JP2006195121A - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液晶装置10は、電源VDDXYがオンされた後、3回の垂直走査期間が経過してから、VCOMを1水平走査期間ごとに交互に変位させる動作を開始させる。つまり、その動作を、3回の垂直走査期間を待って開始させる。タイミング発生回路11のROM51には、初期立ち上げ用デジタルデータと通常時用デジタルデータが格納されている。同発生回路11のCPU50は、電源がオンにされた時、ROM51から初期立ち上げ用デジタルデータを読み出し、これらのデータによりVCOMを変位させる動作を開始させるタイミングを決定する。その後、CPU50は、ROM51から通常時用デジタルデータを読み出し、これらのデータによりVCOMを変位させる動作を繰り返す。
【選択図】 図3
Description
に交互に変位させ、前記電気光学物質を介して各第1の電極に正極性の映像信号と負極性の映像信号を所定期間ごとに交互に書き込む電気光学装置において、電源がオンにされてから一定期間後に、前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作を開始させる対向電極電源制御手段を備えることを要旨とする。
パネルに誤動作が起きないようにするには、上記走査線駆動回路のシフトレジスタによる正常な走査が完了することを確定してから、第2の電極(対向電極)の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作、いわゆるコモン振り駆動を開始する必要がある。
ここで、「スタートパルスの1発目」とは、電源が完全に立ち上がった後の、1個目のスタートパルスの立ち上がりから次の立ち上がりまでの期間、つまり、1回目の垂直走査期間をいう。したがって、「スタートパルスの3発目以降」とは、電源が完全に立ち上がった後の、3個目のスタートパルスの立ち上がりから次の立ち上がりまでの期間をいう。パネルに誤動作が起きないようにするには、上記シフトレジスタによる正常な走査が完了することを確定してから、第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作、いわゆるコモン振り駆動を開始する必要がある。そのためには、電源が完全に立ち上がった後、スタートパルスが不安定となるスタートパルスの1発目と、上記シフトレジスタが正常な走査を行うスタートパルスの2発目の期間は、第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作を行わないようにする。
電源が完全に立ち上がった後、スタートパルスの3発目以降に前記動作を開始させるためには、3回の垂直走査期間が必要である。また、電源の立ち上がり時間は7〜8ms程度必要となる。「電源のオン」という定義は、電源が完全に立ち上がった状態を示すわけではないので、電源がオンにされてから完全に立ち上がるまでの電源の立ち上がり時間も第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作の待機時間に含めるのが好ましい。フレーム周波数を例えば40Hzとすると、1回の垂直走査期間(1フレーム期間)は25ms程度となる。
この電気光学装置の駆動方法において、前記電源がオンにされた後、3回の垂直走査期間が経過してから前記動作を開始させることを要旨とする。
この電気光学装置の駆動方法において、前記電源が完全に立ち上がった後、スタートパルスの3発目以降に前記動作を開始させることを要旨とする。
この電気光学装置の駆動方法において、前記電源がオンにされた後、4回の垂直走査期間が経過してから前記動作を開始させることを要旨とする。
な表示が可能な電気光学装置を実現できる。
この電気光学装置の駆動方法において、前記電源がオンにされた時には、予めメモリに格納された初期立ち上げ用デジタルデータにより前記動作を開始させるタイミングを決定し、その後は、予めメモリに格納された通常時用デジタルデータにより前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させることを要旨とする。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る液晶装置のうち外部回路を除いた液晶表示パネルを示しており、図2は同パネルの断面を一部破断して示しており、そして、図3は電気光学装置としての液晶装置の電気的構成を概略的に示している。
、スペーサ(図示省略)を含むシール材27によって一定の間隔を保って、互いの電極形成面が対向するように貼り合わされ、その間に液晶24が封入されている。シール材27は、対向基板23の周縁に沿って形成されており、液晶24を封入するための開口部27aを有している。この開口部27aは、液晶24の封入後に封止材28で封止されている。
シフトレジスタは、各水平走査期間の最初に供給される転送開始信号DX、クロック信号XCKおよび反転クロック信号XCKBにより選択信号を順に生成して出力するようになっている。サンプリング回路は、データ線X1〜Xmごとに一つずつ設けられた複数のスイッチを備える。各スイッチは、例えば、Hレベルの選択信号がゲートに入力されるとそれぞれ開くトランスミッションゲートで構成されている。
図4(a)に示すスタートパルスは、垂直同期期間(垂直走査期間)に合わせて同期間の最初に「1」を出力し、その後は次の垂直走査期間まで、クロック信号YCKに同期したタイミングで「0」を出力する2値のデータとなっている。図4(b)に示すロジック電源制御パルスは、電源VDDXYがオンにされた後、クロック信号YCKに同期したタイミングで、電源VDDXYがオンにされていることを認識させるための信号「1」を出力するデータである。また、図4(c)に示す対向電極電源制御パルスは、電源VDDXYがオンにされた後、3回の垂直走査期間が経過するまではクロック信号YCKに同期したタイミングで「0」を出力し、同期間が経過した時点に(3V待機してから)前記動作を開始させるための信号「1」を出力する2値のデータである。つまり、この対向電極電源制御パルスは、電源VDDXYがオンにされた後、3V待ってコモン電位VCOMを1水平走査期間ごとに交互に変位させる動作を開始させるための信号「1」を出力するようになっている。
信号YCKに同期したタイミングで「0」を出力する2値のデータとなっている。図5(b)に示す対向電極電源制御パルスは、電源VDDXYがオンにされた後、クロック信号YCKに同期したタイミングで、コモン電位VCOMを1水平走査期間ごとに交互に変位させる動作を開始させるための信号「1」を出力するデータとなっている。
タイミング発生回路11のCPU50は、電源VDDXYがオンにされると、ROM51から図4(a)〜(c)に示す初期立ち上げ用デジタルデータを読み込み。電源VDDXYがオンにされると直ぐに、ROM51から読み込んだスタートパルスは「1」となるので、CPU50は、走査線駆動回路33へスタートパルスDYを出力する。これにより、走査線駆動回路33は、そのスタートパルスDY、クロック信号YCKおよび反転クロック信号YCKBにより走査信号を順次に生成して出力することで、走査線Y1〜Ynを順に選択する。走査線Y1〜Ynが順に選択されて各走査線に走査信号が供給されると、選択された各走査線に接続された全てのTFT26がオンになるように構成されている。
○電源VDDXYがオンにされた後、つまり3回の垂直走査期間が経過してから、コモン電位VCOMを1水平走査期間ごとに交互に変位させる動作を開始させるので、パネルに誤動作が生じない。
次に、第2実施形態に係る液晶装置10を図6に基づいて説明する。なお、図6(a)
は、電源VDDXYがt1時点にオンにされた後におけるその電源電圧の変化を直線52で示している。図6(b)の符号53は、電源VDDXYがオンにされた後、タイミング発生回路11から走査線駆動回路33へ順に供給されるスタートパルスDYを示している。また、図6(c)の符号54は、対向電極である共通電極30の電位(コモン電位VCOM)の変化を示している。
○電源VDDXYが完全に立ち上がった後、スタートパルスの3発目以降に前記動作を開始させるので、パネルに誤動作が生じない。また、このような誤動作が起きないようにするのに、上記従来技術のようにリセット信号を出力するリセット回路が不要である。したがって、回路規模や製造コストの増大を回避しつつ、パネルに誤動作が発生するのを抑制することができる。
次に、上記第1実施形態で説明した液晶装置10の液晶表示パネル21を用いた電子機器について説明する。液晶装置10は、図7に示すようなモバイル型のパーソナルコンピュータに適用できる。図7に示すパーソナルコンピュータ70は、キーボード71を備えた本体部72と、液晶表示パネル21を用いた表示ユニット73とを備えている。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・本発明は電源VDDXYがオンにされてから一定期間後に、コモン電位VCOMを所定期間ごとに交互に変位させる動作を開始させる場合に広く適用される。例えば、その一定期間は上記各実施形態で説明した場合に限らず、電源VDDXYが完全に立ち上がった後、スタートパルスの3発目以降に前記動作を開始させる場合に本発明は広く適用可能である。
ネルロジック電源、VCOM…コモン電位(第2の電極の電位)、29…画素電極(第1の電極)、30…共通電極(第2の電極)。
Claims (11)
- 複数の走査線と複数のデータ線の交差に応じてマトリクス状に配置された複数の第1の電極と、前記第1の電極に対向して設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に挟持された電気光学物質と、前記第1の電極の電位を制御するスイッチング素子とを備え、
前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させ、前記電気光学物質を介して各第1の電極に正極性の映像信号と負極性の映像信号を所定期間ごとに交互に書き込む電気光学装置において、
電源がオンにされてから一定期間後に、前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作を開始させる対向電極電源制御手段を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1に記載の電気光学装置において、
前記対向電極電源制御手段は、前記電源がオンにされた後、3回の垂直走査期間が経過してから前記動作を開始させることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1に記載の電気光学装置において、
前記対向電極電源制御手段は、前記電源が完全に立ち上がった後、スタートパルスの3発目以降に前記動作を開始させることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項3に記載の電気光学装置において、
前記対向電極電源制御手段は、前記電源がオンにされた後、4回の垂直走査期間が経過してから前記動作を開始させることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載の電気光学装置において、
前記対向電極電源制御手段は、前記電源がオンにされた時には、予めメモリに格納された初期立ち上げ用デジタルデータにより前記動作を開始させるタイミングを決定するとともに、その後は、予めメモリに格納された通常時用デジタルデータにより前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させることを特徴とする電気光学装置。 - 複数の走査線と複数のデータ線の交差に応じてマトリクス状に配置された複数の第1の電極と、前記第1の電極に対向して設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に挟持された電気光学物質と、前記第1の電極の電位を制御するスイッチング素子とを備え、
前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させ、前記電気光学物質を介して各第1の電極に正極性の映像信号と負極性の映像信号を所定期間ごとに交互に書き込む電気光学装置の駆動方法において、
電源がオンにされてから一定期間後に、前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させる動作を開始させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項6に記載の電気光学装置の駆動方法において、
前記電源がオンにされた後、3回の垂直走査期間が経過してから前記動作を開始させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項6に記載の電気光学装置の駆動方法において、
前記電源が完全に立ち上がった後、スタートパルスの3発目以降に前記動作を開始させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項8に記載の電気光学装置の駆動方法において、
前記電源がオンにされた後、4回の垂直走査期間が経過してから前記動作を開始させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項6〜9のいずれか一つに記載の電気光学装置の駆動方法において、
前記電源がオンにされた時には、予めメモリに格納された初期立ち上げ用デジタルデータにより前記動作を開始させるタイミングを決定し、その後は、予めメモリに格納された通常時用デジタルデータにより前記第2の電極の電位を所定期間ごとに交互に変位させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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JPH08179270A (ja) * | 1994-12-20 | 1996-07-12 | Sharp Corp | 液晶表示装置の駆動回路 |
JP2000235375A (ja) * | 1998-12-15 | 2000-08-29 | Fujitsu Ltd | 表示パネルの駆動方法、表示パネルの駆動回路及び液晶表示装置 |
JP2004004244A (ja) * | 2002-05-31 | 2004-01-08 | Sony Corp | 液晶表示装置およびその制御方法、ならびに携帯端末 |
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2005
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