JP3848996B2 - 歯車ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は歯車ポンプに係り、特に、吐出脈動および吐出脈動にともなう騒音などを低減するに有効な歯車ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯車ポンプの一般的な従来例として、例えば図5および図6に示したように、吸入ポート1および吐出ポート2を設けたケーシング3のポケット4内に一対の平歯車5、5を収容したものがある。なお、前記両平歯車5、5のうち、一方の平歯車5がドライブギヤとなって他方の平歯車5がドリブンギヤとなっており、ドライブギヤとなっている一方の平歯車5を回転駆動すれば、吸入ポート1に供給されている流体がケーシング3と両平歯車5、5の歯溝で囲まれた空所にためられて吐出ポート2に送出されるものである。
【0003】
しかしながら、このような歯車ポンプにおいては、ケーシング3と歯溝で囲まれた空所が吐出ポート2に開かれるたびに該吐出ポート2の容積が急激に増加する。すると、この容積の変動にともなって吐出ポート2の圧力が変化してしまうために、吐出脈動が生じて歯車ポンプの効率が低下するとともに、各種制御バルブの開弁特性が悪化し、あるいは、吐出脈動による騒音を発してしまうという不具合がある。
【0004】
また、このような不具合を解消するために、例えば図7に示したようにポケット4における吐出ポート2の肩部に面取り7、7を設け、この面取り7、7をポケット4の底面6の近傍においては実質的にゼロにして底面から離間するにつれて次第に大きくして最終的に平歯車5、5の一歯の約1/2に相当する幅に設定したものがある。
【0005】
このように吐出ポート2の肩部に面取り7、7を施した場合は、平歯車5、5の歯溝とケーシング3で形成された空所が、該空所の回転前方に位置する歯が面取り7、7にさしかかった時点から吐出ポート2に連通されるために、面取り7、7を設けないものよりは吐出脈動を軽減することができるが、依然として吐出脈動を充分に低減できるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、吐出脈動および吐出脈動にともなう騒音などを効果的に低減できる簡潔構成の歯車ポンプを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、ケーシングのポケット内で噛み合って回転する平歯車の歯元部の回転軌跡近傍から次第に歯先側に拡開しつつ吐出ポートに至る凹所をポケットの底面に設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る歯車ポンプの一実施形態を示す内部機構の概略平面図、図2は図1に示したケーシングの斜視図、図3は図2に示したケーシングの断面図である。なお、図5および図6に示した従来例と同一部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0009】
これらの図において、吸入ポート1および吐出ポート2を設けたケーシング3のポケット4内に一対の平歯車5、5を収容し、ドライブギヤとなっている一方の平歯車5を回転駆動すれば、吸入ポート1に供給されている流体がケーシング3と両平歯車5、5の歯溝で囲まれた空所にためられて吐出ポート2に送出される歯車ポンプを構成している。
【0010】
ここに、本実施形態においては平歯車5、5の歯元部の回転軌跡近傍から次第に歯先側に拡開しつつ前記吐出ポート2に至る凹所8、8をポケット4の底面6に設けている。また、前記凹所8、8の最大幅を平歯車5、5の歯の高さ相当分に設定するとともに、凹所8、8の長さを平歯車5、5の一歯の幅に相当する寸法に設定している。
【0011】
このように構成された歯車ポンプにおいて、ドライブギヤとなっている一方の平歯車5を回転駆動すれば、吸入ポート1に供給されている流体がケーシング3と両平歯車5、5の歯溝で囲まれた空所にためられて吐出ポート2に送出されることは従来と同様である。
【0012】
ところが、ケーシング3と両平歯車5、5の歯溝で囲まれた空所が吐出ポート2から一歯相当分の手前の位置まで移動すると、該空所が歯元側から凹所8、8を介して吐出ポート2に連通される。また、この連通面積は空所が吐出ポート2に近づくにつれて次第に大きくなる。そして、平歯車5、5が1/2歯分回転して空所の前方の歯が吐出ポート2の肩部にさしかかった時点で空所が吐出ポート2に完全に開放される。
【0013】
すなわち、従来は平歯車5、5の回転により空所の前方に位置する歯が吐出ポート2の肩部に到達した時点で該空所が吐出ポート2に急激に開放されていた。従って、歯車ポンプをエンジンの潤滑油ポンプとして用いた場合は、図4に破線で示したようにオイルパン内の油温が0℃であるときにエンジンの回転数が例えば800rpmより高くなると吐出脈動が大きくなってキャビテーションによる異音が発生していた。
【0014】
ところが、従来例と同一仕様のエンジンにおいても、本実施形態のように凹所8、8を設けることにより、当初は空所を歯元部から緩やかに吐出ポート2に連通させるようにした場合は、空所と吐出ポート2の連通による容積の激変が緩和される。従って、図4に実線で示したようにオイルパン内の油温が0℃であるときにエンジンの回転数が例えば1400rpmに達するまでの回転域では異音が発生しなかった。
【0015】
上記実施形態では凹所8、8を設けて吐出脈動を予防するようにしているが、面取り7、7を付加して吐出脈動の軽減効果を高くすることもできる。また、従来のように面取り7、7のみを施した場合は、同図に一点鎖線で示したようにエンジンの回転数が1200rpmに達するまでの回転域では異音が発生しなかった。
【0016】
なお、エンジンの始動後はオイルパン内の油温が上昇するために異音は全く発生しなかった。従って、エンジンおよび歯車ポンプの特性にもよるが、少なくとも凹所8、8を設けることにより、実用上支障のない程度にまで吐出脈動を減少させることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、ケーシングに設けたポケットの底面に凹所を設けるという簡潔構成であるにも拘らず、平歯車の歯溝とケーシングで囲まれた空所を吐出ポートに穏やかに開口させることができるために、吐出ポートの容積が急激に変化することがなく、歯車ポンプで懸念されていた吐出脈動および吐出脈動にともなう騒音などが効果的に低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯車ポンプの一実施形態を示す内部機構の概略平面図である。
【図2】図1に示したケーシングの斜視図である。
【図3】図2に示したケーシングの断面図である。
【図4】キャビテーションによる異音発生時におけるオイルパン内の油温とエンジンの回転数との関係を示す特性図である。
【図5】従来の歯車ポンプを例示する内部機構の概略斜視図である。
【図6】図5に示したケーシングの斜視図である。
【図7】ケーシングの他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吸入ポート
2 吐出ポート
3 ケーシング
4 ポケット
5 平歯車
6 ポケット4の底面
7 面取り
8 凹所

Claims (1)

  1. 吸入ポート(1)および吐出ポート(2)を設けたケーシング(3)のポケット(4)内で一対の平歯車(5)、(5)を噛み合わせて回転させることにより、吸入ポート(1)から吸い込んだ流体を吐出ポート(2)から送出するようにした歯車ポンプにおいて、前記平歯車(5)、(5)の歯元部の回転軌跡近傍から次第に歯先側に拡開しつつ前記吐出ポート(2)に至る凹所(8)をポケット(4)の底面(6)に設けたことを特徴とする歯車ポンプ。
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