JP2843839B2 - トロコイド型オイルポンプ - Google Patents

トロコイド型オイルポンプ

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JP2843839B2
JP2843839B2 JP1285189A JP1285189A JP2843839B2 JP 2843839 B2 JP2843839 B2 JP 2843839B2 JP 1285189 A JP1285189 A JP 1285189A JP 1285189 A JP1285189 A JP 1285189A JP 2843839 B2 JP2843839 B2 JP 2843839B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用エンジンの潤滑油圧源に使用される
トロコイド型オイルポンプに関し、詳しくは、高回転時
の吐出流量増大対策に関する。
〔従来の技術〕
車両用エンジンのオイルポンプは、低回転での潤滑油
量を確保し易く、耐久性等にも優れた容積型のトロコイ
ド型オイルポンプが一般に用いられている。また、近年
車両用エンジンの高出力化に伴い高回転時の潤滑油量を
確実に得ることが要求されており、この点でトロコイド
型オイルポンプの構造を改善して高速流量増大を図るこ
とが望まれる。
従来、この種のトロコイド型オイルポンプに関して
は、例えば特開昭61−108884号公報の先行技術がある。
ここで、吐出チャンバの回転方向前方に薄溝を連通して
設け、密封空間のオイルを薄溝を介して吐出チャンバに
徐々に流出して圧力変動を低減することが示されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術のものは、薄溝を吐出チャン
バ側に設けた吐出圧力変動の低減対策であり、高速流量
の増大を主眼とするものではない。
ここでトロコイド型オイルポンプは、インナロータと
アウタロータとが両者の歯により形成される歯間室が最
小から最大と変化するように偏心して内接され、歯間室
の増大域に吸入ポートが、その減少域に吐出ポートが設
けられる。そしてインナ奇数歯の場合は、歯間室最小の
時点で同時に歯間室最大になり、一般にはこの歯間室最
大で密封するように吸入側と吐出側とのラウンド位置を
定める。
ここで吐出流量を増大するには、歯間室最大付近の充
填効率を増す必要があるが、単に歯間室最大の時点で密
封が行われるだけでは、充填効率一定の向上に限界があ
る。従って、吸入側と吐出側ラウンド位置による密封の
タイミング,吸入側助走路を適正に定める必要がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、吸入側と吐出側ラウンド位置,吸入
側助走路の設定により高速流量増大等を図ることが可能
なトロコイド型オイルポンプを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、ハウジングに内
接したアウタロータとインナロータとを収容し、かつ吸
入ポートと吐出ポートとをシールラウンドを介して設け
るトロコイド型オイルポンプにおいて、上記アウタロー
タの内歯と上記インナロータの外歯とで形成される歯間
室の最大位置に対し、上記シールラウンドを有する密封
位置を遅れて設定し、上記密封位置の仕切開始位置から
上記吸入ポートの歯間室最大位置側で上記内歯および外
歯が上記吸入ポートから上記吐出ポートに向け移動する
回転方向進み側に上記吸入ポートよりも浅い段差で形成
された助走路を設けることを特徴とするものである。
〔作用〕
上記構成に基づき、インナロータとアウタロータとが
回転して容積を増大し、吸入ポートから両者の歯間室に
オイルを吸入する際に、歯間室最大位置から遅れた位置
でシールラウンドにより密封され、このとき容積減少に
伴う正圧を生じる。そして助走路で、正圧により歯間室
最大位置の次の歯間室のオイル充填を促し、高回転時の
吐出流量を増大するようになる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図において、符号1はポンプハウジ
ングであり、このハウジング1の円形のくぼみ2に例え
ば10個の内歯3aを有するアウタロータ3が回転自在に収
容され、このアウタロータ3の内側に例えば9個の外歯
4aを有するインナロータ4が駆動軸5により回転すべく
設けられる。アウタロータ3の中心O1に対してインナロ
ータ4の中心O2は偏心し、位置P1で内歯3aと外歯4aとが
完全に係合して歯間室Sが最小になるように内接配置さ
れる。このため位置P1と反対側の位置P2で、一点鎖線の
ように内歯3aと外歯4aとが2個ずつ当接して歯間室Sが
最大になる。そしてこれらのアウタロータ3,インナロー
タ4の上にサイドプレート6が被着される。
一方、ハウジング1において位置P1にはシールラウン
ド7が形成され、この位置P1から位置P2に及ぶ歯間室S
の増大域の内歯3aと外歯4aとの噛合部に、吸入ポート8
が設けられる。また位置P2付近から位置P1に及ぶ歯間室
Sの減少域の内歯3aと外歯4aとの噛合部に、吐出ポート
9が設けられる。ここで歯間室Sの最大位置P2に対し、
密封位置P3が約半歯分遅れ、歯間室Sが最大より少し減
じた位置に設定される。
そこで上述の密封位置P3で、内歯3aと外歯4aとが2個
ずつ接する状態で回転方向進み側の接触位置,即ちラウ
ンド仕切開始位置P4に仕切り10aを、その回転方向遅れ
側の接触位置P5に仕切10bを設けてシールラウンド10が
形成される。また最大位置P2で、一点鎖線のように略内
歯3aと外歯4aとが接する位置P6にも仕切り8aが設けら
れ、仕切り10aと8aとに浅い段差の助走路11が吸入ポー
ト8に階段状に連通して形成される。この場合の助走路
11は、ハウジングの吸入ポート深さdが15mm程度とした
とき、例えば深さが0.5mm,長さが8mmである。
上記構成により、駆動軸5によりインナロータ4が回
転すると、アウタロータ3も内歯3aと外歯4aとの噛合い
により同一の矢印の方向に回転し、内歯3aと外歯4aとの
間に吸入ポート8からオイルを吸入する。そして歯間室
Sが最大位置P2では、内歯3aと外歯4aとの2組の歯の当
接により仕切り状態になるが、助走路11により非密封で
あり、密封位置P3に達して内歯3aと外歯4aとの間が、シ
ールラウンド10によりシールされることで密封される。
そしてこの密封位置P3に移行する過程で容積減少に伴い
正圧を生じ、この正圧で助走路11において密封位置P3
ら更に回転すると、密封された歯間室Sのオイルが吐出
ポート9に高圧で吐出されてポンプ作用する。
こうして最大位置P2の助走路11では、正圧を生じるこ
とで、高回転時に吸入側のオイル中に発生した気泡を消
去させ、その分オイル充填補助が活発に行われることに
なる。このためオイル充填効率が増し、これに伴い吐出
流量が増大することになる。
第4図の他の実施例では、歯間室Sの最大位置P2と密
封位置P3との間隔が広く設定されており、これにより助
走路11が例えば20mmの長さに形成される。こうして助走
路11が長くなると、正圧によるオイル充填の補助が有効
に行われて高回転時の流量増大効果が増す。
実験によると、第5図のように助走路11の長さに応じ
て容積効率が変化することが確認され、少なくとも助走
路11が5〜25mmの範囲では高い効率になる。このことか
ら、助走路11を上述の範囲に設定することが好ましい。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば トロコイド型オイルポンプにおいて歯間室最大位置か
ら容積減少した密封位置に移る過程の助走路でオイル充
填を促すので、高回転時の流量を増大し得る。
さらに、助走路は浅い段差であるから急激な圧力変化
が抑制され、実験的に最適長さに設定されて高い吐出性
能が得られる。
また、密封位置が歯間室最大から遅れることで、高回
転時のシールラウンドでのキャビテーション発生,これ
に伴うロータ歯先のピッチング損傷あるいはピンホール
発生を防止でき、騒音,振動も低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトロコイド型オイルポンプの実施例を
示す断面図、 第2図は要部の断面図、 第3図はポンプハウジングの平面図、 第4図は他の実施例を示す断面図、 第5図は助走路の長さに対する吐出性能を示す図であ
る。 1……ハウジング、3……アウタロータ、4……インナ
ロータ、8……吸入ポート、9……吐出ポート、7,10…
…シールラウンド、11……助走路、S……歯間室、P2
…歯間室最大位置、P3……密封位置、P4……仕切開始位

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに内接したアウタロータとイン
    ナロータとを収容し、かつ吸入ポートと吐出ポートとを
    シールラウンドを介して設けるトロコイド型オイルポン
    プにおいて、 上記アウタロータの内歯と上記インナロータの外歯とで
    形成される歯間室の最大位置に対し、上記シールラウン
    ドを有する密封位置を遅れて設定し、 上記密封位置の仕切開始位置から上記吸入ポートの歯間
    室最大位置側で上記内歯および外歯が上記吸入ポートか
    ら上記吐出ポートに向け移動する回転方向進み側に上記
    吸入ポートよりも浅い段差で形成された助走路を設ける
    ことを特徴とするトロコイド型オイルポンプ。
JP1285189A 1989-01-20 1989-01-20 トロコイド型オイルポンプ Expired - Lifetime JP2843839B2 (ja)

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CA2029609C (en) * 1990-11-13 1995-01-03 Eric Cozens Pulse tuned optimized positive displacement porting
JP2841843B2 (ja) * 1990-11-13 1998-12-24 松下電器産業株式会社 冷媒ポンプ
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