介して
積層された画素電極231とからなる。このため、表示領域100においては、各画素1
20に対し、第1コモン電極111および第2コモン電極112が配設されている。
このように第4実施形態では、各行の走査線311に対応して、第1コモン電極111
および第2コモン電極112が設けられるので、各行においては、対応する走査信号がH
レベルとなったときにオンして、第1信号線471を第1コモン電極111に接続して、
ランプ信号Vcom1を供給するTFT361と、対応する走査信号がHレベルとなったとき
にオンして、第2信号線472を第2コモン電極112に接続して、ランプ信号Vcom2を
供給するTFT362とを有する。
なお、ランプ信号生成回路450が、ランプ信号Vcom1、Vcom2を生成して、それぞれ
第1信号線471、第2信号線472に供給する点については、第3実施形態と同様であ
るが、第4実施形態におけるランプ信号Vcom1、Vcom2の電圧波形は、次のように第3実
施形態とは異なる。
すなわち、ランプ信号生成回路450は、図14に示されるように、極性指示信号Pol
がHレベルとなる1水平走査期間(1H)では、ランプ信号Vcom1の電圧をVcからVmin
まで直線的に低下させ、ランプ信号Vcom2の電圧をVmaxからVcまで直線的に低下させる
一方、反対に、極性指示信号PolがLレベルとなる1水平走査期間(1H)では、ランプ
信号Vcom1の電圧をVcからVmaxまで直線的に上昇させ、ランプ信号Vcom2の電圧をVmi
nからVcまで直線的に上昇させる。したがって、ランプ信号Vcom1、Vcom2は、電圧Vc
を基準に対称ではなく、両者の電位差が常に一定となる。
なお、第4実施形態における走査線駆動回路350およびデータ側制御回路250につ
いての動作自体は第2実施形態と同様であり、それぞれ図6および図7に示した波形と同
じものを出力する。
ここで、図16は、表示領域100を、Y方向に沿って、第1画素容量131および第
2画素容量132を含むように破断した場合の部分断面図である。
この図に示されるように、表示領域100では、素子基板201と対向基板301とに
よって垂直配向型の液晶105を挟持した構成となっている。
素子基板201の対向面には、透明性を有する第1コモン電極111が設けられるとと
もに、反射性を有する第2コモン電極112が樹脂層246を介して設けられる。さらに
、画素電極231が、第1コモン電極111および第2コモン電極112に対し、絶縁層
251を介して積層されている。ここで、第2画素容量132における液晶層の厚み(セ
ルギャップ)は、第1画素容量131の約半分となっている。換言すれば、第1画素容量
131のセルギャップは、第2画素容量132のセルギャップの約2倍となっている。
素子基板201における背面側(透過光の入射側)には偏光子291が設けられ、同様
に、対向基板301における背面側(観察側)には偏光子391が設けられる。
なお、図16では、偏光子291と素子基板201とは離間しているが、実際には、偏
光子291は、素子基板201に貼付される。同様に、偏光子391と対向基板301と
は離間しているが、実際には、偏光子391は、対向基板301に貼付される。
また、素子基板201の対向面には、画素電極231を覆うように、また、対向基板3
01の側では、対向面を覆うように、それぞれ配向膜が設けられているが、図示省略され
ている。
なお、図16は、電圧が印加されていない状態の偏光状態を示している。
ここで例えば、素子基板201側の初期配向方向が図16において紙面鉛直方向(X方
向)となるように、素子基板201側の配向膜がラビング処理されるとともに、偏光子2
91の透過軸が同X方向に設定される一方、対向基板301側の初期配向方向が紙面鉛直
方向(X方向)となるように、素子基板201側の配向膜がラビング処理されるとともに
、偏光子391の透過軸が紙面横方向(Y方向)に設定される。
この設定により、第1画素容量131において、電圧無印加状態では、素子基板201
の側から入射した自然光は、偏光子291によってX方向の偏光成分のみが透過する。こ
の透過光は、複屈折効果を受けないので、偏光子391を通過することができない。一方
、第1画素容量131において保持される電圧が高まるにつれて、液晶分子の長軸方向が
電界方向(図16においてY方向)と直交する方向に平面回転するので、素子基板201
の背面側からの入射光は、液晶分子の回転角に応じた量だけ、偏光子391を透過する。
すなわち、第1画素容量131は、保持電圧がゼロでは透過光量が最も少なく、保持電圧
が高くなるにつれて、透過光量が多くなって明るくなる(ノーマリーブラックモード)。
一方、第2画素容量132では、対向基板301の側から入射した自然光は、偏光子3
91によってY方向の偏光成分のみが透過する。ここで、第2画素容量132のセルギャ
ップは、第1画素容量131のセルギャップの約半分であるので、第2コモン電極112
で反射して、再び偏光子391に到達した光は、第2画素容量132に保持された電圧が
ゼロであれば、その偏光方向が偏光子391の透過軸に対して平行なY方向であり、偏光
子391を透過する。一方、第2画素容量132において保持される電圧が高まるにつれ
て、複屈折効果により、偏光子391を通過する光量が少なくなる。すなわち、第2画素
容量132は、保持電圧がゼロでは反射光量が最も多く、保持電圧が高くなるにつれて、
反射光量が少なくなって暗くなる(ノーマリーホワイトモード)。
このように、第3施形態における画素120は、ノーマリーブラックモードであって透
過型の第1画素容量131と、ノーマリーホワイトモードであって反射型の第2画素容量
132とが併存する構成となっている。
第4実施形態では、図15に示されるように、極性指示信号PolがHレベルである場合
に、走査信号YiがHレベルとなっている1水平走査期間(1H)において、i行j列の
画素120のうち、第1画素容量131には、j列目のスイッチ260がオフした瞬間に
おけるランプ信号Vcom1とVcとの差電圧が、画素電極231を高位側として書き込まれ
る一方、第2画素容量132には、j列目のスイッチ260がオフした瞬間におけるラン
プ信号Vcom2とVcとの差電圧が、画素電極231を低位側として書き込まれる。
第1画素容量131は、ノーマリーブラックモードであるので、保持されるランプ信号
Vcom1とVcとの差電圧は、当該第1画素容量131での透過量を多くさせる成分である
。一方、第2画素容量132は、ノーマリーホワイトモードであるので、保持されるラン
プ信号Vcom2とVcとの差電圧は、当該第2画素容量132での反射量を少なくさせる成
分である。
ここで、ランプ信号Vcom1、Vcom 2は、その電圧差が常に一定となるように変化する
ので、第1画素容量131で保持される差電圧と、第2画素容量132で保持される差電
圧とは、いわゆるトレードオフの関係、すなわち、一方が大きくなると他方が小さくなり
、一方が小さくなると他方が大きくなる関係にある。
このため、第4実施形態では、スイッチ260がオフした瞬間に、第1画素容量131
および第2画素容量132でそれぞれ差電圧が保持されたとき、当該第1画素容量131
および第2画素容量132とは、互いに透過率・反射率がほぼ同じとなる、すなわち互い
にほぼ同じ階調となる。
なお、極性指示信号PolがHレベルである場合、第1画素容量131では画素電極23
1側が高位となり、第2画素容量132では画素電極231側が低位となる書き込みとな
るが、極性指示信号PolがLレベルである場合、第1画素容量131では画素電極231
側が低位となり、第2画素容量132では画素電極231側が高位となる書き込みになる
第4実施形態によれば、ランプ信号Vcom1、Vcom2は、両者の電位差が一定となるよう
に電圧が変化するので、選択した走査線に対応する第1コモン電極111および第2コモ
ン電極112同士において容量が寄生しても、両電極が電圧変化に伴って当該寄生容量で
電力が消費されることはない。
さらに、第4実施形態によれば、1つの画素120において透過型と反射型とが併存す
るので、暗所では透過型によって、明所では反射型によって、それぞれ良好な視認性を有
する画像表示が可能となる。
さらに、第4実施形態によれば、第1画素容量131をノーマリーブラックモードの透
過型とし、第2画素容量132をノーマリーホワイトモードの反射型としているので、素
子基板201と偏光子291との間、および、対向基板301と偏光子391との間にそ
れぞれ1/4波長板を介挿しなくても良い。
すなわち、透過型と反射型とを併存した構成において、透過型および反射型の画素容量
を、ノーマリーブラックモードまたはノーマリーホワイトモードのいずれか一方で統一す
る構成では、図20に示されるように、素子基板201と偏光子291との間に、当該偏
光子291を通過した直線偏光を円偏光に変換する1/4波長板293を介挿し、さらに
、対向基板301と偏光子391との間に、当該偏光子391を通過した直線偏光を円偏
光に変換する一方、第2コモン電極112で反射して液晶105を通過した円偏光を直線
偏光に変換する1/4波長板393を介挿する必要があるが、本実施形態では、1/4波
長板293、393が不要となり、その分、構成の簡易化を図ることができる。
なお、上述した第4実施形態では、第1画素容量131を透過型とし、第2画素容量1
32を反射型としたが、これを入れ替えて、第1画素容量131を反射型とし、第2画素
容量132を透過型としても良い。同様に、第1画素容量131をノーマリーブラックモ
ードとし、第2画素容量132をノーマリーホワイトモードとしたが、これを入れ替えて
、第1画素容量131をノーマリーホワイトモードとし、第2画素容量132をノーマリ
ーブラックモードとしても良い。
ところで、第4実施形態においては、一行分の画素120では、第1画素容量131が
第1コモン電極111に対応し、第2画素容量132が第2コモン電極112に対応する
構成としたが、図17および図18に示されるように、1列毎に、対応するコモン電極の
関係を交互に入れ替える構成としても良い。
すなわち、これらの図に示されるように、例えばi行j列の画素120において、第1
画素容量131が第1コモン電極111に対応し、第2画素容量132が第2コモン電極
112に対応する構成であるならば、同一のi行であって列方向に隣接するi行(j+1
)列の画素120については、第1画素容量131が第2コモン電極112に対応し、第
2画素容量132が第1コモン電極111に対応する構成となり、また、同一列であって
行方向に隣接する(i+1)行j列の画素120についても、第1画素容量131が第2
コモン電極112に対応し、第2画素容量132が第1コモン電極111に対応する構成
となる。
なお、第1画素容量131がノーマリーブラックモードの透過型とし、第2画素容量1
32がノーマリーホワイトモードの反射型である点については、第4実施形態と共通であ
る。
このように1列毎に、対応するコモン電極の関係を入れ替えた構成において、図14に
示されるようなランプ信号Vcom1、Vcom2をそれぞれ第1信号線471、第2信号線47
2に供給するとともに、図15に示されるようなスイッチ制御信号を出力させると、行お
よび列方向に隣接する画素120において、第1画素容量131および第2画素容量13
2の書込極性が反転した関係となる。例えばi行j列の画素120において、第1画素容
量131が正極性書込であり、第2画素容量132が負極性書込であるとすると、行方向
に隣接する(i+1)行j列の画素、および、列方向に隣接するi行(j+1)列の画素
では、第1画素容量131が負極性書込となり、第2画素容量132が正極性書込となる
。このため、さらにフリッカーの発生を抑えることも可能となる。
なお、フリッカーの発生を抑えることが可能である、ということは、換言すれば、垂直
走査(フレーム)周波数を高く設定しないで済む、ということになるので、低消費電力化
を図ることも可能となる。
なお、図17および図18に示されるように第1コモン電極111および第2コモン電
極112を形成した構成においても、特に図示はしないが、ある行の走査線311に選択
電圧が印加されたときに、当該選択走査線に対応する第1コモン電極111および第2コ
モン電極112がオンするように、図8に示したようなOR回路370を設けて、その論
理和信号を当該行に対応するTFT361、362のゲートに供給しても良い。
なお、図5、図8および図12に示される構成では、走査線に対応するコモン電極(第
1コモン電極、第2コモン電極)は、対応する走査線が選択された場合だけオンさせる構
成としたが、非選択の期間であっても、ノイズ等による電位変動を抑えるべく、一定の間
隔でオンさせても良い。
すなわち、少なくとも対応する走査線が選択される場合に、当該行のTFT360(3
61、362)をオンさせる構成であれば良い。
上述した第1乃至第4実施形態において、ランプ信号Vcom、Vcom1、Vcom2の電圧は
、1行の走査線311に選択電圧が印加される1水平走査期間(1H)において、直線的
に下降または上昇する構成であったが、これに限らず、例えばステップ(階段)状や、弓
状、指数または対数関数的に、下降または上昇するような特性であっても良い。要は、ラ
ンプ信号の電圧変化特性については、液晶の電圧−透過(反射)率に合わせて、1行の走
査線311に選択電圧が印加される1水平走査期間の少なくとも一部の期間にわたって電
圧の減少率または増加率が0以上となるような特性であれば良い。1水平走査期間の残り
の他の期間、例えば1水平走査期間の開始前後の一方または両方の短い期間は、ランプ信
号を安定させる等の目的で所定の一定電圧にしても良い。
また、各実施形態では、コモン電極の上に絶縁層を介して画素電極231を積層する構
成としたが、コモン電極についても、画素電極231と対向するような櫛歯形状としても
良い。
また、上述した実施形態では、同一画素についての書込極性の変更周期を1垂直走査期
間(1フレーム)としたが、その理由は、画素容量に対して直流成分の印加を防止するた
めなので、その反転については2以上のフレーム周期としても良い。
また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行
うとしても良い。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置10を表示装置として有する電子機器につ
いて説明する。図19は、実施形態に係る電気光学装置10を用いた携帯電話1200の
構成を示す斜視部である。
この図に示されるように、携帯電話1200は、複数の操作ボタン1202のほか、受
話口1204、送話口1206とともに、上述した電気光学装置10を備えるものである
。なお、電気光学装置10のうち、表示領域100以外の構成要素については電話器に内
蔵されるので、外観としては現れない。
電気光学装置10が適用される電子機器としては、図19に示される携帯電話の他にも
、デジタルスチルカメラや、ノートパソコン、液晶テレビ、ビューファインダ型(または
モニタ直視型)のビデオレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓
、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備
えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示装置として、上述し
た電気光学装置10が適用可能であることは言うまでもない。そして、いずれの電子機器
においても、無駄な電力消費を抑えることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素近傍の構成を示す図である。 同電気光学装置における走査信号、データ号を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置におけるランプ信号等を示す図である。 同電気光学装置におけるスイッチ制御信号等を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置におけるランプ信号等を示す図である。 同電気光学装置におけるスイッチ制御信号等を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置におけるランプ信号等を示す図である。 同電気光学装置におけるスイッチ制御信号等を示す図である。 同電気光学装置における光路を示す図である。 第3実施形態に係る画素の別構成を示す図である。 同別構成における画素の配置を示す図である。 実施形態に係る電気光学装置を用いた携帯電話の構成を示す図である。 比較例に係る画素の光路を示す図である。
符号の説明
10…電気光学装置、100…表示領域、110…コモン電極、111…第1コモン電
極、112…第2コモン電極、120…画素、121…第1画素、122…第2画素、1
30…画素容量、131…第1画素容量、132…第2画素容量、211…データ線、2
31…画素電極、241…TFT、230…データ線駆動回路、250…データ側制御回
路、311…走査線、350…走査線駆動回路、360、361、362…TFT、40
0…走査制御回路、450…ランプ信号生成回路、461…信号線、471…第1信号線
、472…第2信号線、1200…携帯電話

Claims (9)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備えた電気
    光学装置であって、
    画素電極と、
    前記データ線と前記画素電極との間にて、前記走査線に選択電圧が印加されたときに導
    通状態となるスイッチング素子と、
    を含む画素と、
    前記走査線に対応して設けられ、前記画素電極に対向するコモン電極と、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択して前記選択電圧を印加する走査線駆動回路と、
    前記コモン電極の各々に設けられ、少なくとも対応する走査線に前記選択電圧が印加さ
    れた期間にオン状態となって前記コモン電極を所定の電位の信号線に接続する一方、オフ
    状態であれば前記コモン電極をハイ・インピーダンス状態とさせる複数のコモン側スイッ
    チと、
    前記選択電圧が印加された走査線に位置する画素における前記画素電極と前記コモン電
    極との電位差を、当該画素の階調に応じて制御するデータ線駆動回路と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記複数の走査線と、前記複数のデータ線と、前記画素電極と、前記スイッチング素子
    と、前記コモン電極と、前記コモン側スイッチとは、
    一対の基板のうち、一方の基板に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記信号線を所定の基準電位に保ち、
    前記データ線駆動回路は、前記走査線に選択電圧が印加された期間において、前記基準
    電位と当該データ線との電位差が前記画素の階調に応じた値となるように、前記データ線
    の電圧を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記信号線に、選択された走査線に前記選択電圧が印加される期間にわたって、電圧が
    時間的に一様な方向に変化するランプ信号を供給し、
    前記データ線駆動回路は、
    前記複数のデータ線の各々に対応して設けられるとともに、一端が前記データ線に接続
    される一方、他端が共通接続されて、選択された走査線に前記選択電圧が印加される期間
    にわたって所定の基準電位に保たれる複数のデータ側スイッチと、
    前記走査線に選択電圧が印加された期間において、前記データ側スイッチを、当該選択
    電圧が印加された走査線と当該データ側スイッチのデータ線との交差に対応する画素の階
    調に応じた期間だけオン状態とし、この後、当該データ側スイッチをオフ状態に制御する
    データ側制御回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記コモン電極は、前記走査線の一つに対して一つ設けられ、
    前記コモン側スイッチは、対応する走査線にゲートが接続されたトランジスタである
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 前記コモン電極は、互いに隣接する2つの走査線に対応し、
    前記コモン側スイッチは、少なくとも当該2つの走査線のいずれかに前記選択電圧が印
    加されたとき、オン状態となる
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  7. 当該2つの走査線を入力として、その論理和信号を出力する論理回路を有し、
    前記コモン側スイッチは、前記論理和信号をゲート入力するトランジスタである
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素を備えた電気
    光学装置の駆動方法であって、
    一対の基板のうち、一方の基板に、
    画素電極と、
    前記データ線と前記画素電極との間にて、前記走査線に選択電圧が印加されたときに導
    通状態となるスイッチング素子と、
    を含む画素と、
    前記走査線に対応して設けられ、前記画素電極に対向するのコモン電極と、
    前記コモン電極の各々に設けられる複数のコモン側スイッチと、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択し、
    前記複数のコモン側スイッチを、少なくとも対応する走査線に前記選択電圧が印加され
    た期間にオン状態として所定の電位の信号線に接続し、
    前記選択電圧が印加された走査線に位置する画素における前記画素電極と前記コモン電
    極との電位差を、当該画素の階調に応じて制御する
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の電気光学装置を備える
    ことを特徴とする電子機器。

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