JP2000283063A - スクロール流体機械のオルダムカップリング - Google Patents
スクロール流体機械のオルダムカップリングInfo
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Abstract
ができるスクロール流体機械のオルダムカップリングを
提供すること。 【解決手段】 スクロール流体機械の回転防止機構にお
いて、オルダムリング1は、リング部2及びキー3,
4,5,6を備え、前記リング部2及び前記キー3,
4,5,6の内の少なくとも一方の断面が溝2a,3
a,4a,5a,6aによって形成された部を備えた形
状を有する。
Description
機械の可動スクロールの回転防止機構を構成するオルダ
ムカップリングに関するものである。
ル圧縮機等のスクロール流体機械が用いられている。こ
の種の流体機械は、ケーシング内に配置された一面に渦
巻体を備えた側板からなるスクロール部材の一対を、一
方を他方に対して相対的に旋回運動させることによっ
て、渦巻体間に形成された流体ポケットを渦巻体に沿っ
て中心に向かって移動させることによって流体を圧縮さ
せるものである。ここで、以下の説明において、一対の
スクロール部材の内のケーシング内に固定されたものを
固定スクロール部材と呼び、他方の、固定スクロール部
材に対して自転を阻止された旋回運動を行うものを可動
スクロール部材と呼ぶ。このようなスクロール部材を備
えたスクロール流体機械において、可動スクロール部材
の自転運動を防止するために、回転阻止機構としてオル
ダムカップリングが用いられている。
流体機械のオルダムリングを示す平面図、図8(b)は
図8(a)のオルダムリングを示す正面図、図8(c)
は図8(a)のオルダムリングの側面図である。また、
図9(a)は図8(a)のIXA−IXA線断面図、図9
(b)は図8(a)のIXB−IXB線断面図、図9(c)は
図8(a)のIXC−IXC線断面図であり、図8(a)の平
面図の断面位置に対応する形状で示されている。
うに、オルダムリング70は、リング部71と、リング
部71の一面側に対向して設けられた第1のキー72、
73と、第1のキー72、73と90°角度をずらせ
て、リング部71の外周部側に突出するとともに対向し
て設けられた第2のキー74、75とを有している。
部材に設けられたキー溝に係合され、第2のキー74、
75は、ハウジングを構成するケーシングに設けられた
キー溝に係合される。
うに、リング部71は断面正方形型形状である。また、
第1及び第2のキー72,73,74,75の断面は横
長四角形である。
るスクロール流体機械のオルダムリングを示す平面図、
図10(b)は図10(a)のオルダムリングを示す正
面図、図10(c)は図10(a)のオルダムリングの
側面図である。また、図11(a)は図10(a)のXI
A−XIA線断面図、図11(b)は図10(a)のXIB−X
IB線断面図、図11(c)は図10(a)のXIC−XIC線
断面図であり、図10(a)の平面図の位置に対応して
示されている。
ように、オルダムリング80は、リング部71と、リン
グ部81の一面側に対向して設けられた第1のキー8
2、83と、第1のキー82、83と90°角度をずら
せて、リング部81の外周部側に突出するとともに対向
して設けられた第2のキー84、85とを有している。
部材に設けられたキー溝に係合され、第2のキー84、
85は、ハウジングを構成するケーシングに設けられた
キー溝に係合される。
ように、リング部81は断面角型形状である。また、第
1及び第2のキー82,83,84、85の断面は横長
四角形である。
術におけるオルダムカップリングのオルダムリングで
は、軽量化が図られていないため、スクロール流体機械
の高速運転時にその慣性力による振動が大きくなるとい
う問題がある。その問題を解決するために、慣性力を相
殺するには、複雑な構造になるという欠点を有する。
グのオルダムリングでは、軽量化するためにリング部あ
るいはキー部の肉厚を薄くしようとすると強度が低下す
る問題がある。
下させることなく軽量化を図ることができるスクロール
流体機械のオルダムカップリングを提供することにあ
る。
渦巻体を夫々備え、前記渦巻体同士を噛み合せて対向さ
せた可動スクロール部材及び固定スクロール部材と、前
記可動スクロールの自転を阻止する回転防止機構を備
え、前記可動スクロールを前記固定スクロール部材に対
して旋回運動させて流体を圧縮または膨張させるスクロ
ール流体機械の前記回転防止機構であって、前記可動ス
クロール部材及びハウジングとの間に設けられたオルダ
ムリングと、前記可動スクロール部材及び前記ハウジン
グが前記オルダムリングに対して互いに交差する一方向
に可動なように、前記可動スクロール部材、前記ハウジ
ング、及び前記オルダムリングに互いに噛み合うキー溝
及びキーを設けた前記回転防止機構において,前記オル
ダムリングは、リング部及びキーを備え、前記リング部
及びキーの少なくとも一方の断面が凹部を備えた形状に
形成されていることを特徴とするスクロール流体機械の
オルダムカップリングが得られる。
体機械のオルダムカップリングにおいて、前記リング部
及び前記キーの少なくとも一方の断面をH形状にしたこ
とを特徴とするスクロール流体機械のオルダムカップリ
ングが得られる。
グ部やキー部の断面が凹またはH形状といったリブを残
した形状に肉盗みをして軽量化をはかるものである。
て図面を参照して説明する。
カップリングを用いたスクロール流体機械を示す断面図
である。図1に示すように、スクロール流体機械20
は、一端が開口したカップ状のケーシング21と、ケー
シング内に設けられたハウジング22と、ケーシング2
1及びハウジング22と当接してケーシングの開口した
一端を覆うフロントプレート23とを備えている。ケー
シング21とハウジング22とは、ボルト24bによっ
て固定されている。また、フロントプレート23とハウ
ジング22とは、ボルト24aによって固定されてい
る。
形成する空間内には、固定スクロール部材30及び可動
スクロール部材37が配置されている。
31の一端面に配置されたインボリュート曲線を描く壁
部からなる渦巻体32と、他端に設けられた円筒突出部
33を備えている。渦巻体32の中心部には、側板31
を貫通して吐出孔31aが設けられ、その吐出孔31a
を覆うように吐出弁34aと吐出弁34aの開度を調整
するためのリテーナ34bとを備え、これらの吐出弁3
4aとリテーナ34bとは、一端の同じ位置で、側板3
1の他端面にボルト34cを介して、固定されている。
の他端面とによって、吐出室35が規定されている。
尚、符号36aの板体は、潤滑油の吐出口31a側への
浸入を防止するために設けられている。
側板38の一面に設けられ固定スクロール部材30の渦
巻体32と噛み合わされ、この渦巻体32と同形状のイ
ンボリュート曲線の壁部からなる渦巻体39と、側板3
9の他面に円筒状に突出して設けられたボス部40とを
備えている。可動スクロール部材37の他面でボス部4
0の周囲には、後に説明するオルダムカップリングのキ
ー溝17が設けられている。
3aを、この圧縮機の外方から内側へ貫通して、主軸2
5が設けられている。主軸25の内側(図ではスクロー
ル部材側)には、フランジ部26が設けられ、ハウジン
グ22と、フロントプレート23との間に、軸受45を
介して、支持されている。さらに、フランジ部26の内
側(図では、スクロール部材側)には、大径部27が設
けられ、ハウジング22内に軸受け43bを介して支持
されている。大径部27の端部からさらに内側の偏心位
置から、この主軸方向に沿い突出して偏心ピン28が設
けられ、可動スクロール部材37のボス部40内に、軸
受43aを介して支持収容された偏心ブッシュ29の偏
心位置に設けられた貫通孔29aに挿通されている。ま
た、偏心ブッシュ29の大径部27寄りの周囲には、可
動スクロール部材37の重心の中心軸に対するずれに釣
り合うように、カウンタバランスウエイト41が設けら
れている。
ンジ部26や、偏心ピン28、偏心ブッシュ29等の駆
動機構に導くための潤滑油循環制御機構42が設けられ
ている。
囲には、外部駆動源からトルクの主軸への伝達を制御す
る電磁クラッチ47が設けられている。
プリング機構を構成するキー溝18が設けられている。
ハウジング22と可動スクロール部材37の側板38と
の間で、且つ可動スクロール部材37のボス部40の周
囲には、ハウジング22のキー溝16及び可動スクロー
ル部材37のキー溝15に夫々挿入されるキーを備えた
オルダムリング1が設けられている。
スクロール部材37のキー溝15とオルダムリング1と
で、可動スクロール部材37の駆動の際の自転を阻止す
る回転防止機構としてのオルダムカップリングが構成さ
れている。
において,電磁クラッチ47が動作すると、外部動力源
からトルクは、主軸25に伝達される。主軸25の回転
は、大径部27から偏心ピン28、偏心ブッシュ29の
回転運動に変換され、可動スクロール部材37の固定ス
クロール部材30に対する、オルダムカップリング機構
によって自転を防止された旋回運動に変換される。
って、吸入ポート21aから吸入された流体は、両方の
渦巻体の間を中心方向に移動しながら、次第に圧縮され
て突出孔31aから吐出室35へと吐出され、吐出通路
46を通り吐出ポート21bから、流体機械20外部の
回路へと送り出される。
体機構とほぼ同様な構成を有している。
ール流体機械は、オルダムリングの構成が異なってい
る。
オルダムカップリングのオルダムリングの一例を示す
図、図2(a)はオルダムリングの平面図、(b)はオ
ルダムリングの正面図、(c)は(a)のオルダムリン
グの平面図に対応するように作製した側面図である。図
3(a)は図2(a)のオルダムリングのIIIA−IIIA
線に沿う断面図、図3(b)は図2(a)のIIIB−III
B線に沿う断面図、図3(c)は図2(a)のIIIC−I
IIC線に沿う断面図であり夫々、図2(a)の平面図の
位置に対応させて描かれている。
グ1は、金属やセラミックの焼結材又はアルミダイキャ
ストからなり、リング部2と、リング部2の一面側に設
けられた第1のキー3、4と、第1のキー3、4と90
°角度をずらすとともに、リング部2の外周に突出して
設けられた第2のキー5、6とを有している。
37に設けられたキー溝17に係合され、第2のキー
5、6は、ハウジング22に設けられたキー溝18に係
合される。
び第2のキー3,4,5,6の上面には、肉盛りしたリ
ブを形成するように、それぞれ溝2a,3a,4a,5
a,6aが設けられている。
オルダムカップリングのオルダムリングの他の例を示す
図で、図2(a)のオルダムリングのIIIA−IIIA線と
同じ位置における断面図、図4(b)は図2(a)のII
IB−IIIB線と同じ位置における断面図、図4(c)は
図2(a)のIIIC−IIIC線と同じ位置における断面図
であり、図3の場合と同様に、図2(a)の平面図の位
置に対応させて示されている。
び第2のキー3,4,5,6の上面及び下面には、肉盛
りしたリブを形成するように夫々溝2a,3a,4a,
5a,6aが設けられ、断面H形状となっている。
オルダムカップリングのオルダムリングの他の一例を示
す図、図5(a)はオルダムリングの平面図、(b)は
オルダムリングの正面図、(c)は(a)のオルダムリ
ングの平面図に対応するように作製した側面図である。
図6(a)は図5(a)のオルダムリングのVIA−VIA
線に沿う断面図、図6(b)は図5(a)のVIB−VIB
線に沿う断面図、図6(c)は図5(a)のVIC−VIC
線に沿う断面図であり夫々、図5(a)の平面図の位置
に対応させて描かれている。
グ11は、図2乃至図4と同様、セラミックや金属の焼
結材又はアルミウムダイキャストからなり,リング部1
2と、リング部12の一面側に設けられた第1のキー1
3,14と、第1のキー13,14と90°角度をずら
すとともに、リング部2の外周に突出して設けられた第
2のキー15、16とを有している。
部材37に設けられたキー溝17に係合され、第2のキ
ー15,16は、ハウジング22に設けられたキー溝1
8に係合される。
及び第2のキー13,14,15,16の上面には、夫
々溝12a,13a,14a,15a,16aが設けら
れている。
オルダムカップリングのオルダムリングの他の例を示す
図で,図5(a)のオルダムリングの VIA−VIA線と
同じ位置における断面図、図7(b)は図5(a)の V
IB− VIB線と同じ位置における断面図、図7(c)は
図5(a)の VIC− VIC線と同じ位置における断面図
であり、図6の場合と同様に、図5(a)の平面図の位
置に対応させて描かれている。
及び第2のキー13,14,15,16の上面及び下面
には、夫々溝12a,13a,14a,15a,16a
が設けられ、一面側には肉盛が設けられて断面H形状と
なっている。
従来の断面が角型形状に比べ、同強度で軽量なオルダム
リングが可能であり、その結果、振動の発生を減らした
スクロール流体機械のオルダムカップリングを提供する
ことができる。
グを用いたスクロール流体機械を示す断面図である。
ップリングのオルダムリングの一例を示す図で、(a)
はオルダムリングの平面図、(b)はオルダムリングの
正面図、(c)は(a)のオルダムリングの平面図に対
応するように作製した側面図である。
−IIIA線に沿う断面図である。(b)は図2(a)の
IIIB− IIIB線に沿う断面図である。(c)は図2
(a)の IIIC− IIIC線に沿う断面図である。
ップリングのオルダムリングの他の例を示す図で、
(a)は図2(a)のオルダムリングのIIIA−IIIA線
と同じ位置における断面図、(b)は図2(a)のIII
B−IIIB線と同じ位置における断面図、(c)は図2
(a)のIIIC−IIIC線と同じ位置における断面図であ
る。
ップリングのオルダムリングの他の一例を示す図で、
(a)はオルダムリングの平面図、(b)はオルダムリ
ングの正面図、(c)は(a)のオルダムリングの平面
図に対応するように作製した側面図である。
VIA線に沿う断面図である。(b)は図5(a)のVIB
−VIB線に沿う断面図である。(c)は図5(a)のVI
C−VIC線に沿う断面図である。
ップリングのオルダムリングの他の例を示す図で,
(a)は図5(a)のオルダムリングのVIA−VIA線と
同じ位置における断面図、(b)は図5(a)のVIB−
VIB線と同じ位置における断面図、(c)は図5(a)
のVIC−VIC線と同じ位置における断面図である。
のオルダムリングを示す平面図、(b)は図8(a)の
オルダムリングを示す正面図、(c)は図8(a)のオ
ルダムリングの側面図である。
(b)は図8(a)のIXB−IXB線断面図、(c)は図8
(a)のIXC−IXC線断面図である。
ル流体機械のオルダムリングを示す平面図、(b)は図
10(a)のオルダムリングを示す正面図、(c)は図
10(a)のオルダムリングの側面図である。
(b)は図10(a)のXIB−XIB線断面図、(c)は図
10(a)のXIC−XIC線断面図でありである。
Claims (2)
- 【請求項1】 端面に渦巻体を夫々備え、前記渦巻体同
士を噛み合せて対向させた可動スクロール部材及び固定
スクロール部材と、前記可動スクロールの自転を阻止す
る回転防止機構を備え、前記可動スクロールを前記固定
スクロール部材に対して旋回運動させて流体を圧縮また
は膨張させるスクロール流体機械の前記回転防止機構で
あって、前記可動スクロール部材及びハウジングとの間
に設けられたオルダムリングと、前記可動スクロール部
材及び前記ハウジングが前記オルダムリングに対して互
いに交差する一方向に可動なように、前記可動スクロー
ル部材、前記ハウジング、及び前記オルダムリングに互
いに噛み合うキー溝及びキーを設けた前記回転防止機構
において、 前記オルダムリングは、リング部及びキーを備え、前記
リング部及び前記キーの内の少なくとも一方の断面が凹
部を備えた形状に形成されていることを特徴とするスク
ロール流体機械のオルダムカップリング。 - 【請求項2】 請求項1記載のスクロール流体機械のオ
ルダムカップリングにおいて、前記リング部及び前記キ
ーの少なくとも一方の断面をH形状となるように形成し
たことを特徴とするスクロール流体機械のオルダムカッ
プリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11084161A JP2000283063A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | スクロール流体機械のオルダムカップリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11084161A JP2000283063A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | スクロール流体機械のオルダムカップリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000283063A true JP2000283063A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13822785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11084161A Pending JP2000283063A (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | スクロール流体機械のオルダムカップリング |
Country Status (1)
Country | Link |
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