JPH0735053A - トロコイド型オイルポンプ - Google Patents
トロコイド型オイルポンプInfo
- Publication number
- JPH0735053A JPH0735053A JP4806093A JP4806093A JPH0735053A JP H0735053 A JPH0735053 A JP H0735053A JP 4806093 A JP4806093 A JP 4806093A JP 4806093 A JP4806093 A JP 4806093A JP H0735053 A JPH0735053 A JP H0735053A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- sealed space
- angle
- discharge chamber
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トロコイド型オイルポンプにおいて、吐出チ
ャンバから密封空間への油の逆流を阻止し、密封空間の
圧力変動を抑制し、騒音や歯の摩耗を防止する。 【構成】 密封空間１５の容積最大時におけるインナー
ロータ１２の歯底位置１６を基準として、回転方向に沿
って最初にアウターロータ１１とインナーロータの歯先
が接する位置１７までの角度をＬ1とし、インナーロー
タの歯底位置より回転方向に沿つてＬ1 ＜Ｌ≦７０°と
なる角度Ｌに吐出チャンバ１４の始端部を形成し、該吐
出チャンバに連通し且つロータの回転により容積最大状
態から容積減少行程に移った密封空間に連通する薄溝１
８を角度Ｌから反回転方向に少なくとも角度Ｌ1 まで円
弧状に延在するようにハウジングに設けた。
ャンバから密封空間への油の逆流を阻止し、密封空間の
圧力変動を抑制し、騒音や歯の摩耗を防止する。 【構成】 密封空間１５の容積最大時におけるインナー
ロータ１２の歯底位置１６を基準として、回転方向に沿
って最初にアウターロータ１１とインナーロータの歯先
が接する位置１７までの角度をＬ1とし、インナーロー
タの歯底位置より回転方向に沿つてＬ1 ＜Ｌ≦７０°と
なる角度Ｌに吐出チャンバ１４の始端部を形成し、該吐
出チャンバに連通し且つロータの回転により容積最大状
態から容積減少行程に移った密封空間に連通する薄溝１
８を角度Ｌから反回転方向に少なくとも角度Ｌ1 まで円
弧状に延在するようにハウジングに設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンの潤
滑油用オイルポンプに関するもので、より詳しくはアウ
ターロータとインナーロータ間の隙間（密封空間）の容
積変化によりポンプ作用を行うトロコイド型オイルポン
プに関するものである。
滑油用オイルポンプに関するもので、より詳しくはアウ
ターロータとインナーロータ間の隙間（密封空間）の容
積変化によりポンプ作用を行うトロコイド型オイルポン
プに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種のオイルポンプの一例として、特
開昭５８−３５２１２号公報に記載されるものが知られ
ている。このトロコイド型オイルポンプは、エンジンブ
ロツクの側面との間に内部空間を形成する様にハウジン
グが固定され、該ハウジングの内部空間に図７に示され
る様に環状のアウターロータ５０が回転自在に嵌合さ
れ、該アウターロータ５０の内歯５０ａに係合する外歯
５１ａを有し４葉トロコイド曲線を有するインナーロー
タ５１がアウターロータ５０内に嵌合され、インナーロ
ータ５１は該ロータ５１に結合され前記ハウジングに軸
支される回転シヤフトにより駆動される。ハウジングの
内部空間の底部より更に深く、吸入チヤンバ５２と吐出
チヤンバ５３が形成され、該両チヤンバは夫々ハウジン
グの内部空間に連通している。内歯５０ａと外歯５１ａ
により囲まれる密封空間（図中斜線部分）５４の容積変
化により、吐出チャンバ５３側に油が吐出される。
開昭５８−３５２１２号公報に記載されるものが知られ
ている。このトロコイド型オイルポンプは、エンジンブ
ロツクの側面との間に内部空間を形成する様にハウジン
グが固定され、該ハウジングの内部空間に図７に示され
る様に環状のアウターロータ５０が回転自在に嵌合さ
れ、該アウターロータ５０の内歯５０ａに係合する外歯
５１ａを有し４葉トロコイド曲線を有するインナーロー
タ５１がアウターロータ５０内に嵌合され、インナーロ
ータ５１は該ロータ５１に結合され前記ハウジングに軸
支される回転シヤフトにより駆動される。ハウジングの
内部空間の底部より更に深く、吸入チヤンバ５２と吐出
チヤンバ５３が形成され、該両チヤンバは夫々ハウジン
グの内部空間に連通している。内歯５０ａと外歯５１ａ
により囲まれる密封空間（図中斜線部分）５４の容積変
化により、吐出チャンバ５３側に油が吐出される。
【０００３】一方、特開昭５８−７００１４号公報に記
載されるオイルポンプは、多数歯トロコイドロータを有
するクランクシヤフト直結式のものである。すなわち、
ハウジングの内部空間に図８に示される環状のアウター
ロータ６０が回転自在に嵌合され、該アウターロータ６
０の内歯６０ａに係合する外歯６１ａを有するインナー
ロータ６１がアウターロータ６０内に嵌合され、該イン
ナーロータ６１はクランクシヤフトにより直結駆動され
る。ハウジングの内部空間の底部より更に深く、吸入チ
ヤンバ６２と吐出チヤンバ６３が形成され、該両チヤン
バは夫々前記内部空間に連通している。内歯６０ａと外
歯６１ａにより囲まれる密封空間（図中斜線部分）６４
の容積変化により、吐出チヤンバ６３に油が排出され
る。
載されるオイルポンプは、多数歯トロコイドロータを有
するクランクシヤフト直結式のものである。すなわち、
ハウジングの内部空間に図８に示される環状のアウター
ロータ６０が回転自在に嵌合され、該アウターロータ６
０の内歯６０ａに係合する外歯６１ａを有するインナー
ロータ６１がアウターロータ６０内に嵌合され、該イン
ナーロータ６１はクランクシヤフトにより直結駆動され
る。ハウジングの内部空間の底部より更に深く、吸入チ
ヤンバ６２と吐出チヤンバ６３が形成され、該両チヤン
バは夫々前記内部空間に連通している。内歯６０ａと外
歯６１ａにより囲まれる密封空間（図中斜線部分）６４
の容積変化により、吐出チヤンバ６３に油が排出され
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のオイル
ポンプに於いては、例えば図８の従来例に基づいて説明
すると、密封空間６４の容積最大時に於けるインナーロ
ータ６１の歯底位置６５（図７の従来例では番号符号５
５で示される）を基準として、回転方向（反時計回り）
に沿つて最初に両歯の接する位置６６から吐出チヤンバ
６３が形成されている。つまり、吐出チヤンバ６３のハ
ウジング内部空間への開口部は、上記位置６６から回転
方向に延在するように形成される。しかしながら、この
従来のオイルポンプに於いては、インナーロータ６１が
回転すると、吐出チヤンバ６３と密封空間６４との連通
が即座に開始し、しかも連通面積が急激に拡大し且つ吐
出チヤンバ６３はハウジング内に深く形成されている
為、吐出チヤンバ６３の吐出圧の影響を受けて油が吐出
チヤンバ６３より密封空間６４内に逆流し、その結果密
封空間６４内で吐出圧より高いピーク圧が発生すると共
に圧力変動が起きる。この圧力変動の伝播により、両ロ
ータの回転が変動し、油圧回路の共振等により騒音や歯
の摩耗を引き起こすという問題があつた。
ポンプに於いては、例えば図８の従来例に基づいて説明
すると、密封空間６４の容積最大時に於けるインナーロ
ータ６１の歯底位置６５（図７の従来例では番号符号５
５で示される）を基準として、回転方向（反時計回り）
に沿つて最初に両歯の接する位置６６から吐出チヤンバ
６３が形成されている。つまり、吐出チヤンバ６３のハ
ウジング内部空間への開口部は、上記位置６６から回転
方向に延在するように形成される。しかしながら、この
従来のオイルポンプに於いては、インナーロータ６１が
回転すると、吐出チヤンバ６３と密封空間６４との連通
が即座に開始し、しかも連通面積が急激に拡大し且つ吐
出チヤンバ６３はハウジング内に深く形成されている
為、吐出チヤンバ６３の吐出圧の影響を受けて油が吐出
チヤンバ６３より密封空間６４内に逆流し、その結果密
封空間６４内で吐出圧より高いピーク圧が発生すると共
に圧力変動が起きる。この圧力変動の伝播により、両ロ
ータの回転が変動し、油圧回路の共振等により騒音や歯
の摩耗を引き起こすという問題があつた。
【０００５】従つて本発明は、上述の従来技術の有する
問題点に鑑みて、吐出チヤンバから密封空間への油の逆
流を阻止することを、その技術的課題とする。
問題点に鑑みて、吐出チヤンバから密封空間への油の逆
流を阻止することを、その技術的課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために講じた技術的手段は、アウターロータの内歯と
前記インナーロータの外歯とにより形成される密封空間
の容積増加行程では密封空間と吸入チャンバとが連通す
るように吸入チャンバを形成すると共に、密封空間の容
積最大時におけるインナーロータの歯底位置を基準とし
て回転方向に沿って最初にアウターロータとインナーロ
ータの歯先が接する位置までの角度をＬ1 とし、インナ
ーロータの歯底位置より回転方向に沿つてＬ1 ＜Ｌ≦７
０°となる角度Ｌに吐出チャンバの始端部を形成し、該
吐出チャンバに連通し且つロータの回転により容積最大
状態から容積減少行程に移った密封空間に連通する薄溝
を角度Ｌから反回転方向に少なくとも角度Ｌ1 まで円弧
状に延在するようにハウジングに設けた、ことである。
るために講じた技術的手段は、アウターロータの内歯と
前記インナーロータの外歯とにより形成される密封空間
の容積増加行程では密封空間と吸入チャンバとが連通す
るように吸入チャンバを形成すると共に、密封空間の容
積最大時におけるインナーロータの歯底位置を基準とし
て回転方向に沿って最初にアウターロータとインナーロ
ータの歯先が接する位置までの角度をＬ1 とし、インナ
ーロータの歯底位置より回転方向に沿つてＬ1 ＜Ｌ≦７
０°となる角度Ｌに吐出チャンバの始端部を形成し、該
吐出チャンバに連通し且つロータの回転により容積最大
状態から容積減少行程に移った密封空間に連通する薄溝
を角度Ｌから反回転方向に少なくとも角度Ｌ1 まで円弧
状に延在するようにハウジングに設けた、ことである。
【０００７】
【作用】インナーロータが回転すると、密封空間は吐出
チヤンバに連通することなく容積が減少し、この減少分
の油の吐出部がないので内部油圧が増大する。吐出チヤ
ンバに連通する薄溝を設けることにより、密封空間から
吐出チヤンバに徐々に油を流出させることになるので、
吐出チヤンバから密封空間への油の逆流を阻止すること
が出来、密封空間での圧力変動の発生を防止することが
可能となる。
チヤンバに連通することなく容積が減少し、この減少分
の油の吐出部がないので内部油圧が増大する。吐出チヤ
ンバに連通する薄溝を設けることにより、密封空間から
吐出チヤンバに徐々に油を流出させることになるので、
吐出チヤンバから密封空間への油の逆流を阻止すること
が出来、密封空間での圧力変動の発生を防止することが
可能となる。
【０００８】
【実施例】以下、発明の技術的手段を具体化した実施例
について、添付図面に基づいて説明する。
について、添付図面に基づいて説明する。
【０００９】図１に示されるオイルポンプ１０は、ハウ
ジング（図示せず）の内部空間に回転自在に嵌合される
環状のアウターロータ１１を有し、該アウターロータ１
１の内歯１１ａに係合する外歯１２ａを有するインナー
ロータ１２がアウターロータ１１内に配設される。イン
ナーロータ１２は、アウターロータ１１の回転中心０1
から偏心した回転中心０2 を備える。
ジング（図示せず）の内部空間に回転自在に嵌合される
環状のアウターロータ１１を有し、該アウターロータ１
１の内歯１１ａに係合する外歯１２ａを有するインナー
ロータ１２がアウターロータ１１内に配設される。イン
ナーロータ１２は、アウターロータ１１の回転中心０1
から偏心した回転中心０2 を備える。
【００１０】ハウジングの内部空間の底部より更に深
く、吸入チャンバ１３と吐出チヤンバ１４が夫々形成さ
れる。アウターロータ１１の内歯１１ａとインナーロー
タ１２の外歯１２ａとにより形成される密封空間１５
（図中斜線部分）の容積最大時におけるインナーロータ
１２の歯底位置１６を基準として反回転方向に沿つて最
初にアウターロータ１１とインナーロータ１２の歯先が
接する位置まで吸入チャンバ１３が延在して形成され、
密封空間１５の容積増加行程では密封空間１５と吸入チ
ャンバ１３とが連通するようにされている。これによ
り、密封空間１５が密封された状態でその容積が拡大さ
れることなく、これによりキャビテーションの発生を防
止する。
く、吸入チャンバ１３と吐出チヤンバ１４が夫々形成さ
れる。アウターロータ１１の内歯１１ａとインナーロー
タ１２の外歯１２ａとにより形成される密封空間１５
（図中斜線部分）の容積最大時におけるインナーロータ
１２の歯底位置１６を基準として反回転方向に沿つて最
初にアウターロータ１１とインナーロータ１２の歯先が
接する位置まで吸入チャンバ１３が延在して形成され、
密封空間１５の容積増加行程では密封空間１５と吸入チ
ャンバ１３とが連通するようにされている。これによ
り、密封空間１５が密封された状態でその容積が拡大さ
れることなく、これによりキャビテーションの発生を防
止する。
【００１１】そして密封空間１５の容積最大時における
インナーロータ１２の歯底位置１６を基準として回転方
向に沿って位置１７までの角度をＬ1とし、インナーロ
ータ１２の歯底位置１６より回転方向に沿つてＬ1＜Ｌ
≦７０°となる角度Ｌを設定し、該角度Ｌから回転方向
に延在するように前記吐出チヤンバ１４が形成される。
更に、該吐出チヤンバ１４に連通する薄溝１８が、前記
角度Ｌから反回転方向に円弧状に角度Ｌ3 まで延在し密
封空間１５に連通するようにハウジングに形成される。
尚、角度Ｌ3 はアウターロータ１１の外周とハウジング
との隙間やインナーロータの内周と駆動軸との隙間の影
響を受けてハウジング上での角度Ｌ1 がばらつくこと、
および密封空間１５の過剰な圧力上昇は確実に回避すべ
きことを考慮して設定された角度であって、ポンプ効率
の観点からすれば角度Ｌ1 に近い方が良く、ハウジン
グ、両ロータ、駆動軸の寸法精度を高くして上記隙間を
小さくし角度Ｌ1 のばらつきを小さく抑えたものでは薄
溝１８は反回転方向に角度Ｌ1 まで延在させれば済むも
のである。図２、図３はこの薄溝１８を示すもので、図
２は吸入チヤンバ１３と吐出チヤンバ１４の外形状を示
す図で、図３は図２に於けるＡ−Ａ断面図である。図３
から明らかな様に、ハウジング１９の内部空間２０に開
口する吐出チヤンバ１４に連通する薄溝１８は、浅い溝
形状をなしている。この様な薄溝１８を設けることによ
り、該溝１８を介して密封空間１５と吐出チヤンバ１４
との連通が可能となる。
インナーロータ１２の歯底位置１６を基準として回転方
向に沿って位置１７までの角度をＬ1とし、インナーロ
ータ１２の歯底位置１６より回転方向に沿つてＬ1＜Ｌ
≦７０°となる角度Ｌを設定し、該角度Ｌから回転方向
に延在するように前記吐出チヤンバ１４が形成される。
更に、該吐出チヤンバ１４に連通する薄溝１８が、前記
角度Ｌから反回転方向に円弧状に角度Ｌ3 まで延在し密
封空間１５に連通するようにハウジングに形成される。
尚、角度Ｌ3 はアウターロータ１１の外周とハウジング
との隙間やインナーロータの内周と駆動軸との隙間の影
響を受けてハウジング上での角度Ｌ1 がばらつくこと、
および密封空間１５の過剰な圧力上昇は確実に回避すべ
きことを考慮して設定された角度であって、ポンプ効率
の観点からすれば角度Ｌ1 に近い方が良く、ハウジン
グ、両ロータ、駆動軸の寸法精度を高くして上記隙間を
小さくし角度Ｌ1 のばらつきを小さく抑えたものでは薄
溝１８は反回転方向に角度Ｌ1 まで延在させれば済むも
のである。図２、図３はこの薄溝１８を示すもので、図
２は吸入チヤンバ１３と吐出チヤンバ１４の外形状を示
す図で、図３は図２に於けるＡ−Ａ断面図である。図３
から明らかな様に、ハウジング１９の内部空間２０に開
口する吐出チヤンバ１４に連通する薄溝１８は、浅い溝
形状をなしている。この様な薄溝１８を設けることによ
り、該溝１８を介して密封空間１５と吐出チヤンバ１４
との連通が可能となる。
【００１２】インナーロータ１２が回転すると密封空間
１５の容積が減少し内部油圧が増大する。この容積減少
分の油が、薄溝１８を介して吐出チヤンバ１４に徐々に
流出する。従つて、密封空間１５が吐出チヤンバ１４に
急激に連通することがなくなり、それによりポンプ効率
が低下することがなく、吐出チヤンバ１４から密封空間
１５への油の逆流を阻止することができ、密封空間１５
での圧力変動を減少させることが可能となる。
１５の容積が減少し内部油圧が増大する。この容積減少
分の油が、薄溝１８を介して吐出チヤンバ１４に徐々に
流出する。従つて、密封空間１５が吐出チヤンバ１４に
急激に連通することがなくなり、それによりポンプ効率
が低下することがなく、吐出チヤンバ１４から密封空間
１５への油の逆流を阻止することができ、密封空間１５
での圧力変動を減少させることが可能となる。
【００１３】図４，図５，および図６は、図２および図
３に示される薄溝１８の変形実施例を示すもので、図４
の薄溝２１は細溝形状を成し溝加工を容易にしたもので
あり、図５および図６の薄溝２２，２３は、溝の断面積
を変化させたもので、図５の薄溝２２は幅が、また図６
の薄溝２３は深さが夫々回転に従い拡大する形状になつ
ている。
３に示される薄溝１８の変形実施例を示すもので、図４
の薄溝２１は細溝形状を成し溝加工を容易にしたもので
あり、図５および図６の薄溝２２，２３は、溝の断面積
を変化させたもので、図５の薄溝２２は幅が、また図６
の薄溝２３は深さが夫々回転に従い拡大する形状になつ
ている。
【００１４】
【発明の効果】以上詳述した様に本発明は、吐出チヤン
バに連通する薄溝を設けることにより、該薄溝を介して
密封空間の容積減少分の油を吐出チヤンバに徐々に逃が
すものである。従つて、密封空間は吐出チヤンバに急激
に連通することがなくなり、吐出チヤンバから密封空間
への油の逆流が防止され、圧力変動の発生を抑制するこ
とがきる。その結果、従来生じていた騒音や歯の摩耗を
防止することができる。
バに連通する薄溝を設けることにより、該薄溝を介して
密封空間の容積減少分の油を吐出チヤンバに徐々に逃が
すものである。従つて、密封空間は吐出チヤンバに急激
に連通することがなくなり、吐出チヤンバから密封空間
への油の逆流が防止され、圧力変動の発生を抑制するこ
とがきる。その結果、従来生じていた騒音や歯の摩耗を
防止することができる。
【図１】本発明に従つたオイルポンプの実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図２】１図中の吸入チヤンバと吐出チヤンバの形状を
示す図である。
示す図である。
【図３】２図に於けるＡ−Ａ断面図である。
【図４】薄溝の第１変形例を示す図である。
【図５】薄溝の第２変形例を示す図である。
【図６】薄溝の第３変形例を示す図である。
【図７】従来のオイルポンプを示す断面図である。
【図８】従来のオイルポンプを示す断面図である。
１０・・・オイルポンプ １１・・・アウターロータ １１ａ・・・内歯 １２・・・インナーロータ １２ａ・・・外歯 １３・・・吸入チヤンバ １４・・・吐出チヤンバ １５・・・密封空間 １６・・・歯底位置 １８，２１，２２，２３・・・薄溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 田 耕 司 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 内部空間を備えるハウジング内に内歯を
備えるアウターロータを回転自在に嵌合し、該アウター
ロータの内歯に係合する外歯を備えるインナーロータを
前記アウターロータ内に嵌合し、前記ハウジングの内部
空間に開口する吸入チャンバと吐出チャンバを前記ハウ
ジング内に形成するトロコイド型オイルポンプにおい
て、前記アウターロータの内歯と前記インナーロータの
外歯とにより形成される密封空間の容積増加行程では前
記密封空間と前記吸入チャンバとが連通するように前記
吸入チャンバを形成すると共に、前記密封空間の容積最
大時における前記インナーロータの歯底位置を基準とし
て回転方向に沿って最初に前記アウターロータと前記イ
ンナーロータの歯先が接する位置までの角度をＬ1 と
し、前記インナーロータの歯底位置より回転方向に沿つ
てＬ1 ＜Ｌ≦７０°となる角度Ｌに前記吐出チャンバの
始端部を形成し、該吐出チャンバに連通し且つロータの
回転により容積最大状態から容積減少行程に移った前記
密封空間に連通する薄溝を前記角度Ｌから反回転方向に
少なくとも前記角度Ｌ1 まで円弧状に延在するように前
記ハウジングに設けたことを特徴とするトロコイド型オ
イルポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4806093A JPH0735053A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | トロコイド型オイルポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4806093A JPH0735053A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | トロコイド型オイルポンプ |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59231066A Division JPS61108884A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | トロコイド型オイルポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0735053A true JPH0735053A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=12792807
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4806093A Pending JPH0735053A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | トロコイド型オイルポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0735053A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001165064A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-06-19 | Aisin Seiki Co Ltd | オイルポンプ装置 |
| JP2003214356A (ja) * | 2002-01-25 | 2003-07-30 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 内接歯車ポンプ |
| KR100513451B1 (ko) * | 2002-10-09 | 2005-09-09 | 현대자동차주식회사 | 오일펌프의 소음저감구조 |
| JP2011163163A (ja) * | 2010-02-05 | 2011-08-25 | Aisin Aw Co Ltd | オイルポンプ |
| US8303283B2 (en) | 2008-12-03 | 2012-11-06 | Hyundai Motor Company | Power steering oil pump |
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