JP2581065Y2 - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

Info

Publication number
JP2581065Y2
JP2581065Y2 JP1344793U JP1344793U JP2581065Y2 JP 2581065 Y2 JP2581065 Y2 JP 2581065Y2 JP 1344793 U JP1344793 U JP 1344793U JP 1344793 U JP1344793 U JP 1344793U JP 2581065 Y2 JP2581065 Y2 JP 2581065Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
housing
oil pump
boss
drive shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1344793U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0673387U (ja
Inventor
政夫 相良
達郎 久保
好壮 鍵本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Advanced Technologies Co Ltd filed Critical Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Priority to JP1344793U priority Critical patent/JP2581065Y2/ja
Publication of JPH0673387U publication Critical patent/JPH0673387U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2581065Y2 publication Critical patent/JP2581065Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用トランスミッシ
ョンの変速制御系に適用されるオイルポンプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルポンプでは、近年、一部
の部材をアルミニウムで形成することによって軽量化が
図られている。図3,図4に示すオートマチックトラン
スミッション用のオイルポンプにおいては、カバー1で
蓋されたハウジング2がアルミニウムで形成されてい
る。内部に収容されるアウターロータ3およびインナー
ロータ4は耐摩耗性上、アルミニウムではなくてFe材
料が採用される。このため、アルミニウム製のハウジン
グ2がFe材料のロータ3,4と接触して摩耗しないよ
うに、ハウジング2の内面にはロータ3,4と同材質の
FC製ライナー5が設けられている。このライナー5
は、皿型でハウジング2の内面に圧入された後、その内
周面及び内側の底面が機械加工されるが、この機械加工
の際にライナー5がハウジング2に対して相対的に回転
しないように、図4に示すように、ライナー5の外周縁
に設けた鍔部6に係合する二つの廻止め用ピン7がハウ
ジング2に設けられている。
【0003】アウターロータ3は内歯8を有し、前記ラ
イナー5の内側に収容されている。また、インナーロー
タ4は、アウターロータ3の内歯8と噛合する外歯9を
有し、アウターロータ3の内側にその中心O1よりeだ
け偏心して収容されている。ライナー5とハウジング2
にはそれぞれアウターロータ3の中心O1よりeだけ偏
心した貫通穴10,11が形成され、これらの貫通穴1
0,11にトルクコンバータ12と一体に回転するスリ
ーブ状の駆動軸13が挿通されている。そして、この駆
動軸13がインナーロータ4に掛合されることにより、
インナーロータ4はトルクコンバータ4の回転によって
回転駆動するようになっている。前記駆動軸13は、ハ
ウジング2の貫通穴11の内面に設けた軸受部14によ
って支持されている。この軸受部14に隣接した位置に
は、オイルシール15によって軸封されたチャンバ16
が形成されている。
【0004】ハウジング2には、図4に示すように、内
歯8と外歯9で形成される複数のポンプ室17のうち同
図中右側の複数のポンプ室17に連通する吸込口18
と、左側の複数のポンプ室17に連通する吐出口19と
が形成されている。このオイルポンプでは、インナーロ
ータ4が回転駆動して内歯8と外歯9の間のポンプ室1
7に吸込口18から油が吸入されると、当該油はインナ
ーロータ4の回転に伴ってポンプ室17の容積が変化す
ることによって所定圧力に加圧され、吐出口19より吐
出する。また、吐出側のポンプ室17からインナーロー
タ4の端面とライナー5の間を通って漏出した油は、駆
動軸13とハウジング2の軸受部14の間を通ってその
軸受部14を潤滑し、チャンバ16内に溜められる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のオイルポンプでは、前述のようにライナー5の廻止
め用のピン7を設けなければならないので、部品点数が
増加するうえ、そのピン7の穴加工やピン7の取付けの
ための作業工数が増加するという問題があった。また、
ライナー5の底の肉厚分だけポンプの軸方向の全長が長
くなって、ポンプハウジングとコンバータハウジング2
の間の隙間Sが小さくなり、トルクコンバータ12の回
転時に生じる偏心振れによりトルクコンバータ12がポ
ンプハウジング2に接触して騒音が発生したり損傷する
ことがあった。本考案はかかる問題点に鑑みてなされた
もので、ライナーの廻止め用のピンが不要で作業性の良
いオイルポンプ、およびポンプの全長が短くて小型化が
可能なオイルポンプを提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案に係るオイルポンプは、ハウジングの内面に
ライナーを設けて、該ライナー内に内歯を有するアウタ
ーロータを回転可能に収容するとともに、該アウターロ
ータにその内歯と噛合する外歯を有するインナーロータ
を偏心して収容し、前記ハウジングおよびライナーに偏
心して設けた貫通穴に駆動軸を挿通して、該駆動軸によ
り前記インナーロータを回転駆動可能にしたオイルポン
プにおいて、前記ライナーの貫通穴の縁より外側に向か
って環状のボスを突設し、該ボスを前記ハウジングの貫
通穴に圧入したものである。また、本考案に係る他のオ
イルポンプは、前記オイルポンプにおけるライナーのボ
スの内面に前記駆動軸の軸受部を形成したものである。
【0007】
【実施例】次に、本考案の実施例を添付図面に従って説
明する。図1,図2は本考案に係るオイルポンプを示
し、図3,図4に示す従来のオイルポンプとはライナー
5にボス20を設けた以外は同一であり、対応するする
部分には同一符号が付されている。ライナー5のボス2
0は、ライナー5の貫通穴10の周縁より軸方向に外側
に向かって突設されている。このボス20の外周面はハ
ウジング2の貫通穴11に圧入され、またボス20の内
周面には駆動軸13の軸受部14が形成されている。ボ
ス20の軸方向の長さは、十分な軸受部14を確保でき
るだけの長さになっている。
【0008】この実施例のオイルポンプにおいて、ライ
ナー5のボス20は、図2に示すように、ライナー5の
中心O1に対してeだけ偏心しているので、このライナ
ー5をハウジング2に圧入する場合に、ライナー5はハ
ウジング2に対して回転方向の所定の角度位置でのみし
か嵌合しない。このため、従来のようにライナー5をピ
ン7によって廻止めしなくても、周方向の機械加工時に
周方向にずれることがないので、加工を通常に行なうこ
とができる。したがって、廻止めピン7が不要となるほ
か、そのピン7の穴加工やピン取付け作業がなくなり、
さらにライナー5の圧入時に位置決めを行う必要もな
い。
【0009】また、ライナー5のボス20に内面に軸受
部14が形成されているため、従来のように、ハウジン
グ2に軸受部のための余肉を設ける必要がなくなり、ポ
ンプの全長が短くなる。これを具体的に説明すると、図
3に示す従来のオイルポンプでは、ロータ3,4の厚さ
をtr、ライナー5の底の肉厚をtl、軸受部14の長さ
をl1、チャンバ16の長さをl2とすると、オイルポン
プの全長Lは、これらの合計すなわち、 L=tr+tl+l1+l2 である。これに対し、本実施例のオイルポンプの全長L
は、 L=tr+l1+l2 となり、ライナー5の底の肉厚tlだけ短縮される。し
たがって、ポンプハウジング2とトルクコンバータ12
の隙間Sを広く確保することができる。また、その広く
なった分だけトランスミッションの全体の長さを縮小し
て小型化することも可能である。
【0010】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の考案によれば、ライナーにハウジングの貫通穴に圧
入する偏心したボスを設けたので、ライナーの廻り止め
ピンが不要となり、部品点数が減少するほか、廻り止め
ピン穴の加工やピンの取り付け作業が不要となるうえ、
ライナーをハウジングに圧入する際の位置決めが必要で
なくなり、組立て作業性が向上する。また、請求項2の
考案によれば、ライナーのボスに駆動軸の軸受部を設け
たのでポンプの全長が短縮され、トランスミッションの
小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るオイルポンプの縦断面図であ
る。
【図2】 ライナーの正面図である。
【図3】 従来のオイルポンプの縦断面図である。
【図4】 図2に示すオイルポンプのカバーを外して見
た状態の正面図である。
【符号の説明】
2…ハウジング、 3…アウターロータ、4
…インナーロータ、 5…ライナー、8…内歯、
9…外歯、10,11…貫通穴、
13…駆動軸、20…ボス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 15/00 F04C 2/10 341

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの内面にライナーを設けて、該
    ライナー内に内歯を有するアウターロータを回転可能に
    収容するとともに、該アウターロータにその内歯と噛合
    する外歯を有するインナーロータを偏心して収容し、前
    記ハウジングおよびライナーに偏心して設けた貫通穴に
    駆動軸を挿通して、該駆動軸により前記インナーロータ
    を回転駆動可能にしたオイルポンプにおいて、 前記ライナーの貫通穴の縁より外側に向かって環状のボ
    スを突設し、該ボスを前記ハウジングの貫通穴に圧入し
    たことを特徴とするオイルポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ボスの内面に前記駆動軸の軸受部を
    形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポン
    プ。
JP1344793U 1993-03-23 1993-03-23 オイルポンプ Expired - Lifetime JP2581065Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1344793U JP2581065Y2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 オイルポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1344793U JP2581065Y2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 オイルポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0673387U JPH0673387U (ja) 1994-10-18
JP2581065Y2 true JP2581065Y2 (ja) 1998-09-17

Family

ID=11833396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1344793U Expired - Lifetime JP2581065Y2 (ja) 1993-03-23 1993-03-23 オイルポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2581065Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5609693B2 (ja) 2010-11-19 2014-10-22 株式会社ジェイテクト オイルポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0673387U (ja) 1994-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002257052A (ja) トロコイドギヤポンプ
JPS61108884A (ja) トロコイド型オイルポンプ
JPH01247767A (ja) 内接歯車モータ
JP2581065Y2 (ja) オイルポンプ
JPS61138893A (ja) トロコイド型オイルポンプ
JPS61223282A (ja) オイルポンプ装置
JP3017641B2 (ja) スクロール型圧縮機
JPH0735053A (ja) トロコイド型オイルポンプ
JP2593083Y2 (ja) オイルポンプ
JPH07229479A (ja) 油ポンプ
EP0881390B2 (en) Oil pump apparatus
JP2586286Y2 (ja) オイルポンプの潤滑構造
JP4082472B2 (ja) 内接ロータ型流体装置
JPH11210644A (ja) 歯車ポンプモータ
JP3781899B2 (ja) 多連型ポンプ
JPS61223281A (ja) オイルポンプ装置
WO2004061309A1 (ja) 電動内接ギヤポンプ
WO2022219886A1 (ja) ポンプ装置
JP3158791B2 (ja) スクロール型圧縮機の耐圧構造
JP2004204694A (ja) 電動内接ギヤポンプ
JP3194044B2 (ja) オイルポンプの構造
JPH0557383U (ja) オイルポンプ
JP4032935B2 (ja) ギヤポンプ
JP2002242854A (ja) ギヤポンプ
JPH10288167A (ja) ギヤポンプ