JPS6220648Y2 - - Google Patents

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JPS6220648Y2
JPS6220648Y2 JP9858482U JP9858482U JPS6220648Y2 JP S6220648 Y2 JPS6220648 Y2 JP S6220648Y2 JP 9858482 U JP9858482 U JP 9858482U JP 9858482 U JP9858482 U JP 9858482U JP S6220648 Y2 JPS6220648 Y2 JP S6220648Y2
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JP
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crankshaft
external gear
gear
oil pump
fitting
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JP9858482U
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JPS592911U (ja
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンのオイルポンプ駆動構造の改
良に関し、より詳しくは、内接かみ合い歯車ポン
プの駆動構造に関するものである。
(従来技術) エンジンのオイルポンプとしては、実開昭54−
174743号公報に見られるように、内接かみ合い歯
車ポンプが一般に使用されている。すなわち、内
接かみ合い歯車ポンプは、第6図に示すように、
回転駆動する外歯歯車21と、この外歯歯車21
が噛合し、偏心して従動回転する内歯歯車22と
で、吸入室Pと吐出室Qとを形成するようにした
ものである。そして、この種のオイルポンプはエ
ンジンの出力軸(クランクシヤフト)20に直結
されて、クランクシヤフト20の回転力で駆動す
るようにされている。
外歯歯車21とクランクシヤフト20との連結
構造について詳しく説明すると、従来のものにあ
つては、クランクシヤフト20の端部側面を切欠
いて平坦な嵌合当接面20aを形成し、このよう
なクランクシヤフト20の端部を外歯歯車21の
軸孔21bに嵌入することとされている。勿論、
クランクシヤフト20から外歯歯車21への動力
伝達を無駄なく行なうようにするには、両者2
0,21が隙間なく嵌合していることが望まし
い。
しかしながら、クランクシヤフト20は、周知
のように、エンジンの爆発荷重を受けて、上下に
変位するものであり、したがつてクランクシヤフ
ト20と外歯歯車21とを隙間なく嵌合した場合
には、クランクシヤフト20の相対的な変位動で
オイルポンプそのものが損傷してしまうという問
題が生じる。このため、従来のものにあつては、
上記平担面とされた嵌合当接面20aをオイルポ
ンプ最寄りの気筒における爆発荷重の加わる方向
と直交するように設け、その一方で、外歯歯車2
1の軸孔21bの、上記嵌合当接面20aと対向
する平担面21aを嵌合当接面21aから離間さ
せて、外歯歯車21の平担面21aとクランクシ
ヤフト20の嵌合当接面21aとの間に間隙23
を設けるようにしてある。
この結果、クランクシヤフト20と外歯歯車2
1との間には、以下の現象が生ずるものとなつて
いた。第6図を参照して説明すれば、先ずオイル
ポンプ最寄りの気筒の爆発荷重によるクランクシ
ヤフト20の下方への相対的な変位動は、下側に
位置する間隙23と、クランクシヤフト20の端
部側面のうち平担に切欠かれた嵌合当接面20a
以外の部分、つまり爆発荷重の加わる方向に延び
且つ外方に凸とする円弧面の弾性変形によつて許
容され、この結果エンジンの爆発荷重によるオイ
ルポンプへの影響が緩衝される。
次に、クランクシヤフト20から外歯歯車21
への回転力伝達は、嵌合当接面20aとこれに対
向する上記平担面21との間に間隙23を設けた
ことにより、クランクシヤフト20の上記外方に
凸とする円弧面での回転方向Aの進み側端a、換
言すれば、嵌合当接面20aにおける回転方向A
の遅れ側端が外歯歯車21の平担面21aと衝合
することによりなされるものとなつていた。つま
り、嵌合当接面20の遅れ側端aが線接触して、
クランクシヤフト20から外歯歯車21への回転
力伝達がなされるものとなつていた。このため、
例えば外歯歯車21の平担面21aが局部的に摩
耗して、第7図において符号bで示すような状態
に変形し、クランクシヤフト20と外歯歯車21
との嵌合部にがたつきを生じ、ポンプ性能の低下
を来たす問題が生じていた。
そこで、本考案の目的は、クランクシヤフトと
外歯歯車との連結において、爆発荷重を受けた際
にクランクシヤフトと外歯歯車とが相対的に弾性
変形しつつ爆発荷重の加わる方向に相対的に変位
し得るようにしたときに、外歯歯車等の局部的な
摩耗の発生を防止するようにしたエンジンオイル
のポンプ駆動構造を提供することにある。
(技術的課題を達成するための手段、作用) 本考案は、上記問題の起因がクランクシヤフト
の嵌合当接面、つまり回転力伝達面と、これを受
ける回転力受け面との間に爆発荷重を緩衝する間
隙を設けたことにある点に着目し、この間隙と回
転力伝達面との関係を断つような構成としてあ
る。
具体的には、内接かみ合い歯車ポンプにおける
外歯歯車の軸孔に対してクランクシヤフトの端部
が嵌入されて、オイルポンプ最寄りの気筒におけ
る爆発荷重を受けた際にクランクシヤフトと外歯
歯車とが相対的に弾性変形しつつ爆発荷重の加わ
る方向に相対的に変位し得るようにされたエンジ
ンのオイルポンプ駆動構造を前提として、 前記クランクシヤフトの端部に、前記爆発荷重
の加わる方向に沿つて延びる嵌合当接面が形成さ
れ、該嵌合当接面はクランクシヤフトの中心に向
けて凸とする円弧状面とされて、前記外歯歯車の
軸孔には、前記嵌合当接面に対応する円弧面が形
成されている、ような構成としてある。
このような構成とすることにより、先ず爆発荷
重に対する緩衝は従来と同様になされることとな
るが、本考案では爆発荷重の加わる方向に延びる
円弧面が、従来とは逆に、クランクシヤフトの中
心に向けて凸とする円弧面とされ、この円弧面が
嵌合当接面されて、一方外歯歯車の軸孔には、上
記嵌合当接面に対応する円弧面が形成されている
ため、爆発荷重によるクランクシヤフトの相対変
位、つまりクランクシヤフトの下方動によつて、
クランクシヤフトの嵌合当接面と、これを受ける
外歯歯車の円弧面とは、きつく当接することとな
る。つまり、クランクシヤフトの嵌合当接面が、
くさび的作用によつて外歯歯車と圧接し、面接触
の状態でクランクシヤフトから外歯歯車への回転
力の伝達がなされることとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図において、1はエンジンで、シリンダブ
ロツク2と、このシリンダブロツク2の各気筒2
a,2b,2c………内に嵌合されているピスト
ン3および、ピストン3とクランクシヤフト4を
連結しているコンロツド5を備え、シリンダブロ
ツク2の下側にオイルパン7を取付けている。6
はクランクシヤフト4をシリンダブロツク2に固
定支承する軸受である。
8はオイルポンプハウジングを示し、このオイ
ルポンプハウジング8はエンジン1のシリンダブ
ロツク2の端部に固定され、上記クランクシヤフ
ト4の端部4aがオイルポンプハウジング8を貫
通している。
オイルポンプハウジング8内では、第2図にお
いても示しているように、クランクシヤフト4の
端部4aに外歯歯車9が嵌合固定され、その周囲
に内歯環状歯車10を偏心して設け、外歯歯車9
に内歯環状歯車10を内接噛合させている。そし
て、この内接点の反対側における外歯歯車9と内
歯環状歯車10との間に、ポンプハウジング8と
一体に三ケ月状案内部材11を上記両歯車9,1
0と僅かな間隙を有して設けている。
したがつて、駆動歯車である外歯歯車9を矢印
A方向に回転させることで、第2図においてPで
示す内歯環状歯車10と外歯歯車9との空間は吸
入空間として作用し、オイルパン7内の潤滑油0
はオイルストレーナ12と通路13を介して吸引
される一方、Qで示す吐出空間から上記潤滑油が
エンジン1の各回転、摺動部に供給されることと
なる。図中14はオイルシールである。
上記クランクシヤフト4には第3図および第4
図で示すように、その端部4a側面に切欠部1
5,15を設けて、クランクシヤフト4の軸心に
直交する断面においてクランクシヤフト4の中心
方向に突出する円弧状面の嵌合当接面16,16
を形成している。これに対応し、クランクシヤフ
ト4の端部4aに嵌合固定される外歯歯車9には
第5図で示すように、その軸孔9aには中心方向
に突出する円弧面17,17が形成され、この円
弧面17,17を有する軸孔9aに上記円弧状面
とした嵌合当接面16,16を当接してクランク
シヤフト4の端部4aを嵌合している。
そして、嵌合当接面16,16は、エンジン1
のシリンダブロツク2における各気筒2a,2b
………のうち、オイルポンプ寄りの気筒2a内の
ピストン3が略上死点に位置する場合に気筒2a
の軸線に沿う方向、つまり気筒2a内のピストン
3上位の燃焼室内において燃料に爆発が生じたと
き、クランクシヤフト4の端部4aに作用する爆
発荷重の方向に沿う方向に形成し、かつ爆発荷重
が作用する方向には第2図に示すように爆発荷重
を許容するための間隙18,18が形成されてい
る。
上記構成において、先ず爆発荷重によるクラン
クシヤフト4の下方動は、従来と同様に、下側の
間隙18によつて許容されることとなる。そし
て、クランクシヤフト4の相対的に下方動するこ
とによつて、クランクシヤフト4の端部の上半分
は外歯歯車9の円弧面17に対してきつく嵌合
し、嵌合当接面20aの上部と外歯歯車9の円弧
面17とが、くさび的作用によつて、圧接するこ
ととなる。この結果、矢印A方向に回転駆動する
クランクシヤフト4は外歯歯車9と面接触の状態
で当接し、クランクシヤフト4の回転力が外歯歯
車9に伝達され、したがつて外歯歯車9の円弧面
17等に局部的な摩耗の発生が防止される。その
ため、クランクシヤフト4の嵌合当接面16,1
6と外歯歯車9の円弧面17,17との間にがた
つきが生じないので、常時適正な嵌合状態を保持
して回転駆動することができ、ポンプ性能の低下
を防止できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によればクランク
シヤフトから外歯歯車への回転力伝達が面接触の
状態でなされるため、外歯歯車等の局部的な摩耗
が防止される結果、がたつきのない適正な嵌合状
態が保持することができ、ポンプ性能の低下を防
止し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るオイルポンプを適用し
たエンジンの一部を示す縦断側面図、第2図は第
1図における−線に沿う断面図、第3図はク
ランクシヤフトの端部を示す正面図、第4図は同
一部側面図、第5図は外歯歯車の正面図、第6図
は従来のオイルポンプの正面図、第7図は同外歯
車の軸孔の摩耗変形状態を示す正面図である。 4:クランクシヤフト、4a:端部、9:外歯
歯車、9a:軸孔、15:切欠部、16:嵌合当
接面、17:円弧面、18:間隙。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内接かみ合い歯車ポンプにおける外歯歯車の軸
    孔に対してクランクシヤフトの端部が嵌入され
    て、オイルポンプ最寄りの気筒における爆発荷重
    を受けた際にクランクシヤフトと外歯歯車とが相
    対的に弾性変形しつつ爆発荷重の加わる方向に相
    対的に変位し得るようにされたエンジンのオイル
    ポンプ駆動構造において、 前記クランクシヤフトの端部に、前記爆発荷重
    の加わる方向に沿つて延びる嵌合当接面が形成さ
    れ、該嵌合当接面はクランクシヤフトの中心に向
    けて凸とする円弧状面とされて、前記外歯歯車の
    軸孔には、前記嵌合当接面に対応する円弧面が形
    成されている、 ことを特徴とするエンジンのオイルポンプ駆動構
    造。
JP9858482U 1982-06-29 1982-06-29 エンジンのオイルポンプ駆動構造 Granted JPS592911U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9858482U JPS592911U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 エンジンのオイルポンプ駆動構造

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JP9858482U JPS592911U (ja) 1982-06-29 1982-06-29 エンジンのオイルポンプ駆動構造

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Publication Number Publication Date
JPS592911U JPS592911U (ja) 1984-01-10
JPS6220648Y2 true JPS6220648Y2 (ja) 1987-05-26

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