JPH0527210U - オイルポンプ - Google Patents
オイルポンプInfo
- Publication number
- JPH0527210U JPH0527210U JP7602691U JP7602691U JPH0527210U JP H0527210 U JPH0527210 U JP H0527210U JP 7602691 U JP7602691 U JP 7602691U JP 7602691 U JP7602691 U JP 7602691U JP H0527210 U JPH0527210 U JP H0527210U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- teeth
- tooth side
- rotor
- housing
- oil pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸入室の締め切り直前における外歯側と内歯
側との負圧差を可及的に低減せしめることにより、キャ
ビテーションの発生および運転音の低減を図る。 【構成】 内部空間を有するハウジング2内に、内歯3
aを有する外側ロータ3を回転自在に嵌装し、該外側ロ
ータ3の内歯3aに係合する外歯4aを有する内側ロータ
4を前記外側ロータ3内に嵌装し、前記ハウジング2に
軸支されるシャフト5を前記内側ロータ4に結合し、前
記ハウジング2内に前記内部空間に開口する吸入室6お
よび吐出室7を形成してなるオイルポンプにおいて、前
記吸入室6後端の前記内部空間への開口縁部6aを、前
記内歯3aと外歯4aとによって形成される密閉空間8の
最大時における仕切形状に倣う形状に設定するととも
に、前記開口縁部6aにおける外歯側部分6a1に、前記
密閉空間8内において生ずる圧力の一部を逃がすための
圧力緩和手段9を設けている。
側との負圧差を可及的に低減せしめることにより、キャ
ビテーションの発生および運転音の低減を図る。 【構成】 内部空間を有するハウジング2内に、内歯3
aを有する外側ロータ3を回転自在に嵌装し、該外側ロ
ータ3の内歯3aに係合する外歯4aを有する内側ロータ
4を前記外側ロータ3内に嵌装し、前記ハウジング2に
軸支されるシャフト5を前記内側ロータ4に結合し、前
記ハウジング2内に前記内部空間に開口する吸入室6お
よび吐出室7を形成してなるオイルポンプにおいて、前
記吸入室6後端の前記内部空間への開口縁部6aを、前
記内歯3aと外歯4aとによって形成される密閉空間8の
最大時における仕切形状に倣う形状に設定するととも
に、前記開口縁部6aにおける外歯側部分6a1に、前記
密閉空間8内において生ずる圧力の一部を逃がすための
圧力緩和手段9を設けている。
Description
【0001】
本願考案は、トロコイドタイプのオイルポンプに関するものである。
【0002】
一般に、自動車用エンジンにおけるオイル圧送用として使用されるオイルポン プには、図7に示すように、内部空間を有するハウジング(図示省略)内に、内歯 31aを有する外側ロータ31を回転自在に嵌装し、該外側ロータ31の内歯3 1aに係合する外歯32aを有する内側ロータ32を前記外側ロータ31内に嵌装 し、前記ハウジングに軸支されるシャフト33を前記内側ロータ32に結合し、 前記ハウジング内部空間に開口する吸入室34および吐出室35を形成したトロ コイドタイプのものが良く知られている。
【0003】 このようなトロコイドタイプのオイルポンプの場合、回転数の増大する高速回 転域になると、外側ロータ31の内歯31aと内側ロータ32の外歯32aとの間 に形成される密閉空間へのオイル供給が追従し得ない場合が生じ、内側ロータ3 2の後方に生ずる真空部の影響によるキャビテーション現象が問題となる場合が ある。
【0004】 そこで、上記のようなキャビテーション現象を防止するとともに、吐出圧を最 大ならしめるために、前記吸入室34後端のハウジング内部空間への開口縁部3 4aを、前記内歯31aと外歯32aとによって形成される密閉空間(図7の斜線部 分)36の最大時における仕切形状に倣う形状に設定するようにしたものが提案 されている(例えば、特開昭61ー8485号公報参照)。
【0005】 上記のように構成すれば、吸入室34の密閉空間36への開口面積が大きく確 保できるところから、密閉空間36が最大時に達する直前まで、即ち吸入室34 の締め切り直前まで吸入室34と密閉空間36との連通が達成され、吸入室34 から密閉空間36へのオイル供給がなされ、ポンプの高速回転域においても吸入 室34から密閉空間36へのオイル供給が確実に追従できることとなるが、吸入 室34の締め切り直前において吸入室34の外歯側と内歯側とに負圧差(即ち、 外歯側>内歯側)が生ずる場合があり、該負圧差に伴ってキャビテーションが発 生するおそれがある。また、上記負圧差の発生に伴って運転音の増大を招くおそ れもある。
【0006】
本願考案は、上記の不具合を解消することを課題としてなされたものであり、 吸入室の締め切り直前における外歯側と内歯側との負圧差を可及的に低減せしめ ることにより、キャビテーションの発生および運転音の低減を図ることを目的と するものである。
【0007】
請求項1の考案では、上記課題を解決するための手段として、内部空間を有す るハウジング内に、内歯を有する外側ロータを回転自在に嵌装し、該外側ロータ の内歯に係合する外歯を有する内側ロータを前記外側ロータ内に嵌装し、前記ハ ウジングに軸支されるシャフトを前記内側ロータに結合し、前記ハウジング内に 前記内部空間に開口する吸入室および吐出室を形成してなるオイルポンプにおい て、前記吸入室後端の前記内部空間への開口縁部を、前記内歯と外歯とによって 形成される密閉空間の最大時における仕切形状に倣う形状に設定するとともに、 前記開口縁部における外歯側部分に、前記密閉空間内において生ずる圧力の一部 を逃がすための圧力緩和手段を設けている。
【0008】 請求項2の考案では、上記課題を解決するための手段として、前記請求項1記 載のオイルポンプにおいて、前記吸入室の深さを、前記内歯に対応する外側部分 に比べて前記外歯に対応する内側部分の方が深くなるようにしている。
【0009】 請求項3の考案では、上記課題を解決するための手段として、前記請求項1あ るいは2記載のオイルポンプにおいて、前記圧力緩和手段を、前記開口縁部にお ける外歯側部分に形成された切欠により構成している。
【0010】
請求項1あるいは3の考案では、上記手段によって次のような作用が得られる 。
【0011】 即ち、吸入室の締め切り直前において、外歯側と内歯側との間に負圧差(外歯 側>内歯側)が生じようとするが、外歯と内歯とによって形成される密閉空間内 において生ずる圧力の一部が圧力緩和手段(即ち、切欠)を介して吸入室の外歯側 へ逃がされることとなるため、前記負圧差が解消されることとなる。
【0012】 請求項2の考案では、上記手段によって次のような作用が得られる。
【0013】 即ち、吸入室の締め切り直前において、外歯側と内歯側との間に負圧差(外歯 側>内歯側)が生じようとするが、吸入室における内歯側に比べて外歯側の容積 が大きくなっているところから、前記負圧差が低減されることとなる。
【0014】
請求項1の考案によれば、内部空間を有するハウジング内に、内歯を有する外 側ロータを回転自在に嵌装し、該外側ロータの内歯に係合する外歯を有する内側 ロータを前記外側ロータ内に嵌装し、前記ハウジングに軸支されるシャフトを前 記内側ロータに結合し、前記ハウジング内に前記内部空間に開口する吸入室およ び吐出室を形成してなるオイルポンプにおいて、前記吸入室後端の前記内部空間 への開口縁部を、前記内歯と外歯とによって形成される密閉空間の最大時におけ る仕切形状に倣う形状に設定するとともに、前記開口縁部における外歯側部分に 、前記密閉空間内において生ずる圧力の一部を逃がすための圧力緩和手段を設け て、吸入室の締め切り直前において、外歯側と内歯側との間に生ずる負圧差(外 歯側>内歯側)を、密閉空間に生ずる圧力の一部を圧力緩和手段(即ち、切欠)を 介して吸入室の外歯側へ逃がすことによって解消し得るようにしたので、吐出圧 力を最大にすることができるとともに、該負圧差の発生に起因して起こるキャビ テーション現象および運転音の増大を回避できるという実用的な効果がある。
【0015】 請求項2の考案によれば、請求項1記載のオイルポンプにおいて、吸入室の深 さを、内歯に対応する外側部分に比べて外歯に対応する内側部分の方が深くなる ようにして、吸入室における内歯側に比べて外歯側の容積が大きくなるようにし たので、吸入室の締め切り直前に生ずる外歯側と内歯側との負圧差が低減される こととなり、請求項1の考案における作用効果をより一層増進できるという実用 的な効果がある。
【0016】 請求項3の考案によれば、請求項1あるいは2記載のオイルポンプにおいて、 圧力緩和手段を、開口縁部における外歯側部分に形成された切欠により構成する ようにしたので、極めて簡易な手段により吸入室における負圧差解消が行えると いう実用的な効果がある。
【0017】
以下、添付の図面を参照して、本願考案の好適な実施例を説明する。
【0018】 本実施例のオイルポンプAは、自動車エンジンの潤滑油圧送用として用いられ るものであり、クランクシャフト直結式のトロコイドポンプとされている。
【0019】 このオイルポンプAは、図1および図2に示すように、エンジンブロック1に 形成され且つ内部空間を有するハウジング2と、該ハウジング2の内部空間に回 転自在に嵌装され且つ多数の内歯3a,3a・・を有する環状の外側ロータ3と、 該外側ロータ3の内歯3a,3a・・と係合する多数の外歯4a,4a・・を有する内 側ロータ4とを備えており、該内側ロータ4にクランクシャフト5が直結状態で 結合されている。そして、前記内側ロータ4は、外側ロータ3の回転中心O1か ら偏心した回転中心O2を有する多葉トロコイド曲線を備えている。
【0020】 前記ハウジング2内には、該ハウジング2の内部空間に開口する一対の略円弧 状の凹溝が形成されており、それぞれ吸入室6および吐出室7とされている。
【0021】 そして、前記吸入室6後端の前記内部空間への後端開口縁部6aは、前記内歯 3aと外歯4aとによって形成される密閉空間(図1の斜線部分)8の最大時におけ る仕切形状に倣う形状に設定されている。
【0022】 そして、前記開口縁部6aにおける外歯側部分6a1には、前記密閉空間8内に おいて生ずる圧力の一部を逃がすための圧力緩和手段として作用する切欠9が設 けられている(図3参照)。
【0023】 上記のように構成したことにより、吸入室6の締め切り直前において、外歯側 と内歯側との間に負圧差(外歯側>内歯側)が生ずるが、密閉空間8に生ずる圧力 の一部を圧力緩和手段として作用する切欠9を介して吸入室6の外歯側へ逃がす ことによって前記負圧差は解消されることとなる。従って、上記負圧差の発生に 起因して起こるキャビテーション現象および運転音の増大を回避することができ るのである。
【0024】 また、本実施例においては、図6に示すように、前記吸入室6の底面は、前記 外側ロータ3の内歯3aに対応する外側部分の深さH1に比べて内側ロータ4の外 歯4aに対応する内側部分の深さH2の方が深くなるように形成されており、この ことにより、吸入室6における内歯側容積Q1に比べて外歯側容積Q2が大きくな るようにされている。このことにより、吸入室6の締め切り直前に生ずる外歯側 と内歯側との負圧差が低減されることとなっているのである。
【0025】 さらに、本実施例の場合、図4および図5に示すように、前記吸入室6におけ る後端開口縁部6aから吸入室底面にかけては所定勾配の傾斜面で連続されるこ ととなっているが、前記後端開口縁部6の内歯側部分6a2に連続する外側傾斜面 10の傾斜角をθ1とし、外歯側部分6a1に連続する内側傾斜面11の傾斜角を θ2とすると、θ1<θ2の関係となるように設定されている。このことにより、 オイル流れが乱れるのを防止している。
【0026】 本願考案は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、考案の要旨を逸脱 しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図1】本願考案の実施例にかかるオイルポンプにおけ
る内外ロータの組み合わせ状態を示す平面図(即ち、図
2のI−I拡大断面図)である。
る内外ロータの組み合わせ状態を示す平面図(即ち、図
2のI−I拡大断面図)である。
【図2】本願考案の実施例にかかるオイルポンプの断面
図である。
図である。
【図3】本願考案は実施例にかかるオイルポンプにおけ
るハウジング部分の平面図である。
るハウジング部分の平面図である。
【図4】図3のVI−VI拡大断面図である。
【図5】図3のV−V拡大断面図である。
【図6】図3のVI−VI拡大断面図である。
【図7】従来公知のオイルポンプ内外ロータの組み合わ
せ状態を示す平面図である。
せ状態を示す平面図である。
2はハウジング、3は外側ロータ、3aは内歯、4は内
側ロータ、4aは外歯、5はクランクシャフト、6は吸
入室、6aは後端開口縁部、6a1は外歯側部分、6a2は
内歯側部分、7は吐出室、8は密閉空間、9は圧力緩和
手段(切欠)。
側ロータ、4aは外歯、5はクランクシャフト、6は吸
入室、6aは後端開口縁部、6a1は外歯側部分、6a2は
内歯側部分、7は吐出室、8は密閉空間、9は圧力緩和
手段(切欠)。
Claims (3)
- 【請求項1】 内部空間を有するハウジング内に、内歯
を有する外側ロータを回転自在に嵌装し、該外側ロータ
の内歯に係合する外歯を有する内側ロータを前記外側ロ
ータ内に嵌装し、前記ハウジングに軸支されるシャフト
を前記内側ロータに結合し、前記ハウジング内に前記内
部空間に開口する吸入室および吐出室を形成してなるオ
イルポンプであって、前記吸入室後端の前記内部空間へ
の開口縁部が、前記内歯と外歯とによって形成される密
閉空間の最大時における仕切形状に倣う形状に設定され
ており、前記開口縁部における外歯側部分には、前記密
閉空間内において生ずる圧力の一部を逃がすための圧力
緩和手段が設けられていることを特徴とするオイルポン
プ。 - 【請求項2】 前記吸入室の深さは、前記内歯に対応す
る外側部分に比べて前記外歯に対応する内側部分の方が
深くなっていることを特徴とする前記請求項1記載のオ
イルポンプ。 - 【請求項3】 前記圧力緩和手段が、前記開口縁部にお
ける外歯側部分に形成された切欠により構成されている
ことを特徴とする前記請求項1あるいは2記載のオイル
ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7602691U JPH0527210U (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | オイルポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7602691U JPH0527210U (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | オイルポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0527210U true JPH0527210U (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=13593316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7602691U Pending JPH0527210U (ja) | 1991-09-20 | 1991-09-20 | オイルポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0527210U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444873B1 (ko) * | 2002-10-14 | 2004-08-18 | 현대자동차주식회사 | 내접기어 오일펌프의 충격 소음 개선 구조 |
JP2015040491A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社ジェイテクト | ギヤポンプ |
-
1991
- 1991-09-20 JP JP7602691U patent/JPH0527210U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444873B1 (ko) * | 2002-10-14 | 2004-08-18 | 현대자동차주식회사 | 내접기어 오일펌프의 충격 소음 개선 구조 |
JP2015040491A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社ジェイテクト | ギヤポンプ |
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