JP2000235375A - 表示パネルの駆動方法、表示パネルの駆動回路及び液晶表示装置 - Google Patents

表示パネルの駆動方法、表示パネルの駆動回路及び液晶表示装置

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JP2000235375A
JP2000235375A JP11217333A JP21733399A JP2000235375A JP 2000235375 A JP2000235375 A JP 2000235375A JP 11217333 A JP11217333 A JP 11217333A JP 21733399 A JP21733399 A JP 21733399A JP 2000235375 A JP2000235375 A JP 2000235375A
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克良 平木
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Toshiaki Suzuki
俊明 鈴木
Seiji Hayashimoto
誠二 林本
Daiki Miyahara
大樹 宮原
Toshimitsu Minemura
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Koichi Katagawa
晃一 形川
Satoru Sekido
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリッカの発生を防止できる表示パネルの駆
動方法、駆動回路及び液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 極性パターン制御部32内のROMに極
性パターン(極性パターン信号POL )を記憶しておく。
そして、液晶表示パネルの用途に応じて極性パターンを
変更する。極性パターンはROMに記憶しているので、
ハードウェアを変更することなく、極性パターンを変更
できる。また、ROMに2組以上の極性パターンを記憶
しておき、用途に応じていずれか一方の極性パターンを
出力される。更に、ROMから出力された極性パターン
信号POL と画像信号RGB とを比較して、その結果に応じ
てROMから読み出す極性パターンを切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルの個々
の画素電極に印加するデータ信号の極性を一定の時間毎
に反転させる、すなわち交流駆動を行う表示パネルの駆
動方法、表示パネルの駆動回路及び液晶表示装置に関
し、特にアクティブマトリクス型液晶表示パネルの駆動
方法、液晶表示パネルの駆動回路及び液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型液晶表示パネル
は、2枚のガラス基板の間に液晶を封入した構造を有し
ている。一方のガラス基板の上には水平方向及び垂直方
向に配列した複数の画素電極と、各画素電極に印加する
電圧をオンーオフするための複数のスイッチング素子と
が形成されている。スイッチング素子としては、薄膜ト
ランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTとい
う)が使用されることが多い。
【0003】また、他方のガラス基板の上には、カラー
フィルタ及び対向電極が形成されている。これら2枚の
ガラス基板は、画素電極が形成された面と対向電極が形
成された面とを対向させて配置される。カラーフィルタ
には、赤(R)・緑(G)・青(B)の3色があり、各
画素電極に対応してR・G・Bのカラーフィルタが一定
の順番で配置される。以下、TFTを有する基板をTF
T基板、対向電極を有する基板を対向基板という。
【0004】また、液晶を封入したTFT基板及び対向
基板を挟むようにして、1対の偏光板が配置されてい
る。この一対の偏光板は、一般的に、偏光軸を直交させ
て配置される。アクティブマトリクス型液晶表示パネル
は交流電圧で駆動する。例えば、対向電極に印加する電
圧を基準電圧(0V)として、画素電極には一定時間毎
に正極性(+)及び負極性(−)に変化する電圧を供給
する。液晶に印加される電圧は正の電圧波形と負の電圧
波形とが対称形であることが好ましい。しかし、画素電
極に正の電圧波形と負の電圧波形とが対称の交流電圧を
印加しても、実際に液晶に印加される正の電圧波形と負
の電圧波形とは対称形とはならない。このため、正の電
圧を印加したときの光透過率と負の電圧を印加したとき
の光透過率が異なる。従って、画素電極に印加する交流
電圧の周期で輝度が変動してちらつきが発生する。この
現象はフリッカといわれている。
【0005】従来、フリッカを抑制する方法として、対
向電極の電圧を変化させる方法、横方向又は縦方向に隣
り合う画素電極に印加する電圧の極性が異なるようにす
る方法、及び極性反転の周波数を高くする方法が知られ
ている。これらの技術は、例えば、特開昭62−113
129号公報、特開平2−34818号公報、特開平6
−149174号公報、特開平7−175448号公
報、特開平9−204159号公報に開示されている。
【0006】隣り合う画素電極に極性が異なる電圧を印
加する場合、垂直方向に並ぶ各画素電極に同一極性の
電圧を印加し、水平方向に隣接する画素電極に逆極性の
電圧を印加する方法、水平方向に並ぶ各画素電極に同
一極性の電圧を印加し、垂直方向に隣接する画素電極に
逆極性の電圧を印加する方法、垂直方向及び水平方向
に隣接する画素電極に相互に異なる極性の電圧を印加す
る方法などがある。液晶表示パネルの各画素電極に印加
する電圧の極性を示すパターンを極性パターンという。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たの極性パターンでは縦縞の模様(表示パターン)を
表示したときに、の極性パターンでは横縞の模様を表
示したときに、の極性パターンではモザイク状の模様
(チェッカーパターン)を表示したときにフリッカが目
立ってしまう。これらの模様(表示パターン)はコンピ
ュータの表示では比較的よく使われる。
【0008】また、対向電極の電圧を変化させる方法で
は、制御が複雑になり、回路規模が増大する。更に、反
転周波数を高くする方法では、回路構成が複雑になる。
本発明の目的は、比較的簡単な回路構成でフリッカの発
生を低減又は防止できる表示パネルの駆動方法、駆動回
路及び液晶表示装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、請求項
1に記載し、図1〜図3,図6に例示するように、画像
信号RGB、水平同期信号H-Sync 及び垂直同期信号V
-Sync 、又はイネーブル信号を入力して、液晶表示パネ
ル30の各データバスライン13に前記画像信号RGB
から生成した正極性及び負極性に変化するデータ信号O
1 〜On を供給する表示パネルの駆動方法において、極
性パターンを極性パターン記憶部(ROM32b)に記
憶しておき、該極性パターン記憶部(ROM32b)か
ら読み出した極性パターンに従って前記各データバスラ
イン13に供給するデータ信号O 1 〜On の極性を決定
することを特徴とする表示パネルの駆動方法により解決
する。
【0010】上記のように、極性パターンを極性パター
ン記憶部(ROM32b)に記憶しておくことにより、
ハードウェアの変更を行うことなく、表示パネル30に
表示する表示パターンに応じて極性パターンを容易に変
更することができる。また、回路構成も比較的簡単であ
る。なお、イネーブル信号は、画像信号が有効(表示)
ときに“H”となる信号で、水平同期信号、垂直同期信
号の代わりとなる信号である。
【0011】この場合、請求項2に記載するように、前
記極性パターン記憶部に複数の極性パターンを記憶して
おき、画像信号RGBに応じていずれか1つの極性パタ
ーンのみを前記極性パターン記憶部から出力させて、前
記各データバスライン13に供給するデータ信号O1
n の極性を決定することが好ましい。また、請求項3
に記載し、図14に例示するように、複数の極性パター
ンを記憶した極性パターン記憶部(ROM62)からい
ずれか1つの極性パターンを出力させて、前記極性パタ
ーン記憶部(ROM62)から出力された極性パターン
と画像信号RGBとの類似を判定し、類似と判定したと
きは前記極性パターン記憶部(ROM62)から出力す
る極性パターンを切替えるようにしてもよい。
【0012】これにより、フリッカの発生するおそれが
ある画像(表示パターン)を表示するときに、極性パタ
ーン記憶部(ROM62)から出力される極性パターン
が自動的に切換わり、フリッカの発生を防止することが
できる。請求項4に記載するように、極性パターンと画
像信号RGBとの類似か否かの判定は、例えば単位時間
内又は一定のデータ数毎に画像信号RGBの値と極性パ
ターンの値との一致した数を計数し、その計数値と一定
の値とを比較することにより実現することができる。
【0013】また、上記した課題は、請求項5に記載
し、図1〜図3,図6,図7に例示するように、画像信
号RGB、水平同期信号H-Sync 及び垂直同期信号V-S
ync 、又はイネーブル信号を入力して、表示パネル40
の各データバスライン13に前記画像信号RGBから生
成した正極性及び負極性に変化するデータ信号O1 〜O
n を供給する表示パネルの駆動回路において、極性パタ
ーンを記憶した極性パターン記憶部(ROM32b)
と、前記極性パターン記憶部(ROM32b)から出力
される前記極性パターンを記憶し、極性信号として出力
する一時記憶部(シフトレジスタ41)と、前記画像信
号RGBを入力し、前記一時記憶部(シフトレジスタ4
1)から出力される極性信号P1 〜Pn に応じた極性で
前記データ信号O1 〜On を出力するデータ信号出力部
(シフトレジスタ42、データレジスタ43、ラッチ回
路部44、レベルシフト回路部45、D/A変換回路部
46及びボルテージホロワ部47)とを有することを特
徴とする表示パネルの駆動回路により解決する。
【0014】本発明においては、上記のように、極性パ
ターン記憶部(ROM32b)に極性パターンを記憶し
ておくので、ハードウェアを変更することなく、表示パ
ターンに応じて極性パターンを変更することができる。
請求項6に記載するように、前記極性パターン記憶部
(ROM32b)は、奇数番目のフレーム用のデータ
と、該奇数番目のフレーム用データの論理値を反転した
偶数番目のフレーム用のデータとの2フレーム分のビッ
ト数のデータを1組の極性パターンとして記憶してもよ
い。液晶表示パネルでは、画素電極に供給するデータ信
号の極性を一定の時間毎に反転させる必要がある。上記
のように偶数番目のフレームのデータを奇数番目のフレ
ームのデータの論理値を反転したデータとすることによ
り、1フレーム毎にデータ信号の極性が反転する。
【0015】なお、請求項5に記載の表示パネルの駆動
回路において、前記極性パターン記憶部は、複数組の極
性パターンを記憶するものであってもよい。請求項7に
記載し、図14に例示するように、極性パターン記憶部
(ROM62)から出力された極性パターンと画像信号
RGBとが類似しているか否かを判定して極性パターン
記憶部(ROM62)から出力する極性パターンを切換
えるパターン切換え部(制御回路61、比較器63、計
数回路64、比較器65及びしきい値設定部66)を設
けてもよい。これにより、表示パターンに応じて極性パ
ターンを自動的に切換えることができる。
【0016】請求項8に記載し、図16,17に例示す
るように、極性パターン記憶部(ROM72)から出力
される1水平同期期間分の極性パターンを記憶して極性
信号A1 〜An として出力する一時記憶部(シフトレジ
スタ回路部77)と、前記極性信号A1 〜An の極性を
水平同期信号H-Sync に同期して反転させる極性信号反
転部(排他的論理和回路部78)とを設けてもよい。
【0017】この場合は、極性パターン記憶部(ROM
72)に1水平同期期間分の極性パターンを記憶すれば
よく、極性パターン記憶部(ROM72)の記憶容量を
削減することができる。この場合に、請求項9に記載す
るように、極性パターン記憶部には1水平同期期間分の
ビット数のデータを1組とし、複数組の極性パターンを
記憶していることが好ましい。
【0018】上記した課題は、請求項10に示し、図2
1,図22に例示するように、異なる複数の極性パター
ンを発生可能な極性パターン発生部(論理回路85)
と、前記極性パターン発生部から出力する極性パターン
を決定するための選択信号SELを出力する選択信号発生
部(極性パターン制御部80)と、前記極性パターン発
生部(論理回路85)から出力された極性パターンの各
ビットの論理値を1水平同期期間毎及び1垂直同期期間
毎に反転させて極性信号P1 〜Pn として出力する極性
信号反転部(排他的論理回路部86)とを有する表示パ
ネルの駆動回路により解決する。
【0019】この表示パネルの駆動回路においても、極
性パターン発生部から表示パターンに応じた極性パター
ンを出力させることにより、フリッカの発生を防止する
ことができる。上記した課題は、請求項11に記載し、
図3,図6,図7に示すように、液晶表示パネル40
と、極性パターンを記憶した極性パターン記憶部(R
OM32b)と、前記極性パターン記憶部(ROM32
b)から出力される前記極性パターンを記憶して極性信
号P1 〜Pn として出力する一時記憶部(シフトレジス
タ回路部41)と、画像信号RGBを入力し、前記一時
記憶部(シフトレジスタ回路部41)から出力される極
性信号P1 〜Pn に応じた極性で前記液晶表示パネル4
0のデータバスラインにデータ信号を出力するデータ信
号出力部(シフトレジスタ42,データレジスタ回路部
43,ラッチ回路部44,レベルシフト回路部45,D
/A変換回路部46及びボルテージホロワ部47)とに
より構成されるデータ駆動回路(極性パターン制御部3
2及びデータドライバ33)と、前記液晶表示パネル
40のゲートバスラインに水平同期信号H-Sync 及び垂
直同期信号V-Sync に同期したタイミングで走査信号SC
ANを供給するゲート駆動回路(ゲートドライバ34)と
を有することを特徴とする液晶表示装置により解決す
る。
【0020】上記のように、極性パターンを極性パター
ン記憶部(ROM32b)に記憶しているので、ハード
ウェアを変更することなく、表示パターンに応じた極性
パターンに変更することができる。これにより、簡単な
構成でフリッカの発生を抑制することができる。また、
請求項12に記載するように、上記のデータ駆動回路に
代えて、図21,図22に例示するように、異なる複数
の極性パターンを発生可能な極性パターン発生部(論理
回路85)と、前記極性パターン発生部(論理回路8
5)から出力する極性パターンを決定するための選択信
号SEL を発生する選択信号発生部(極性パターン制御部
80)と、前記極性パターン発生部(論理回路85)か
ら出力された極性パターンの各ビットの論理値を1水平
同期期間毎及び1垂直同期期間毎に反転させて極性信号
1 〜Pn として出力する極性信号反転部(排他的論理
回路86)と、画像信号を入力して前記極性信号に応じ
た極性でデータ信号を出力するデータ信号出力部とによ
り構成されるデータ駆動回路(シフトレジスタ42,デ
ータレジスタ回路部43,ラッチ回路部44,レベルシ
フト回路部45,D/A変換回路部46及びボルテージ
ホロワ部47)とにより構成されるデータ駆動回路を使
用することもできる。
【0021】また、上記した課題は、請求項13に記載
し、図1〜図3、図25〜図27に示すように、画像信
号RGB、水平同期信号H-sync 及び垂直同期信号V-s
ync、又はイネーブル信号を入力して、画像表示パネル
40の各データバスライン13に前記画像信号RGBか
ら生成した正極性及び負極性に変化するデータ信号O 1
〜On を供給する表示パネルの駆動方法において、表示
画面を複数のブロックに分割し、そのうちの少なくとも
1つのブロック内に含まれるフリッカパターンの割合を
算出して、一定の値を超えるときに前記データバスライ
ン13に供給するデータ信号O1 〜On の極性を決定す
る極性パターンを、第1の極性パターンから第2の極性
パターンに変化させることを特徴とする表示パネルの駆
動方法により解決する。
【0022】この場合、例えば、前記複数のブロックの
うち前記フリッカパターンの割合が前記一定の値を超え
るブロックの数が所定の値以上となったときに、前記第
2の極性パターンに変化させる。また、前記第1の極性
パターンから前記第2の極性パターンに変化させた後、
所定のフレーム期間にわたって前記ブロック内に含まれ
るフリッカパターンの割合が前記一定の値以下であると
きに、前記第1の極性パターンに戻すことが好ましい。
【0023】ブロックの境目に存在するフリッカパター
ンを検出するために、前記ブロックの分割位置をフレー
ム毎に変化させることが好ましい。前記フリッカパター
ンの検出は、例えば横方向に隣り合う一定数のピクセル
分の画像信号毎に行う。一例を示せば、横方向に隣り合
う2ピクセル分の赤(R)・緑(G)・青(B)の6画
素のうちの緑の画素について、一方のピクセルの緑画素
が点灯し、他方のピクセルの緑画素が非点灯であるとき
にフリッカパターンとする。また、横方向に隣り合う2
ピクセル分の赤(R)・緑(G)・青(B)の6画素の
うちの赤及び青の画素について、一方のピクセルの赤画
素及び青画素の少なくとも一方の画素が点灯し、他方の
ピクセルの赤画素及び青画素がいずれも非点灯であると
きにフリッカパターンとする。上記の例は2ピクセルを
1つのエリアとしてフリッカパターンを判定する方法で
あるが、一般的に言えば、隣り合う2ピクセル以上を1
エリアとし、1エリア内のR・G・Bの1色の画素につ
いて正極と負極がある極性の一方の極性データを書き込
む画素が点灯し、他方の極性を書き込む画素の全てが非
点灯であるときにフリッカパターンと判定する。
【0024】なお、請求項13に記載の表示パネルの駆
動方法において、前記フリッカパターンの検出は、横方
向に隣り合う2ピクセル分の赤(R)・緑(G)・青
(B)の6画素のうちの1色の画素について、一方のピ
クセルの画素が点灯し、他方のピクセルの画素が非点灯
であるときにフリッカパターンと判定することとしても
よい。
【0025】また、請求項13に記載の表示パネルの駆
動方法において、前記フリッカパターンの検出は、横方
向に隣り合う2ピクセル分の赤(R)・緑(G)・青
(B)の6画素のうちの2色の画素について、一方のピ
クセルでは前記2色の画素の少なくとも一方の画素が点
灯し、他方のピクセルでは前記2色の画素がいずれも非
点灯であるときにフリッカパターンと判定することとし
てもよい。
【0026】更に、請求項13に記載の表示パネルの駆
動方法において、横方向に並ぶ赤(R)・緑(G)・青
(B)の画素のうちの1色の画素について点灯画素及び
非点灯画素の数をそれぞれ計数し、N(Nは整数)行目
の点灯画素及び非点灯画素の数とN+1行目の点灯画素
及び非点灯画素の数を比較し、その結果に基づいて前記
フリッカパターンから除外するパターンを検出すること
としてもよい。
【0027】更にまた、請求項13に記載の表示パネル
の駆動方法において、横方向に並ぶ赤(R)・緑(G)
・青(B)の画素のうちの複数色の画素について点灯画
素及び非点灯画素の数をそれぞれ計数し、N(Nは整
数)行目の点灯画素及び非点灯画素の数とN+1行目の
点灯画素及び非点灯画素の数を比較して、その結果に基
づいて前記フリッカパターンから除外するパターンを検
出することとしてもよい。
【0028】更にまた、請求項13に記載の表示パネル
の駆動方法において、前記画像信号判定手段、前記フリ
ッカ判定手段、前記動作範囲指定手段、前記フリッカ情
報量判定手段及び前記駆動モード選択手段がいずれも論
理回路により構成されていることが好ましい。また、上
記した課題は、請求項18に記載し、図1〜図3,図2
7に示すように、画像信号RGB、水平同期信号H-syn
c 及び垂直同期信号V-sync 、又はイネーブル信号を入
力して、表示パネル40の各データバスライン13に前
記画像信号RGBから生成した正極性及び負極性に変化
するデータ信号O1 〜On を個別に供給する表示パネル
の駆動回路において、前記画像信号RGBを入力して点
灯画素及び非点灯画素を判定する画像信号判定手段10
3と、前記画像信号判定手段103の判定結果を基にフ
リッカパターンか否かを判定するフリッカ判定手段10
4と、動作範囲を指定する動作範囲指定手段105と、
前記動作範囲指定手段105で指定された動作範囲内に
前記フリッカ判定手段104でフリッカパターンと判定
されたパターンが含まれる割合を算出するフリッカ情報
量判定手段106と、前記フリッカ情報量判定手段10
6の判定結果に応じて前記データ信号O1 〜On の極性
パターンを決定する信号を出力する駆動モード選択手段
108と、前記駆動モード選択手段108の出力に応じ
て前記データバスライン13に供給するデータ信号O1
〜On の極性を決定する極性パターンを、第1の極性パ
ターンから第2の極性パターンに変化させる極性パター
ン変更手段109とを有することを特徴とする表示パネ
ルの駆動回路により解決する。
【0029】この場合、図28〜図33,図44〜図4
9に示すように、前記画像信号判定手段103、前記フ
リッカ判定手段104、前記動作範囲指定手段105、
前記フリッカ情報量判定手段107及び前記駆動モード
選択手段108は、いずれも論理回路により構成するこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態) (1)液晶表示パネルの構造 図1は第1の実施の形態の駆動回路で駆動される液晶表
示パネルの構造を示す断面図、図2は同じくそのTFT
基板の平面図である。
【0031】液晶表示パネル40は、対向して配置され
たTFT基板10及び対向基板20と、これらのTFT
基板10と対向基板20との間に封入された液晶30と
により構成されている。TFT基板10は、ガラス基板
11と、ガラス基板11上に形成されたゲートバスライ
ン12、データバスライン13、画素電極14及びTF
T15等により構成される。ゲートバスライン12及び
データバスライン13は直角に交差しており、両者の間
に形成された絶縁膜(図示せず)により電気的に絶縁さ
れている。これらのゲートバスライン12及びデータバ
スライン13は、アルミニウム等の金属により形成され
ている。
【0032】ゲートバスライン12とデータバスライン
13とにより区画された各矩形領域が画素である。各画
素にはそれぞれインジウム酸化スズ(indium-tin oxid
e:以下、ITOという)からなる透明の画素電極14
が形成されている。また、TFT15は、ゲートバスラ
イン12から延びるゲート電極12aと、ゲート電極1
2aの上方にゲート絶縁膜(図示せず)を介して形成さ
れたシリコン膜16と、シリコン膜16の上方に形成さ
れたドレイン電極13a及びソース電極13bとからな
る。ドレイン電極13aはデータバスライン13と接続
しており、ソース電極13bは画素電極14に接続して
いる。また、画素電極14の一部にオーバーラップし
て、図示しない蓄積容量電極が形成されている。
【0033】これらの画素電極14の上には、例えばポ
リイミドからなる配向膜17が形成されている。この配
向膜17の表面には、電圧を印加していないときの液晶
分子の配向方向を決定するために、配向処理が施されて
いる。配向処理の代表的な方法としては、布製のローラ
ーにより配向膜の表面を一方向に擦るラビング法が知ら
れている。
【0034】一方、対向基板20は、ガラス基板21
と、ガラス基板21の下面側に形成されたカラーフィル
タ22、ブラックマトリクス23、対向電極24及び配
向膜25等により構成されている。カラーフィルタ22
には、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の3種類
あり、1つの画素電極14に1つのカラーフィルタ22
が対向している。本実施の形態では、カラーフィルタ2
2は水平方向にR・G・Bの順番で並んでいる。これら
のカラーフィルタ22の間にはブラックマトリクス23
が形成されている。このブラックマトリクス23は、例
えばクロム(Cr)のように光が透過しない金属薄膜か
らなる。
【0035】カラーフィルタ22及びブラックマトリク
ス23の下には、ITOからなる透明の対向電極24が
形成されている。この対向電極24の下には配向膜25
が形成されている。この配向膜25の表面にも配向処理
が施されている。TFT基板10と対向基板20との間
には、球形のスペーサ(図示せず)が配置され、これに
よりTFT基板10と対向基板20との間隔が一定に維
持される。また、TFT基板10の下及び対向基板20
の上にはそれぞれ偏光板(図示せず)が配置される。こ
れらの偏光板は、偏光軸が相互に直交するように配置さ
れる。
【0036】データバスライン13にデータ信号を供給
し、ゲートバスライン12に走査信号を供給すると、T
FT15がオンになって画素電極14にデータ信号が供
給される。これにより、画素電極14と対向電極24と
の間に電界が発生する。この電界によって液晶30中の
液晶分子の向きが変化し、画素の光透過率が変化する。
各画素毎に画素電極14に印加する電圧を制御すること
により、液晶表示パネル40に所望の画像を表示するこ
とができる。
【0037】(2)駆動回路の構成 図3は第1の実施の形態の液晶表示装置を示すブロック
図である。この液晶表示装置は、図1,図2に示す構造
の液晶表示パネル40と、タイミングコントローラ3
1、極性パターン制御部32、データドライバ33及び
ゲートドライバ34と、基準電圧発生回路35とを有し
ている。
【0038】タイミングコントローラ31はパーソナル
コンピュータ又はその他の画像信号RGB を出力する装置
(以下、単に、パーソナルコンピュータという)37に
接続され、パーソナルコンピュータ37から水平同期信
号H-Sync 、垂直同期信号V-Sync 、データクロックDC
LK及び画像信号RGB を入力する。画像信号RGB は、赤色
の輝度を示すR信号、緑色の輝度を示すG信号及び青色
の輝度を示すB信号の3つのデジタル信号(以下、R・
G・B信号という)からなる。通常、R・G・B信号の
各ビット数をいずれも8ビットとすることが多いが、こ
こでは説明を簡単にするために、R・G・B信号はいず
れも3ビットの信号であるとする。これらのR・G・B
信号はデータクロックDCLKに同期した信号である。
【0039】タイミングコントローラ31は、水平同期
信号H-Sync 、垂直同期信号V-Sync 及びデータクロッ
クDCLKを入力して、これらの信号からシフトクロックSC
LK、データスタート信号DSTIN 、ストローブ信号STB 、
ゲートスタート信号GSTR及びゲートシフトクロックGCLK
を生成する。図4は垂直同期信号V-Sync 、水平同期信
号H-Sync 、画像信号RGB 、ゲートスタート信号GSTR及
びゲートクロックGCLKのタイミングを示すタイミングチ
ャート、図5は水平同期信号H-Sync 、データクロック
DCLK、R信号、G信号、B信号、データスタート信号DS
TIN 、ストローブ信号STB 及びシフトクロックSCLKのタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【0040】これらの図4,図5に示すように、ゲート
スタート信号GSTRは垂直同期信号V-Sync の立ち上がり
に同期した信号であり、ゲートクロックGCLKは水平同期
信号H-Sync に同期した信号である。また、データスタ
ート信号DSTIN は、画像信号RGB の送信開始のタイミン
グを示す信号である。画像信号RGB は、垂直同期信号V
-Sync が“0”から“1”に変化した後の最初の水平同
期信号H-Sync の立ち上がりに同期して送信が開始され
る。また、画像信号RGB は、1水平同期期間内に液晶表
示パネル40の水平方向の画素数(n個)分のデータが
データクロックDCLKに同期して送られる。従って、1水
平同期期間分のデータの送信が完了してから次の水平同
期期間分のデータの送信を開始するまでの間と、1フレ
ーム分のデータの送信が完了してから次のフレームのデ
ータの送信を開始するまでの間の画像信号RGB の値は無
効である。
【0041】ストローブ信号STB は水平同期信号H-Syn
c に同期した信号である。シフトクロックSCLKはデータ
クロックDCLKに同期した信号である。極性パターン制御
部32は、水平同期信号H-Sync 、垂直同期信号V-Syn
c 及びシフトクロックSCLKを入力して、極性パターン信
号POL を出力する。データドライバ33は、タイミング
コントローラ31から入力した画像信号RGB 、シフトク
ロックSCLK、データスタート信号DSTIN 及びストローブ
信号STB を入力し、極性パターン制御部32から極性パ
ターン信号POL を入力して、液晶表示パネル40の各デ
ータバスライン13にデータ信号O1 〜On を出力す
る。これらのデータ信号O1 〜On は一定の周期で極性
が反転する信号である。
【0042】また、ゲートドライバ34は、タイミング
コントローラ31からゲートスタート信号GSTR及びゲー
トシフトクロックGCLKを入力し、液晶表示パネル40の
各ゲートバスライン11に順番に走査信号SCANを供給す
る。TFT型液晶表示パネルの駆動回路の場合、データ
ドライバ33及びゲートドライバ34は液晶表示パネル
40のTFT基板上に形成することも可能である。
【0043】基準電圧発生回路35は、液晶表示パネル
40の対向電極24に印加する基準電圧を発生する。こ
の基準電圧は、データ信号O1 〜On の中心電圧と、画
素の容量成分による電圧シフト量とに応じて設定する。
また、基準電圧発生回路35は、タイミングコントロー
ラ31、極性パターン制御部32、データドライバ33
及びゲートドライバ34の動作に必要な所定の電圧を発
生し、これらの電圧を図示しない配線を介して各回路に
供給する。
【0044】なお、上記の例では駆動回路をコンピュー
タ37に接続する場合について説明したが、本発明の液
晶表示パネルの駆動回路は、TVチューナ等のようにビ
デオ信号を出力する装置に接続することも可能である。
その場合、ビデオ信号からR・G・B信号、水平同期信
号H-Sync 、垂直同期信号V-Sync を生成する回路が必
要であるが、これらの回路は公知のものを使用すること
ができる。
【0045】(3)極性パターン制御回路 図6は極性パターン制御部32の構成を示すブロック図
である。極性パターン制御部32は、制御回路32a
と、極性パターンを記憶したROM32bとにより構成
されている。ROM32bに記憶されている極性パター
ンは、“0”と“1”との組み合わせにより構成され、
例えば“0”のときは画素電極14に正極性(+)の電
圧を印加し、“1”のときは画素電極14に負極性
(−)の電圧を印加することを示す。本実施の形態にお
いては、1フレーム毎に液晶表示パネル40に供給する
データ信号O1 〜On の極性を反転させる。このため、
奇数番目のフレームに出力される極性パターンと、偶数
番目のフレームに出力される極性パターンとは、“0”
と“1”とがちょうど逆であることが必要である。RO
M32bは、2フレーム分の極性パターン、すなわち液
晶表示パネル40の画素数の2倍のビット数の極性パタ
ーンを1組のデータとして記憶している。
【0046】制御回路32aは、水平同期信号H-Sync
、垂直同期信号V-Sync 及びシフトクロックSCLKを入
力し、ROM32bのアドレスを設定する。すなわち、
制御回路32aは、奇数番目の垂直同期信号V-Sync の
立ち上がりに同期してROM32bのアドレスの初期値
を設定し、その後、シフトクロックSCLKに同期してアド
レスをインクリメントする。これにより、ROM32b
からは、シフトクロックSCLKに同期して極性パターン信
号POL が1ビットづつ出力される。但し、制御回路32
aは、水平同期信号H-Sync の1周期間に表示パネル4
0の水平方向の画素数(n個)と同じ数だけROM32
bのアドレスをインクリメントすると動作を一旦停止し
て、次の水平同期信号H-Sync の立ち上がりでインクリ
メントを再開する。
【0047】(4)データドライバの構成 図7はデータドライバ33の構成を示すブロック図であ
る。データドライバ33は、シフトレジスタ回路部4
1,42と、データレジスタ回路部43と、ラッチ回路
部44と、レベルシフト回路部45と、D/A変換回路
部46と、ボルテージホロワ部47とにより構成されて
いる。
【0048】シフトレジスタ回路部41は極性パターン
制御部32から入力した極性パターン信号POL を水平同
期信号H-Sync に同期して読み込み開始する。そして、
反転パターン信号POL をシフトクロックSCLKに同期して
シフトし、nビット分の極性パターン信号POL をパラレ
ルに出力する。以下、シフトレジスタ回路41からパラ
レルに出力される信号を極性信号P1 〜Pn という。
【0049】データレジスタ回路部43はn個のレジス
タ43aにより構成されている。シフトレジスタ回路部
42は、データスタート信号DSTIN 、データクロックDC
LK及びストローブ信号STB を入力して、データレジスタ
回路43のレジスタ43aのアドレスを設定する。すな
わち、データレジスタ回路43はデータスタート信号DA
TIN を入力するとレジスタ43aの先頭アドレスを設定
し、データクロックDCLKに同期してアドレスをインクリ
メントする。データレジスタ回路43は画像信号RGB を
入力し、シフトレジスタ回路部42により指定されたア
ドレスのレジスタ43aにR信号、G信号又はB信号を
記憶する。
【0050】ラッチ回路部44はn個のラッチ回路44
aにより構成されている。各ラッチ回路44aはストロ
ーブ信号STB に同期してデータレジスタ回路部43の出
力及びシフトレジスタ回路部41の出力をラッチする。
このとき、各ラッチ回路44aは、3ビットのR信号、
G信号又はB信号の最上位ビットに極性信号P1 〜Pn
を加えて、4ビットの信号とする。
【0051】レベルシフト回路部45は、ラッチ回路部
44から出力される信号のレベルを変換する。本実施の
形態において、レベルシフト回路部45はラッチ回路部
44から出力される波高値が3.3Vの信号を、波高値
が12Vの信号に変換してD/A変換回路部46に出力
する。D/A変換回路部46はn個のD/A変換器46
aにより構成されている。これらのD/A変換器46a
は、極性信号P1 〜Pn が付加された4ビットのR信
号、G信号及びB信号を入力して、正極性(+)又は負
極性(−)のアナログのデータ信号O1 〜On を出力す
る。ボルテージホロワ部47はn個のボルテージホロワ
47aにより構成されている。これらのボルテージホロ
ワ47aは、D/A変換回路部46から出力されたデー
タ信号O1 〜On を、ストローブ信号STBに同期して液
晶表示パネル40の各データバスライン13に供給す
る。
【0052】図8はD/A変換回路部46内のD/A変
換器46aの構成を示す回路図である。D/A変換器4
6aは、デコーダ51と、17個の抵抗素子52と、1
6個のボルテージホロワ53と、16個のスイッチ素子
54とにより構成されている。抵抗素子52は、高電位
側電源線(+12V)と低電位側電源線(0V)との間
に直列接続されている。各抵抗素子52の接続点(ノー
ド)にはそれぞれボルテージホロワ53の入力が接続さ
れている。これらのボルテージホロワ53の出力は各ス
イッチ54の一端側にそれぞれ接続されている。各スイ
ッチ54の他端側はいずれも出力端子55に接続されて
いる。
【0053】各スイッチ54は、デコーダ51から
“1”が与えられるとオンになり、“0”が与えられる
とオフになる。デコーダ51は、3ビットのR信号、G
信号又はB信号に1ビットの極性信号Pを加えた4ビッ
トの信号を入力し、16ビットの信号を出力する。図9
は、デコーダ51の入力と出力との関係を示す図であ
る。この図9に示すように、デコーダ51から出力され
る16ビットの信号は、いずれか1ビットが“1”で他
のビットが“0”である。また、入力信号が“000
0”のときの電圧が中心電圧(V0 )であり、この中心
電圧(V0 )に応じた電圧を基準電圧として対向電極2
4に印加する。
【0054】出力端子55から出力される信号(データ
信号O1 〜On )の電圧が基準電圧よりも高い場合(V
1 〜V7 )はデータ信号は正極性(+)であり、基準電
圧よりも低い場合(−V1 〜−V7 )は負極性(−)で
ある。すなわち、デコーダ51に入力される最上位ビッ
ト(極性信号)が“0”のときは、ボルテージホロワ部
47から出力されるデータ信号O1 〜On は正極性とな
り、最上位ビットが“1”のときは負極性となる。
【0055】(5)印加電圧と透過率との関係及び極性
パターン 図10は、横軸に画素電極14と対向電極24との間に
印加する電圧をとり、縦軸に光の透過率をとって両者の
関係(電圧−透過率特性)を示す図である。この図10
に示すように、印加電圧が低い場合及び印加電圧が高い
場合は、電圧が若干変化しても透過率の変動は小さい。
しかし、印加電圧が中程度の場合は、印加電圧のわずか
な変動により透過率が大きく変化する。前述の如く、画
素電極には交流電圧を印加する。従って、中間階調(ハ
ーフトーン)の表示のときに、正極性のときの印加電圧
と負極性のときの印加電圧とが対称でないと、交流電圧
の周期で輝度が変動して、フリッカが発生する。
【0056】図11(A)では、液晶表示パネル40の
全ての画素電極14の極性を同一とし、1フレーム毎に
極性を反転させる極性パターンとしている。この場合、
例えば灰色を表示したときにフリッカが顕著になる。ま
た、図11(B)では、奇数行目の各画素電極14の極
性を同一とし、偶数行目の各画素電極14の極性を逆極
性として、1フレーム毎に極性を反転させる極性パター
ンとしている。この場合、例えば灰色と黒の横縞を表示
したときにフリッカが顕著になる。
【0057】図11(C)では、奇数列目の各画素電極
14の極性を同一とし、偶数列目の各画素電極14の極
性を逆極性として、1フレーム毎に極性を反転させる極
性パターンとしている。この場合、例えば中間階調(暗
め)の緑と黒の縦縞を表示したときにフリッカが顕著に
なる。図11(D)では、水平方向及び垂直方向に隣り
合う画素電極14の極性を異ならせ、1フレーム毎に極
性を反転させる極性パターンとしている。この場合は、
中間階調(暗め)の緑と黒のドット毎のモザイク表示で
フリッカが顕著になる。
【0058】従来、一般的に行われている上述の3種類
の極性パターン(図11(B)〜(D))では、極性パ
ターンをどのように変えても、フリッカが顕著になる表
示パターンが必ず存在する。上述の表示パターン、すな
わち横縞、縦縞又はモザイク表示は、通常のパーソナル
コンピュータの表示では頻繁に使用される。このように
頻繁に使用される表示パターンでフリッカが顕著になる
ことは好ましくない。
【0059】本実施の形態においては、極性パターン
を、通常よく使用される表示パターンに対してフリッカ
の発生が極めて少ない極性パターンとする。例えば、図
12に示すように、水平方向に並んだ画素電極14の極
性を2ビット毎に反転させ、垂直方向に並んだ画素電極
14の極性を1ビット毎に反転させる。また、これらの
画素電極14の極性を1フレーム毎に反転させる。この
場合、フリッカが顕著に表れるのは、図13(A)のよ
うに、中間輝度表示の画素と、低輝度表示の画素とが2
ビットづつ交互に並んだときであり、例えば、図13
(B)に示すような暗い黄色、暗い水色、暗い青、暗い
赤により構成されるモザイクパターンを表示するときで
ある。パーソナルコンピュータでは、このようなモザイ
クパターンを表示する確率は少ないので、図12に示す
ように極性パターンを設定することにより、通常の使用
でフリッカが顕著に現われることはない。
【0060】(6)動作 以下、本実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路の動作
について説明する。図3に示すように、タイミングコン
トローラ31は、パーソナルコンピュータ37から水平
同期信号H-Sync 、垂直同期信号V-Sync 、データクロ
ックDCLK、画像信号RGB を入力し、これらの信号からシ
フトクロックSCLK、データスタート信号GCLK、ストロー
ブ信号STB 、ゲートスタート信号GSTR及びゲートシフト
クロックGCLKを生成する。
【0061】図6に示す極性パターン制御部32の制御
回路32aは、垂直同期信号V-Sync 及び水平同期信号
H-Sync に同期してROM32bから極性パターンの読
み出しを開始する。すなわち、制御回路32aは、垂直
同期信号V-Sync が“0”から“1”に変化した後、水
平同期信号H-Sync の最初の立ち上がりでROM32b
の先頭アドレスを指定し、その後、シフトクロックSCLK
に同期してアドレスをインクリメントする。これによ
り、ROM32bからシフトクロックSCLKに同期して極
性パターン信号POL が1ビットづつ出力される。制御回
路32aは、ROM32bから水平方向の画素数(n
個)分だけの極性パターン信号POL が出力されると、次
の水平同期信号H-Sync の立ち上がりまで極性パターン
信号POL の読み出しを一旦停止する。
【0062】本実施の形態では、1フレーム毎に画素電
極の極性を反転させる。このため、ROM32bは2フ
レーム分のビット数の極性パターンを記憶しており、奇
数番目のフレーム用の極性パターンと偶数番目のフレー
ム用極性パターンとは、“1”と“0”とがちょうど逆
になっている。そして、制御回路32aは2垂直同期期
間毎にROM32bの読み出し先を先頭アドレスに戻
す。また、ROM32bに1フレーム分の極性パターン
信号POL を記憶しておき、1フレーム毎にROM32b
の出力を反転させてもよい。この場合は、ROM32b
の出力先を1垂直同期期間毎に切換える切換えスイッチ
と、ROM32bから出力された信号を反転させるため
のインバータとが必要になる。
【0063】図7に示すデータドライバ33のシフトレ
ジスタ回路部41は、水平同期信号H-Sync に同期して
極性パターン信号POL の読み込みを開始し、シフトクロ
ックSCLKに同期して極性パターン信号POL を1ビットづ
つシフトする。そして、水平方向の画素数(n個)分だ
け極性パターン信号POL をシフトすると、シフト動作を
停止し、極性信号P1 〜Pn を出力する。
【0064】一方、シフトレジスタ回路部42は、タイ
ミングコントローラ31からデータスタート信号DSTIN
、データクロックDCLK及びストローブ信号STB を入力
し、データレジスタ回路部43のアドレス設定を開始す
る。すなわち、シフトレジスタ回路部42は、データス
タート信号DSTIN が“0”から“1”に変化すると、デ
ータレジスタ回路部43の初期アドレスを設定する。そ
して、データクロックDCLKに同期してアドレスをインク
リメントする。これにより、データレジスタ回路部43
の各レジスタ43aにR信号、G信号又はB信号が順に
書き込まれる。すなわち、1番目のデータクロックDCLK
で1番目のR信号(D1 )、G信号(D2)及びB信号
(D3 )がデータレジスタ回路43の1〜3番目のレジ
スタ43aに書き込まれ、また2番目のデータクロック
DCLKで2番目のR信号(D4 )、G信号(D5 )及びB
信号(D6 )が4〜6番目のレジスタに書き込まれる。
このようにして、1水平同期期間分のR信号、G信号及
びB信号がデータレジスタ回路部43に書き込まれる。
【0065】ラッチ回路部44の各ラッチ回路44a
は、データレジスタ回路部43から出力される各3ビッ
トのR・G・B信号に、シフトレジスタ回路部41から
出力される各1ビットの極性信号P1 〜Pn を加えて各
4ビットのデータとし、ストローブ信号STB に同期して
レベルシフト回路部45に出力する。レベルシフト回路
部45は、これらの各4ビットの信号の電圧レベルを変
換して出力する。
【0066】D/A変換回路部46は、レベルシフト回
路部45から出力された各4ビットの信号をD/A変換
して、アナログのデータ信号O1 〜On を出力する。こ
の場合、図9に従って、デコーダ入力の最上位ビットが
“0”のときは正極性の信号、“1”のときは負極性の
信号を出力する。ボルテージホロワ部47はストローブ
信号STB に同期したタイミングでデータ信号O1 〜On
を液晶表示パネル40の各データバスライン13に出力
する。
【0067】一方、ゲートドライバ34は、タイミング
コントローラ31からゲートスタート信号GSTRが入力さ
れると、ゲートクロックGCLKに同期して最上位のゲート
バスライン12から最下位のゲートバスライン12まで
1本づつ順番に走査信号SCANを供給する。これにより、
走査信号SCANが与えられているゲートバスライン12に
接続したTFT15がオンになり、データドライバ33
から出力されたデータ信号O1 〜On が画素電極14に
供給される。そして、画素電極14と対向電極24との
間に電界が発生し、液晶分子が電界によってその配列が
変わるため、各画素の光の透過率が印加電圧に応じて変
化する。この場合、各画素電極14に印加される信号の
極性はROM32bに記憶されている極性パターンによ
り決まり、1フレーム毎に極性が反転する。
【0068】(7)第1の実施の形態の効果 第1の実施の形態においては、ROM32bに記憶した
極性パターンにより各画素電極に供給する信号の極性を
決定するので、画像信号の複雑な処理等を行うことなく
簡単な回路構成でフリッカの発生しずらい極性パターン
とすることができる。例えば、コンピュータ用の液晶表
示パネルの駆動回路に適用する場合、図12に示すよう
に極性パターンを設定することにより、通常の使用では
フリッカを大幅に低減できる。また、本実施の形態にお
いては、ドライバ回路(データドライバ33及びゲート
ドライバ34)を液晶表示パネル40の一方の側のみに
配置するいわゆる片側駆動の液晶表示装置に適用するこ
とが可能である。
【0069】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路について説明
する。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、
極性パターン制御部の構成が異なる点にあり、その他の
構成は第1の実施の形態と同様であるので、重複する部
分の説明は省略する。
【0070】図14は本実施の形態の液晶表示パネルの
駆動回路の極性パターン制御部60の構成を示すブロッ
ク図である。極性パターン制御部60は、制御回路61
と、ROM62と、比較器63,65と、計数回路64
と、しきい値設定部66とにより構成されている。RO
M62には2組分の極性パターンが記憶されている。各
極性パターンは、いずれも2フレーム分のビット数を有
し、1フレーム毎に極性が反転するように設定されてい
る。制御回路63は、いずれか一方の組の極性パターン
を選択し、ROM62の初期アドレスを設定して、シフ
トクロックSCLKに同期してアドレスをインクリメントす
る。これにより、ROM32から一方の組の極性パター
ンが1ビットづつ読み出されて、極性パターン信号POL
として出力される。
【0071】比較器63は、ROM62から読み出され
た極性パターン信号POL とタイミングコントローラ31
から出力される画像信号RGB とを比較する。そして、例
えば画像信号RGB の最上位ビットと極性パターン信号PO
L とが一致している場合は“1”、異なる場合は“0”
をシフトクロックSCLKに同期して出力する。計数回路6
4は、比較器63の出力を監視して、単位時間内に又は
一定のデータ数毎(単位データ数毎)に、比較器63の
出力が“1”となる回数を計数する。比較器65は、計
数回路64から出力される計数値がしきい値設定部66
に設定された値を超える場合は、選択信号SEL を“1”
とし、超えない場合は“0”とする。
【0072】制御回路61は、選択信号SEL が“0”の
ときは現在読み出している極性パターンの読み出しを継
続し、選択信号SEL が“1”のときは、ROM62のア
ドレスにオフセットを加えて、他の極性パターンの読み
出しを開始する。第1の極性パターンとして、例えば図
12に示すように2ビットづつ極性が異なるパターンを
記憶し、第2の極性パターンとして、連続する3ビット
のデータのうち連続する2ビットを同一の論理値、他の
1ビットを逆の論理値となる極性パターン、例えば図1
5(A)に示すように、水平方向に連続する6個の画素
電極14を1組とし、各組の画素電極14が++−+−
−となる極性パターンをROM62に記憶しておく。こ
の場合、ROM62からシフトクロックSCLKに同期して
図15(B)に示す極性パターン信号POL が出力され
る。
【0073】本実施の形態においては、上述の如く、R
OM62に2組分の極性パターンを記憶しておき、比較
器63、計数回路64、比較器65及びしきい値設定部
66により、ROM62から出力された極性パターン信
号POL と画像信号RGB とが類似しているか否かを判定し
ている。そして、両者が類似していると判定したとき
は、フリッカが発生するおそれがあるので、ROM62
から読み出す極性パターンを切換える。これにより、表
示する画像に応じて極性パターンが自動的に切換わり、
フリッカの発生をより確実に防止することができる。ま
た、本実施の形態においては、簡単な回路構成で画像信
号に応じて極性パターンを切換える液晶表示装置が実現
する。
【0074】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路について説明
する。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、
極性パターン制御部及びデータドライバの構成が異なる
点にあり、その他の構成は第1の実施の形態と同様であ
るので、重複する部分の図示は省略する。
【0075】(1)極性パターン制御部の構成 図16は本実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路の極
性パターン制御部70の構成を示すブロック図である。
極性パターン制御部70は、制御回路71、ROM7
2、D−フリップフロップ回路73,74及び排他的論
理和回路(XOR)75により構成されている。ROM
72には液晶表示パネル40の水平方向の画素数(n
個)分のデータを1組とした極性パターンが記憶されて
いる。
【0076】制御回路71は、水平同期信号H-Sync 、
垂直同期信号V-Sync 及びシフトクロックSCLKを入力
し、ROM72のアドレスを設定するとともに、電源を
オンにした後の最初の水平同期期間だけ“1”となり、
その後“0”となる書き込み信号LOADを発生する。RO
M72からは、シフトクロックSCLKに同期して極性パタ
ーン信号POL1が1ビットづつ出力される。
【0077】D−フリップフロップ73は、水平同期信
号H-Sync をクロック端子CLK に入力し、反転出力端子
*Q(*は反転信号を示す。以下、同じ)の出力は入力
端子Dに帰還する。また、D−フリップフロップ回路7
4のクロック端子CLK には、垂直同期信号V-Sync が入
力される。このD−フリップフロップ回路74の反転出
力端子*Qの出力は入力端子Dに帰還する。D−フリッ
プフロップ回路73,74の各反転出力端子*Qから出
力された信号は、排他的論理和回路75に入力され、こ
の排他的論理和回路75は2つの入力信号の排他的論理
和を反転信号POL2として出力する。
【0078】排他的論理和回路75から出力される反転
信号POL2は、水平同期信号H-Syncの1周期毎に反転
し、且つ垂直同期信号V-Sync の1周期毎に反転する。 (2)データドライバの構成 図17は本実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路のデ
ータドライバの構成を示すブロック図である。但し、本
実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路のデータドライ
バ79が図7に示すデータドライバと異なる点は、極性
信号P1 〜Pnを出力する回路が異なることにあり、シ
フトレジスタ回路部42からボルテージホロワ部47ま
での構成は同じであるので、図17において図7と重複
する部分の図示を省略する。
【0079】AND回路76は、書き込み信号LOADが
“1”の期間だけ、シフトクロックSCLKをシフトレジス
タ回路部77に伝達する。シフトレジスタ回路部77
は、極性パターン制御部70から入力した極性パターン
信号POL1をシフトクロックSCLKに同期してシフトし、1
水平同期期間分の極性パターン信号POL1をパラレルに出
力する。以下、シフトレジスタ回路部77からパラレル
に出力される信号を極性信号A1 〜An という。
【0080】排他的論理和回路部78は、n個の排他的
論理和回路78aにより構成されている。そして、各排
他的論理和回路78aは、極性信号A1 〜An と反転信
号POL2との排他的論理和を極性信号P1 〜Pn として出
力する。すなわち、排他的論理和回路78aは、反転信
号POL2が“1”のときはシフトレジスタ回路部77から
出力された極性信号A1 〜An を極性信号P1 〜Pn と
して出力し、反転信号POL2が“0”のときは極性信号A
1 〜An を反転した信号を極性信号P1 〜Pnとして出
力する。
【0081】(3)動作 以下、本実施の形態の液晶表示パネル駆動回路の動作に
ついて説明する。図16に示す極性パターン制御部70
の制御回路71は、電源をオンにした後の最初の水平同
期信号H-Sync の立ち上がりに同期して書き込み信号LO
ADを“1”にする。また、制御回路71は、水平同期信
号H-Sync に同期してROM72の初期アドレスを設定
し、シフトクロックSCLKに同期してアドレスをインクリ
メントする。これにより、ROM72から極性パターン
信号POL1がシフトクロックSCLKに同期して1ビットづつ
出力される。
【0082】一方、排他的論理和回路75は、1水平同
期期間毎及び1垂直同期期間毎に論理値が反転する反転
信号POL2を出力する。図17に示すデータドライバ79
のAND回路76は、書き込み信号LOADが“1”の期間
はシフトクロックSCLKをシフトレジスタ回路部77に伝
達する。シフトレジスタ回路部77は、水平同期信号H
-Sync が“0”から“1”に変化した後、AND回路7
5から入力されるシフトクロックSCLKに同期して極性パ
ターン信号POL1をシフトし、nビット分の極性パターン
信号POL1をシフトすると、これらのnビット分の信号を
極性信号A1 〜An としてパラレルに出力する。排他的
論理和回路部77の各排他的論理和回路77aは、反転
信号POL2が“1”の期間は極性信号A1 〜An を極性信
号P1 〜Pn として出力し、反転信号POL2が“0”の期
間は極性信号A1 〜An を反転した信号を極性信号P1
〜Pn として出力する。
【0083】図18は書き込み信号LOAD、シフトクロッ
クSCLK及び極性パターン信号POL1のタイミングを示すタ
イミングチャートを示す図、図19は反転信号POL2と極
性パターンとの関係を示す図、図20は液晶表示パネル
の各画素電極に印加される電圧(極性)を示す図であ
る。これらの図18〜図20に示すように、書き込み信
号LOADが“1”の期間は、シフトクロックSCLKに同期し
て極性パターン信号POL1がシフトレジスタ回路部77に
入力される。これにより、シフトレジスタ回路部77に
はnビット分の極性パターン信号POL1が記憶される。そ
の後、最初の1水平同期期間が終了すると書き込み信号
LOADが“0”になり、シフトクロックSCLKがシフトレジ
スタ回路部77に入力されなくなる。このため、シフト
レジスタ回路部77は、最初の1水平同期期間に入力さ
れた極性パターン信号POL1をその後も保持する。
【0084】一方、排他的論理和回路75から出力され
る反転信号POL2は1水平同期期間毎に反転する。このた
め、図19に示すように、排他的論理和回路部78から
出力される極性信号P1 〜Pn (図19ではP01からP
12までを示す)は1水平同期期間毎に反転する。従っ
て、図20に示すように、垂直方向に隣接する各画素電
極の極性は相互に異なる。
【0085】更に、排他的論理和回路75から出力され
る反転信号POL2は、1垂直同期期間毎に反転する。これ
により、各画素電極の極性は1フレーム毎に反転する。 (4)第3の実施の形態の効果 本実施の形態においては、1水平同期期間分だけの極性
パターンをROM72に記憶しておけばよいので、RO
M72の記憶容量が少なくてすむ。
【0086】なお、本実施の形態においても、第2の実
施の形態のように、ROM72に複数組の極性パターン
を記憶しておき、データ信号TADAと極性パターン信号PO
L1とを比較器で比較して両者の類似を評価し、フリッカ
が発生するおそれがあるときにはROM72から読み出
す極性パターン信号を切換えるようにしてもよい。 (第4の実施の形態)以下、本発明の第4の実施の形態
の液晶表示パネルの駆動回路について説明する。本実施
の形態が第1の実施の形態と異なる点は、極性パターン
制御部及びデータドライバの構成が異なる点にあり、そ
の他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、重複
する部分の図示は省略する。
【0087】(1)極性パターン制御部の構成 図21は本実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路の極
性パターン制御部の構成を示すブロック図である。極性
パターン制御部80は、D−フリップフロップ回路8
1,82、排他的論理和回路83及び切換えスイッチ8
4とにより構成されている。D−フリップフロップ81
は、水平同期信号H-Sync をクロック端子CLK に入力
し、反転出力端子*Qの出力は入力端子Dに帰還する。
また、D−フリップフロップ回路82のクロック端子CL
K には、垂直同期信号V-Sync が入力される。このD−
フリップフロップ回路82の反転出力端子*Qの出力は
入力端子Dに帰還する。D−フリップフロップ回路8
1,82の各反転出力端子*Qから出力された信号は、
排他的論理回路83に入力される。この排他的論理和回
路83は2つの入力信号の排他的論理和を反転信号POL2
として出力する。この排他的論理和回路83から出力さ
れる反転信号POL2は、水平同期信号H-Sync の1周期毎
に反転し、且つ垂直同期信号V-Sync の1周期毎に反転
する。切換えスイッチ84は、高電位側配線又は低電位
側配線のいずれか一方に接続され、“1”又は“0”を
出力する。
【0088】(2)データドライバの構成 図22は本実施の形態の液晶表示パネルのデータドライ
バの構成を示すブロック図である。但し、本実施の形態
の液晶表示パネルの駆動回路のデータドライバ89が図
7に示すデータドライバと異なる点は、極性信号P1 〜
Pn を出力する回路が異なる点にあり、シフトレジスタ
回路部42からボルテージホロワ部47までの構成は同
じであるので、図22において図7と重複する部分の図
示を省略する。
【0089】データドライバ89は、n個の論理回路8
5と、排他的論理回路部86とを有している。各論理回
路85は、図23に示すように、入力端子Cに入力され
る選択信号SEL が“0”のときは入力端子Aの入力が出
力端子Qに出力され、選択信号SEL が“1”のときは入
力端子Bの入力が出力端子Qに出力される。本実施の形
態においては、図22に示すように、4m−3(但し、
m=1,2,…)番目の論理回路85は、入力端子A,
Bがいずれも“1”のラインに接続されている。また、
4m−2番目の論理回路85は、端子Aが“0”のライ
ン、端子Bが“1”のラインに接続されている。4m−
1番目の論理回路85は、端子Aが“1”のラインに接
続され、端子Bが“0”のラインに接続されている。4
m番目の論理回路85は、端子A,Bがいずれも“0”
のラインに接続されている。
【0090】また、排他的論理和回路部86は、n個の
排他的論理回路86aにより構成されている。各排他的
論理回路86aの一方の入力端子には反転信号POL2が入
力され、他方の入力端子は論理回路85の出力端子Qに
接続されている。図24(A)は選択信号SEL が“0”
のときの極性パターンを示す図、24(B)は選択信号
SEL が“1”のときの極性パターンの極性を示す図であ
る。選択信号SEL が“0”のときは、水平方向及び垂直
方向に隣り合う画素電極14の極性はいずれも逆とな
る。また、選択信号SEL が“1”のときは、水平方向に
並ぶ画素電極14は2画素づつ極性が反転し、垂直方向
に並ぶ画素電極は1画素毎に極性が反転する。
【0091】(3)動作 例えば、切換えスイッチ84を切換えて選択信号SEL を
“0”とする。そうすると、論理回路85から排他的論
理和回路部86に、図24(A)に示す反転信号がパラ
レルに入力される。排他的論理和回路部86は、論理回
路85から入力された信号と反転信号POL2との論理和
を、極性信号P1 〜Pn として出力する。反転信号POL2
は1水平同期期間毎に反転するので、液晶表示パネル4
0の各画素電極の極性は図24(A)に示すようにな
る。また、反転信号POL2は1水平同期期間毎に反転する
ので、各画素電極の極性は1フレーム毎に反転する。
【0092】切換えスイッチ84を切換えて選択信号SE
L を“1”とすることにより、排他的論理和回路86に
入力される極性パターンが変化し、液晶表示パネル40
の各画素電極の極性は図24(B)に示すようになる。 (4)第4の実施の形態の効果 本実施の形態においては、選択信号SEL により、極性パ
ターンを変化させることができる。また、本実施の形態
においては、第1乃至第3の実施の形態と異なり、極性
パターンを記憶しておくためのROMが不要となる。
【0093】(第5の実施の形態)図25は、第5の実
施の形態の概要を示す図である。本実施の形態では、表
示範囲を横64×3(R・G・B)画素、縦128画素
の矩形のブロックに分割し、1つのブロック内にフリッ
カが発生するパターン(以下、フリッカパターンとい
う)がどの程度含まれるかを最小転送単位毎に判定し、
1ブロック内にフリッカパターンが一定数(この例では
1ブロック内の25%)以上含まれるときに、極性パタ
ーンを切り替えるものである。なお、以下の例では、水
平方向に並ぶR・G・Bの3つの画素を1つの表示単位
としており、この表示単位をピクセルと表記する。ま
た、前記最小転送単位は2ピクセル分(6画素分)のデ
ータとする。
【0094】本実施の形態では、初期状態において図2
6(A)に示すように、縦方向及び横方向に正極性と負
極性が交互に交代する極性パターン(第1の極性パター
ンという)で表示し、第1の極性パターンでフリッカが
発生すると判定したときに図26(B)で示すように、
横方向に1画素毎、縦方向に2画素毎に極性が交代する
極性パターン(第2の極性パターンという)に変化させ
る動作を実現するものである。
【0095】(1)駆動回路の構成 図27は本発明の第5の実施の形態の液晶表示パネルの
駆動回路の構成を示すブロック図である。本実施の形態
の液晶表示パネルの駆動回路は、タイミングコントロー
ラ101、駆動モード決定部102、データドライバ1
09、ゲートドライバ(図示せず)及び基準電圧発生回
路(図示せず)により構成されている。また、駆動モー
ド決定部102は、表示データ変換部103、フリッカ
判定部104、動作範囲指定部105、フリッカ情報格
納部106、フリッカ情報量判定部107及び駆動モー
ド選択部108により構成されている。タイミングコン
トローラ101、ゲートドライバ及び基準電圧発生回路
の構成は基本的に第1の実施の形態と同様であるので、
ここでは説明を省略する。また、以下の説明では、タイ
ミングコントローラ101から出力されるR・G・B信
号はいずれも6ビットの信号であるとする。
【0096】(2)駆動モード決定部の回路 図28〜図33は駆動モード決定部102を構成する表
示データ変換部103、フリッカ判定部104、動作範
囲指定部105、フリッカ情報格納部106、フリッカ
情報量判定部107及び駆動モード選択部108の回路
図である。表示データ変換部103は、図28に示すよ
うに、6個の4入力ORゲート111a〜111fによ
り構成されている。ORゲート111a〜111cはそ
れぞれ奇数番目のピクセルのR・G・B信号を入力し、
ORゲート111d〜111fは偶数番目のピクセルの
R・G・B信号を入力して、入力信号を2値化した信号
を出力する。
【0097】すなわち、ORゲート111aには奇数番
目のピクセルのR信号の上位4ビット(RO2 〜RO5 )が
入力され、これらのビットRO2 〜RO5 のうちの少なくと
も1つのビットが“1”であれば出力信号DRO を“1”
とし、ビットRO2 〜RO5 がいずれも“0”のときは出力
信号DRO を“0”とする。信号DRO が“1”のときは画
素が点灯していることを示し、“0”のときは画素が非
点灯であることを示している。ORゲート111b,1
11cの動作もこれに準じており、奇数番目のピクセル
のG信号又はB信号の上位4ビットGO2 〜GO5 ,BO2 〜
BO5 が入力され、これらの4ビットの少なくとも1つの
ビットが“1”であれば出力信号DGO ,DBO を“1”と
し、入力された4ビットがいずれも“0”であれば出力
信号DGO,DBO を“0”とする。
【0098】これと同様に、ORゲート111d,11
1e,111fは偶数番目のピクセルのR・G・Bデー
タの上位4ビットをそれぞれ入力し、入力された4ビッ
ト(RE2 〜RE5 ,GE2 〜GE5 ,BE2 〜BE5 )のうちの少
なくとも1つのビットが“1”であれば出力信号DRE ,
DGE ,DBE を“1”とし、入力された4ビットがいずれ
も“0”であれば出力信号DRE ,DGE ,DBE を“0”と
する。
【0099】フリッカ判定部104は、図29に示すよ
うに、4つの加算器(アダー)112a〜112dと、
2つのNORゲート113a,113dと、2つのOR
ゲート113b,113cと、2つのANDゲート11
4a,114bとにより構成されている。このフリッカ
判定部104は、水平方向に隣り合う2ピクセル(6画
素)分のデータについて、フリッカパターンであるか否
かを判定する。
【0100】すなわち、加算器112aは、表示データ
変換部103から出力される信号DRO ,DBO ,DGE を入
力し、これらを加算した信号(2ビットの信号)を出力
する。また、加算器112bは、表示データ変換部11
3から出力される信号DGO ,DRE ,DBE を入力し、これ
らを加算した信号(2ビットの信号)を出力する。NO
Rゲート113aは加算器112aから出力される2ビ
ットの信号の少なくとも一方のビットが“1”のときに
“0”を出力し、いずれも“0”のときに“1”を出力
する。ORゲート113bは、加算器112bから出力
される2ビットの信号の少なくとも一方が“1”のとき
に“1”を出力し、いずれも“0”のときには“0”を
出力する。ANDゲート114aは、NORゲート11
3a及びORゲート113bの出力がいずれも“1”の
ときに出力信号FLDEL を“1”とし、少なくとも一方が
“0”のときに出力信号FLDEL を“0”とする。このA
NDゲート114aの出力信号FLDEL が“1”のとき
は、図34(A)に示すようなデータ配列となり、偶数
番目の画素にフリッカが発生する偶数フリッカパターン
であることを示している。なお、図34において、図中
X印で示す画素のうち少なくとも1つの画素は“1”で
ある。
【0101】加算器112cは、表示データ変換部10
3から出力される信号DRO ,DBO ,DGE を入力し、これ
らを加算した信号(2ビットの信号)を出力する。ま
た、加算器112dは、表示データ変換部103から出
力される信号DGO ,DRE ,DBEを入力し、これらを加算
した信号(2ビットの信号)を出力する。ORゲート1
13cは加算器112cから出力される2ビットの信号
の少なくとも一方が“1”のときに“1”を出力し、い
ずれも“0”のときに“0”を出力する。また、NOR
ゲート113dは、加算器112dから出力される2ビ
ットの信号の少なくとも一方のビットが“1”のときに
“0”を出力し、いずれも“0”のときには“1”を出
力する。ANDゲート114bは、ORゲート113c
及びNORゲート113dの出力がいずれも“1”のと
きに出力信号FLDOL を“1”とし、少なくとも一方が
“0”のときに出力信号FLDOL を“0”とする。AND
ゲート114bの出力信号FLDOL が“1”のときは、図
34(B)に示すようなデータ配列となり、奇数番目の
画素にフリッカが発生する奇数フリッカパターンである
ことを示している。
【0102】動作範囲指定部105は、図30に示すよ
うに、カウンタ115と、ORゲート116と、カウン
タ117と、RSラッチ回路118a〜118h(但
し、RSラッチ回路118c〜118gの図示は省略し
ている)と、セレクタ119とにより構成されている。
この動作範囲指定部105は、フリッカパターンの発生
割合を調べるブロック(動作範囲ともいう)を規定する
部分である(図25参照)。
【0103】カウンタ115は水平同期信号H-sync の
パルスをカウントし、垂直同期信号V-sync によりクリ
アされる。そして、カウント値が128,256,38
4,512,640又は768になると、それに応じた
出力信号128L,256L,…,768Lのいずれか1つを“H”
にする。ORゲート116は、カウンタ115の出力信
号128L,256L,…,768Lのうちのいずれか1つが“H”
になると、出力信号CONTCLR を“H”とする。これによ
り、128ライン毎に“H”となる信号CONTCLR が得ら
れる。
【0104】また、カウンタ117は水平同期信号H-s
ync によりクリアされ、その後データクロックDCLKをカ
ウントする。そして、カウント値が0のとき(カウンタ
117がクリアされたとき)、又は64,128,19
2,320,384,448,512番目のデータクロ
ックDCLKがカウントされると、それに応じた出力信号0
D,64D ,…,512Dが“H”になる。
【0105】ラッチ回路118aはカウンタ117の出
力信号0Dによりセットされ、信号64D によりリセットさ
れる。ラッチ回路118aがセットされている間は、出
力信号1/8Hが“H”となる。ラッチ回路118bはカウ
ンタ117の出力信号64D によりセットされ、信号128D
によりリセットされる。ラッチ回路118bがセットさ
れている間は、出力信号2/8Hが“H”となる。その他の
ラッチ回路118c〜118hの動作も、これに準じ
る。
【0106】セレクタ119は垂直同期信号V-sync が
入力される毎に、ラッチ回路118a〜118hから出
力された信号のいずれか1つを順番に選択し、動作範囲
を規定する信号DEを出力する。このようにして、セレク
タ119からは所定のブロックが選択されている間だけ
“H”となる信号DEが出力される。フリッカ情報格納部
106は、図31に示すように、ANDゲート120
と、2つの64段シフトレジスタ121a,121b
と、ANDゲート122a,122bと、ORゲート1
23により構成されている。このフリッカ情報格納部1
06は、縦方向に存在するフリッカパターンを検出す
る。
【0107】すなわち、ANDゲート120はデータク
ロックDCLKを入力し、動作範囲を規定する信号DEが
“H”の期間だけクロックPCLKとして出力する。64段
シフトレジスタ121aは、フリッカ判定部104から
出力される偶数フリッカパターン信号FLDEL をクロック
PCLKに同期したタイミングで入力して順次シフトする。
そして、最終段のレジスタの値が信号FLDEF として出力
される。また、64段シフトレジスタ121bは、フリ
ッカ判定部104から出力される奇数フリッカパターン
信号FLDOL をクロックPCLKに同期したタイミングで入力
して順次シフトする。そして、最終段のレジスタの値が
信号FLDOF として出力される。
【0108】ANDゲート122aは偶数フリッカパタ
ーンFLDEF 及びシフトレジスタ121aの出力信号FLDE
L がいずれも“H”のときに“H”を出力する。また、
ANDゲート122bは奇数フリッカパターン信号FLDO
F 及びシフトレジスタ121bの出力信号FLDOF がいず
れも“H”のときに“H”を出力する。ORゲート12
3は、ANDゲート122a及びANDゲート122b
の少なくとも一方の出力が“H”のときに出力信号FLSE
D を“H”とする。すなわち、フリッカ情報格納部10
6は、縦方向に並ぶ画素がフリッカパターンであるとき
に出力信号FLSED を“H”にする。
【0109】フリッカ情報量判定部107は、図32に
示すように、カウンタ124とRSラッチ回路125と
により構成されている。そして、動作範囲指定部105
により規定された範囲内にフリッカパターンがどのくら
いの割合で存在するのかを判定する。すなわち、カウン
タ124は、動作範囲指定部105のORゲート116
の出力信号CONTCLR が“H”になるとクリアされ、フリ
ッカ情報格納部106のANDゲート120から出力さ
れるクロックPCLKに同期したタイミングで、フリッカ情
報格納部106のORゲート123の出力信号FLSED の
値を取り込み、カウント数を増していく。そして、カウ
ント数が6144以上になると、カウンタ124の出力
が“H”になる。カウンタ124は、垂直方向の動作範
囲を超えると、動作範囲指定部105のORゲート11
6の出力CNTCLRによりクリアされる。RSラッチ回路1
25は、カウンタ124の出力によりセットされ、垂直
同期信号V-sync によりリセットされる。RSラッチ回
路125の出力信号FLJDが“H”のときは動作範囲(6
4×3×128画素)に6144個のフリッカパターン
があることを示す。
【0110】駆動モード選択部108は、図33に示す
ように、ANDゲート126と、カウンタ127と、R
Sラッチ回路128とにより構成される。この駆動モー
ド選択部106は、フリッカ情報量判定部107が一定
数を超えるフリッカパターンを検出したときに出力信号
FLPTを“H”とする。そして、フリッカパターンが前記
一定数以下のフレームが一定期間にわたって続いたとき
に、出力信号FLPTを“L”に戻すという機能を有する。
【0111】すなわち、ANDゲート126はフリッカ
情報量判定部105のラッチ回路125の出力FLJDの反
転信号と信号FRM とを入力する。信号FRM は垂直同期信
号V-sync に同期した信号であり、V-sync のパルスよ
りも前でかつ画像データが空白となる期間に“H”とな
るパルスを有する信号である。ANDゲート126は、
RSラッチ回路125の出力信号FLJDが“L”であり、
かつ信号FRM が“H”のときに“H”となる信号GCLKを
出力する。
【0112】カウンタ127はANDゲート126の出
力信号GCLKをカウントし、カウント値が一定の値になる
と出力信号FLRST を“H”にしてカウンタの値をクリア
する。すなわち、カウンタ127はフリッカのないフレ
ームをカウントしており、フリッカのないフレームが一
定の期間(例えば15〜30フレーム期間)続くと、出
力信号FLRST を“H”とする。
【0113】RSラッチ回路128は、図32のRSラ
ッチ回路125の出力信号FLJDが“H”になるとリセッ
トされ、カウンタ127の出力信号FLRDT でリセットさ
れる。RSラッチ回路128の出力信号FMODE が“L”
のときは第1の極性パターンが選択され、“H”のとき
は第2の極性パターンが選択されることを示す。 (3)データドライバの構成 図35はデータドライバ109を示すブロック図であ
る。但し、このデータドライバ109が図7に示すデー
タドライバと異なる点はシフトレジスタ回路部41に替
えて極性パターン決定部191を有することにあり、そ
の他の構成は基本的に同一であるので、重複する部分の
図示及び説明を省略する。
【0114】極性パターン決定部191は、ラッチ回路
128の出力信号FMODE が“L”の期間は1水平同期期
間毎に極性信号P1 ,P2 ,…,Pn の極性を変化さ
せ、ラッチ回路128の出力信号FLPTが“H”の期間は
2水平同期期間毎に極性信号P 1 ,P2 ,…,Pn の極
性を変化させる。この極性信号P1 ,P2 ,…,Pn
より、データドライバから出力されるデータ信号O1
n の極性が決定される(図26参照)。
【0115】(4)第5の実施の形態の効果 本実施の形態では、論理回路で形成された回路によりフ
リッカパターンの有無を検出して、フリッカが顕著とな
るときは極性パターンを第1の極性パターンから第2の
極性パターンに自動的に変化させるので、フリッカによ
り画面が見にくくなることを防止できる。また、本実施
の形態では、駆動モード決定部102を論理回路のみで
形成し、ROMを使用しないので、製造コストが削減さ
れるという利点もある。
【0116】(5)変形例 上記の第5の実施の形態では、画面を複数のブロックに
分割し、少なくとも1つのブロックに一定数以上のフリ
ッカパターンが検出されたときに極性パターンを変化さ
せる場合について説明したが、全ブロック数に対しフリ
ッカパターンが一定数(例えば25%)以上検出された
ブロックの割合を求めて、その割合が予め設定された値
(例えば、全ブロック数の20%)を超えた場合に、極
性パターンを変化させるようにしてもよい。
【0117】また、分割したブロックの境目におけるフ
リッカの発生を検出するために、例えば1フレーム毎に
ブロック範囲を半分だけ上下方向又は左右方向にシフト
させてもよい。この場合、1フレーム毎に動作範囲指定
部105内のカウンタ115,117にオフセット値を
設定するようにすればよい。 (第6の実施の形態)以下、本発明の第6の実施の形態
について説明する。本実施の形態では、第5の実施の形
態に比べてフリッカパターンを更に詳細に設定する。
【0118】図36〜図42は本実施の形態の概要を説
明する図である。本実施の形態においては、図36に示
すようなパターンが検出された場合をフリッカパターン
とする。以下、これらをフリッカパターンとする理由を
説明する。R・G・B別に点灯画素の極性に偏りがあっ
た場合にフリッカが発生する。このため、水平方向に隣
り合う2つのピクセルのR・G・Bの1色について、一
方の画素が点灯し、他方の画素が非点灯であるパターン
を数え、一定量であればフリッカパターンとする。図3
6のB,C,Dがこれに該当する。
【0119】ところで、液晶表示パネルの画素を透過す
る光の量は、透過量とカラーフィルタの補正値との積に
関係する。R・G・Bの各カラーフィルタの補正値は均
一ではなく、Gが70%、Rが20%、Bが10%程度
である。従って、水平方向に並んだ2つのピクセルのG
画素の一方のみが点灯し他方が非点灯の場合は、フリッ
カが顕著となる。そこで、本実施の形態においては、水
平方向に隣り合う2つのピクセルのうち一方のピクセル
のG画素が点灯、他方のピクセルのG画素が非点灯の場
合、R画素及びB画素が点灯しているか否かに拘わら
ず、フリッカパターンとする。図36のA,F〜Lがこ
れに該当する。また、本実施の形態では水平方向に隣り
合う2つのピクセルのG画素がいずれも非点灯であり、
且つ、一方のピクセルのR画素又はB画素のいずれか一
方若しくは両方が点灯し、他方のピクセルのR画素及び
B画素が非点灯である場合もフリッカパターンとする。
図36のB,D,Eがこれに該当する。
【0120】上記の方法では、水平方向のみでフリッカ
パターンを検出するため、図37(B)に示すような縦
縞パターンなどのフリッカが発生しないパターンもフリ
ッカパターンとして判定する。そこで、水平方向に並ぶ
画素のうちR・G・Bのうちの1色について注目し、点
灯している画素の数を奇数列の画素と偶数列の画素とに
分けてカウントする回路を設け、カウント数が所定の値
以上であればフラグを立てる。そして、奇数番目又は偶
数番目の画素について、N(Nは整数)行目とN+1行
目とでフラグを比較し、一方の行のみにフラグが立って
いる場合は図37(A)のような状態であると判断す
る。また、N行目及びN+1行目にいずれもフラグが立
っていれば、図37(B)に示すような状態になってお
り、このような状態が一定行あれば画面に縦縞を表示し
ていると判断する。図38を参照して更に詳細に説明す
る。図38において、水平方向の奇数番目又は偶数番目
の画素の総数をXとし、そのうち点灯している画素の数
をYとする。ここで、N行目及びN+1行目で前記一定
のカウント数以上点灯していれば、必ず3Y−2Y以上
の画素が縦に連続して点灯していることになる。このよ
うな原理で縦縞を検出することができる。
【0121】また、上記の原理を応用して図39に示す
ような縦方向に2画素連続する市松模様(チェッカーパ
ターン:以下、2ドット市松パターンという))等の特
殊パターンを検出することができる。例えば、ある色の
奇数番目の画素について、N行目、N+1行目は点灯画
素の数が所定の数以上であることを示すフラグが立って
おり、N+2行目、N+3行目は点灯画素の数が所定の
数以下であることを示すフラグが立っているとする。ま
た、同時に、同一色の偶数番目の画素について、N行
目、N+1行目は点灯画素の数が所定の数以下であるこ
とを示すフラグが立っており、N+2行目、N+3行目
は点灯画素の数が所定の数以上であることを示すフラグ
が立っているとする。このようなパターンを抽出するこ
とにより、2ドット市松パターンを検出することができ
る。
【0122】なお、フリッカは正極性のときの輝度と負
極性のときの輝度との差により発生するので、輝度が低
い部分ではフリッカが認識しにくくなる。また、輝度が
高い部分でも、印加電圧に対する透過率の変化が小さい
ため、フリッカが認識しにくくなる。更に、バックライ
トの輝度によってもフリッカの見え方は変わってくる。
このため、画素の点灯又は非点灯は、上記の条件に合わ
せて適宜設定すればよい。
【0123】図40のようなパターンをフリッカパター
ンから除外するために、ある一定の条件では非点灯の画
素を点灯画素と判定するようにしてもよい。図40に示
すパターンの場合、全体的には正極性と負極性が混在す
るためフリッカは発生しないが、N+1行目のRO画素
とN+2行目のRO画素がいずれも非点灯であるため、
縦縞又は2ドット市松パターンの検出も行われない。従
って、N行目及びN+2行目の奇数番目又は偶数番目の
画素が点灯し、かつ、N+1行目及びN+2行目の奇数
番目又は偶数番目の画素が非点灯のときは、N+1行目
及びN+2行目の画素も点灯しているとする。これによ
り、図40のようなパターンをフリッカパターンから除
外することができる。
【0124】上述したフリッカパターンの判定方法、及
び除外パターンの判定方法を適宜組み合わせることによ
り、極性パターンに合わせた最適なフリッカパターン検
出を実現することができる。例えば、極性パターンが図
26(A)に示すようなドット反転パターンの場合、水
平方向に隣り合う2つのピクセルの点灯画素を調べるこ
とによりフリッカパターンを抽出する。その後、縦縞パ
ターンか否かの判定及び縦2ドット市松パターンか否か
の判定を行い、縦縞パターン又は縦2ドット市松パター
ンの場合はフリッカパターンから除外する。そして、最
終的にフリッカパターンを表示していると判定したとき
は極性パターンを例えば図26(B)に示すような横2
ライン縦1ライン反転パターンに切換える。
【0125】また、極性パターンが図41に示すような
縦ライン反転極性パターンの場合、ある色の偶数番目の
列が縦縞であり、奇数番目の列が縦縞でないときにフリ
ッカパターンとして極性パターンを切換える。更に、極
性パターンが図42に示すような横ライン反転極性パタ
ーンの場合、水平方向に並ぶ画素のうち点灯している画
素の数をカウントし、所定数以上であることを示すフラ
グ又は所定数以下であることを示すフラグを立てて、N
ラインとN+1ラインとで比較を行う。例えばNライン
の点灯画素の数が所定数以上であり、N+1ラインの非
点灯画素の数が所定数以上のパターンがフリッカパター
ンとなるため、このようなパターンが一定数以上であれ
ば極性パターンを切換る。
【0126】(1)第6の実施の形態の構成 図43は本実施の形態の液晶表示パネルの駆動回路の構
成を示すブロック図である。但し、図43において、第
5の実施の形態の図27と同一物には同一符号を付して
その詳しい説明は省略する。本実施の形態の液晶表示パ
ネルの駆動方法は、タイミングコントローラ101と、
駆動モード決定部102aと、データドライバ109と
により構成される。また、駆動モード決定部102a
は、表示データ変換部103と、動作範囲指定部105
と、フリッカ判定/駆動モード選択部140とにより構
成される。
【0127】(2)フリッカ判定/駆動モード選択部の
回路 図44〜図49はフリッカ判定/駆動モード選択部の回
路図である。図44に示す回路において、表示データ変
換部103で2値化されたR・G・B信号(DR,DRE ,
DGO ,DGE ,DBO ,DBE )のうち、信号DGO ,DGE はX
ORゲート141に入力される。XORゲート141
は、信号DGO 又はDGE のいずれか一方のみが“H”のと
きに出力信号GFP を“H”とし、その他のときは出力信
号GFP を“L”とする。一方、D−フリップフロップ1
42は、動作範囲指定部105から出力される信号CNTC
LRとデータクロックDCLKとを入力し、信号CNTCLRから1
クロック分遅延した信号DCNTCLR を出力する。
【0128】ANDゲート143は、動作範囲指定部1
05から出力される動作範囲を規定する信号DEと、XO
Rゲート141から出力される信号GFP とがいずれも
“H”のときに“H”となり、それ以外のときは“L”
となる信号を出力する。カウンタ144は、ANDゲー
ト143の出力をクロックDCLKに同期したタイミングで
カウントする。そして、カウント値が2048(ブロッ
ク内のG画素の1/4)になると、出力を“H”とす
る。また、カウンタ144は、D−フリップフロップ1
42から出力される信号DCNTCLR によりクリアされる。
RSラッチ回路143は、カウンタ144の出力により
セットされ、信号DCNTCLR によりリセットされる。
【0129】この図44に示す回路は、G画素について
フリッカパターンか否かを判定するものである。すなわ
ち、水平方向に並んだ2ピクセル(6画素)うち、一方
のG画素が点灯し、他方のG画素が非点灯の場合をフリ
ッカパターンとしている。そして、RSラッチ回路14
5は、動作範囲指定部105で規定された動作範囲にG
画素によるフリッカパターンが2048以上あるとき
に、出力信号GFを“H”とする。
【0130】図45に示す回路において、ANDゲート
146は表示データ変換部103から出力される信号DG
O と動作範囲指定部105から出力される動作範囲を規
定する信号GEとを入力し、これらの信号がいずれも
“H”のときのみ“H”を出力する。カウンタ147
は、ANDゲート146の出力をデータクロックDCLKに
同期したタイミングでカウントし、カウント値が112
になると“H”を出力する。このカウンタ147は、水
平同期信号H-sync によりクリアされる。RSラッチ回
路148は、カウンタ147の出力が“H”になるとセ
ットされて出力信号GOCNT を“H”とし、水平同期信号
H-sync によりリセットされる。
【0131】シフトレジスタ149〜152は、初段の
シフトレジスタ149にRSラッチ回路148の出力信
号GOCNT が入力され、信号LPによりデータをシフトす
る。なお、信号LPは、水平同期信号H-sync の有効デー
タ範囲後に“H”となる信号である。ANDゲート15
2はシフトレジスタ149,150の出力と、シフトレ
ジスタ151,152の反転出力とを入力し、これらが
いずれも“H”のときに“H”となる信号GE2DOTを出力
する。また、ANDゲート154は、シフトレジスタ1
49,150の出力を入力し、これらがいずれも“H”
のときに“H”となる信号GET を出力する。
【0132】図46に示す回路においても、図45の回
路と同様に、ANDゲート155は表示データ変換部1
03から出力される信号DGE と動作範囲指定部105か
ら出力される動作範囲を規定する信号DEとがいずれも
“H”のときに“H”となる信号を出力する。カウンタ
157は、ANDゲート156の出力をデータクロック
DCLKに同期したタイミングでカウントする。そして、カ
ウント値が112になると出力を“H”とする。このカ
ウンタ157は水平同期信号H-sync によりクリアされ
る。RSラッチ回路158は、カウンタ157の出力に
よりセットされて信号GECNT を出力し、水平同期信号H
-sync によりリセットされる。
【0133】シフトレジスタ159〜162は、初段の
シフトレジスタ159にRSラッチ回路158の出力信
号GECNT が入力され、信号LPによりデータをシフトす
る。ANDゲート161はシフトレジスタ159,16
0の出力と、シフトレジスタ161,162の反転出力
とを入力し、これらがいずれも“H”のときに“H”と
なる信号GE2DOTを出力する。また、ANDゲート164
は、シフトレジスタ159,160の出力を入力し、こ
れらがいずれも“H”のときに“H”となる信号GET を
出力する。
【0134】上記の図45,46に示す回路は、フリッ
カパターンから除外するパターンを検出する回路であ
る。例えば、水平方向に隣り合う2つのピクセルのうち
の一方のG画素が点灯し、他方のG画素が非点灯の場
合、XORゲート141ではフリッカパターンと判定す
る。しかし、図37(A)に示すような場合はフリッカ
が顕著に現れるが、図37(B)に示すように縦方向に
点灯画素が並ぶ場合はフリッカが目立たなくなる。そこ
で、本実施の形態においては、縦方向にみて奇数及び偶
数ライン別に点灯している画素の数をカウンタ147,
157でカウントし、カウンタ値が112以上であれ
ば、RSラッチ回路148,158の出力信号GOCNT ,
GECNT を“H”とする。N行目の信号GOCNT ,GECNT と
N+1行目のカウント値をANDゲート154,164
で比較し、いずれも“H”のときは図37(B)に示す
ように縦方向に点灯画素が並んでいると判断する。この
とき、ANDゲート154,164の出力信号GOT ,GE
T が“H”になる。また、ANDゲート152,162
の出力が“H”のときは、図39に示すように、2ドッ
ト市松パターンであると判断する。このとき、ANDゲ
ート152,162の出力信号GO2DOT,GE2DOTが“H”
になる。
【0135】図47に示す回路において、D−フリップ
フロップ171は、信号LPを1クロック分遅延した信号
DLP を出力する。ORゲート172は図45,図46に
示すANDゲート154,164から出力される信号GO
T, GETを入力し、少なくとも一方が“H”のときに
“H”となる信号を出力する。カウンタ173は、OR
ゲート172の出力を、D−フリップフロップ171の
出力信号DLP に同期したタイミングでカウントする。そ
して、カウント値が108になると“H”になる信号を
出力する。このカウンタ173は図44に示すD−フリ
ップフロップ142の出力信号DCNTCLR によりクリアさ
れる。RSラッチ回路174は、カウンタ173の出力
が“H”になるとセットされ、図44のD−フリップフ
ロップ142から出力される信号DCNTCLR が“H”にな
るとリセットされる。
【0136】この図47に示す回路は、選択されたブロ
ック内の奇数番目のピクセルの緑画素又は偶数番目のピ
クセルの緑画素が縦方向に並んでいる数をカウントし、
カウント値が108になると、RSラッチ回路174の
出力信号GTATE を“H”とする。図48に示す回路にお
いて、ORゲート175は表示データ変換部103から
出力される信号DRO ,DBO を入力し、これらの信号DRO
,DBO の少なくとも一方が“H”のときに“H”とな
る信号を出力する。また、ORゲート176は表示デー
タ変換部103から出力される信号DRE ,DBE を入力
し、これらの信号DRE,DBE の少なくとも一方が“H”
のときに“H”となる信号を出力する。そして、図44
〜図47に示す回路と同様の回路177により、信号RB
F ,RBTATE,RBO2DOT ,RBE2DOT を生成して出力する。
なお、信号RBF は1ブロック内にR画素又はB画素のフ
リッカパターンが2048以上存在するか否かを示す信
号、信号RBTATEは赤(R)又は青(B)の縦縞パターン
か否かを示す信号、信号RBO2DOTはR画素又はB画素に
ついて奇数列縦2ドットパターンか否かを示す信号、信
号RBE2DOT はR画素又はB画素について偶数列縦2ドッ
トパターンか否かを示す信号である。
【0137】図49に示す回路において、ORゲート1
81はG画素の奇数列の縦2ドット市松パターンを示す
信号GO2DOTとR画素及びB画素の奇数列の2ドット市松
パターンを示す信号RBO2DOT とを入力し、少なくとも一
方が“H”のときは“H”を出力する。また、OR回路
182は、G画素の偶数列の2ドット市松パターンを示
す信号GE2DOTとR画素及びB画素の偶数列の2ドット市
松パターンを示す信号RBE2DOT とを入力し、少なくとも
一方が“H”のときは“H”を出力する。ANDゲート
183は、ANDゲート181,182の出力と、動作
範囲を規定する信号DEとを入力し、これらがいずれも
“H”のときのみに“H”を出力する。
【0138】カウンタ184は、ANDゲート183の
出力を図47に示すD−フリップフロップ171から出
力される信号DLP のタイミングでカウントし、カウント
値が8になると“H”を出力する。このカウンタ184
は、動作範囲指定部105から出力される信号CNTCLRに
よりクリアされる。RSラッチ回路185は、カウンタ
187の出力によりセットされ、動作範囲指定部105
から出力される信号CNTCLRによりリセットされる。これ
により、RSラッチ回路185の出力信号2DOTは、縦縞
パターンを8以上検出したときに“H”となる。
【0139】ANDゲート186の出力は、図48に示
す回路から出力される信号RBF と信号RBTATEの反転信号
とがいずれも“H”のときのみ“H”となる。ANDゲ
ート187は、ANDゲート186の出力信号、図44
に示すRSラッチ回路145の出力信号GF、図47に示
すRSラッチ回路174の出力信号GTATE の反転信号、
図49のRSラッチ回路185の出力信号2DOTの反転信
号、動作範囲指定部105から出力される信号CNTCLRが
いずれも“H”のときのみ“H”を出力する。RSラッ
チ回路188は、ANDゲート181の出力によりセッ
トされ、動作モード選択部のカウンタ127(図33参
照)から出力される信号FLRST によりリセットされる。
このRDラッチ回路188から出力される信号FMODE に
より、第5の実施の形態と同様に、極性パターンを切り
替える。
【0140】(3)第6の実施の形態の効果 本実施の形態においては、第5の実施の形態と同様の効
果が得られるのに加えて、フリッカパターンやフリッカ
除外パターンを適切に設定することにより、より細かい
調整が可能であるという利点がある。なお、上記した第
1〜第6の実施の形態においては、いずれもタイミング
コントローラ31はパーソナルコンピュータに接続され
るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。タイミングコントローラに接続される機器として
は、TVチューナーやその他の映像機器がある。
【0141】また、上述した第1〜第6の実施の形態は
いずれも本発明の一例であり、本発明は上述した実施の
形態の範囲に限定されるものではない。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極性パターンをROM等の極性パターン記憶部に記憶し
ているので、回路構成が簡単であり、ハードウェアの変
更を行うことなく極性パターンを変更することができ
る。これにより、表示パネルの表示パターンに応じた極
性パターンに設定することができて、例えば2ドット毎
に極性が反転する極性パターンや、連続する3ドットの
うち連続する2ドットが同じ極性、他の1ビットが逆の
極性となる極性パターンとすることにより、フリッカの
発生を低減することができる。
【0143】また、本発明によれば、複数種類の極性パ
ターンを極性パターン記憶部に記憶しておき、該極性パ
ターン記憶部から出力された極性パターンと画像信号と
を比較して、その結果に応じて極性パターン記憶部から
出力する極性パターンを切換えるので、表示する画像に
応じて極性パターンが自動的に切換わる。これにより、
フリッカの発生をより確実に防止することができる。
【0144】更に、本発明によれば、複数の極性パター
ンを発生可能な極性パターン発生部を例えば論理回路に
より構成し、選択信号発生部から出力される選択信号に
応じていずれか1つの極性パターンを極性パターン発生
部から出力させる。これにより、ハードウェアを変更す
ることなく極性パターンを変更することができる。更に
また、本発明によれば、表示画面を複数のブロックに分
割し、少なくとも1つのブロックに含まれるフリッカパ
ターンの割合を算出して、その結果に応じて極性パター
ンを変化させるので、フリッカの発生を低減することが
できる。この場合、フリッカパターンを検出する回路を
論理回路のみで形成することが可能であり、ROMなど
のメモリ等を使用する場合に比べて製品コストを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は液晶表示パネルの構造を示す断面図であ
る。
【図2】図2は同じくその液晶表示パネルのTFT基板
の平面図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態の液晶表示パ
ネルの駆動回路を示すブロック図である。
【図4】図4は垂直同期信号V-Sync 、水平同期信号H
-Sync 、画像信号RGB 、ゲートスタート信号GSTR及びゲ
ートクロックGCLKのタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図5】図5は水平同期信号H-Sync 、データクロック
DCLK、R信号、G信号、B信号、データスタート信号DS
TIN 、ストローブ信号STB 及びシフトクロックSCLKのタ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図6】図6は極性パターン制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図7はデータドライバの構成を示すブロック図
である。
【図8】図8はD/A変換器の構成を示す回路図であ
る。
【図9】図9は同じくそのD/A変換器のデコーダの入
力と出力との関係を示す図である。
【図10】図10は画素電極に印加する電圧と光の透過
率との関係を示す図である。
【図11】図11(A)〜(D)はいずれも極性パター
ンの例を示す模式図である。
【図12】図12は極性パターンの他の例を示す模式図
である。
【図13】図13(A)は、図12の極性パターンを使
用したときにフリッカが顕著になる表示パターンを示す
模式図、図13(B)は同じくその表示パターンで表示
される色を示した図である。
【図14】図14は第2の実施の形態の液晶表示パネル
の駆動回路の極性パターン制御部の構成を示すブロック
図である。
【図15】図15(A)は極性パターンの例を示す図、
図15(B)はシフトクロック及び極性パターン信号の
タイミングを示すタイミングチャートである。
【図16】図16は第3の実施の形態の液晶表示パネル
の駆動回路の極性パターン制御部の構成を示すブロック
図である。
【図17】図17は第3の実施の形態の液晶表示パネル
の駆動回路のデータドライバの構成を示すブロック図で
ある。
【図18】図18は書き込み信号LOAD、シフトクロック
SCLK及び極性パターン信号POL1のタイミングを示すタイ
ミングチャートを示す図である。
【図19】図19は反転信号POL2と極性パターンとの関
係を示す図である。
【図20】図20は液晶表示パネルの各画素電極の極性
を示す図である。
【図21】図21は第4の実施の形態の液晶表示パネル
の駆動回路の極性パターン制御部の構成を示すブロック
図である。
【図22】図22は第4の実施の形態の液晶表示パネル
のデータドライバの構成を示すブロック図である。
【図23】図23はデータドライバ内の論理回路の入力
と出力との関係を示す図である。
【図24】図24(A)は選択信号SEL が“0”のとき
の極性パターンを示す図、24(B)は選択信号SEL が
“1”のときの極性パターンを示す図である。
【図25】図25は第5の実施の形態の概要を示す図で
ある。
【図26】図26(A)は第5の実施の形態の第1の極
性パターンを示す図、図26(B)は第2の極性パター
ンを示す図である。
【図27】図27は本発明の第5の実施の形態の液晶表
示パネルの駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図28】図28は第5の実施の形態の駆動回路の表示
データ変換部の回路図である。
【図29】図29は第5の実施の形態の駆動回路のフリ
ッカ判定部の回路図である。
【図30】図30は第5の実施の形態の駆動回路の動作
範囲指定部の回路図である。
【図31】図31は第5の実施の形態の駆動回路のフリ
ッカ情報格納部の回路図である。
【図32】図32は第5の実施の形態の駆動回路のフリ
ッカ情報量判定部の回路図である。
【図33】図33は第5の実施の形態の駆動回路の動作
モード選択部の回路図である。
【図34】図34(A),(B)はいずれもフリッカパ
ターンの例を示す模式図である。
【図35】図35は第5の実施の形態のデータドライバ
の構成を示す図である。
【図36】図36(A)〜(L)は第6の実施の形態に
おけるフリッカパターンの例を示す模式図である。
【図37】図37(A)はフリッカパターンの例を示す
模式図、図37(B)フリッカパターンから除外するパ
ターンの例を示す模式図である。
【図38】図38は縦縞パターンの判定方法を説明する
図である。
【図39】図39は2ドット市松パターンを示す図であ
る。
【図40】図40は特殊パターンの例を示す図である。
【図41】図41は縦ライン反転極性パターンを示す図
である。
【図42】図42は横ライン反転極性パターンを示す図
である。
【図43】図43は第6の実施の形態の液晶表示パネル
駆動回路を示すブロック図である。
【図44】図44は第6の実施の形態のフリッカ判定/
動作モード選択部の回路図(その1)である。
【図45】図45は第6の実施の形態のフリッカ判定/
動作モード選択部の回路図(その2)である。
【図46】図46は第6の実施の形態のフリッカ判定/
動作モード選択部の回路図(その3)である。
【図47】図47は第6の実施の形態のフリッカ判定/
動作モード選択部の回路図(その4)である。
【図48】図48は第6の実施の形態のフリッカ判定/
動作モード選択部の回路図(その5)である。
【図49】図49は第6の実施の形態のフリッカ判定/
動作モード選択部の回路図(その6)である。
【符号の説明】
10 TFT基板、 11,21 ガラス基板、 12 ゲートバスライン、 13 データバスライン、 14 画素電極、 15 TFT、 20 対向基板、 22 カラーフィルタ、 24 対向電極、 31,101 タイミングコントローラ、 32,60,70,80 極性パターン制御部、 32a,61,71 制御回路、 32b,62,72 ROM、 33,79,109 データドライバ、 34 ゲートドライバ、 35 基準電圧発生回路、 37 パーソナルコンピュータ、 40 液晶表示パネル、 41,42,77 シフトレジスタ回路部、 43 データレジスタ部、 44 ラッチ回路部、 45 レベルシフト回路部、 46 D/A変換回路部、 47 ボルテージホロワ部、 79,86 排他的論理和回路部、 102,102a 動作モード決定部 103 表示データ変換部、 104 フリッカ判定部、 105 動作範囲指定部、 106 フリッカ情報格納部、 107 フリッカ情報判定部、 108 駆動モード選択部、 140 フリッカ判定/駆動モード選択部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 623 G09G 3/20 623H 624 624D 631 631K (72)発明者 鈴木 俊明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 林本 誠二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮原 大樹 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 峯村 敏光 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 形川 晃一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 関戸 哲 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA16 NA32 NA33 NA34 NC21 NC28 NC49 ND10 5C006 AA22 AC27 AC28 AF13 AF44 AF51 AF53 AF83 BB16 BC12 BF03 BF04 BF06 BF08 BF14 BF16 BF22 BF26 BF42 BF46 FA01 FA23 5C080 AA10 BB05 CC03 DD06 EE29 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号、水平同期信号及び垂直同期信
    号、又はイネーブル信号を入力して、表示パネルの各デ
    ータバスラインに前記画像信号から生成した正極性及び
    負極性に変化するデータ信号を供給する表示パネルの駆
    動方法において、 極性パターンを極性パターン記憶部に記憶しておき、該
    極性パターン記憶部から読み出した極性パターンに従っ
    て前記各データバスラインに供給するデータ信号の極性
    を決定することを特徴とする表示パネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示パネルの駆動方法
    において、 前記極性パターン記憶部に複数の極性パターンを記憶し
    ておき、画像信号に応じたいずれか1つの極性パターン
    のみを前記極性パターン記憶部から出力させて、前記各
    データバスラインに供給するデータ信号の極性を決定す
    ることを特徴とする表示パネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の表示パネルの駆動方法
    において、 前記極性パターン記憶部から前記複数の極性パターンの
    うちいずれか1つの極性パターンを出力させて、該極性
    パターンに応じた極性で前記データ信号を各データバス
    ラインに供給し、 前記極性パターン記憶部から出力された極性パターンと
    前記画像信号とが類似しているか否かを判定し、その判
    定結果により前記極性パターン記憶部から出力する極性
    パターンを切換えることを特徴とする表示パネルの駆動
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の表示パネルの駆動方法
    において、 前記極性パターン記憶部から出力された極性パターンと
    前記画像信号とが類似しているか否かの判定は、単位時
    間内又は一定のデータ数毎に両者の値が一致した数を計
    数し、その計数値と一定の値とを比較することにより行
    うことを特徴とする表示パネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 画像信号、水平同期信号及び垂直同期信
    号、又はイネーブル信号を入力して、表示パネルの各デ
    ータバスラインに前記画像信号から生成した正極性及び
    負極性に変化するデータ信号を供給する表示パネルの駆
    動回路において、 極性パターンを記憶した極性パターン記憶部と、 前記極性パターン記憶部から出力される前記極性パター
    ンを記憶し、極性信号として出力する一時記憶部と、 前記画像信号を入力し、前記一時記憶部から出力される
    極性信号に応じた極性で前記データ信号を出力するデー
    タ信号出力部とを有することを特徴とする表示パネルの
    駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の表示パネルの駆動回路
    において、 前記極性パターン記憶部は、奇数番目のフレーム用のデ
    ータと、該奇数番目のフレーム用データの論理値を反転
    した偶数番目のフレーム用のデータとの2フレーム分の
    ビット数のデータを1組の極性パターンとして記憶する
    ことを特徴とする表示パネルの駆動回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の表示パネルの駆動回路
    において、 前記極性パターン記憶部から出力された極性パターンと
    前記画像信号とが類似しているか否かを判定し、その判
    定結果により前記極性パターン記憶部から出力する極性
    パターンを切換える極性パターン切換え部を有すること
    を特徴とする表示パネルの駆動回路。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の表示パネルの駆動回路
    において、 前記極性パターン記憶部から出力される1水平同期期間
    分の前記極性パターンを記憶し、極性信号として出力す
    る一時記憶部と、 前記極性信号の極性を前記水平同期信号に同期して反転
    させる極性信号反転部と、 前記画像信号を入力して、前記極性信号反転部から出力
    される極性信号に応じた極性でデータ信号を出力するデ
    ータ信号出力部とを有することを特徴とする表示パネル
    の駆動回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の表示パネルの駆動回路
    において、 前記極性パターン記憶部は1水平同期期間分のビット数
    のデータを1組とし、複数組の極性パターンを記憶して
    いることを特徴とする表示パネルの駆動回路。
  10. 【請求項10】 画像信号、水平同期信号及び垂直同期
    信号、又はイネーブル信号を入力して、表示パネルの各
    データバスラインに前記画像信号から生成した正極性及
    び負極性に変化するデータ信号を供給する表示パネルの
    駆動回路において、 異なる複数の極性パターンを発生可能な極性パターン発
    生部と、 前記極性パターン発生部から出力する極性パターンを決
    定するための選択信号を発生する選択信号発生部と、 前記極性パターン発生部から出力された極性パターンの
    各ビットの論理値を1水平同期期間毎及び1垂直同期期
    間毎に反転させて極性信号として出力する極性信号反転
    部と、 前記画像信号を入力して、前記極性信号に応じた極性で
    データ信号を出力するデータ信号出力部とを有すること
    を特徴とする表示パネルの駆動回路。
  11. 【請求項11】 液晶表示パネルと、 極性パターンを記憶した極性パターン記憶部と、前記
    極性パターン記憶部から出力される前記極性パターンを
    記憶して極性信号として出力する一時記憶部と、画像信
    号を入力し、前記一時記憶部から出力される極性信号に
    応じた極性で前記液晶表示パネルにデータ信号を出力す
    るデータ信号出力部とにより構成されるデータ駆動回路
    と、 前記液晶表示パネルに水平同期信号及び垂直同期信号
    に同期したタイミングで走査信号を供給するゲート駆動
    回路とを有することを特徴とする液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 液晶表示パネルと、 異なる複数の極性パターンを発生可能な極性パターン
    発生部と、前記極性パターン発生部から出力する極性パ
    ターンを決定するための選択信号を発生する選択信号発
    生部と、前記極性パターン発生部から出力された極性パ
    ターンの各ビットの論理値を1水平同期期間毎及び1垂
    直同期期間毎に反転させて極性信号として出力する極性
    信号反転部と、画像信号を入力して前記極性信号に応じ
    た極性で前記液晶表示パネルにデータ信号を出力するデ
    ータ信号出力部とにより構成されるデータ駆動回路と、 前記液晶表示パネルのゲートバスラインに水平同期信
    号及び垂直同期信号に同期したタイミングで走査信号を
    供給するゲート駆動回路とを有することを特徴とする液
    晶表示装置。
  13. 【請求項13】 画像信号、水平同期信号及び垂直同期
    信号、又はイネーブル信号を入力して、表示パネルの各
    データバスラインに前記画像信号から生成した正極性及
    び負極性に変化するデータ信号を供給する表示パネルの
    駆動方法において、 表示画面を複数のブロックに分割し、そのうちの少なく
    とも1つのブロック内に含まれるフリッカパターンの割
    合を算出して、一定の値を超えるときに前記データバス
    ラインに供給するデータ信号の極性を決定する極性パタ
    ーンを、第1の極性パターンから第2の極性パターンに
    変化させることを特徴とする表示パネルの駆動方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の表示パネルの駆動
    方法において、 前記複数のブロックのうち前記フリッカパターンの割合
    が前記一定の値を超えるブロックの数が所定の値以上と
    なったときに、前記第2の極性パターンに変化させるこ
    とを特徴とする表示パネルの駆動方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の表示パネルの駆動
    方法において、 前記第1の極性パターンから前記第2の極性パターンに
    変化させた後、所定のフレーム期間にわたって前記ブロ
    ック内に含まれるフリッカパターンの割合が前記一定の
    値以下であるときに、前記第1の極性パターンに戻すこ
    とを特徴とする表示パネルの駆動方法。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の表示パネルの駆動
    方法において、 前記ブロックの分割位置をフレーム毎に変化させること
    を特徴とする表示パネルの駆動方法。
  17. 【請求項17】 請求項13に記載の表示パネルの駆動
    方法において、 前記フリッカパターンの検出は、横方向に隣り合う少な
    くとも2ピクセル分の画像信号毎に行うことを特徴とす
    る表示パネルの駆動方法。
  18. 【請求項18】 画像信号、水平同期信号及び垂直同期
    信号、又はイネーブル信号を入力して、表示パネルの各
    データバスラインに前記画像信号から生成した正極性及
    び負極性に変化するデータ信号を供給する表示パネルの
    駆動回路において、 前記画像信号を入力して点灯画素及び非点灯画素を判定
    する画像信号判定手段と、 前記画像信号判定手段の判定結果を基にフリッカパター
    ンか否かを判定するフリッカ判定手段と、 動作範囲を指定する動作範囲指定手段と、 前記動作範囲指定手段で指定された動作範囲内に前記フ
    リッカ判定手段でフリッカパターンと判定されたパター
    ンが含まれる割合を算出するフリッカ情報量判定手段
    と、 前記フリッカ情報量判定手段の判定結果に応じて前記デ
    ータ信号の極性パターンを決定する信号を出力する駆動
    モード選択手段と、 前記駆動モード選択手段の出力に応じて前記データバス
    ラインに供給するデータ信号の極性を決定する極性パタ
    ーンを、第1の極性パターンから第2の極性パターンに
    変化させる極性パターン変更手段とを有することを特徴
    とする表示パネルの駆動回路。
  19. 【請求項19】 液晶表示パネルと、 画像信号を入力して点灯画素及び非点灯画素を判定す
    る画像信号判定手段と、 前記画像信号判定手段の判定結果を基にフリッカパタ
    ーンか否かを判定するフリッカ判定手段と、 動作範囲を指定する動作範囲指定手段と、 前記動作範囲指定手段で指定された動作範囲内に前記
    フリッカ判定手段でフリッカパターンと判定されたパタ
    ーンが含まれる割合を算出するフリッカ情報量判定手段
    と、 前記フリッカ情報量判定手段の判定結果に応じて前記
    データ信号の極性パターンを決定する信号を出力する駆
    動モード選択手段と、 前記駆動モード選択手段の出力に応じて前記データバ
    スラインに供給するデータ信号の極性を決定する極性パ
    ターンを、第1の極性パターンから第2の極性パターン
    に変化させる極性パターン変更手段とを有することを特
    徴とする液晶表示装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の液晶表示装置にお
    いて、 前記フリッカ判定手段によりフリッカパターンと判定さ
    れたパターンのうち、フリッカパターンから除外するパ
    ターンを検出する除外パターン検出手段を有することを
    特徴とする液晶表示装置。
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