JP3192856B2 - 液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝達装置 - Google Patents
液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝達装置Info
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- JP3192856B2 JP3192856B2 JP35158093A JP35158093A JP3192856B2 JP 3192856 B2 JP3192856 B2 JP 3192856B2 JP 35158093 A JP35158093 A JP 35158093A JP 35158093 A JP35158093 A JP 35158093A JP 3192856 B2 JP3192856 B2 JP 3192856B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶を用いて情報を表
示する液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝
達装置に係り、詳しくは面積変調法により中間調表示を
行うものに関する。
示する液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝
達装置に係り、詳しくは面積変調法により中間調表示を
行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マトリクス電極を構成する走
査電極群と情報電極群との間に液晶化合物を充填し、こ
れら走査電極群及び情報電極群の交差部にて多数の画素
を形成して画像情報の表示を行う液晶表示素子はよく知
られている。中でも、双安定性を有し電界に対する応答
の速い強誘電性液晶表示素子は、高速かつ記憶型の表示
素子として期待されている。例えば、特開昭61−90
23号公報などには、透明電極が形成されると共に配向
処理の施された2枚のガラス基板を備え、これらのガラ
ス基板を1〜3μm位のセルギャップを保つように対向
配置して液晶セルを構成し、さらに、これらのガラス基
板間に強誘電性液晶を注入した液晶表示素子が開示され
ている。また、これをマトリクス駆動する際の駆動方法
についてもこれまで多数提案されている。例えば、米国
特許第4655561号、米国特許第4709995
号、米国特許第4800382号、米国特許第4836
656号、米国特許第4932759号、米国特許第4
938574号、米国特許第5058994号等の明細
書などに実用的な駆動装置が開示されている。
査電極群と情報電極群との間に液晶化合物を充填し、こ
れら走査電極群及び情報電極群の交差部にて多数の画素
を形成して画像情報の表示を行う液晶表示素子はよく知
られている。中でも、双安定性を有し電界に対する応答
の速い強誘電性液晶表示素子は、高速かつ記憶型の表示
素子として期待されている。例えば、特開昭61−90
23号公報などには、透明電極が形成されると共に配向
処理の施された2枚のガラス基板を備え、これらのガラ
ス基板を1〜3μm位のセルギャップを保つように対向
配置して液晶セルを構成し、さらに、これらのガラス基
板間に強誘電性液晶を注入した液晶表示素子が開示され
ている。また、これをマトリクス駆動する際の駆動方法
についてもこれまで多数提案されている。例えば、米国
特許第4655561号、米国特許第4709995
号、米国特許第4800382号、米国特許第4836
656号、米国特許第4932759号、米国特許第4
938574号、米国特許第5058994号等の明細
書などに実用的な駆動装置が開示されている。
【0003】ところで、このような液晶表示素子におい
て中間調を表示する方法としては面積変調法(面積階調
法)が知られている。すなわち、強誘電性液晶表示素子
における液晶表示素子に印加する電圧のパルス振幅(ス
イッチングパルス振幅)Vと透過光量Iとの関係は、例
えば図1に示すようなものであるが、 パルス振幅Vが閾値Vth以下(V<Vth)の場合に
は、光が透過されずに液晶素子は完全な遮断状態(黒)
となり(図1及び図2(a) (b) 参照)、 パルス振幅VがVth<V<Vsat の範囲内の場合に
は、画素内の一部分は遮断状態に他の部分は光透過状態
(白)に保持されて、画素全体としては中間調を表示し
(図2(c) 参照)、 パルス振幅Vが飽和値Vsat 以上(V>Vsat )で
あれば、画素全体は光透過状態となり(図2(d) 参
照)、透過光量Iはパルス振幅Vにかかわらず一定値を
取る(図1参照)。 したがって、パルス振幅VをVth<V<Vsat の範囲内
で適当に制御することにより、画素内における双安定状
態の面積比(白表示領域と黒表示領域との面積比)を制
御でき、中間的な光透過状態を作ることができ、面積変
調法はこれを利用したものである。
て中間調を表示する方法としては面積変調法(面積階調
法)が知られている。すなわち、強誘電性液晶表示素子
における液晶表示素子に印加する電圧のパルス振幅(ス
イッチングパルス振幅)Vと透過光量Iとの関係は、例
えば図1に示すようなものであるが、 パルス振幅Vが閾値Vth以下(V<Vth)の場合に
は、光が透過されずに液晶素子は完全な遮断状態(黒)
となり(図1及び図2(a) (b) 参照)、 パルス振幅VがVth<V<Vsat の範囲内の場合に
は、画素内の一部分は遮断状態に他の部分は光透過状態
(白)に保持されて、画素全体としては中間調を表示し
(図2(c) 参照)、 パルス振幅Vが飽和値Vsat 以上(V>Vsat )で
あれば、画素全体は光透過状態となり(図2(d) 参
照)、透過光量Iはパルス振幅Vにかかわらず一定値を
取る(図1参照)。 したがって、パルス振幅VをVth<V<Vsat の範囲内
で適当に制御することにより、画素内における双安定状
態の面積比(白表示領域と黒表示領域との面積比)を制
御でき、中間的な光透過状態を作ることができ、面積変
調法はこれを利用したものである。
【0004】そして、このような面積変調法において
は、正確な中間調表示を行うために緩やかな閾値勾配を
持たせる必要があり、その方法としては、 画素内で電位勾配を生じさせて階調表示を行う方法
(電位勾配法)、 基板の表面処理をする方法 などがあるが、その他の方法として セル厚勾配法 があり、このセル厚勾配法は、発熱がほとんどなく勾配
の形状が画素によらず安定している等の種々の利点を有
していることからよく利用されている。
は、正確な中間調表示を行うために緩やかな閾値勾配を
持たせる必要があり、その方法としては、 画素内で電位勾配を生じさせて階調表示を行う方法
(電位勾配法)、 基板の表面処理をする方法 などがあるが、その他の方法として セル厚勾配法 があり、このセル厚勾配法は、発熱がほとんどなく勾配
の形状が画素によらず安定している等の種々の利点を有
していることからよく利用されている。
【0005】このセル厚勾配法に用いられる液晶表示素
子は、図3(a) に示すように、一方のガラス基板102
上に配置されるUV硬化樹脂103が、1画素範囲内に
て勾配を持つように形成されており、上述のように印加
する電界強度を変化させて双安定状態の面積比を調整
し、中間調表示を行うようになっている(図3(b) 〜
(f) 参照)。
子は、図3(a) に示すように、一方のガラス基板102
上に配置されるUV硬化樹脂103が、1画素範囲内に
て勾配を持つように形成されており、上述のように印加
する電界強度を変化させて双安定状態の面積比を調整
し、中間調表示を行うようになっている(図3(b) 〜
(f) 参照)。
【0006】ところで、一般に、図1に示したようなパ
ルス振幅Vと透過光量Iとの関係は温度に依存するもの
であり(図4参照。なお、図中のHは高温の場合を、L
は低温の場合をそれぞれ示す)、仮に等しいパルス電圧
(例えばVap)を印加したとしても、表示素子内に温
度分布があると該温度分布に応じて異なる階調(I1〜
I2 )が表示されて、安定した表示が得られない問題が
生ずるが、本発明者は、かかる問題を解決する方法とし
て、特開平5−158444号公報に記載のもの(以
下、“画素シフト法”とする)を考え出した。以下、こ
の画素シフト法について、図5乃至図8に沿って説明す
る。
ルス振幅Vと透過光量Iとの関係は温度に依存するもの
であり(図4参照。なお、図中のHは高温の場合を、L
は低温の場合をそれぞれ示す)、仮に等しいパルス電圧
(例えばVap)を印加したとしても、表示素子内に温
度分布があると該温度分布に応じて異なる階調(I1〜
I2 )が表示されて、安定した表示が得られない問題が
生ずるが、本発明者は、かかる問題を解決する方法とし
て、特開平5−158444号公報に記載のもの(以
下、“画素シフト法”とする)を考え出した。以下、こ
の画素シフト法について、図5乃至図8に沿って説明す
る。
【0007】画素シフト法に用いる液晶表示素子100
は、図5(a) に示すように、互いに対向するように配置
される一対のガラス基板101,102を備えており、
一方のガラス基板101上には、図示のように断面が鋸
の歯の形をしたUV硬化樹脂103が形成されている。
また、このUV硬化樹脂103上、及び他方のガラス基
板102上にはそれぞれ多数の走査電極群c1,…及び
情報電極群s1,…が形成されており、図5(b) に詳示
するように、これらの電極c1,…,s1,…は、帯状
に形成されると共にそれらの交差部にて多数の画素
e11,…を形成している。なお、上述したUV硬化樹脂
103における鋸の歯のピッチと、画素の大きさとは等
しく設定されており、該UV硬化樹脂103は各一画素
の範囲内にて一定の勾配を有するように構成されてい
る。さらに、上記一対のガラス基板101,102間に
は強誘電性液晶104が挟持されている。したがって、
この強誘電性液晶104の厚さは、UV硬化樹脂103
によって各一画素の範囲内にて連続して変化されること
となる。
は、図5(a) に示すように、互いに対向するように配置
される一対のガラス基板101,102を備えており、
一方のガラス基板101上には、図示のように断面が鋸
の歯の形をしたUV硬化樹脂103が形成されている。
また、このUV硬化樹脂103上、及び他方のガラス基
板102上にはそれぞれ多数の走査電極群c1,…及び
情報電極群s1,…が形成されており、図5(b) に詳示
するように、これらの電極c1,…,s1,…は、帯状
に形成されると共にそれらの交差部にて多数の画素
e11,…を形成している。なお、上述したUV硬化樹脂
103における鋸の歯のピッチと、画素の大きさとは等
しく設定されており、該UV硬化樹脂103は各一画素
の範囲内にて一定の勾配を有するように構成されてい
る。さらに、上記一対のガラス基板101,102間に
は強誘電性液晶104が挟持されている。したがって、
この強誘電性液晶104の厚さは、UV硬化樹脂103
によって各一画素の範囲内にて連続して変化されること
となる。
【0008】一方、上記走査電極群c1,…に印加する
走査信号は、図6A,Bに示す通り2種類有り、一つの
走査信号Aは、黒リセットパルスA1と、該黒リセット
パルスに続いて出力される白書き込みの選択パルスA2
と、該選択パルスに続いて出力される黒書き込み補償用
の補償パルスA3とからなり、またもう一つの走査信号
Bは、白リセットパルスB1と、該白リセットパルスに
続いて出力される黒書き込みの選択パルスB2と、該選
択パルスに続いて出力される白書き込み補償用の補償パ
ルスB3とからなっている。なお、同図Cには、情報電
極群s1,…に印加する情報信号を示している。そし
て、走査信号Aは走査電極c1に、また走査信号Bは走
査電極c2に、それぞれ図7(a) ,(b) に示すようなタ
イミングで印加され、情報信号Cは同図(c) に示すよう
に印加される。なお、同図(d) には、電極c1の配置さ
れる画素(例えばe11)に印加される電圧の波形((a)
と(c) の合成波形)を示し、同図(e) には、電極c2の
配置される画素(例えばe21)に印加される電圧の波形
((b) と(c) の合成波形)を示している。
走査信号は、図6A,Bに示す通り2種類有り、一つの
走査信号Aは、黒リセットパルスA1と、該黒リセット
パルスに続いて出力される白書き込みの選択パルスA2
と、該選択パルスに続いて出力される黒書き込み補償用
の補償パルスA3とからなり、またもう一つの走査信号
Bは、白リセットパルスB1と、該白リセットパルスに
続いて出力される黒書き込みの選択パルスB2と、該選
択パルスに続いて出力される白書き込み補償用の補償パ
ルスB3とからなっている。なお、同図Cには、情報電
極群s1,…に印加する情報信号を示している。そし
て、走査信号Aは走査電極c1に、また走査信号Bは走
査電極c2に、それぞれ図7(a) ,(b) に示すようなタ
イミングで印加され、情報信号Cは同図(c) に示すよう
に印加される。なお、同図(d) には、電極c1の配置さ
れる画素(例えばe11)に印加される電圧の波形((a)
と(c) の合成波形)を示し、同図(e) には、電極c2の
配置される画素(例えばe21)に印加される電圧の波形
((b) と(c) の合成波形)を示している。
【0009】ついで、本画素シフト法により液晶表示素
子100を駆動する場合の作用及び効果について説明す
る。
子100を駆動する場合の作用及び効果について説明す
る。
【0010】いま、走査電極群c1,…及び情報電極群
s1,…に上述のようなタイミング等で走査信号A,B
及び情報信号Cを印加すると、2つの画素(例えば、e
11とe12)の閾値特性は、図8(a) に示すように情報信
号に対し連続するように設定される。なお、同図には、
温度L,M,N(但し、L<M<N)に伴う変化を示し
ており、またパルスの振幅VthからVsat までが1つの
情報信号に対応する表示領域を示している。そして、液
晶表示素子の温度がL,M,Nと異なっても、同一の電
圧Vapの情報信号を印加する限り、表示領域は図8(b)
のように移動するだけでその表示面積(反転面積)は一
定であり、等しい中間調を表示できる。また、1ライン
ごとにリセットパルスの極性を反転させるようにすれ
ば、情報信号で与える書き込みパルスは1つで済み、し
たがって、高速で駆動するのに適するという効果もあっ
た。
s1,…に上述のようなタイミング等で走査信号A,B
及び情報信号Cを印加すると、2つの画素(例えば、e
11とe12)の閾値特性は、図8(a) に示すように情報信
号に対し連続するように設定される。なお、同図には、
温度L,M,N(但し、L<M<N)に伴う変化を示し
ており、またパルスの振幅VthからVsat までが1つの
情報信号に対応する表示領域を示している。そして、液
晶表示素子の温度がL,M,Nと異なっても、同一の電
圧Vapの情報信号を印加する限り、表示領域は図8(b)
のように移動するだけでその表示面積(反転面積)は一
定であり、等しい中間調を表示できる。また、1ライン
ごとにリセットパルスの極性を反転させるようにすれ
ば、情報信号で与える書き込みパルスは1つで済み、し
たがって、高速で駆動するのに適するという効果もあっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した画
素シフト法によれば全ての画素に中間調(例えば50
%)を表示させた場合には、図9に示すように、黒に表
示される部分及び白に表示される部分がそれぞれ連続し
て帯状に形成され、液晶表示素子を近くから眺めた場合
には横に線が走っているように見えてしまい、中間調表
示とは認識されないという問題があった。このような問
題は、例えば画素サイズが300μm×300μmの液
晶表示素子の場合、30cm以下の至近距離から眺めた場
合には顕著であった。なお、この画素シフト法において
は、表示領域(黒に表示される部分及び白に表示される
部分)は上述したように温度と共に移動するが、各画素
における温度変化が均一であれば上述と同様の問題があ
った。
素シフト法によれば全ての画素に中間調(例えば50
%)を表示させた場合には、図9に示すように、黒に表
示される部分及び白に表示される部分がそれぞれ連続し
て帯状に形成され、液晶表示素子を近くから眺めた場合
には横に線が走っているように見えてしまい、中間調表
示とは認識されないという問題があった。このような問
題は、例えば画素サイズが300μm×300μmの液
晶表示素子の場合、30cm以下の至近距離から眺めた場
合には顕著であった。なお、この画素シフト法において
は、表示領域(黒に表示される部分及び白に表示される
部分)は上述したように温度と共に移動するが、各画素
における温度変化が均一であれば上述と同様の問題があ
った。
【0012】また、一般に中間調の表示品質を高めるた
めには、図2(c) に示すように、黒表示の部分と白表示
の部分とが一画素の範囲内にて分散されるようにするこ
とが望ましいが、上述のようにUV硬化樹脂103を各
一画素の範囲内にて一定の勾配を有するように構成した
場合には、このような分散はなされない。
めには、図2(c) に示すように、黒表示の部分と白表示
の部分とが一画素の範囲内にて分散されるようにするこ
とが望ましいが、上述のようにUV硬化樹脂103を各
一画素の範囲内にて一定の勾配を有するように構成した
場合には、このような分散はなされない。
【0013】そこで、本発明は、複数の画素に略等しい
中間調を表示させると共に走査電極の配線形状を適切な
ものとすることにより、上記画素シフト法の利点を保持
しつつ、至近距離から眺めた場合においても良好な中間
調表示を可能とした液晶表示素子を提供することを目的
とするものである。
中間調を表示させると共に走査電極の配線形状を適切な
ものとすることにより、上記画素シフト法の利点を保持
しつつ、至近距離から眺めた場合においても良好な中間
調表示を可能とした液晶表示素子を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述事情に鑑み
なされたものであって、特に本発明に係る液晶表示素子
は、互いに対向するように配置される一対の基板と、こ
れらの一対の基板上にそれぞれ配置されて交差部にて多
数の画素を形成する走査電極群及び情報電極群と、前記
一対の基板間に挟持されると共にこれらの走査電極群及
び情報電極群を介して電圧が印加される強誘電性液晶
と、を備え、該強誘電性液晶によって光が透過される白
表示領域及び光が透過されない黒表示領域についての所
定単位面積当たりの面積比をその印加電圧を介して制御
することによって所望の中間調を表示し得るようにし、
かつ、前記白表示領域及び前記黒表示領域は温度に応
じ、隣接される複数の画素内部を移動することを特徴と
する液晶表示素子において、前記情報電極群のうちの一
の情報電極と前記走査電極群のうちの一の走査電極とに
よって形成される画素を第1の画素とし、該第1の画素
に隣接すると共に前記一の情報電極に隣接される他の情
報電極によって形成される画素を第2の画素とし、前記
第1の画素に隣接するように前記一の情報電極に沿って
形成される画素を第3の画素とし、前記第2の画素に隣
接するように前記他の情報電極に沿って形成される画素
を第4の画素とした場合に、前記第1の画素、前記第2
の画素、前記第3の画素及び前記第4の画素は全て異な
る走査電極によって形成され、前記白表示領域及び前記
黒表示領域が温度に応じて移動される複数の画素は、前
記第1の画素及び第3の画素、並びに前記第2の画素及
び第4の画素であり、前記第1及び第2の画素を構成す
る2つの走査電極にそれぞれ印加するパルスの極性を異
ならせることにより、黒表示領域の核となる場所と白表
示領域の核となる場所とが互いに隣り合うように配置さ
れ、かつ、前記第3及び第4の画素を構成する2つの走
査電極にそれぞれ印加するパルスの極性を異ならせるこ
とにより、黒表示領域の核となる場所と白表示領域の核
となる場所とが互いに隣り合うように配置された、こと
を特徴とする。
なされたものであって、特に本発明に係る液晶表示素子
は、互いに対向するように配置される一対の基板と、こ
れらの一対の基板上にそれぞれ配置されて交差部にて多
数の画素を形成する走査電極群及び情報電極群と、前記
一対の基板間に挟持されると共にこれらの走査電極群及
び情報電極群を介して電圧が印加される強誘電性液晶
と、を備え、該強誘電性液晶によって光が透過される白
表示領域及び光が透過されない黒表示領域についての所
定単位面積当たりの面積比をその印加電圧を介して制御
することによって所望の中間調を表示し得るようにし、
かつ、前記白表示領域及び前記黒表示領域は温度に応
じ、隣接される複数の画素内部を移動することを特徴と
する液晶表示素子において、前記情報電極群のうちの一
の情報電極と前記走査電極群のうちの一の走査電極とに
よって形成される画素を第1の画素とし、該第1の画素
に隣接すると共に前記一の情報電極に隣接される他の情
報電極によって形成される画素を第2の画素とし、前記
第1の画素に隣接するように前記一の情報電極に沿って
形成される画素を第3の画素とし、前記第2の画素に隣
接するように前記他の情報電極に沿って形成される画素
を第4の画素とした場合に、前記第1の画素、前記第2
の画素、前記第3の画素及び前記第4の画素は全て異な
る走査電極によって形成され、前記白表示領域及び前記
黒表示領域が温度に応じて移動される複数の画素は、前
記第1の画素及び第3の画素、並びに前記第2の画素及
び第4の画素であり、前記第1及び第2の画素を構成す
る2つの走査電極にそれぞれ印加するパルスの極性を異
ならせることにより、黒表示領域の核となる場所と白表
示領域の核となる場所とが互いに隣り合うように配置さ
れ、かつ、前記第3及び第4の画素を構成する2つの走
査電極にそれぞれ印加するパルスの極性を異ならせるこ
とにより、黒表示領域の核となる場所と白表示領域の核
となる場所とが互いに隣り合うように配置された、こと
を特徴とする。
【0015】この場合、前記各走査電極に印加される走
査信号が、リセットパルス、選択パルス及び補償パルス
からなり、前記第1又は第2の画素に印加される走査信
号の補償パルスと、前記第3又は第4の画素に印加され
る走査信号の選択パルスとが、これらの画素に印加され
る情報信号の選択期間と同期して印加されることに基づ
き、前記白表示領域及び前記黒表示領域からなる所定単
位面積の領域が一定の中間調表示のままで第1及び第3
の画素内部、或いは第2及び第4の画素内部を移動す
る、ようにすると好ましい。
査信号が、リセットパルス、選択パルス及び補償パルス
からなり、前記第1又は第2の画素に印加される走査信
号の補償パルスと、前記第3又は第4の画素に印加され
る走査信号の選択パルスとが、これらの画素に印加され
る情報信号の選択期間と同期して印加されることに基づ
き、前記白表示領域及び前記黒表示領域からなる所定単
位面積の領域が一定の中間調表示のままで第1及び第3
の画素内部、或いは第2及び第4の画素内部を移動す
る、ようにすると好ましい。
【0016】また、前記第1及び第4の画素に印加する
走査信号のリセットパルス、選択パルス及び補償パルス
の極性をそれぞれ同じにし、前記第2及び第3の画素に
印加する走査信号のリセットパルス、選択パルス及び補
償パルスの極性をそれぞれ同じにし、かつ、前記第1及
び第4の画素に印加する走査信号のリセットパルス、選
択パルス及び補償パルスの極性と、前記第2及び第3の
画素に印加する走査信号のリセットパルス、選択パルス
及び補償パルスの極性とをそれぞれ異ならせるようにす
ると好ましい。
走査信号のリセットパルス、選択パルス及び補償パルス
の極性をそれぞれ同じにし、前記第2及び第3の画素に
印加する走査信号のリセットパルス、選択パルス及び補
償パルスの極性をそれぞれ同じにし、かつ、前記第1及
び第4の画素に印加する走査信号のリセットパルス、選
択パルス及び補償パルスの極性と、前記第2及び第3の
画素に印加する走査信号のリセットパルス、選択パルス
及び補償パルスの極性とをそれぞれ異ならせるようにす
ると好ましい。
【0017】さらに、前記強誘電性液晶の厚さはそれぞ
れの画素において連続して変化される、ようにしてもよ
い。
れの画素において連続して変化される、ようにしてもよ
い。
【0018】一方、本発明に係る情報伝達装置は、デー
タ信号及び走査方式信号を出力するグラフィックコント
ローラと、該グラフィックコントローラに接続されて前
記データ信号を走査線アドレスデータに変換する走査信
号制御回路と、該走査信号制御回路に接続されて、前記
走査方式信号によって決まる波形の走査信号を出力する
走査信号印加回路と、前記該グラフィックコントローラ
に接続されて前記データ信号を表示データに変換する情
報信号制御回路と、該情報信号制御回路に接続されて、
前記走査方式信号によって決まる波形の情報信号を出力
する情報信号印加回路と、上述したいずれかの液晶表示
素子と、を備え、かつ、前記走査信号印加回路は、前記
液晶表示素子の走査電極に接続されて、前記走査線アド
レスデータによって決まる走査電極に前記走査信号を印
加し、前記情報信号印加回路は、前記液晶表示素子の情
報電極に接続されて前記情報信号を印加する、ことを特
徴とする。
タ信号及び走査方式信号を出力するグラフィックコント
ローラと、該グラフィックコントローラに接続されて前
記データ信号を走査線アドレスデータに変換する走査信
号制御回路と、該走査信号制御回路に接続されて、前記
走査方式信号によって決まる波形の走査信号を出力する
走査信号印加回路と、前記該グラフィックコントローラ
に接続されて前記データ信号を表示データに変換する情
報信号制御回路と、該情報信号制御回路に接続されて、
前記走査方式信号によって決まる波形の情報信号を出力
する情報信号印加回路と、上述したいずれかの液晶表示
素子と、を備え、かつ、前記走査信号印加回路は、前記
液晶表示素子の走査電極に接続されて、前記走査線アド
レスデータによって決まる走査電極に前記走査信号を印
加し、前記情報信号印加回路は、前記液晶表示素子の情
報電極に接続されて前記情報信号を印加する、ことを特
徴とする。
【0019】
【作用】以上構成に基づき、前記第1及び第2の画素を
構成する2つの走査電極にそれぞれ印加するパルスの極
性を異ならせることにより、黒表示領域の核となる場所
と白表示領域の核となる場所とが互いに隣り合うように
配置される。また、前記第3及び第4の画素を構成する
2つの走査電極にそれぞれ印加するパルスの極性を異な
らせることにより、黒表示領域の核となる場所と白表示
領域の核となる場所とが互いに隣り合うように配置され
る。
構成する2つの走査電極にそれぞれ印加するパルスの極
性を異ならせることにより、黒表示領域の核となる場所
と白表示領域の核となる場所とが互いに隣り合うように
配置される。また、前記第3及び第4の画素を構成する
2つの走査電極にそれぞれ印加するパルスの極性を異な
らせることにより、黒表示領域の核となる場所と白表示
領域の核となる場所とが互いに隣り合うように配置され
る。
【0020】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。なお、図5乃至図7に示すものと同一部分
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
て説明する。なお、図5乃至図7に示すものと同一部分
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】本実施例に用いる液晶表示素子401は、
図10(a) に示すように、上記従来例と同様形状のガラ
ス基板101,102及びUV硬化樹脂103等を備え
ている。
図10(a) に示すように、上記従来例と同様形状のガラ
ス基板101,102及びUV硬化樹脂103等を備え
ている。
【0022】また、このUV硬化樹脂103上、及び他
方のガラス基板102上にはそれぞれ多数の走査電極C
1a,C1b,C2a,…及び情報電極S1a,S1
b,S2a,…が形成されており、これらの電極C1
a,…、S1a,…の交差部によって多数の画素E
11a ,E11b ,…が形成されている。
方のガラス基板102上にはそれぞれ多数の走査電極C
1a,C1b,C2a,…及び情報電極S1a,S1
b,S2a,…が形成されており、これらの電極C1
a,…、S1a,…の交差部によって多数の画素E
11a ,E11b ,…が形成されている。
【0023】ところで、情報電極S1a,S1b,S2
a,…は、上述した従来例と同様に帯状形状をしている
ものの、走査電極C1a,…は帯状ではない特殊な形状
をしている。すなわち、図10(b) に詳示するように、
例えば走査電極C1aは、1つおきに配置される情報電
極S1a,S2a,S3a,…とにおいてのみ画素(第
1の画素)E11a ,E12a ,E13a ,…を形成してお
り、これらの画素E11a,E12a ,E13a ,…の間に配
置される画素(第2の画素)E11b ,E12b ,E13b ,
…は、走査電極C1aとは異なる他の走査電極C1bと
情報電極S1b,S2b,S3b,…とによって構成さ
れている。したがって、例えば走査電極C1a,C1b
の形成される方向に、情報電極S1b,S2b,S3
b,…によって横一列に連続して形成される画素E
11a ,E11b ,E12a ,E12b ,E13a ,E13b は、電
極S1a,C1a、電極S1b,C1b、電極S2a,
C1a、電極S2b,C1b、電極S3a,C1a及び
電極S3b,C1bによってそれぞれ構成されることと
なる。なお、これらの画素E11a ,E11b 、画素E
12a ,E12b 及び画素E13a ,E13b のそれぞれの画素
には、等しい中間調を表示させるように構成されてい
る。つまり、例えば、画素E11a 及びE11b はそれぞれ
副画素として機能し、これらの画素の集合が、1つの中
間調を表示し得る表示領域を構成することとなる。ま
た、UV硬化樹脂103は上記従来例と同様に1画素範
囲内にて勾配を持つように形成されており、閾値勾配が
一方向に単調増加するように構成されている。そして、
上記横一列に連続して形成される画素E11a ,E11b ,
E12a ,E12b ,E13a ,E13b ,…の各閾値勾配は、
同一方向に単調増加するように構成されている。
a,…は、上述した従来例と同様に帯状形状をしている
ものの、走査電極C1a,…は帯状ではない特殊な形状
をしている。すなわち、図10(b) に詳示するように、
例えば走査電極C1aは、1つおきに配置される情報電
極S1a,S2a,S3a,…とにおいてのみ画素(第
1の画素)E11a ,E12a ,E13a ,…を形成してお
り、これらの画素E11a,E12a ,E13a ,…の間に配
置される画素(第2の画素)E11b ,E12b ,E13b ,
…は、走査電極C1aとは異なる他の走査電極C1bと
情報電極S1b,S2b,S3b,…とによって構成さ
れている。したがって、例えば走査電極C1a,C1b
の形成される方向に、情報電極S1b,S2b,S3
b,…によって横一列に連続して形成される画素E
11a ,E11b ,E12a ,E12b ,E13a ,E13b は、電
極S1a,C1a、電極S1b,C1b、電極S2a,
C1a、電極S2b,C1b、電極S3a,C1a及び
電極S3b,C1bによってそれぞれ構成されることと
なる。なお、これらの画素E11a ,E11b 、画素E
12a ,E12b 及び画素E13a ,E13b のそれぞれの画素
には、等しい中間調を表示させるように構成されてい
る。つまり、例えば、画素E11a 及びE11b はそれぞれ
副画素として機能し、これらの画素の集合が、1つの中
間調を表示し得る表示領域を構成することとなる。ま
た、UV硬化樹脂103は上記従来例と同様に1画素範
囲内にて勾配を持つように形成されており、閾値勾配が
一方向に単調増加するように構成されている。そして、
上記横一列に連続して形成される画素E11a ,E11b ,
E12a ,E12b ,E13a ,E13b ,…の各閾値勾配は、
同一方向に単調増加するように構成されている。
【0024】一方、情報電極S1a,S2a,S3a,
…と1本の走査電極C2aとによって画素(第3の画
素)E21a ,E22a ,E23a ,…が形成されており、情
報電極S1b,S2b,S3b,…と1本の走査電極C
2bとによって画素(第4の画素)E21b ,E22b ,E
23b ,…が形成されている。したがって、画素(第1の
画素)E11a ,E12a ,E13a ,…と画素(第3の画
素)E21a ,E22a ,E23a ,…、及び画素(第2の画
素)E11b ,E12b ,E13b ,…と画素(第4の画素)
E21b ,E22b ,E23b ,…、はそれぞれ情報電極S1
b,S2b,S3b,…に沿って隣接されている。
…と1本の走査電極C2aとによって画素(第3の画
素)E21a ,E22a ,E23a ,…が形成されており、情
報電極S1b,S2b,S3b,…と1本の走査電極C
2bとによって画素(第4の画素)E21b ,E22b ,E
23b ,…が形成されている。したがって、画素(第1の
画素)E11a ,E12a ,E13a ,…と画素(第3の画
素)E21a ,E22a ,E23a ,…、及び画素(第2の画
素)E11b ,E12b ,E13b ,…と画素(第4の画素)
E21b ,E22b ,E23b ,…、はそれぞれ情報電極S1
b,S2b,S3b,…に沿って隣接されている。
【0025】次に、これらの電極C1a,…,S1a,
…に印加される信号及びその印加タイミングについて、
図11(a) 〜(j) に沿って説明する。
…に印加される信号及びその印加タイミングについて、
図11(a) 〜(j) に沿って説明する。
【0026】本実施例においては、走査電極C1a,C
2b,C3aには図6にて示した走査信号Aが印加さ
れ、走査電極C1b,C2a,C3bには極性の異なる
走査信号Bが印加されるようになっている。したがっ
て、画素(第1の画素)E11a ,E12a ,E13a ,…及
び画素(第4の画素)E21b ,E22b ,E23b ,…に
は、同一波形(極性)の走査信号Aが印加され、画素
(第2の画素)E11b ,E12b,E13b ,…及び画素
(第3の画素)E21a ,E22a ,E23a ,…には、走査
信号Aとは極性の異なる走査信号Bが印加されることと
なる。
2b,C3aには図6にて示した走査信号Aが印加さ
れ、走査電極C1b,C2a,C3bには極性の異なる
走査信号Bが印加されるようになっている。したがっ
て、画素(第1の画素)E11a ,E12a ,E13a ,…及
び画素(第4の画素)E21b ,E22b ,E23b ,…に
は、同一波形(極性)の走査信号Aが印加され、画素
(第2の画素)E11b ,E12b,E13b ,…及び画素
(第3の画素)E21a ,E22a ,E23a ,…には、走査
信号Aとは極性の異なる走査信号Bが印加されることと
なる。
【0027】そして、印加のタイミングは、走査電極C
1aへの走査信号Aの印加(図11(a) 参照)と走査電
極C1bへの走査信号Bの印加(図11(b) 参照)とが
同時であり、所定時間経過後には、さらに走査電極C2
aへの走査信号Bの印加と走査電極C2bへの走査信号
Aの印加とが同時に行われるようになっている(図11
(c) (d) 参照)。
1aへの走査信号Aの印加(図11(a) 参照)と走査電
極C1bへの走査信号Bの印加(図11(b) 参照)とが
同時であり、所定時間経過後には、さらに走査電極C2
aへの走査信号Bの印加と走査電極C2bへの走査信号
Aの印加とが同時に行われるようになっている(図11
(c) (d) 参照)。
【0028】一方、図11(a) と(c) とをそれぞれ比較
して分かるように、走査電極C1a(すなわち、第1の
画素E11a ,…)に印加される走査信号Aの補償パルス
A3と、走査電極C2a(すなわち、第3の画素E
21a ,…)に印加される走査信号Bの選択パルスB2と
が、これらの画素に印加される情報信号Cの選択期間と
同期しており、同様に、図11(b) と(d) とをそれぞれ
比較して分かるように、走査電極C1b(すなわち、第
2の画素E11b ,…)に印加される走査信号Bの補償パ
ルスB3と、走査電極C2b(すなわち、第4の画素E
21b ,…)に印加される信号Aの選択パルスA2とが、
情報信号Cの選択期間と同期している。したがって、第
1の画素E11a ,…と第3の画素E21a ,…、及び第2
の画素E11b,…と第4の画素E21b ,…は、閾値特性
が連続しており、上述した画素シフト法によって温度変
化にかかわらず一定の中間調を表示できるように構成さ
れている。
して分かるように、走査電極C1a(すなわち、第1の
画素E11a ,…)に印加される走査信号Aの補償パルス
A3と、走査電極C2a(すなわち、第3の画素E
21a ,…)に印加される走査信号Bの選択パルスB2と
が、これらの画素に印加される情報信号Cの選択期間と
同期しており、同様に、図11(b) と(d) とをそれぞれ
比較して分かるように、走査電極C1b(すなわち、第
2の画素E11b ,…)に印加される走査信号Bの補償パ
ルスB3と、走査電極C2b(すなわち、第4の画素E
21b ,…)に印加される信号Aの選択パルスA2とが、
情報信号Cの選択期間と同期している。したがって、第
1の画素E11a ,…と第3の画素E21a ,…、及び第2
の画素E11b,…と第4の画素E21b ,…は、閾値特性
が連続しており、上述した画素シフト法によって温度変
化にかかわらず一定の中間調を表示できるように構成さ
れている。
【0029】ここで、1つの第1の画素E11a を例にと
って説明すると、この第1の画素E11a は走査電極C1
aと情報電極S1aとによって構成されているため、該
画素には走査信号A及び情報信号C、すなわち、それら
を合成した波形の電圧Fが印加されることとなる。図1
1(g) は、その波形を示したものであり、この電圧波形
Fは、リセットパルスA1と情報信号Cとの合成による
第1のパルスF1と、選択パルスA2と情報信号Cとの
合成による第2のパルスF2と、補償パルスA3と情報
信号Cとの合成による第3のパルスF3とによって構成
されている。したがって、この第1の画素E11a におい
ては、第1のパルスF1で完全な黒書き込みが行われ、
すぐに第2のパルスF2で表示階調に応じた白書き込み
が行われ、さらに第3のパルスF3で必要に応じて黒書
き込みが行われる。
って説明すると、この第1の画素E11a は走査電極C1
aと情報電極S1aとによって構成されているため、該
画素には走査信号A及び情報信号C、すなわち、それら
を合成した波形の電圧Fが印加されることとなる。図1
1(g) は、その波形を示したものであり、この電圧波形
Fは、リセットパルスA1と情報信号Cとの合成による
第1のパルスF1と、選択パルスA2と情報信号Cとの
合成による第2のパルスF2と、補償パルスA3と情報
信号Cとの合成による第3のパルスF3とによって構成
されている。したがって、この第1の画素E11a におい
ては、第1のパルスF1で完全な黒書き込みが行われ、
すぐに第2のパルスF2で表示階調に応じた白書き込み
が行われ、さらに第3のパルスF3で必要に応じて黒書
き込みが行われる。
【0030】また同時に、この第1の画素E11a に連設
された第2の画素E11b には走査信号B及び情報信号
D、すなわち、それらを合成した波形の電圧Gが印加さ
れることとなる。この電圧波形Gは、リセットパルスB
1と情報信号Dとの合成による第1のパルスG1と、選
択パルスB2と情報信号Dとの合成による第2のパルス
G2と、補償パルスB3と情報信号Dとの合成による第
3のパルスG3とによって構成されている。したがっ
て、この第2の画素E11b においては、第1のパルスG
1で完全な白書き込みが行われ、すぐに第2のパルスG
2で表示階調に応じた黒書き込みが行われ、さらに第3
のパルスG3で必要に応じて白書き込みが行われる。
された第2の画素E11b には走査信号B及び情報信号
D、すなわち、それらを合成した波形の電圧Gが印加さ
れることとなる。この電圧波形Gは、リセットパルスB
1と情報信号Dとの合成による第1のパルスG1と、選
択パルスB2と情報信号Dとの合成による第2のパルス
G2と、補償パルスB3と情報信号Dとの合成による第
3のパルスG3とによって構成されている。したがっ
て、この第2の画素E11b においては、第1のパルスG
1で完全な白書き込みが行われ、すぐに第2のパルスG
2で表示階調に応じた黒書き込みが行われ、さらに第3
のパルスG3で必要に応じて白書き込みが行われる。
【0031】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
る。
【0032】以上の構成により、液晶表示素子401を
駆動すると、走査電極C1a,C2b,C3aにて形成
される画素E11a ,E12a ,…には走査信号Aが印加さ
れ、走査電極C1b,C2a,C3bにて形成される画
素E21a ,E22a ,…には極性の異なる走査信号Bが印
加される。したがって、走査信号Aの印加される画素E
11a ,E12a ,…は液晶層の薄い部分、すなわち、各画
素の下縁部が白ドメインの核となり、また、走査信号B
の印加される画素E21a ,E22a ,…は液晶層の薄い部
分、すなわち、各画素の下縁部が黒ドメインの核とな
る。つまり、本実施例においては、走査電極C1a,…
の配線形状を上述のようにし、かつ走査電極C1a,…
に印加する走査信号(異なる極性をもつ信号)を所定の
ものに選択することにより、互いに隣接する画素の走査
電極に印加されるパルスの極性を異ならせ、その結果、
黒ドメインの核となる場所(又は白ドメインの核となる
場所)が連続せず、黒ドメインの核となる場所及び白ド
メインの核となる場所が交互に配置されるようになって
いる(図10(c) 参照)。なお、図10(c) において
は、黒ドメインの核となる場所を点線で、白ドメインの
核となる場所を実線で示している。
駆動すると、走査電極C1a,C2b,C3aにて形成
される画素E11a ,E12a ,…には走査信号Aが印加さ
れ、走査電極C1b,C2a,C3bにて形成される画
素E21a ,E22a ,…には極性の異なる走査信号Bが印
加される。したがって、走査信号Aの印加される画素E
11a ,E12a ,…は液晶層の薄い部分、すなわち、各画
素の下縁部が白ドメインの核となり、また、走査信号B
の印加される画素E21a ,E22a ,…は液晶層の薄い部
分、すなわち、各画素の下縁部が黒ドメインの核とな
る。つまり、本実施例においては、走査電極C1a,…
の配線形状を上述のようにし、かつ走査電極C1a,…
に印加する走査信号(異なる極性をもつ信号)を所定の
ものに選択することにより、互いに隣接する画素の走査
電極に印加されるパルスの極性を異ならせ、その結果、
黒ドメインの核となる場所(又は白ドメインの核となる
場所)が連続せず、黒ドメインの核となる場所及び白ド
メインの核となる場所が交互に配置されるようになって
いる(図10(c) 参照)。なお、図10(c) において
は、黒ドメインの核となる場所を点線で、白ドメインの
核となる場所を実線で示している。
【0033】ついで、本実施例の効果について説明す
る。
る。
【0034】以上説明したように本実施例によれば、1
つの階調を2つの画素(例えば、第1の画素E11a と第
2の画素E11b )により表示するようにし、かつこれら
2つの画素において黒ドメインの核となる場所及び白ド
メインの核となる場所が交互に配置されるようにしたた
め、黒表示の部分と白表示の部分とが分散され、その結
果、中間調の表示品質を高めることができる(図10
(c) 参照)。また、横一列に連続して形成される画素E
11a ,E11b ,E12a ,E12b ,E13a ,E13b,…に
ついても黒ドメインの核となる場所及び白ドメインの核
となる場所が交互に配置されるようにしたため、中間調
を黒ドメイン(又は、白ドメイン)が帯状につながるこ
となく表示でき、液晶表示素子401を近くから眺めた
としても縦又は横に線が走っているようには見えず、中
間調の表示品質を向上させることができる。
つの階調を2つの画素(例えば、第1の画素E11a と第
2の画素E11b )により表示するようにし、かつこれら
2つの画素において黒ドメインの核となる場所及び白ド
メインの核となる場所が交互に配置されるようにしたた
め、黒表示の部分と白表示の部分とが分散され、その結
果、中間調の表示品質を高めることができる(図10
(c) 参照)。また、横一列に連続して形成される画素E
11a ,E11b ,E12a ,E12b ,E13a ,E13b,…に
ついても黒ドメインの核となる場所及び白ドメインの核
となる場所が交互に配置されるようにしたため、中間調
を黒ドメイン(又は、白ドメイン)が帯状につながるこ
となく表示でき、液晶表示素子401を近くから眺めた
としても縦又は横に線が走っているようには見えず、中
間調の表示品質を向上させることができる。
【0035】一方、第1の画素E11a ,…と第3の画素
E21a ,…、及び第2の画素E11b,…と第4の画素E
21b ,…は、閾値特性が連続しているため、画素シフト
法によって温度変化にかかわらず一定の中間調を表示で
きる。
E21a ,…、及び第2の画素E11b,…と第4の画素E
21b ,…は、閾値特性が連続しているため、画素シフト
法によって温度変化にかかわらず一定の中間調を表示で
きる。
【0036】また一方、第1の画素E11a ,…、第2の
画素E11b ,…、第3の画素E21a,…及び第4の画素
E21b ,…は全て異なる走査電極によって構成されてい
る。したがって、仮に、前記画素への書き込み終了後、
部分的にある特定の画素(例えば、画素E11a 及びE
11b )のみを書き込む必要が生じた場合でも、その特定
の画素を構成する走査電極(例えば、走査電極C1a,
C1b)にのみ走査信号を印加すればよく他の走査電極
には走査信号を印加する必要はない。すなわち、このよ
うな部分書き込みが簡単に行えるという効果を奏する。
画素E11b ,…、第3の画素E21a,…及び第4の画素
E21b ,…は全て異なる走査電極によって構成されてい
る。したがって、仮に、前記画素への書き込み終了後、
部分的にある特定の画素(例えば、画素E11a 及びE
11b )のみを書き込む必要が生じた場合でも、その特定
の画素を構成する走査電極(例えば、走査電極C1a,
C1b)にのみ走査信号を印加すればよく他の走査電極
には走査信号を印加する必要はない。すなわち、このよ
うな部分書き込みが簡単に行えるという効果を奏する。
【0037】また、1ラインごとにリセットパルスの極
性を反転させるようにすれば、情報信号で与える書き込
みパルスは1つで済み、したがって、高速で駆動するの
に適する。
性を反転させるようにすれば、情報信号で与える書き込
みパルスは1つで済み、したがって、高速で駆動するの
に適する。
【0038】なお、上述した実施例においては特に述べ
ていないが、各画素にカラーフィルターを配置してカラ
ーの中間調表示ができるようにしてもよい。この場合に
おいても、UV硬化樹脂103、走査電極群C1,…及
び情報電極群S1,…を上述実施例のように配置し、所
定極性のパルス電圧を印加することにより、高品位な中
間調表示を行うことができる。また、上述した実施例に
おいては50%の中間調情報信号波形を印加した場合に
ついてのみ述べているが、もちろんこれに限るものでは
なく、各画素内における白ドメインと黒ドメインとの面
積比を変化させて任意の階調の中間調を表示できるよう
に構成されている。
ていないが、各画素にカラーフィルターを配置してカラ
ーの中間調表示ができるようにしてもよい。この場合に
おいても、UV硬化樹脂103、走査電極群C1,…及
び情報電極群S1,…を上述実施例のように配置し、所
定極性のパルス電圧を印加することにより、高品位な中
間調表示を行うことができる。また、上述した実施例に
おいては50%の中間調情報信号波形を印加した場合に
ついてのみ述べているが、もちろんこれに限るものでは
なく、各画素内における白ドメインと黒ドメインとの面
積比を変化させて任意の階調の中間調を表示できるよう
に構成されている。
【0039】最後に、上記液晶表示素子401の周辺機
器について、図12に沿って簡単に説明する。
器について、図12に沿って簡単に説明する。
【0040】本実施例に係る液晶表示素子401には、
図12に示すように、走査信号印加回路402及び情報
信号印加回路403が接続されており、これらの回路4
02,403には、走査信号制御回路404及び情報信
号制御回路406、駆動制御回路405、及びグラフィ
ックコントローラ407が順に接続されている。そし
て、駆動制御回路405を介してグラフィックコントロ
ーラ407から走査信号制御回路404及び情報信号制
御回路406へは、データと走査方式信号とが送信され
るようになっている。このうちのデータは、これらの回
路404,406によってアドレスデータと表示データ
とに変換され、また、他方の走査方式信号は、そのまま
走査信号印加回路402及び情報信号印加回路403に
送られるようになっている。さらに、走査信号印加回路
402は、アドレスデータによって決まる走査電極C1
a,…に走査方式信号によって決まる波形の走査信号
(図6A,B参照)を印加し、また情報信号印加回路4
03は、表示データによって送られる白又は黒の表示内
容と走査方式信号の2つによって決まる波形の情報信号
(図6C,D参照)を印加するように構成されている。
なお、走査電極C1a,…は上述したような形状をして
いるが、これに関する調整は、情報信号印加回路403
が表示データを1ラインごとにバッファ(不図示)に入
れ、出力のタイミングを1水平同期期間分ずらすことに
より行っている。
図12に示すように、走査信号印加回路402及び情報
信号印加回路403が接続されており、これらの回路4
02,403には、走査信号制御回路404及び情報信
号制御回路406、駆動制御回路405、及びグラフィ
ックコントローラ407が順に接続されている。そし
て、駆動制御回路405を介してグラフィックコントロ
ーラ407から走査信号制御回路404及び情報信号制
御回路406へは、データと走査方式信号とが送信され
るようになっている。このうちのデータは、これらの回
路404,406によってアドレスデータと表示データ
とに変換され、また、他方の走査方式信号は、そのまま
走査信号印加回路402及び情報信号印加回路403に
送られるようになっている。さらに、走査信号印加回路
402は、アドレスデータによって決まる走査電極C1
a,…に走査方式信号によって決まる波形の走査信号
(図6A,B参照)を印加し、また情報信号印加回路4
03は、表示データによって送られる白又は黒の表示内
容と走査方式信号の2つによって決まる波形の情報信号
(図6C,D参照)を印加するように構成されている。
なお、走査電極C1a,…は上述したような形状をして
いるが、これに関する調整は、情報信号印加回路403
が表示データを1ラインごとにバッファ(不図示)に入
れ、出力のタイミングを1水平同期期間分ずらすことに
より行っている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
黒表示領域の核となる場所と白表示領域の核となる場所
とが互いに隣り合うように配置され、黒表示領域の核と
なる場所(又は白表示領域の核となる場所)が連続しな
いようにしたため、液晶表示素子を駆動して中間調表示
しても黒又は白の表示が連続しない。したがって、該液
晶表示素子を至近距離から眺めたとしても横に線が走っ
ているようには見えず、中間調の表示品質を向上させる
ことができる。
黒表示領域の核となる場所と白表示領域の核となる場所
とが互いに隣り合うように配置され、黒表示領域の核と
なる場所(又は白表示領域の核となる場所)が連続しな
いようにしたため、液晶表示素子を駆動して中間調表示
しても黒又は白の表示が連続しない。したがって、該液
晶表示素子を至近距離から眺めたとしても横に線が走っ
ているようには見えず、中間調の表示品質を向上させる
ことができる。
【0042】一方、温度変化が生じた場合であっても、
白表示領域及び黒表示領域によって構成される所定単位
面積の領域は、前記第1の画素及び第3の画素、並びに
前記第2の画素及び第4の画素を移動するだけであっ
て、表示する中間調は温度によっては変化されない。つ
まり、画素シフト法によって温度変化にかかわらず一定
の中間調を表示できる。
白表示領域及び黒表示領域によって構成される所定単位
面積の領域は、前記第1の画素及び第3の画素、並びに
前記第2の画素及び第4の画素を移動するだけであっ
て、表示する中間調は温度によっては変化されない。つ
まり、画素シフト法によって温度変化にかかわらず一定
の中間調を表示できる。
【0043】また一方、第1の画素、第2の画素、第3
の画素及び第4の画素は全て異なる走査電極によって構
成されている。したがって、仮に、前記画素への書き込
み終了後、部分的にある特定の画素のみを書き込む必要
が生じた場合でも、その特定の画素を構成する走査電極
にのみ走査信号を印加すればよく他の走査電極には走査
信号を印加する必要はない。すなわち、このような部分
書き込みが簡単に行えるという効果を奏する。
の画素及び第4の画素は全て異なる走査電極によって構
成されている。したがって、仮に、前記画素への書き込
み終了後、部分的にある特定の画素のみを書き込む必要
が生じた場合でも、その特定の画素を構成する走査電極
にのみ走査信号を印加すればよく他の走査電極には走査
信号を印加する必要はない。すなわち、このような部分
書き込みが簡単に行えるという効果を奏する。
【図1】強誘電性液晶表示素子に印加する電圧のパルス
振幅Vと透過光量Iとの関係を示す模式図。
振幅Vと透過光量Iとの関係を示す模式図。
【図2】(a) 〜(d) は印加する電圧(パルス振幅)を種
々変化させた場合における液晶表示素子の表示状態を示
す模式図であり、特に(a) は電圧が印加されていない場
合、(b) はパルス振幅Vが閾値Vth以下の場合、(c) は
パルス振幅VがVth<V<Vsat の範囲内の場合、(d)
はパルス振幅Vが閾値Vth以上の場合である。
々変化させた場合における液晶表示素子の表示状態を示
す模式図であり、特に(a) は電圧が印加されていない場
合、(b) はパルス振幅Vが閾値Vth以下の場合、(c) は
パルス振幅VがVth<V<Vsat の範囲内の場合、(d)
はパルス振幅Vが閾値Vth以上の場合である。
【図3】セル厚勾配法を説明するための図であり、(a)
は液晶表示素子の構造を示す断面図、(b) 〜(f) は電圧
(パルス振幅)を種々変化させた場合における液晶表示
素子の表示状態を示す模式図。
は液晶表示素子の構造を示す断面図、(b) 〜(f) は電圧
(パルス振幅)を種々変化させた場合における液晶表示
素子の表示状態を示す模式図。
【図4】図1に示すパルス振幅Vと透過光量Iとの関係
が温度によって変化する様子を示す模式図。
が温度によって変化する様子を示す模式図。
【図5】(a) は画素シフト法に用いる液晶表示素子の構
造を示す断面図であり、(b) は電極の配置を示す図。
造を示す断面図であり、(b) は電極の配置を示す図。
【図6】A,Bは走査電極に印加される走査信号の波形
図であり、C、Dは情報電極に印加される情報信号の波
形図。
図であり、C、Dは情報電極に印加される情報信号の波
形図。
【図7】(a) は走査電極c1に印加する走査信号Aの印
加タイミングを示す図、(b) は走査電極c2に印加する
走査信号Bの印加タイミングを示す図、(c) は情報電極
s1に印加する情報信号Cの印加タイミングを示す図、
(d) は走査電極c1の配置される画素に印加される電圧
の波形((a) と(c) の合成波形)を示す図、(e)は走査
電極c2の配置される画素に印加される電圧の波形
((b) と(c) の合成波形)を示す図。
加タイミングを示す図、(b) は走査電極c2に印加する
走査信号Bの印加タイミングを示す図、(c) は情報電極
s1に印加する情報信号Cの印加タイミングを示す図、
(d) は走査電極c1の配置される画素に印加される電圧
の波形((a) と(c) の合成波形)を示す図、(e)は走査
電極c2の配置される画素に印加される電圧の波形
((b) と(c) の合成波形)を示す図。
【図8】(a) は画素シフト法におけるパルス振幅Vと透
過光量Iとの関係を示す模式図、(b) は液晶表示素子の
表示状態を示す図。
過光量Iとの関係を示す模式図、(b) は液晶表示素子の
表示状態を示す図。
【図9】従来の画素シフト法における問題点を説明する
ための図。
ための図。
【図10】(a) は本実施例に係る液晶表示素子の構造を
示す断面図、(b) は電極の配置を示す図、(c) は液晶表
示素子の表示状態を説明するための図。
示す断面図、(b) は電極の配置を示す図、(c) は液晶表
示素子の表示状態を説明するための図。
【図11】本実施例の液晶表示素子に印加される信号の
印加タイミングを示すタイミングチャート図。
印加タイミングを示すタイミングチャート図。
【図12】液晶表示素子の周辺機器を説明するための
図。
図。
101,102 基板(ガラス基板) 103 UV硬化樹脂 104 液晶(強誘電性液晶) 401 液晶表示素子 404 走査信号制御回路 406 情報信号制御回路 407 グラフィックコントローラ C1a,C1b,… 走査電極 S1a,S1b,… 情報電極 A,B 走査信号 A1,B1 リセットパルス A2,B2 選択パルス A3,B3 補償パルス C,D 情報信号 E11a ,E12a ,E13a ,… 第1の画素 E11b ,E12b ,E13b ,… 第2の画素 E21a ,E22a ,E23a ,… 第3の画素 E21b ,E22b ,E23b ,… 第4の画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38 G02F 1/133 505 - 580
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに対向するように配置される一対の
基板と、これらの一対の基板上にそれぞれ配置されて交
差部にて多数の画素を形成する走査電極群及び情報電極
群と、前記一対の基板間に挟持されると共にこれらの走
査電極群及び情報電極群を介して電圧が印加される強誘
電性液晶と、を備え、該強誘電性液晶によって光が透過
される白表示領域及び光が透過されない黒表示領域につ
いての所定単位面積当たりの面積比をその印加電圧を介
して制御することによって所望の中間調を表示し得るよ
うにし、かつ、前記白表示領域及び前記黒表示領域は温
度に応じ、隣接される複数の画素内部を移動することを
特徴とする液晶表示素子において、 前記情報電極群のうちの一の情報電極と前記走査電極群
のうちの一の走査電極とによって形成される画素を第1
の画素とし、該第1の画素に隣接すると共に前記一の情
報電極に隣接される他の情報電極によって形成される画
素を第2の画素とし、前記第1の画素に隣接するように
前記一の情報電極に沿って形成される画素を第3の画素
とし、前記第2の画素に隣接するように前記他の情報電
極に沿って形成される画素を第4の画素とした場合に、
前記第1の画素、前記第2の画素、前記第3の画素及び
前記第4の画素は全て異なる走査電極によって形成さ
れ、 前記白表示領域及び前記黒表示領域が温度に応じて移動
される複数の画素は、前記第1の画素及び第3の画素、
並びに前記第2の画素及び第4の画素であり、 前記 第1及び第2の画素を構成する2つの走査電極にそ
れぞれ印加するパルスの極性を異ならせることにより、
黒表示領域の核となる場所と白表示領域の核となる場所
とが互いに隣り合うように配置され、かつ、 前記第3及び第4の画素を構成する2つの走査電極にそ
れぞれ印加するパルスの極性を異ならせることにより、
黒表示領域の核となる場所と白表示領域の核となる場所
とが互いに隣り合うように配置された、 ことを特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項2】 前記各走査電極に印加される走査信号
が、リセットパルス、選択パルス及び補償パルスからな
り、 前記第1又は第2の画素に印加される走査信号の補償パ
ルスと、前記第3又は第4の画素に印加される走査信号
の選択パルスとが、これらの画素に印加される情報信号
の選択期間と同期して印加されることに基づき、前記白
表示領域及び前記黒表示領域からなる所定単位面積の領
域が一定の中間調表示のままで第1及び第3の画素内
部、或いは第2及び第4の画素内部を移動する、 ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 【請求項3】 前記第1及び第4の画素に印加する走査
信号のリセットパルス、選択パルス及び補償パルスの極
性をそれぞれ同じにし、 前記第2及び第3の画素に印加する走査信号のリセット
パルス、選択パルス及び補償パルスの極性をそれぞれ同
じにし、かつ、 前記第1及び第4の画素に印加する走査信号のリセット
パルス、選択パルス及び補償パルスの極性と、前記第2
及び第3の画素に印加する走査信号のリセットパルス、
選択パルス及び補償パルスの極性とをそれぞれ異ならせ
た、 ことを特徴とする請求項2記載の液晶表示素子。 - 【請求項4】 前記強誘電性液晶の厚さはそれぞれの画
素において連続して変化される、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
の液晶表示素子。 - 【請求項5】 データ信号及び走査方式信号を出力する
グラフィックコントローラと、該グラフィックコントローラに接続されて前記データ信
号を走査線アドレスデータに変換する走査信号制御回路
と、 該走査信号制御回路に接続されて、前記走査方式信号に
よって決まる波形の走査信号を出力する走査信号印加回
路と、 前記該グラフィックコントローラに接続されて前記デー
タ信号を表示データに変換する情報信号制御回路と、 該情報信号制御回路に接続されて、前記走査方式信号に
よって決まる波形の情報信号を出力する情報信号印加回
路と、 請求項1乃至4のいずれか記載の液晶表示素子と、を備
え、かつ、 前記走査信号印加回路は、前記液晶表示素子の走査電極
に接続されて、前記走査線アドレスデータによって決ま
る走査電極に前記走査信号を印加し、 前記情報信号印加回路は、前記液晶表示素子の情報電極
に接続されて前記情報信号を印加する、 ことを特徴とする情報伝達装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35158093A JP3192856B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝達装置 |
US08/361,050 US5638195A (en) | 1993-12-21 | 1994-12-21 | Liquid crystal display device for improved halftone display |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35158093A JP3192856B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07199870A JPH07199870A (ja) | 1995-08-04 |
JP3192856B2 true JP3192856B2 (ja) | 2001-07-30 |
Family
ID=18418238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35158093A Expired - Fee Related JP3192856B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-28 | 液晶表示素子及び該液晶表示素子を備えた情報伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192856B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10268265A (ja) * | 1997-03-25 | 1998-10-09 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
EP1446791B1 (en) * | 2001-11-20 | 2015-09-09 | E Ink Corporation | Methods for driving electrophoretic displays |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35158093A patent/JP3192856B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07199870A (ja) | 1995-08-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |