JPH0643446Y2 - エンジンのオイルポンプ構造 - Google Patents

エンジンのオイルポンプ構造

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JPH0643446Y2
JPH0643446Y2 JP10044089U JP10044089U JPH0643446Y2 JP H0643446 Y2 JPH0643446 Y2 JP H0643446Y2 JP 10044089 U JP10044089 U JP 10044089U JP 10044089 U JP10044089 U JP 10044089U JP H0643446 Y2 JPH0643446 Y2 JP H0643446Y2
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JP
Japan
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gear
idle
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shaft
idle gear
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JP10044089U
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久仁男 野田
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はエンジン内に潤滑油を送るオイルポンプに係
り、特に高剛性で高トルクの伝達を可能にするエンジン
のオイルポンプ構造に関する。
[従来の技術] エンジンのオイルポンプとしては、クランクシャフトギ
ヤとカムシャフトギヤとの間に介設されるアイドルギヤ
によりロータを回転し、そのポンプ作用により潤滑油を
吸入排出するオイルポンプが一般に採用されている。
第5図乃至第7図はその一例を示すものである。
エンジンのボディ3の前面3a(例えばシリンダブロック
の前面)にはアイドルシャフト20がボルト21により固定
される。図略のクランクシャフトギヤに噛合するアイド
ルギヤ22はベアリングブッシュ23を介しアイドルシャフ
ト20に枢支される。アイドルギヤ22の凹設部にはアウタ
ロータ5が嵌着される。アウタロータ5にはインナロー
タ6が噛合する(第7図)。
アウタロータ5およびインナロータ6はアイドルシャフ
ト20の側面に当接するスペーサ24とアイドルギヤ22の側
面に当接するプレート25とにより挟持され、スラストワ
ッシャ26の厚み調整により回転可能にスラスト支持され
る。
センタボルト27はアイドルシャフト20に螺着され、その
段部によりスペーサ24をアイドルシャフト20に固定する
と共に、インナロータ6を回転可能に支持する。またそ
の頭部28はプレート25の外側面に接触し、突出して配設
される。
以上の構造により、アイドルギヤ22の回転によりアウタ
ロータ5に噛合するインナロータ6がボルト27を中心に
回転し、両者間に形成される吸込室および圧縮室に連通
する吸込口29および吐出口30(第6図)により潤滑油の
吸入,吐出が行われることになる。
以上の構造のオイルポンプにおいて、第5図に示すa寸
法(ホディ3の前面3aからボルト27の頭部28までの距
離)はアイドルシャフト20,スペーサ24,アウタロータ5
およびプレート25のそれぞれの厚み寸法にボルト27の頭
部28の高さを加算したものでかなり大きな寸法となる。
従ってオイルポンプは大型のものとなり、エンジンの全
長も長くなる問題点が生ずる。
この問題点を解決する従来技術の1つとして実開昭63-2
810号公報に開示するものが上げられる。その技術内容
としては、エンジンハウジング内にカバ体で閉塞された
凹設部を設け、該凹設部内にアウタロータおよびインナ
ロータを収納する。被駆動ギヤ(アイドルギヤに相当す
るもの)に係合ピンを介して連結する駆動シャフトは前
記インナロータを支持すると共に、係合ピンによりイン
ナロータに連結する。本技術に係るオイルポンプの場合
には、前記被駆動ギヤおよびこれを支持する駆動シャフ
トの先端部のみがエンジンハウジングの前面から出っ張
るためエンジンの全長は長くならず前記の問題点は解決
される。
[考案が解決しようとする課題] 一般に前記被駆動ギヤはクランクシャフトギヤとカムシ
ャフトギヤとの間に介設され、かつ各ギヤ類は騒音低減
と高トルク伝達のためはすば歯車が採用される。そのた
め被駆動ギヤの噛合面にはスラスト方向の力が作用し、
結果として前記被駆動ギヤには偶力が作用することにな
る。その偶力は駆動シャフトに曲げモーメントとして作
用し、前記駆動シャフトを屈曲させるように作用する。
従って実開昭63-2810号公報に開示するオイルポンプの
場合にはオイルポンプの駆動には支障がないとしても、
大きなトルクを伝達するアイドルギヤとしては支持剛性
が不足する問題点が生ずる。またこのオイルポンプでは
ロータ類がエンジンハウジング内に収納されるため、そ
の分だけボディの全長を長くする必要がありボディが大
型となる。更にターボ過給等の追加によりポンプの吐出
量を増加する必要が生じた場合にはエンジンハウジング
のような大型部品の前記凹設部等を加工しなければなら
ず、ポンプ容量の変更が容易に、かつ安価にできない問
題点が生ずる。
本考案は以上の問題点を解決するもので、十分な支持剛
性を有し、高トルク伝達ができると共に、ポンプ容量変
更等の設計変更に対しても容易に、かつ安価に対応で
き、更にエンジンのボディ前面からの出っ張り量も少な
く、エンジンの全長が長くならないエンジンのオイルポ
ンプ構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は以上の目的を達成するために、エンジンのボデ
ィ側に固定され、互いに噛合するアウタおよびインナロ
ータを凹設部内に収納するアイドルシャフトと、クラン
クシャフトギヤに連結するギヤであってアイドルシャフ
トの前記凹設部の開口部を閉塞して前記アイドルシャフ
トに枢支され、前記ロータのいずれか1つを固定するア
イドルギヤと、該アイドルギヤをスラスト支持すべく前
記ボディ側に固定されるカバ部材とを備えてなるエンジ
ンのオイルポンプ構造を構成するものである。
[作用] アイドルギヤはエンジン側に固定するアイドルシャフト
とカバ部材との間で挟持されてスラスト支持されるため
前記した偶力に対し高い支持剛性を有する。従って高ト
ルク伝達が可能となる。一方、本考案のオイルポンプの
アウタおよびインナロータはアイドルシャフトの凹設部
内に収納され、アイドルギヤにより前記凹設部の開口部
を閉塞しアウタおよびインナロータをスラスト支持する
構造のため、エンジンのボディ前面からの出っ張り量は
比較的小さい。従ってエンジンの全長は長くならない。
更にポンプ容量変更時には主にアイドルシャフトの前記
凹設部を加工すればよく、容易に、かつ安価に対応する
ことが出来る。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図に示す如く、アイドルシャフト1はフランジ1aを
有する円筒体1bからなり、円筒体1bの内部には開口部を
有する凹設部2が形成される。アイドルシャフト1はフ
ランジ1aをエンジンのボディ3の前面3aに当接し、ボル
ト4により固定される。凹設部2内には互いに噛合する
アウタロータ5とインナロータ6が収納される。なおア
ウタロータ5およびインナロータ6は凹設部2の底面側
に接触するスペーサ31の厚み調整により凹設部2の開口
面より微少量だけ出っ張った状態で収納される。
アイドルギヤ7は外歯7aと凹孔7bとを有するものからな
り、凹孔7bにベアリングブッシュ8を介して円筒部1bを
挿入させてアイドルシャフト1に枢支される。アイドル
ギヤ7は凹孔7bの底面をアウタロータ5およびインナロ
ータ6に当接しこれ等をスラスト支持する。なおその状
態においてアイドルギヤ7とフランジ1aとの間の間隙内
にはスラストワッシャ9が介入される。アイドルギヤ7
の中心にはセンタシャフト10が螺着され、センタシャフ
ト10はインナロータ6にも螺合し、インナロータ6をア
イドルギヤ7に固定する。またセンタシャフト10の先端
部10aはアイドルシャフト1の中心孔11に挿入され、セ
ンタ支持される。前記カバ部材の1つであるブラケット
12はアイドルギヤ7の外歯7aを被うカバ体からなり、ア
イドルギヤ7のセンタボス7cに螺着されてセンタ支持さ
れると共にボルト13によりボディ3に固定される。ブラ
ケット12の内側面とアイドルギヤ7の一側面との間には
スラストワッシャ14が介設される。従ってアイドルギヤ
7はスラストワッシャ9,14によりスラスト支持されると
共にアイドルシャフト1に枢支されることになる。
第2図に示す如く、アイドルギヤ7は図略のクランクシ
ャフトに固定されるクランクシャフトギヤ15に噛合する
と共に図略のカムシャフトに固定されるカムシャフトギ
ヤ16に噛合する。従ってアイドルギヤ7は前記クランク
シャフトの回転により駆動されると共に、図略のカムシ
ャフトに回転を伝達する。
第3図に示す如く、アイドルギヤ7の外歯7aは騒音低減
と高トルク伝達のためはすば歯から形成される。
以上の構造によりクランクシャフト15が回転するとアイ
ドルギヤ7が回転し、これに固定されるインナロータ6
が回転する。それに伴ってインナロータ6に噛合するア
ウタロータ5が回転し、両者間に形成される吸込室(図
略)に潤滑油が吸込まれ、圧縮室(図略)内で適圧に圧
縮されて吐出される。以上によりエンジンへの潤滑油の
循環供給が行われることになる。
前記した如く、アイドルギヤ7の外歯7aがはすば歯から
形成されるため、前記アイドルギヤ7には偶力が作用す
る。しかしながらアイドルギヤ7はアイドルシャフト1
とブラケット12とによりスラスト支持されるため、大き
な支持剛性を有することになる。従って偶力に十分に対
応でき高トルクの伝達が可能となる。また第5図と第1
図に示すオイルポンプとを比較すると、本実施例の場合
にはアイドルシャフト1の凹設部2内にアウタロータ5
およびインナロータ6が収納され、アイドルギヤ7はそ
の開口部を閉塞する部材として比較的薄肉の内壁7dが形
成されるものからなるため、ボディ3の前面3aからセン
タシャフト10の突出端までの寸法は第5図のa寸法より
も短いものとなる。その分エンジンの全長は短くなる。
また凹設部2はアイドルシャフト1に形成されるため、
ポンプ容量の増加等の設計変更に対してはアイドルシャ
フト1の凹設部2を変更すればよく、実開昭63-2810号
の如き従来技術に比べ容量変更が容易に、かつ安価に行
われる。
第4図は本考案の他の実施例を示すものである。第4図
において第1図と同一符号のものは同一物又は同一機能
を有するものであり、その説明を省略する。
本実施例は第1図に示す実施例と前記カバ部材のみが相
異する。すなわち前記実施例ではブラケット12を用いた
が、本実施例ではブラケット12の代わりにギヤケース17
を採用する。ギヤケース17はボルト18によりボディ3に
固定される。ギヤケース17の内側面はスラストワッシャ
14を介してアイドルギヤ7の一端面に当接しアイドルギ
ヤ7をスラスト支持する。またその中央部に設けた凹部
19をアイドルギヤ7のセンタボス7cに挿着して位置決め
される。
本実施例の場合も前記実施例と同様の効果が上げられる
と共に、既設のギヤケース17を応用できるメリットを上
げることが出来る。
以上の実施例においては、アイドルギヤ7にインナロー
タ6を固定する構造を採用したが、アイドルギヤ7にア
ウタロータ5を固定するような構造にしても構わない。
[考案の効果] 本考案によれば次のような顕著な効果を奏する。
1)アイドルギヤがアイドルシャフトおよびカバ部材に
より挟持されてスラスト支持されるため、歯部に作用す
る偶力に十分に対抗できる支持剛性を有するものとな
る。そのため高いエンジントルクを伝達することが出来
る。
2)アウタロータおよびインナロータはエンジンボディ
に固定される別体のアイドルシャフト内に収納される構
造からなるため、ターボ過給等の追加によるポンプ容量
の変更に対しては主としてアイドルシャフトを追加加工
すればよく、その対応が容易にでき、かつ安価に実施す
ることが出来る。
3)アウタロータおよびインナロータがアイドルシャフ
ト内に収納され、アイドルギヤがそれ等をスラスト支持
する構造から形成されるため、エンジンのボディ前面か
らの出っ張り量が比較的少なく、エンジンの全長が長く
ならない。
4)アイドルギヤをスラスト支持するカバ部材として既
設のギヤケースを応用することができ、その分だけ安価
に実施することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の軸断面図、第2図は実施例
のアイドルギヤとクランクシャフトギヤおよびカムシャ
フトギヤとの連結状態を説明するための平面図、第3図
は実施例のアイドルギヤとブラケットとの連結状態を示
す部分斜視図、第4図は本考案の他の実施例の軸断面
図、第5図は従来のオイルポンプ構造の一例を示す軸断
面図、第6図は第5図のVI矢視平面図、第7図は第5図
のVII-VII線断面図である。 1……アイドルシャフト、2……凹設部、3……ボデ
ィ、3a……前面、4,13,18……ボルト、5……アウタロ
ータ、6……インナロータ、7……アイドルギヤ、8…
…ベアリングブッシュ、9,14……スラストワッシャ、10
……センタシャフト、12……ブラケット、15……クラン
クシャフトギヤ、16……カムシャフトギヤ、17……ギヤ
ケース、19……凹部、29……吸込口、30……吐出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンのボディ側に固定され、互いに噛
    合するアウタおよびインナロータを凹設部内に収納する
    アイドルシャフトと、クランクシャフトギヤに連結する
    ギヤであってアイドルシャフトの前記凹設部の開口部を
    閉塞して前記アイドルシャフトに枢支され、前記ロータ
    のいずれか1つを固定するアイドルギヤと、該アイドル
    ギヤをスラスト支持すべく前記ボディ側に固定されるカ
    バ部材とを備えることを特徴とするエンジンのオイルポ
    ンプ構造。
JP10044089U 1989-08-30 1989-08-30 エンジンのオイルポンプ構造 Expired - Lifetime JPH0643446Y2 (ja)

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JPH0341107U JPH0341107U (ja) 1991-04-19
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