JP2004332696A - オイルポンプ - Google Patents

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憲幸 江本
Atsushi Ito
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Abstract

【課題】ドライブおよびドリブンギヤの間に三日月形の仕切板を不要とした内接歯車式のオイルポンプにおいて、キャビテーションエロージョンをなくし、また振動や騒音の発生を防止する。
【解決手段】ハウジング10に形成した円形の収容凹部11内に内歯のドリブンギヤ21の外周を回転自在に支持し、このドリブンギヤを外歯のドライブギヤ20と噛合させて回転駆動し、両ギヤの間に円周方向に沿って移動しながら容積が増減される多数の作動室Rを形成する。ハウジングには、作動室の容積が増大する部分と減少する部分に連通される吸入ポート12および吐出ポート13を形成する。吐出ポートにはドライブギヤの回転方向で後側となる部分にV字形の先端部13aを形成し、この先端部13aの頂点13a1はドライブギヤ20の歯先円E付近またはそれよりも多少内側に位置させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングの収容凹部内に回転自在に嵌合支持された内歯のドリブンギヤとこのドリブンギヤに噛合してこれを駆動する外歯のドライブギヤよりなる内接歯車式のオイルポンプ、特にドライブギヤの歯部が全周の多数箇所においてドリブンギヤの歯部と線接触してこの両ギヤの間に三日月形の仕切板(クレセント)を設けること不要とした内接歯車式のオイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のオイルポンプとしては、外歯のドライブギヤとこれに噛合されて駆動される内歯のドリブンギヤをハウジングの収容凹部内に設け、この両ギヤの間に円周方向に沿って移動しながら容積が増減する多数の作動室を形成し、この多数の作動室の容積が増大する範囲となる収容凹部の底面に円弧状の吸入ポートを開口し、容積が減少する範囲となる収容凹部の底面に円弧状の吐出ポートを開口したものがある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のオイルポンプの吐出ポートは、ドライブギヤの回転方向で後側となる端縁を円周方向に対しほゞ直角に切断して、容積が減少し始めた作動室R内の作動油は、この端縁において先ず最初に吐出ポートに流入されるようになっている。
【0003】
また、これとほゞ同様な目的に使用されるオイルポンプとしては、略楕円形の内面を有するカムリング内に、多数のベーンを半径方向に出入り可能としたロータを設けて回転駆動し、カムリングの内面とロータの間に回転に応じて容積が増減する多数の作動室を形成し、この多数の作動室の容積が増大する範囲となるハウジングに吸入ポートを開口し、容積が減少する範囲には吐出ポートを開口したものがある(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2のオイルポンプの吐出ポートには、ロータの回転方向で後側となる後端部に、回転方向後向きに進むにつれて開口面積が次第に小さくなる細いひげ溝を突出して設け、これにより作動室から吐出ポートに流入する作動流体の圧力が急激に変化しないようにして、振動や騒音の発生を防止している。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−126058号公報(図2、図5、図7、図9)。
【0005】
【特許文献2】
実公昭55−40387号公報(第3図)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特許文献1の技術の吐出ポートの端部付近の構造を図4に拡大して示す。すなわち図4に示すように、ドライブギヤの回転方向で後側となる吐出ポートの端縁付近では、ハウジング1の収容凹部2内に嵌合支持されたドリブンギヤ4とドライブギヤ3は歯先付近で互いに当接し、吐出ポート5の後縁5aはドライブギヤ3の歯先円の円周方向に対しほゞ直角に切断され、また両ギヤ3,4の側面とハウジング1の間の隙間および両側がハウジング1により閉じられた作動室R1を通して吐出ポート5から吸入ポート(図1の符号13参照)に作動油が漏洩することを減少させるために、この両ポート間の距離は作動室R1の円周方向長さよりも相当大きくしている。このように吐出ポート5と吸入ポートの間の距離を作動室R1の円周方向長さよりも相当大きくしているために、容積が減少し始めた作動室R1内で作動油が過度に圧縮されるので、トルクの脈動による振動や騒音やが発生するという問題がある。
【0007】
また作動室R1内と吐出ポート5内とでは作動油の圧力が異なっているが、両ギヤ3,4の回転によりこの作動室R1が移動して吐出ポート5に連通されれば、作動室R1と吐出ポート5内の作動油圧は同一となる。特許文献1の技術では吐出ポート5の後縁5aは作動室R1の移動方向とほゞ直角な直線状であるので、作動室R1の先端が後縁5aに達して吐出ポート5への連通が開始された時点から、作動室R1の半径方向幅が最大となる部分が後縁5aに達するまでのドライブギヤ3の回転角度は小さい。従って作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積は、ドライブギヤ3の回転角度に対し図3の一点鎖線Bに示すように急激に増大するので作動室R1内の作動油圧は急激に変化し、このためこの開口部付近にキャビテーションによるエロージョン(以下単にキャビテーションエロージョンという)が発生してその付近のハウジング1の内面に損傷を与えるという問題がある。
【0008】
このような問題を解決する手段として、図5で示すように、特許文献2のベーンポンプで開示されているのと同じような細いひげ溝6を吐出ポート5の後縁5aに設けることが考えられる。このようなひげ溝6を設ければ、後縁5aから後向きに突出するひげ溝6の後先端に作動室R1の先端部が達した時点で吐出ポート5への連通が開始されるのでこの連通開始時点が早くなり、また作動室R1の半径方向幅が最大となる部分が後縁5aに達するまでのドライブギヤ3の回転角度は大きくなる。しかしながら細いひげ溝6では、連通開始時における開口面積の増大率が小さいので、連通開始時点からのドライブギヤ3の回転角度に対する作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の変化特性は図3の破線Cに示すように、中間時期における作動室R1内の作動油圧の変化が大きくなる。従って、前述した振動や騒音の問題およびキャビテーションエロージョンの問題は充分には解決されない。
【0009】
これに対し図6に示すように、吐出ポート5の後縁5aより後側に、幅が吐出ポート5とほゞ同じで略四角形の浅底部7を延長して設けることが考えられる。このようにすれば、浅底部7の後縁に作動室R1の先端部が達した時点で吐出ポート5への連通が開始されるのでこのこの連通開始時点が早くなり、また作動室R1の半径方向幅が最大となる部分が吐出ポート5の後縁5aに達するまでのドライブギヤ3の回転角度は大きくなる。従って作動室R1内の作動油の過度の圧縮による振動や騒音の問題は解決される。このような略四角形の浅底部7を設けたものでは、作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積は、浅底部7の深さを吐出ポート5より浅くした分だけ減少するが、本質的には最初に述べた特許文献1のものとあまり変わらず、ドライブギヤ3の回転角度に対する作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積は図3の二点鎖線Dに示すように増大し、従って前述したキャビテーションエロージョンの問題は充分には解決されない。また浅底部7を設けた分だけ吐出ポート5と吸入ポートの間の距離が減少するので、ハウジング1と両ギヤ3,4の間の隙間および作動室R1を通しての作動油の漏洩が増大するという問題が生じる。なお、図5および図6に示す技術は比較例として示すもので公知技術ではなく、またそのような構造を記載した文献は見当たらない。
【0010】
本発明は、吐出ポートの後部の形状にさらに工夫を加えることにより、このような問題を解決することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるオイルポンプは、円形の収容凹部が形成されたハウジングと、収容凹部に外周が回転自在に嵌合支持された内歯のドリブンギヤと、このドリブンギヤ内に偏心して支持されドリブンギヤに噛合してこれを駆動するとともに全周の多数箇所においてドリブンギヤの歯部と線接触してドリブンギヤとの間に円周方向に沿って移動しながら容積が増減する多数の作動室を形成する外歯のドライブギヤと、作動室の容積が増大する範囲となる収容凹部の底面に開口されて同作動室に連通される吸入ポートと、作動室の容積が減少する範囲となる収容凹部の底面に開口されて同作動室に連通される吐出ポートを備えてなるオイルポンプにおいて、吐出ポートにはドライブギヤの回転方向で後側となる部分にV字形の先端部を形成し、この先端部の頂点はドライブギヤの歯先円付近またはそれよりも多少内側に位置させたことを特徴とするものである。
【0012】
前項に記載のオイルポンプは、V字形の先端部の深さを吐出ポートの残りの部分よりも浅く形成することが好ましい。
【0013】
【発明の作用および効果】
本発明によれば、吐出ポートにはドライブギヤの回転方向で後側となる部分にV字形の先端部を形成し、しかもこの先端部の頂点はドライブギヤの歯先円付近またはそれよりも多少内側に位置させたので、両側がハウジングにより閉じられて容積が減少し始めた作動室は、先ずその先端部が吐出ポートの先端部の頂点に達して吐出ポートへの連通が開始され、またV字形の先端部の各辺はギヤの歯部の輪郭に対し交差したものとなる。これにより作動室と吐出ポートの連通開始時点が早くなり、また作動室と吐出ポートの間の開口面積は、図3の実線Aに示すように、ドライブギヤの回転角度に応じてほゞ一様に近い状態で増大されるものとなる。従って容積が減少し始めた作動室内で作動油が過度に圧縮されることがなくなるので、トルクの脈動による振動や騒音が発生することはなくなり、また作動室内の作動油圧が急激に変化することもなくなるので、作動室と吐出ポートの間の開口部付近にキャビテーションエロージョンが発生してその付近のハウジング1の内面に損傷を与えることもなくなる。
【0014】
V字形の先端部の深さを吐出ポートの残りの部分よりも浅く形成したオイルポンプによれば、この先端部の深さを変えることにより吐出ポートの間の開口面積は変化する。従って作動室と吐出ポートの間の開口面積を調整することにより、ドライブギヤの回転角度に対する作動室と吐出ポートの間の開口面積の変化特性が最適なものとなるように選定することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図1および図2図に示す実施の形態により、本発明によるオイルポンプの説明をする。この実施の形態は図1に示すように、主として、外歯のドライブギヤ20と、これと噛合する内歯のドリブンギヤ21と、この両ギヤ20,21を回転自在に収容するハウジング10により形成されている。
【0016】
主として図1に示すように、ハウジング10には両ギヤ20,21を回転自在に収納する円形で浅い一定の深さの収容凹部11が形成されている。内歯のドリブンギヤ21は外周面が収容凹部11の内周面に回転自在に嵌合支持され、これと偏心して配置されてドリブンギヤ21と噛合する外歯のドライブギヤ20は、ハウジング10を貫通する駆動軸22により支持され、中心穴20aから突出する1対のキー20bが駆動軸22のキー溝22aに係合されて回転駆動されるようになっている。両ギヤ20,21の両側面は、収容凹部11の底面およびハウジング10の一部であって収容凹部11を覆うカバー(図示省略)の内面に、作動油が実質的に洩れない程度の小さい隙間をおいて摺動回転自在に当接されている。
【0017】
互いに噛合する両ギヤ20,21はトロコイド歯形(またはデュオセントリック歯形)の歯部を有しており、ドライブギヤ20の歯数(図示の例では10枚)はドリブンギヤ21の歯数(同じく11枚)よりも1枚だけ少なくなっている。
この両ギヤ20,21の歯部は全周の多数箇所において歯すじ方向に沿って互いに線接触され、これにより両ギヤ20,21とハウジング10の内面の間の空間は、互いに噛合する各歯によりドライブギヤ20の外周に沿った多数の作動室Rに仕切られ、各作動室Rは両ギヤ20,21の回転とともに移動しながら容積が増減される。そして、両ギヤ20,21が噛合してドライブギヤ20によるドリブンギヤ21の駆動がなされる位置(図1において下部位置)から両ギヤ20,21の回転方向(図1では矢印で示す時計回転方向)で180度にわたる範囲には回転に伴い作動室Rの容積が次第に増大する吸入領域が形成され、またこの駆動がなされる位置から回転方向と逆向きに180度にわたる範囲には回転に伴い作動室Rの容積が次第に減少する吐出領域が形成されている。
【0018】
ハウジング10の収容凹部11の内底面には、主として図1に示すように、吸入領域と対応する相当な範囲にわたり円弧状の吸入ポート12が形成され、この吸入ポート12の内側縁と外側縁はそれぞれ各ギヤ20,21の歯底円と一致している。この吸入ポート12には、リザーバからの作動油を導入する吸入通路(何れも図示省略)が連通されている。ドライブギヤ20の回転方向で前側となる一部には、浅底部12aが形成されている。
【0019】
またハウジング10の収容凹部11の内底面には、主として図1に示すように、吐出領域と対応する相当な範囲にわたり円弧状の吐出ポート13が形成され、この吐出ポート13の内側縁と外側縁はそれぞれ各ギヤ20,21の歯底円と一致している。この吸入ポート12には、作動油を供給先に供給する吐出通路(何れも図示省略)が連通されている。吐出ポート13には、ドライブギヤ20の回転方向で後側となる部分にV字形の先端部13aが形成され、この先端部13aの後向きに突出する頂点13a1はドライブギヤ20の歯先円E付近またはそれよりも多少内側に位置されている。このV字形の先端部13aは、ハウジング10が粗材の状態で吐出ポート13とともに鋳造により形成されており、先端部13aの深さは吐出ポート13の残りの部分よりも浅く形成されている。吐出ポート13の先端部13aを除く残りの部分の後縁13bの位置は、図5および図6に示した比較例の吐出ポート5の後縁5aの位置とほゞ同じである。
【0020】
駆動軸22によりドライブギヤ20を、図1の矢印に示すように反時計回転方向に回転すれば、ドリブンギヤ21も同方向に回転され、作動室Rも同方向に移動される。これによりリザーバ内の作動油は吸入通路を通り吸入ポート12から吸入領域にある作動室R内に吸入され、吐出領域にある作動室Rから吐出ポート13内に吐出され、吐出通路を通って供給先に供給される。この際、先ず図1に示すように、ハウジング10により両側が閉じられた作動室R1は、反時計回転方向の移動により容積が減少するが、その先端部は早い時点で吐出ポート13の後部のV字形の先端部13aの頂点13a1に達して吐出ポート13に対する作動室R1の連通が開始され、これを過ぎれば作動室R1から吐出ポート13への作動油の流入がなされる(図2参照)。連通開始以後における作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の増加の程度は、後述するように図5で示すひげ溝6の場合に比して大きいので、図5に示す構造では解決されなかった作動室R1内の作動油の過度の圧縮による振動や騒音の問題は解消される。
【0021】
図2に二点鎖線13a2で示すように、V字形の先端部13aの頂点13a1を歯先円Eよりも外側に離れた位置にすれば、V字形の先端部13aの一方の辺はドリブンギヤ21の歯部の傾斜部分に対し平行に近づき、ドリブンギヤ21の歯部が先端部13aの一方の辺を通過する際のドライブギヤ20の回転角度に対する作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の増加の程度が急に増大する。
逆に、V字形の先端部13aの頂点13a1を歯先円Eよりも内側に離れた位置にした場合も、V字形の先端部13aの他方の辺がドライブギヤ20の歯部の傾斜部分に対し平行に近づき、ドリブンギヤ21の歯部が先端部13aの一方の辺を通過する際のドライブギヤ20の回転角度に対する作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の増加の程度が急に増大する。何れの場合も、作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の増大が急激になるので、開口部付近にキャビテーションエロージョンが発生しやすくなる。
【0022】
しかしながら上述した実施の形態のように、吐出ポート13のV字形の先端部13aの頂点13a1をドライブギヤ20の歯先円E付近またはそれよりも多少内側に位置させれば、V字形の先端部13aの各辺は何れも両ギヤ20,21の歯部の輪郭と交差するものとなり、作動の途中でドライブギヤ20の回転角度に対する作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の増加の程度が急に増大することはなくなるので、作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積は、図3の実線Aに示すように、ドライブギヤ20の回転角度に応じてほゞ一様に近い状態で増大されるものとなる。従って作動室内の作動油圧が急激に変化することはなくなるので、作動室と吐出ポートの間の開口部付近にキャビテーションエロージョンが発生してその付近のハウジング1の内面に損傷を与えることもなくなる。なお、頂点13a1をドライブギヤ20の歯先円E付近だけでなくそれよりも多少内側に位置させるものとしたのは、この先端部13aを設ける付近では、ドリブンギヤ21の歯先円がドライブギヤ20の歯先円Eより多少内側に位置していることを考慮したためである。またこの場合の、連通開始時における作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の増加の程度は、図5に示すひげ溝を設けた場合(図3の破線C参照)よりも大きくなる。
【0023】
なお、この実施の形態ではV字形の先端部13aを設けた分だけ吐出ポート13と吸入ポート12の間の距離が減少するので、両ギヤ20,21の側面とハウジング10の間の隙間および作動室R1を通しての作動油の漏洩は増大する。しかし先端部13aはV字形で、図6に示す略四角形の浅底部7よりは面積が小さいので、作動油の漏洩も図6に示すものよりは小さくなる。
【0024】
上述した実施の形態では、V字形の先端部13aの深さを吐出ポート13の残りの部分よりも浅く形成しており、このようにすればこの先端部13aの深さを変えることにより吐出ポート13の間の開口面積を変化させて作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積を調整することにより、ドライブギヤ20の回転角度に対する作動室R1と吐出ポート13の間の開口面積の変化特性が最適なものとなるように選定することができる。しかしながら本発明はこれに限られるものではなく、V字形の先端部13aの深さを吐出ポート13の残りの部分と同じとして実施してもよく、そのようにしても実用上大差のない効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオイルポンプの一実施形態を示す正面図である。
【図2】図1に示す実施の形態の、各ギヤの位置が多少進んだ状態を示す部分正面図である。
【図3】図1に示す実施形態、従来技術および比較例の、連通開始からのドライブギヤの回転角度に対する作動室と吐出ポートの間の開口面積の変化特性を示す図である。
【図4】従来のオイルポンプの図2に相当する部分正面図である。
【図5】第1の比較例の構造を示す図2に相当する部分正面図である。
【図6】第2の比較例の構造を示す図2に相当する部分正面図である。
【符号の説明】
10…ハウジング、11…収容凹部、12…吸入ポート、13…吐出ポート、13a…先端部、13a1…頂点、20…ドライブギヤ、21…ドリブンギヤ、E…歯先円、R…作動室。

Claims (2)

  1. 円形の収容凹部が形成されたハウジングと、前記収容凹部に外周が回転自在に嵌合支持された内歯のドリブンギヤと、このドリブンギヤ内に偏心して支持され前記ドリブンギヤに噛合してこれを駆動するとともに全周の多数箇所において前記ドリブンギヤの歯部と線接触して前記ドリブンギヤとの間に円周方向に沿って移動しながら容積が増減する多数の作動室を形成する外歯のドライブギヤと、前記作動室の容積が増大する範囲となる前記収容凹部の底面に開口されて同作動室に連通される吸入ポートと、前記作動室の容積が減少する範囲となる前記収容凹部の底面に開口されて同作動室に連通される吐出ポートを備えてなるオイルポンプにおいて、前記吐出ポートには前記ドライブギヤの回転方向で後側となる部分にV字形の先端部を形成し、この先端部の頂点は前記ドライブギヤの歯先円付近またはそれよりも多少内側に位置させたことを特徴とするオイルポンプ。
  2. 請求項1に記載のオイルポンプにおいて、前記V字形の先端部の深さを吐出ポートの残りの部分よりも浅く形成したことを特徴とするオイルポンプ。
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