JPS6244150Y2 - - Google Patents

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JPS6244150Y2
JPS6244150Y2 JP1983003485U JP348583U JPS6244150Y2 JP S6244150 Y2 JPS6244150 Y2 JP S6244150Y2 JP 1983003485 U JP1983003485 U JP 1983003485U JP 348583 U JP348583 U JP 348583U JP S6244150 Y2 JPS6244150 Y2 JP S6244150Y2
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JP
Japan
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inner gear
crankshaft
flat surface
oil pump
edge
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JP1983003485U
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JPS59107987U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エンジンのクランクシヤフトの回転
で駆動されるオイルポンプに関する。
従来の技術 従来より、エンジンの各潤滑部にオイルを供給
するオイルポンプとして、クランクシヤフトの端
部に嵌合されるインナーギヤと、該インナーギヤ
に噛み合うアウターギヤとを備えた所謂クレセン
ト型のものは公知である。かかるオイルポンプに
おいて、クランクシヤフトとインナーギヤとの嵌
合部には一般に円弧面と平坦面とが形成されてい
る。
これに対し、実開昭54−174743号公報に開示さ
れている如く、インナーギヤの1つの歯の歯元と
該インナーギヤの中心とを結ぶ線上にクランクシ
ヤフトの前記駆動側の縁部が位置するようにする
という提案はある。
考案が解決しようとする問題点 上記提案は、クランクシヤフトの前記駆動側の
縁部に対応するインナーギヤの縁部が弱くなり易
いからこの縁部を強度の高い厚肉部に位置させよ
うとするものであるが、本考案は上記インナーギ
ヤの縁部が弱くなり易い、つまり、この縁部から
亀裂がはいり易いという問題をその原因となる応
力集中の緩和という点から解決しようとするもの
である。
すなわち、クランクシヤフトとインナーギヤと
の嵌合部には、エンジンの爆発荷重を受けて上下
に変位するクランクシヤフトの変位動によるオイ
ルポンプの損傷を防ぐために若干の遊びがあるこ
とから、クランクシヤフトは必ずしもその平坦面
の全体がインナーギヤの平坦面全体に当接して駆
動力をインナーギヤに伝えるわけではなく、クラ
ンクシヤフトの角部がインナーギヤの前記縁部に
強く当たつたり、あるいはインナーギヤの縁部よ
り若干平坦面中央部側へずれた位置に当たること
がある。また、上記嵌合部の円弧面はその中心が
クランクシヤフトの回転中心と一致しているため
オイルポンプを駆動する力は円弧面には加わら
ず、クランクシヤフトの平坦面の駆動側の縁部に
集中し、その応力はインナーギヤの対応する縁部
に集中する。
また、上記のようにクランクシヤフトの角部が
ずれて当たる場合でも、インナーギヤは嵌合部に
若干の遊びが設けられていることから、この嵌合
部における平坦面の駆動側縁部を支点とする力を
受け、結果的に該縁部に応力が集中し、亀裂によ
る破損を招くことになる。
そして、特に過給機を取り付けたエンジンのよ
うに潤滑能力が従来のエンジン以上に要求される
ものでは、オイルポンプの容量アツプ等により該
オイルポンプの駆動に対する負荷が増大しクラン
クシヤフト角部のインナーギヤへの当接力がより
一層強くなつてインナーギヤの縁部からの亀裂の
発生という問題が顕著になる不具合があり、さら
に、インナーギヤの歯部もアウターギヤに回転を
伝えるため大きな力を受け、単に応力集中の問題
だけでなく、剛性にも配慮しなければならないと
いう問題がある。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記問題点を解決する手段として、
エンジンのクランクシヤフトに嵌合されたインナ
ーギヤと、該インナーギヤに噛み合うアウターギ
ヤと、上記両ギヤを内部に配設するケーシング
と、上記両ギヤ間にそれぞれ形成される吸入室お
よび吐出室とを備えたエンジンのオイルポンプに
おいて、クランクシヤフトとインナーギヤとの嵌
合部はすきまばめとされ少なくとも1箇所の平坦
面とクランクシヤフトの回転中心を中心とする円
弧面とで構成され、インナーギヤは平坦面の駆動
側の縁部で、かつ上記円弧面を延長した円内に、
該縁部への応力集中を緩和するぬすみ部が形成さ
れていることを特徴とするエンジンのオイルポン
プを提供するものである。
作 用 上記エンジンのオイルポンプにおいては、クラ
ンクシヤフトの平坦面の駆動側の縁部、つまりは
角部はインナーギヤの対応する縁部のぬすみ部に
対応してこのインナーギヤには直接当たらない。
そして、クランクシヤフトは上記ぬすみ部のない
平坦側においてインナーギヤに駆動力を与える
が、上記ぬすみ部によつてインナーギヤの駆動側
の縁部に対する応力集中が防止される。
そうして、上記ぬすみ部はインナーギヤにおけ
るクランクシヤフトの回転中心を中心とする円弧
面を延長した円内にあるから、インナーギヤは上
記ぬすみ部の形式によつてその嵌合部と歯部との
間の肉厚が局部的に薄くなるということはなく、
剛性の低下は生じない。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図に示すエンジンのオイルポ
ンプ1において、2はクランクシヤフト3の軸端
部に嵌合されたインナーギヤで、外周に歯が形成
されている。4は内周に歯が形成され、かつイン
ナーギヤ2の外径よりも大きい内径を有するアウ
ターギヤで、インナーギヤ2に噛み合わされてい
る。
上記インナーギヤ2とアウターギヤ4とは、ク
ランクケース(図示省略)に付設されたハウジン
グ5に収納され、かつ、インナーギヤ2とアウタ
ーギヤ4との間にはハウジング5と一体に形成さ
れた三日月形のクレセント6が介装されている。
7は前記ハウジング5に結合したカバーであり、
該ハウジング5とカバー7とでケーシング8が構
成されている。
そして、上記インナーギヤ2は第1図に矢符A
で示すように左回転するものであり、インナーギ
ヤ2とアウターギヤ4との噛合部を介して一方
(左方)が吸入室9に、他方(右方)が吐出室1
0に分離形成されている。吸入室9には吸入通路
11が開口し、吐出室10に吐出通路12が開口
し、吐出通路11はオイルパン(図示省略)に、
吐出通路12はエンジンの各潤滑部に通じてい
る。
しかして、インナーギヤ2とクランクシヤフト
3との嵌合部は、すきまばめとされており、同嵌
合部において、インナーギヤ2の内周面にはクラ
ンクシヤフト3の回転中心を中心とする相対する
円弧面13,13と両円弧面13,13を結ぶ平
坦面14,14が形成され、クランクシヤフト3
の軸端部には前記円弧面13および平坦面14に
対応する円弧面15および平坦面16がそれぞれ
形成されている。
そして、インナーギヤ2の平坦面14におい
て、クランクシヤフト3によつて駆動力を受ける
駆動側の縁部にはぬすみ部17が形成されてい
る。すなわち、ぬすみ部17は第3図にも拡大し
て示す如く、円弧面13と平坦面14との交点部
において矢符Aで示す回転方向側が窪んだ軸方向
へ延びる凹溝を設けてなるもので、ぬすみ部17
の先端部17a、換言すれば凹溝の底部には丸み
が付されている。そして、上記インナーギヤ2
は、ぬすみ部17の一側面17bを円弧面13と
同じ曲率で該円弧面13に連続せしめてぬすみ部
17が平坦面14側に、つまり、円弧面13を延
長した円内に位置するようにすることにより、イ
ンナーギヤ2の嵌合部と歯部との間に薄肉部がで
きないようにしている。また、本例の場合、ぬす
み部17の平坦面14側の縁部17cにも丸みが
付されている。
上記構造において、クランクシヤフト3の回転
に伴つてインナーギヤ2が矢符a方向に回転する
と、それに従動してアウターギヤ4が回転し、オ
イルはオイルパンから吸入通路11、吸入室9、
クレセント6と各ギヤ2,4との隙間、吐出室1
0および吐出通路12を経てエンジンの各潤滑部
へ送られる。しかして、インナーギヤ2とクラン
クシヤフト3との嵌合部において、クランクシヤ
フト3の角部18はインナーギヤ2に直接当たら
ないため、該角部18によるインナーギヤ2の損
傷は生じない。
また、クランクシヤフト3はその平坦面16の
駆動側の端部をインナーギヤ2のぬすみ部17の
縁部17cに当接して駆動力をインナーギヤ2に
伝えることになるが、該縁部17cに丸みが付さ
れているためクランクシヤフト3に亀裂がはいる
こともない。また、クランクシヤフト3によつて
該縁部17cに加わる荷重は周囲に分散され、特
に、ぬすみ部17の先端部17aに丸みを付して
いるため、該ぬすみ部17への応力集中が抑制さ
れ、インナーギヤ2の破損も生じにくい。
さらに、インナーギヤ2は、上記ぬすみ部17
の形成によつても薄肉部はできないから、剛性が
低下することもない。
なお、上記ぬすみ部17は、例えば、円弧面1
3と平坦面14とを有する嵌合孔を形成した後、
該円弧面13と平坦面14との交点部に機械加工
を施すことにより簡単に形成することができる。
考案の効果 従つて、本考案によれば、エンジンのクランク
シヤフトに嵌合されたインナーギヤと、該インナ
ーギヤに噛み合うアウターギヤと、上記両ギヤを
内部に配設するケーシングと、上記両ギヤ間にそ
れぞれ形成される吸入室および吐出室とを備えた
エンジンのオイルポンプにおいて、クランクシヤ
フトとインナーギヤとの嵌合部はすきまばめとさ
れ少なくとも1箇所の平坦面とクランクシヤフト
の回転中心を中心とする円弧面とで構成され、イ
ンナーギヤは平坦面の駆動側の縁部で、かつ上記
円弧面を延長した円内に、該縁部への応力集中を
緩和するぬすみ部が形成されているから、嵌合部
の遊びによつてクランクシヤフト平坦面の駆動側
縁部に集中的に加わるオイルポンプ駆動力による
インナーギヤの損傷や、インナーギヤの対応する
縁部への応力集中が根本的に抑制されると共に、
インナーギヤのぬすみ部と歯部との間の肉厚が局
部的に薄くなることによる剛性の低下が防止さ
れ、極めて簡単な構造でもつてインナーギヤの耐
久性の向上が図れるという優れた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を例示し、第1図はオ
イルポンプをカバーがない状態で示す正面図、第
2図はオイルポンプの縦断面図、第3図は第1図
の一部を拡大してインナーギヤ側を断面で示す拡
大図である。 1……オイルポンプ、2……インナーギヤ、3
……クランクシヤフト、4……アウターギヤ、5
……ハウジング、6……クレセント、9……吸入
室、10……吐出室、13……インナーギヤ側円
弧面、14……インナーギヤ側平坦面、15……
クランクシヤフト側円弧面、16……クランクシ
ヤフト側平坦面、17……ぬすみ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのクランクシヤフトに嵌合されたイン
    ナーギヤと、該インナーギヤに噛み合うアウター
    ギヤと、上記両ギヤを内部に配設するケーシング
    と、上記両ギヤ間にそれぞれ形成される吸入室お
    よび吐出室とを備えたエンジンのオイルポンプに
    おいて、クランクシヤフトとインナーギヤとの嵌
    合部はすきまばめとされ且つ少なくとも1箇所の
    平坦面とクランクシヤフトの回転中心を中心とす
    る円弧面とで構成され、インナーギヤは平坦面の
    駆動側の縁部で、かつ上記円弧面を延長した円内
    に、該縁部への応力集中を緩和するぬすみ部が形
    成されていることを特徴とするエンジンのオイル
    ポンプ。
JP348583U 1983-01-13 1983-01-13 エンジンのオイルポンプ Granted JPS59107987U (ja)

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JP348583U JPS59107987U (ja) 1983-01-13 1983-01-13 エンジンのオイルポンプ

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JP348583U JPS59107987U (ja) 1983-01-13 1983-01-13 エンジンのオイルポンプ

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JPS59107987U JPS59107987U (ja) 1984-07-20
JPS6244150Y2 true JPS6244150Y2 (ja) 1987-11-19

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JP348583U Granted JPS59107987U (ja) 1983-01-13 1983-01-13 エンジンのオイルポンプ

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JPS59107987U (ja) 1984-07-20

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